2019年03月10日公開
2019年03月10日更新
先生を流産させる会のあらすじ・結末をネタバレ!実際の事件が元になった映画?
映画「先生を流産させる会」は、愛知県の男子中学生が、実際に妊娠した教師に対して「先生を流産させる会」を作ったという現実の事件をモチーフにあらすじが作られました。その内容をネタバレしながら、映画「先生を流産させる会」の結末がどういう方向に向かったのかをまとめます。「先生を流産させる会」のあらすじ・ネタバレや映画を見た人がこの結末を、どのように感じたのかその感想を交えてまとめます。
目次
先生を流産させる会とは?
「先生を流産させる会」という映画をご存知でしょうか?「先生を流産させる会」はその名の通り、教員を対象にして行われた陰惨な事件が映画になっています。また、結末が現実に起きた事件モチーフだったことでネット上で炎上することにもなりました。本記事では、そんな話題作「先生を流産させる会」のあらすじをネタバレを恐れずに紹介していきます。
「先生を流産させる会」のあらすじを先取りしますと、女性教員の妊娠を受け止められなかった生徒たちによる陰惨ないじめが描かれ、結末は誰もが想像しうる最悪の展開となりました。この映画はあるネット上の掲示板に書かれた一つの投稿から始まったと言われていますが、当初は信用もされずフィクションだろうと考えられていました。
しかし、この「先生を流産させる会」は実は、愛知県の男子中学生が実際に自分の学校の女性教師にやったことのをなぞっていることが判明し、炎上に繋がったのです。あらすじと併せて事件の概要もネタバレ込みでご紹介しますので、見比べながら正否は考察してみてください。
現在の日本では、教育現場が、崩壊しているという感想もあり、教師たちが追い込まれて最悪の結末を自ら選んでしまう事もあります。もちろん、崩壊しているようにみえなくても、とんでもない悪意のあらすじが絡み合うような学校があるとも言われています。
「先生を流産させる会」を見た感想を読んでいくと、フミホの母のように教師の妊娠を良く思わないという感想を持つ母親も多いとありました。例えば「中学3年の大事な時に担任が産休に入るのは責任感がない」という感想には、意外に賛成する感想もありました。担任に限らず「先生の妊娠はセックスを感じさせるので、中学教師にしないでほしい」などの感想がありました。
「先生を流産させる会」は、先生と生徒がいがみ合っているだけの話ではなく、その背景にある命への価値観、クレーマー化した利己主義な親との関係などの、社会問題に警鐘を鳴らしたという感想もありました。映画の結末で回る風車のようにカラカラと、むなしく回るだけで終わるのか?この結末に対しては、心に新しい感想を吹き込むのかがテーマだという感想もありました。
先生を流産させる会の映画作品情報
「先生を流産させる会」は、2011年に公開された日本映画です。2009年ネットを炎上させた愛知県の事件をもとに愛知県出身の内藤瑛亮監督が脚色して、形にした映画です。62分と言うやや短い映画ですが、そこに詰め込まれた思春期にありがちな反抗心、悪意、反発心などが、見事に描かれているという称賛もある反面、元々のテーマに暗さから、胸糞悪いとも言われてしまった映画です。
出演した中学生を演じた5人は、芸能事務所にも入っていないような、素人同然の少女たちで、プロフィールを探すことが困難です。主人公のミヅキを演じた小林香織さんは、この映画の撮影された当時は、まだ11歳の小学生だったそうです。
先生を流産させる会の監督
「先生を流産させる会の映画監督は、内藤瑛亮(ないとう えいすけ)さん、1982年12月27日愛知県生まれで、監督だけでなく、脚本も手掛けます。映画美学校第11期フィクション・コース高等科修了し、在学中に「牛乳王子」で学生残酷映画祭2009」のグランプリを受賞しました。その後就職しながら、映画制作をつづけ、自主映画を製作していました。
