2018年12月13日公開
2018年12月13日更新
億男の映画は面白くない?ネタバレ感想と評価やレビューまとめ【高橋一生・佐藤健】
この「億男」まとめでは、映画プロデューサーで小説家の川村元気原作、数々の実写化作品を手がけてきた大友啓史監督により映画化されながらも「面白くない」という感想・評価・レビューの多いの映画「億男」についてご紹介していきます。「億男」は2018年に劇場公開になりました。「億男」は川村元気原作・大友啓史監督作ということで話題を集めながらも、「億男」をすでにみたと言う人からは、「面白くない」「期待ハズレ」「思っていたのと違った」という感想が多く見られます。
目次
億男の映画は面白くない?ネタバレ感想や評価を調査!
この「億男」まとめでは、映画プロデューサーで小説家の川村元気原作、数々の実写化作品を手がけてきた大友啓史監督により映画化された映画「億男」についてご紹介していきます。「億男」は2018年に劇場公開になりました。
「億男」は川村元気原作・大友啓史監督作ということで話題を集めながら、「億男」をすでにみたと言う人からは、「面白くない」「期待ハズレ」「思っていたのと違った」という声がきかれています。「億男」がそのできを期待されながら、結果的に「面白くない」とう感想・評価・レビューを持たれてしまった原因はなんだったのでしょうか。「億男」のあらすじネタバレや感想・評価・レビューを見ながら、分析していきましょう。
億男とは?
まずはじめに、映画「億男」の概要です。映画「億男」は、映画プロデューサーで小説家の川村元気による長編小説です。当初雑誌『BRUTUS』(マガジンハウス)で連載がされていましたが、その後書籍化され、2015年の本屋大賞10位入賞という結果を残しています。書籍の売り上げも好調で、2018年には56万部を突破するベストセラーに。2018年には映画が公開されました。
原作者の川村元気は、映画プロデューサーでもあり小説家でもあるという、マルチな才能を持っています。映画プロデューサーとしては、2010年に『告白』を企画・プロデュースして大成功をおさめます。『告白』は公開後38億円の興行収入を記録し、数々の賞に輝くなど高い評価を受けました。受賞した賞は日本アカデミー賞最優秀作品賞ほかです。
また同年にプロデューサーとして手がけた『悪人』は興行収入19.8億円を記録し、キネマ旬報日本映画ベストテン第1位に選出されたほか、モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞しています。2016年には「君の名は。」「怒り」「何者」をプロデュースし、「君の名は。」は観客動員1900万人、興行収入250億円を超える大ヒットになりました。
また川村元気は小説家としてもその才能を発揮し、2011年には『世界から猫が消えたなら』で史上最年少の直木賞受賞を達成し、2012年には同タイトルの書籍が刊行されて、衝撃の作家デビューを果たしています。2016年には自信が書いた「世界がから猫が消えたなら」が映画化され、メディアミックス的に展開するなど様々な展開を見せています。
映画化は人気映画監督大友啓史
今回映画「億男」の映画化を請け負ったのは、映画監督の大友啓史です。大友啓史はNHKのドラマ「ハゲタカ」の演出などを手がけ、同タイトルの映画監督を務めるなど、硬派な金融ドラマを手がけることで頭角を現してきました。大友啓史が演出家として若手だった時代に手がけた「ハゲタカ」は、大森南朋主演のテレビドラマシリーズからスタートしました。
巧みな脚本と重厚なストーリー、大森南朋はじめとしてキャストが見事にハマった作品として人気を集め、その後綾野剛主演で再度ドラマ化されましたが、不人気だったために、かえってNHK(大森南朋)版の株が上がって再放送までされるということが起こっています。
映画「億男」監督の大友啓史は、ハゲタカで名前を打った後は映画監督として「るろうに剣心」シリーズ、清水玲子原作の「秘密-THE TOP SECRET-」の映画化、羽海野チカ原作の「3月のライオン」など漫画原作の作品の映画化を数多く手がけてきました。「るろうに剣心」では今作映画「億男」と同じ佐藤健とタッグを組み、そのアクションのすごさが話題を読んで大ヒットを飛ばしています。
また、映画「億男」には人気映画監督が手がけたというだけではない魅力も多数あり、たとえば映画「億男」主題はあの人気バンドBUMP OF CHICKENが手がけた「話がしたいよ」です。BUMP OF CHICKENといえば、「億男」に限らず数々の映画に楽曲を提供してきたことでも知られていますが、今回「億男」はBUMP OF CHICKENが楽曲を提供したにも関わらず、「億男」の映画自体は不評な感想・評価・レビューも多いです。
