2019年03月29日公開
2019年03月29日更新
母なる証明のネタバレあらすじと感想まとめ!事件の真犯人とラストの結末は?
今日、日本では韓国ブームが訪れています。韓国のアイドルを真似をする方もたくさんいます。そして韓国映画「母なる証明」は韓国ブームが来ている日本でも大変話題になりました。今回はそんな母なる証明についてネタバレしていきます。物語のあらすじや結末、また母なる証明を見た人の感想などどんどんご紹介していきます。母と息子の関係性もネタバレしていきます。そして、二人が迎えるラストも考察していきます。
母なる証明とは?
韓国映画「母なる証明」は日本でもとても話題になりました。映画の内容もとても濃いものとなっておりシリアスな見どころ満載の映画となっています。今日、韓国ブームが到来している日本でも多くの人が見ており、とても話題になっています。今回はそんなとて話題になっている韓国映画「母なる証明」について詳しくネタバレし、あらすじとともに考察していきます。
母なる証明の作品情報
母なる証明は韓国映画の一つであり2009年に公開されています。トジュンはナンパをしようと考えある少女に声をかけますが逃げられてしまいました。しかし翌日なんとその少女が死体となって発見されました。そして殺人容疑でトジュンは逮捕されました。ジュンの母親は自分の息子が殺人など犯すはずがないと信じ、警察や弁護士に訴えますが、無駄だとさとり、自分で事件を解決しようと翻弄する物語となっています。
母なる証明のキャスト
母なる証明のメガホンをとったのは、ポン・ジュノです。そして、母なる証明には実力派俳優がそろっており物語の主人公の母親を演じたのはキム・ヘジャ、息子役を演じたのはウォンビンです。そのほかにもジンテ役にチン・グ、ミソン役にチョン・ミソンが出演しています。そのほかたくさんの演者がこの映画に出ており、シリアスな世界感を作り出しています。
母なる証明の予告動画
映画公開にあたり、予告動画は宣伝にとても重要なものとなります。映画「母なる証明」も予告動画が作られ、多くの人に母なる証明の公開を知らせました。予告動画もかなり人を惹きつける動画になっており、人々を映画館へと足を運ばせました。そんな短い時間で人々の関心を集めた動画をご紹介します。
母なる証明の映画あらすじをネタバレ
そしてここからは母なる証明についてあらすじをネタバレしていきます。この映画はかなり内容が濃い映画となっており、あらすじだけでもかなり魅力的な映画になっています。予告動画でもかなりの人を魅了しました。しかし、あらすじだけでは満足せず本編が気になると多くの人が言っています。ここからは、母と息子の関係性やどんな物語なのかあらすじをネタバレし考察していきます。
あらすじネタバレ:息子の容疑
韓国のある田舎町で母は漢方薬のお店を営んでおり、息子のトジュンと二人暮らしの生活を送っていました。トジュンは成人していますが、障害を持っており頭脳は子供のままでした。そしてそんな息子を母は溺愛していました。ある夜、悪友ジンテとスナックでトジュンは待ち合わせしていましたが、ジンテはスナックには現れませんでした。
そして、トジュンはお酒を飲み、その帰り道一人の女子高生をみつけ、後を追い「男は嫌いか?」と声を掛けます。そしてその女子高生は一つの空き家へと入っていきました。トジュンはそんな女子高生を眺めていました。そんなトジュンに女子高生は石を投げつけました。トジュンは帰宅し、滑り込むように眠りにつきました。
翌日、トジュンの家に警察が来て、トジュンは連行されました。昨日声をかけた少女が入っていった空き家の屋上に目立つように死体で遺棄されており、トジュンが昨日、少女をつけていた様子を目撃していた人がいました。トジュンは殺人の容疑で連行されたのです。突然連行される息子の姿に母は動揺が隠せない様子でした。
あらすじネタバレ:ゴルフクラブ
母は息子の無実を信じ弁護士コンを雇います。しかしトジュンのボンヤリとした姿を見たコンはやる気をなくしてしまいます。そして、母は自分で真犯人を見つけるべく、行動します。トジュンの悪友であるジンテは事件当日スナックに現れず、アリバイのないところから怪しいと考えます。そして、ジンテの家に忍び込み、クローゼットの中から赤いシミがついていたゴルフクラブを見つけました。
そのゴルフクラブを警察に提出しますが、単なる口紅の跡でした。落ち込む母に対し、ジンテは慰謝料を請求しました。ジンテはとても迫力のある人物でした。母は仕方なくジンテにお金を渡しました。そんなジンテが「死んだアジョンには秘密がある」と言っており、それを聞いた母はアジョンの周りを調査し始めました。
あらすじネタバレ:過去の記憶
母がある日息子に会いに面会へ訪れました。そこにいたのは顔を腫らしたトジュンでした。理由を聞くと馬鹿にしてきた相手を殴ったら、逆にぼこぼこにされたといいます。そしてトジュンはあることを思い出していました。トジュンが5歳ぐらいの頃、母が心中のために農薬を飲ませたというものでした。母は動揺し「あの時は追い詰められていた」と弁解します。
母なる証明を観た人の感想や評価は?
