映画ギフテッドをネタバレ解説!あらすじ・感想と作品の魅力は?【gifted】

映画「ギフテッド」の主人公フランクは、亡き姉が残した非凡な娘メアリーの幸せを第一に考えています。そんな中、フランクの母でありメアリーの祖母であるイヴリンの登場で、非凡な少女メアリーを巡って波乱を巻き起こします。親子でなく叔父と姪の関係であるフランクとメアリーが、悩みながらも幸せを見つけ出していく過程を描いた映画「ギフテッド」のネタバレ解説!あらすじ・感想を紹介していきます。

映画ギフテッドをネタバレ解説!あらすじ・感想と作品の魅力は?【gifted】のイメージ

目次

  1. 映画ギフテッドのあらすじや感想が気になる!
  2. 映画ギフテッドとは?
  3. 映画ギフテッドの登場人物・キャスト一覧!
  4. 映画ギフテッドのあらすじをネタバレ解説!
  5. 映画ギフテッドの魅力とは?
  6. 映画ギフテッドを観た感想や評価は?
  7. 映画ギフテッドのネタバレ解説まとめ!

映画ギフテッドのあらすじや感想が気になる!

天賦の才能に恵まれたメアリーを前に、フランクは姉からの遺言「我が子に普通の人生を」との葛藤に苦しむことになります。フランク役のクリス・エヴァンスは、映画「キャプテン・アメリカ」や映画「アベンジャーズ」では人類のヒーローとして苦悩しながらも勇敢に戦っていますが、この映画ではたった一人の少女の幸せのために奮闘しています。

CMや映画ポスターだけ拝見していると、涙腺崩壊・感動の押し売りのようなあらすじネタバレのように捉えられる映画「ギフテッド」ですが、フランクとメアリーの関係を丁寧に描きながら、日常にありがちな笑いあり涙ありのエピソードを織り込み観客を惹きつけます。映画「ギフテッド」は心揺さぶられ、観終わった後に幸せな気持ちになれるようなハートウォーミングな映画です。

映画のタイトルとなったギフテッドについて

ギフテッドがイマイチ馴染んでいない日本では、そのような子供たちを「飛び級できる賢い子」という感想を抱く方もいるようです。映画のタイトルとなるギフテッド (gifted)の由来は、贈り物を意味する英語の「ギフト (gift)」 からきています。「神や天から贈られた生まれながら才能」を指すギフテッドの子供たちは、1~2つの分野で抜きんでた才能があり意欲的に取り組んでいます。この映画のメアリーは数学のギフテッドです。

教育熱心な保護者が誰よりも早く我が子を早期教育するなどよって、ギフテッドに成長することはないようです。多様な「知的刺激」を求め興味のある分野を探求するギフテッドは、同年代より遥か先のレベルに到達することが多いようです。ギフテッドと併用されている タレンテッド(Talented)は芸術的な才能を持つ人物を意味します。2つを総称して、ギフテッド・タレンテッド教育と呼ばれています。

一般の子供たちでも個々の発達の遅れに様々なケースがあるように、一般的に同年代より学習能力が高いと言われるギフテッドにも、文字の綴りや数学が苦手であったりなど様々ケースが指摘されています。全てに総じて優秀なギフテッドは稀なのです。

日本でのギフテッド教育について

宗教観や主義主張の違いもあり、日本でのギフテッド教育は欧米諸国と比べあまり浸透していないようです。日本の受験システムは採点のみが重視されるので、欧米社会のような本人の持って生まれた特性を伸ばし受入れ、社会に還元させる環境が整っていないようです。とは言うものの、高度な特性が妬みや憎悪の対象になりやすい可能性もあり得るでしょう。

欧米諸国と比べギフテッド教育が浸透していない日本でも、公立学校で初めて渋谷区が2017年9月25日よりギフテッド教育をスタートさせたようです。渋谷区と東京大学先端科学技術研究センターとの連携により、ギフテッドプログラムを開発していくそうです。

ギフテッドを扱った映画やテレビドラマ

シチュエーション・コメディ「マルコム in the Middle」は、アメリカのFOXで2000年~2006年にかけて放送されており、日本でも既に放映済みとなっています。IQ165であることが判明した主人公マルコムの日常のドタバタを描いたあらすじとなっています。悪ガキで天才児マルコムの苦悩も描かれていますが、そんなことにメゲることなくマルコムは頭の良さをフル回転してハイセンス(?)なイタズラを仕掛けていきます。

