映画ヴィレッジのあらすじを解説！衝撃の結末をネタバレ【M・ナイト・シャマラン】

ヴィレッジという映画作品をご存じでしょうか？M・ナイト・シャマラン監督の手掛けた作品である本作は、森の中にある村の奇妙な掟と共に明かされていく真実に驚愕させられる映画となっています。タイトルだけではどの様な映画なのか想像がつきにくい作品ではありますが、まずはヴィレッジという作品についての基本的な情報からご説明します。ネタバレも含む記事となりますのでくれぐれもご注意ください。

ヴィレッジは2004年に公開されたミステリー映画作品で、「シックス・センス」でも有名なM・ナイト・シャマランが監督及び脚本を務めました。自給自足をしながら数十人が暮らしている村の中には、古くから守られている掟があり、万が一その掟を破ってしまうと森の中に住む怪物が村を襲うと考えられています。しかし平和だった暮らしは、一人の村人の死によって破られてしまう事となるのです。

名前：ブライス・ダラス・ハワード(アイヴィー・ウォーカー役)
生年月日：1981年3月2日(現在37歳)
出身：アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス
身長：170cm
職業：女優
吹き替え声優：園崎未恵
出演作品：「スーパーマン3」「ヘルプ～心がつなぐストーリー～」「ジュラシック・ワールド」
 

名前：ホアキン・フェニックス(ルシアス・ハント役)
生年月日：1974年10月28日(現在44歳)
出身：アメリカ合衆国プエルトリコ自治連邦区サンフアン市
身長：173cm
職業：役者、歌手
吹き替え声優：森川智之
出演作品：「サイン」「ザ・マスター」「ビューティフル・デイ」

名前：エイドリアン・ブロディ(ノア・パーシー役)
生年月日：1973年4月14日(現在45歳)
出身：アメリカ合衆国ニューヨーク クイーンズ区
身長：185cm
職業：俳優
吹き替え声優：宮本充
出演作品：「戦場のピアニスト」「キング・コング」「プレデターズ」

名前：ウィリアム・ハート(エドワード・ウォーカー役)
生年月日：1950年3月20日(現在68歳)
出身：アメリカ合衆国ワシントンD.C.
身長：188cm
職業：俳優
吹き替え声優：佐々木勝彦
出演作品：「蜘蛛女のキス」「ブロードキャスト・ニュース」「インクレディブル・ハルク」

名前：シガニー・ウィーバー(アリス・ハント役)
生年月日：1949年10月8日(現在69歳)
出身：ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン
身長：182cm
職業：女優
吹き替え声優：駒塚由衣
出演作品：「エイリアン」「ゴーストバスターズ」「アバター」

こちらは映画ヴィレッジの予告編動画となっています。冒頭はとてものどかな村の風景が映し出されていますが、徐々にその不穏な空気感が不安を煽る予告編となっています。扉に刻まれた印は一体どういう意味なのか、掟を破るとどうなってしまうのか、赤い色を禁止する理由など気になる要素が満載です。M・ナイト・シャマラン作品が好きなファンであれば、ヴィレッジは一度は観て感想を言い合いたい映画の一つとなっています。

それではいよいよヴィレッジのあらすじをご紹介していきます。M・ナイト・シャマラン監督の才能が遺憾なく発揮されている本作は、感想やネタバレを見ずに鑑賞する方が楽しめるかもしれません。こちらはあらすじのネタバレだけではなく、その驚きの結末までしっかりとネタバレしてしまっている為、結末まではネタバレを知りたくないという人は閲覧にはくれぐれもご注意ください。

ヴィレッジの舞台となるのは1897年、ペンシルベニア州にある森の中の小さな村です。この村には3つの掟が定められており、その1つが「森の中に入ってはいけない」というものでした。2つ目は「赤い色を禁じる」というものです。そして3つ目は「警告の鐘に注意しろ」となっています。森の中には「彼ら」と呼ばれる怪物が棲んでおり、これらの掟を破ってしまう事で村の平和を彼らに脅かされてしまうと言うのです。

しかしそんな村の中には、密かに掟を破り森の中に何度も足を踏み入れているノアがいます。同じく村に住み盲目であるアイヴィーは、そんな友人ノアの行動に不安を覚えていました。また別の住人であるルシアスは森の先にある町を訪れたいという願望を持ち、許可を下ろさない年長者達に不満を抱えながら密かに森の中へと侵入し、赤い実の色をした植物を村の中へと持ち帰ってしまったのです。

夜に村の見張り台に立っていた村人は、赤いローブを身に纏う何かの姿を目撃します。それは紛れもない彼らの訪れであり警告の鐘と共に村人は家の中にある地下室へと非難しました。ルシアスがまだ戻っていない為に玄関を開け放つアイヴィーの元へ、獣の様な何かが近付いてきます。ギリギリの所で戻ったルシアスはアイヴィーの手を引き、地下への避難に成功します。翌朝扉を見ると、彼らによる警告の赤い印がありました。

