2019年02月28日公開
2019年02月28日更新
ミケランジェロの暗号のあらすじと結末をネタバレ!映画の感想・評価は?
ドイツ映画「ミケランジェロの暗号」は面白いと評判?あらすじや結末、感想は?モーリッツ・ブライプトロイ主演映画「ミケランジェロの暗号」はナチスドイツとユダヤを題材にしたドイツ映画ですが、コメディ要素やブラックジョークが効いていて、面白いと評判です。今回は面白いと好評の映画「ミケランジェロの暗号」のあらすじや結末をネタバレでご紹介し、キャストや感想・評価についてもみていきます。
目次
ミケランジェロの暗号とは?
ミケランジェロの暗号の映画作品情報
映画「ミケランジェロの暗号」は2011年に公開されたオーストリアの映画です。日本では2011年9月10日に公開されました。ドイツ語の原題は「MEIN BESTER FEIND」、英語版の題名は「MY BEST ENEMY」です。主演はモーリッツ・ブライプトロイ、ヴォルフガング・ムルンベルガー監督の指揮のもと製作された映画です。
ミケランジェロの暗号の予告編動画
こちらが映画「ミケランジェロの暗号」の日本語の予告の動画です。映画「ミケランジェロの暗号」はナチス軍と命がけの駆け引きをするユダヤ人の青年が描かれており、日本でも「ブラックコメディが効いている」と評判の作品で、人気があるそうです。
ミケランジェロの暗号の映画あらすじをネタバレ
ここまで、映画「ミケランジェロの暗号」の作品情報や予告編動画についてみてきました。次に、ここでは映画「ミケランジェロの暗号」の結末直前までのあらすじをネタバレでご紹介していきます。
あらすじネタバレ:再会
ナチスの貨物機が墜落事故に遭い、奇跡的に生存者が見つかり、捕虜として捕らえられているユダヤ人は絶対に生かしておくようにと命令を下しました。そのときから過去に遡り、舞台はウィーン。カウフマンという画廊を経営している男の息子のヴィクトル・カウフマンが、売り物の絵画を点検中、ルディ・スメカルという男が現れます。
ルディ・スメカルは、カウフマンの使用人の息子でヴィクトルとは本当の兄弟のように育ちました。しかし、ある日ルディ・スメカルは家を出て連絡がとれなくなっていました。そんな久しぶりに姿を現したルディ・スメカルとの再会に、ヴィクトルと彼の父・ヤーコプ、母・ハンナはとても喜ぶのでした。
再会を喜ぶルディ・スメカルとヴィクトル、彼の両親の会話は弾み、やがて話題は、ミケランジェロの原画についてとなりました。このミケランジェロの原画は、ナチスが狙っているとのことで、ルディ・スメカルはそれをこっそりと自分の旅行鞄に入れて持ち出したのでした。それを見たヴィクトルは、ルディ・スメカルにこのミケランジェロの原画を隠すのに最適な場所を教えるのでした。
あらすじネタバレ:ナチス軍
再会の翌朝、ヴィクトルはナチスの軍服姿のルディ・スメカルを目にして、驚きます。ニュースからはナチス軍が国境付近まで来ている情報が聞こえてきます。カウフマン一家はユダヤ人、ナチスの脅威が迫る中、所有している絵画などの資産をスイスの銀行へと預け、残りはヴィクトルのフィアンセであるレナにナチス軍に捕まり、解放されたら返却するという約束で預けました。
そんな中、ヴィクトルの住む街にもナチス軍がやって来て、ユダヤ人であるカウフマン一家は連行されてしまいます。そのナチス軍の中には、ルディ・スメカルの姿もありました。当然、ナチス軍は、カウフマン一家が持っていたミケランジェロの原画を略奪します。しかし、カウフマン一家の持っていたこの絵は本物のミケランジェロの原画ではありませんでした。もしもを考えていた父・ヤーコプが贋作にすり替えていたのでした。
やがて、ヴィクトルと両親はポーランドにあるユダヤ人の収容所に入れられます。一方、ナチス軍はカウフマン一家から略奪したミケランジェロの原画をヒトラーの式典に飾るため、イタリアの絵画鑑定士に、ミケランジェロの原画が本物かどうかを鑑定させます。鑑定の結果、贋作だということが分かったナチス軍は、ルディ・スメカルに本物を探し出すように命じるのでした。
