2018年11月25日公開
2018年11月25日更新
月とキャベツのネタバレあらすじ!山崎まさよし主演映画の結末と感想は?
映画「月とキャベツ」1996年12月21日公開。主演:山崎まさよしの映画デビュー作と同時に「One more time,One more chance」を主題歌に用いて注目を集めた作品です。人気バンド「ブレインズ」のボーカル花火はバンド解散後、田舎でキャベツ栽培する生活を送っていますが、ある日ダンサー志望の少女ヒバナが現れ花火の曲で踊りたいと言い出し音楽への情熱に再び火が付き始める花火。切ない夏の出会いを描いた映画「月とキャベツ」のネタバレやあらすじ、感想を紹介していきます。
目次
月とキャベツのあらすじが気になる!
1996年12月21日公開映画「月とキャベツ」は、鶴間香のシナリオ「眠れない夜の終わり」を原案として篠原哲雄監督と真柴あずきが共同で脚本を書いたものです。歌手の山崎まさよしが主役を務めると同時に主題歌「One more time,One more chance」も用いられました。月とキャベツは俳優としての映画デビュー作となりました。
カリスマ的人気を博したミュージシャンの花火(山崎まさよし)は、人里離れた田舎でキャベツを育てながら生活しています。ある日ヒバナと名乗る少女が突然押しかけて来るのですが極端に人を遠ざける花火は疎ましく思うのです。ダンサー志望のヒバナが花火に音楽への情熱の火付け役となりピアノに向かわせていくのですが。異色のラブストーリー映画「月とキャベツ」のあらすじやネタバレ、映画を観た人の感想を紹介していきます。
映画「月とキャベツ」の篠原哲雄監督
出典: https://eiga.com
篠原哲雄(しのはらてつお)生年月日:1962年2月9日。出身:東京都。桐蔭学園高等学校卒業、明治大学法学部卒業後、1989年自主製作映画「RUNNING HIGH」がぴあフィルムフェスティバルに入選し、PFFアワード1989年特別賞を受賞。監督作品「月とキャベツ」が初の劇場用長編作となります。以降はジャンルを問わず数々の作品を手掛けています。
代表作は「天国の本屋 恋火(2004年)」「真夏のオリオン(2009年)」「起終点駅 ターミナル(2015年)」「プリンシパル 恋する私はヒロインですか?(2018)」等があります。
月とキャベツは山崎まさよし主演映画!キャストを紹介!
山崎まさよし/花火
元人気バンド「ブレインズ」のヴォーカル花火(山崎まさよし)。バンド解散後から人里離れた田舎でキャベツを栽培して生活を送り1年半が経った頃、周囲から音楽業界復帰の話を持ち掛けられるのですが、音楽に対する情熱が今一つ気乗りしない花火。
真田麻垂美/ヒバナ
出典: http://fmg.jp
ダンサー志望のヒバナは女子高校生。夏休みを花火と共に過ごすが訳アリな様子。若さの勢いと明るく少しワガママな彼女は天真爛漫に振る舞い花火との距離を縮めていきます。悪天候により雨で体が濡れてしまった時や川を前にした時に表情が曇ります。
鶴見辰吾/理人(リヒト)
人気バンド時代から今も、付き合い方を変えない唯一の理解者である理久はカメラマン。花火とヒバナを優しく見守ります。あるきっかけでヒバナの秘密を知ってしまうのですが、それでも花火の為に対応は変えずに見守り続け東京から田舎までを行き来します。
月とキャベツの映画あらすじをネタバレ!