内藤瑛亮監督は、地元の愛知県で2009年に起きた事件を元にした映画「先生を流産させる会」という映画を作りその衝撃的なタイトル、あらすじ・ネタバレから、一気に注目されました。この映画タイトルは様々な感想が寄せられてました。その後内藤監督は、「いたずらなKiss」の主演の未来穂香主演のホラー映画『高速ばぁば』、夏帆主演のサスペンス映画『パズル』を監督して徐々にメジャー路線で知られるようになりました。
先生を流産させる会の映画あらすじをネタバレ
あらすじネタバレ:妊娠
「先生を流産させる会」のあらすじを見ていきます。ある日ミヅキ(小林香織)は担任であるサワコ先生(宮田亜紀)の妊娠を知ります。中学1年の男と女の性を知り始めたばかりのミヅキには、「教師のくせにセックスをして妊娠した汚い女」としてサワコ先生に対してマイナスの感想を持ってしまいます。
ミヅキたちのグループは、教員に反抗したりするどちらかと言えば、「不良グループの生徒」と教師たちからは、見られていました。街はずれの壊れたラブホテルに集まって時間をつぶすようなそんな仲間でした。リーダーのミヅキの親は、ミヅキの教育にについては放任状態です。学校からの連絡は、携帯電話すら通じません。衣食住については、与えられているだけの中学生です。
逆に「先生を流産させる会」のメンバーのフミホ(高良弥夢)は、過干渉の親に悩んでいました。フミホが自分の意見をなかなか言えないのは、母親の圧力に押されて自分の意見を言えずに育ってしまったことが原因でもありました。今回、サワコ先生が妊娠したことで学校に、はげしく抗議するフミホの母(大沼百合子)の存在もこのドラマのキーマンになります。
あらすじネタバレ:嫌がらせ
ミヅキやフミホだけでなくほかの3人の少女たちも家庭内に何かしらの問題を抱えていました。ミヅキたちはたまり場のラブホテルの跡地に行く前に、スーパーで指輪を5つ盗みその指輪をはめて「先生を流産させる会」を発足させます。最初にミヅキたちが実行したのは、理科室の薬品庫から、理科の先生の目を盗み薬品を盗み出し、サワコ先生の給食のスープに混ぜることでした。
実際の事件の事をネタバレすると、ミョウバンと言う食用にも使われる薬品を使っていたとありました。スープを飲んだ先生は生徒たちの前で、嘔吐してしまいます。保健室で休んでいるサワコ先生を見舞うふりでやってきたミヅキは、サワコ先生のお腹を触りながら、保健室の先生に「いつから人間になるの」と聞きます。
保健室の先生は「8週間目から胎児とよばれるようになる」ということをミヅキに伝えます。次の日のHRの時間、サワコ先生は、生徒たちに昨日のサワコの嘔吐は、何者かによって薬物をスープに入れられたことが原因と、生徒たちに何か知らないか問いかけます。「犯人に心当たりのある人は先生に知らせて」その言葉に、反応した他の生徒たちによって、ミヅキたちが犯人として浮かび上がります。
サワコ先生は、ミヅキたち5人を呼び出して、話を聞きますが、ミヅキたちはしらばっくれます。生徒たちにサワコ先生は、いたずらな気持ちでもお腹の中の赤ちゃんが死んでしまう場合もあることを伝えます。そして立場を置き換えて「自分がそんな目にあったらどうするのか」と聞きます。
「わからない」と答えるもの、「訴える」と答えるもの「先生を流産させる会」のメンバーの中でも反応はそれぞれでした。ミヅキは、「生まれてないんだから、無かったものとして考える」と答え、サワコ先生に「先生だったらどうするの」と問いかけます。
するとサワコ先生は、迷いのない顔で「殺すよ」と答えます。命と言うものは、胎児であってもそれほど重いことを伝える前に、フミホの母が「娘を犯人扱いした」と怒鳴り込んできます。サワコ先生に釈明の余地も与えず、ただ責め立て「恥を知れ」とがなり立ててしまったせいで、ミヅキたちへのサワコ先生の指導はこの時点ではできないという結末になりました。
