映画ビジター(2012年)のネタバレあらすじ!どんでん返しの結末と感想は?

2012年製作のアメリカ映画『ビジター』。ビジターという邦題の作品は他にもありますが、今回お届けするのは宇宙船が登場するSF映画ではありません。隠れた秀作との評価もあるサスペンス/ホラー仕立ての作品です。最後の結末ばかりが話題になりますが、結末までのプロセスの描写にも優れたものがあります。それでは、これから映画『ビジター』のネタバレあらすじから予測不能な結末や感想までまとめて紹介します。ぜひご覧ください!

映画ビジター(2012年)のネタバレあらすじ!どんでん返しの結末と感想は?のイメージ

目次

  1. 映画ビジター(2012年)とは?
  2. 映画ビジター(2012年)のあらすじネタバレ
  3. 映画ビジター(2012年)の結末ネタバレ
  4. 映画ビジター(2012年)の登場人物・キャスト
  5. 映画ビジター(2012年)に関する感想や評価は?
  6. 映画ビジター(2012年)のネタバレまとめ

映画ビジター(2012年)とは?

ビジター(2012年)の作品情報

映画『ビジター』は2012年製作のアメリカ映画です。郊外で暮らしている夫婦のもとに見知らぬ女性が助けを求めて訪ねてきます。夫婦は女性を家に招き入れますが、不可解な現象に次々に起こります。閉ざされた空間の中で不可思議な現象と恐怖が襲ってくるサスペンス/ホラー仕立ての映画となっています。

監督はトッド・レヴィン。主人公夫婦をマイロ・ヴィンティミリアとサラ・シャヒが、深夜に現れる女性をサラ・パクストンが演じています。

ビジター(2012年)の予告編動画

この『ビジター』予告編では、深夜に助けを求めてドアを叩く女性を招き入れたことで、静かだった郊外の一軒家に恐怖が訪れる様子が描かれています。「すべてが覆るラスト3分」というテロップが気にかかると話題になりました。

映画ビジター(2012年)のあらすじネタバレ

あらすじネタバレ:引っ越し

それではさっそく『ビジター』(2012年)のネタバレあらすじをお届けします。まず映画『ビジター』はジョナサン、アディ夫妻が倒れているシーンから始まります。家の前には「売り家」と書かれた看板が立っています。夫のジョナサンは亡くなった息子のお墓を眺めていました。

作家のジョナサンは著作に専念するため妻のアディと息子のトーマスとともに郊外の一軒家に引っ越してきました。ある日夫妻が目を離したすきにトーマスは近くの池に落ち溺れて死んでしまいます。妻のアディは息子トーマスの命を奪った池が憎くてたまりません。でもその怒りをどこにもぶつけることができず、ただアルコールと精神安定剤に頼る日々が続いていました。

夜遅くひとり寝室を抜け出したジョナサンは、トーマスとの思い出の動画を見ています。顔には笑みが浮かんでいましたが、しばらくすると息子の死を思い出し目から涙がこぼれ落ちました。その後ジョナサンは妻アディの寝ている寝室に戻り眠りにつきました。ところがしばらくすると玄関を激しく叩く音で目を覚ましてしまいます。

眠けまなこのジョナサンが玄関を開けると、そこにはレイチェルという女性が立っていました。そして家に入れて欲しいと頼みました。ジョナサンは「もちろん」と言って彼女を家の中に通します。アディは彼女に何があったのかと尋ねます。レイチェルは事情を次のように説明しました。「車を運転中タイヤがパンクして外に出ると、マスクをした男たちに襲われ逃げてきた」と。

ジョナサンが警察に電話をしますが電波の状態が悪く、何度話しかけても通じなかったので諦め受話器を置きました。ジョナサンは、仕事場の金庫に銃があると言い残し、懐中電灯を手に外へ出ていきました。