ただ、「億男」のBUMP OF CHICKENの曲だけはよかったという感想・評価・レビューも見られます。2013年の映画「ガッチャマン」では、同じようのBUMP OF CHICKENが楽曲を提供したにも関わらず、やはり映画は駄作だったという評判があったのを彷彿とさせます。また今回の映画「億男」では、モロッコでのロケハンが行われたということも話題になりました。
モロッコといえば、サハラ砂漠など雄大な自然が見られることも有名です。今回の映画「億男」では、具体的なロケ地は明らかになっていませんが、佐藤健演じる主人公の大倉と、高橋一生演じる古河という親友が砂漠で語り合い、古河が得意とする落語の演目「芝浜」を語ってみせる場面なども。
億男の映画キャスト・登場人物
では、人気プロデューサーにして小説家の川村元気原作、売れっ子監督大友啓史監督、BUMP OF CHICKEN主題歌、モロッコでのロケハンと、ヒット要素が揃った映画「億男」がなぜ「面白くない」と言われるのかを探っていく前に、各キャストはどんなキャストを揃えているのかを見ていきましょう。まず「億男」の主人公の大倉一男は、キャストの佐藤健が演じています。
佐藤健は大友啓史監督の作品としては、「るろうに剣心」に続いてのタッグ作品となります。「るろうに剣心」では、佐藤健の殺陣が非常によかったと評判になり、大ヒット作となりました。「面白くない」と言われている今回の映画「億男」では、主人公で図書館の司書をしている男を演じています。
大倉は失踪した兄の借金を肩代わりさせられていて、借金返済のために支所とパン工場勤務という掛け持ちをしており、ハードな毎日を送っています。大倉の大学時代の親友である古河九十九を演じているのは、大人気俳優の高橋一生です。高橋一生は、今最も注目を集める俳優のひとりといっても過言ではないでしょう。
代表作は数多くありますが、なかでも2016年に公開され大ヒットとなった庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」では、切れ者ながらもちょっと変わっている官僚の役を演じ、多くの人の記憶に残りました。2017年には朝の連続テレビ小説「わろてんか」にも出演し、全国的に顔の売れた俳優となっています。映画「億男」で高橋一生が演じるのは主人公の大学時代からの親友という男で、吃音症を患っています。
古河は惜しくも大学を中退していまいますが、その後「バイカム」という会社を起業し、大成功を収めて巨万の富を得ます。趣味として落語をやっており、古典の演目『芝浜』を得意としています。今回の映画「億男」は面白くないと話題ですが、高橋一生の落語「芝浜」が見られるということで、高橋一生ファンの間ではひそかな話題になっているという声もあります。
主人公大倉の妻である大倉万左子を演じるのは、ベテラン女優である黒木華です。黒木華はその穏やかな風貌から多くの観客に愛され、かつて剛力彩芽主演でドラマ化され不評だった作品「ビブリア古書堂の事件手帖」の映画化作品では主人公を演じています。また、2016年にネット上で大評判となったNHKの大河ドラマ「真田丸」では主人公真田幸村が生涯愛した女性として、多くの視聴者の記憶に残る役を演じました。
出典: https://thetv.jp
映画「億男」で黒木華が演じるのは、主人公大倉の妻であり、借金返済しか頭にない大倉に愛想を尽かして別居をしている万左子をいう女性です。夫の大倉と別居した後、現在は娘・まどかとアパートで二人暮らしをしています。映画「億男」であきらという女性を演じているのは、キャストの池田エライザです。あきらはパーティピープルで、港区系の女子です。
金持ちを「億男」、そうでない人を「雑魚」と分別し、金にしか興味がありません。映画「億男」で安田十和子という女性の役を演じているのは、大人気俳優の沢尻エリカです。安田は大倉の親友・古河が企業した「バイカム」の元広報IR担当でした。若くして10億円という大金を手に入れるも、今は専業主婦を務めています。
映画「億男」で百瀬栄一という男の役を演じているのは、キャストの北村一輝です。百瀬は安田と同じ元「バイカム」CTO(最高技術責任者)のスーパーエンジニアです。バイカムをやめた後、現在では3つの会社を経営し、競馬場のVIPルームで億の金を転がする億万長者となっています。あきらとは親しげな関西弁で会話をするなど、あやしい雰囲気をかもしだしています。
「億男」で千住清人という男の役を演じているのは、ベテラン俳優の藤原竜也です。千住は元「バイカム」のCFO(最高財務責任者)であり、現在は「夢実現セミナー」を主宰するマネーアドバイザーとして活躍しています。同時に「ミリオネアニューワールド」という宗教団体の教祖も務めており、みるからに怪しい雰囲気を漂わせています。