フミホの母が乗り込んでくるという結末で終わってしまったため、ミヅキたちの悪意は、まだ続き、今度はサワコ先生の椅子に細工して、座っているうちに椅子が壊れ、サワコ先生は、椅子から投げ出される形になってしまいました。滑稽に見えるその姿にクラスは笑いに包まれますが、お腹に子供を宿しているサワコ先生の体には、とんでもない衝撃です。
サワコ先生は、5人を教室の前に呼び出し、顔に平手打ちをします。教師からの体罰が禁止されている現在、平手打ちの件は、問題になりサワコ先生は、保護者達に頭を下げる結末になりました。「してやったり」の気分のミヅキは、次の計画を考えようと言いますが、フミホは「まだやるの?」とミヅキの暴走についていけない気持ちになっていました。
あらすじネタバレ:劇薬
サワコ先生は、ミヅキたちをこのまま放置しておけません。ミヅキたちのたまり場であるラブホテルの跡地に行って、他人の命を奪いかねないこんなことをやめるようにと叱ります。サワコ先生が帰った後、ミヅキ以外は、「もうこんなことはやめる」と言い出しました。しかしミヅキの怒りは収まりません。この事件の事で、登校拒否状態になった大人しくて言い返さないフミホをミヅキは、家から連れ出します。
理科室から今度は劇薬である硫酸などをもちだし、ガスマスクまでつけて危ない劇薬を作り始めるミヅキです。それに付き合わされるフミホ、部屋の中に充満する劇薬が出来た時、フミホを探すフミホの母と、サワコ先生がたまり場であるラブホテルの跡地にやってきました。その声にミヅキは、フミホのガスマスクを取り上げ、フミホを部屋に閉じ込めます。
駆け付けたフミホの母と、サワコ先生により助け出されるフミホ、意識がもうろうとしているので、サワコ先生が人工呼吸をして助けます。フミホにこんな目にあわせたとミヅキに襲い掛かろうとするフミホの母からサワコは、ミヅキを助けます。しかしその衝撃で、サワコ先生は、子宮からの激しい出血が起きてしまいます。
先生を流産させる会の映画結末をネタバレ
結末ネタバレ:ミヅキのその後
中学校は、何も無かったようにサワコ先生の代わりの先生が、ミヅキたちのクラスを教えています。フミホは、あのまま登校拒否を続けています。けれど少しだけ変わったのは、母親が買ってきた服を拒否し、自分で好きな服を買うということが出来るようになったことです。
フミホの母に襲われる少し前、ミヅキは「先生を流産させる会」を終わらせるために、ミヅキから、指輪を没収していました。その後に、フミホの母に襲われ、先生は流産という結末を迎えてしまいました。13歳のミヅキは、「今回の件は殺人事件にならず、不同意堕胎罪と傷害罪だけだから」と児童相談所の人から説明を受けています。
結末ネタバレ:土の中
児童相談所から外に出ると、そこにはサワコ先生が喪服を着て立っていました。二人は何も言わず、無言で川沿いの道を歩きます。そして途中の場所で、サワコ先生が、ミヅキにスコップを渡し、穴を掘ってほしいと言います。なぜ自分でやらないのかと言うと、「その穴は親族が掘ってはいけない穴なの」とサワコ先生は、いいます。
ミヅキが穴を掘り終わると、サワコ先生は、手に持った小さな箱をその穴に入れ優しく上から土をかけます。見ていたミヅキもサワコ先生を手伝うように、一緒に土を書けます。そして埋め終わった後、そこにかざぐるまを立て花を飾るサワコ先生。二人はその埋めた穴に向かって手を合わせます。
サワコ先生は、ミヅキに向かいあい、「生まれていなくても、いなかったことになんてできないの」そう言います。胎児だった子のお墓に刺したかざぐるまは、風を受けてカラカラと回り、この映画は結末となります。
先生を流産させる会の登場人物・キャスト
サワコ先生/宮田亜紀
「先生を流産させる会」の生徒たちに狙われた、中学1年生のクラスの担任です。生徒に反感を持たれるのがわかる、性格のきつさがあります。現在妊娠4か月目の妊娠初期でありながら、積極的に教鞭にむかいますが、生徒たちから妊娠してくることで、嫌がらせを受けたり、モンスターペアレントにもなやまされています。