あらすじネタバレ:基地へ
ヴィクトルの父・ヤーコプは収容所内で亡くなってしまいました。ルディ・スメカルは息子のヴィクトルなら本物のミケランジェロの原画の隠し場所を知っていると考え、ヴィクトルをナチスの軍用機に同乗させて、離陸しました。その途中、ルディ・スメカルとヴィクトルが乗った軍用機は撃墜され、墜落してしまいます。奇跡的に無傷だったヴィクトルは、怪我を負ったスメカルを連れ、身を隠しました。
そこで、ヴィクトルはポーランド軍が進軍してくればナチスの軍服を身に付けたお前は殺されてしまうぞ、と言って、ルディ・スメカルの軍服を脱がし、代わりに自分がナチスの軍服を着用するのでした。しかし、そこへやって来たのはナチス軍。ヴィクトルはルディ・スメカルに成り済まし、ルディ・スメカルはユダヤ人として扱われ、基地へ向かいました。
立場が逆転したヴィクトルは、ルディ・スメカルに罵声を浴びせ、無線技師と名乗り、自分のフィアンセのレナを呼び出します。そして、スイスの銀行でナチス軍に収容所に入れられる前に預けた資産を引き出そうとします。しかし、スイスの銀行ではヴィクトルの母・ハンナが不在では引き出せないと言われ、レナとヴィクトルの母・ハンナはスイスへと向かうのでした。
そして、ヴィクトルも軍用機を使ってスイスを目指しますが、ナチス軍にルディ・スメカルに成り済ましていたことがバレてしまい、連れ戻されてしまいました。
ミケランジェロの暗号の映画結末をネタバレ
ここまで、映画「ミケランジェロの暗号」の作品情報や結末直前までのあらすじをネタバレでご紹介してきました。次にここでは、映画「ミケランジェロの暗号」の結末をネタバレでご紹介していきます。
結末ネタバレ:肖像画
ヴィクトルの父・ヤーコプがスイスの銀行に預けたはずだと思われていたミケランジェロの原画は、スイスの銀行にはありませんでした。そして、スイス当局に逮捕され、ナチスの捕虜という立場から解放されます。一方でヴィクトルは基地にて、本物のミケランジェロの絵画の隠し場所を言うように強要されていました。しかし、ヴィクトルは本物のミケランジェロの原画の隠し場所を知っているのは自分の父・ヤーコプだけだと答えます。
その言葉から、ルディ・スメカルらナチス軍はヴィクトルの家を訪れます。そこで、ルディ・スメカルは昔、絵画を旅行カバンに隠していたことを思い出します。そして、旅行カバンを探ってみると、案の定探していた絵画が発見されました。しかし、ヴィクトルの家にいつも飾ってあった父・ヤーコプの肖像画が無くなっていることに気づき、尋ねます。すると、カウフマンの肖像画は別の場所にあるのだと答えるのでした。
結末ネタバレ:オークション
ヴィクトルが再び、収容所送りになることが決まった頃、ナチス軍が連合国軍の攻撃に圧されて退却し始めました。そして、ヴィクトルは捕虜という立場から解放されます。しかし、今度は逆に元ナチスの人間というレッテルを貼られてしまうのでした。一方、ルディ・スメカルは自分のものにしたミケランジェロの原画やその他の絵画を売りさばくために絵画オークションの会場にいました。
その会場を、ヴィクトルと彼の母・ハンナ、フィアンセのレナが訪れます。ヴィクトルは、ルディ・スメカルに会いに行き、今までのことはすべて水に流しても良いから、父の肖像画だけは返してほしいと訴えます。ルディ・スメカルもこれくらいは良いかと、あっさり返してくれ、オークションが始まります。そして、ルディ・スメカルのミケランジェロも鑑定されます。
しかし、ルディ・スメカルが持ってきたミケランジェロも贋作でした。本物のミケランジェロの原画はと言うと、実はヴィクトルがオークション前にルディ・スメカルから返してもらった父の肖像画の下に隠されていたのでした。
ミケランジェロの暗号の登場人物・キャスト
ここまで、映画「ミケランジェロの暗号」の作品情報、あらすじや結末をネタバレでご紹介してきました。次に、ここでは映画「ミケランジェロの暗号」の登場人物やキャストについて、特に日本でよく知られている俳優さんをご紹介していきます。