あらすじネタバレ:不信感

続いての『ビジター』ネタバレあらすじは妻アディがレイチェルに対し抱く不信感です。アディはお茶を入れにキッチンに向かいます。戻ってくると、レイチェルの姿がありません。レイチェルは隣の部屋でトーマスの写った写真を見ていました。アディが部屋に入ると「息子さんはあなたの生き写しのように似ている」と言います。子どものことに触れたくないアディはレイチェルに不快感を感じ始まました。

アディと話をしている中でレイチェルは「ご主人が有名人だといいわね」とジョナサンのことを知っていることを明かします。さらに新作の原稿を見て「どんな作品?」とアディに尋ねます。

アディは「それは話せない」と会話を遮りると、手にしていた写真立てを落としガラスが割れました。レイチェルがそれを拾おうとしますがアディは取り戻そうと引っ張りました。そのためレイチェルはガラスの破片で手を切ってしまいます。

外に出て周辺を見回っていたジョナサンはレイチェルの車を見つけます。近くにはタイヤをパンクさせる罠がありました。車のトランクやドアは開けられた状態になっていました。ジョナサンは家に戻り、ケガをしたレイチェルを見て手当をします。しばらく2人きりで話をしていると、レイチェルが息子トーマスのことを知っていると告げ、無理をしないでと優しく言いました。

その時アディが部屋に入ってきてレイチェルに家まで送ってあげると言います。それに対してレイチェルは、家に戻っても一人きりで怖いから一晩泊めて欲しいと訴えます。ジョナサンはOKと快く応じましたがアディは不満そうでした。アディはレイチェルが夫のファンであることからすべて家に入って夫に近づくための方策だと疑います。彼女は嫉妬心を露わにしました。ジョナサンはアディをなだめ、落ち着かせます。

突然リビングやほかの部屋から大音量の音楽が流れます。ジョナサンはオーディオ装置の電源を切っていきます。レイチェルに与えた部屋を覗くとレイチェルがシャワーを浴びているところでした。アディは夫がレイチェルを見つめている様子を部屋の外から見てしまいました。

その後アディは息子の部屋にカメラがセットされているのに気づきます。レイチェルが仕掛けたと考えた彼女は怒りを爆発させます。ところがレイチェルは何のことか分からないという表情を浮かべます。その時突然停電が起き家じゅう真っ暗になりました。レイチェルは奴らの仕業だと叫びました。ジョナサンは落ち着き払ってヒューズが飛んだだけと言いブレーカーのあるところへ向かいます。

レイチェルが玄関の外をのぞくと人影が映りました。するとガスマスクをつけた男たちが現れレイチェルは連れて行かれてしまいます。ジョナサンは、急いで玄関の鍵を閉めますが、アディはレイチェルを助けなければとパニックになっています。

ガスマスクの男たちが家に近づいてきました。ジョナサンは銃が必要と考え、アディを鍵のある部屋に入れると銃を取りに外に出ます。1人になったアディの後ろの窓からガスマスクの男が中をうかがっています。ところがアディが後ろを振り返るとその男はすでにいなくなっていました。暗い中を歩いた時アディは落ちていたガラスを踏んで足にけがをしてしまいます。

あらすじネタバレ:倉庫

『ビジター』ネタバレあらすじ紹介を続けます。ジョナサンは倉庫に行き金庫を開けますが銃はありませんでした。しかし仕掛けられていたカメラを発見、持ち帰ります。アディの元に戻るとジョナサンはアディの足からガラスの破片を抜き取り包帯を巻いてあげます。2人は急いで逃げ出す方法を考えなければなりませんでした。ジョナサンは部屋にカメラを設置し、どこからでもアディの様子がわかるようにすると1人で外に向かいます。

アディにガスマスクの男が近づいてきます。彼女はハサミで男の太ももを突き刺しました。そして片足をかばいながら何とか1階まで階段を降りてきました。ジョナサンの方はガスマスクの男が3人襲ってきたため一旦家の中に避難します。そしてアディの身体を支えながら一緒に車庫に向かいます。

