リバーズ・エッジの映画あらすじ・感想ネタバレ!二階堂ふみら実写キャストを紹介

映画『リバーズ・エッジ』は岡崎京子原作で雑誌『CUTiE』(宝島社)で連載された日本の漫画です。2018年に行定勲監督により映画『リバーズ・エッジ』が制作されました。映画主演キャストに二階堂ふみ、吉沢亮を起用し実写映画化され、第68回ベルリン国際映画祭ではパノラマ部門で国際批評家連盟賞を受賞した映画のあらすじが気になるところです。1990年代の若者を描いた青春映画『リバーズ・エッジ』のあらすじを紹介していきます。

リバーズ・エッジの映画あらすじ・感想ネタバレ!二階堂ふみら実写キャストを紹介のイメージ

目次

  1. リバーズ・エッジの映画あらすじや感想が気になる!
  2. リバーズ・エッジとは?原作漫画も紹介!
  3. リバーズ・エッジの実写キャストを紹介!
  4. リバーズ・エッジの映画あらすじを結末までネタバレ!
  5. リバーズ・エッジの映画主題歌を紹介!
  6. リバーズ・エッジの映画を観た感想や評価を紹介!
  7. リバーズ・エッジの映画あらすじと感想ネタバレまとめ!

リバーズ・エッジの映画あらすじや感想が気になる!

映画『リバーズ・エッジ』は岡崎京子原作の漫画『リバーズ・エッジ』を実写映画化した作品です。映画出演キャストには、どこにでもいる普通の女子高生、若草ハルナを演じる二階堂ふみをはじめ、ハルナの元彼氏の観音崎を上杉柊平、観音崎にいじめられるハルナの同級生の山田一郎を吉沢亮が演じています。

第68回ベルリン国際映画祭で賞を受賞したことでも注目され話題となった映画『リバーズ・エッジ』。映画のあらすじと映画出演キャスト紹介、映画を観た感想をまとめてみました。

映画「リバーズ・エッジ」公式ホームページ

リバーズ・エッジとは?原作漫画も紹介!

リバーズ・エッジの原作は?

原作『リバース・エッジ』は1980年代から1990年代にかけて優れた多くの作品を世に送り出した時代を代表する漫画家であり、漫画『ヘルタースケルター 』(主演キャスト・沢尻エリカで映画実写化)の原作者でもある岡崎京子により1993年から1994年にかけて雑誌『CUTiE』(宝島社)で連載された岡崎京子の代表作です。

若者たちのコントロールの効かない、抑えることのできない欲望、愛を感じることが出来ず孤独で生きることに生きづらさを感じ、感情の矛先をどこに向ければいいのか分からず、苦しみもがく若者たちの姿や心情を描き出します。原作発表から20年以上たった今でも時代、世代を超えて多くの支持を集めている作品です。行定勲監督により映画実写化され、映画主演キャストに二階堂ふみと吉沢亮が起用され、2018年2月に映画上映されました。

リバーズ・エッジの映画基本情報

映画『リバーズ・エッジ』は2018年公開の思春期の若者の葛藤を描いた日本の青春ヒューマン映画です。監督は映画『世界の中心で、愛をさけぶ』『ナラタージュ』などの監督を務めた、人間の儚い心理描写を描くことを得意とする行定勲監督。映画『リバーズ・エッジ』では若い男女の脆く繊細な感情を丁寧に描き出しています。

映画主演キャストには実力、人気共に申し分のない映画『ヒミズ』『悪の経典』の二階堂ふみ、映画『アオハライド』『銀魂』『ママレード・ボーイ』の吉沢亮が演じ、その他の映画出演キャストには浅野忠信を父に、歌手のCHARAを母に持ち、モデルとして活躍するSUMIRE、モデルとして活動しながら映画などにも出演し活躍の場を広げる上杉柊平、テレビに映画にと注目度の高い森川葵などの次世代を担う俳優女優陣が演じています。

映画『リバーズ・エッジ』の主題歌は、原作者の岡崎京子がファンでもあり、親交が深い小沢健二の「アルペジオ (きっと魔法のトンネルの先)」。映画主演キャストの二階堂ふみと吉沢亮とコラボしており話題となっています。映画『リバーズ・エッジ』は第68回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で国際批評家連盟賞を受賞しています。

リバーズ・エッジの実写キャストを紹介!