1991年のアメリカ映画「リトルマン・テイト」は、子役を経て2度アカデミー主演女優賞を受賞しているジョディ・フォスター初監督作品となっています。天才子役を云われた彼女自身の生い立ちを投影するような、天才少年テイトの葛藤や成長を描いたあらすじとなっています。ジョディ・フォスターは監督だけでなく、はすっぱだが主人公を見守る愛情深い母親役としても出演しています。

2006年のスイス映画「僕のピアノコンチェルト」は、ピアノをテーマにした天才少年の成長を描いています。幼くしてピアノを弾きこなす主人公ヴィトスは数学にも才能を発揮し、飛び級制度を利用して12歳で高校生となる天才児です。両親の期待を背負いつつも天才故に周囲から孤立していしまうヴィトスは、良き理解者である祖父との交流を通じて自分の道を模索していくあらすじとなっています。

1993年のアメリカ映画「ボビー・フィッシャーを探して」は、実在するチェスの神童ジョッシュ・ウェイツキンの日々を父親フレッドが書き綴った本があらすじネタバレとなっています。この映画は、アメリカ映画協会よる「感動の映画ベスト100」に選出されています。伝説的チェスプレイヤーであるボビー・フィッシャーと同等の才能があるジョッシュとその家族、チェスのコーチとの葛藤を経て人生を再構築していきます。

ギフテッドと呼ばれる人たち

子供の場合は「ギフテッド・チャイルド」、大人の場合は「ギフテッド・アダルト」と呼ばれています。ここでは、「ギフテッド・アダルト」と呼ばれる著名人を紹介していきます。歴史上の人物としては、ダ・ヴィンチやモーツァルトやエジソンやアインシュタンが挙げられます。現代で活躍している人物としては、ビル・ゲイツやスティーブン・スピルバーグやトム・クルーズ、そして日本代表としては黒柳徹子が挙げられます。

ちなみに皆さんご存知の発明王エジソンは、子供の頃から科学に関する有り余る探求心で学校の授業を阻害していたようです。問題児扱いとされ学校から見放されたエジソンは、教師であった母親の指導で自宅学習をしていたようです。エジソンの母親は、息子の才能に必要以上に干渉をすることなく才能をフォローしていきます。本作の映画のイヴリンと違い、我が子を上手に導いていったのでしょう。

映画ギフテッドとは?

映画ギフテッドの作品情報

映画「ギフテッド」は、2017年にアメリカで公開されています。監督はマーク・ウェブ、主演はクリス・エヴァンスと子役のマッケンナ・グレイスです。2017年4月7日に全米56館で限定公開された映画「ギフテッド」の週末映画興行収入ランキングは、初登場16位でスタートします。翌週には公開規模を1146館にまで拡大し、初登場の16位から6位と上がり、5週連続トップ10入りの大ヒットとなっています。

天賦の才能を授かった少女メアリーの本当の幸せを導き出す映画「ギフテッド」は、アメリカでは映画批評家などから好意的な評価・感想だったようです。日本でも映画「ギフテッド」は、ぴあ映画生活やFilmarks映画初日満足度ランキング第1位となっており、本国アメリカ同様に好意的な評価・感想だったようです。

映画ギフテッドの監督

新進気鋭の映像作家マーク・ウェブは、10年以上にわたり有名ミュージシャンのミュージックビデオを手がけます。長編映画初監督となった2009年の映画「(500)日のサマー」が映画批評家に絶賛され、様々な映画祭でノミネートや受賞となります。2012年の映画「アメイジング・スパイダーマン」、2014年の映画「アメイジング・スパイダーマン2」を手がけています。

マーク・ウェブは、「(500)日のサマー」や「アメイジング・スパイダーマン」シリーズの大ヒットでハリウッドの一流監督の仲間入りとなります。しかし、“映画を愛する純粋な気持ちに返りたい”と考えたいた時に巡り合った「ギフテッド」の脚本を映画化します。

映画界に足を踏み入れる前のマーク・ウェブは、Green Day、マイ・ケミカル・ロマンス、マルーン5などの有名ミュージシャンのミュージックビデオを手がけています。上記の動画は、グリーン・デイの2009年のミュージックビデオ「21 Guns」です。

映画『ギフテッド』 公式サイト

映画ギフテッドの登場人物・キャスト一覧!

