藁の楯のネタバレまとめ!あらすじを結末まで解説!ラストで清丸が衝撃告白?

今回の記事では、2013年に公開された映画「藁の楯」について、あらすじからラストの結末までをネタバレ込みで紹介していきます!映画「藁の楯」は、極悪非道のロリコン殺人鬼・清丸国秀に高額な懸賞金が掛けられた事に端を発し、清丸を護衛するSPと懸賞金目当てに清丸を殺そうとする人々の攻防を描いたアクション・サスペンス映画です。今回の記事では、映画「藁の楯」と原作との相違点やキャスト情報、清丸の最後の台詞までをネタバレ込みで詳細に紹介していきますので最後まで要チェックです!

藁の楯のネタバレまとめ!あらすじを結末まで解説!ラストで清丸が衝撃告白?のイメージ

目次

  1. 藁の楯とは?
  2. 藁の楯のあらすじネタバレ
  3. 藁の楯のラスト・結末ネタバレ
  4. 藁の楯のラスト・結末を解説
  5. 藁の楯のラストで清丸が衝撃告白
  6. 藁の楯の主要キャストを紹介
  7. 藁の楯に関する感想や評価
  8. 藁の楯のあらすじ・結末ネタバレまとめ

藁の楯とは?

藁の楯の映画情報

今回の記事で取り上げる映画「藁の楯」は、原作者・木内一裕氏が2004年に発表した同名小説を映画化した作品になり、2013年に制作・公開されています。原作小説を忠実に実写化している映画「藁の楯」には、人気俳優・大沢たかおさんや、人気女優・松嶋菜々子さんなど、多くの実力派俳優がキャストされている他、主題歌には人気ロック歌手・氷室京介さんの「NORTH OF EDEN」が採用されています。

日本テレビ放送網開局60周年を記念して制作された映画「藁の楯」は、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されている作品であり、日本国内での興行収入は18億円を突破しています。尚、映画「藁の楯」は、人間が持つ狂気性や残虐性が多分に描かれている作品になり、映画雑誌「映画芸術」が行なったランキングでは、2013年に公開された映画の中でワースト9位にランキングされています。

藁の楯の監督情報

映画「藁の楯」は、三池崇史氏(以下、三池監督)が監督を務めています。映画「藁の楯」でメガフォンをとった三池監督は、1960年8月24日生まれの大阪府出身です。三池監督は、原作漫画の実写化や原作小説を基にした映像化に定評のある監督であり、これまでに数多くの実写化作品で監督を務めています。また、三池監督は最新技術を用いた撮影に意欲的である他、鮮烈な暴力描写や醜悪な人間の本質を描き出す事を得意といています。

この為、三池作品と呼ばれる三池監督が映像化した作品の多くは、作品を巡って賛否が大きく分かれる事がしばしば起こっています。しかし、当の三池監督はそうした外野の声など意に介しておらず、挑戦的な作品作りを続けています。そして、こうした三池監督の挑戦的な姿勢は国外を中心に高く評価されてもいます。

そんな三池監督は、先述の通り原作小説や原作漫画の映像化を数多く扱っていますので、そうした作品のタイトルをまとめて紹介します。1999年公開の映画「サラリーマン金太郎(原作は漫画)」、2007年公開の映画「龍が如く 劇場版(原作はゲームソフト)」、2009年公開の映画「クローズZERO(原作は漫画)」、2008年公開の映画「神様のパズル(原作は小説)」、2011年公開の映画「忍たま乱太郎(原作は漫画)」

この他にも、「逆転裁判(原作はゲームソフト)」、「テラフォーマーズ(原作は漫画)」、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない(原作は漫画)」、「ラプラスの魔女(原作は小説)」など、三池監督は原作を持つ作品の映像化を本当に多く扱っています。ちなみに、三池監督は俳優・哀川翔氏の主演100作目として制作された「ゼブラーマン」で監督を務めている事が広く知られています。

