億男の映画あらすじとキャスト一覧！ネタバレ感想と結末は？【佐藤健・高橋一生】

2018年に公開されたほ日本の映画である『億男』について紹介します。映画『億男』は大人気俳優の佐藤健さんと高橋一生さんを主演に迎えた映画です。お金の大切さや、人生において必要なことを教えてくれる内容になっています。この記事では、映画『億男』のあらすじやキャストを紹介し、あらすじのネタバレなどまでまとめていきます。

映画『億男』のあらすじをネタバレ紹介する前に、まずは映画『億男』の基本情報を紹介します。

映画『億男』は2018年10月19日に公開されました。監督は実写版『るろうに剣心』を務めた大友啓史監督で、再び佐藤健さんとタッグを組み、新たなキャスト陣を迎えての映画映画製作になりました。この映画ではお金とは一体なんなのか？「幸せ」とは何を指すのか？といった、誰しもがぶつかる謎を取り上げたヒューマンドラマ映画になっています。

映画『億男』の原作は作家であり、映画プロデューサーの川村元気さんによる小説です。川村元気さんといえば、人気当時、社会現象にもなった『世界から猫が消えたなら』の原作者でもあります。そんな川村元気さんが書いた『億男』は、雑誌『BRUTUS』での連載ののち、2014年10月15日にマガジンハウスより刊行されました。

1年後の2015年には第12回本屋大賞第10位に入賞。3年後の現在では、刊行56万部を突破しています。飾らい文章とテンポよく進むストーリー、主人公や周囲の人々の個性豊かな掛け合いが魅力とされ、映画化された現在では、さらなる売り上げの期待がされています。そんな大人気小説の『億男』を実写化したのが、今回紹介する映画『億男』です。

映画『億男』のあらすじをネタバレ紹介する前に、映画『億男』で個性豊かな役柄を演じたキャスト陣を紹介していきます。本編のネタバレがあるので注意してください。

主人公の一男役を演じたのは俳優の佐藤健さんです。一男は昼間は図書館の司書として、夜はパン工場の製造員として働く日々を送っています。それは失踪した兄の借金を肩代わりしたためです。このせいで円満だった夫婦仲にヒビが入り、現在別居中です。

退廃的なモノローグを吐くことの多い一男を、見事に演じきった佐藤健さん。佐藤健さんといえば、映画『るろうに剣心』の剣心役で、難しい漫画のキャラクターを熱演したことで有名です。近年では映画『いぬやしき』などにも出演し、まるでキャラクターが乗り移ったような迫力のある演技に定評があります。今回は覇気のない一男を演じていますが、その弱々しく周りに流されやすい性質をうまく表現していると話題になっています。

一男の大学時代の同級生であり、親友であり、一男の「お金の使い道」の相談相手であるのが九十九です。大学時代、一男と同じ「落語研究会」に所属しており、その腕前は周囲を卓越していました。少し人と変わったところがあり、どもって話す癖があります。大学を中退して起業した「バイカム」で成功し億万長者になります。

ストーリーが進むにつれ、謎が深まっていく存在の九十九ですが、この役を演じたキャストが高橋一生さんです。高橋一生さんといえば、ドラマ『民王』で助演男優賞を受賞するなど、実力派の俳優さんです。また、俳優業だけでなく、ジブリ映画の『耳をすませば』では声優を務めるなど、多方面に活躍されています。
 

一男と現在別居中の妻が万左子です。二人の間には一人娘のまどかがいます。生活費やまどかのことより、借金返済のことばかり頭にある一男に愛想をつかして現在に至ります。二人の仲は冷え切っており、未だに万左子が一男の元に帰ってくる気配は見せません。

そんな万左子を演じたのが女優の黒木華さんです。黒木華さんは2016年の大河ドラマ『真田丸』に出演するなど、素朴で優しい雰囲気を武器にした女優さんです。現代より昭和や少し古い雰囲気が似合う女優として一時期話題になりました。

失踪した九十九の行方を追っている最中に出会った謎の多い女性があきらです。本名かどうかも怪しい名前を名乗り、金持ちを「億男」、そうでない人を「雑魚」と分別するパーティー好きの港区女子です。九十九の存在を探すために一男に協力しますが、一切が謎に包まれているミステリアスな存在です。

