2019年03月17日公開
2019年03月17日更新
ダイヤルMのネタバレあらすじと結末!「ダイヤルMを廻せ!」のリメイク作品映画
「ダイヤルM」は、マイケル・ダグラス主演のアメリカ映画です。ここでは、「ダイヤルM」のあらすじや結末について、キャプションごとにネタバレ解説していきます。また、「ダイヤルM」はリメイク映画でもあります。そのリメイク元がどんな映画だったのか、どういう部分を受け継いでどういうオリジナル要素があるのかもご紹介。そして、出演俳優やツイッターの感想・評価などにも迫っていきます。
ダイヤルMとは?
「ダイヤルM」は1998年に公開されたアメリカ映画です。ある富豪の実業家が、妻の不倫相手に妻の殺害を依頼するというサスペンスです。
ダイヤルMの映画情報
「ダイヤルM」は、ワーナー・ブラザースの配給で、1998年にアメリカと日本で公開されました。監督はアンドリュー・デイヴィス。脚本はパトリック・スミス・ケリー。そして、主演がマイケル・ダグラスという布陣の映画です。
ダイヤルMの監督情報
監督のアンドリュー・デイヴィスは、イリノイ大学を卒業後、カメラマンとして映画業界に入っています。監督デビューは1978年の「Story Island」で、その後アクション映画やサスペンス映画など、様々な作品を手掛けています。1993年の「逃亡者」では、助演のトミー・リー・ジョーンズがオスカーに選ばれるなど、大ヒットとなりました。
「ダイヤルM」以外のアンドリュー・デイヴィス監督の主な作品
- 野獣捜査線(1985年)
- 刑事ニコ/法の死角(1988年)
- ザ・パッケージ/暴かれた陰謀(1989年)
- 沈黙の艦隊(1992年)
- 逃亡者(1993年)
- 悪魔たち、天使たち(1995年)
- コラテラル・ダメージ(2001年)
- 穴/HOLES(2003年)
- 守護神(2006年)
ダイヤルMのあらすじネタバレ
では、ここで「ダイヤルM」のあらすじについて、キャプションに沿って順にネタバレ解説していきましょう。
あらすじネタバレ:実業家のスティーヴン
主役のスティーヴン・テイラーは、エミリーという若くて美しい妻を持つ実業家。エミリーの実家は資産家であり、スティーヴン自身も経営者として裕福な生活をしていましたが、次第に会社の経営が厳しくなり、もはや破産寸前というところまで来ていました。
あらすじネタバレ:不倫するエミリー
エミリーは国連で働いており、実はスティーヴンの「何でも自分の思い通りにしなければ気が済まない性格」に嫌気がさしていました。そして、駆け出しの画家であるデイヴィッド・ショーと不倫関係となり、仕事の合間に密会を重ねるようになっていたのです。
あらすじネタバレ:見抜かれている嘘
そんなる日エミリーは、とあるパーティーでデイヴィッドと会う約束をしていましたが、スティーヴンが急遽同行することになり、三人がパーティー会場で鉢合わせ。エミリーとデイヴィッドは慌てて誤魔化しますが、スティーヴンはデイヴィッドの絵を見たいと言い出します。そして後日、スティーヴンはデイヴィッドの家を訪ねますが、全ては仕組まれた出来事でした。
スティーヴンは、妻のエミリーとデイヴィッドが不倫関係にあることを知っており、パーティーで二人が口裏を合わせていることも見抜いていました。そして、デイヴィッドの絵を見たいという口実を作り、単身デイヴィッドに近付いていくのです。
あらすじネタバレ:デイヴィッドを脅迫
スティーヴンは、デイヴィッドのアトリエ兼住居を訪れます。そこは、まるで秘密の隠れ家のような場所でした。デイヴィッドは平静を装ってスティーヴンを招き入れますが、そこでスティーヴンの脅迫が始まっていきます。
スティーヴンは、デイヴィッドに妻・エミリーとの不倫関係を追及します。そして、デイヴィッドが大学で絵を学んだという経歴が実は嘘で、これまで二度も刑務所に入っていたことを突き止めていました。デイヴィッドは、未亡人から繰り返し財産を騙し取る詐欺師だったのです。スティーヴンは、その過去をエミリーにバラすか、エミリーを殺害するか、どちらかを選ぶようデイヴィッドに迫ります。