二階堂ふみ/若草ハルナ

主人公の女子高校生、不自由はしていないものの、どこか生きることに生きづらさを感じ、自由を求めている若草ハルナは母親と二人で暮らしています。観音崎(上杉柊平)と付き合っていましたが、観音崎の横暴ぶりが原因で破局。観音崎がいじめている山田(吉沢亮)を助けることをきっかけに山田と親しくなり、山田の秘密を山田から打ち明けられます。

共通の秘密を持つことで、山田とは恋人でもない、友情とも違う、言葉では言い表せないような絆で結ばれた関係になるハルナ。主人公・若草ハルナを2013年に第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど多数の賞を受賞し、映画『ヒミズ』や映画『悪の教典』など多くの映画に出演、現在ではぐるぐるナインティナイン(日本テレビ)などのバラエティー番組にも出演し、お茶の間でも知名度を上げる、二階堂ふみが演じています。

吉沢亮/山田一郎

美少年でおしゃれでミステリアスなところが魅力で女子生徒から人気がある山田一郎。小学校からイジメに合い、今も学校の不良の観音崎から暴力を振るうイジメに合っており、それを助けたハルナ(二階堂ふみ)と親しくなっていきます。親しくなったハルナにあるものを心の拠り所にしていること、自分が同性愛者であり、そのことをカモフラージュするために田島カンナ(森川葵)と交際していることを打ち明けます。

同じ学校のサッカーが得な先輩に密かに思いを寄せる山田一郎を、2009年「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」Right-on賞を受賞したことで芸能界入りし、2013年にドラマ『ぶっせん』で主演を務め、現在は映画『ママレード・ボーイ』や映画『あのコの、トリコ。』でも主演を務め、映画やTVドラマ、以外にもCM契約5社など多岐にわたり活躍を見せている、吉沢亮が演じています。

上杉柊平/観音崎

ハルナ(二階堂ふみ)の元彼氏・観音崎を初出演TVドラマ『ホテルコンシェルジュ』をはじめ、『とと姉ちゃん』『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』など、主にTVドラマに出演し、モデルとしても活躍している上杉柊平が演じています。見た目はいい観音崎ですが、ドラッグに手を染めるなど素行が悪く、人に対して依存心の強さが目立ち、ハルナに対する執着心が強いです。

人と肌を合わせることが他人から自分への愛を感じることが出来る手段で、愛情に飢えている観音崎。観音崎がいじめている山田を助け、山田と親しそうにするハルナをみた観音崎は、執拗にハルナに復縁を迫ります。ハルナがつかまらない時は同級生のルミ(居志央梨)を電話で呼び出し関係を持ちます。

SUMIRE/吉川こずえ

ハルナ(二階堂ふみ)の後輩。山田と共通の秘密を持ち、山田とはそれを一緒に見に行く間柄で、ハルナとは山田繋がりで親しくなります。両親が芸能の仕事をしていたため、子供のころから芸能活動をやらされており、レギュラー番組を3本抱えるなどテレビや雑誌などで人気のモデルです。大量に食べては吐くということを繰り返す接触障害を起こしています。

思わずハルナにキスをしてしまうほど、ハルナのことが好きなレズビアンの吉川こずえを、『装苑』専属モデルとして活躍し、2018年1月公開映画『サラバ静寂』で初主演初出演で女優デビューしたばかりのSUMIREが演じています。