母なる証明はとても話題になりSNS上でも騒がれています。母なる証明のあらすじや結末に衝撃を受ける人が多くおり、ツイッターなどのSNSで感想をアップしています。そんな感想からも母なる証明の魅力が伝わってきます。また、あらすじや結末のが素晴らしいことを前提とし、映画としての構成や空間、世界観までも感想が挙げられています。
10年ぶりにポン・ジュノ監督の「母なる証明」を見返したけど、本当に素晴らしくて、構図とタイミング、空間と時間が完璧なものを見せられると、ああこれが映画でしか味わえない喜び……という気持ちになる。
— オジョンボンX (@OjohmbonX) March 9, 2019
また、母なる証明は内容がとても濃い分、映画を見ることにとても体力を使うという感想もありました。ラストの結末がとても衝撃的で自分の中で整理することがとても大変という感想もありました。息子に対する母の大きな愛が描かれると同時にいろんな人間関係が描かれており、シリアスな作品ですがとても引き寄せられる作品だと言われています。
「悪魔を見た」いかがですか 韓国ノワールあるあるでちょいグロですが
— はじめ原稿中 (@hajime_gk) March 10, 2019
あと全員爆死はしませんが「母なる証明」と「殺人の追憶」は見終わった後すごい消化が大変なやつです!
母なる証明の映画ラストをネタバレ
そして、ここからは映画の結末のラストをネタバレしていきます。とても刺激的な内容であるこの映画の結末のラストはさらに衝撃的なものとなっています。この作品が多くの人の中で話題になった理由の一つでもあります。そして、SNSでもラストがすごいという感想が多くありました。ここからはそんな母なる証明の結末のラストをどんどんネタバレしていきます。
結末ネタバレ:真犯人
息子の母親は医療ボランティアとして無料で針を打ちますと嘘をついて初老の男の家に訪ねます。その初老の男はある出来事を目撃してから体調が優れないと言います。その出来事とは驚くべきものでした。女の子が殺された日に初老の男はあの空き家にいました。そこで目撃したのは若い男(息子)が女の子に「男は嫌いか?」と聞いているところでした。
その女の子は「私は男が嫌いよ。だから話しかけるな。馬鹿野郎!」と言い石を投げました。それを聞いた若者は石を投げ返しました。それがなんと女の子の後頭部にあたり、女の子は動かなくなりました。そして若者は死体を屋上へ引きずりあげているという衝撃的な場面を目撃したと言います。ラストになんとやはり犯人は息子だったという結末を迎えます。
そんな結末を聞いた息子の母親はその初老の男性を鈍器で殴り殺してしまいます。そして、家に火つけ、逃げました。そんな時、警察から母親のもとに真犯人が捕まったと連絡がきました。
結末ネタバレ:鍼道具
警察がいう真犯人は女の子と体の関係を持っていた男性だと言います。この男性も知能障害を持った男性でした。証拠となったのは女の子の血痕が付いたシャツを男性が持っていたからです。男性曰く、女の子の鼻血が付いたのを気付かずそのまま着ていたと言っていますが、そんなのことは信じて貰うことができず、息子は無罪として釈放されます。
そして母親は観光バスで楽しく踊るラストのシーンが流れます。そして母親は自分の太ももに「何もかもすべて忘れて苦しいのがすっきりするところ」と言って針を打ちます。そのあとは本当にすべて忘れた様子で楽しそうに踊っているシーンがラストになります。
母なる証明の伏線・考察
出典: https://eiga.com
とても衝撃的ラストを迎えた母なる証明ですが、この映画はとても考えさせられるという感想も多くあります。なぜ息子は馬鹿野郎と言われただけで少女を殺してしまったのでしょうか。そのほかにも、結末だけでは理解できないシーンがいくつもあります。今回はそんなシーンをピックアップしてご紹介していきます。
アジョンを殺した犯人
映画の中で警察に捕まったのは違う男性でしたが、本当は息子が犯人でした。殺された少女と息子は知り合いではなく、たまたまあの夜に出会っただけの関係でした。息子は少女に馬鹿にされたので殺してしまいました。そして、息子は気が動転して記憶が混乱し、殺したことを忘れているのでした。
草原で踊るシーンの時系列
