2019年03月18日公開
2019年03月18日更新
ザ・マシーンのあらすじをネタバレ!近未来を舞台にした映画の結末と感想は?
近未来の西欧諸国と中国との冷戦時代を舞台に、最新鋭の兵器と開発されたアンドロイドの人間的な意思の目覚め、アンドロイドを巡る周囲の人間たちによる争奪戦やその後の結末を描いた映画「ザ・マシーン」は、1982年に公開された映画「ブレードランナー」に最も近いと称される作品です。本文では、映画「ザ・マシーン」のネタバレを交えたあらすじやネタバレ、出演キャスト・登場人物、感想や評価について紹介します。
ザ・マシーンとは?
映画「ザ・マシーン」は、近未来を舞台に、兵器として開発されたアンドロイドに目覚めた意思を巡る人間同士の争いと、自我に目覚めたアンドロイドたちの結末までを描いたSF作品です。以下では、映画「ザ・マシーン」のネタバレを交えたあらすじや結末、出演キャスト・登場人物、「ザ・マシーン」の気になる感想や評価を紹介します。
ザ・マシーンの映画作品情報
カラドック・ジェームズ監督作品の映画「ザ・マシーン」は、2013年にイギリスで制作されたSF作品で、1982年公開のアメリカ映画「ブレードランナー」に最も近いと言われる映画作品でもあります。「ザ・マシーン」では、人間と機械の融合だけでなく、アンドロイドの主人公に対する好意や、自我に目覚めたアンドロイドたちの結末など、「ブレードランナー」に劣らぬ魅力がたくさん詰まっています。
ザ・マシーンの予告編動画
映画「ザ・マシーン」で登場する最新鋭のアンドロイド・マシーンは、人間による攻撃では太刀打ちできないだけでなく、人間的な思考を持ち合わせた最強の兵器としてのアクションシーンも映画の見どころです。
ザ・マシーンの映画あらすじをネタバレ
映画「ザ・マシーン」は、近未来に起こった西国諸国と中国に起こった冷戦時代を舞台に、最新鋭の兵士として開発されたアンドロイドが、人間的感情に目覚め、やがて自らの運命を切り開いていく姿を描いたSF作品です。以下では、映画「ザ・マシーン」のあらすじをネタバレを交えて紹介します。
あらすじネタバレ:戦闘型アンドロイド
中国との冷戦状態を打破すべく、イギリス国防省は戦闘型アンドロイドの開発を、人工知能の研究を行う科学者ヴィンセント・マッカーシー(トビー・スティーヴンス)に依頼していました。戦闘型アンドロイドの開発について、ヴィンセントは、義手や義体などのハードウェアは、高い技術力を発揮させていたものの、人工知能に関しては失敗の連続でした。
あらすじネタバレ:人工知能
人工知能には、取り付けた義手・義体を制御するための脳機能が重要であり、ヴィンセントは、人工知能研究の一環として、戦争で脳を損傷した兵士を用いた研究をおこなっていました。研究内容は、負傷した脳にインプラントを埋め込むことで、失われた脳機能を取り戻すというものでした。
しかし、インプラント試験中に、被験者である兵士の1人が大暴走を起こしてしまい、ヴィンセント自身も瀕死の重傷を負う危険も伴いました。なんとか一命を取り留めたものの、一向に進展を見せない人工知能の研究に頭を悩ませたヴィンセントは、助手を募集することを決意します。
あらすじネタバレ:エヴァの見解
人工知能の研究が思うように進まず、頭を悩ませるヴィンセントは、画期的な人工知能を提唱した若い女性研究者エヴァ(ケイティ・ロッツ)の存在を知ります。彼女の理論はヴィンセントが思い描いていた理想の人工知能にかぎりなく近いものでした。そこで、ヴィンセントはさっそく、エヴァを自身の助手に任命し、研究を再スタートさせます。
より人間に近い人工知能を開発するにあたり、ヴィンセントはエヴァ自身の脳をスキャンし、スキャンされた脳のデータを元に研究が行われました。スキャンされたエヴァの脳データは、大型コンピューターにインプットされ、ヴィンセント・エヴァの人工知能研究は順調に思えていました。しかし、作業も終盤を迎えた頃、思わぬ事件が発生します。
あらすじネタバレ:エヴァの暗殺
ヴィンセント・エヴァによる人工知能研究が順調に進められるにつれ、エヴァは、立ち入り禁止区域「エリア6」の存在を気になり始めます。そこで、エリア6についてヴィンセントに問いただすも「知らない方が良い」と詳細を知ることが出来ませんでした。しかし、好奇心を抑えきれなくなったエヴァに、偶然、エリア6のデータを目にしてしまいます。そして、パスワードをハッキングして盗み見てしまいます。
その事実はやがてヴィンセントの上司トムソン(デニス・ローソン)の耳にも入ります。そして、エヴァは、トムソンが差し向けた中国人刺客によって暗殺されてしまいます。そして、エヴァの脳データを元に完成させた人工知能の外見は、ヴィンセントの提案によりエヴァと同じ姿に仕上げられました。そして、人工知能を埋め込まれた最新鋭のアンドロイドが、遂に完成します。