土居志央梨/ルミ

ブランドの化粧品や洋服を身に着けるハルナの友達。クラブで知り合った友達に男性を紹介してもらい、空虚感を埋めるために援助交際を繰り返し、ハルナの元彼氏、観音崎とも関係を持ちます。複数の異性と関係を持った為、誰の子供か分らない子を妊娠したルミ、そこからルミの人生が狂い始めます。小川ルミを、映画『彌勒 MIROKU』、映画『赤い玉、』に出演し、他の映画やTVドラマ、舞台にも出演する、土居志央梨が演じています。

森川葵/田島カンナ

山田の彼女。お弁当を作ったり、編み物をすることが得意なカンナ。端正な顔立ちの山田のことが大好きで、山田とやりたいこと、行きたいところについて一生懸命話しますが、そんなカンナに山田は興味はなく鬱陶しく思っていました。ある時、カンナは山田に思いきり拒絶されてしまいます。そして山田がハルナと一緒にいるところを目撃したカンナはハルナに対して善からぬ行動に出て悲劇を生みます。

田島カンナを、映画『恋と嘘』、映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』に出演し、役どころによって色々な顔のキャラクターを演じると高く評価され注目を集めている、森川葵が演じています。

安藤輪子/よっちゃん

ハルナの友達。噂好きのタカハシくんと付き合っています。いつもハルナたちに話すネタはタカハシくんから聞いた嘘か本当かも分からない噂話。話をしていくうちに話に尾ひれがついてちょっとした騒ぎになります。タカハシくんのことが大好きなよっちゃんを、映画『悪夢探偵2』、映画『友だちのパパが好き』に出演し、その他の映画やTVドラマ、舞台などにも出演している、安藤輪子が演じています。

富山えり子/ルミの姉

ボーイズラブの同人誌を書いているオタク気質の小山ルミの姉。夜中にイチゴジャムパンを食べたり、量多めのココア牛乳を飲んだりして引きこもっているせいか太っており、自分とは違いおしゃれでスタイルがよく、異性にモテる妹に嫉妬し、劣等感を抱いています。そんなルミの姉を2010年に劇団鹿殺し『電車は血で走る』で初舞台を踏み、以後、小劇場を中心に、映画やドラマなどにも出演している、富山えり子が演じています。

松永拓野/タカハシくん

ハルナの同級生。観音崎とよく一緒にいて、夜釣りが趣味。よっちゃんと付き合っていて噂話が大好き。映画ではタカハシの噂話が引き金となって山田が一番の宝物としているものが暴かれそうになり騒ぎになります。タカハシには、映画『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』、映画『サニー/32』などに出演し、豊川悦治や柄本佑などが所属するアルファエージェンシーに所属の松永拓野が演じています。

西田尚美/ハルナの母親

ハルナの母。女手一つでハルナを育てます。ハルナの部屋がカンナによって放火されたことで団地に居づらくなり引っ越しを決意します。ハルナの母には、女性ファッション誌『Junie』『an・an』などでモデルとして活躍し、TVドラマ『オレたちのオーレ!』に出演したことがきっかけで女優に転身、以後、TVドラマや映画など多数の作品に出演し、主な出演映画は『OUT』『図書館戦争』シリーズなどに出演の西田尚美が演じています。

リバーズ・エッジの映画あらすじを結末までネタバレ!

山田へのいじめ(キャストあらすじ)

主人公・若草ハルナ(二階堂ふみ)は息を切らしながら夜の旧校舎に急いでいました。元彼氏の観音崎(上杉柊平)からひどい暴力、いじめを受けていた山田一郎(吉沢亮)が旧校舎に置き去りにされているということを友人のよっちゃん(安藤輪子)から聞き、ハルナは真っ暗で冷え込む旧校舎の中を懐中電灯であたりを照らしながら、山田を探します。

ガタンと、古びたロッカーの中から物音を聞いたハルナは、ロッカーに近づき扉を開けると、真っ裸でロープで縛られた山田が転がり出てきました。翌朝、ハルナは登校してきた観音崎を問い詰め「今度同じようなことをしたら許さない」と観音崎に言います。観音崎は山田を助けたハルナに「山田と付き合ってるのか」と聞きますがハルナは否定します。

