映画ペイバックのあらすじと結末をネタバレ！評価や感想も紹介【メル・ギブソン】

映画ペイバックは、1999年公開のアメリカのハードボイルドアクション映画です。ペイバックの主演はアクションスターとして人気のメル・ギブソンが務め、監督はブライアン・ヘルゲランドが務めました。映画ペイバックの原作は小説で、リチャード・スタークの小説「悪党パーカー/人狩り」を実写映像化したものとなっています。

映画ペイバックの主人公ポーターは、正義漢のヒーローという訳ではありません。むしろ、訳ありで残酷な悪党といったキャラクターで描かれています。泥棒家業でお金を稼ぐ悪党のポーターが、相棒と妻に裏切られたことで、復讐に燃える姿を描いています。映画でペイバックは、淡々と目的を遂行し復讐を果たすために行動する主人公ポーターの、ハードボイルドな姿が話題を集めたアクション映画です。

映画ペイバックでは、主人公ポーターがあくまでも本来の自分の取り分である、7万ドルに固執しているという所も見どころポイントとなっています。マフィアの組織にとってははした金ともいえる金額7万ドル。そんな7万ドルを頑なに取り返したいポーターは、冷酷無比な行動を起こしていきます。たった7万ドルの為と言われながら、ポーターはどんどん最悪の状況へと立たされていく事になります。

ここでは、ハードボイルドアクション映画ペイバックのあらすじを詳しくネタバレ解説していきます。また、あらすじを物語の結末までネタバレしていきます。主人公ポーターの常軌を逸した行動力と、彼の復讐の結末までを詳しく解説してまとめていきます。

映画ペイバックのあらすじをネタバレ解説していきます。映画ペイバックの主人公ポーターは、泥棒家業をしている男です。彼はやぶ医者の元で治療を受けて養生していました。背中から弾丸を抜き取り、身体を回復させたポーターは復讐を果たすために町へ舞い戻ります。身障者のふりをしている乞食からお金を巻き上げ、またスリをして得たカードで時計を購入して、ポーターは質屋で銃を手に入れます。

ポーターは彼の妻リンの住むアパートを訪ねていきます。リンはポーターは死んだと思っていました。実は5ヶ月ほど前、ポーターは相棒ヴァルの仕事を手伝いました。その仕事とは、マネーロンダリングの為に現金を車に乗せて移動中の中国マフィアを襲い、金を奪うというものでした。ポーターとヴァルは中国マフィアの車に自分たちが運転する車を衝突させ、身動きが取れなくなった中国マフィアからお金を強奪します。

ポーターの妻リンが運転する車に乗り込み、二人は逃げおおせました。14万ドルの現金を奪った二人は、お金を山分けするはずでした。7万ドルを手に居てることが出来るはずであったポーター。しかし、妻リンから背中を撃たれてしまいます。瀕死の重傷を負ったポーターに、相棒のヴァルはある写真を見せつけます。そこにはポーターと娼婦ロージーが写っていました。ヴァルはリンを嫉妬させ、裏切りに加担させたのでした。

リンのアパートでシャワーを浴びていた彼がひと眠りして目を覚ますと、ヘロイン注射の中毒で死んでいるリンを発見します。ポーターの目的は裏切った相棒ヴァルに復讐をして、7万ドルを取り戻すことでした。ポーターはヴァルの居場所を知るため、リンへヘロインを届けに来た男からアーサー・ステグマンという男の情報を得ます。アーサー・ステグマンの元を訪ねたポーターはヴァルの居場所を尋ねますが、ステグマンは話しません。

ステグマンに「ポーターが来た」とヴァルに伝えろと、ポーターは言います。ポーターが生きていたことを知ったヴァルはうろたえます。ポーターは次に娼婦のロージーを探し尋ねました。ロージーはポーターの事を愛しているので、彼女からヴァルの居場所を聞き出せました。ヴァルの住んでいるマンションへ押しかけたポーターは、娼婦と寝ているヴァルと再会します。