彼らへの恐怖を感じながらも、アイヴィーの姉の結婚式が執り行われました。しかし賑やかだった式は彼らを見たという子どもの悲鳴により一転し、惨殺された動物の死骸がまき散らされているのを見つけます。それらの状況からルシアスは自分の責任であると悔やみますが、そんなルシアスにアイヴィーは愛を伝え、二人は結婚をする約束を取り付けました。その翌日、ルシアスの家にノアが訪れます。

アイヴィーとルシアスが婚約した事を知ったノアは、ナイフを使いルシアスを刺してしまいます。実はノアはアイヴィーに想いを寄せており、嫉妬に駆られ恐ろしい行動を起こしてしまいました。重傷のルシアスを救う為には森を抜けた先にある町に薬を取りに行かなければなりませんが、アイヴィーは父親であるエドワードに森の中に立ち入る許可を求めます。エドワードは二人の男と森に入る許可を出します。

しかし森に立ち入って早々に、彼らに対する恐怖から男二人は村へ逃げ帰ってしまいます。アイヴィーだけは臆する事なく森の中を進んでいきますが、それには理由がありました。実は怪物である彼らという生き物は始めから存在しておらず、村人達を外へ出さない為に年長者達がローブを纏い、怪物のふりをしていただけだった事を父親から教えられていたのです。

一人森の中を歩き続けるアイヴィーでしたが、目が見えない為に途中で深い穴に落ちてしまいそうになります。その時物音に気付いたアイヴィーは、背後に本物の怪物がいる事を察知し逃げ出します。逃げるうちに再び穴の傍へ戻ってきてしまった事に気付くと、襲われる寸前に身を翻す事で怪物を穴に落とす事に成功します。しかしその穴の底にいたのは、怪物ではなく赤いローブを纏ったノアだったのです。

ルシアスを刺した事で村の中に閉じ込められていたノアでしたが、どうにか脱走すると森を目指すアイヴィーを追いかけてきていました。しかし盲目のアイヴィーには襲ってきた怪物の正体がわかる筈もなく、穴の底でノアは静かに息絶えていく事となりました。そうとは知らないまま再び町を目指したアイヴィーは、森を抜けた先にある塀まで辿り着く事ができました。しかしそこで待ち受けていたのは、驚きの結末だったのです。

塀の先にはパトロール中の警備員の姿がありましたが、その格好はアイヴィー達村人とは異なり、現代人と同様のものでした。実はこの映画の時間軸は1897年ではなく、紛れもない現代のお話だったのです。アイヴィーが抜けてきた森は祖父が持ち主で、エドワードがその中に一つの村を作り上げていました。保護区として指定を受けた村は完全に外の世界から孤立し、村の中にそれを疑う者はいなかったのです。

あまりにも違いすぎる世界に村と町の違いは一目瞭然ですが、アイヴィーにはもちろんその事実が見えておらず、薬を受け取ると目的を果たしたアイヴィーは村へ引き返していきました。映画はここで終了となり、とても予想のつかない結末を迎える形となりました。M・ナイト・シャマランの思惑通りで、ヴィジットの大どんでん返しが話題となったのもこの予想外の結末が大きかった様です。

驚きの結末のネタバレとなったヴィレッジですが、怪物の存在の有無に気付く事ができたとしても、村自体がそもそも作られた偽物であったと気付く事ができた人は少なかったのではないでしょうか？あれは一体どういう事だったのか、と疑問の湧いたシーンもあったかもしれません。続いてはそんな驚愕の結末を見せたヴィレッジについて、ネタバレを多大に含んだ考察もご紹介します。

映画ヴィレッジの冒頭は、ダニエルという名前の少年の葬儀から開始となります。始まりだけを見れば閉鎖的な村の中で起こった悲劇とも取れますが、結末のネタバレを知った後では「現代の医療技術を用いればダニエルを救えたのでは？」という疑問と同時に、「アイヴィーの視力も回復させる事ができるのでは？」という疑問も浮上します。しかしそれらも、村の秘密を守る為の犠牲の結果であったと考えられるのかもしれません。

年長者達は元々が町で暮らしていた人達ばかりでした。しかしそんな町の中で犯罪が起こり、それぞれに大切だった人を奪われてしまった過去を経験しています。癒える事の無い心の傷を抱えながら、犯罪の無いコミュニティを作り上げる目的で今の村が出来上がりました。しかし結局はそんな村の中でも悲しい事件が起こってしまい、長老達にとっては皮肉の様な出来事となってしまったのです。

森を抜ける事ができたアイヴィーも、盲目であるが故に村には無い車の存在や現代的な警官の格好などは知る由もありません。更に怪物であると思い込んだノアの存在により、アイヴィーは本当に怪物を倒したのだと村人達に伝わる事となり、真実は年長者達のみぞ知る所となります。今後も村人達は外の世界の存在を知らずに、100年以上も前の時代設定のままで閉鎖的な村の中での生活を送り続ける事となると思われます。