生徒から嫌がらせを受けるサワコ先生を演じるのは1976年4月14日大阪生まれの宮田亜紀さんです。映画に主に出演されていますが、大きな映画館での上映でではなく、単館で上映されるような、映画の予算が少なくても力を入れた作品に多く出ています。
ミヅキ/小林香織
「先生を流産させる会」を始めたリーダー的な生徒です。妊娠した先生に対して異常は程の嫌悪感をもっています。その嫌悪感は、異常ともいえるほどで、何か理由がありそうです。演じた小林香織さんは当時11歳の小学生だったそうですが、詳しいプロフィールは探せませんでした。
フミホ/高良弥夢
「先生を流産させる会」のメンバーの一人です。大人しい性格であ、あまり発言することが少ない生徒で、ミヅキのすることに違和感を感じながらも、反対する事が出来ません。母親がモンスターペアレントで、学校にとって、その母親は迷惑な存在です。演じた高良さんの情報も探せませんでした。
フミホの母/大沼百合子
娘の担任が妊娠したことで、学校に苦情を言ってくるようなモンスターペアレントです。フミホの母を演じた大沼百合子さんは、元宝塚歌劇団出身で当時の芸名は「星邑礼緒」です。1957年11月19日埼玉県生まれで、1988年まで宝塚花組男役で活躍していたそうです。退団後は朝ドラなどで脇役ではありますが、活躍しています。
先生を流産させる会の残りのメンバー
「先生を流産させる会」を構成する残りの三人は、アキナ/竹森菜々瀬・シオン/相場涼乃・マオ/室賀砂和希が演じました。始めは、中学生特有のノリのようなもので、「先生を流産させる会」のメンバーになりましたが、ミヅキの暴走についていけないという感想をもち結末を、遠巻きに見守るような形になりました。
この映画に出る生徒たちは、素人同然のまだまだこれからの少女たちです。なので検索しても本人のツイッターが見つかる生徒役もいますが、探せない方もいました。名前は映画に大きく残っているので、今後彼女たちが、どういう形で日本または世界の映画やエンターテインメントに出てくるか、楽しみにしている人もいました。
先生を流産させる会は実際の事件が元になった?
先生を流産させる会の元になった事件
「先生を流産させる会」の大本になった事件は、愛知県半田市の中学校の男子生徒が、2ちゃんねるやmixiなどのネットで、話題にした事件が広まり問題化して、愛知県の教育委員会が、調べ実話であることが判明した事件です。
妊娠した女性教師が、そのクラスにいた発達障害や不登校などの、学校へなじむことが難しい生徒に席替えで配慮したという、大人から見れば当たり前のことを逆恨みされてのことがきっかけでした。けれど席替えというのは、生徒にとっては、毎日の事なので、怒りに任せて、男子生徒の間で「先生を流産させる会」が出来たそうです。
「先生を流産させる会」に入会した生徒は11名程度だったそうですが、実際に活動したのは、5名程度です。彼らの起こした事件は、妊娠した女性教諭の車に糊とチョークの粉で作った精子に見立てたものを塗りつけたりした器物破損の罪、ミョウバンを給食に入れるということもしました。ミョウバンは食品添加物として使われていますが、普通の大人なら問題はなくても、胎児に影響があるかもしれないという危険性がありました。
妊娠した女性教師の椅子のねじを緩め、椅子から落ちて、しりもちをつかせて流産させることを画策するなど、子供のいたずらの範疇を超える出来事だったので、その書き込みは、ネット上で炎上しました。特定された中学の校長によると、計画しただけで、実害はないようなコメントをしていたそうですが、本当に被害がなければいいけれど、これはいたずらではなく、犯罪であると多くの人が言っています。
先生を流産させる会に関する感想や評価は?