映画「藁の楯 わらのたて」 (@waranotate) | Twitter

藁の楯のあらすじネタバレ

あらすじネタバレ①少女殺害事件の犯人・清丸

あらすじネタバレ①少女殺害事件の犯人・清丸…清丸国秀(以下、清丸)は、8年前に起こした西野めぐみ暴行・殺人の罪で服役していましたが、服役態度が認められ仮出所する事になります。仮出所した清丸は、その直後に見かけた少女・蜷川知香を8年前と同様の残虐な手口で暴行し殺害します。さらに、無残な姿へと変わり果てた蜷川知香の遺体を用水路に投げ捨てた清丸は、仮出所の身でありながら姿をくらませます。

その後、蜷川知香の遺体が発見され、犯行の手口などから清丸が容疑者として浮上します。しかし、清丸は既に潜伏をきめこんでおり、数ヶ月が経過するものの警察は清丸を発見・逮捕する事が出来ずにいます。目に入れても痛くないほど孫娘・蜷川知香を可愛がっていた元経団連会長・蜷川隆興(以下、蜷川)は、可愛い孫娘を無残な姿へと変貌させた清丸へ抑えようのない憎悪と怒りの念を抱きます。

あらすじネタバレ②10億円の報酬

あらすじネタバレ②10億円の報酬…孫娘を殺害された蜷川は、清丸への憎悪から自身が持つ全てを使ってでも清丸に報復しようと考えます。清丸への報復を心に誓った蜷川は、全国紙をはじめとする様々なメディアを使い「清丸を殺害した者に10億円の懸賞金を支払う」という主旨の広告を大々的に打ち出します。

蜷川が掛けた清丸への懸賞金には以下の二つの条件が定められています。「一、清丸に対する殺人罪もしくは傷害致死で有罪を受けた者。複数可」「二、国家の許可を持って清丸を殺害した者」。つまり、蜷川が懸賞金の支払い条件としたのは、「清丸殺害に向けて行動を起こした者全てに10億円を支払う」というものです。

そして、「万が一清丸が逮捕された場合、裁判官をはじめとする司法の人間にも清丸を殺人罪とすれば10億円を支払う」という事を意味しています。更に言えば、「職務中の警察官が何らかの理由を持って清丸を殺害した場合でも10億円の懸賞金を払う」と言う事を意味しています。この蜷川が掛けた懸賞金の効果は絶大で、潜伏中の清丸をじわじわと脅かしていきます。

あらすじネタバレ③清丸が警察に出頭

一方、蜷川が懸賞金を掛けた事を知らない清丸は、福岡にある知人の家に潜伏を続けています。しかし、清丸に10億円という高額な懸賞金が掛けられている事を知ったその知人は、清丸を殺そうと行動を起こします。清丸は知人に命を狙われた事などから自身に懸賞金が賭けられている事を知り、困惑と共に大きな恐怖を感じます。

そして、自身に迫る脅威に観念した清丸は、たまらず福岡県警に自首します。こうして、警察の庇護下に入った事で安全を手に入れた清丸でしたが、孫娘を殺害され清丸に激しい憎悪を抱く蜷川は、追撃を諦める事無く、更なる一手をもって清丸を追い詰めていきます。

あらすじネタバレ④狙われる清丸

あらすじネタバレ④狙われる清丸…蜷川は、清丸の命を狙いながらも未遂に終わった清丸の知人に1億円の報酬を支払ったのです。この蜷川の行動は、蜷川が掛けた懸賞金10億円というものが虚言ではなく実行されるものだという事を証明した形となり、これまで懸賞金の信憑性を疑っていた人々の心を大きく揺さぶります。

こうして、蜷川が清丸へ掛けた懸賞金が本当の意味で効果を発揮すると、多くの人々が清丸殺害に向けて動き出します。それは、清丸が拘留されていた留置所の警務官も例外では無く、清丸は24時間、誰とも分からない無数の人間から命を狙われる事になっていきます。

あらすじネタバレ⑤清丸を陸路で護送

あらすじネタバレ⑤清丸を陸路で護送…こうして、蜷川が掛けた懸賞金によって清丸殺害を巡る動きが活発化していく中、清丸を福岡県警から警視庁へ移送する事が決まります。そして、この異常な状況の中で清丸を移送するにあたって、特別な護送チームが選抜されます。そのメンバーが、銘苅一基(以下銘苅)、白岩篤子(以下白岩)、奥村武(以下奥村)、関谷賢示(以下関谷)、神箸正樹(以下神箸)の5人です。

