2019年02月27日公開
2019年02月27日更新
ブラザーフッドのあらすじをネタバレ!朝鮮戦争を描いた映画の結末や感想は?
映画ブラザーフッドは2004年に韓国で公開された映画であり、朝鮮戦争を舞台に兄弟が戦争に翻弄される物語を描いた作品となっています。実際に起こった戦争である朝鮮戦争を描いた映画ブラザーフッドは大人気俳優チャン・ドンゴンが出演していることから日本でも大人気を博した映画となっています。本記事ではそんな朝鮮戦争を描いた映画ブラザーフッドの物語のあらすじをネタバレ紹介していきます。また物語のあらすじネタバレと併せてえいがブラザーフッドの感想もご紹介致します。
ブラザーフッドとは?
ブラザーフッドの映画作品情報
映画ブラザーフッドは2004年に韓国で公開された戦争映画です。映画ブラザーフッドの監督を務めたのは大人気映画「シュリ」に監督を務めたカン・ジェギュであり、チャン・ドンゴンやウォンビンなど日本でも人気が高いキャスト陣を起用した作品になっています。そんな韓国映画ブラザーフッドは朝鮮戦争を舞台にしており、朝鮮戦争に翻弄される兄弟の姿を描いた物語となっています。
また映画ブラザーフッドは朝鮮戦争の動乱や、突然強制的に徴兵されて戦争に赴くといったリアルなあらすじが好評な感想を多く集めることになり、韓国において観客動員数1200万人を突破することになり、韓国で公開される映画で動員新記録を樹立するほどの人気を博しました。日本においてもチャン・ドンゴンやウォンビンが出演していることから映画が公開されることになり、興行収入15億円を記録しました。
ブラザーフッドのあらすじネタバレ
映画ブラザーフッドについて本記事の本題であるあらすじのネタバレの前に、映画ブラザーフッドの基本的な作品情報についてネタバレ紹介させて頂きました。映画ブラザーフッドは朝鮮戦争という実際の戦争を描いた作品であり、戦争の苛烈さや動乱をリアルに描いた大人気映画作品となっています。次は本記事の本題である映画ブラザーフッドの物語のあらすじについてまとめてネタバレ紹介していきます。
あらすじネタバレ:朝鮮戦争
韓国映画ブラザーフッドの物語は、朝鮮戦争が終結して50年後の世界から始まります。多数の損害を出すことになった朝鮮戦争が終戦し、50年の時が経ったある日朝鮮戦争の遺骨発掘現場からイ・ジンソクという一人の兵士の名前が刻まれた万年筆が発見されます。朝鮮戦争遺骨発掘現場から見つかったことにより、イ・ジンソクは戦死した一人の兵士であると思い込み、イ・ジンソクの家に遺品を返すために連絡を取ります。
しかしイ・ジンソクは戦死しておらず存命であり、この連絡を聞いたイ・ジンソクは孫娘の運転で現場へ向かいます。その際イ・ジンソクは涙を流しながら50年前に自分が赴いた朝鮮戦争の記憶を思い出していきます。時は朝鮮戦争が勃発した1950年、朝鮮戦争が勃発したことにより、イ・ジンソクと兄のジンテは戦争を逃れるために田舎へと疎開しようと考えていました。
田舎へ疎開しようと考えていた兄弟ですが、結婚を控えていた兄のジンテは結婚相手の弟が病気を患ってしまうことになり、仕方なく病気を治すために薬を街に買いに出かけます。しかし兄ジンテが街に薬を買いに出かけている間、弟のイ・ジンソクが朝鮮戦争の兵士にするために軍が行っている強制徴兵の的にされてしまい、ジンソクは軍に召集されてしまうことになってしまいます。それを知ったジンテは弟を助けようと駆けつけます。
しかし弟を助けようとしたジンテは捕縛されてしまい、兄弟二人とも兵士とされてしまいます。ジンテはどうしてもジンソクを軍から逃したため、軍の大隊長に進言するのですが断れてしまい、戦争で戦果を挙げるようにと言われてしまいます。そんな中ジンテは軍隊の中で、ある親子の兵士が父親が戦果を挙げたことによって軍を除隊できたことを聞き、ジンテは死に物狂いで戦うことを決断します。
ジンソクは死に物狂いで戦いに身を投じる兄を止めようとするのですが、ジンテは聞く耳をもちません。そしてジンテは弟ジンソクを助けるために敵軍の将軍を捕まえようと攻撃を開始します。するとその中で、ジンソクとジンテの母親が急病にかかることになり、その報告を聞いたジンソクは朝鮮戦争で韓国軍の戦況が悪化している中、母親のために帰宅することになっていきます。
あらすじネタバレ:赤狩り
ジンソクとジンテが朝鮮戦争に出兵している中、韓国の街では反共産主義者の思想を持つ者たちが共産主義者撲滅のために赤狩りといった行動を開始します。この赤狩りでジンテの結婚相手が共産主義者であるという理由で捕縛され、連行されてしまいます。一方母親の急病が原因で帰宅することになったジンソクはこのことを知り、連行を止めようとするも逆に捕縛され、ジンテの結婚相手と共に連行されてしまいます。