ヴィクトル・カウフマン/モーリッツ・ブライプトロイ
モーリッツ・ブライプトロイが演じたヴィクトル・カウフマンは、ナチス軍と命がけの駆け引きをするユダヤ人の青年です。演じたモーリッツ・ブライプトロイのプロフィールは以下の通りです。
- ドイツ語表記:Moritz Bleibtreu
- 生年月日:1971年8月13日
- 出生地:ドイツ・ミュンヘン
- 身長:173 cm
- 活動期間:1977年~
- 主な出演作品:次の通りです。
- 1998年「ラン・ローラ・ラン」マニー役(ドイツ映画)
- 1999年「ルナ・パパ」ナスレディン役(ドイツ、オーストリア、日本など8か国合作映画)
- 2001年「エス」囚人番号77/タレク役(ドイツ映画)
- 2004年「アグネスと彼の兄弟 」ハンス=ヨルク・チルナー役(ドイツ映画)
- 2005年「ミュンヘン」アンドレアス役(アメリカ映画)
- 2006年「素粒子」ブルーノ役(ドイツ映画・ベルリン国際映画祭男優賞を受賞)
- 2008年「バーダー・マインホフ/理想の果てに」アンドレアス・バーダー役(ドイツ、フランス、チェコの合作映画)
- 2009年「ソウル・キッチン」イリアス・カザンザキス役(ドイツ映画)
- 2010年「ゲーテの恋〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜 Goethe!」アルベルト・ケストナー役(ドイツ語)
- 2012年「イヤー・オブ・ザ・スネーク 第四の帝国」ポール・イェンセン役(ドイツ映画)
- 2013年「ワールド・ウォーZ」ライアン役(アメリカ映画)
- 2013年「フィフス・エステート/世界から狙われた男」マーカス役(アメリカ映画)
- 2014年「消えた声が、その名を呼ぶ」ピーター・エデルマン役(ドイツ、フランスなどの8ヵ国の合作映画)
- 2015年「黄金のアデーレ 名画の帰還」グスタフ・クリムト役(イギリス、アメリカの合作映画)
ルディ・スメカル/ゲオルク・フリードリヒ
ゲオルク・フリードリヒが演じたルディ・スメカルは、カウフマン家の使用人の息子で、音信不通後ヴィクトルらカウフマン一家が再会したときにはすでにナチス軍に入隊していました。演じたゲオルク・フリードリヒのプロフィールは以下の通りです。
- ドイツ語表記:Georg Friedrich
- 生年月日:1966年10月31日
- 出身地:オーストラリア・ウィーン
- 主な出演作品:次の通りです。
- 2006年「ドッグ・デイズ」Lucky役(オーストリア映画)
- 2010年「アイガー北壁」(ドイツ、オーストリアの合作映画)
- 2012年「ファウスト」ワーグナー役(ロシア映画)
- 2016年「ワイルド 私の中の獣」ポリス役(ドイツ映画)
- 2016年「ALOYS アロイス」アロイス役(スイス・フランスの合作映画)
ハンナ・カウフマン/マルト・ケラー
マルト・ケラーが演じたハンナ・カウフマンは、ヴィクトルの母です。演じたマルト・ケラーのプロフィールは以下の通りです。
- ドイツ語表記:Marthe Keller
- 生年月日:1945年1月28日
- 出生地:スイス・バーゼル
- 活動期間;1964年~
- 主な出演作品:次の通りです。
- 1971年「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」ナターシャ役(スイスやドイツなど8カ国合作映画)
- 1976年「マラソンマン」エルザ・オペル役(アメリカ映画)
- 1977年「ブラック・サンデー」ダリア・イヤッド役(アメリカ映画)
- 1982年「ザ・アマチュア」Elizabeth Vaculik(カナダ映画)
- 1988年「黒い瞳(1987)」Tina役(イタリア映画)
- 2011年「ヒア アフター」ルソー博士役(アメリカ映画)
ミケランジェロの暗号に関する感想や評価は?