銘苅をリーダーとする清丸護送チームは、懸賞金を目当てに清丸の殺害を目論む無数の刺客達を避ける為、福岡から東京までの1200kmを空路で移動しようと計画します。ところが、利用するはずだった飛行機が懸賞金を目当てにする整備士の手によって飛行不能となり、銘苅ら護送チームの面々はやむなく陸路で清丸を護送する事を決定します。

しかし、陸路を選択した護送チームに懸賞金に目がくらむ人々からの容赦の無い攻撃が行なわれます。大型トラックを使用した突撃や、車両を爆発させるといった攻撃など執拗な攻撃を受ける護送チームは、疲労と共に何故殺人犯を命懸けで守らなければならないのか?といった思いを募らせていきます。

そんな中でも護送チームのリーダーを任されている銘苅は、職務を全うしようと奮闘します。そんな中、懸賞金目当ての攻撃の多さに疑念を抱いた銘苅は、清丸の正確な位置情報が外部に漏れている事に気づきます。なんと、清丸の正確な位置情報がネット上に公開されていたのです。誰が清丸の位置情報を外部に漏らしているのか?疑念が渦巻く中、銘苅ら護送チームは陸路での移送を諦め、新幹線を利用した移送を決断します。

あらすじネタバレ⑥新幹線での護送

あらすじネタバレ⑥新幹線での護送…新幹線での清丸移送を決断した銘苅ら護送チームは、これまで陸路移送で使用していた車両を囮にして新幹線へと乗り込みます。この時、銘苅ら護送チームが清丸の移送に新幹線を利用するという事を知っているのは、銘苅ら護送チームのメンバーと清丸移送の指揮を取る高峰警視正だけです。

これでしばらくは懸賞金を目当てとする人々から攻撃される事は無いだろうと一息つく銘苅ら護送チームの面々でしたが、依然清丸の正確な位置情報がネット上などで更新され続けている事を知ります。つまり、清丸の正確な位置情報を外部に漏らしている人間が護送メンバーの中にいる可能性が高まったのです。

あらすじネタバレ⑦裏切者の存在

あらすじネタバレ⑦裏切者の存在…清丸の正確な位置情報を外部に漏らしているのは誰なのか?疑念が護送チーム内を渦巻く中、銘苅は奥村がしきりに手首を気にしている事に気づきます。なんと、奥村は手首にマイクロチップを埋め込み清丸の位置情報を外部に知らせ続けていたのです。問い詰められた奥村は、清丸の位置情報を流し続けることで10億円が手に入る事になっている旨を打ち明けます。

こうして、清丸の位置情報漏洩問題は奥村によるものだと判明し、銘苅は奥村を護送チームから外します。尚、新幹線を使用しての移送中に護送チームのメンバーである神箸が凶弾に倒れ殉職している為、奥村をチームから外した時点で、護送チームは銘苅、白岩、関谷の3名となっています。

あらすじネタバレ⑧警視庁の買収

あらすじネタバレ⑧警視庁の買収…3名にまで減ってしまった銘苅ら護送チームは、なんとか清丸の移送を継続し東京にある警視庁に迫っていきます。そんな中、銘苅の携帯電話に上司からの連絡が入り清丸に対する射殺許可がおりている事が伝えられます。命懸けで福岡県警から警視庁までの護送を行なっていた銘苅らは大きなショックを受けます。

凶悪な殺人犯・清丸を警視庁に移送するのは、清丸を司法の場で裁くためであり、その為に命をかけて殺人犯を守ってきた銘苅らは、やり場の無い怒りをいだきます。しかし、護送チームの面々は、怒りを抱くと同時に「ここで清丸を射殺しても罪には問われない」事や、「10億円の懸賞金が手に入る」事に気づきます。

福岡県から関東近郊まで命懸けで殺人犯を移送してきた護送チームの面々は、清丸の残虐さや非道さを度々目の当たりにしてきた事から、清丸を射殺して利益を得てしまいたいという衝動に駆られます。なにより、「殺人犯を命懸けで守る」という任務の矛盾から開放されたいという衝動に駆られていったのです。