リプ欄みるのこれすごいおもしろい 人によって"みたくない"の意味が違う
— 平塚 (@___crs__world) February 27, 2019
わたしが見た中で"精神的にくるからみたくない映画"は「先生を流産させる会」で"あまりにもつまらないからみたくない映画"は「ミッドナイト・ミート・トレイン」
この作品は、実際の事件が男子中学生なのを女子中学生に置き換えているので、現実の事件よりも、悪意のカラーが強く、見た人の受け止め方では、映画のあらすじ・ネタバレは、胸糞悪いという意見や、心理をしっかり描いているから、このあらすじ・ネタバレはツイート主のように、精神的に負の感情が押し寄せた人もいます。
映画『先生を流産させる会』予告編 https://t.co/jwOLpiUdBI 「生まれる前に死んだんでしょう?いなかったのと同じじゃん」――実際の事件を元にした、想像を絶する悪意の在り方を描いた問題作めう……鋭いテーマ性を孕んだ「最凶の教育映画」めう……
— 人間不信の芽兎めうbot(偽) (@ningenfusinmeu2) March 5, 2019
女性は、お腹の中に命が芽生えた時に受ける感想は、「産まれる前に死んでしまえば、なかったものだった」なんて言う感想にはなりません。自分の中の命に向き合ったことのある人には、この映画の中の生徒に感想は否定的に捕らえる人が多いです。ただその言葉によって、悪意が上手に切り取られているという映画としての評価は高いです。
生徒が教師を陥れる時代なんて私が未成年の時には考えられなかった。でも今は違う。人権もめちゃくちゃな罵声を浴びせられてハメられても、先生を流産させる会があっても教師は耐えるしかない。ボロボロになるまで耐えるしかないの?同じ人間なのにこの扱い。
— あーちゃん(先生) (@x_sleeping_x) January 21, 2019
今の学校教育に対する問題意識を感じるツイートです。昭和の時代は、先生は偉い存在であるから、考えたことなかったという意見です。思春期は反抗期でもあり、トゲトゲとした感想を持ちやすい世代でもありますが、「現代の中学生の方が暴走する危うさがある」という意見もいくつかありました。
「先生を流産させる会」視聴 実在の事件をヒントにした創作。
— りさり (@sweetcocoamilk) January 18, 2019
思春期の「性」への嫌悪、主犯格のネグレクトの背景で解釈しやすい内容となっている。父親も夫も出てこない女の世界。被虐待者には肩身の狭い作品かな。 pic.twitter.com/2MX1q9SVNe
性と言うものに一番関心のある年代でありながら、どこかまだ、性に対しての嫌悪感を感じてしまう世代でもあります。この事件の犯人の男女を入れ替えて、事件を描くことには、賛否の声がありますが、父親も男子生徒も、男と言う存在を描かないことで、見えてくるものもあるという見解もあります。
撮影から6年半が経ちました。
— 映画「先生を流産させる会」 (@TwoRsaserukai) February 27, 2017
当時小学6年生だったミヅキ役の小林香織さんが4月から大学生になります。
サワコ先生役の宮田亜紀さんと内藤瑛亮監督がお祝いをしたそうです。
香織さん、おめでとうございます。 pic.twitter.com/elaJRDseMe
映画から6年後、内藤瑛亮監督・サワコ先生役の宮田亜紀さん、ミヅキ役の小林香織さんで集まった時の様子が寄せられています。
先生を流産させる会
— 春(はる) (@junjou_pop) November 2, 2018
冒頭から漂い続ける狂気と不穏な空気に引き込まれた
「いなかったことにする」という衝撃的な台詞とそれに対して身体と言葉で表す大人の返答がすごくよかった
受け手に考えさせるテーマもわかりやすく無駄のない62分間
こののち「ミスミソウ」を撮った内藤瑛亮監督作品、傑作です pic.twitter.com/4djtmqO8jF
内藤監督の「カスミソウ」を見てから、「先生を流産させる会」を見た方の感想です。絶望的なテーマから一転して、見終わった後の感想はやるせなさと、せつなさがあっても、見てよかったという意見も多いです。
先生を流産させる会の映画ネタバレまとめ
「先生を流産させる会」について、朝日新聞デジタルでは、あらすじは男子生徒が起こした事件がベースとネタバレしています。その上で、内藤瑛亮監督のこの事件に対して「加害者のバッシングは根本的な解決にならない。白黒がつかない世界を描きたい」と話したことを取り上げています。この映画で、犯罪を犯す少女たちは、12~13歳の中学1年生です。
刑法では「14歳未満は刑罰(罰金や懲役・禁固などの刑)は科されない」となっています。もちろん少年法によって罪を犯した子供達は、保護と言う形で、家庭から離され、保護施設に送られたりします。しかしあくまで刑罰ではなく、保護されるべき人間として扱われているのです。そこがこの映画の中心的な核であったと推察もありました。
人として未熟な人間の巻き起こしてしまったこの事件の結末を通して、社会に潜む問題点を感じる事がこの作品の狙いでもあり、監督の訴えたいところではという意見などもあります。自分の思春期のもつ残虐さを思い出したという意見もあります。「先生を流産させる会」は、白黒つけにくい世界を描いた作品です。