映画の冒頭で流れるダンスは、映画のラストで初老の男性を母親が殺し、茫然自失の状態で草原を歩くシーンがそこにつながります。そのあとに漢方薬の葉っぱを切っているカットにもつながりますが、それも冒頭とラストのカット割りが同じになっています。
「バカ」と言われてキレる理由
少女に馬鹿野郎と言われただけで殺してしまった息子ですが、多くの人はたったそれだけで?と感じたという感想を多く見ました。息子は子供の時から母親に「ばかにされたらやり返せ」と教えられて育てられました。1発殴られた2発やり返せまで言われており、常に倍返し精神を持つようになり、殺人も馬鹿にされたからしてしまったのだと言われています。
トジュンがおかしくなった原因
出典: https://eiga.com
母親が一度、息子が子供の時に心中を考えロンスターという農薬を飲みました。苦しみながら嘔吐はしましたが薬の力が弱く死に切れませんでした。この影響で、息子が発達障害になったのではないかと言われています。しかし、息子は生まれつき知的障害を持っており馬鹿にされる息子の将来を心配し、母親は心中を考えたのではないかという噂もあります。
老人とアジョンの関係
殺されてた少女の携帯に母親が殺した初老の男性が映っていました。少女はいわゆる誰とでも体の関係を持つ人物で男性も少女のお客の1人でした。少女が殺されたあの日も空き家で会う約束をしていました。そしてその空き家で事件が起き、男性は殺人現場を目撃することになりました。
ジョンパルとの面会で母が泣いた理由
警察が真犯人として捕まえた男性はジョンパルという彼もまた知的障碍者でした。ジョンパルは少女のことが大好きで鼻血が付いたシャツを着ていました。そんな彼にも母親がいれば着替えさせたのではないか。無罪なのに逮捕されれば必死に味方になるのではないか。おそらく死刑になる彼に対し、無罪と知っておきながら、それを隠している申し訳ない気持ちが涙になったのではないかと言われています。
トジュンは母の犯行に気づいていた?
全く気付いていないのではないかと言われています。母親に殺された初老の男性は廃品回収の人で、母親が村のどこかで針箱を落とし、それを拾ったのだと思っています。実際は殺害の後、置き忘れたもので、ジンテに拾われていたら脅されるのではないかと噂されています。
記憶のツボの効果
母親の針を打つ腕の良さはとても評判がよく、針の効果もとても信じそうになりますが、記憶のツボの証明できるシーンがなく説得力に欠けると言われています。また、草原で踊るシーンは、針を打ったが効き目はなく、忘れるために踊り出したのではないかとも噂されています。
母なる証明の映画ネタバレまとめ
ここまで母なる証明についてご紹介してきました。とても衝撃的なラストになっていました。はじめだけみると、母親と息子の感動ある物語だと思っていましたが、結末を知るととても考えさせられる映画になっているというような感想が多くありました。始めは自分の息子は犯人でなないと信じる母親が、頼りない弁護士に頼らず自分で解決しようとする強い女性に見えます。
息子を信じて真相を調べる母親でしたが、真犯人はやはり自分の息子だと知ると、その事実を知っている男性を息子を守るため自分も殺人犯になってしまうという事実は多くの人を驚かせました。そして、無実の人が殺人の罪で捕まり、自分の息子と同じ知的障害を持っていることを知り、涙を流すシーンは人々を複雑な気持ちになったという感想もありました。
また、母親と息子が生きてきた時間もとても苦しい時間がたくさんあり、その時間や暮らしが今回少女を殺してしまったところに繋がりました。1人1人の態度や言動が時間をかけて一人の人間を殺人犯にしてしまうかもしれないという事実が描かれているという意見もありました。そういった描写も私たちが生きていく現実世界でもあり得ることだと言われています。
また、母なる証明で有名なシーンと言える、ツボを押せば嫌な記憶を忘れられるというシーンは、結局はそのようなツボはなく嫌なことも忘れられられないという事実を映画を見ている人に突きつけました。嫌なことはした方もされた方も忘れないということを母なる証明で改めて教えられたという感想もあり、衝撃的なラストだが考えさせられる映画と噂されています。
また、ラストだけではなく、中盤も見ごたえのあるシーンが多くあり、日本でも話題になりました。また、母なる証明は何回見ても楽しめる映画だと言われています。とても刺激的で老若男女見ごたえのある映画になっています。