14万ドルを強奪してポーターを裏切り、お金を自分のものとしたヴァルでしたが、マフィアの組織に13万ドルの借金がありました。ヴァルが奪ったお金は組織に収めてしまっていました。そこでポーターは、奪われた7万ドルを組織から取り返すことにしました。また、ヴァルは自分で始末をつけるように組織から言われていました。ヴァルはポーターと待ち合わせ、金を奪われた中国マフィアを使ってポーターを殺そうと画策します。

中国マフィアから殺されかけそうになったポーターでしたが、ステグマンの所で出会った悪徳警官二人組が登場し、何とか逃れることが出来ました。悪徳警官二人は、ポーターから彼が取り返したお金を奪おうという魂胆でした。ポーターの後を付けていたヴァルは、ロージーの部屋に押し入ってきました。しかし、行き違いでポーターは出ていっています。ヴァルがロージーに乱暴している最中、ポーターが部屋へと戻ってきました。

ポーターはヴァルから組織の幹部の名前、幹部のカーターの居場所を聞き出し、彼を射殺してしまいます。ポーターはカーターの元へ向かいます。カーターのいるビルの前には、二人組の悪徳警官がおり、ポーターのお金を狙ってステグマンまでもが現れました。カーターの手下を倒したポーターは、カーターに7万ドルを戻すように言います。しかし、カーターは自分にその権限がないといって断ります。

カーターは組織のボスブロンソンに電話をかけ、ポーターはお金が戻らないとカーターを殺すと脅します。ブロンソンが拒否したため、ポーターは言ったとおりにカーターを殺害しました。

組織のボスブロンソンの息子、ジョニーは誕生日の日にボクシングの試合を見に出かけます。会場を出た彼の元にロージーが現れ、「誕生日プレゼントよ」と声をかけます。まんまと騙されてしまったジョニーは車に乗り込み、ポーターに誘拐されてしまいました。組織の幹部フェアファックスは、カーターの死をしって旅先から家まで戻ってきました。しかし、そこには先に家に上がっていたポーターがいました。

ポーターはフェアファックスにブロンソンへ電話をさせ、息子のジョニーを誘拐したことを告げます。お金をブロンソンが直接持ってこないと、息子のジョニーを殺すと脅迫しました。組織はポーターが要求している金額を13万ドルだと勘違いしていました。ポーターのお金を狙っていた悪徳警官二人でしたが、ポーターにヴァル殺しの容疑者として仕立て上げられてしまい、うかつに手出しできなくなっていました。

また、ポーターを狙って追っていた中国マフィアが彼を殺そうと現れましたが、ステグマンを縦にして窮地を脱し、返り討ちにしてしまいます。そこでポーターは組織に捕まってしまいます。ブロンソンは13万ドルのお金を用意してありましたが、ポーターを拷問して息子の居場所を聞き出しました。聞き出した場所へと向かうブロンソン。車でポーターを連れてきていますが、トランクの中に閉じ込めてありました。

アパートの一室へと向かうブロンソン達。ポーターは何とか力ずくでトランクから脱出しました。ポーターはブロンソンたちが向かったアパートの一室へ電話をかけます。すると、ベッドの下に隠してあった爆弾が反応し、爆発します。ポーターはブロンソンの裏をかいて罠にはめていたのでした。実際にはジョニーは別の場所に居ました。お金を取り戻したポーターは、ロージーと共に旅立つのでした。

主演メル・ギブソンのアクの強い演技や強烈なキャラクター性、情け容赦のないアクションなど、様々な要素でヒットを記録したペイバック。ここでは、映画ペイバックのあらすじを結末まで詳しくネタバレしました。裏切りへの復讐として、7万ドルに固執する主人公の悪党ポーターの、ハードボイルドなアクションが満載の映画でした。敵組織の裏をかく結末の展開も粋で、話題を集めた人気映画となっています。

映画ペイバックのあらすじに続いて、出演キャストをご紹介します。ペイバックで主人公ポーターを演じたのは、メル・ギブソンです。メル・ギブソンはアメリカ合衆国の俳優で、演技派の名優として知られています。メル・ギブソンは人気映画マッドマックスシリーズの主演を務めたことで、その知名度を一気に高めスターの仲間入りを果たしました。その後も主にアクション映画への出演で、人気俳優の座を確固たるものとしていきます。