クリス・エヴァンス/フランク・アドラー

いくつかのテレビシリーズにゲスト出演したクリス・エヴァンスは、2005年の映画「ファンタスティック・フォー 」で知名度を上げていきます。マーベル・シネマティック・ユニバースで、彼の名を一躍世界に広めることとなった2011年の映画「キャプテン・アメリカ」から主人公キャプテン・アメリカを8年間演じ、映画「アベンジャーズ」シリーズの完結編となる2019年の映画「アベンジャーズ4」で引退となっています。

ボストン大学で哲学の準教授だったフランクは、自殺した姉ダイアンの遺言「我が子に普通の人生を」に従って残された赤ん坊のメアリーを育てると決意します。フランクは姉の自殺を機に、フロリダ州タンパ近くの小さな町に移り、ボートの修理工をしながら姪メアリーを男手一つで育てています。ギフテッドであるメアリーの行く末に悩みながらもフランクは、姉の遺言通りに7歳になった姪を普通の小学校に通わせます。

マッケンナ・グレイス/メアリー・アドラー

7歳で子役デビューしたマッケンナ・グレイスは、TVドラマ「ブラーハウス」(2016~2017)や2016年の映画「インデペンデンス・デイ・リサージェンス」など出演しています。TVドラマ「サバイバー」(2016~2018)で、主演キーファー・サザーランドの娘役として出演しています。マッケンナ・グレイスは映画「ギフテッド」のメアリー役が評価され、2018年の放送映画批評家協会賞の若手俳優賞にノミネートを受けています。

小学校に通うはずの年頃のメアリーは、自殺した母親と同じくギフテッドであるため自宅学習をしています。大人顔負けの知識を披露できるメアリーですが、7歳の子供は世の中というものを全く理解出来ていないようです。そんなメアリーは、叔父フランクの説得で仕方なく学校に通うことになります。メアリーは、初めて体験する同年代との人間関係に戸惑いならも成長していきます。

リンゼイ・ダンカン/イヴリン・アドラー

舞台・テレビ・映画で活躍するスコットランド出身の女優リンゼイ・ダンカンは、舞台女優でローレンス・オリヴィエ賞を2回受賞、トニー賞ではノミネートを受けています。2010年の映画「アリス・イン・ワンダーランド」、2013年の映画「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」に出演しています。リンゼイ・ダンカンは演劇への貢献が認められた、2009年の女王誕生日叙勲で大英帝国勲章・コマンダーに叙勲されています。

かつて数学の研究者であったイヴリンは、ギフテッドであった娘ダイアンの才能をフォローすべく情熱を注いでいましたが娘の妊娠を機に疎遠となってしまいます。7年後イヴリンは孫メアリーが通う小学校の校長から、ダイアンの忘れ形見である娘メアリーがギフテッドだと知ることとなります。メアリーのギフテッドに固執するイヴリンは、メアリーの親権を巡って息子フランクと対立することになります。

ジェニー・スレイト/ボニー・スティーヴンソン

コメディエンヌとしてのキャリアをスタートさせたジェニー・スレイトは、人気バラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のレギュラーを経て、コメディエンヌとしての不動の地位を確立していきます。女優や声優としても活躍場を広げ、2016年の映画「彼女が目覚めるその日まで」、2016年のディズニーの長編アニメ映画「ズートピア」、2018年の映画「ヴェノム」などの話題作へも出演しています。

担任であるボニーは、年齢に不釣り合いな反抗的な態度を示すメアリーに高度な数学能力があること気付きます。ギフテッドであるメアリーを教師として真摯にサポートするボニーは、いつしかフランクと親しくなっていきます。

オクタヴィア・スペンサー/ロバータ・テイラー

元々キャスティングの仕事として雇われていたオクタヴィア・スペンサーは、1996年の映画「評決のとき」のジョエル・シュマッカー監督に端役でのオーディション勧められ、同作映画で端役としてデビューを果たします。2008年の映画「7つの贈り物」で小さい役ながら高い評価を受けます。2011年の映画「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」で映画批評家から高い評価を受け、アカデミー助演女優賞などを受賞しています。

メアリーの複雑な背景を知っているフランク家族の近所に住むロバータは、メアリーの育て方に悩むフランクの良き理解者です。同年代との関わりが薄いメアリーにとって。自分に惜しみない愛情を注いでいるロバータはフランクと同様に大切な存在となっています。

映画ギフテッドのあらすじをネタバレ解説!