ヴィレッジに登場する村のモデルとなったのは、宗教民族の「アーミッシュ」ではないかと言われています。アーミッシュはスイスからアメリカへ移住し、宗教上における規律などをとても厳しく守っているのです。現代的な文明においてもその一部を否定しており、更に赤色を不吉としているだけではなく、村人が纏っていた黄色いローブと同様に黄色を守護色と考えているのも共通点とされています。

予告編の不気味さからもホラー映画として紹介される事もあるヴィレッジですが、実際には驚きのどんでん返しや作り込まれた設定の評価も高く、ミステリー作品であるとされています。心理的な恐怖を体感しながら予想もつかない結末に、ネタバレを知った後に違った視点からもう一度鑑賞しても楽しむ事のできる映画であると言えるのではないでしょうか？「彼ら」という思い込みと巧妙なトリックが評価に繋がった作品です。

驚きの結末のネタバレを知った後にももう一度鑑賞したくなるヴィレッジですが、これほどの映画作品を作り上げるM・ナイト・シャマランとは一体どの様な監督なのか、興味が湧いた人もいるのではないでしょうか？続いてはM・ナイト・シャマランという監督について、これまでに手掛けた作品も併せてご紹介します。ヴィレッジがハマったのであれば、M・ナイト・シャマラン監督の他の作品もきっと好きになる筈です。

M・ナイト・シャマランはその手の映画好きでは知らない人がいないと言えるほど有名な監督です。ネタバレ厳禁とも言えるどんでん返し満載の映画の数々に魅了されたファンも多く、意外性や結末の驚きを重視する人にはM・ナイト・シャマラン監督の作品を挙げる人も多いのではないでしょうか？単純なホラー作品ではなく、しっかりと練り込まれたどんでん返しの結末に放心してしまう人もいる筈です。

M・ナイト・シャマラン作品といえば、代表的なのがやはりこちらの「シックス・センス」です。死者と対話する事のできる能力を持つ少年が登場するお話で、まさにネタバレを知らずに鑑賞して欲しい映画の筆頭でもあるタイトルです。既に鑑賞済みの人は、記憶を消してもう一度鑑賞したい作品でもあるかもしれません。

ヴィレッジと似て非なるタイトルの「ヴィジット」もまた、M・ナイト・シャマラン監督の作品です。こちらはとある姉弟が親元を離れ、二人だけで祖父母の家へと遊びに行くお話です。しかし尋ねた先の祖父母達は優しいもののどこか奇妙で、ホラー色の強い作品ではありますがその結末はまさに予想がつかないものであった筈です。こちらも是非ネタバレや感想を見ずにご鑑賞ください。

M・ナイト・シャマラン監督作品の「アンブレイカブル」と同じ世界で描かれた「スプリット」は、ある日突然3人の女子高生が誘拐され、その犯人は23人分の人格を有している多重人格者であるというお話です。主演のジェームズ・マキャボイの演じ分けにも要注目ですが、驚愕の結末に感心してしまう映画です。続編となる「ミスター・ガラス」も公開されたばかりです。

数々のどんでん返し作品を生み出し続ける、M・ナイト・シャマラン監督の手掛けたヴィレッジですが、実際に映画を観た人の感想も気になるのではないでしょうか？続いてはヴィレッジを鑑賞した人々の感想についても少しだけご紹介します。その結末は他人の目に果たしてどの様に映るのでしょうか？

数あるM・ナイト・シャマラン作品の中ではやはりシックス・センスがダントツで評価が高い映画であると言えますが、ヴィレッジの方が好みに合ったという感想も見受けられました。閉鎖的な村の中で起こる出来事や世界観が好みだという意見もある様です。

ヴィレッジという映画のテーマに愛を見た人の感想もありました。婚約者への愛故に一人森の中へと入っていったアイヴィーや、愛する大切な人を失った過去を持つが故に閉鎖的な村を作り上げた年長者達、そしてアイヴィーを愛するが故に殺人未遂に手を染めてしまったノアといった登場人物達に、共通しているのは紛れもない愛情であったのかもしれません。

映画ヴィレッジに関するネタバレを含めたあらすじや結末、鑑賞した人の感想などをまとめてご紹介してきましたが、これまでM・ナイト・シャマラン監督の作品には手を出した事がなかったという人もいたのではないでしょうか？どの作品も話題になるのには理由があり、その結末はネタバレや人の感想を見るよりも自分自身の目で確かめる事をオススメしたい作品ばかりです。

現在は「ミスター・ガラス」が公開されているM・ナイト・シャマラン監督ですが、今後もヴィジットの様などんでん返しの作品が登場する事を期待しつつ改めてM・ナイト・シャマラン作品を1から鑑賞し直してみるというのも良いのではないでしょうか？