あきらを務めたキャストはモデルで女優の池田エライザさんです。フィリピン生まれの日本育ちというエライザさんは、女優としても主演を務めるなど実力派のタレントでもあります。

一男が九十九を探している時に出会った女性です。九十九が大学中退後に立ち上げた会社である「バイカム」の広報IR担当でした。さらに九十九の秘書業務もこなしていた彼女は、九十九とともに働いている間に10億を手に入れていた、というお金持ちです。しかし今は専業主婦として一般家庭の人妻になっています。十和子が、CMで大胆に壁紙を剥がし、大量の札束をあらわにするシーンは印象的だと話題です。
 

そんな十和子を演じたキャストは沢尻エリカさんです。一時期大胆発言等で周囲に大きな印象を残した沢尻エリカさんですが、女優として十和子の怪しい表情を見事に演じています。
 

一男が九十九を探している時に出会った男性です。九十九が大学中退後に立ち上げた会社である「バイカム」でCTO(最高技術責任者)のスーパーエンジニアでした。九十九と別れた現在は、3つもの会社を持つ経営人で、巨額の富を抱えている億万長者です。しかしその反面、ギャンブラーで、競馬場のVIPルームで億単位の金を転がしています。関西弁と強気の口調を多用し、訪れてきた一男を一気に自分の世界に引き込んでしまう人物です。

そんな百瀬を演じたのは俳優の北村一輝さんです。北村一輝さんといえば、映画『去年の冬、きみと別れ』や映画『羊の木』にも出演する実力派の俳優さんです。映画『億男』では、百瀬の関西弁で捲したてるような話し方をする、濃いキャラクターを熱演しています。

一男が九十九を探している時に出会った男性です。九十九が大学中退後に立ち上げた会社である「バイカム」のCFO(最高財務責任者)でした。現在は「夢実現セミナー」を主宰するマネーアドバイザーであり、「ミリオネアニューワールド」の教祖も務めています。かつて「バイカム」に所属していた時は、性格や方向性の違いから、九十九と激しい口論をすることもあったようです。

謎の恐怖のようなものを匂わせる千住を演じたキャストは藤原竜也さんです。藤原竜也さんといえば、迫力のある絶叫シーンなどが話題となる実力派の俳優さんです。映画『るろうに剣心』では佐藤健さんと共演し、映画『22年目の告白-私が真犯人です-』では視聴者を騙す迫力の演技を見せてくれたとこでも話題となりました。

このように映画『億男』は、個性豊かなキャラクターと、そのキャラを完璧に演じきる豪華なキャスト陣が制作を支えているのです。キャストだけ見ても映画『億男』への期待値が高まります。続いては映画『億男』のあらすじをネタバレしながら紹介していきます。
 

映画『億男』のあらすじをネタバレ紹介していきます。ここからは結末までのネタバレが多量に含まれていますので原作や映画を見たことがない方は注意してください。

兄が3000万円の借金を残し失踪してしまったあと、その肩代わりをしたことで、妻に愛想をつかれ別居されてしまった一男は、借金返済のために昼は図書館で司書として働き、夜はパン工場の製造員として、昼夜問わず働いています。そんなある日、ふとしたきっかけで購入した宝くじが当選した一男は、突如として3億円もの資産を持つ億万長者となったのでした。

一男は借金を完済し、再び家族が一つとなることを夢見ます。しかし、用心深い一男がネットで宝くじの使い道などを調べると、大金を手にした人の悲劇ばかりが目に入ってきます。いっぺんに不安に駆られた一男は、「お金の使い道」を知るべく、大富豪となった学生時代の親友である、九十九のもとを訪ねることにします。

後日、15年ぶりの再会した九十九と酒を飲んだ一男は、酔いつぶれてしまいます。一男が目を覚ますと、九十九は3億円とともに姿を消していたのです。一男は九十九の行方と消えた３億円を追いかける過程で、様々なお金持ちに出会うことになります。少しずつあらわになる九十九のこれまでと思惑。一男は３億円をめぐって、「お金の使い道」、「幸せとは何か」を知っていくことになるのです。