ハルナ(二階堂ふみ)は観音崎の横暴な態度に飽きれ恋人関係を解消したにも関わらず、しつこく復縁を求めてくる観音崎(上杉柊平)に益々嫌気が募ります。ハルナがいくら山田(吉沢亮)を助け、観音崎に山田に暴力を振るうことを辞めるように訴えても、一向に観音崎の山田に対するイジメや暴力は収まらず、エスカレートしていきます。山田の服を無理やり脱がせる観音崎に、観音崎とつるむタカハシ(松永拓野)たちも手に負えない始末。

タカハシ達からまた、観音崎が山田に暴力を振るっていることを聞いたハルナは、代わりの服を持ち、観音崎に暴力を振るわれ、旧校舎の科学室に全裸で置き去りにされている山田を助けに行きます。物陰に隠れ全裸になった山田にハルナは服を渡します。毎回助けに来てくれるハルナに山田は、自分の秘密の宝物を見せると夜に河原に来るようハルナに言います。

白骨化死体(キャストあらすじ)

山田の宝物がある河原へ向かう途中、ハルナ(二階堂ふみ)は山田(吉沢亮)に同性愛者だとということを告げられ、同級生の田島カンナ(森川葵)と付き合っているのはそれをカムフラージュする為だと聞きます。山田は懐中電灯で照らしながら河原で高く生い茂る藪をかき分け、秘密の場所にハルナを誘導します。そこでハルナは白骨化した死体を目にし呆然とします。

山田は「見つけたときにはまだ肉がついていた」といい、警察に通報しなくていいのかというハルナの問いに山田は、「生きてるか死んでる分からない自分がこの死体を見ると勇気が出る」といい、このことはモデルをしている後輩の吉川こずえ(SUMIRE)も知っており、この死体はこずえの宝物でもあると話します。

ハルナが翌日、授業をさぼって保健室で寝ていると隣のベットに吉川こずえが寝ていました。ハルナが屋上で煙草を吸っているとこずえがやって来て言います。「あの人が山田くんのもう一つの宝物」屋上から見えるサッカーをしてシュートを決めた男子生徒を指して言うのでした。

河原の藪に埋まっている大金?(キャストあらすじ)

もしかしたら大金が藪に埋まっているかもしれないというタカハシ(松永拓野)の噂話を聞いたよっちゃん(安藤輪子)は、学校でそのことを大声でハルナ(二階堂ふみ)たちに噂します。本当に埋まっているか分からない噂が、拡散されていくに従い、確実に埋まっているという話になり、その金額が1千万円から1億5千万円とまで話が膨らみ、放課後、その話を鵜呑みにした多くの学生がスコップを持ち、河原の藪に向かおうとしていました。

その様子を見ていたタカハシがよっちゃんに「本当に埋まっているかは分からない」とあくまで噂だという話をしているのを聞いたハルナは、大勢の生徒が藪にむかうのを阻止しようとしますが、ハルナの声は届きません。そこに観音崎が現れ、ハルナを校舎の裏に連れていきます。観音崎にキスされ続けるハルナは、観音崎を突き放し、藪に向かい走り出します。

山田はカンナと一緒に下校途中でした。カンナの話はカンナ自身の話ばかりで山田は興味がありません。その時、山田の目に藪に踏み込む多くの学生が飛び込んできます。山田は宝物の死体を守るためにそれを阻止しようとしますが、返り討ちに合いぼこぼこにされてしまいます。カンナはやめるように叫び続けますが、怖くなり逃げ出してしまいます。そこに息を切らしたハルナが到着し、倒れている山田を見つけ、山田に声を掛けます。

その夜、死体を移動させるために山田はこずえとハルナを呼び出します。藪に入った3人が死体の場所まで行き、死体が無事なことを確認すると別の場所に深い穴を掘り死体を埋めます。こずえがもう見れなくなると残念がりますが、山田は「あいつらにおもちゃにされるより仕方ない」といい穴を掘り続けるのでした。

猫の死体(キャストあらすじ)

