シャーロックシーズン4のあらすじをネタバレ解説!最終話の感想・レビューも紹介

本記事では海外ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』シーズン4のあらすじを最終話までネタバレ解説します。視聴者の感想やレビューも紹介。『シャーロック』はイギリスのBBC制作の大人気ドラマシリーズ。2010年から放送され、世界中で高く評価された作品です。物語はついにシーズン4に突入。シャーロックとジョンの友情は?メアリーとの関係は?シャーロックの妹とは?波乱のストーリーから目が離せません。

シャーロックシーズン4のあらすじをネタバレ解説!最終話の感想・レビューも紹介のイメージ

目次

  1. シャーロックシーズン4のあらすじネタバレ
  2. シャーロックシーズン4の感想やレビューは?
  3. シャーロックシーズン4の見どころは?
  4. シャーロックシーズン4の登場人物・キャスト
  5. シャーロックシーズン4のシャーロックに迫る
  6. シャーロックシーズン5制作の可能性は?
  7. シャーロックシーズン4ネタバレまとめ!

シャーロックシーズン4のあらすじネタバレ

『SHERLOCK/シャーロック』はイギリスBBC制作の大人気テレビドラマシリーズです。2010年7月から放送され、「シャーロック・ホームズを現代に蘇らせたら」という斬新な発想と、魅力的なキャラクター、巧みに練られたストーリーにより世界中にファンを生み出しました。また、主演のベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンは本作によって人気俳優となりました。

そんな『シャーロック』が、いよいよシーズン4に突入。本記事では『シャーロック』シーズン4のあらすじを、視聴者の感想やレビューも交えて最終話までネタバレ徹底解説します。『シャーロック』シーズン4の見どころや、シーズン5の可能性についても考察。最後まで是非ご覧ください。

これまでのあらすじネタバレ

ここからは、『シャーロック』シーズン3のあらすじを最終話までネタバレ&おさらいします。

シャーロックこれまでのあらすじネタバレ①

舞台は21世紀のイギリス、ロンドン。 アフガン戦争から戻ったばかりの元軍医ジョン・ワトソンは、 戦争のトラウマに苦しめられる鬱屈とした日々を送っていました。 ある日ジョンは、「コンサルタント探偵」を自称するシャーロック・ホームズと出会います。 ルームメイトを探しているというシャーロックはジョンを誘いました。

シャーロックは頭脳明晰な推理の天才ですが、自分を「 高機能ソシオパス(社会不適合者)」と説明するほど頑固で、かなりの変わり者。しかし日常に物足りなさを感じていたジョンは、シャーロックと彼が推理する事件に魅せられ、ルームメイトになります。数々の難事件を協力して解決しながら、二人は友情を深めていきました。

シャーロックこれまでのあらすじネタバレ②

シーズン2では、原作ファンに「ただ一人ホームズを出し抜いた女性」と評される人気キャラのアイリーン・アドラーが登場。セクシーな魅力と抜群の知性でシャーロックを翻弄しました。

そして、シャーロック・ホームズ宿命のライバルであるモリアーティが登場。知能犯のモリアーティは、シャーロックを陥れる記事を記者に書かせたり、誘拐事件の容疑者に仕立てあげるなどして、彼を巧妙に罠にはめます。最終話で、モリアーティは暗殺者にシャーロックの友人たちの命を狙わせ、彼に飛び降り自殺を強要。自身も拳銃自殺します。

大切な人たちを人質に取られたシャーロックは、言われた通り建物の屋上から飛び降りました。その姿を確かに目撃したジョン。 シャーロック・ホームズの悲しい死により物語は幕を下ろした・・・かに見えましたが、実は飛び降り自殺は偽装。シャーロックは生きていました!

シャーロックこれまでのあらすじネタバレ③

シーズン3では、復活したシャーロックがジョンと再会。ジョンはシャーロックが不在の間にメアリーという女性と婚約していました。ジョンに結婚式のベストマン(新郎付添人)を頼まれ驚くシャーロックですが、懸命に役目を果たして二人を祝福します。しかしこのメアリーという女性、ただ者ではない様子。

実はメアリーは元フリーランスの諜報員で、「恐喝の帝王」と呼ばれるマグヌッセンから諜報員時代に犯した罪について脅迫を受けていました。最終話で、マグヌッセンを調査していたシャーロックは、ジョンとメアリーを守るために彼を射殺。

シャーロックの兄マイクロフトは、罰としてシャーロックを命の保証がない危険な任務に送ります。シャーロックの乗った飛行機が飛び立った直後、テレビ電波がジャックされ、ある映像が流れました。そこに映っていたのは死んだはずのモリアーティ。シャーロックは調査のため、英国に戻ることとなりました。

