アトミックブロンドをネタバレ解説!女スパイ映画のあらすじ・結末と感想は?

2017年にアメリカ合衆国で公開された映画『アトミックブロンド』は、2012年にアンソニー・ジョンストンとサム・ハートを原作としたグラフィックノベル『The Coldest City』を基に、デヴィッド・リーチが監督を務め、主演をハリウッドで活躍する女優・シャーリーズ・セロンが演じた女スパイアクション映画です。その映画『アトミックブロンド』はどのようなあらすじなのでしょうか?映画『アトミックブロンド』のあらすじの結末までをネタバレ解説し、最後に感想もネタバレ紹介していきます。

アトミックブロンドをネタバレ解説!女スパイ映画のあらすじ・結末と感想は?のイメージ

目次

  1. アトミックブロンドとは?
  2. アトミックブロンドの映画あらすじをネタバレ
  3. アトミックブロンドの映画結末をネタバレ
  4. アトミックブロンドをネタバレ解説
  5. アトミックブロンドの登場人物・キャスト
  6. アトミックブロンドに関する感想や評価は?
  7. アトミックブロンドの映画ネタバレ解説まとめ

アトミックブロンドとは?

アトミックブロンドの映画作品情報

 映画『アトミックブロンド』はアントニー・ジョンストンとサム・ハードが原作のグラフィックノベル『The Coldest City』を実写化した、かの有名な「007」ジェームズ・ボンドと同じ機関、イギリス諜報機関MI6に所属する、しなやかで強靭な肉体と卓越したスキル、美しいクールな美貌を持ったニューヒロイン女スパイのロレーン・ブロートンを映画『モンスター』で数々の賞を受賞した女優・シャーリーズ・セロンが演じています。

東西冷戦末期のベルリンを舞台に、国を揺るがす極秘情報が記載されたリストが奪われ、その極秘情報を奪還する為に潜入と脱出、接近戦のプロで史上最強の女スパイが、壮大なアクションで任務を負っていくスパイミステリーアクション映画です。

≪映画『アトミックブロンド』作品詳細≫

  • 【作品名】Atomic Blonde(アトミックブロンド)
  • 【監督】デヴィッド・リーチ
  • 【脚本】カート・ジョンスタッド
  • 【原作】アンソニー・ジョンストン&サム・ハート『The Coldest City』
  • 【出演者】シャーリーズ・セロン/ジェームズ・マカヴォイ/ジョン・グッドマン他
  • 【公開年】2017年
  • 【上映時間】115分
  • 【製作国】アメリカ合衆国

アトミックブロンドの予告編動画

シャーリーズ・セロン主演の映画『アトミックブロンド』の予告編でも、女「007」と言えるような迫力ある数々のシーンが詰め込まれており、ハラハラ、ドキドキ手に汗握らせ、生々しく痛々しい場面が展開されています。

中でも、ビルからロープで飛び降りるシーンはヒヤッとすると話題ですが、今作でスタントなしで平然とやっているように見えるシャーリーズ・セロンの女スパイぶりやカーチェイスをしながらの銃撃戦でのアクションはかっこよく、観る側を引き付けます。本編が見たくなるような予告編となっています。

アトミックブロンドの監督

デヴィッド・リーチ監督は映画『アトミックブロンド』の今作で単独初監督デビューを果たします。監督はこれまでは俳優やアクション監督として多数の作品に関わっており、アクションに関しては高い信頼と実績を得ているようです。

キアヌ・リーブス主演のアクション映画「ジョン・ウィック」をチャド・スタルスキ監督と共同で監督した経歴を持ち、アメリカ・コメディ界で絶大な人気を誇る『デッドプール』の続編『デッドプール2』を監督したことでも大きく注目されている監督です。

映画「アトミックブロンド」公式サイト

アトミックブロンドの映画あらすじをネタバレ

激しいアクションで観る側が手に汗握り、画面から目が離せなくなるスパイミステリーアクション映画『アトミックブロンド』のあらすじはどのような内容なのでしょうか?ロレーンが任された重大な任務などの詳細を含んだあらすじをネタバレしてご紹介していきます。

あらすじネタバレ:最強の女スパイ

東西冷戦末期、1989年のイギリス・ロンドンで、傷や痣だらけの体を氷を張ったバスタブにつかり癒し、ウォッカで体を温めている女性、ロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)は、凛としたクールな佇まいに、ブロンドの綺麗な髪が印象的なイギリス諜報機関MI6に所属する最強の女諜報員です。ロレーンは身支度を手早く済ませると諜報機関MI6に足を運びます。