そして連行されたジンソク達は処刑場に連れていかれることになってしまい、ジンテはジンソクと結婚相手のヨンシンを救出するために駆け付けるも間に合わず、ヨンシンは射殺され命を落としてしまいます。さらに助けに行ったジンテもまた反共産主義者が行う赤狩りの餌食となってしまい、捕縛されてしまいます。そして赤狩りで捕縛されるという失態を犯したジンテは軍の大隊長から厳しく叱咤されてしまいます。
さらに軍の大隊長はジンテが弟ジンソクを助けたいと必死で請うているにもかかわらず、なんと弟ジンソクがいる牢屋を焼くようにジンテに命令します。結局弟を助けたいというジンテの想いが叶うことはなく、ジンソクがいる牢屋は焼き落ちます。牢屋が焼かれた後、ジンテはジンソクを助けるために牢屋の焼け跡に駆け付けます。
しかし牢屋の焼け跡にはジンソクの姿はすでになく、過去にジンテがジンソクにプレゼントした万年筆だけが残されていました。過去にプレゼントした万年筆のことを忘れていなかったジンテは、その万年筆の持ち主がジンソクであることをすぐに察知します。そしてジンテは弟ジンソクが死亡したと思い、深い悲しみに包まれることになっていくのでした。
あらすじネタバレ:韓国軍の後退
ジンテが死んだものだと思っていたジンソクは実は死んでおらず、病院で療養していました。実はジンソクは牢屋が焼けれた際に友人に助け出されたことによって一命を取り留めていたのです。そしてジンソクはその病院で、兄ジンテが韓国軍から敵である北朝鮮軍に寝返ったという兄の手紙を受け取ります。ジンテは弟ジンソクが死んだと思い込んでおり、弟を殺した韓国軍に深い恨みをかかえて北朝鮮軍に寝返ったのでした。
ジンソクはこの兄からの報せを見て、除隊が迫っているにもかかわらず再度朝鮮戦争の戦禍の渦に身を投じていきます。この朝鮮戦争では当初韓国軍と北朝鮮軍との戦いで韓国軍が少し優位に立っていました。しかし朝鮮戦争の中盤以降から北朝鮮軍の援軍として圧倒的軍事力を持つ中国軍の援軍あり、さらに世界最強の軍隊であるアメリカ軍の空爆によって韓国軍は多大な犠牲を負ってしまい、後退を余儀なくされてしまいます。
ジンソクの兄ジンテもまた北朝鮮の一兵士として戦場に赴き、かつての故郷である韓国の兵士を多数虐殺します。一方ジンソクは除隊まじかのところで軍に復帰し、戦場で指揮を務める大隊長に兄ジンテに会いたいと請うのですが、敵である北朝鮮に寝返った兄ジンテに合わすことを軍は認めることはありません。そしてジンソクは軍にいくら請うても無駄だと判断し、自ら単身で敵のいる陣に突撃することを決意します。
しかし単身的陣地に突撃したジンソクは多勢に無勢ということもあり捕らえられてしまいます。そして捕らえられたジンソクは敵軍からスパイと思われてしまい、処刑されそうになります。ジンソクは処刑されそうになる状況の中でも必死で兄ジンテとの面会を請います。するとそこにアメリカ軍の空爆が行われることになり、朝鮮戦争の戦場はより一層苛烈なものになっていくことになります。
ブラザーフッドの結末ネタバレ
結末ネタバレ:復讐の鬼と化した兄
ジンソクが敵軍に捕らえられてしまった後、アメリカ軍の空爆によって敵味方入り乱れる苛烈な戦いが繰り広げられることになっていきます。その混乱の中でジンソクは抜け出すことに成功し、偶然にも兄ジンテの姿を目撃します。ようやく念願であった兄ジンテを見つけ出したジンソクは必死に兄ジンテの名前を叫んで気付かせようとします。しかし兄ジンテはすでに韓国への復讐の鬼と化しており、全く気付くことはありませんでした。
さらに弟ジンソクであることを気付かない兄ジンテは復讐の鬼と化して理性を失っており、弟であるジンソクを殺すために銃を向けて襲い掛かります。そしてジンソクとジンテはお互い韓国と北朝鮮という敵国同士の関係として兄弟同士で争いを始めます。するとその時兄ジンテは弟ジンソクとの戦いの中で、ジンソクの味方である韓国軍の兵士に刺されてしまいます。そして戦況が不利な状況に傾いた韓国軍は撤退の号令を流します。
弟ジンソクは刺された兄ジンテを助けるためにジンテを背中に乗せ、兄と共に戦場から撤退しようとします。するとその中で兄ジンテはようやく弟ジンソクであることを気付き、弟ジンソクを助けるためにその場にとどまります。そして兄ジンテは弟を守るために一人攻め寄せる北朝鮮軍に銃を構え、突撃していくのでした。
結末ネタバレ:50年後