億男の映画あらすじネタバレ
「面白くない」と言われる映画「億男」は具体的にどんなストーリーなのか、実際の「億男」の物語を見ていきましょう。弟の保証人となり、そのせいで借金を背負うことになってしまった主人公の大倉一男は、借金を返済することに追われ、そのために昼は図書館司書として、夜はパン工場で働くというダブルワークの厳しい毎日を送っています。借金返済に追われるばかりに妻や子供とも疎遠となり、妻は家を出て別居状態になっています。
いつ終わるとも分からない返済地獄のような日々のなか、ある時信じられないようなことが起こります。ある日、3億円の宝くじが当たって億万長者になってしまったのです。大倉はこれで借金を返済できると大喜びしますが、ネット上の情報を漁っているとそこには宝くじに当たったばかりに悲劇が…といったおそろしい書き込みばかり。不安になった大倉は、大学時代の親友でIT企業を立ち上げた大金持ち・古河の元を訪れます。
15年ぶりに再開を果たした古河は不安に狩られる大倉をさとし、「一万円札」についてのうんちくを得意げに語ります。そしてとりあえず使ってみようと、パーティを開きます。そこにはあきらという大金持ちの男にしか目が無いパリピ女子がいて、ダンスを披露するなど華やかな宴が繰り広げられます。
大倉はパーティでしこたま酒を飲み、酔い潰れますが、なんと目を冷ますと古河は大倉の3億円とともに忽然と姿を消していました。大倉は古河の行方を追うため、あきら経由で古河のビジネスパートナーを追うことになります、その途上で、大倉はお金と人の繋がりとについて学んでいくのです。
億男の映画は面白くないと言われる理由は?
ストーリーに納得できない
人気プロデューサーにして小説家の川村元気原作、売れっ子監督大友啓史監督、BUMP OF CHICKEN主題歌、モロッコでのロケハンと、ヒット要素が揃った映画「億男」がなぜ「面白くない」と言われるのか、その理由は「億男」の物語の展開の悪さにありました。主人公の大倉は突発的に3億円を手にしますが、それをかつての親友に奪われてしまいます。
その前に大金を手にして、警戒心を煽られているというシーンがあるのに、うかつすぎる、といった感想・評価・レビューや、登場人物の設定に無理があるといった評価も「億男」には多く見られました。「億男」監督の大友啓史は金融ドラマ「ハゲタカ」で硬派な社会派ドラマを作ったと評判になりましたが、今回の映画「億男」では一転、リアリティに欠ける作品となってしまった、と惜しむ感想・評価・レビューもあります。
億男の映画は面白くない?感想・評価やレビューまとめ
億男よかった。
— むじ (@muzikun) November 3, 2018
とはいえ頭空っぽにしてエンタメとして見ると大して面白くないかも…
僕的にはいろいろ考えさせられたので良い映画だった。
では、映画「億男」がなぜ「面白くない」と言われるのか、「億男」の感想・評価・レビューを具体的に見ていきましょう。こちらは、映画「億男」はエンターテインメントとして「面白くない」という感想・評価・レビューです。元々の「億男」の原作の持ち味だという感想・評価・レビューもありますが、他の映画作品をみても大友啓史作品はまじめなドラマを数多く作っているという声も多くあります。
そのため、今回の「億男」も、スカッとしてカタルシスにあふれるドラマを求める観客には不人気です。一方、「億男」は面白くないわけではなく、ただ考えさせられる内容だった、という感想・評価・レビューもあります。「億男」はドラマとしては盛り上がりにかけるけれど、「お金」という概念について考えさせられる内容だったという「億男」の感想・評価・レビューも。
映画「億男」鑑賞。面白いとか面白くないとかじゃなくてただただお金の概念について考えさせられたし勉強になった気がする。そして藤原竜也は相変わらず怪しい役だった(笑)
— Blue (@Bluesign0729) November 2, 2018
「億男」の作中に出てくる落語の古典「芝浜」は、うだつが上がらずすぐに金を使い果たしてしまう男がたまたま金を拾うけれど、一夜にして使い切ってしまい、それによって夫婦仲について考えさせられる、というストーリー。「億男」は古典芸能の中にも出てくる普遍的なテーマを真面目に扱った作品だ、という評判もあります。
億男の映画は面白くない?ネタバレ感想や評価まとめ
いかがだったでしょうか、「面白くない」とう感想・評価・レビューを持たれてしまった「億男」ですが、中には普遍的なテーマを真面目に扱った作品だと高く評価する声もありました。この機会に自分の目で確かめてみるのもいいでしょう。単純なエンタメ作品とはまた違った魅力を見つけられるかもしれません。