報酬は前金で10万ドル、殺害後に40万ドル。この条件を飲んだデイヴィッドは、その後スティーヴンの家に行き、殺害計画を細かく聞きます。まず、予め隠したエミリーの鍵をその場所から取って家に入って待機、そしてエミリーがいつもの時間に入浴後、22時にカードクラブにいるスティーヴンからの電話に出た際に殺害。そして、鍵は忘れずに隠し場所へ戻す。以上の段取りを、スティーヴンがデイヴィッドに指示します。
あらすじネタバレ:名も知らぬ者の襲撃
アリバイ工作のため、スティーヴンはカードクラブへ行って犯行時刻をまたぐように携帯電話を通話中にします。そして、別の電話で自宅へ電話し、予定通り侵入していた覆面姿の男が電話に出たエイミーを後ろから襲います。キッチンで男と揉み合いになったエイミーは、咄嗟に手にした肉刺し温度計の先で男の首筋を刺します。すると男は絶命し、エミリーは九死に一生を得ます。
一方、スティーヴンは帰宅途中で自宅に電話した携帯電話を捨て、自宅へと戻ってきます。そして、キッチンで警察に通報しているエミリーと血だらけで倒れている覆面の男を見て、殺害計画が失敗に終わったことを悟ります。そこでスティーヴンは、警察が来るまでに証拠隠滅にと男のポケットから鍵を奪ってエミリーの鍵束に戻し、ドアノブを壊します。
やがて警察が現場検証に訪れ、エミリーとスティーヴンは事情聴取を受けます。その際、男の遺体の傍にスティーヴンの足跡があることに、刑事がいささか疑念を抱きます。そして、エミリーを襲った男の覆面を剥ぐと、なんとそれはデイヴィッドではなく見知らぬ男だったのです。
あらすじネタバレ:思考を巡らすエミリー
ショックを受けたエミリーは、しばらく実家で静養することになります。そして、エミリーは実家からデイヴッドに無事を知らせる電話をしますが、スティーヴンもそのリダイヤルを使ってデイヴィッドに事情を聞くべく電話。その後エミリーは、スティーヴンに「もう一緒にはいられない」と話し、親友のラケルのもとへと身を寄せます。
エミリーに相談された親友のラケルは、エミリーとデイヴィッドの不倫関係も知っています。そして、殺人の動機で二番目の多いのは浮気、そして一番多いのはお金だと言います。資産家のエミリーだけに、もしエミリーが死んだら一億ドルもの大金がスティーヴンに転がり込むことなるのです。
そこで、エミリーはスティーヴンの会社について調べました。そして破産寸前だという事実を知り、刑事に「スティーヴンが自分を殺そうとしたのかもしれない」と話しに行きます。そして、刑事から「動機にはなり得るが不十分。ただ、その男が鍵を持っていなかったことが引っ掛かる」と聞かされます。
ダイヤルMの結末ネタバレ
そして、物語は佳境に入っていきます。ここから、結末に向かってさらに二転三転していくストーリーについて、引き続きあらすじをネタバレ解説していきます。果たしてどんな結末がまっているのか!
結末ネタバレ:デイヴィッドの反撃
ある日、仕事中のスティーヴンにデイヴィッドから電話があり、二人は町で落ち合います。そして、スティーヴンは「殺害方法をデイヴィッドに指示している声」をデイヴィッドに聞かされます。デイヴィッドは、エミリー殺害に別人を雇い、さらにはスティーヴンとの会話を録音していたのです。
デイヴィッドは、今すぐ残金40万ドルを払わなければ録音テープを警察に渡すと、スティーヴンを逆に脅迫してきました。しぶしぶ了承したスティーヴンは、金を用意して一旦自宅に戻ります。すると、エミリーから殺人の疑いをかけられたことで、用意していた偽造脅迫状をエミリーに見せました。それは、エミリーとデイヴィッドの不倫現場写真の数々でした。
スティーヴンは、不倫をネタにデイヴィッドから脅迫されていたこと、そしてデイヴィッドの犯罪歴などをエミリーに伝えます。それをまんまと信じてしまったエミリーは、デイヴィッドと縁を切ることを決意し、スティーヴンとヨリを戻します。
結末ネタバレ:大ピンチのスティーヴン
スティーヴンは、デイヴィッドに言われた通り、靴箱に入れた残金40万ドルを公園でデイヴィッドに渡します。そして、デイヴィッドはそのまま逃亡のために列車に乗り込みます。全てうまく運んだと思ったデイヴィッドでしたが、列車の個室内で隠れていたスティーヴンにナイフで刺されてしまいます。
