わたしを離さないでの映画あらすじと感想ネタバレ!キャストの演技力や評価は?

2017年にカズオ・イシグロがノーベル賞作家となったことで、映画「わたしを離さないで」のあらすじやネタバレが再び脚光を浴びています。また、映画「わたしを離さないで」は日本でもテレビドラマ化された、注目度の高いタイトルでもあります。映画「わたしを離さないで」はどんなあらすじやネタバレがあるのか、キャストはどんな俳優が演じているのでしょうか。また映画「わたしを離さないで」の感想としてはどんなものが寄せられているのかなど、感想や魅力・あらすじやネタバレを丁寧にご紹介していきます。

わたしを離さないでの映画あらすじと感想ネタバレ!キャストの演技力や評価は?のイメージ

目次

  1. わたしを離さないでの映画あらすじや感想が気になる!
  2. わたしを離さないでの映画キャストは?演技力の評価も紹介!
  3. わたしを離さないでの映画あらすじネタバレ
  4. わたしを離さないでの映画を観た感想や評価は?
  5. わたしを離さないでの映画あらすじや感想まとめ

わたしを離さないでの映画あらすじや感想が気になる!

この映画「わたしを離さないで」まとめでは、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの小説を原作にした映画「わたしを離さないで」のあらすじネタバレや感想について取り扱っていきます。映画「わたしを離さないで」は日系イギリス人であるカズオ・イシグロが原作であるとして、公開当時からあらすじやネタバレが話題になっていました。

それが、2017年にカズオ・イシグロがノーベル賞作家となったことで、映画「わたしを離さないで」のあらすじやネタバレが再び脚光を浴びています。また、映画「わたしを離さないで」は日本でもテレビドラマ化された、注目度の高いタイトルでもあります。映画「わたしを離さないで」はどんなあらすじやネタバレがあるのか、キャストはどんな俳優が演じているのでしょうか。

また映画「わたしを離さないで」の感想としてはどんなものが寄せられているのかなど、映画「わたしを離さないで」の感想や魅力・あらすじやネタバレを丁寧にご紹介していきます。

ノーベル賞作家、カズオ・イシグロが描くSF作品

映画「わたしを離さないで」のキャストやあらすじのネタバレなどをご紹介していく前に、映画「わたしを離さないで」の概要をご紹介しておきましょう。映画「わたしを離さないで」の原作は、日系イギリス人です。長崎県長崎市出身ですが、研究者であった父親の仕事の関係で6歳の時に英国に渡っています。作家としての活動歴は長く、1982年に『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を受賞。

のちに9ヶ国語に翻訳され、世界的に読まれる作品となります。また1989年には、英国貴族の家に使える老執事が昔を回顧する形で語られる『日の名残り』ブッカー賞(英語圏最高の文学賞)を受賞します。この時、カズオ・イシグロはまだ35歳でしたが、すでにイギリスを代表する作家となっていました。

『日の名残り』はのちの1993年、「君の名前で僕を呼んで」で知られるジェームズ・アイヴォリー監督、「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンスを主演に迎え、で映画化されています。カズオ・イシグロは日系イギリス人ですが、来日の頻度は多くなく、常に自分の中にあるのは「架空の日本に対するイメージ」だと語っています。

6歳で日本を訪れたカズオ・イシグロにとって、日本は自分の記憶の中にしかない場所であると同時に、インスピレーションの源でもありました。「日の名残り」をはじめとして、カズオ・イシグロ作品のテーマとして通底しているのは、常に「記憶」の問題です。カズオ・イシグロは自身の作品が映画化(映像化)されるにあたって、画面に映るものすべてが鮮明に描き出される点は小説とは違う、と語っています。

カズオ・イシグロにとって、小説も実際の記憶と同様、曖昧で、時に断片がぼやけ、すべてがクリアになってはいないものです。それと同時に、「記憶」とは自分が何者であるのかということの大事な証拠ともなります。映画「わたしを離さないで」もまた、こうしたカズオ・イシグロの「記憶」というものに対する興味や思索が描かれてた作品となっています。

また、カズオ・イシグロは映画「わたしを離さないで」について、「期待をはるかに超えたもの」だと言って喜んでいたと言います。カズオ・イシグロは1950年代の日本映画を愛しているのだそうですが、映画「わたしを離さないで」を撮ったロマネク監督は、日本の成瀬巳喜男監督の作品を参考にして映画「わたしを離さないで」の製作に臨んだそうです。

そのため、カズオ・イシグロは映画「わたしを離さないで」を見たとき、日本映画を観ているような感覚に陥ったと語っています。

Thumbわたしを離さないでは実話?クローン人間は実在する?【カズオ・イシグロ原作】 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

わたしを離さないでの映画キャストは?演技力の評価も紹介!