しかし、これは清丸に懸賞金を掛けた蜷川が、警視庁の上層部を金の力で抱き込んだ事でくだされた射殺許可であり、本来であれば絶対におりていない射殺許可なのです。警視庁上層部までもが蜷川に買収されているとは思いもよらない銘苅らは、それぞれに葛藤しますが清丸の移送を続ける事で合意し護送の続行を決断します。尚、関谷はこの時点で清丸の移送任務を放棄し、護送チームから離脱しています。

あらすじネタバレ⑨逃げ出す清丸

あらすじネタバレ⑨逃げ出す清丸…様々な葛藤をいだきながらも職務を全うする道を選んだ銘苅と白岩は、新幹線での移送を止め、陸路での車両移送へと護送方法を変更します。これに伴う車両の入手に向かう銘苅は、白岩に清丸の監視を任せます。ところが、清丸は白岩の一瞬の隙をついて逃亡を計り、民家に身を潜めます。

清丸が身を潜めた民家には幼い子供が寝ていた為、凶悪な殺人犯である清丸は殺人衝動に駆られます。散々命を狙われてきたにも拘らず尚殺人を犯そうとする清丸でしたが、間一髪の所で銘苅と白岩に取り押さえられ、殺人は未遂で終わります。一瞬の隙が新たな犠牲者を生む事を改めて思い知らされた銘苅と白岩は、更なる緊張感を持って清丸の護送にあたります。

藁の楯のラスト・結末ネタバレ

ラスト・結末ネタバレ①怒りに燃える銘苅

ラスト・結末ネタバレ①怒りに燃える銘苅…銘苅と白岩の二人だけになってしまった護送チームですが、清丸をなんとか警視庁まで移送しようと徒歩での行軍を開始します。そんな中、由里千賀子が運転する個人タクシーを拾った銘苅らは、トランクに清丸を詰め込み検問を突破、警視庁へとなんとか移送を続けていきます。

そんなタクシーでの移送途中、ラジオから「清丸の母親が自殺した」というニュースが流れます。このニュースを聞いていた清丸は泣き崩れ、タクシーから降ろしてほしいと懇願します。情緒不安定な清丸に配慮した銘苅は、タクシーを止めさせ休憩をとることにします。この予期せぬ休憩の最中、銘苅の携帯電話に蜷川からの連絡が入ります。

蜷川は、清丸を殺せば20~30億払ってもいい!といった新たな条件を銘苅に提案します。しかし、職務を全うしようと行動する銘苅は蜷川の条件を受け入れません。蜷川と銘苅の会話がこじれていく様子を見つめていた白岩は、再び一瞬の隙をつかれ清丸に殴り倒されてしまいます。さらに、清丸は白岩が携帯していた拳銃を奪うと、何の感情も無いままに白岩を射殺します。

清丸が放った銃声で異変に気づいた銘苅は、白岩が清丸に殺害されたことを理解するとすぐさま清丸に飛び掛ります。怒りを爆発させながら清丸を激しく叱責する銘苅は、「白岩は命を賭けてお前を守っていたんだぞ!なんでだ?何で白岩を殺した!」と清丸を問い詰めます。この銘苅の言葉に対して幼子の命ばかりを狙う凶悪な殺人犯の清丸は、「だって、白岩さんおばさん臭かったんだもん」と発言します。

ラスト・結末ネタバレ②復讐に燃える銘苅

ラスト・結末ネタバレ②復讐に燃える銘苅…清丸の白岩殺害の理由が余にも酷すぎる理由だった事から、清丸に殺意を抱いた銘苅は「護送メンバーの中でお前を(清丸を)一番殺したかったのは、このオレだ!!」と絶叫し、清丸の口に銃口を向けます。これまで蜷川の懸賞金に踊らされる事無く清丸を守り続けてきた銘苅は、守り抜いてきた清丸を殺害してしまうのでしょうか?

