2019年02月28日公開
2019年02月28日更新
ビッグ・リボウスキはコーエン兄弟のコメディ映画!あらすじや感想・結末をネタバレ
ビッグ・リボウスキはコーエン兄弟によるカルト的人気を誇る映画で1998年公開のアメリカ映画です。ホワイルシアンを飲むデュード役のジェフ・ブリッジスがとても印象深い独特の主人公を演じています。空気の読めないウォルターなどシュールなコメディとして映画として非常に人気があります。この記事はそんなビッグ・リボウスキのあらすじ、登場人物などをネタバレ解説します。更には感想などを踏まえて徹底解明しました。これを読めば、ビッグ・リボウスキが気になって見たくなること間違いなしと言えるでしょう!
目次
ビッグ・リボウスキの映画とは?
ビッグ・リボウスキは1998年公開のアメリカ映画です。コーエン兄弟によるコメディ映画です。怠け者の主人公デュードの元に起きる事件をはちゃめちゃにドタバタしながら巻き込まれていくという非常にシュールな作品となっています。
ウォッカベースのカクテル、ホワイトルシアンを愛好する主人公デュードに影響を受けてTwitterなどでは同様にホワイトルシアンを頼む人が続出!愛されキャラが多くいるのも特徴です。一部のファンからは公開から20年経った今でも非常に人気の高い作品となっています。
ビッグ・リボウスキの映画作品情報
ビッグ・リボウスキは1998年にアメリカで製作されたハードボイルドなコメディ映画です。監督、脚本、製作を担当したのはコーエン兄弟です。本来、ビッグ・リボウスキの脚本自体は何年も前から出来ていたのですが、コーエン兄弟が納得できるスタッフを集められないことを理由に製作を延期。前作のファーゴの成功を受けて、コーエン兄弟が納得の出来るスタッフを招集出来るようになった事で製作が開始されました。
ビッグ・リボウスキはコーエン兄弟制作
ビッグ・リボウスキは監督、脚本、製作はコーエン兄弟によるものです。コーエン兄弟は 1954年11月29日 生まれのジョエル・コーエンが兄、弟のイーサン・コーエンは1957年9月21日生まれです。2人の活動は各々ではなくコーエン兄弟として共同で映画製作に携わっています。
代表作となる映画はビッグ・リボウスキを始め多数あります。ファーゴや、ディボース・ショウ、レディ・キラーズなどもコーエン兄弟作品として有名な映画です。コーエン兄弟の特徴としてはコメディ色の強いスリラー映画、またはスリラー色の強いコメディ映画で宗教的な笑いを扱うものが多いとされています。
ビッグ・リボウスキの予告編動画
こちらはビッグ・リボウスキの予告編です。98年公開と20年前の映画のため字幕が付いていない英語版となります。しかしコーエン兄弟やこの映画の特徴はしっかり捉えていますので、ご覧になって見てください。
ビッグ・リボウスキのあらすじをネタバレ解説
ここからは、映画ビッグ・リボウスキのあらすじネタバレ解説になります。コーエン兄弟、独特の世界観をしっかり解説しています。ここからは、ネタバレが多分に含まれますのでまだ未見の方は、ご注意願います。
あらすじネタバレ:事件
無職で自由に気ままに暮らしているジェフリー・リボウスキ。しかし本名で呼ばれることを嫌う為、会う人全てにデュードと呼ばせています。スーパーから買い物に帰ると、自宅で暴漢に襲われるデュード。「お前の女房が借りた金を返せ」と襲われます。金持ちのジェフリー・リボウスキなんだろ、と明らかにお金がなさそうなアパートに侵入してデュードを恐喝します。そして、暴漢の1人であるアジア系の男に絨毯を汚されてしまいます。
ボーリングを共にする仲間のウォルターに相談し、金持ちの同姓同名のリボウスキを訪ねろと言われ早速向かうことに。秘書に通され、金持ちのリボウスキと話しますが、全く聞き入れません。奥さんのせいだろと、言っても効果は無し。結果、勝手に絨毯を持って出る事に。その最中、バルコニーでその渦中のリボウスキ夫人となる妻のバニーと遭遇します。それからしばらくして、再びリボウスキ秘書から連絡が入り、出向く事に。