あらすじネタバレ:テスト
エヴァの姿をした最新鋭のアンドロイドは、「マシーン」(ケイティ・ロッツ)と呼ばれ、更なる研究のために様々なテストを受け始めます。マシーンに移植された人工知能は、エヴァの脳のデータを元に開発されたため、彼女の嗜好などを色濃く反映させたアンドロイドでした。そして、テスト中に、奇抜なピエロマスクを見たマシーンは驚くと同時に、反射的にその研究員を殺害してしまいます。
このテスト結果を知ったヴィンセントは、マシーンに今後人を殺さないように命令します。また、マシーン自身も、ヴィンセントと話していくうちに、人間的な感情を芽生えさせ、やがて彼に好意を抱き始めます。しかし、アンドロイド・マシーンを戦争の兵器として運用させることを目論むトムソンは、アンドロイドを兵器として使用することを嫌うヴィンセントと対立を深めていきます。
そして、ヴィンセントは、マシーンに人殺しをさせないプログラミングを施します。一方で、トムソンは、最新鋭のアンドロイド兵器として、ヴィンセントが居ない隙を狙って、マシーンに戦闘訓練を受けさせ、最強の兵器に仕立て上げます。
あらすじネタバレ:アンドロイドの感情
ヴィンセントとの交流を経て、アンドロイドのマシーンには、人間のような感情が表れ始めます。同時に、トムソンの命令通りに動かなければ、いずれ自身は破棄される考えも持つようになり、マシーンはトムソンの命令に従うフリを続けることに決めます。その頃、マシーンの感情を巡り、ヴィンセントとトムソンとの間で対立が起こっていました。
ヴィンセントは、マシーンに人間に限りなく近い意識があることを指摘し、兵器としての運用を遅らせるべく、トムソンに願い出ます。そして、トムソンの要求に従って、マシーンの意識について調べた結果、ヴィンセントの微妙な表情や過去の出来事から、マシーンがヴィンセントのことを考えていることが判明し、マシーンに意識がある証拠となりました。
ヴィンセントが提示した証拠を前にしても、トムソンはヴィンセントの意見に耳を傾けようとしませんでした。マシーンを兵器として使用するには、アンドロイドに芽生えた人間らしい意識は邪魔な存在と言い放ちます。そして、アンドロイドを兵器として運用していくことを目的とするトムソンは、ヴィンセントにマシーンから感情を取り除くことを命令します。
あらすじネタバレ:ヴィンセントの決断
出典: https://eiga.com
人工知能を兵器に運用することに反対し続けるヴィンセントを前に、トムソンは彼の娘の脳データを人質に彼を脅しにかかりました。ヴィンセントの娘は、脳に重い障害を抱えており、数日前に病気で亡くなっていました。しかし、彼女が亡くなる数日前にヴィンセントは娘の脳をスキャンさせて脳のデータとして保管、そして娘を救う目的のために人工知能の研究を行なっていたことが明かされます。
トムソンへの反撃を諦めたヴィンセントは、トムソンの指示通りにアンドロイド・マシーンの改造に取り掛かります。そして、トムソンに従順な兵士に生まれ変わったマシーンは、命令に従い、ヴィンセントを殺害します。しかし、マシーンがヴィンセントに向けた銃には、実弾が入っていませんでした。
ザ・マシーンの映画結末をネタバレ
映画「ザ・マシーン」の後半からは、人間的感情を芽生えさせたアンドロイド・マシーンを巡る人間同士の対立や、意思を持ったアンドロイド達の反乱や結末までが描かれました。以下では、映画「ザ・マシーン」の結末あらすじをネタバレを交えて紹介します。
結末ネタバレ:真実
実は、トムソンにアンドロイドの改造を命令されたヴィンセントは、命令を無視してマシーンの体内にある自爆装置を取り除いていました。そして、マシーンの脳の内部にある意識の核はそのままにしていたことが明らかになります。
また、これまでトムソンの命令に従ってきたマシーンの姿は、すべて彼女による演技であることも判明し、彼女は、トムソンの命令を無視し始めます。そして、ヴィンセントと合流したマシーンは、本来の姿でトムソンに反撃する姿勢を見せ始めます。
あらすじネタバレ:反乱
人間の感情を持ち続けるマシーンは、ヴィンセントと手を組み、反乱を起こします。そして、他のアンドロイド達も味方に加えたマシーンたちは、研究所を制圧・トムソンを倒すことに成功します。そして、ヴィンセントの娘の脳データも無事に回収され、一同は壊滅した研究所から脱出します。
そして、研究所の壊滅後、アンドロイドたちは自分の意思に従って、どこかへ去っていきます、そして、研究所を脱出したヴィンセントは、マシーンや仮想化した娘のデータと静かな暮らしを始めます。
ザ・マシーンの登場人物・キャスト