ついに自ら殺人に手を染めてしまったスティーヴン。デイヴィッドに報いを与えたつもりでしたが、デイヴィッドが絶命寸前に「録音テープをエミリーに郵送した」と打ち明けました。焦ったスティーヴンは、40万ドルが入った靴箱を取り返すと、大急ぎで自宅へと戻ります。
結末ネタバレ:勝利したエミリー
スティーヴンが帰宅すると、エミリーはいましたが幸い郵便物はまだ見ていませんでした。そして、スティーヴンはデイヴィッドが送った荷物を探し当て、中身の録音テープを40万ドルとともに金庫に仕舞ってシャワールームへ向かいました。それを見送ったエミリーは、金庫の前に置かれた空の靴箱を不審に思います。
夕食を買いに出るとスティーヴンに言ったエミリーでしたが、実は問題の録音テープを既に聴いていました。金庫の暗証番号は結婚記念日の日付だったのです。そして、犯行がバレたスティーヴンはエミリーを殺そうとしますが、逆にエミリーに拳銃で撃たれてしまいます。
ラストシーン。警察に出頭したエミリーでしたが、正当防衛が認められたという結末でした。そして、スティーヴンの犯行を裏付ける決め手となったのは、スティーヴンがエミリーの鍵束に戻した鍵で、それは覆面を付けた殺し屋の鍵だったのです。
ダイヤルMはリメイク映画?
「ダイヤルM」は1998年公開のアメリカ映画ですが、実は過去に公開された映画のリメイク版です。その内容について、ここからご紹介しましょう。
映画「ダイヤルMを廻せ!」のリメイク作品
「ダイヤルM」のリメイク元となった映画は、1954年にワーナー・ブラザース配給にて公開された「ダイヤルMを廻せ!」です。原作・脚本はフレデリック・ノット。監督はサスペンスの名手であるアルフレッド・ヒッチコックです。元々舞台劇だったこともあり、このリメイク元作品はほぼ全編に渡って家の中だけでストーリーが展開するという珍しい作品でした。
大筋は本作もリメイク元作品も同じですが、妻を殺害するのが愛人であったり、殺人に第三者が登場したり、殺害計画失敗後の展開など、多くのオリジナル要素が盛り込まれています。そして、物語の結末についても、かなり趣が異なるものとなっています。
リメイク元映画の監督:アルフレッド・ヒッチコック
リメイク元の映画「ダイヤルMを廻せ!」の監督であるアルフレッド・ヒッチコックは、イギリスの映画監督です。サスペンス映画の神様と言われており、様々な名作を創られました。また、自身の映画へのカメオ出演(どこかに一瞬だけ姿を見せるエキストラ出演)でも有名であり、その場面を探すのもヒッチコック映画の楽しみです。
ダイヤルMのキャスト
では、ここで「ダイヤルM」の主なキャストについてご紹介します。リメイクにあたって新たな設定も多彩な「ダイヤルM」ですが、そのキャストも魅力的です。
マイケル・ダグラス
スティーヴン・テイラー役。アメリカの俳優。プロデューサーとしても著名で、1975年の「カッコーの巣の上で」ではアカデミー作品賞を受賞しています。その後、1987年の「ウォール街」でアカデミー主演男優賞を受賞しました。数々の映画やドラマに出演されていますが、女性に翻弄される中高年男性を演じることが多いようです。「ダイヤルM」に出演した時は53歳でした。
グウィネス・パルトロー
エミリー・ブラッドフォート・テイラー役。アメリカの女優・歌手。1991年の「過ぎゆく夏」で映画初出演。しばらくは目立たない役柄が多かったようですが、1998年の「恋に落ちたシェイクスピア」でアカデミー主演女優賞を受賞。「ダイヤルM」も丁度この頃の作品で、パルトロー25歳の時でした。「ピープル」誌が選ぶ「最も美しい人」では2013年にトップに輝いています。
デヴィッド・スーシェ
出典: https://coco.to
モハメド・カラマン役。イギリス出身の俳優で、テレビシリーズ「名探偵ポワロ」のエルキュール・ポワロ役として知られています。舞台にも多数出演されており、2002年には大英帝国勲章を授与されています。裏社会のボスなど悪役を演じることが多いですが、「ダイヤルM」ではキーマンの刑事を演じられています。
ヴィゴ・モーテンセン
デイヴィッド・ショー役。アメリカの俳優・詩人・写真家。1984年にテレビデビューし、2001年から2003年にかけての「ロード・オブ・ザ・リング」三部作でアラゴルン役を演じ、これが大ヒット作となりました。「ダイヤルM」に出演時は39歳でした。