車に乗り込むと車を始動しようとしますが肝心のエンジンがかかってくれません。ジョナサンは外に出て車のボンネットを開けバルブをいじります。そしてアディにエンジンをかけるよう指示しました。しかし、またしてもエンジンはかかってくれませんでした。

アディはジョナサンが戻らないことに不安をつのらせ始めます。すると目の前に立てられていたボンネットが突然閉まりガスマスクの男が現れました。アディは恐怖で動けません。その時ジョナサンが現れ背後から男を殴ると、男は気を失い倒れます。ジョナサンがガスマスクをとると、何とマスクの下から表れたのはレイチェルの顔でした。

ジョナサンは事件の全体像を把握するためアディを連れて男たちの隠れ家となっている倉庫に潜入します。倉庫に入るとそこにはそこには、ジョナサン夫婦やトーマスの写真、事故を伝える新聞記事の切り抜きに加えてジョナサン宅を映し出すモニターまでそろっていました。ジョナサンは自分たちが見張られていたことに気づきます。

映画ビジター(2012年)の結末ネタバレ

結末ネタバレ:言い争い

ここからは映画『ビジター』結末のあらすじ紹介になります。アディがレイチェルを家に入れたことで夫を責め立てます。また、ジョナサンが目を離したからあの子が死んだのだと言い激しくなじりました。ジョナサンは、君だけが悲しいんじゃない、自分も息子を失って苦しんでいることを訴えます。そして、こうなったらレイチェルの車で逃げるしかないと言ってその場を離れました。

車のところまで来たジョナサンですが、先ほどまであった車が消えていました。するとその時アディの叫び声が!ジョナサンが急いで駆けつけると、そこにアディの姿はなくカメラが残されていました。カメラには池の前で懺悔するアディの姿が写っていました。ジョナサンは家に戻ると銃に弾を込めトーマスがおぼれた池に向かいます。ジョナサンが着いた時、アディはレイチェルとガスマスクの男たちに囲まれていました。

結末ネタバレ:死

いよいよ映画『ビジター』どんでん返しの結末あらすじに移ります。ジョナサンはレイチェルに銃を向けました。そしてアディに逃げるよう促しますが、アディは立ち上がると静かにこう言いました。アディは悪いのは自分だと謝ります。ジョナサンがトーマスを抱きかかえてる姿を見て怒りがこみ上げ、ライフルでジョナサンを射殺した後自殺したというのです。だから倉庫の金庫にあった銃が無くなっていたのだとも。

ジョナサンの胸に銃で撃たれた傷跡が表れ血が流れます。ジョナサンは、君を許すと言ってアディを抱きしめます。ジョナサンとアディの姿はレイチェルたちが見守る中、静かに消えていきました。

画面にはトーマスのお墓が映し出されます。お墓にはジョナサンとレイチェルの名前も刻まれていました。不動産屋の男性があの家で何があったのかとガスマスクの男に聞きました。マスクの男は「手強い相手だった」とぽつりと言いました。さらに不動産屋がレイチェルに何もしなくても幽霊が見えるのか?と尋ねます。レイチェルの代わりにガスマスクの男がうなずきます。

不動産業の男性がレイチェルにどうやったのかを聞くと、レイチェルは男性に近づき説明します。まず亡霊にトラウマと向き合わせ恐怖を与える、そして死んだ時と同じ状況にして死んだということを自覚させるのだと言いました。さらに「そうすれば彼らは解放される」と付け加えました。以上が映画『ビジター』の結末となります。

映画ビジター(2012年)の登場人物・キャスト

ジョナサン/マイロ・ヴィンティミリア

次に『ビジター』の登場人物とキャストを紹介します。幼いわが子を失った父親、ジョナサンを演じたのは、1977年米カリフォルニア州生まれの俳優マイロ・ヴィンティミリアです。 