映画ギフテッドあらすじネタバレ①フランクとメアリー

フロリダ州タンパ近くの小さな町。ボートの修理工をしているフランクは、亡き姉の娘で7歳になるメアリーと片目の猫・フレッドと一緒に暮らしています。フランクは、自宅学習をしているメアリーに子供らしい普通の生活を送らせるべく小学校に通うように勧めます。登校初日、メアリーは渋々登校することになります。しかし、近所に住むフランク家族の良き理解者であるロバータは、娘のように思っているメアリーを心配しています。

メアリーは退屈すぎる算数の授業で担任のボニーに反抗的な態度を取りますが、驚くべき数学の才能を発揮します。ボニーは早速フランクに、メアリーの年齢に見合わない数学の才能について話をするもののはぐらかされてしまいます。平凡で退屈過ぎる学校にメアリーは不満を爆発させ度々トラブルを起こしますが、フランクやボニーのサポートで学校生活に徐々に慣れていきます。というあらすじネタバレとなっています。

映画ギフテッドあらすじネタバレ②姉の遺言

天才数学者であったフランクの姉ダイアンは、ミレニアム問題のひとつナビエ–ストークス方程式の解明を目前とした矢先、赤ん坊のメアリーを残して自殺します。人好き合いが苦手なダイアンは、メアリーの父親とは破局しており実家とも疎遠です。フランクは、「メアリーに普通の人生を」という姉の遺言を尊重し、メアリーの親代わりとなったのです。担任としてメアリーの背景を知ったボニーは、フランクと親しくなっていきます。

担任のボニーからメアリーの才能を知った校長は、フランクに彼女を奨学金付きで英才教育の私立校入学を勧めますがフランクは申出を断ります。校長から、メアリーの才能を知らされた祖母イヴリンが突如2人の前に現れます。数学者だったイヴリンは、母親と同じ才能を受けついているメアリーを手元で教育をしようとします。しかし、フランクは姉の遺言を尊重すべきだと主張します。というあらすじネタバレとなっています。

映画ギフテッドあらすじネタバレ③母と息子

メアリーの養育について、フランクとイヴリンの対立はついに法廷に持ち込まれることとなります。メアリーとの面会を許可されたイヴリンは、孫をマサチューセッツ州の自宅へ招待し母親の偉業を熱く語ります。ダイアンが取り組んでいたナビエ–ストークス方程式に興味を抱いたメアリーに、イヴリンは「やる気があるなら手伝う」と言います。数学を通じてイヴリンと打ち解けたメアリーは、祖母の高圧的な態度を嫌っているようです。

再び法廷で、メアリーが生まれる前に別れたの実父ポラードが出廷します。それに対しフランク側の弁護士カレンは、ダイアンの死後メアリーと接触を持たなかったポラードの父性の欠如を追求し、フランク側は有利となります。しかし、実父の愛情の無さにショックを受けるメアリーにフランクは、出産で喜ぶ家族の様子を見せメアリーも同じように祝福されたのだと語ります。というあらすじネタバレとなっています。

映画ギフテッドあらすじネタバレ④幸せの方程式

平行線が続く法廷で、双方の弁護士は2人に和解を提案します。親権はそのままフランクとなり、メアリーを里子に出しますが定期的な面会は可能です。教育面では、イヴリンが推薦する私立学校に通うこととなります。そして、メアリーが12歳になった時、自分の意志でフランクと里親のどちらと暮らすかを選択させます。2人はこの和解案を承諾します。そしてフランクは、嫌がるメアリーを猫のフレッドと一緒に里親に預けます。

ある日、フランクはイヴリンが条件を破ったことを知ります。里親宅でメアリーを教育するイヴリンにフランクは、姉からナビエ–ストークス方程式の解明の公表を母の死まで伏せておくように指示されていたことを明かします。フランクは論文をイヴリンに譲渡する代償として、メアリーとの生活を取り戻します。メアリーは英才教育を受けながら、元の学校の生徒たちとの普通の生活を送ります。というあらすじネタバレとなっています。

映画ギフテッドの魅力とは?

魅力①感動的な愛の物語

我が子がこの映画のようなギフテッドでなくても、親は子供の人生のために試行錯誤するものでしょう。それが度を超すと、本作映画のダイアンのように命を絶ってしまうという悲劇的な結果を招いてしまいます。ダイアンが、メアリーの父親となる男性とのコミュニケーションを絶ってしまうという行為は、彼女が人付き合いの苦手というだけでなく、母親の徹底した管理下で無意識に人間性を抑え込むようにさせられたいたのでしょう。