その後多大な犠牲を出した朝鮮戦争は終結することになり、ジンソクは軍を除隊。そしてジンソクは弟妹達と新たな生活を始めることになります。その後50年の時が経ち、兄ジンテを失ったジンソクの手には、かつて兄ジンテからプレゼントしてもらった万年筆が握られていたのでした。
ブラザーフッドの登場人物・キャスト
ジンテ/チャン・ドンゴン
ジンテは映画ブラザーフッドにおいてジンソクの兄にあたる人物です。ジンテは弟想いの心優しい男性であり、ジンソクを大学に進学させるために靴磨きでお金を稼いでいます。ブラザーフッドの物語のあらすじにおいてジンテはジンソクと共に軍に徴兵されてしまい、弟を軍から逃がすために軍に直訴します。しかし反対されたジンテは死に物狂いで戦果を挙げようと、無謀にも不利な状況の戦場に身を投じていきます。
ジンテを演じたのは韓国で大人気の男性俳優チャン・ドンゴンです。チャン・ドンゴンは1992年にドラマ「われらの天国」でデビューし、韓国で数多くの作品に出演するスターとなります。持ち前のルックスで日本でも注目を集めることになり、ブラザーフッドが日本でも公開されることになりました。また映画ブラザーフッドの出演したチャン・ドンゴンはその演技力から青龍映画賞主演男優賞を受賞しました。
ジンソク/ウォンビン
ジンソクは映画ブラザーフッドにおいて兄ジンテの弟にあたる人物です。ジンソクは兄ジンテのお陰で大学への進学を控えていましたが、軍の徴兵によって大学進学の道は絶たれてしまいます。映画ブラザーフッドのあらすじにおいて自分を助けようとするジンテを止めようと必死で懇願します。しかしある出来事によって兄ジンテは復讐の鬼と化してしまい、ジンソクと衝突することになってしまいます。
ジンソクを演じたのは韓国の俳優であるウォンビンであり、韓流四天王の一人に数えられるほどの人気俳優です。ウォンビンは1996年にデビューし、2000年に韓国で放送されたドラマ「秋の童話」で大ブレイクします。その後数多くの作品に出演することになったウォンビンはチャン・ドンゴンと同じく日本でも人気を集めることになりました。映画ブラザーフッドが日本で公開されたのもこのウォンビンの人気が影響しています。
ヨンシン/イ・ウンジュ
ヨンシンは映画ブラザーフッドにおいてジンテの婚約者にあたる女性です。ヨンシンは結婚相手であるジンテが徴兵されたことによって、戦火から逃れるために家族と共に逃げ出します。しかし映画ブラザーフッドのあらすじでヨンシンは反共産主義者が行う赤狩りに遭ってしまうことになり、射殺されてしまいます。
映画ブラザーフッドでヨンシンを演じたのは韓国の女優であるイ・ウンジュです。イ・ウンジュは1998年に「白夜3.98」で女優としてデビューし、1999年に「紅鱒」で映画デビューを果たします。その後本作ブラザーフッドで一躍ブレイクし、頭角を現していきます。しかし2005年に自宅マンションで自殺した姿で見つかり、24歳という若さでこの世を去った女優です。
ブラザーフッドに関する感想や評価は?
数年ぶりにブラザーフッド見返してまた普通に泣いたしあの映画、人間が全部詰まってていい。リアルすぎてウゲッ…ってなる描写多いけど
— 江波乃 (@sirentmin) February 25, 2019
映画ブラザーフッドを観た方の感想で多く集めたのが人間の感情が全て詰められたリアルな映画という感想でした。苛烈な戦争に翻弄される兄弟を描いたブラザーフッドは韓国でも多くの好評な感想を集めた作品になります。また戦争のリアルな描写で、惨いシーンがトラウマになった感想も同時に多く集めました。
「ブラザーフッド」です
— ☭筆髭書記長☭2.24カフカス199X (@vGRAHAMv) February 4, 2019
韓国戦争映画では個人的にトップクラスの作品なので是非 pic.twitter.com/JYQa0QpetJ
映画ブラザーフッドの感想では他に戦争映画の中でトップクラスの作品だという感想も見受けられました。映画ブラザーフッドは上記の感想でご紹介しましたが、戦争の悲惨な惨状を忠実に描いた作品であり、トラウマになったという感想も集めるほどの映画となっています。戦争映画好きの方は是非一度映画ブラザーフッドをご覧になられてはいかがでしょうか。
ブラザーフッドのネタバレまとめ
本記事では映画ブラザーフッドについて物語のあらすじネタバレやキャスト、映画の感想などをまとめてご紹介しました。映画ブラザーフッドは朝鮮戦争という近代で実際に起こった戦争を舞台にしており、兄弟が戦争に翻弄される様子をリアルに描いた映画となっています。本記事を読んで、映画ブラザーフッドにご興味頂けましたら是非一度映画ブラザーフッドをご覧ください。