ロレーンは上司である諜報局主任のエリック・グレイ(トビー・ジョーンズ)にベルリンでの任務の際に起こったことについて聴取されていました。ロレーンの聴取の様子をマジックミラー越しにMI6のチーフであるC(ジェームズ・フォークナー)が冷静に見聞きしています。ロレーンは彼らにベルリンで起こったことを静かに話し始めるのです。

あらすじネタバレ:10日前

全ての始まりは10日前に遡ります。ロレーンと親しい間柄でベルリンに潜伏していたMI6の諜報員のガスコイン(サム・ハーグレイヴ)は、彼が持っていた世界で暗躍する各国のスパイの情報が入った腕時計を狙われていました。そして、ブレモヴィッチ率いるKGB(ソ連国家保安委員会)に雇われた殺し屋のバクティン(ヨハネス・ヨハネッソン)によってガスコインは殺害され、重要なリストの入った腕時計を奪われてしまいます。

しかし、バクティンはその情報を手にすると直には持ち帰らずにKGBを裏切り、奪った情報を闇市で売り捌こうとしていました。もし、その情報が世に晒されれば、国を揺るがす重大な危機を招きます。それを阻止すべく諜報機関MI6は重要なリストを奪還するための任務を、情報収取や脱出方法などに長けたスパイスキルが異常に高いロレーンに託します。

あらすじネタバレ:極秘任務

ロレーンは女弁護士に変装して偽名を使い西ドイツに入国しますが、入国早々、極秘任務にも関わらず、どこから情報を仕入れてきたのかKGBの激しい襲撃に遭います。素早い対処で窮地を脱したロレーンでしたが、彼女の跡を追う謎の女追跡者に気が付きます。ロレーンは足早に仲間のMI6ベルリン支局の敏腕スパイのデヴィッド・パーシヴァル(ジェームズ・マカヴォイ)と合流してチームで重要リストを追います。

しかし、パーシヴァルは協力するどころか不審な動きを見せて邪魔ばかりし、ロレーンを混乱させます。ロレーンはリスト奪還の任務の他に、ガスコインを裏切った二重スパイの諜報員の「サッチェル」を見つけ出して復讐する極秘任務も任されていました。100%信じられない、不審な動きを見せるパーシヴァルに警戒しつつ、サッチェルの捜索にも密かに当たります。

アトミックブロンドの映画結末をネタバレ

ここまで映画『アトミックブロンド』のあらすじのネタバレをしてきました。いよいよ、本編のあらすじの結末ネタバレに迫ります。その衝撃的なあらすじの結末に誰もが驚いていたようです。映画『アトミックブロンド』のあらすじの衝撃な結末とはどんな内容だったのでしょうか?映画『アトミックブロンド』のあらすじの結末をご紹介していきます。

結末ネタバレ:密入国

ロレーンはリストを持っているバクティンを追い、東西ベルリンの裏社会に通じている「時計屋」の協力の元、東ベルリンへ単独入国します。KGBもバクティンを必死になって捜索していました。ロレーンはここでロレーンの尾行をしていた謎の女、デルフィーヌと出会います。

デルフィーヌはフランス人のスパイで、スパイとしてはキャリアが浅く、若くて可憐でした。そのデルフィーヌの姿にロレーンは心の安らぎを覚えて惹かれていき、デルフィーヌととても情熱的な夜を過ごすのです。

結末ネタバレ:裏切り者

ある日、リストの情報を全て暗記しているという東ドイツ国家保安省シュタージの職員のスパイグラスという人物が狙われ、彼を逃がすためにロレーンとパーシヴァルは西ドイツへ逃がす任務の遂行に当たります。ところが、その計画はKGBに漏れており、スパイグラスはKGBに命を狙われます。

KGBからスパイグラスを守るためにロレーンとパーシヴァルはスパイグラスを守りますが、ちょっとした隙をついてパーシヴァルがスパイグラスの脇腹を刺してしまいます。そんな怪我を負ったスパイグラスを抱えながらカーチェイスを繰り広げて戦うロレーンでしたが、車ごと川に落ちてしまいます。ロレーンはスパイグラスを助けようとしますが、彼はすでに息絶えていました。命からがらロレーンは助かります。

ロレーンはパーシヴァルによって仕掛けらた盗聴器を見つけ、情報が漏れていたことを知ります。そして、デルフィーヌとパーシヴァルの関係にも気づき、裏切り者がパーシヴァルであると確信します。デルフィーヌの身の危険を感じたロレーンは、急いでデルフィーヌの家に向かいますが事既に遅し、そこにはパーシヴァルによって殺害されたデルフィーヌの姿がありました。