ダイヤルMに関する感想や評価
では、ここで「ダイヤルM」についてのツイッターでの感想や評価を、いくつかご紹介していきましょう。
ダイヤルMのヴィゴ様はフェロモン垂れ流しでたまらん…(*/ω\*)
— 慶杏 (@s_Keian) March 10, 2019
ラストシーンの顔がすごい好き。
全体的に、デイヴィッドを演じたヴィゴ・モーテンセンに関しての感想が多かったようです。そのエロティックな雰囲気に皆が魅了されました。ラストシーンの顔というのは、スティーヴンに刺されて倒れる時の笑顔。これは高評価です。
映画「ダイヤルM」(1998) 好きな俳優マイケル・ダグラス、V・モーテンセン、G・パルトロウ共演なんて今考えると豪華だった😊「危険な情事」(1987)といいダグラス様得意のサスペンス✨緊迫感&危険な雰囲気で初観の時大人って怖って感じました(笑)💦#ダイヤルM #ダグラス #モーテンセン #ViggoMortensen pic.twitter.com/JmbmvPvx1Q
— 食&映画&旅&笑etc☆TA★のHappy Life (@tachutachu55) March 8, 2019
もちろん、他の俳優の評価も高いです。マイケル・ダグラス、ヴィゴ・モーテンセン、そしてグウィネス・パルトロー。本当に豪華な共演でした。そして、大人の怖さを感じた方も多かったようです。
「ダイヤルM」アンドリュー・デイヴィス 7/10
— くるくるぱぁ☺️ (@cruqru) February 3, 2019
実家が資産家で裕福な妻が、前科のある画家と不倫。資金難の夫が画家に妻の計画殺人を依頼するが、事態は思わぬ方向へ…。脚本がとても良く、心理的な駆け引きが面白いサスペンス映画。マイケル・ダグラス、グウィネス・パルトロウ出演。
サスペンス映画には付き物の心理的駆け引き。そうした部分が面白い映画という評判が高かったです。脚本がいいという感想も目立ちました。
ダイヤルM:アルフレッド・ヒッチコック『ダイヤルMを廻せ!』のリメイク(大幅に改変)。犯罪スリラーだけど雰囲気がない。アンドリュー・デイヴィス監督はアクション映画ばかり撮っている監督。エミリーが襲われた場面などはアクション映画っぽい。灰色の脳細胞。アラゴルン。
— なおてぃー (@naotie) February 2, 2019
A Perfect Murder (1998)
一方、アクション映画が得意な監督ということもあり、犯罪スリラーの雰囲気が不足しているという意見もありました。逆に言えば、エミリーが襲われるシーンのアクション要素が見どころになっているとも言えます。
ダイヤルM、面白かった。
— みじ (@okashimijichan) February 12, 2019
けどタイトルの「ダイヤル」「M」の意味がわからなかった。
ググれば出てきたけど、ググらないとわからない日本語タイトルつけないでほしいなあ。
リメイク元の「ダイヤルMを廻せ!」を知らない方にとっては、タイトルの意味が分からなかったようです。今作では携帯電話を使用しているため、確かに行動が「ダイヤル」でも「M」でもないという疑問は残りました。
ダイヤルMって映画見たけどマイケル・ダグラス渋くてカッコイイなぁ♡刑事役のデビッド・スーシェもシュッとしてて素敵だった( *¯ ꒳¯*) でもメイン3人が揃ってクズで同情の余地なしって感じw
— はるさめ (@harusamerry) February 27, 2019
様々な感想や評価がありましたが、やはりマイケル・ダグラスの渋さをはじめ、各俳優の魅力を評価する声が最も多かったようです。そして、物語の中心となる三人、スティーヴン、エミリー、デイヴィッドが三人とも悪人という部分もある種の魅力でした。
ダイヤルMの結末やリメイク元まとめ
以上、「ダイヤルMを廻せ!」のリメイク作品である「ダイヤルM」のあらすじネタバレ、結末ネタバレをご紹介しました。サスペンスの巨匠・ヒッチコック監督の名作に挑戦した意欲作であり、俳優の魅力を十二分に活かした実に印象的な映画となっていました。ぜひ今後、DVDなどをチェックしてみてください!