成績や運動が良かったり、歌が上手かったりなどそれらの才能を磨き、人々に喜ばれることは当人や親にとってこの上ない幸せでしょう。しかし、親が子供の才能のみに固執するのは、子供の人間性を崩壊させることとなります。この映画でギフテッドを左右するのは、親の控えめで無償の愛が必要不可欠となってきます。それをこの映画で難なく体現するフランクとメアリーの絆に、映画の観客は惹きつけられ感動するのでしょう。

魅力②子役の女の子の演技

この映画の観客は、メアリー扮するマッケンナ・グレイスの可愛さにノックアウトされることでしょう。彼女は、7歳児の言動を違和感なく体現しています。口を開けて笑うと前歯が無く、登校初日のふてくされた顔も生意気ですがとても愛らしいです。撮影当時のマッケンナ・グレイスは10歳ぐらいと想定されます。小柄だから7歳でも違和感がなさそうですが、10歳ぐらいのマッケンナ・グレイスは7歳児を見事に演じています。

次世代のナタリー・ポートマンを期待されているマッケンナ・グレイスは、SNSを完璧に使いこなしているイマドキの女の子です。仕事の様子からプライベートショットまでキュートな姿をアップし、インスタのフォロワー数がなんと46万人以上だそうです。プレミアなどでは有名ブランドに身を包んでいますが、普段は大好きなポケモン柄のTシャツなどカジュアルな装いです。

魅力③監督が魅せる人間ドラマ

マーク・ウェブ監督は、この映画の撮影前にギフテッドの入念なリサーチを行い映画の撮影に挑んでいます。映画でメアリーがフランクにピアノをねだるものの却下されるシーンは、マーク・ウェブ曰く「数学が得意な天才児は音楽も得意いらしい」という情報をアレンジして映画に織り込んでいます。ちなみに、ダイアンの教育に熱心だったイヴリンの自宅にはピアノがあります。

マーク・ウェブ監督はギフテッドのシビアな現状を映画に織り込みながら、当たり前の日常から理にかなったメアリーの幸せをシンプルに導き出しています。特に感動を狙った演出ではないのですが、海岸ではしゃぐメアリーを見守りながらビーチパラソルの下くつろぐフランクや夕陽をバッグにフランクにまとわりつくメアリーなどのシーンはマーク・ウェブの優しい目線が伺えます。

魅力④不器用ながらも優しいフランク

姉のダイアンのようなギフテッドには恵まれなかったものの、フランクはボストン大学で哲学の準教授という職を得たエリート人生だったようです。イヴリンのような母親だと姉弟仲が悪くなりそうですが、フランクはギフテッドであるダイアンの苦悩を理解していたのでしょう。だかこそダイアンの遺言を尊重して、託された生後間もない赤ん坊メアリーを男手ひとつで育ててきたのでしょう。

エリート人生を手放してまでもフランクは、ギフテッドあるメアリーを真摯に向き合っていきます。生意気ざかりのメアリーは、不器用ながらも優しいフランクの教育ですくすくと育っています。親権裁判で実父の自分への無関心さに涙するメアリーにフランクは、産婦人科で出産を喜ぶ人たちの様子を見せながらメアリー出産時の話をします。このシーンは、メアリーに対するフランクの優しさが溢れています。

魅力⑤祖母イヴリンが執念の果てに得たもの

エリート数学者イヴリンは、結婚を機に数学から遠ざかっていたようです。しかし、娘ダイアンがギフテッドだと判明し、娘の才能開花をライフワークとしていたようです。映画で多くは語られませんでしたが、経済的に裕福アドラー家は、イヴリンが娘に執着するため家族関係は冷めたものだったようです。イヴリンの執着はダイアンの妊娠と死亡で途絶えますが、今度は娘の資質を受けついたメアリーに執着していきます。

ネタバレになりますが、ダイアンはナビエ–ストークス方程式の解明し、母親の死後に論文を公表するように弟に託しています。本来ならフォローしてくれた母親と共に喜びを分かち合うのですが、イヴリンはフランクから皮肉な形で論文を手にするというネタバレになっています。使命を果たすべく挑んだダイアンが書き綴った論文の草稿を手にし、涙するイヴリンに心に去来するものは何だったのでしょう。

魅力⑥片目の猫フレッド

フランクとメアリーの家族である片目の猫フレッドは、メアリーに拾われた時点で片目だったようです。映画の中でフレッドは、何気に重要な役割を担っています。初登校でトラブルを起してしまったメアリーにフランクは、「鳥に優しいフレッドのようになれ」と優しく諭します。並外れた頭脳ですが、社会性が乏しいメアリーにとってフレッドは大切な家族です。メアリーは、そんなフレッドを授業の自己アピールで紹介しています。

イヴリンの猫アレルギーいう設定が、映画後半の重要なネタバレに繋がっています。メアリーはフレッドと里親に預けられるあらすじとなっています。その後、ボニーを通じてフレッドの殺処分を食い止めたフランクは、メアリーに接触するため猫アレルギーのイヴリンがフレッドを殺処分行きにしたといネタバレとなっています。フレッドは、フランクとメアリーが再び暮らすという、あらすじネタバレとなるきっかけを作ってくれています。

映画ギフテッドを観た感想や評価は?