デルフィーヌを失ったことで、大きな怒りと悲しみがロレーンを襲います。ロレーンは直にガスコインを裏切り、愛する人までも奪ったパーシヴァルを追います。辿り着いたそこには、自分の家を焼き払い、海外に逃亡しようとしていたパーシヴァルの姿がありました。ロレーンはパーシヴァルに狙いを定めると銃殺します。そして、重要なリストも奪還し、任務を終えるとロレーンは諜報機関MI6に帰還します。

諜報機関MI6の聴取を終えたロレーンは取調室を後にし、後日KGBのブレモヴィッチと密会します。実は二重スパイの「サッチェル」の正体はロレーンでした。ブレモヴィッチはリストを受け取るとロレーンは用済みとして始末するように配下に告げます。ロレーンは襲ってきた戦闘員たちをすべて倒すとブレモヴィッチをも抹殺します。

ロレーンは全てを終え、CIAのジェット機に乗り込むと、そこにはCIAのエージェントのカーツフェルドが。「うちへ帰ろう」と言われ、ロレーンは一息つき安堵して本国へ帰国するのです。

アトミックブロンドをネタバレ解説

ネタバレ解説①アクションシーン

映画『アトミックブロンド』最大の見どころは、なんといってもアクションシーンでしょう。178cmの長身なシャーリーズ・セロンがその体を鍛え上げ、スタント無しでアクションシーンを演じています。カメラワークも素晴らしく、女性であるシャーリーズ・セロンが男性と戦うシーンでは痛々しさを感じさせるほどだったという感想もあります。

ネタバレ解説②ラストシーンの意味

映画『アトミックブロンド』の本編中、KGBに雇われた殺し屋のバクティンがガスコインから重要リストを奪った後、これを売りさばこうとしたために直に持ち帰ることをしませんでした。その後、バクティンはパーシヴァルにより殺害され、重要リストはパーシヴァルの手に。

そして、ロレーンは重要リストを持ったパーシヴァルを殺害し、サッチェルはパーシヴァルだったとMI6へ報告します。報告が終わるとKBGのプレモヴィッチと密会。二重スパイのサッチェルの正体はロレーンだったのです。KBGとの戦闘が終わり、最後にCIAと会い「帰ろう」と話していることから、ロレーンはCIAに所属していたことがわかります。ロレーンは二重スパイなのではなく、CIAに所属する三重スパイとして動いていたのです。

アトミックブロンドの登場人物・キャスト

ロレーン・ブロートン/シャーリーズ・セロン

映画『アトミックブロンド』の主人公の女スパイ・ロレーン・ブロートンを痛快なアクションで魅せ、迫力ある演技で好演したのはシャーリーズ・セロンです。シャーリーズ・セロンの過去の作品には、「イーオン・フラックス」で革命戦士を演じ、「ハンコック」では怪力な人妻、「スノーホワイト」では敵の女王ラヴェンナを演じるなど様々です。

シャーリーズ・セロンは役柄に合わせて頭を角刈りにしたり、18㎏も体重を増やしたりなど演技に対してのストイックさを感じさせます。そんなシャーリーズ・セロンはモデルからデビューしたそうです。現在では、エレガンスな美貌とスレンダーに綺麗に引き締まった体で女性人気も高く、ハリウッドスターとして活躍している女優です。

≪シャーリーズ・セロンのプロフィール≫

  • 【本名】Charlize Theron(シャーリーズ・セロン)
  • 【生年月日】1975年8月7日
  • 【年齢】43歳
  • 【出生地】南アフリカ共和国 ハウテン州
  • 【国籍】南アフリカ共和国/アメリカ合衆国
  • 【職業】女優、映画プロデューサー
  • 【出演作品】『モンスター』『ミニミニ大作戦』『イーオン・フラックス』『ハンコック』『あの日、欲望の大地で』『スノーホワイト』シリーズ『プロメテウス』など
  • 【受賞歴】2003年『モンスター』アカデミー賞・主演女優賞/ベルリン国際映画祭・銀熊賞/ゴールデングローブ賞・主演女優賞など

デヴィッド・パーシヴァル/ジェームズ・マカヴォイ

MI6スペイン支部の諜報員でロレーンとチームを組んで対立しながらも任務に当たるデヴィッド・パーシヴァルを『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』のタムナス役で国際的に知名度を上げたジェームズ・マカヴォイが演じています。ジェームズ・マカヴォイは、映画「スプリット」で多重人格を熱演し、「X-MEN」シリーズでも知られている俳優です。

