ラプラスの魔女の主題歌は？曲名や歌う歌手は？【アラン・ウォーカーのFaded】

2015年5月15日にKADOKAWAより単行本が刊行された東野圭吾さんの書き下ろし長編小説である「ラプラスの魔女」。大人気作品として「ラプラスの魔女」は映画化され、2018年5月4日に全国公開されました。映画化された「ラプラスの魔女」で主題歌に抜擢されたのが、アラン･ウォーカーさんの「Faded」です。歌手はイセリン・ソルへイムさん。ここでは「Faded」という曲名や歌詞に隠された意味、華麗な歌声をもつ歌手について徹底調査していきます。

東野圭吾さんの書き下ろし長編小説として一躍人気を集めた「ラプラスの魔女」。2018年5月4日に全国公開された映画「ラプラスの魔女」では、嵐の櫻井翔さんが主演を務め、広瀬すずさん、福士蒼汰さん、志田未来さん、玉木宏さん、高嶋政伸さん、檀れいさんといった豪華キャストが出演しています。

この「ラプラスの魔女」では、ある女性のボディーガードを依頼された元警官の男性はその女性の不思議な力を疑い始めます。同じ頃、2つの温泉地で硫化水素事件が起きていました。検証に赴いた研究者は双方の現場でその女性を目撃します。「ラプラスの魔女」は、切なすぎる真実と犯人の動機に思わず涙してしまう、東野圭吾さんが小説の常識をくつがえして挑んだ空想科学ミステリーです。

映画「ラプラスの魔女」の主題歌に抜擢された曲名は「Faded」!実はこの「Faded」には誕生秘話があります。アラン･ウォーカーさんは2014年に「Fade」という楽曲をリリースしているんです!はじめ、「Fade」を作曲するにあたってトロピカル･ハウスのサウンドにしようと思いプロデュースしましたが、その後エレクトロ･ハウスのドロップを曲に挿入しました。しかし、トロピカル･ハウスとエレクトロ･ハウスではうまく融合することができなかったため、エレクトロ･トラックにしようと決意しました。

その際に影響を受けたのが、オランダ出身の19歳のプロデューサーであるAhrixの“Nova”であり、ノルウェー出身のプロデューサー、Kｰ391のメロディックなスタイルでした。彼らの曲によりアラン･ウォーカーさんはサウンドとメロディの組み合わせ方を学びました。そして作り上げた「Faded」。この曲はNo Copyright Soundsというレーベルを通してリリースし、YouTubeでは2億回以上再生され、No Copyright Soundsのチャンネルの動画でも一番の人気を集めました。

しかし、アラン･ウォーカーさんがSonyと契約をしたことで「Fade」を「Faded」として再リリースすることが決まりました。「Fade」をリリースした2年後に「Faded」をリリースし、オーストリア、ベルギー、フランス、ドイツ、スペインなど世界19カ国のチャートで1位を獲得し、さらにアメリカやイギリスなど世界31のチャートにランクインしました。YouTubeでは10億回以上の再生を記録している怪物級の一曲です。

また、2016年に開催されたUltra Music Festival(毎年3月のウィンター･ミュージック･カンファレンスにあわせてアメリカのマイアミで3日間開催されている世界最大のダンスミュージックの祭典)では、Tiesto「ティエスト」、Dash Berlin「ダッシュ　ベルリン」、Don Diablo「ドン　ディアブロ」などといった大物がプレイした正真正銘、今世紀最大のビッグヒット曲であります。

映画「ラプラスの魔女」の主題歌である「Faded」を手掛けたアラン･ウォーカーさんは1997年8月24日にイングランド中東部に位置するノーザンプトンでノルウェー人の母親とイギリス人の父親の間に生まれたノルウェー人DJであり、音楽プロデューサーです。アラン･ウォーカーさんは2歳の時にノルウェー西部のベルゲンに家族で引っ越し、幼少期から現在までそこで過ごしました。幼い時期からコンピューターに関心を持ち、プログラミングにまで興味を抱き学ぶようになります。