アクション俳優として人気を集めたメル・ギブソンですが、映画俳優や脚本家、プロデューサーとしても知られるマルチな才能の持ち主でもあります。甘いマスクを持つアクションスターでありながら、イエス・キリストの処刑までを描いた『パッション』など物議をかもす映画を撮る映画監督でもあります。

ペイバックで、主人公ポーターの相棒ヴァルを演じていたのは、グレッグ・ヘンリーです。グレッグ・ヘンリーは、アメリカ合衆国の俳優であり、歌手でもあります。映画出演では、ジェームス・ガン監督作品・ブライアン・デ・パルマ監督作品などへの出演が多いことでも知られています。

ペイバックで主人公ポーターの恋人ロージー役を演じたのは、マリア・ベロです。マリア・ベロはアメリカ合衆国の女優で、イタリア系の父親とポーランド系の母親とのハーフです。女優としてのキャリアでは、テレビ出演の仕事が多く人気ドラマシリーズ「ER緊急救命室」の準レギュラーとして活躍しています。テレビドラマだけでなく、様々な映画にも出演している演技派の女優です。

ペイバックで、主人公ポーターと闘う組織のボス、ブロンソン役を務めたのは、クリス・クリストファーソンです。クリス・クリストファーソンは俳優としての活躍よりも、カントリー＆ウエスタン歌手として有名な人物です。1960～1970年代に多くのヒットソングを世に送り出しました。歌手として有名なクリス・クリストファーソンは、ペイバックでは組織のボスとして存在感を残しています。

映画ペイバックで、組織の幹部カーターを演じた俳優は、ウィリアム・ディヴェインです。ウィリアム・ディヴェインはアメリカ合衆国の俳優で、実力派で演技派として知られています。数多くの映画やテレビシリーズに出演している俳優で、様々な作品で彼の演技を見ることが出来ます。

ペイバックの感想では、見ていて気持ちの良い映画であるとの感想が見られます。スピード感のある展開が見どころで、ハードボイルドなアクションも爽快に見ていられるとの感想も多いです。深いことを考えずに見ていられるのも、映画ペイバックの魅力の一つと言われています。メル・ギブソンのハードボイルドなカッコいい姿を楽しめる映画だという感想も多く、映画ペイバックはメル・ギブソンの良さが詰まった作品と言えます。

映画ペイバックへの感想では、主人公のポーターのキャラクターが特徴的であったとの感想も目立ちます。正義の味方を演じる事が多いメル・ギブソンの初の悪役が、ペイバックの主人公ポーター役でした。奪われたお金を取り戻すために復讐に燃える主人公ポーター。悪党として描かれている彼なので組織のお金をすべて奪いそうなものですが、律儀に7万ドルに固執しているあたりが、アクの強いキャラクターだとの感想が多いです。

映画ペイバックの感想では、派手なアクション映画ではないけど渋くてカッコいいという感想もあります。劇中で使用されている音楽もカッコいい雰囲気を盛り上げており、映画ペイバックの魅力の一つとなっています。主人公ポーターは泥棒家業や強盗を行う悪党という事もあり、勧善懲悪のストーリーとは違っています。そこもまた、映画ペイバックのハードボイルドな魅力となっているのです。

ここでは、映画ペイバックのストーリーあらすじをネタバレ解説しました。ストーリーあらすじだけでなく、気になる結末まで詳しくネタバレしています。ハードボイルドアクションとしてヒットし、メル・ギブソンの代表作ともなった映画ペイバック。主演メル・ギブソンだけでなく、脇を固める俳優も名優揃いという事で、映画好きな人にはたまらない作品として評価されています。

映画ペイバックの結末までのあらすじネタバレだけでなく、出演キャストの情報や、ペイバックを見た人の感想なども合わせてご紹介しました。映画ペイバックのあらすじを結末まで読んでみて、作品に興味が出たという人は、是非ペイバックをチェックしてハードボイルドアクションを楽しんでみてください。