シャーロックシーズン4の1話あらすじネタバレ

ここからは、『シャーロック』シーズン4第1話「六つのサッチャー」のあらすじをネタバレします。ロンドンに戻ったシャーロック、壊され続けるサッチャーの胸像、そしてメアリーの過去が関係していきます。

シャーロックシーズン4の1話あらすじネタバレ①

モリアーティの映像が流された事件により、ロンドンに戻ったシャーロック。ジョンとメアリーの間には娘が産まれ、ロザムンド・メアリーと名付けられました(愛称はロージー)。221Bに帰り、水を得た魚のように何件もの事件を扱うシャーロックの元に、レストレード警部からある事件の依頼が舞い込みます。

それは、チベットにいたはずの青年が、自宅の駐車場の車で死亡していた事件。彼が大臣の息子だったこともあり、内密な特別捜査の指令が出ていました。事件の真相は、両親をサプライズで喜ばせようと車のシートに隠れていた青年が、何らかの発作を起こして亡くなったという切ないものでした。シャーロックは大臣邸で、マーガレット・サッチャーの胸像が壊されていたことに目を留めます。

シャーロックシーズン4の1話あらすじネタバレ②

その後もサッチャー像が壊される事件は続き、殺される被害者も出ました。胸像はいずれもジョージアのトビリシで製造されたものでした。胸像が購入された最後の家に張り込んでいたシャーロックは、そこで元諜報員のエイジェイと鉢合わせます。エイジェイと乱闘し、先に胸像を壊したシャーロックは、 破片の中から「AGRA」と書かれたUSBメモリーを発見します。

AGRAとはメアリーが所属していた特殊作戦チームの名前で、エイジェイは過去にトビリシでイギリス大使館がテロリストに占拠された際、AGRAのメンバーとして救出任務に当たりました。しかし何者かが作戦をテロリスト側に漏らしたため、任務は失敗。エイジェイは製作途中の胸像の中にチームの秘密が記録されたUSBを隠しました。彼に待ち受けていたのは、テロリストに捕らえられ拷問を受ける日々でした。

彼はチームを裏切ったのはメアリーだと考え、報復のために彼女を殺そうとしていました。エイジェイを捕り逃がしたシャーロックは、全てをメアリーに伝えました。メアリーは自分の過去を清算するため、ジョンと娘を残して世界中を飛び回りました。しかし辿り着いたモロッコで、シャーロックとジョンが待ち伏せしていました。 シャーロックはUSBにGPSを仕掛けていたのです。

そこにエイジェイが現れ、メアリーに銃口を向けました。エイジェイはテロリストたちが「アモ」という言葉を連呼し、「裏切り者はイギリス女だ」と言っていたことを語りますが、駆けつけた警官に射殺されました。「アモ」がラテン語で「愛する」という意味を持つため、コードネームが「ラブ」 のスモールウッド議員が疑われました。彼女は無罪を主張しました。

シャーロックシーズン4の1話あらすじネタバレ③

シャーロックは、スモールウッドの秘書のビビアン・ノーバリこそが黒幕であると推理し、彼女と水族館で待ち合わせます。そこにメアリーとジョンも呼ばれました。自分が「アモ」であることを告白したノーバリは、全てを見破ったシャーロックを殺そうと銃を向けました。しかしメアリーがそれをかばい、胸を撃ち抜かれてジョンの目の前で息を引き取りました。

ジョンはメアリーを守り切れなかったシャーロックに怒りをぶつけました。シャーロックはメアリーが残した「もし私が死んだら、ジョンを救って」というビデオメッセージを受け取ります。しかし、ジョンは彼の元を去ってしまいました。

シャーロックシーズン4の2話あらすじネタバレ

ここからは、『シャーロック』シーズン4第2話「臥せる探偵」のあらすじをネタバレします。決裂してしまったシャーロックとジョン、シリアル・キラーの実業家、そしてラストにあの人物が登場します。

シャーロックシーズン4の2話あらすじネタバレ①

メアリー亡き後、ジョンは新しい女性セラピストの元でセラピーを受けていました。その三週間前、ジョンと疎遠になり薬物漬けで引きこもるシャーロックの元に、一人の女性が訪ねてきました。女性の名はフェイス・スミス。3年前、彼女は有名な実業家で慈善家である父・ カルヴァートン・スミスから、人を殺す計画を聞かされました。