アンドロイドに芽生えた人間的な感情を巡る人間同士の対立や、アンドロイドとして演じるキャスト陣の演技が見どころの映画「ザ・マシーン」の登場人物・キャストを以下に紹介します。
ヴィンセント・マッカ―シー/トビー・スティーヴンス
脳に障害を持った娘を救いたい一心が、やがて人間的感情を持つアンドロイド・マシーンを生み出すきっかけとなった「ザ・マシーン」ヴィンセント・マッカーシー役をトビー・スティーヴンスが演じました。トビー・スティーヴンスは、1969年生まれ、イギリス・ロンドン出身の俳優で、映画「007 ダイ・アナザー・デイ」の悪役グスタフ・グレーブス役で広く知られています。
エヴァ(マシーン)/ケイティ・ロッツ
ヴィンセントの人工知能研究の進展に大きな影響を与えた後、自身の脳データを元に作られたアンドロイドに生まれ変わった「ザ・マシーン」エヴァ(マシーン)役を、ケイティ・ロッツが演じました。ケイティ・ロッツが演じるアンドロイド・マシーンの人間と機械の融合は、現実世界でも理想的なアンドロイドの姿でしょう。
トムソン/デニス・ローソン
人工知能を戦争に勝つための兵器として運用しようと企むヴィンセントの上司・トムソンを、デニス・ローソンが演じました。映画「ザ・マシーン」では、トムソンのマシーンに対する態度から、人間の感情を芽生えさせたマシーンと比べて、人間味のなさを感じさせます。
ザ・マシーンに関する感想や評価は?
世界的に大ヒットしたSF映画「ブレードランナー」に最も近づいた作品と称される一方、ありきたりなストーリー展開から映画「ザ・マシーン」は、視聴者によって評価が分かれる作品でもあります。以下では、人間に利用されるために生み出された人工知能を巡る人間同士の争いや、意思を持ったアンドロイドの結末を描いた映画「ザ・マシーン」の気になる感想や評価を紹介します。
感想1:人工知能とは思えないマシーンの存在
兵器として開発されたアンドロイドなので、刃物や銃に攻撃が効かない無敵な存在として描かれたマシーンに驚いたことは勿論、映画「ザ・マシーン」後半で見せた、自分の意思による行動を取り始めたマシーンの姿に恐怖を感じたとの感想が見られます。また、ほとんど人間と遜色のない感情を持つだけでなく、頭も切れるともなれば人間でも歯がたたないとの感想も寄せられています。
このマシーン、刃物もどんな銃も効かなくて無敵過ぎます。
特に沈黙を破ってからのマシーンがほぼほぼ人間の感情を持ち、しかも頭が切れ過ぎるので人間は歯が立ちません。
感想2:マシーン役の女優に高評価
全体的に目立ったシーンはないものの、映画「ザ・マシーン」で描かれたアンドロイド・マシーンがヴィンセントに好意を抱き始め、まるで人間の女性のように生まれ変わるような姿に好感が持てるとの感想が多く見られます。同時に、エヴァ・マシーンの2役を演じたケイティ・ロッツの魅力や、作中での演技が可愛いとの感想も寄せられています。
ケイティロッツの魅力がかなり作品を良くしていると思う。博士を好きになっていくマシーンが、なんとも純真無垢な女性として変わる感覚に好感を持てた。
感想3:ブレードランナーより劣る作品とも
『ザ・マシーン』少々、分かりづらい映画だし、説明も足りないけど、『ブレードランナー』の10年前みたいな設定で、面白く観られたが、銃で撃たれても傷ひとつ付かないマシーンはどうかなと思う。まあまあ。1800円満点で1300円。 http://t.co/rvidH4pmLQ
— Tatsuya (@ZEROtatsuya) September 15, 2014
アンドロイドを巡る人間同士・人間とアンドロイド同士の戦いを描いた作品には、日本でも人気の高い映画「ブレードランナー」が挙げられます。今回紹介した映画「ザ・マシーン」も、ブレードランナーを意識して制作されたSF作品ですが、期待していたよりもスケールが小さいことや、あっさりした結末にがっかりしたとの感想が見られます。
感想4:人間らしいロボットについて考えさせられる映画
映画「ザ・マシーン」では、人間と機械の融合だけでなく、現在も盛んに行なわれている人工知能の研究に対する挑戦にも感じるでしょう。人間らしい機械を作ることは、現時点では非現実的な発想にも思える一方、果たして人間らしいロボットは、人類に必要な存在なのか、倫理的な観点からも考えさせられる奥の深い作品です。
人間は、人間らしい機械は作れるのか?
現代にも通じるテーマである。
ザ・マシーンの映画ネタバレまとめ
ここまで、映画「ザ・マシーン」のネタバレを交えたあらすじと結末、出演キャスト・登場人物、映画に関する感想や評価について紹介しました。映画「ザ・マシーン」で描かれたストーリーはフィクションですが、人工知能による研究が盛んに行なわれる現実世界にも、将来、マシーンのように人間の意思を持つAIが登場することを予感させるでしょう。