感想①素晴らしかった!

観客の評価・感想が総じて花丸の映画「ギフテッド」も、アメリカ映画協会よる「感動の映画ベスト100」に選出してほしいぐらい素晴らしい映画と言えます。

感想②人を愛する才能

もし、映画「ギフテッド」の感想を端的に述べよと言われたら、キャッチコピー通りの「いちばん大切なのは、愛する才能」という映画と答えます。見事なキャッチコピーと言えます。

感想③泣きそうになった

「全米が泣いた」みたないキャッチコピーがなくても、気がついたら泣いていたという感想を抱くことでしょう。

感想④アツいぞ!数学の世界

「○○細胞を発見」「未知の惑星を発見」など科学的なことは、ニュースなどで取り上げられることがあるので結構身近に感じられます。しかし、「数学」については映画「ギフテッド」を観るまでは遠い存在だったと言えます。数学の世界も、本作映画のダイアンのように身を削るような研究がされたいたのだと痛感します。

映画ではダイアンがミレニアム懸賞問題のひとつナビエ–ストークス方程式の解明していますが、実際はポアンカレ予想が解決されており、残りの6つは2018年9月末の時点で未解決だそうです。どこかの雑誌のタイトルみたいなミレニアム懸賞問題には、100万ドル(ざっくり計算して日本円でおよそ1億円以上)の懸賞金がかけられているそうです。さて、次に解明するのは誰なのでしょうか。

感想⑤ギフテッドの研究者の解説

ギフテッドの研究者曰く、フランクとイヴリンの両極端となるメアリーの教育の考え方は、実際だったらどちらも微妙だそうです。一見、イヴリンよりフランクに軍配が上がりそうです。ギフテッドを否定し、「普通の子供」と同様に育ててしまうとギフテッドの子供たちを追い詰める可能があるそうです。映画のラストのようにメアリーがギフテッド教育を受けながら、同年代を交流し社会性を身に付けるというのがベストだそうです。

感想⑥将来有望な子役マッケンナ・グレイス

マーク・ウェブ監督が「彼女なしではこの映画は成立しなかった」と言わしめたメアリー役のマッケンナ・グレイスは、オーデションで800人から1000人のライバルを蹴落として役をゲットしています。十数年後ぐらいしたらマッケンナ・グレイスは、アカデミー賞の主演か助演かを受賞できるような大物の女優に成長しているでしょう。

感想⑦数学の天才児とその叔父と片目の猫

本作の映画の脚本家トム・フリンは、脚本の仕事がそれなりに順調だったので生活には不自由なかったそうです。住宅バブルが弾け、不動産開発のため移転したフロリダ州セントピーターズバーグで売ることを全く意識せずに書いたのが「ギフテッド」の脚本だったそうです。重圧を感じることがなかったからこそ、総じて評価・感想が良いこの映画の基となる脚本を執筆できたのでしょう。

本作の映画の重要なネタバレのキッカケを担う片目の猫フレッドは、脚本家トム・フリンの飼い猫だそうです。トム・フリン夫妻とフロリダで暮らしているそうです。本当の名前は不明ですが、元々片目だっだそうです。

感想⑧幸せになるために

それぞれ考えに相違があるものの、フランクとイヴリンはメアリーの幸せを第一に考えています。幸せを導き出す方程式の答えは、二者択一ではなく両方の考えをミックスさせたということでしょう。

映画ギフテッドのネタバレ解説まとめ!

映画「(500)日のサマー」で一躍有名監督となったマーク・ウェブが、大作映画の重圧から解き放たれて描いた本作の映画は、何気ない日常の幸せ丁寧に綴りながら本当の幸せを導き出すあらすじとなっています。本作の映画は、映画批評家や観客の評価・感想が総じて良いので未見の方に是非お勧めします。本作の映画のブルーレイ&DVDは、リリース・レンタル可能となっています。U-NEXTやdTVなどでも動画が配信されています。

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