尚、この銘苅と清丸が激しく対立するシーンでは、銘苅の妻が違法運転の再犯者によって殺されている過去が明らかになっており、銘苅が常に殺人の再犯者である清丸に強い憎悪を抱いていた事が明らかになっています。また、そうした過去を持ち、再犯者に大きな復讐心を抱いている銘苅が護送チームに加わる事となったのは、蜷川が裏で手を回していた為である事が明らかになっています。

ラスト・結末ネタバレ③最後まで守られた清丸

ラスト・結末ネタバレ③最後まで守られた清丸…清丸による白岩殺害によって感情を露にした銘苅でしたが、最後の一戦を超えることはなく、清丸を警視庁まで移送します。しかし、警視庁に到着した銘苅の前に現れたのは、引渡しを行なう警察官ではなく蜷川です。蜷川は、銘苅の心に棲みつく再犯者への復讐心を煽り、銘苅を挑発しますが銘苅の心は蜷川に揺さぶられる事なく清丸は警視庁へ無事に引き渡されます。

その後、蜷川は清丸への殺人教唆の罪で逮捕され、蜷川は清丸への懸賞金を取り下げる事になります。こうして、前代未聞の事件は清丸が生存した形で幕を閉じ、清丸は司法の場に立つことになります。

藁の楯のラスト・結末を解説

藁の楯の映画版ラストの解説

藁の楯の映画版ラスト・結末を解説…ここまで紹介してきた通り映画「藁の楯」でのラスト・結末は、凶悪な殺人犯・清丸が生存したまま警視庁に引き渡され、その後清丸は死刑判決を言い渡されるというものです。これは、現在の日本の司法制度への配慮から原作とは違ったラスト・結末になったと考えられています。

また、映画「藁の楯」のラスト・結末では、清丸に殺害された白岩の一人息子を銘苅が引き取るシーンが描かれていますが、原作では白岩はシングルマザーではなく、そもそも男性である為この様なシーンは存在していません。この点については、清丸の護送チームが男だらけでは華が無いという点から女性に変更したのではないかと考えられています。

藁の楯の小説版ラストの解説

藁の楯の小説版ラスト・結末を解説…原作小説「藁の楯」のラスト・結末は、これまでに紹介してきた映画版「藁の楯」でのラスト・結末とは全く異なります。最大の違いは、蜷川が清丸の移送が完了する前に懸賞金を取り下げている事であり、原作小説「藁の楯」では蜷川と清丸は最後まで接触がありません。

また、警視庁を目前にした場所で、清丸は蜷川の孫娘を殺害する以前に殺害している女の子の父親によって強襲されており、そのどさくさに紛れて警察官が発砲した銃弾によって死亡しています。尚、この警察官は蜷川に炊きつけられています。つまり、清丸は司法の場に立つ事無く蜷川の謀略によって殺害される形となっているのです。

また、映画版「藁の楯」では銘苅が白岩の息子を引き取っていますが、原作小説版「藁の楯」では白岩が男性である事から銘苅が引き取る子供は登場せず、銘苅は最後までやり場の無い感情を抱えたまま孤独な状態でラスト・結末を迎えています。

原作小説版「藁の楯」では、愛する者を失った蜷川が復讐を果たす形で結末を迎えています。一方の映画版「藁の楯」では、蜷川は復讐を果たせないものの、清丸には死刑判決がくだされています。つまり、清丸は死にます。復讐を果たせた蜷川と、司法に裁きを委ねた蜷川、清丸が死ぬという点では同じですが果たしてどちらの蜷川が幸せなのでしょうか?そんな事を考えてしまう程小説と映画の結末には違いがあるのです。

藁の楯のラストで清丸が衝撃告白

清丸がラストで言った台詞

映画「藁の楯」では、清丸が司法の場に立ち、死刑判決がくだされます。清丸の登場するラストシーンとなるこのシーンで、清丸は衝撃的な台詞を言い放っていますので、その台詞のみを紹介します。映画「藁の楯」の劇中で2人の女児を殺害し、1人の女性警察官を殺害している清丸の最後の台詞は、「後悔、反省しています。…どうせ死刑になるならもっと殺しておけば良かったかなって」