では、映画「わたしを離さないで」にはどんなキャストが出演しているのでしょうか。カズオ・イシグロも絶賛する演技を見せた映画「わたしを離さないで」のキャストをご紹介していきましょう。まず、映画「わたしを離さないで」の主人公・キャシーを演じたのは、キャリー・マリガンです。

キャリー・マリガンは2009年の映画「17歳の肖像」で英国アカデミー賞主演女優賞受賞したほか、ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)にノミネートされるなど、デビュー当時から大きな注目を集めました。映画「わたしを離さないで」以降も、2013年の「華麗なるギャツビー」、2015年の「未来を花束にして」、2017年の「マッドバウンド 哀しき友情」など数々の話題作に出演し、精力的に活動を行なっています。

映画「わたしを離さないで」での演技については、原作者であるカズオ・イシグロが、顔の表情をさほど変えずに深い感情を表現している、と褒め称えるほど、見事な演技を披露しています。映画「わたしを離さないで」でキャシーの相手役、トミーを演じたのは、アンドリュー・ガーフィールドです。

映画「わたしを離さないで」ど同じ2010年に公開の「ソーシャル・ネットワーク」では、ハリウッド映画祭のブレイクスルー男優賞を受賞、イブニング・スタンダード英国映画賞の男優賞を受賞するなど、数々の賞を受賞・ノミネートされるなど注目を集めました。また、その後2012年・2014年には「アメイジング・スパイダーマン」に出演し、見事主役のスパイダーマンを演じています。

映画「わたしを離さないで」でルース役を演じているのは、言わずと知れた大女優のキーラ・ナイトレイです。代表作は、誰もが記憶に残っている2003年「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」です。映画「わたしを離さないで」では、主人公キャシーの恋敵として登場するキーラですが、終盤で見せるショッキングなシーンでの演技は見事で、レビューの中には主役のキャリー・マリガンを食っていたという声もあります。

「シェイプ・オブ・ウォーター」のサリー・ホーキンスも出演

また、映画「わたしを離さないで」には見逃せないキャストも出演しています。映画「わたしを離さないで」でカギを握る学校の教師、ルーシーを演じるのは、サリー・ホーキンスです。決して美人ではないサリー・ホーキンスですが、2017年の映画「シェイプ・オブ・ウォーター」では女優としての実力を見せつけ、主演女優賞は逃しましたが、作品賞受賞の立役者となりました。

また、映画「わたしを離さないで」と同じイギリスを舞台とした「パディントン」では、南米からやってきたくまのパディントンを優しく見守る家族の母親役を演じ、作品に魅力を与えています。

わたしを離さないでの映画あらすじネタバレ

ではいよいよ、映画「わたしを離さないで」のあらすじやネタバレはどんなものなのか、映画「わたしを離さないで」のあらすじをネタバレありで見ていきましょう。映画「わたしを離さないで」の舞台は1970年代のイギリスです。映画は、大人になった主人公のキャシーが介護人になって働いているところから始まります。

映画「わたしを離さないで」は舞台はイギリスですが、物語には架空の話が混じっており、1967年に人類の平均寿命が100歳を超え、画期的な医療方法が発見された、というテロップが映画「わたしを離さないで」の冒頭では映されます。主人公キャシーは、友人のルースやトミーとともに、イギリスの田舎のある学校ヘールシャルムに通っていました。

ヘールシャムは緑に囲まれ、一見うつくしい学校に見えますが、とある重大な秘密を抱えていました。その秘密を明かさないため、学校には奇妙な点がありました。学校は外の世界からは完全に閉ざされ、子どもたちは学校の外へは出られません。子どもたちはいつも学校の中だけで暮らし、寝食の全てを学校の中だけで行なっています。

かつて禁を破って学校の外に出た者は、体を切り刻まれて木に吊るされたという恐ろしい恐ろしい噂が、子どもたちの間では実しやかにささやかされいます。また別の噂によると、外に出た子どもは二度と中に入れてもらえず、餓死したと言います。その他にも学校の生徒は、目的のよくわからない芸術活動をさせられたりしています。また、学校には度々行われる定期検診というものがあります。

しかし、何の為に行なっているのか、生徒の誰も知りはしません。しかし子どもたちは、学校の中でだけは自由に暮らすことができました。キャシーはトミーとひそかに惹かれ合っていて、トミーからひとつのカセットテープをもらいます。その中に入っている楽曲は“Never let me go”という曲で、「わたしのことを離さないで」と歌っていました。