しかし、父の会社の製品である薬物を投与されていたため、肝心のターゲットの名前を覚えていないというのです。罪悪感に苦しむ彼女は、シャーロックに助けを求めて来ました。シャーロックは一度はフェイスを追い払いますが、彼女が自殺しようとしていることに気づき呼び止めました。二人はチップスを食べ、ロンドンの街を散歩して過ごしました。朝になり、いつのまにかフェイスは姿を消していました。

シャーロックシーズン4の2話あらすじネタバレ②

三週間後、セラピーを受けているジョンの元に、ハドソン夫人が高級車に乗って訪ねてきました。夫人は薬物接種でハイになったシャーロックを銃で脅し、トランクに入れて無理やり連れてきたのです。二人は再会を果たしました。シャーロックは「スミスは連続殺人鬼(シリアル・キラー)である」とTwitterで公言し、その発言は大きなニュースになっていました。ジョンは捜査の手助けを求めるシャーロックに応じました。

シャーロックとジョンはスミスの元に招かれ、シリアルのCM撮影に付き合ったあと、スミスが経営する病院へと招待されました。シャーロックはフェイスを病院に呼び出してスミスを追い詰めようとしますが、現れたフェイスはシャーロックに依頼してきた女性とは別人でした。混乱したシャーロックは思わずメスを手に取りますが、ジョンが彼を殴って止めました。シャーロックはスミスの病院に入院することになりました。

その後、221Bではマイクロフトがシャーロックの部屋を家宅捜索しており、ジョンはメアリーが残したビデオメッセージを発見しました。メアリーがシャーロックに残した「ジョンを救って。ただし、ジョンを救うためには、自分をジョンに助けさせること」という言葉を聞き、ジョンは部屋を飛び出しました。

シャーロックシーズン4の2話あらすじネタバレ③

シャーロックが入院している個室では、スミスが入り込み、彼の命を奪おうとしていました。鼻と口を手で押さえられ、窒息死させられる寸前のところでジョンが駆けつけました。ジョンが持ち込んだ杖にシャーロックが盗聴器を仕掛けていたため、スミスの自白はすべて録音されていました。スミスは逮捕されました。

後日、シャーロックの元を訪れたジョンは、シャーロックに「君はメアリーを殺していない」と言いました。そして、バスで知り合った女性とメールし、浮気していたことを告白しました。後悔の涙を流すジョンを、シャーロックはしっかりと抱きしめました。メアリーの幻覚は、安心したかのように姿を消しました。

後日、ジョンは再びセラピーを受けていました。突然セラピストが、フェイスに変装してシャーロックに会いに行ったのは自分であること、ジョンにバスで声をかけた女性も自分だったことを明かしました。セラピストの正体はホームズ家の三人目の子ども、ユーラス・ホームズでした。ユーラスは銃を取り出し、ジョンに向けて発砲しました。

シャーロックシーズン4の最終話あらすじネタバレ

ここからは、『シャーロック』シーズン4最終話「最後の問題」のあらすじをネタバレします。いよいよ姿を現したシャーロック最大の敵であり妹ユーラス。彼女が仕掛けるゲームとは?シャーロックの隠された過去も明かされます。

シャーロックシーズン4の最終話あらすじネタバレ①

飛行機の中で、死んだように眠る乗客たち。ただ一人取り残された少女は、鳴り響くスマホを手に取り助けを求めました。舞台は変わって、夜のマイクロフト邸。シャーロックとジョンはマイクロフトに芝居を打ち妹について聞き出します。セラピストに化けたユーラスがジョンに打ったのは鎮静剤でした。

シャーロックシーズン4の最終話あらすじネタバレ②

221Bを訪れたマイクロフトが語ったのはユーラスの物語。ユーラスは「ニュートンを越える天才」と呼ばれるほど非凡な知能の持ち主でしたが、シャーロックの愛犬「赤ひげ」を行方不明にしたり、自宅だったマスグレーヴ・ホールに火を放つなどの凶行に及んだため、孤島シェリンフォードの施設に収容されました。

ユーラスは収容後も施設に放火し、表向きには焼死した扱いとなっていました。シャーロックは「赤ひげ」の事件以来、心を閉ざし、ユーラスの記憶も失くしました。そこに、ユーラスの仕掛けたドローン爆弾が侵入。221Bを爆破しました。爆発を生き延びたシャーロックとジョン、そしてマイクロフトは、船をジャックしてシェリンフォード島に乗り込みました。