保健室で寝て授業をさぼっているハルナ(二階堂ふみ)を「面白いものをみつけた」と上機嫌で連れ出すこずえ。そこは山田とハルナが面倒を見ていた3匹の子猫がいる裏庭でした。こずえはビニールの袋を手に持ち、「見て見てミートボールみたい」と白の袋を真っ赤に染めた袋の中身をハルナに見せます。側のロッカーの角には叩きつけられたのか大量の血が付着しています。

「猫かな?」というこずえ。ミルクをあげるなどして可愛がっていた子猫の無残な姿に、ハルナはショックのあまり吐きだしてしまい、その場に泣き崩れます。死体愛好家でもあるこずえは、ハルナのそんな姿を見て「ごめんね、そんなつもりじゃなかった」とハルナを抱きしめるのでした。

ルミの妊娠(キャストあらすじ)

数日間風邪と偽り学校を休んでいたルミは、クラブで出会った友達の紹介で38歳の男と会うなど、複数の異性と援助交際をし、電話で呼び出された観音崎ともドラッグ目的で関係を持ち、誰の子かも分からない子供を妊娠していました。どうしようかと悩んだルミは、観音崎を河原の藪に呼び出し、一度も避妊をしなかった観音崎に子供を下ろすお金を要求します。

渋る観音崎に「ハルナにはプレゼントを買うお金があるのに」と詰め寄ると観音崎は渋々承知します。そんな観音崎の様子をみたルミは、ハルナも観音崎の両親も誰も観音崎のことを愛していないと喚き散らし、傷つく観音崎をあざ笑います。頭に血が上った観音崎はルミを殴ります。それでも喚くルミに制御の効かない観音崎は覆いかぶさり、ルミの首を絞めます。動かなくなったルミを見て観音崎は慌ててその場を後にします。

しばらくして、仮死状態から覚醒したルミは自力で這い上がり、なんとか家まで帰宅します。ルミは自分の部屋でルミの日記を読んでいる姉を目にします。姉はボーイズラブの同人誌を書いて引きこもっており、妹に比べ太っていて、オシャレではなく、男性経験もないことから妹を嫉んでいました。

自分の日記を勝手に読む姉に激怒したルミは姉に罵声を浴びせ、姉は誰の子かも分からない子を妊娠したルミを馬鹿にし、2人は言い争いになり、ついに姉は咄嗟に掴んだカッターでルミを切りつけます。恐怖を感じたルミは逃げようとしますが、姉に後ろから切りつけられ、ルミの上に馬乗りになった姉は何度もルミを切りつけます。ルミの命に別状はなかったものの、お腹の子供は死んでしまい、ルミは精神的におかしくなります。

観音崎の執着心(キャストあらすじ)

ルミを殺したと思った観音崎は途中で会った山田に泣きつきます。観音崎から話を聞いた山田はスコップを抱え、観音崎が殺してしまった死体を埋めようと観音崎と共に藪に向かいます。山田はこずえに電話をかけ呼び出します。こずえの家でご飯を食べていたハルナは、山田からの電話を受けたこずえから「新しい死体がみつかったから、藪に見に来い」と聞きます。こずえに見に行こうと言われ藪に向かいますが、死体はありませんでした。

少し前まではあったと話す山田。観音崎も驚き、怯えています。死体がないと分かり、ハルナに「帰ろう」というこずえ。やり取りを聞いていた観音崎は3人の関係を問い、暴れだします。見兼ねたハルナは、一番好きなのは観音崎だといい、観音崎を宥めます。観音崎は異常なほどにハルナに執着し関係を求め、ハルナは観音崎を受け入れますが、そんな観音崎の様子をみて、ただ虚しさが込み上げて来るのでした。

摂食障害(キャストあらすじ)

こずえの家に招待されたハルナ(二階堂ふみ)は、用意された料理の量に驚きます。こんなに食べきれないというハルナに、こずえは「大丈夫、私が全部食べるから、食べたら吐くから」と自らが摂食障害であることを告白します。こずえは自分が摂食障害であることで自分を嫌いになったかとハルナに問います。ハルナが「そんなことない」と答えると、こずえは「私は好きよ」とレズビアンであることも告白し、ハルナにキスをするのでした。

