2018年03月02日公開
2018年08月29日更新
キングダムのきょうかい(羌瘣)は実在した?信と結婚する可能性は?
今や不動の大人気漫画『キングダム』。魅力的なキャラクターが多い『キングダム』の中で、ひときわ異彩を放つキャラクターの羌瘣(きょうかい)ですが、史実では実在するのか?信との関係は今後どうなっていくのか?羌瘣(きょうかい)について歴史を紐解き考察していきましょう。
目次
キングダムの中で描かれる羌瘣(きょうかい)のキャラクターとは?
羌瘣(きょうかい)の初登場はキングダム5巻。信が反乱鎮圧時に負った傷が癒え、魏(ぎ)への侵攻に参加した時に同じ伍(ご)を組んだのが、羌瘣(きょうかい)でした。初登場では、羌瘣は協調性がなく、自らのことを語らないミステリアスな雰囲気を纏ったキャラクターとして描かれています。魏との戦い以降、飛信隊の副長となり信と共に戦場を駆け抜けていく羌瘣ですが、徐々に信や隊の仲間に心を開いていきます。
飛信隊に打ち解け始めていた羌瘣(きょうかい)ですが、一度は復讐のため飛信隊を離れます。羌瘣は姉のように慕っていた象(しょう)を計略によって殺し、蚩尤(しゆう)となった幽連(ゆうれん)を討つ旅にでます。その後、激闘の末、幽連との決着を着けた羌瘣は、信や飛信隊と新たな気持ちで向かい合い、自分も信と共に天下の大将軍を目指すことを誓います。
幽連との決着をつけ、飛信隊と再び合流した羌瘣(きょうかい)は、信と同様、大将軍となることを目標に掲げます。持ち前の軍略の才と卓越した剣技で着実に昇進を果たし、現在、三千人将になっています。
キングダムの中で描かれる信と羌瘣(きょうかい)の関係
出会った当初は険悪だった信と羌瘣(きょうかい)の関係ですが、巻を重ねるごとに関係が親密になってきています。作中では、信が羌瘣の発言に照れたり、羌瘣が信の行動に照れたりと恋愛感情を匂わすような描写も数多くされています。その中でも特に羌瘣の「お前の子を産む」という発言が話題を生み。現在では羌瘣と信が結婚するのではないか?予想もたくさんされています。
恋愛感情だけではない羌瘣(きょうかい)と信の関係
羌瘣(きょうかい)と信の関係は、恋愛感情だけではなく、長く共に戦った戦友としても深いものがあります。信と羌瘣が戦場でお互いに助け合うシーンや野営中に羌瘣が信を気遣うシーンなど、お互いを仲間として信頼している場面が何度も登場してきます。廉頗(れんぱ)との戦場では倒れる羌瘣を抱きとめる場面もあり、その信頼関係を如実に表しています。
恋愛感情と戦友としての信頼、どちらも内包している二人の関係ですが、今後どのように発展していくのでしょうか?史実も交えて考察していきます。
羌瘣(きょうかい)のモデルとなった人物は実在するのか?
キングダムではモデルとなる人物がいない架空のキャラクターが数多く登場してきます。政や王騎など大きく物語に関係してくるキャラクターは実際にモデルとなった人物が史実に登場してきます。一方で、信と身分の近しい人物、河了貂や尾平などは架空の登場人物となっています。羌瘣(きょうかい)は物語の序盤から登場する、信にかなり近しい人物ですが、実在の人物、モデルになった人物はいるのでしょうか?
羌瘣(きょうかい)は司馬遷(しばせん)の「史記」にも記録が残っている実在の人物とされています。羌瘣は中国・春秋戦国時代の秦の武将です。史実では、キングダムでも既出の山の王・陽端和(ようたんわ)と共に趙(チョウ)に攻め入った事、王翦(おうせん)と共に趙王を捕らえ趙を滅ぼした事、が記録として残っています。
キングダムで紡がれている史実にない羌瘣と信の関係
史実上の羌瘣(きょうかい)については、先に述べたとおり、陽端和(ようたんわ)や王翦(おうせん)との記録が残るのみで、キングダムの物語のように信との深い繋がりは記録に残っていません。現在の信と羌瘣の関係は史実にはないキングダムオリジナルの物語となっています。
資料が少ない故のキングダムの自由な物語
キングダムは春秋戦国時代の末期を舞台としています。春秋戦国時代とは、紀元前770~221年を言います。司馬遷の書いた「史記」はその後の前漢時代に書かれたと言われています。春秋戦国時代はその時代の古さ故、歴史が分かる資料は少なく、キングダムの作中でも広い範囲で自由な物語の構成がされています。
キングダムの作中でも記述がありましたが、合従軍と秦軍が戦った蕞(さい)での戦についても「史記趙世果」(しきちょうせいか)では、「四年、龐煖将趙・楚・魏・燕之鋭師、攻秦蕞。不抜」(紀元前241年、龐煖は趙・楚・魏・燕の精兵を率いて、秦の蕞を攻めた。抜けなかった。)、と端的に記載されるのみです。このエピソードを読めば、キングダム作者の原先生の創作範囲の広さが伺えます。
羌瘣(きょうかい)の最後とは?