シャーロックシーズン4の最終話あらすじネタバレ③

シャーロックはユーラスと対峙しますが、施設の所長はユーラスの言いなりになっており、独房のガラスは取り外されていました。ユーラスに襲われ意識を失ったシャーロックは、目覚めるとジョン・マイクロフト・所長とともに独房に入れられていました。ユーラスは乗客・乗員全員が眠ってしまった飛行機に取り残された少女の音声を聞かせます。彼女を助けるため、シャーロックたちはユーラスが仕掛ける心理実験に挑みます。

シャーロックシーズン4の最終話あらすじネタバレ④

ユーラスは人質として縛られた所長の妻を見せ、「ジョンかマイクロフトのどちらかが所長を殺せば、彼女は助ける」と持ちかけました。マイクロフトは拒否。シャーロックはジョンに銃を渡しましたが、引き金を引けず、所長は自分自身に銃を向け自殺しました。ユーラスは罰として所長の妻を殺害しました。

シャーロックシーズン4の最終話あらすじネタバレ⑤

次にユーラスが用意したのは、三枚の写真と一本の猟銃から殺人事件の犯人を当てる課題。窓の外には三人の容疑者が縛られて吊るされていました。シャーロックは犯人を当てますが、ユーラスは理由をつけて三人とも海に落としました。

三番目の課題は、爆弾が仕掛けられた家からモリーを救うというもの。そのためには、モリーに「愛してる」と言わせることが条件。制限時間ぎりぎりで、シャーロックはその言葉を言わせることに成功しました。

シャーロックシーズン4の最終話あらすじネタバレ⑥

最後の課題は、シャーロックがジョンとマイクロフトのどちらかを殺すこと。マイクロフトはシャーロックが自分を殺すよう仕向けさせますが、シャーロックが選んだのは自分の頭に銃を当てることでした。動揺したユーラスは彼らを麻酔銃で眠らせました。

シャーロックシーズン4の最終話あらすじネタバレ⑦

目覚めたシャーロックがいたのは、壁一面に自分の子どもの頃の写真が貼られた部屋。そこはマスグレーヴ・ホールの前の小屋でした。ジョンは鎖で足を縛られて井戸に閉じ込められていました。ユーラスの言葉と、井戸の底に落ちていた子どもの骨から、シャーロックは「赤ひげ」事件の真相を思い出します。

「赤ひげ」とは、シャーロックの親友ヴィクター・トレヴァーのことでした。自分に友達がいないことに嫉妬したユーラスは、ヴィクターを井戸の底に閉じ込めて殺害したのです。心に深い傷を負ったシャーロックは、記憶から逃れるため、「赤ひげ」という空想の犬を生み出しました。

シャーロックシーズン4の最終話あらすじネタバレ⑧

全てを思い出したシャーロックは、マスグレーヴ・ホールでユーラスを発見。飛行機に取り残された少女とは、人々から隔離されて孤独なユーラスの心情を表した架空の存在でした。シャーロックはユーラスを抱きしめ、ジョンの居場所を聞き出しました。

シャーロックシーズン4の最終話あらすじネタバレ⑨

事件は収束し、ユーラスは再度シェリンフォード島に収容。シャーロックとマイクロフト、そして全てを知った両親が彼女に面会に来るようになりました。爆破された221Bはシャーロックとジョンの手で元通りに。これまで通りの二人の生活にロージーも加わって、新たな冒険に満ちた毎日が始まろうとしていました。

海外ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』|角川海外TVシリーズ

シャーロックシーズン4の感想やレビューは?

ここからは『シャーロック』シーズン4を鑑賞した人の感想やレビューをご紹介します。シーズン3から約3年の歳月を経て放送された物語は、「鑑賞した、というより乗り切った」という感想や、「胸がいっぱい」「愕然とした」などのレビューが多く、"メアリーの死"という予想外の展開が視聴者に大きな衝撃を与えたことが分かりました。

しかし、それも作品を愛するからこその衝撃であり、最終話放送後の作品全体の完成度に対しては「面白かった」「素晴らしい」など称賛の感想やレビューが寄せられました。

惜しくも、その死によって物語から去ってしまったメアリーを悼む感想やレビューも多くありました。

また、初登場したユーラスに対する感想やレビューが多数あり、ユーラスとシャーロックの幼少時代について考察する感想やレビューも目立ちました。

シャーロックの隠された妹、ユーラスの危うい魅力に惹かれる感想やレビューもありました。

シャーロックがトラウマを解消し、新たな人生の幕が開く最終話。視聴者からは「ヒーロー誕生譚だったわけか」「シャーロック成長した」など、彼の人間的成長を称える感想やレビューも多く見られました。また、今後の冒険に期待する感想も多くありました。

最終話ラストで、シャーロックとジョンがロージーと共に仲睦まじく暮らす姿が映ったため、「シャーロックとロージーのエピソードが見たい!」と期待を寄せる感想やレビューが多くありました。

また、やはり人気シリーズのため「シーズン5が観たい!」という感想やレビューが多くあり、続編を望む声が上がっていました。

シャーロックシーズン4の見どころは?