放火事件(キャストあらすじ)

カンナは容姿端麗の山田が大好きで自ら告白し、山田にOKをもらい付き合い始めます。カンナは得意の料理で山田にお弁当をつくり、一緒に水族館に行くのが楽しくて仕方がありません。得意の編み物でセーターを編みますが、山田の好きな色はブルーでと一方的に決めるカンナ。山田はいつも自分のことばかり話すカンナを鬱陶しく感じていました。

山田は密かに思いを寄せている上級生が彼女らしき女生徒と楽しそうに話しているのを目にすると、隣でマシンガンのように話しているカンナに「うるさい」と切れてしまいます。カンナがある時、授業中にふと窓の外に目をやった時、山田とハルナが二人でいるところを目撃し、2人の関係を疑い始めます。夜に山田の家に電話をして彼がいなければ、ハルナの家にも電話をかけ、ハルナが在宅しているか確認するようになります。

次第にストーカー行為を働くようになるカンナは、ついに、ハルナに対して「死んでしまえばいい」という思いを抱くようになり、ハルナの部屋を放火しようとしますが、誤って自分にも引火してしまい、マンションのごみ捨て場に火だるまとなって落下します。

人だかりが出来、騒ぎになっているところに観音崎の死体騒ぎの一件で藪から帰宅途中だった山田とこずえがそこに居合わせ、地面に落ちていた白いベレー帽から焼死体がカンナであると気づき、山田は驚きますが、次第に顔から笑みがこぼれるのでした。

存在意義(キャストあらすじ)

ハルナの部屋は母が消火器をぶちまけて消火したようで、ハルナのベッドの上には黒焦げた跡が残っていました。放火事件の一見から団地に居づらくなってしまったハルナの母は、引っ越しを決意します。引っ越しが急に決まり、少し早い春休み。引っ越しを手伝いに観音崎がハルナの家を訪ねて来ました。重い段ボールを運ぶ観音崎にハルナの母は助かると声を掛けます。

ハルナは引っ越したら観音崎とは二度と会わない、観音崎もハルナがいなくなったことでほっとするのではないかと考えていました。自分が生きていながら、生きていないように感じ、まるで自分が人というよりプラスチックなどの物体と同じで、自分に何が起こってもどこか他人事で何も感じない。自分が居ても、居なくても同じ、何も変わらない。

生きるということは温かいというものを温かいと感じ、冷たいというものを冷たいと感じる、人の痛みや喜びなども全部を感じることだと考えるハルナ。傷つきながら、忘れながら、思い出しながら、たまに泣いたり、怒ったり、笑ったりしながら感じて生きていきたいと考えるハルナがそこにいました。

引っ越しの荷造りが終わると観音崎はハルナに「明日の見送りは学校があるからできない」と伝えるとハルナに振り返りもせず、徐々に歩くスピードを速め、まるでハルナから解放されたかのように走り去って行きます。観音崎を見送り部屋に戻ろうとしたハルナに、観音崎が走り去った方向とは逆の方から山田が声をかけます。山田はハルナに「ウィリアムギブソンの詩」をプレゼントすると、「少し歩こう」といいます。

山田は最近感じる焼死した田島カンナの気配についてハルナに話し始めす。田島カンナの姿が見えるわけではない、ただそこに気配を感じ、何もせずただそこにいる、だけど不思議と嫌じゃないこと、生きてる田島カンナより死んだ田島カンナの方が好きだという山田。「生きているときにもっと好きになってあげられればよかったのにね」と話す山田に、ハルナは生きている人間は好きになれないのかと尋ねます。

すると、生きているハルナのことが好きだと返す山田。ハルナは少し驚きますが、「本当だよ、若草さんがいなくなって本当に寂しい」と伝えられると、今まで堪えてきたものが心の底から溢れ出しそうになり、涙を必死に堪えます。自分は居ても居なくても変わらないと考えていたハルナ。ハルナの様子を見た山田は、前に呼んで失敗したUFOをもう一度呼んでみようと、もう一回やってみようと、まるでハルナを励ますように言うのでした。

リバーズ・エッジの映画主題歌を紹介!