金持ちのリボウスキこと、ビッグ・リボウスキの元に行くと、妻のバニーが誘拐され、身代金の受け渡しにいって欲しいとの事でした。体が不自由なビッグ・リボウスキの代わりに。そして、大金が入っているブリーフケースと、携帯電話を受け取りウォルターと合流します。しかしウォルターはなぜか旅行カバンを持って来ました。なんと、ブリーフケースの代わりに旅行カバンを渡し身代金をくすねてしまおうと言いだしたのです。
あらすじネタバレ:モード登場
デュードはバニーの身を案じ、ウォルターの提案に反対します。しかし、お構い無しにウォルターは犯人の指定場所で、旅行カバンを投げてしまいます。デュードは慌てて、本来の身代金が入ったブリーフケースを渡そうとしますが、犯人たちはダミーの旅行カバンを持ち去ってしまいます。その後ボーリング場にて、ウォルターは、この事件は狂言誘拐だと推察します。その推理にイマイチ納得できないデュードでした。
ボーリング場を出ると、デュードの車が消えていました。盗まれたのです。警察に通報をし帰宅をすると、ビッグ・リボウスキの娘である、モード・リボウスキから呼び出されます。娘のモードがリボウスキ家の内情を話します。そして、身代金を取り返して欲しいとデュードに命令するのでした。自宅へと戻ると、待っていたビッグ・リボウスキと対面します。誘拐犯から、バニーと思わしき足の指が切り落とされて封筒に入っていたのです。
ウォルターにその事を言うと、指なんていくらでも偽装ができるとまた無茶な推察をします。そして夜になり盗まれた車が見つかったと、警察から連絡が入っていました。その直後に、3人の男たちが自宅に侵入して来て金を出せと脅されるデュード。翌日見つかった車を取りに行くもそこに身代金の入ったブリーフケースはありませんでした。
あらすじネタバレ:手がかり
とりあえず車が戻って来た事で安堵するデュード。モードに医者に行けと言われ、渋々医者のもとに行きます。その帰り、吸っていたハッパを太ももに落とし慌てふためくと、座席に何かの紙が挟まっている事を発見します。どうやら、新たな手がかりのようです。それは、どうやら学校の宿題と思わしき用紙だったのです。その手がかりから自宅を突き止めブリーフケースを取り戻すべくウォルターと共に向かいます。
手がかりから得た犯人らしき家の前には高級そうなスポーツカーが。これは間違いがないと、家を訪ねます。しかし、その宿題の用紙を見せても相手は何も言いません。吐かせるためにウォルターは、そのスポーツカーをバールで破壊します。しかしその車は全く関係ない隣人の物でした。激昂したその隣人は、腹いせにデュードの車を同じくバールでボコボコにしてしまいました。
ボコボコにされた車で自宅に戻ると、絨毯を汚した暴漢たちが再び現れます。彼らはトリホーンの使いだったのです。そしてデュードはトリホーンの屋敷に連れて行かれます。トリホーンと取引を行おうと企てていたデュード。しかし自分が持っている情報を喋った後に薬が入ったお酒を口にし、眠らされてしまいます。気がつくとそこはパトカーの中。警察署で事情聴取を受けると、マリブから出て行けと暴行を受けます。
取りつく島もなく、デュードの言い分は聞かずにトリホーンの肩を持つ警察。仕方なくタクシーで警察を後にします。しかし、タクシーの運転手の機嫌を損ねてしまったデュードは途中で無理やり降ろされてしまいます。降ろされた直後、後ろから赤いオープンカーが通り過ぎます。なんと、そのオープンカーにはビッグ・リボウスキの妻であるバニーが笑顔で乗っていました。なんと、足の指も切り落とされていなかったのです。
ビッグ・リボウスキの結末をネタバレ解説