藁の楯の主要キャストを紹介

大沢たかお/銘苅一基

映画「藁の楯」で銘苅一基役を演じているのは、大沢たかおさんです。大沢たかおさんが演じる銘苅一基は、警視庁警備部警備課警護第4係に所属するSPであり、警部補でもある人物です。銘苅一基は、無免許飲酒運転の違法ドライバーによって妻を失っている過去を持っており、被害者遺族の感情を誰よりも理解している人物です。また、清丸護送チームのリーダーでもあります。

映画「藁の楯」で銘苅一基役を演じている大沢たかおさんは、1968年3月11日生まれのA型で東京都の出身です。公表されている身長は181cmです。大沢たかおさんは、映画「世界の中心で、愛を叫ぶ」や映画「築地魚河岸三代目」、ドラマ「星の金貨」やドラマ「アナザヘヴン~eclipse~」、ドラマ「JIN-仁-」などへの出演で広く知られる俳優であり、現在も芸能界の第一線で活躍を続けています。

松嶋菜々子/白岩篤子

映画「藁の楯」で白岩篤子役を演じているのは、松嶋菜々子さんです。松嶋菜々子さんが演じる白岩篤子は、警視庁警備部警備課警護第3係に所属するSPであり、巡査部長でもある人物です。白岩篤子は、逮捕術をはじめとする格闘術や、銃火気の取り扱いに精通した射撃術を習得しており、剣道の腕前は5段の段位を取得しています。また、白岩篤子はシングルマザーでもあります。

映画「藁の楯」で白岩篤子役を演じている松嶋菜々子さんは、1973年10月13日生まれのA型で神奈川県の出身です。公表されている身長は172cmです。松嶋菜々子さんは、映画「リング」や映画「眉山」、ドラマ「救命病棟24時シリーズ」やドラマ「やまとなでしこ」、ドラマ「美女か野獣」などへの出演で広く知られる女優であり、現在も芸能界の第一線で活躍を続けています。

岸谷五郎/奥村武

映画「藁の楯」で奥村武役を演じているのは、岸谷五郎さんです。岸谷五郎さんが演じる奥村武は、警視庁刑事部捜査第一課に所属する警部補です。奥村武は、銘苅らと共に清丸の護送チームに選抜された警察官であり、後に清丸護送チームを裏切る事になる人物です。

映画「藁の楯」で奥村武役を演じている岸谷五郎さんは、1964年9月27日生まれのO型で東京都の出身です。公表されている身長は175cmです。岸谷五郎さんは、映画「龍が如く」や映画「クローズZEROシリーズ」、ドラマ「みにくいアヒルの子シリーズ」やドラマ「ぼんくら」、ドラマ「天 天和通りの快男児」などへの出演で広く知られる俳優であり、現在も芸能界の第一線で活躍を続けています。

永山絢斗/神箸正樹

映画「藁の楯」で神箸正樹役を演じているのは、永山絢斗さんです。永山絢斗さんが演じる神箸正樹は、警視庁刑事部捜査第一課に所属する巡査部長です。神箸正樹もまた銘苅らと共に清丸の護送チームに選抜された人物であり、清丸に殺害された少女・蜷川知香の殺害現場や殺害状況などを知る人物です。

映画「藁の楯」で神箸正樹役を演じている永山絢斗さんは、1989年3月7日生まれのB型で東京都の出身です。公表されている身長は174cmです。永山絢斗さんは、映画「アンフェアThe end」や映画「クローバー」、ドラマ「コールドケースシリーズ」やドラマ「重版出来!」、ドラマ「居酒屋ふじ」などへの出演で広く知られる俳優であり、現在も芸能界の第一線で活躍を続けています。尚、兄は人気俳優・瑛太さんです。

伊武雅刀/関谷賢示

映画「藁の楯」で関谷賢示役を演じているのは、伊武雅刀さんです。伊武雅刀さんが演じる関谷賢示は、福岡県警察刑事部捜査第一課に所属する巡査部長です。関谷賢示は、警視庁以外の警察として唯一清丸の護送チームに配属された人物です。