映画『リバーズ・エッジ』の主題歌は、小沢健二の21枚目のシングルとなる「アルペジオ (きっと魔法のトンネルの先)」。日本のシンガーソングライター小沢健二が、映画のクランクイン前に行われた会談で、親交の深い原作者・岡崎京子と二階堂ふみとの会話の中で、自然な流れで映画『リバーズ・エッジ』のために曲を書き下ろすことになったようです。

映画の本編のあらすじに反してPOP長で明るい雰囲気のメロディと歌詞が「明けない夜はない」と感じさせてくれます。映画出演キャストの二階堂ふみと吉沢亮が「Voice」として参加コラボしていることで話題となりました。YouTubeで「Voice」の部分を探しましたが、見つかりませんでした。気になる方は是非、映画『リバーズ・エッジ』を最後までご覧いただくか、CD購入または、Apple Music楽曲ダウンロードでお楽しみください!

リバーズ・エッジの映画を観た感想や評価を紹介!

映画の中のこのセリフを聞いたとき、「まるで自分に言われているようだ」という感想を持った方が多数いたようで、気が付かないうちに自分についてのことばかり話していたという経験を多くの方がされたことがあるようです。

自分のことばかりを話したくて話す人もいるかもしれませんが、山田のようにカンナが一生懸命話をしても反応がなくて、聞いても返事がそっけなくて会話にならず、だけど好きな人と一緒にいたくて、なんとか自分に繋ぎ止めたくて焦りが募り、自分の話をし過ぎてしまい、それが却って興味を持たれない、逆効果の結果になってしまったのかもしれません。山田役の吉沢亮の芝居に説得力があり、映画で印象に残るシーン、台詞の一つです。

焼死体がカンナだと気づいた時の山田の驚きから嬉しさへと変わっていく表情にぞっとしたというような感想も多かつたようです。映画の感想にあるように、まさに内側に秘めていたものが露になった瞬間の山田の表情が脳裏に焼き付き、映画『リバーズ・エッジ』の中の忘れられない、とても印象的な1シーンでした。

本当は陰の部分も持っているのに人目を気にして建前で生き、本音を語る人は少なく、きれいごとを並べて本質から目を反らし逃げているだけだと映画『リバーズ・エッジ』を通した、世の中へのメッセージと捉えた方が多かったようです。

リバーズ・エッジの映画あらすじと感想ネタバレまとめ!

ここまで映画『リバーズ・エッジ』の映画のあらすじや出演キャスト紹介、映画を見た感想をネタバレ紹介してきました。「人は何故、生きているのか」「欲しいものは手に入りやすく不自由はしていないけれど、どこか生きにくい世の中」と一度は頭をよぎった経験がある方も少なくないのではないでしょうか?

映画『リバーズ・エッジ』のあらすじは、若者たちの心の揺らぎ、欲望や焦燥を描いた青春ヒューマン映画です。10代から20代前半の若者を中心に支持を得ており、人気となっているようです。映画の中の一つ一つ台詞にハッと気づかされたり、青春時代を思い起こさせるシーンもあり、現代の若者の心情を代弁しているようかのようなあらすじとなっている映画です。

また、映画出演キャストに次世代の若者を代表する二階堂ふみや吉沢亮などの演技力のある俳優女優を起用することでリアルでより説得力が増し、映画『リバーズ・エッジ』の世界観に共感できるという声が多いようです。映画『リバーズ・エッジ』の中には紹介した映画の台詞以外にも心を打つ名台詞がたくさんあります。心に残る台詞を探してみるのもこの映画の楽しみ方の一つかもしれません。あなたはどの台詞に一番心を打たれますか?

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