映画「月とキャベツ」あらすじネタバレ、花火の過去と今
以前は人気バンド「ブレインズ」のボーカリストだった花火(山崎まさよし)はバンド解散後、人里離れた山でキャベツ栽培をして生活を送っています。ラジオをつけるとDJが「ブレインズ」の復帰を心待ちにしている様子などが聞こえてきますが、本人はそれがまた癪に障るといった感じです。最近は人付き合いも無くなり唯一以前と変わらぬ付き合いをするのがカメラマンの理人(鶴見辰吾)でした。
採れたてキャベツを理人に届けた花火は木村(ダンカン)からプロデューサーに転向した形で音楽業界復帰してはどうかと勧められますが『バンドとして音楽を続けたい、歌いたい自分があるのに曲が作れない。周囲は復帰か裏方かの答えを求める。』追い込まれる花火は何もかもが嫌になります。
そんなある日、野原に車を止めて空を眺める花火はサイドミラーに踊る少女が映っている事に気づきます。何度も振り返り角度を確認します。「え?、あれ?」と思わず声が出てしまうのですが、全く予期しない方向に踊る少女を見つけダンスに合わせてハーモニカを吹き始めます。ハーモニカの音に気付いた少女は車まで近づいてきます。しばらく怪訝そうに見ていましたが、少女はこう切り出しました。
「ダンスコンクールにバスで向かう途中に気づいたらここに居た、財布の入った鞄もバスに置き忘れた」と話します。少しのお金を少女に渡し「これならバスぐらい乗れるだろ、お金はあげる」と言い車で去って行きました。この時花火は、またこの少女に再会するなど思ってもいませんでした。(映画「月とキャベツ」あらすじより)
映画「月とキャベツ」あらすじネタバレ、花火とヒバナの出会い
ある夜、花火が家に居るとあの時の少女が家に押しかけてきます。「お金返しにきた、家にも帰ったよ」とバックを見せます。花火のファンだと言う少女はヒバナと名乗りました。追い返すも庭で野宿をしようとするので今晩だけの約束で花火はヒバナを家に泊めてあげる事にしました。(映画「月とキャベツ」あらすじより)
翌日、ヒバナは自由奔放に行動します。丘を目指し勝手に山道を入って行ったり、壊れた自転車を拾い修理を始めたりと帰る気配がありません。花火はヒバナに「帰れ!」と一言強く言います。ヒバナはしょんぼり顔でカバンを手に永遠続く山の道を歩いて帰っていきました。一人になった花火は黒板にヒバナの落書き『怒った顔の花火』の似顔絵を見つけ苦笑いをし、自転車でヒバナを追いかけ家に居ていいよと伝えました。
出典: https://note.mu
花火は採れたてキャベツで食事を作りヒバナにご馳走します。ちぎりキャベツと大鍋で作ったキャベツのステーキ、これにつけるドレッシングもあります。「肉だけがステーキじゃなんだよ!」と言い豪快に食べ進めていきます。ヒバナもキャベツが美味しいと手を進めていきます。(映画「月とキャベツ」あらすじより)
ヒバナは新曲を作れない花火に新曲を催促します。ファンであるヒバナは花火の曲は永遠に残っているほど素晴らしい、花火の曲なら何だって曲に合わせて踊れる程好きだと伝えます。
ですが花火は「永遠なんて死んでから分かることだろ」と素っ気なく返しました。そこへスイカを持って理人が現れます。人見知りのヒバナは離れた所にいましたが、理人が駆け寄り初めましての挨拶とお近づきの印にお土産の天然紅を渡します。
映画「月とキャベツ」あらすじネタバレ、距離を縮めていく2人
3人は川へ遊びに出かけ冷たい川でスイカを冷やします。花火と理人は川魚に夢中で少年の様に遊びます。ですがヒバナは浮かない様子、すると突然倒れてしまうのです。花火の家で目を覚ましたヒバナは「以前溺れた経験がありそれ以来、水が苦手なんだ」と二人に説明しました。その後はとても元気になり3人で夕食をとり歌を歌い楽しく過ごしました。理人はヒバナに「花火のことをよろしく頼むよ」と言って東京へ帰っていきます。
翌日景色の良い丘にヒバナを誘い花火は昔の曲をハーモニカで演奏します。それに合わせてヒバナは伸び伸びと丘の上で踊り出します。太陽・緑・雲・光・風・におい・全てを全身で受け止めるかのように踊るのです。家に帰った花火はついにピアノの前に手を置き、新曲作りを始めていきます。そのピアノにも合わせて踊るヒバナ、花火のピアノの音が心地良さそうに踊ります。
いつものキャベツ畑。キャベツの葉を揺らしバサバサという音が楽しいヒバナ。夢中になってバサバサします。畑のキャベツ全部がバサバサ音をたてたらと考えるかの様に畑を見まわします。人気バンドの花火は沢山の人達から拍手を貰っている場面を想像している様子のヒバナ。もうじき夏休みが終わると話します。
キャベツの音を楽しんでいた2人に突然雨が降り出します。ヒバナは全力で走り雨から逃げ、追いかける花火と小屋に到着します。怯え震えるヒバナを花火は自分の服で懸命に体の水を拭き取ります。今にも意識を失くしそうなヒバナを大事そうに抱きかかる花火。花火にかけがえのないモノが自身の中にハッキリと確信した瞬間でした。雨が通り過ぎるまでの間2人は小屋でしばらく休みます。(あらすじネタバレご注意下さい)
ある時、理人の所に1本の電話があります。高校生ダンスコンクールの予選風景やダンサーの写真を見せて欲しいという依頼でした。理人は棚から写真ファイルを取り出し「いつでも見に来て下さい」と答えた。理人は写真ファイルの中に以前自分が撮影した少女のダンサーに目をやる。それはヒバナでした。(ここから先のあらすじネタバレご注意下さい)
花火はピアノの前でヒバナの踊りを見ながら曲を完成させようとしています。そんな所へまたひょっこり現れる理人。今日は望遠鏡を持ってきたと自慢気です。テンションの上がった花火は何度も望遠鏡のレンズを覗き込みます。そんな花火に理人は「六角レンチを探して持ってきて欲しい」と頼みます。2人になった理人はヒバナにゆっくりと話し始めます。(この先あらすじネタバレご注意下さい)
月とキャベツの映画結末をネタバレ!