映画「藁の楯」で関谷賢示役を演じている伊武雅刀さんは、1949年3月28日生まれのA型で東京都の出身です。公表されている身長は175cmです。伊武雅刀さんは、映画「利休にたずねよ」や映画「ミュージアム」、ドラマ「白い巨塔」やドラマ「星の金貨」、ドラマ「交渉人~THE NEGOTIATOR~」などへの出演で広く知られる俳優であり、現在も芸能界の第一線で活躍を続けています。

余貴美子/由里千賀子

映画「藁の楯」で由里千賀子役を演じているのは、余貴美子さんです。余貴美子さんが演じる由里千賀子は、箱根で個人タクシーのドライバーをしている女性であり、清丸の護送に悪戦苦闘する銘苅らに協力する人物です。

映画「藁の楯」で由里千賀子役を演じている余貴美子さんは、1956年5月12日生まれのB型で神奈川県の出身です。余貴美子さんは、映画「武士の献立」や映画「ディア・ドクター」、ドラマ「龍馬伝」やドラマ「純と愛」、ドラマ「半分、青い」などへの出演で広く知られる女優であり、現在も芸能界の第一線で活躍を続けています。

山崎努/蜷川陸興

映画「藁の楯」で蜷川陸興役を演じているのは、山崎努さんです。山崎努さんが演じる蜷川陸興は、元経団連会長という肩書きを持つ大資産家であり、孫娘・蜷川知香を殺害された事への報復として清丸に10億円の懸賞金を掛けた人物です。蜷川陸興が清丸に掛けた10億円という懸賞金は、清丸を殺害した人物に払われるとされており、この懸賞金を巡って多くの人間が清丸殺害に動き出す事になります。

映画「藁の楯」で蜷川陸興役を演じている山崎努さんは、1936年12月2日生まれのA型で千葉県の出身です。公表されている身長は174cmです。山崎努さんは、映画「天国と地獄」や映画「おくりびと」、ドラマ「クロサギ」やドラマ「必殺仕置人シリーズ」、ドラマ「九門法律相談所」などへの出演で広く知られるベテラン俳優です。

藤原竜也/清丸国秀

映画「藁の楯」で清丸国秀役を演じているのは、藤原竜也さんです。藤原竜也さんが演じる清丸国秀は、8年前に少女・西野めぐみを殺害した罪で服役しており、その仮出所直後に少女・蜷川知香を殺害します。清丸国秀は、幼女趣味(ロリコン)という異常な性癖があり、かわいい少女を見かけると下劣な衝動に駆られるという、いわゆるゲスやクズと呼ばれる類の人物です。

映画「藁の楯」で清丸国秀役を演じている藤原竜也さんは、1982年5月15日生まれのA型で埼玉県の出身です。公表されている身長は178cmです。藤原竜也さんは、映画「カイジシリーズ」や映画「デスノートシリーズ」、ドラマ「リバース」やドラマ「そして、誰もいなくなった」、ドラマ「ST 赤と白の捜査ファイル」などへの出演で広く知られる俳優であり、現在も芸能界の第一線で活躍を続けています。

藁の楯に関する感想や評価

この章では、映画「藁の楯」についての感想や評価を簡単にまとめて紹介します。映画「藁の楯」に関する感想や評価として最も多く見られるのは「面白かった」「エンターテイメントとして十分に楽しめる作品」「藤原竜也の演技が凄い」といった好意的な感想や評価です。しかし、好意的な感想と同じくらい否定的な感想も多く見受けられます。

映画「藁の楯」への否定的な感想や評価として目に付くのが「原作小説トラストが違ってつまらない」「三池監督の映画は内容がスカスカでつまらない」といったものです。こうした事から映画「藁の楯」は賛否の分かれる作品と言えそうです。また、視聴を終えた感想として「疲れた」といった声が多く見られますので、視聴する際は体調に配慮することをお勧めします。

藁の楯のあらすじ・結末ネタバレまとめ

今回の記事では、2013年に公開された映画「藁の楯」について、あらすじからラストの結末までをネタバレ込みで紹介してきましたが如何でしたか?賛否の分かれる映画「藁の楯」は、復讐とは?職務とは?正義とは?といった様々な問いかけをしてくる作品ですので、心に余裕がある時に視聴する事をお勧めします!

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