順調に行けば交際をすることになるか、という流れだった二人ですが、ルースが間に入ってきて、キャシーが目撃する前でキスをします。それまでルースはキャシーとトミーのことをからかっていたのですが、急なルースの態度の変化に、キャシーはついていくことができません。そんなある時、教師の一人であるルーシー先生という教師が、大事な話があるとひどく深刻な顔をして、とあることを打ち明けます。

「提供者」と呼ばれる子どもたちの、残酷な真実

それは、学校の存在に関わる重大な秘密で、それまで誰も知ることのなかった真実でした。学校にいる生徒はみな「提供者」と呼ばれていましたが、彼らは臓器提供の為に存在するクローンだったのです。外界から必要とされれば彼らは臓器を提供することが決まっていて、抗うことはできません。数度の臓器提供を行い、そして一生を終えるということが、すでに決められているのです。

ルース先生は真実を子どもたちに知らせたことで職を追われ、そして18歳になったキャシー、トミー、ルースの3人は、「コテージ」と呼ばれる場所で少人数の共同生活を営むことになります。キャシーたちの他には、コテージに先に滞在していたひと組のカップルがいました。彼らはキャシーたちに、興味深い話をします。「提供者」は基本的に、臓器提供の義務から逃れることはできません。

彼らは、世界の何処かにいるオリジナルの「コピー(クローン)」に過ぎないため、自由になることは許されません。ヘールシャムと同じようなクローン用の学校は他にもいくつかありますが、ヘールシャムは特別なのだとカップルは語りました。ヘールシャムにいた「提供者」たちの中で、もし真実の愛を見つけた者がいれな、その者たちには猶予が与えられ、数年一緒に過ごすことが許されるのだと。

カップルのふたりは、自分たちには真実の愛があるから「猶予」を申請したいのだと語りますが、キャシーたちはそんな噂を耳にしたこともなく、誰に掛け合えばいいのかも分かりません。ですが、確かにヘールシャムの方針は独特で、生徒たちに絵を描かせていたのも、本来「提供者」に過ぎない子どもたちに、人としての心や創造性を見出そうとしているようでした。

小さい頃から絵を大量に描きためていたトミーと反対に、ルースは絵を提出していなかったのですが、もし優秀な絵を描いていたら何かが変わっていたかもしれないと考え、提出していなかったことを悔やんでしました。コテージで共同生活をするようになってからも、ルースはトミーとの交際を続けていて、キャシーはそれに見て見ぬ振りを続けるのに必死でした。一人孤立していくキャシーは、やがて介護生としてコテージを後にします。

それきり、ルースともトミーとも縁は切れてしまいました。年月が経ち、介護人として一人前になったキャシーの元にルースと再会します。再会した時、ルースはすでに2回目の「提供」を終えて死に向かっていました。ルースは、自分がキャシーとトミーの関係に嫉妬し、彼らを引き裂いてしまったことを悔やんでいると告白します。ルースはキャシーに詫び、トミーとともにヘールシャムの校長のところに言ってほしいと願います。

キャシーとトミーの間には「真実の愛」があったと、ルースは信じていたからです。ルースは3回目の「提供」を終え、使命を全うして命を終えます。キャシーはルースに言われた通りトミーとともに、ヘールシャムの校長を訪ねますが、そこで残酷な事実を聞かされます。

「猶予」の話は単なる噂に過ぎず、絵の件も、子どもたちに「魂」があるのかどうかを確かめていたに過ぎなかったと。キャシーはトミーが使命を終えるのを見届け、そして自分もまた「その時」が来るのを静かに待つのでした。

わたしを離さないでの映画を観た感想や評価は?

では、映画「わたしを離さないで」のあらすじやネタバレを実際に見た人の感想をご紹介しましょう。こちらは、映画「わたしを離さないで」のあらすじやネタバレを是非オススメしたいという感想です。映画「わたしを離さないで」あらすじやネタバレに関する感想を見ると、映画「わたしを離さないで」の感想には「辛い話だった」と言った感想が多く見られます。

映画「わたしを離さないで」は重く悲しいという感想が多いストーリーながら、決して悲劇として描いていない点を評価する感想も見られます。映画「わたしを離さないで」のほかの多くのカズオ・イシグロ作品と同じように、映画「わたしを離さないで」もまた、人間という存在はなんなのかと言った問いがテーマだと指摘する感想もあります。

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わたしを離さないでの映画あらすじや感想まとめ

いかがでしたでしょうか。重厚なテーマと、叙情的な画面が魅力の映画「わたしを離さないで」。キャスト他様々な魅力がたっぷりの映画「わたしを離さないで」で、カズオ・イシグロワールドに浸ってみてはいかがでしょうか。

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