いよいよビッグ・リボウスキのあらすじ解説も結末になります。ネタバレを多分に含んだ解説となりますので、未見の方、久しぶりに見ようと思っている方など、ご了承の上ご覧ください。
結末ネタバレ:リボウスキの正体
ようやく自宅へ戻ると、部屋の中はひどい荒れ様でした。現れたのは、モード・リボウスキ。いきなり裸になり、彼女と寝ます。そしてコトが終わった後、何故部屋が荒れているのか訪ねます。実は、ツリーホーンがデュードを連れ去ったのはお金を持っていると思ったからであって、警察に行っている間に部屋を物色していたとの事。しかしモードは言います。父はお金を持っていない。あのお金は母の遺産である財団の物だと。
モードは続けます。父である、ビッグ・リボウスキは何と無一文だと言うのです。全ては見せかけ。そしてデュードは事の真相に気がつくのでした。ビッグ・リボウスキが真犯人だと。お金を手に入れる為に狂言誘拐を企てた事、妻の存在はどうでもいい事など全てを理解したのでした。その最中、モードは体を丸めてゴロゴロしています。ヨガかと思いきや、子供が欲しいと、驚くデュードでしたがモードは父親は要らないと言います。
驚くデュードでしたが、モードが医者に行けと行った意味が判明します。そして、ウォルターと合流し全てを話し、事件の真相を確かめる為にビッグ・リボウスキの屋敷に向かいます。しかし、結局全てはうやむやのまま終わります。ウォルターが詰め寄りますが、煙たくなり帰れと怒鳴るビッグ・リボウスキ。それに激昂したウォルターは、金持ちも嘘なら障害者も嘘だろうとビッグ・リボウスキを抱きかかえて、放り投げます。
結末ネタバレ:散骨
ウォルターは言います。ビッグ・リボウスキの全てはまやかしだ!と、思われた次の瞬間。ビッグ・リボウスキはなすすべなく地面へと、突っ伏すのでした。彼の障害は本物だったのです。そして、デュード達はいつもの日常へと戻るのでした。
いつものボーリング場でいつもの光景。そして帰ろうと駐車場に向かったその瞬間。奴らが現れたのです。今回の誘拐事件で担がれた犯人達。結局、ビッグ・リボウスキに利用されただけの犯人達は身代金も手に入らないと分かると、デュードたちに有り金を置いてけと恫喝します。しかし、所持金は5ドル弱と18ドル。金は渡さんとウォルターが立ち向かいます。
その取っ組み合いの最中、まさかの出来事が起きます。仲間の1人であるドニーが撃たれたのです。いや、撃たれていません。心臓発作で亡くなってしまったのです。葬儀屋でドニーの遺灰を受け取ります。いや、受け取れません。骨壷が180ドルもすると言うのです。お金のない2人はスーパーで適当な缶を用意し海に遺灰を巻きドニーを弔います。そしてデュードはいつもの日常に戻るのでした。
ビッグ・リボウスキの登場人物・キャスト
ここでは、映画ビッグ・リボウスキに登場するキャラクターとそのキャストについて解説します。あらすじにはあまり登場しませんでしたが癖の強い俳優陣が脇を固めて演じていることでも有名な作品でもあります。
ジェフリー・“デュード”・リボウスキ/ジェフ・ブリッジス
主人公であるデュードを演じている、ジェフ・ブリッジス。いわゆるニート。ボウリングが趣味。マイボール、マイシューズ持参。ウォッカにコーヒーリキュールとクリームを入れるカクテル、ホワイトルシアンを好んで飲んでいます。この映画のアイコンと言えるカクテルです。
ウォルター・ソブチャック/ジョン・グッドマン
デュードのボウリング仲間にして親友。デュードは事あるごとにウォルターに連絡しますが、とにかく頭でっかちで自分の意見を曲げない。その描写はこの物語を彩るものになっていますが、見ていてかなり苛立ちます。デュードもウォルターの言動や行動には手を焼いています。
セオドア・ドナルド・“ドニー”・カラボッソス/スティーヴ・ブシェミ