2012年、彼が15歳のときに友人の力も借りつつ初めて自分のパソコンで音楽を作成しました。するとこれがすぐにレコード･レーベルの目にとまりました。3年後の2015年にアラン･ウォーカーさんは注目されはじめ、日本での知名度も高く人気の高い人物の一人になり、同年にリリースされた映画「ラプラスの魔女」の主題歌である「Faded」はYouTubeで10億回以上再生され、一気に大ブレイクしました。

映画「ラプラスの魔女」の主題歌として日本で大注目を集めましたが、さらに日本だけにとどまらずイギリス、ドイツ、アイルランド、オランダなど世界中のチャートでトップにランクインしました。このブレイクを得たことをきっかけに彼は大学を中退し、今では世界的な人気をもつDJの仲間入りを果たしました。当時まだ18歳で音楽を始め、わずか3年も経たない新人が大ヒット曲を生み出し、映画「ラプラスの魔女」の主題歌「Faded」は大人気になった歴史的な一曲になりました。

アラン・ウォーカーさんが2016年にリリースして、映画「ラプラスの魔女」の主題歌に選ばれた怪物ナンバーである「Faded」。「Faded」は、失ってしまった人や物や場所を探したり，喪失感を感じたりする孤独感をテーマにした曲調の曲名にぴったりです。また、映画「ラプラスの魔女」で使用された曲「Faded」のボーカルにはノルウェーの女性歌手であるIselin Solheim「イセリン･ソルヘイム」さんが選ばれました。

映画「ラプラスの魔女」の主題歌「Faded」。曲名「Faded」の読み方は“フェイディド”です。日本語だと“霞んで消えた”という意味になります。ちなみに現在形のFadeの意味が「(若さや美しさなどが)衰える、薄れる、次第に消えていく」なので、映画「ラプラスの魔女」の主題歌の曲名である過去形の「Faded」を直訳すると“消えた”や“薄れた”という意味になります。

この歌詞は「失った人や物や場所を探したり、喪失感を感じたりすること」という内容です。歌詞全体を見ると「失った人を探す」「喪失感」「孤独」などをテーマとしている曲調が感じられます。まさに映画「ラプラスの魔女」のストーリーやイメージに合った曲になっています。最終的に「Im Faded So Lost」＝「全て見失って消えてしまった」となるのが切なさをより一層感じさせます。

映画「ラプラスの魔女」の主題歌「Faded」の曲中には、「Atlantis,under the sea,under the sea」＝「アトランティスは海の底」という歌詞があります。そもそも「アトランティス」とは「伝説の大陸(または王国)」の名前です。この大陸(王国)は古代に存在していて、その後は海に沈んでしまったと言われています。

歌詞の主人公は、自分が探している相手が全然見つからなくて、もしかして海の底に沈んでしまったアトランティス大陸にいるのではないかとジョークをとばしています。そんな意味が込められているのです。

映画「ラプラスの魔女」の主題歌「Faded」は、アラン･ウォーカーさんがSonyとの契約で「Fade」を再リリースした楽曲であります。このボーカルを募集したところ、最初に応募してきたのがノルウェーの女性歌手であるIselin Solheim「イセリン･ソルへイム」でした。最初に送られてきたデモを聞いた瞬間、アラン･ウォーカーも「彼女だ!」と直感的に感じ、すぐに連絡をとりスタジオで作業に入りました。

イセリン･ソルへイムさんは1990年6月20日にノルウェーで生まれ、リバプール芸術学校を卒業したシンガーソングライターです。歌手として活動し、フォーロックやシンセポップ、エレクトロ･ポップなどを主なジャンルとしています。

今回は映画「ラプラスの魔女」の主題歌である「Faded」についてご紹介しました。映画「ラプラスの魔女」はみたけど、主題歌にそこまで注目していなかった方もいたのではないでしょうか。もともと歌手をご存じだった方も曲名や歌詞に込められた思い、隠された意味を知ると映画「ラプラスの魔女」の見方も一層変わるので、是非もう一度ご覧ください。また、ご紹介したアラン･ウォーカーさんやイセリン･ソルへイムさんの他楽曲も素敵なものが多数ありますので是非着目してみてください!