3億円を手にしたことで波乱の展開に巻き込まれていく一男ですが、そんな映画『億男』の結末は一体どのようなものなのでしょうか？ここからは映画『億男』の結末をネタバレ紹介していきます。ストーリーの結末までのネタバレがあるので注意してください。

九十九の過去のビジネスパートナである3人の人物と出会うことで、お金について、九十九について冷静に考えることができた一男。今までは頭の中にお金の事しかなかったのですが、ここで大学時代の記憶を振り返ることになります。その中で、九十九とのモロッコ旅行を思い出すのです。この旅行で一男と九十九は離れ離れになってしまうのですが、九十九は大金をばら撒くことで一男の元へたどり着くことに成功します。

この体験を経て、九十九は「お金の価値はその時と、人の事情でいくらでも変わっていくのだ」ということを確信し、起業を決意したのでした。一男がそんなことを思い出していると、乗っている電車にひょっこりと九十九が現れます。驚く一男に、お金を返す九十九。彼は、あえてお金を持って失踪することで、一男の浮ついた気持ちをクールダウンさせ、今一度、お金について考える時間を与えたのでした。

この行動は突発的に行われたものではなく、かつて彼らが所属していた「落語研究会」でのことが元になっています。九十九の落語の技術は卓越したものがあり、特に得意としていたのが『芝浜』という演目でした。これは「だらしないダメな夫が道を踏み外しそうになった時、妻の機転によって救われる」というもので、九十九のこれまでの行動は全て、この『芝浜』にのっとったものだったのです。

全ての謎と3億円の無事を確認した一男は、九十九に礼を言います。しかし九十九もまた、「3億円を横取りしたのではないか」と疑うことなく、信じて待っていてくれた一男に礼を言うのでした。こうして、一男の「お金の使い道」と「幸せとは何か」を探す旅は終わりを迎えたのです。

映画『億男』のあらすじをネタバレ紹介してきましたが、ここからは映画『億男』の主題歌を紹介していきます。
 

主題歌はBUMP OF CHICKENの、新曲である「話がしたいよ」です。映画『億男』のための書き下ろしである本曲は、映画『億男』とコラボレーションしたMVなども公開しています。映画『億男』のファンも、BUMP OF CHIKENさんのファンも楽しめる曲となっています。

映画『億男』のあらすじのネタバレやキャスト情報、主題歌などの情報を紹介してきましたが、映画『億男』を見た人はどんな感想を持っているのでしょうか。ここからは映画『億男』を見た人の感想を紹介していきます。

映画『億男』を観た人の中には、この映画を鑑賞したおかげで、自分の価値観が変わった、という人もいるようです。お金はあればあるだけ嬉しい、と思ってしまうのは仕方のないことかもしれませんが、実際はそうではなく、お金があるからこその相違があるように、社会ともずれていってしまうのかもしれません。そんな新しい価値観を手に入れられたという声はとても多くありました。

映画『億男』で手に入れた価値観を自分のものだけにするのではなく、周囲の人々と一緒に味わい、吟味するのも一つの楽しみ方かもしれません。一男のように冷静にまっすぐにお金に向き合える人もいれば、お金に依存したり、あることに安心したり、軽視したりする人もいます。九十九がモロッコ旅行で思い知ったように、お金の価値は人によって変わると言われています。そんな人との価値観の違いも楽しめる作品になっているのです。

映画『億男』には個性的なキャラクターがたくさん登場しますが、そのキャラを見事に熱演しているキャスト陣の演技が素晴らしかった、という声が多くありました。重厚で考えさせられるストーリーと、名演と称賛される俳優さんたちの演技。そのどちらもが詰まっているのが本作『億男』なのです。

映画『億男』のあらすじのネタバレやキャスト情報、主題歌をなどの情報を紹介してきました。さらに映画『億男』を見た人の感想などもまとめてきましたがいかがだったでしょうか。

ある日突然、宝くじが大当たりし億万長者になる、という夢は誰しもが描いたことがあるでしょう。しかし、現実にそんな大金が手に入ると、今までとは違った世界になってしまい、何かを失ってしまうこともあるかもしれません。この映画を見て、お金の価値や、考え方に新たな価値観を取り入れてみるのも良いかもしれません。