≪ジェームズ・マカヴォイのプロフィール≫

  • 【本名】James McAvoy Jr.
  • 【生年月日】1979年4月21日
  • 【年齢】39歳
  • 【出生地】スコットランド グラスゴー
  • 【国籍】イギリス
  • 【職業】俳優
  • 【出演作品】『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』『ラストキング・オブ・スコットランド』『つぐない』『ウォンテッド』『X-MEN』シリーズなど
  • 【受賞歴】英国アカデミー賞・ライジングスター賞など

エメット・カーツフェルド/ジョン・グッドマン

映画『アトミックブロンド』のCIAのエージェント・カーツフェルド役には、2007年に『Studio 60 on the Sunset Strip』でエミー賞を受賞するなどし、俳優としてだけではなく、声優としても定評のあるジョン・グッドマンが演じています。本編では出番は少ないながらも存在感を見せつけており、映画『アトミックブロンド』を観た感想の中には、その演技を高く評価している方が多数いたようです。

≪ジョン・グドマンのプロフィール≫

  • 【本名】John Goodmanジョン・グッドマン
  • 【生年月日】1952年6月20日
  • 【年齢】66歳
  • 【出生地】アメリカ合衆国 ミズーリ州セントルイス
  • 【職業】俳優
  • 【出演作品】『赤ちゃん泥棒』『バートン・フィンク』『ビッグ・リボウスキ』『オー・ブラザー!』『モンスターズ・インク』シリーズ『アルゴ』『10 クローバーフィールド・レーン』『キングコング: 髑髏島の巨神』など
  • 【受賞歴】ゴールデングローブ賞(1993年)/エミー賞(2007年)など

アトミックブロンドに関する感想や評価は?

映画『アトミックブロンド』を観た感想の中には80年代の曲、本編冒頭に流れるニュー・オーダーの「ブルー・マンデー」をはじめとした音楽についての感想が多く、懐かしさを感じさせ、また本編と合っているとして高好評の感想が目立っていました。

シャーリーズ・セロンの強靭な肉体美とキレのいいアクションで魅せる激しいアクションシーンは手に汗握るものがあり、女相手でも容赦ない攻防でカッコいいスパイではなく、ボコボコになりながら戦っている様子はリアルで痛々しいものがり、画面から終始目が離せなかったとの感想も上がっています。

映画『アトミックブロンド』で言葉にならないほど本編のあらすじに興奮したという感想も上がっているようです。そして、注目されたのは劇中でシャーリーズ・セロンが着用していたファッションです。

スレンダーで引き締まったスタイルに、超ミニのスカートの網タイツでモノトーンでまとめられたファッションや、深紅のコートを着ていたりとスタイリッシュな着こなしでピンヒールを履いての激しいアクションは観る側の視線を釘付けにしていたようです。とにかくかっこよくて好きという感想の声が多数上げられていました。

アトミックブロンドの映画ネタバレ解説まとめ

映画『アトミックブロンド』の女スパイ映画本編のあらすじの結末までをネタバレし、本編結末でロレーンが仕組んだシナリオの真の狙いが考えられるあらすじを感想を含めて解説し、映画『アトミックブロンド』のキャストなどについてもご紹介してきました。

映画『アトミックブロンド』は感想では劇中の音楽にも80年代の音楽への懐かしさなどから関心が寄せられ、制作陣はファッションや音楽にも拘りを見せており、場面を盛り上げるだけでなく、本編へ誘引する要素となっています。シャーリーズ・セロンが体当たりで痛快で激しいアクションで魅せており、手に汗握って終始本編から目が離せないストーリー展開で興奮する方が多かったようです。

アクションシーンでは、監督のデヴィッド・リーチがアクションに長けていることもあり、リアルで痛々しいものが強く伝わってきてよかったという感想も上がっています。映画『アトミックブロンド』の結末は、シャーリーズ・セロンが実は三重スパイであったことに、劇場で見ていることを忘れて思わず「え?」と声を出してしまったという感想の声も多く、衝撃的な結末だったことが伺えます。

本編ではCIAに属するロレーンとした結末で終わっていますが、本編に出てくる様々な伏線で、ロレーンは実はKGBに本当は属しているのではないかという考察解説に、何重にもスパイになっている話の内容で頭が絡まるという方も中にはいたようです。終わり方の不可解さから、映画『アトミックブロンド』は続編があるのではないかとの考えが上がっているようです。

女「007」の誕生と言われるほどの激しい戦闘員との攻防で続編があるのではないかと期待される、観て損はないという映画『アトミックブロンド』、まだ未見の方は是非ご覧になってみてはいかがでしょうか?

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