メアリー・ワトソンの死

これまで、「二人の世界」だったシャーロックとジョンの関係に入り込んだ女性・メアリー。シーズン4は彼女の死という衝撃的な展開を迎えました。かつてシャーロックに救われたメアリーが、今作では逆にシャーロックをかばって命を落としました。

しかし、亡き後もメアリーはジョンの幻覚として彼に助言し、彼女の残したビデオレターによってシャーロックは幾度となく救われました。ビデオレターがあるということは、メアリーは遠からず自分が死ぬことを分かっていたのでしょう。シャーロックとジョンが共に冒険を続けることが彼女の願いのはず。今後シリーズが続いても、メアリーは二人に大きな影響を及ぼすに違いありません。

シャーロックの妹

今作では、シャーロックに今まで明かされなかった妹がいたことが分かりました。シャーロックとマイクロフトの頭脳を上回り、常人離れした思考回路と残忍さを持つユーラス。彼女の存在がシーズン4最大の謎であり魅力です。

卓越した知能を持ちながらも世間から孤立し、自分の世界の中だけで生きるユーラスはシャーロックと鏡合わせの存在です。ジョンやハドソン夫人など、支えてくれる人がいなければ、シャーロックも彼女のようになっていたことでしょう。彼女が歌の中に隠した暗号は、救いを求める孤独な叫びのようでした。

ふたりの真の友情

シーズン4で、ジョンとシャーロックはメアリーの死が原因で仲違いします。しかし、二人の和解を手伝ったのもまたメアリーでした。彼女が残した「ジョンを救うためには、ジョンにあなたを助けさせろ」という言葉。素直でなく、人からの助けを固辞するジョンに生きる力を取り戻させるには、シャーロックを危機から助けさせることが必要。さすがメアリーはそのことが分かっていました。

かつてジョンは、シャーロックとの出会いによって戦場のトラウマから解放されました。それはシャーロックが彼を助けたというより、すぐに危険な目に遭うシャーロックをジョンが助けることによって自信を取り戻させたのでしょう。また、シャーロックもジョンを救うことによって「赤ひげ」ことヴィクターを失ったトラウマを克服していた可能性があります。

そして、シャーロックはジョンを信じて彼に命を託し、ジョンはシャーロックの危機を真っ先に救いに行きました。互いをに足りないものを補い合って歩む、二人の真の友情が見られる回でした。

シャーロック・ホームズへの敬意

『シャーロック』シリーズはこれまでコナン・ドイルの原作「シャーロック・ホームズ」に敬意を払ってきました。エピソード3「最後の問題」で「シャーロックの人生には深い水が付きまとう」という描写がありましたが、これは原作でホームズが宿敵モリアーティと相討ちになった「ライヘンバッハの滝」を意味しているのでしょう。

また、シャーロック・ホームズの過去の実写化作品にも敬意を払っています。「最後の問題」ラストでシャーロックとジョンは”Rathbone Place”というプレートの貼られた建物から飛び出してきますが、これは1939年の『バスカヴィル家の犬』以降、計14作品でシャーロック・ホームズを演じたベイジル・ラスボーンに敬意を表しています。

ベイジル・ラスボーンのホームズは現代風なアレンジが多く加わっている点で、他の実写化作品よりも影響を強く受けていると言えます。

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シャーロックシーズン4の登場人物・キャスト

シャーロック・ホームズ/ベネディクト・カンバーバッチ

ロンドンのベイカーストリートに住む自称「世界で唯一のコンサルタント探偵」。頭脳明晰で、抜群の推理力であらゆる事件を解決します。脳内に「マインド・パレス(精神の宮殿)」を持ち、幅広い知識を記録しています。性格は独特で、人を寄せ付けず、周囲の人間を小馬鹿にすることもしばしば。常に自分を満足させる事件を求めています。

ジョン・ワトソンとルームメイトになり、様々な事件を解決しながら絆を深めました。ジョンの結婚式では自身とメアリーを「世界で最も君を愛する二人」と表現するほど、彼に絶対の信頼を寄せています。

演じるのはベネディクト・カンバーバッチ。1976年7月19日生まれ。イギリス・ロンドン出身。名門パブリックスクールのハーロー校に進学し舞台に目覚める。マンチェスター大学で演劇を学んだ後、ロンドン音楽芸術学院で引き続き学びました。