『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』で脇役やっているモーリッツ・ブライプトロイ主演の『ミケランジェロの暗号』は、タイトルから想像すると『ダ・ヴィンチ・コード』みたいな感じかと思ってしまうがそうでなく、ナチスとユダヤ人が入れ替わってしまうコメディでめちゃめちゃおもしろいです。 pic.twitter.com/iWKNHFyUDE
— ナイトウミノワ (@minowa_) August 20, 2017
こちらのツイートは映画「ミケランジェロの暗号」に関する感想です。このツイートのように邦題から「ダ・ヴィンチ・コード」のような感じかと思っていたとか、戦争要素が色濃く出た映画かと思っていたという人も、実際に「ミケランジェロの暗号」を観てみたら、ナチスの軍人とユダヤ人が入れ替わるコメディ要素があって、とても面白かったという感想が多くあったそうです。
ミケランジェロの暗号(2010) 主人公の前に難題が立ちはだかりそれを解決してゆく繰り返しのストーリィって、意外に少ないんだが、これは成功例。荒唐無稽な部分もあるのでもっとコメディ寄りの作風でもよかった。ナチとユダヤだからそうもゆかないか。 #1日1映画
— 一日一映画architect 徳武智和 (@bros_inc) December 9, 2016
こちらのツイートは映画「ミケランジェロの暗号」は、主人公が難題を繰り返し解いていくストーリーの成功例だと高く評価しています。しかし、もう少しコメディよりに描いてもよかったのではないか?という感想をいだきつつ、ナチスとユダヤを取り扱った作品だからそうも行かないかという感想も持ったそうです。
映画『ミケランジェロの暗号』を観ました。第二次大戦中のナチスドイツによる美術品蒐集とユダヤ人に対する非人道的な扱いが背景の、ブラックジョークの効いたむちゃ面白い映画でした。しかし妬みや嫉みが社会的に正当化され、強制的に自由や私有財産、人としての尊厳が奪われる社会は本当に恐ろしい。
— 青木真兵 (@simpeiii) November 19, 2017
こちらは映画「ミケランジェロの暗号」の戦争要素に関する感想です。第二次世界対戦におけるナチスドイツが美術品を略奪しながら集めていたことと、ユダヤ人に対する人としての尊厳が奪われるような非人道的な扱いをしていたことなど、その恐ろしさが実感できるという感想を抱きつつ、映画内のブラックジョークの効いたコメディ要素はとても面白かったと言う感想を抱き、映画「ミケランジェロの暗号」を高く評価しているそうです。
ミケランジェロの暗号の映画ネタバレまとめ
いかがでしたか?ドイツ映画「ミケランジェロの暗号」のあらすじや結末をネタバレでご紹介し、キャストや感想についても見てきました。映画「ミケランジェロの暗号」はあらすじや結末でご紹介した通り、ユダヤ人である主人公のヴィクトル・カウフマンと、彼の幼馴染みでナチスの軍人であるルディ・スメカルの入れ替わりシーンがあり、それがとても面白いという感想が多くあったということがわかりました。
また、映画「ミケランジェロの暗号」は、戦争要素のナチスとユダヤについてよく分かると高く評価されている一方で、ブラックジョークが効いていて面白いという感想を持った人が多くいるのだということもわかりました。このように、面白いと評判の映画「ミケランジェロの暗号」を皆さんもぜひお楽しみください。