映画「月とキャベツ」結末ネタバレ、ヒバナとの約束
「今年も高校生ダンスコンクールは盛況だったよ。ただ、1人だけ台風の影響で会場に来れなかった子が居たんだ。その子はね、以前ダンスレッスン室の片隅でイヤホンをつけ音楽を聴いていたんだ。絶対に信じている何かを持っていてゾクゾクしたのを覚えてる。思わずシャッターを切ったんだ。それがこの子」とヒバナに写真を渡します。そこにはヒバナが写っていました。「僕はこの子にありがとうって言いたいよ」と理人が言います。
(あらすじネタバレ)ヒバナは肩を震わせながら「プロのカメラマンに撮ってもらえてこの子がありがとうじゃない?」と涙をこぼした。今年、北海道を直撃した台風により土砂崩れが起こり、不運にそこを通りがかったバスが飲み込まれ川へ転落していたのです。その子はバスでコンクールへ向かう途中の事故でした。ようやく道路が開通し遺体が発見されたすぐ側に永遠繰り返され動いているウォークマンも一緒に見つかっていました。
そんな事情を知ったにも関わらず理人はヒバナに「ずっと花火のそばに居てやって欲しい」と頼みますがヒバナは「夏休みはずっと続かないんだよ」と答えます。夜、ヒバナが花火の曲をピアノで弾いてると花火がそっと近づいて一緒に弾き合います。後ろから花火に包まれるようにして2人はピアノを弾きます。愛おしく儚い時間が過ぎ去ろうとしているのでした。
ヒバナはピアノを弾き終わった花火の手をそっと握り、これからも歌い続ける事を約束して欲しいとお願いします。再び音楽に向き合い、誰かの為に伝えたい想いを曲に綴る創作意欲を取り戻した花火は強く頷き約束います。
映画「月とキャベツ」結末ネタバレ、復帰と別れ
理人から貰った紅を花火に塗って欲しいと言います。戸惑いながらも慣れぬ手つきで紅をひく花火。そして2人は見つめ合い唇を重ねます。そして、これ以上一緒に居られない事を告げ、ヒバナは家を出ていきます。追いかける花火。今、目の前にいて振り返ったヒバナの姿は忽然と消えてしまいました。
理人はヒバナの母からの手紙を読み、ヒバナの日記を花火に渡します。全てを知った花火はピアノの前に座り名曲「One more time,One more chance/山崎まさよし」を歌います。月明かりに照らされて現れたヒバナがピアノに合わせて踊ります。
月とキャベツの映画を観た感想とは?
- ヒグラシの鳴く声や小鳥のさえずり、家の中を歩いたり寝転がったりする音、窓を開け閉めする音まで、色んな音が際立って聞こえるように感じる。これがこの映画「月とキャベツ」の醸し出す雰囲気なのかな。
- One more time~が映画「月とキャベツ」の中で作られていくこと、完成して目の前に本当にある事全てが過去からやってきたことを痛感する。
- 夏の終わりにピッタリ、田舎の自然の映像、淡々と美しく雰囲気が良い。
- 山崎まさよしの魅力が溢れている作品。ギターにピアノにハーモニカ素晴らしかった。
- 歌が良いのは知っていたが思っていた以上に山崎まさよしの演技が観れたのは驚きでした。
- 山崎まさよし色気あるぅ超セクシーでイケメン
- バンドのベースが田中要次さん
- この映画「月とキャベツ」で聞くOne more time が一番好き。泣ける
- 紅をひくシーンはググッとくる。
映画「月とキャベツ」では、紅をひくシーンで感動したという感想が多く、それに続きダンスや女優:真田麻垂美の透明感が良かった。とゆう感想がありました。ですがやはり感想欄を埋め尽くすのは「山崎まさよし」に関するもの。色気、セクシー、若い、イケメン、歌に感動、ハーモニカも素敵等々、でもやっぱり泣きは「One more time,One more chance/山崎まさよし」に絞られていました。
月とキャベツのネタバレあらすじまとめ!
映画「月とキャベツ」のロケ地については、群馬県中之条町の地図を載せています。美しい自然に囲まれた村に興味のある方は検索してみてはいかがでしょう。ここまで映画「月とキャベツ」のあらすじネタバレ、「月とキャベツ」を見た人の感想を紹介してきました。
山崎まさよしの初俳優業でありながらも自然な演技とさすが本物ミュージシャンと思わせる歌唱力は素晴らしく、ロケ地の自然から夏を心地よく感じ取れます。ラブファンタジーの中に孤独を温かく包み込んでくれる誰かの存在を思わせる人間ドラマがあります。この映画「月とキャベツ」を是非一度ご覧になってはいかかでしょうか。