2001年から英国立劇場などの舞台に出演。『つぐない』『ブーリン家の姉妹』などの映画に出演した後、2010年に『SHERLOCK(シャーロック)』でブレイク。英国アカデミーテレビ賞主演男優賞にノミネート。その後も『裏切りのサーカス』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』『イミテーション・ゲーム』『ドクター・ストレンジ』などの話題作に出演しました。

ジョン・ワトソン/マーティン・フリーマン

元軍医。アフガン戦争に3年派遣されましたが、戦地で左肩を撃たれ送還。戦場のトラウマによる左手の痙攣などに悩まされ、シーズン1第一話では右足が上手く動かせず杖をついていました。シャーロックに出会い、共に行動することでトラウマから解放されました。性格は常識人で真面目ですが、シャーロックの捜査に進んで協力するなど、スリルを求める一面も。

射撃はかなりの腕前でシャーロックに「名手」と呼ばれています。シーズン3で、シャーロックを失った悲しみに寄り添ってくれたメアリーと結婚し、娘が生まれました。

演じる俳優はマーティン・フリーマン。1971年9月8日生まれ。イギリス・ハンプシャー出身で、5人兄弟の末っ子。ロンドンのセントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマ中退。『ラブ・アクチュアリー』や『銀河ヒッチハイク・ガイド』などの映画に出演。

2010年『SHERLOCK(シャーロック)』で絶賛され、近年は映画『ホビット』3部作や、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』など話題作に出演。メアリー役のアマンダ・アビントンとは2000年の共演をきっかけに事実婚状態で、2人の子どもが生まれましたが、2016年に破局を公表しました。

メアリー・ワトソン(モースタン)/アマンダ・アビントン

ジョン・ワトソンの妻。ジョンと同じ診療所で看護婦として働いていました。結婚後に妊娠し、ロザムンド・メアリーという娘を儲けました。その正体は元諜報員で、恐喝王マグヌッセンから脅迫を受けます。ジョンと出会う前に墓場から「メアリー・エリザベス・モースタン」という死産の子どもの名前を選び、名乗っていました。本名はロザムンド・メアリー・モースタン。

演じるのはアマンダ・アビントン。1974年2月28日生まれ。イギリス・北ロンドン出身。テレビ番組 『ザ・ビル』でデビューし、同番組に様々な役で出演しました。その後も数々のテレビシリーズに出演。2000年にテレビ映画 "Men Only"に共演したのをきっかけにマーティン・フリーマンと事実婚関係に。2014年『シャーロック』シーズン3からメアリー役で出演。2016年にマーティン・フリーマンとの破局を公表しました。

マイクロフト・ホームズ/マーク・ゲイティス

シャーロックの兄で、イギリス政府高官。シャーロックを上回る頭脳の持ち主で、常に冷静沈着に行動します。本人は「英国政府の小さな地位」にいると語りますが、町の監視カメラを自由に動かしたり、国家レベルの事件に関与するなど、実際は大きな権力を握っている模様。よく秘書のアンシアと行動を共にしています。

演じるのはマーク・ゲイティス。1966年10月17日生まれ。『シャーロック』には脚本家としても携わっています。イングランド北東部・ダラム出身。イギリスではコメディアン集団「ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン」のメンバーとして有名。同性愛者であることを公表しており、過去にインデペンデント紙の「イギリスで影響力のあるゲイの人物」に選ばれました。

グレイグ・レストレード警部/ルパート・グレイヴス

スコットランド・ヤードの警部。よくシャーロックを頼って推理を依頼しています。ヤードの面々が人当たりの良くないシャーロックに対して不快感を露わにする中で、彼を尊重して協力的姿勢を取っています。シャーロックとは長い付き合いですが、彼の突飛な行動にはいつまでも慣れない様子。

演じるのはルパート・グレイヴス。1963年6月30日生まれ。イギリス・サマセット出身。1978年よりテレビに出演し、1985年の『眺めのいい部屋』で映画初出演。1987年、映画『モーリス』の主要キャストとして名を知られるようになりました。

ハドソン夫人/ユナ・スタッブス

シャーロックとジョンがルームシェアをしているベイカー街221Bの家主。夫が未解決事件の犯人であるとシャーロックが突き止め、死刑を確定させたことから付き合いが始まりました。世話好きで「家政婦ではない」と言いながらも、シャーロックたちにお茶を入れたり夕食を作ったりと色々世話をしています。