マイロ・ヴィンティミリアは1995年ドラマ『The Fresh Prince of Bel-Air』で俳優デビュー。2001年人気ドラマ『ギルモア・ガールズ』にローリーアレクシス・ブレデルの恋人役として出演し注目されます。2006年公開の映画『ロッキー・ザ・ファイナル』では、ロッキーの息子役ロバートに抜擢されます。また同年テレビドラマ『HEROES/ヒーローズ』に中心人物ピーター・ペトレリ役で出演、日本でもおなじみとなりました。

アディ/サラ・シャヒ

『ビジター』でジョナサンの妻、わが子を不慮の事故で失った母親アディを演じたのは、1980年米テキサス州生まれの女優サラ・シャヒです。

サラ・シャヒはイラン人の父とスペイン人の母の間に生を受けました。南メソジスト大学では英文学とオペラを専攻、英語だけでなくペルシア語、スペイン語を流暢に話します。柔道は黒帯の腕前とのこと。

2000年『Dr.Tと女たち』に出演したとき、監督のロバート・アルトマンの勧めでロサンゼルスに引っ越したといいます。その後テレビドラマ『スピン・シティ』や『エイリアス』に出演。2005年『Lの世界』ではメキシコ系アメリカ人のDJ・カルメンを演じ日本でも知られるようになりました。

レイチェル/サラ・パクストン

映画『ビジター』で幽霊退治を職業とする女性レイチェルを演じたのは、1988年米カリフォルニア州生まれの女優・歌手のサラ・パクストンです。

サラ・パクストンは、幼少期より子役として映画やテレビに出演。2004年から2006年までテレビドラマ『Darcy's Wild Life』にダルシー・フィールド役で出演、デイタイム・エミー賞にノミネートされました。また2005年『愛しのアクアマリン』では主役のアクアマリンを演じました。彼女も英語の他にスペイン語を話すバイリンガルです。

映画ビジター(2012年)に関する感想や評価は?

賛否両論あるけど面白かった!

賛否両論であまり期待せずに観たけれど、ホラーをあまり観ない者からすると凄く面白かった。話自体はシンプルなのにここまで映像にしたのは凄い。

最後に、映画『ビジター』(2012年)を観た方の感想を紹介していきます。最初の感想は、Webで賛否両論あるのであまり期待しないで観たのにすごく楽しめたというものです。他人の評価や感想だけではわからないため、気になったなら実際に見るのが1番だということがよくわかる感想です。まさに”百聞は一見に如かず”ということでしょう。

知られざる秀作!

映画配給会社が銭にならないと判断し日本未公開となった作品を漁るという行為を止められないのは、時々こういう当りの映画を引き当ててしまうからだ。(中略)その語り口の見事さからも監督の次回作に期待したい。

世評に流されず自分の感性を大切にする方の感想です。知られざる名作を発掘したという満足感も働いたのでしょうか、この映画『ビジター』を高く評価する感想でした。

欠点を補って余りある良い映画!

私好みの映画であります。 作品にマッチした寂しいメインテーマ……視聴者の不安を煽るガスマスク集団……そして、枯れ葉の下から現れる墓石。個々の要素が雰囲気を盛り上げると同時に、伏線として機能しています。(中略)細かな瑕疵はあるかもしれませんが、それを補って余りある、良い映画でありました。

『ビジター』最後の感想は、小さな問題はあってもこの映画『ビジター』にはそれ以上に魅力があるという感想です。さまざまな状況やアイテムが『ビジター』結末の伏線にもなっていたのです。

映画ビジター(2012年)のネタバレまとめ

ここまで「映画ビジターのネタバレあらすじ!どんでん返しの結末と感想は?」と題してお届けしてきました。賛否両論ある映画『ビジター』ですが、今回紹介した感想にもあったように観る者に結末の予断を与えないミステリーに仕上がっています。またわが子を失った夫婦の悲しさがホラーという形式で描かれた唯一無二の映画という評価もあります。映画配信サイトでも鑑賞することが可能です。ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?

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