上記の通り、羌瘣(きょうかい)についての記録は非常に少なく、史実では王翦(おうせん)と共に趙国を落として以降の記録が残っていません。史実では趙を滅ぼした後、秦国はそのまま燕国に攻め入っています。しかしながら、羌瘣に関しては、「燕を攻めるため、中山に駐屯した」という記録が最後となったいます。
羌瘣(きょうかい)についてはあまり記録は残っていないものの、王騎や蒙ゴウといった、その死まで史実に残っている将軍とは違い、明確に死んだという記録が残っていません。そのため、今後も自由なストーリーの中で活躍していく可能性があります。しかしながら、中山駐屯以降、活躍することなく死んでしまうといった展開も十分に考えられます。
キングダムに登場する羌瘣(きょうかい)以外の女性キャラクターと信との関係は?
信と羌瘣(きょうかい)との結婚を望むキングダムファンの声も多い中、その他の女性キャラクターの中にも信と結婚するのではないかと囁かれているキャラクターが二人います。一人は信とは最も古い仲にあたる河了貂(かりょうてん)、そして、もう一人は政の正妻・向の親友にあたる陽(よう)です。
キングダムの序盤から登場している飛信隊の参謀・河了貂(かりょうてん)
羌瘣(きょうかい)よりも早く信と出会い、絆の深さも感じられるのが、飛信隊の参謀、河了貂(かりょうてん)です。河了貂は信の最初の戦いから登場している女性キャラクターで、信との付き合いの長さで言えば、政に続いて二番目となります。一緒に暮らして時期もあり、非常に信に近しい登場人物です。また、信と一緒にいるために、軍師を目指すなど、献身的に信に尽くそうとしている姿が印象的です。
黒卑村の河了貂ι(˙◁˙ )/ pic.twitter.com/DwgZjO8lv3
— ❄️🦇たろー♪あかねこの♪族🦇❄️ (@taro23_COC) January 15, 2018
河了貂は序盤では、信に女の子とも気付いてもらえず、特に恋愛関係に発展するような様子は見られませんでした。しかし、飛信隊の参謀になってからは、身体が成長したこともあり、信から女性として意識されるようになります。元々、家族のように仲の良かった信と河了貂ですが、これから恋愛関係に発展することがあるのでしょうか?
河了貂には実在した人物ではなく、史実上のモデルもいません。キングダム独自のキャラクターです。そのため、今後、信と恋愛関係に発展し、結婚という展開になったとしても史実上おかしな点はありません。モデルがいない為、自由に物語を発展させられる事が河了貂の強みといえます。成長し徐々に美しくなっていく河了貂と信との関係にもキングダムファンからの注目が集まっています。
政の正妻・向(こう)の親友、陽(よう)
羌瘣(きょうかい)や河了貂(かりょうてん)に比べて圧倒的に登場回数、信との関係に差がある陽(よう)ですが、一部のキングダムファンの間では陽が信と結婚するのではないかと、囁(ささや)かれています。その論拠となったのは陽が体を張って、政の正妻・向を助けようとしたとき、信が陽を助けたシーンです。信に助けられた陽が赤面する場面があり、今後、関係が発展する可能性があるかもしれません。
予想される信と羌瘣(きょうかい)の今後の展開は?
キングダムはここまで史実から逸脱することなく、物語を進めています。実在するキャラクター、モデルの存在するキャラクターは今後の物語中でも史実を逸脱することはないでしょう。また、史実によると信は李信と名が変わり、結婚。そして、子供を持つことまで記録が残っています。信が誰かと結婚することは明白です。
信と羌瘣(きょうかい)の今後の関係は?
実在していた羌瘣(きょうかい)は史実上、中山に駐屯以降の記録が残っていません。その後も戦場で名前が挙がらないことを考えると、中山以降、戦場を離れたか、討ち死にしてしまったか、に予想は絞られます。信との子供ができて、戦場を離れたという展開も十分に考えられるのではないでしょうか?
キングダムの作者・原先生が考える今後の展開は?
キングダム作者の原先生は、ナタリーのインタビューや公式ガイドブックで、信の結婚相手を既に絞っており、河了貂(かりょうてん)と羌瘣(きょうかい)の二人ともと結ばれるようなことはないとコメントしています。また、情熱大陸に出演した際には、羌瘣が信に助けられるシーンについて、今後、二人が結ばれることを示唆するような発言もありました。
キングダム・羌瘣(きょうかい)と信との今後のまとめ
ここまで、史実とキングダムでの描写などを合わせて考察してきましたが、史実的にも羌瘣(きょうかい)と信が結婚する展開になってもおかしくはありません。また、作者の原先生が羌瘣と信のラブロマンスを匂わせていることから、現状では、信と羌瘣が結婚する可能性が一番高いと思われます。
しかしながら、次点の河了貂は実在する人物ではなく、モデルとなっている人物もいない為、羌瘣よりも自由に行動することが可能です。また、羌瘣(きょうかい)は史実に沿うと今後の戦いでは陽端和などと行動することが増えます。今後の展開次第では、信と河了貂が急接近していく可能性もあるでしょう。中華統一に向けた展開も気になりますが、「信と最後に誰と結婚するのか?」今後の展開に注目です。