この作品では非常に影の薄いスティーブ・ブシェミ演じるドニー。事あるごとに喋ろうとするとウォルターに静止されますが、俳優としては非常に素晴らしいキャリアを誇っています。癖のある悪役が多いですが、この作品では人の良さそうな冴えないおっさん役が板についています。
モード・リボウスキ/ジュリアン・ムーア
説明不要なほどの実力派、大女優のジュリアン・ムーアは癖のあるモード・リボウスキを好演。世界3大映画賞で女優賞を獲得しているほか、アカデミー賞でも主演女優賞に輝いている素晴らしい経歴の持ち主。
ブラント/フィリップ・シーモア・ホフマン
あらすじにはほとんど登場していませんでしたが、ビッグ・リボウスキの秘書役を務めたフィリップ・シーモア・ホフマンも印象ある演技を披露しています。残念なことに現在は亡くなっていますが、近年は、圧倒的な存在感を放つ悪役が多い俳優でした。しかしこの映画では脇を固める秘書役としてしっかり溶け込んでいました。実力のある俳優はしっかり役になりきる事が出来る事を証明しています。
ビッグ・リボウスキに関する感想や評価は?
この項目では、映画ビッグリボウスキの感想をTwitterを中心に集めてみました。皆さんはこの映画の感想はを、どのように抱いたのでしょうか?
ビッグリボウスキ、Super Bowl向けCMで続編版放送........
— HAMAMOTO (@caphamamoto) January 24, 2019
どこでもかしこでもホワイトロシアン飲むジェフブリッジスがだいすきです....
乾杯.... pic.twitter.com/WJ7CTfKk4e
アメリカンフットボールの祭典、スーパーボウル向けのCMでビッグリボウスキのデュードが再登場した事を受けての感想です。ホワイトルシアンがトレードマークになっているデュードに掛けて製作されたCMの意図を汲んでいて、非常に的を得た感想となっています。
#この映画のここが好き
— シュローダー (@schroder456) February 27, 2019
最後の最後まで爆笑させるのがビッグリボウスキの偉いところ pic.twitter.com/eAbY7Hbh8W
ウォルターを使った細かいお笑い要素がふんだんに散りばめられているこの作品についての感想です。それは結末を迎えた少しさみしいこのシーンにも発揮されています。そのコメディ要素を評価しての感想に好きだということが伝わります。
姉と2人で魔の巣。
— Tequilander (@berosyagokkunn) July 6, 2018
ホワイトルシアンを飲んでます。#ビッグリボウスキ#強いお酒を#ばかばか飲む主人公の気持ちを#少しでも理解したく#姉からお叱りを受けてます pic.twitter.com/44Ce3DVuHN
ビッグ・リボウスキと言えば、やはりホワイトルシアンは欠かせません。当然の感想です。デュードの気分を味わうにはこれしかありません。ただ、ばかばか飲む主人公と同じくこの方もばかばか飲んだようでお叱りを受けているという可愛らしい感想のようです。
ビッグ・リボウスキの映画ネタバレまとめ
以上、映画ビッグ・リボウスキのあらすじ解説を感想を踏まえてお届けしてまいりました。この作品はあらすじも面白いと多くの感想が集まりますがやはり、ホワイトルシアンが特徴でもあります。感想もお酒関連のものが多く集まっていました。登場人物の解説なども実力派俳優がたくさん出演しているので見ごたえあるのが特徴です。
公開が20年前とかなり時間が経っていますが今も色褪せることなく、多くのファンがおりカルト的人気を誇るこのビッグ・リボウスキ。あらすじ解説記事をここまで書いてきましたが、1番楽しめる方法は当然映画を観ることです。Netflixなどで鑑賞できますので、ぜひ懐かしんでみて下さい。当然初見の方でも大歓迎の作品です。鑑賞後にホワイトルシアンを飲んでみてはいかがでしょうか?