演じるのはユーナ・スタッブス。1937年5月1日生まれ。イングランドハートフォードシャー州出身。1956年からテレビ番組などで活躍。

モリー・フーパー/ルイーズ・ブリーリー

聖バーソロミュー病院の遺体安置所で働く法医学者。シャーロックに淡い想いを寄せていて、彼の捜査にたびたび協力しています。シーズン3ではシャーロックによく似た婚約者が登場しました。

演じるのはルイーズ・ブリーリー。1979年3月27日生まれ。イングランド・ノーサンプトンシャー州出身。著作家・ジャーナリストとしても活躍しています。

ジム・モリアーティ/アンドリュー・スコット

シャーロックの宿命の敵。自称・世界で唯一のコンサルタント犯罪者。優れた知能とサディスティックで病的な内面を持つ男で、巨大な犯罪ネットワークを操っています。シャーロックに強い執着を持ち、シーズン2ではシャーロックを罠にはめて飛び降り自殺を強要したあと、自身も拳銃自殺しました。

演じるのはアンドリュー・スコット。1976年10月21日生まれ。 アイルランド・ダブリン出身。17歳から映画や舞台で活躍。『007 スペクター』『パレードへようこそ』などに出演しています。

レディ・スモールウッド/リンゼイ・ダンカン

マグヌッセンによって脅迫されていた内閣府の議員で、マイクロフトの同僚。コードネームは「ラブ」。夫が未成年の少女と淫行をしたことでマグヌッセンに恐喝され、シャーロックに助けを求めました。シャーロックが投獄を免れるよう証拠映像の偽造に協力しました。

演じるのはリンジー・ダンカン。1950年11月7日生まれ。スコットランド・エディンバラ出身。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなどで活躍。『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『gifted/ギフテッド』などに出演しています。

エイジェイ/サーシャ・ダワン

メアリー・ワトソンと同じ特殊作戦チーム「AGRA」に所属していた傭兵。かつてテロリストに捕まり拷問を受け、生き延びたメアリーを裏切り者だと考えています。

演じるのはサーシャ・ダワン。1984年5月1日生まれ。イングランドのグレーター・マンチェスター出身。『アイアン・フィスト』などのテレビシリーズに出演しています。

ビビアン・ノーバリ夫人/マルシア・ウォーレン

英国政府/セキュリティーサービスに秘書として勤める女性。「アモ」の正体であり、暗殺部隊「AGRA」を裏切った黒幕。口封じのためシャーロックを射殺しようとしますが、彼をかばったメアリーを撃ち、その命を奪いました。

演じるのはマルシア・ウォーレン。1943年11月26日生まれ。イギリス・ハートフォードシャー出身。ウエストエンドの舞台などで活躍し、ローレンス・オリヴィエ賞を受賞。

ユーラス・ホームズ(エリザベス)/シャン・ブルック

シャーロックとマイクロフトの妹。モリアーティの映像を流した犯人。幼少時は「ニュートンを越える天才」と言われていましたが、シャーロックの親友・ヴィクターを井戸に閉じ込めたり、自宅に放火するなど凶行に及んだため要塞島・シェリンフォードに送られました。表向きには死亡扱いになっていました。

演じるのはシャン・ブルック。1980年生まれ。イングランド・スタッフォードシャー出身。王立演劇芸術アカデミー(RADA)卒業。シャーロック役のベネディクト・カンバーバッチが主役を務めた2015年の舞台『ハムレット』でオフィーリア役を演じました。

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シャーロックシーズン4のシャーロックに迫る

ここからは、シャーロックを演じるベネディクト・カンバーバッチ氏のインタビューを参考にしながら、シャーロックとカンバーバッチ氏について深掘りしていきましょう。

シャーロックとジョンの関係

『シャーロック』シーズン4のシャーロックとジョンの関係について、シャーロックを演じるベネディクト・カンバーバッチはインタビューで以下のように答えています。

「凸凹コンビだよね。でも1つ共通項があるとすれば、それは“脅威を共有している”ということかな。つまり、犯人を追いかけるスリルや、尋常ではないエキサイティングな仕事を一緒にしている、ということだね。彼ら2人はリスクを負った人生を歩んでいる。そのリスクが裏目に出てしまうこともあるんだけど、それでも、彼らはチームを組んで一緒にその“脅威”に果敢に臨んでいるんだ」

日常から離れたスリルや興奮を求めるところが、シャーロックとジョンの共通点と言えます。

シャーロックの見どころ

シャーロックとジョンの関係がシャーロックの内面に及ぼす影響について、カンバーバッチ氏はインタビューで

「今シーズン、2人の関係がシャーロックの人間形成に与える影響というのは、もしかしたら(コナン・ドイルの)原作よりもしっかり描かれているかもしれないね。言い換えれば、彼らの特別な人間関係があるからこそ、このシリーズに欠かせないコメディ性や、2人の衝突シーン、そして人間ドラマが生まれるんだよね。」

と答えました。演じる本人も認める通り、シーズン4は最終話まで見ると、ジョンとの関係によって影響されるシャーロックの成長物語とも言えます。ジョンの存在によって、シャーロックがどのように変わっていくかが見どころです。

シャーロックのプライベート

私生活でベネディクト・カンバーバッチは、2014年11月に女優・舞台演出家のソフィー・ハンターとの婚約を発表。英タイムズ紙の慶弔欄に婚約のお知らせを掲載するという英国紳士らしい伝統的な方法でした。2015年に結婚後は、長男クリストファー“キット”君、次男ハル君が誕生。2018年には第三子の妊娠が報道されています。

シャーロックが演じたい次なる役柄は?

演じてみたい次なる役柄について、カンバーバッチはインタビューで次のように答えています。

「それは難しい質問だね。僕は“演じたい役柄リスト”みたいなものを特に持っているわけじゃない。仕事をオファーされたり、僕自身が偶然出会ったり、そういうサプライズが好きなんだよね。まあ、でも最近の考えとして、有名無名に関わらず、素晴らしい物語を発掘して、若手のクリエーター達と一緒に何かを作っていきたいという気持ちは強く持っているけどね」

本人は上記のように答えていますが、カンバーバッチほどのスターとなると数多い依頼の中から選ぶ方が難しいことでしょう。今後は、カンバーバッチ氏がプロデュースする形で若手とタッグを組む可能性もありそうです。

シャーロックシーズン5制作の可能性は?

シャーロックシーズン5はある?

『シャーロック』シーズン5制作の可能性についてですが、制作・脚本兼マイクロフト役のマーク・ゲイティスは2017年7月のインタビューで、「実現したとしても2年以上先になる。キャストたちに意欲はあるが、主演のベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンが多忙のためスケジュール合わせが困難だから」と語りました。

確かに『シャーロック』の世界的ヒットによって主演のベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンは売れっ子俳優の座を手にしました。ベネディクトは『アベンジャーズ』などに代表される大作シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」でドクター・ストレンジ役を務めているほか、主演映画やドラマの予定が今後も目白押しです。

マーティンもテレビシリーズ主演や映画の出演決定が続いているため、この二人のスケジュールを同時に押さえることは至難の技。しかし、ゲイティスはこうも答えています。「数年後に“もう一回やろうか?”と声をかけたら、みんな喜ぶでしょう」

『シャーロック』は多くのファンを持つシリーズ。また、ジョンの娘ロージーの成長や、シャーロックと妹ユーラスの今後の関係が気になるという感想やレビューも多いので、続編制作の期待が失われることはないでしょう。

シャーロックシーズン5の放送日はいつ?

前述の通り、『シャーロック』制作陣は多忙。マーク・ゲイティスと共同制作のスティーヴン・モファットのコンビは、現在新ドラマシリーズ「ドラキュラ」の製作に関わっています。まだまだ『シャーロック』に関わることは難しそうです。

『シャーロック』は毎シーズン、英国では1月1日に放送されてきました。シーズン3の撮影開始は2013年1月、シーズン4の撮影開始は放送前年の4月だったため、その程度の撮影期間は必要ということ。2020年放送は難しいとしても、最短で2021年または2022年の1月1日に放送される可能性はあります。

しかし、シーズン4の制作決定は2014年のシーズン3放送前に既に発表されていました。シーズン5制作が決定されるならば、放送予定日の1年か2年前に公表されることでしょう。首を長くして待っていれば、シーズン5製作決定という嬉しいプレゼントが届くかもしれません。

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シャーロックシーズン4ネタバレまとめ!

ここまで、『シャーロック』シーズン4のあらすじを最終話までネタバレ解説しました。合わせて視聴者の感想やレビューをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。メアリーの衝撃の死や、ホームズ家の秘密の妹の登場など波乱の展開となった今作。驚嘆の感想やレビューが多く見られました。しかし、シャーロックとジョンの友情とチームワークにより危機は去り、二人には新しい日々が訪れました。

シーズン4は視聴者の感動と興奮のレビューが多く、称賛の感想が寄せられていました。しかし、あまりに予想外の展開に愕然とする感想やレビューも多くありました。続編であるシーズン5制作は、出演者と制作陣の多忙のため当分は叶いそうにありませんが、完全に希望が失われたわけではないようです。『シャーロック』シーズン4について興味を持たれた方は、是非本編をチェックしてみてください。

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