黒い家という映画での大竹しのぶが怖い!キャストや感想・あらすじは?

映画『黒い家』は、1999年に公開されたホラー映画で、1997年に発行された貴志(きし)祐介の同名小説を原作としています。『黒い家』で悪役を演じた大竹しのぶさんは、キャスト陣の中でも一際異彩を放ち、映画内で最も印象的なキャストと言われいます。視聴者の感想の多くが、「大竹しのぶが怖い」というもので、大竹しのぶさんの怪演を絶賛する声が後を絶ちません。ここでは、映画『黒い家』のあらすじと感想、そして、大竹しのぶさんの怖い演技について紹介します。

黒い家という映画での大竹しのぶが怖い!キャストや感想・あらすじは?のイメージ

目次

  1. 黒い家の映画の大竹しのぶが怖い?感想やあらすじに迫る!
  2. 黒い家の映画作品情報
  3. 黒い家の映画出演キャスト
  4. 黒い家の映画に出演した大竹しのぶが怖い?
  5. 黒い家の映画あらすじ
  6. 黒い家の映画を観た感想や評価は?
  7. 黒い家の映画についてまとめ

黒い家の映画の大竹しのぶが怖い?感想やあらすじに迫る!

ホラー映画『黒い家』では、幽霊や化け物といった類の恐怖は一切存在せず、人間によってもたらされる恐怖が描かれています。その恐怖の作り手を担ったのは、大竹しのぶさんを始めとするキャスト陣です。特に大竹しのぶさんは、役柄的に強烈なインパクトを残しています。この記事では、映画『黒い家』で見ることが出来る大竹しのぶさんの恐ろしい演技や、映画のあらすじ、視聴者の感想を述べていきます。

黒い家の映画作品情報

原作は貴志祐介が執筆したホラー小説

映画『黒い家』の原作は、1997年に発行された同名小説で、作者は貴志祐介さんです。小説内で扱われている題材は、保険金目的の殺害で、それに伴った人間の狂気も描かれています。原作者の貴志祐介さんは、映画にも密かに出演しており、営業マンという役柄でした。

黒い家の監督は?

映画版の『黒い家』は、小説が発行された2年後の1999年に公開され、監督は森田芳光さんが務めました。森田芳光監督は、『黒い家』のようなホラー映画以外にも、サスペンス映画の『模倣犯』(2002)や、官能的な恋愛映画『海猫』(2004)なども手掛けていました。ジャンルに縛られないスタイルで監督業を行っていた森田監督ですが、2011年12月20日に61歳の若さで亡くなっています。

黒い家の映画出演キャスト

映画『黒い家』のキャストの中で、最も名前が挙げられる機会が多いのは、大竹しのぶさんです。しかし、大竹しのぶさん以外のキャスト陣も、映画の構成を担う重要な役柄を演じています。ここでは、主演から脇役まで、映画を彩る個性的なキャスト陣を紹介します。

キャスト①若槻慎二役:内野聖陽

内野聖陽さんは、1968年9月16日生まれの神奈川県横浜市の出身の俳優さんです。『黒い家』には主演キャストとして出演しました。内野聖陽さんが演じる主人公・若槻は、保険金殺人に巻き込まれる保険会社の社員という役柄です。内野さんの代表作には、ドラマ『JIN-仁-』の坂本龍馬役、ドラマ『蝉しぐれ』の主演・牧文四郎役、映画『悪夢のエレベーター』主演・安井三郎役などがあります。

キャスト②菰田幸子役:大竹しのぶ

『黒い家』といえばこの人と言われる様な、恐ろしい存在感を放つ幸子役を演じたのは、大竹しのぶさんです。1957年7月17日生まれ、東京都出身。司会者の明石家さんまさんの元妻、タレントのIMALUさんの母親としても有名ですが、本業の女優業での存在感も、並々ならぬものがあります。

大竹しのぶさんの出演作品は数知れず、代表作としては、ドラマ『男女7人夏物語』の神崎桃子役、映画『青春の門』(1975版)の牧織江役、映画『クワイエットルームにようこそ』の西野役などが挙げられます。アニメ映画『インサイド・ヘッド』ではカナシミ役を演じ、アニメ声優もこなすなど、マルチな才能を垣間見ることが出来ます。

キャスト③菰田重徳役:西村雅彦

西村雅彦さんは、芸名を変え、西村まさ彦として現在活動を行っています。1960年12月12日生まれ、富山県富山市出身。西村さんが演じる重徳(しげのり)は、幸子の夫で、若槻が務める保険会社にしつこく通い続ける奇妙な男という役柄です。西村さんの代表作としては、ドラマ『古畑任三郎』シリーズの今泉慎太郎役、映画『ラヂオの時間』の牛島龍彦役、映画『家族はつらいよ』シリーズの平田幸之助役などがあります。

キャスト④黒沢恵役:田中美里

田中美里さんは、主人公の若槻を支える恋人・黒沢恵役のキャストとして、『黒い家』に出演しています。1977年2月9日生まれ、石川県金沢市出身。田中美里さんの代表作としては、ドラマ『あぐり』の主演・望月あぐり役、映画『能登の花ヨメ』の藤川みゆき役などがあり、韓国ドラマ『冬のソナタ』では、チェ・ジウの声優として吹き替えを務めました。

キャスト⑤葛西好夫役:石橋蓮司

石橋蓮司さんは、1941年8月9日生まれ、東京都出身の俳優さんです。映画内では、親しみやすい上司の役柄を演じた石橋さんですが、悪役など、全く異なる役柄を演じる時もあり、様々な役柄で映像作品に出演しています。石橋蓮司さんの代表作としては、映画『鬼平犯科帳』の沖源蔵役、ドラマ『西郷どん』の川口雪蓬役などがあり、『人形劇 三国志』では関羽役の他に多数のキャラを演じ、声優として活躍しました。

キャスト⑥三善茂役:小林薫

小林薫さんは『黒い家』で、元ヤクザの保険外交員という個性的な役柄の三善(みよし)茂役を演じました。1951年9月4日生まれ、京都府出身。小林薫さんの代表作は、ドラマ『ナニワ金融道』シリーズの桑田澄男役、映画『深夜食堂』の主演・マスター役などがあります。テレビ東京の番組『美の巨人たち』では番組のナレーターを務め、アニメ映画『ゲド戦記』では国王役の声優として出演しています。

キャスト⑦松井刑事役:町田康

町田康(こう)さんは、事件が起きる度に若槻と顔を合わせる松井刑事役として出演しています。町田康さんは、1962年1月15日生まれ、大阪府堺市出身で、小説家、ミュージシャンとして活動しています。町田康さんの作品としては、小説『パンク侍、斬られて候』、楽曲『メシ喰うな!』などがあります。

キャスト⑧金石克己役:桂憲一

桂憲一さんは、1967年1月14日生まれ、愛媛県出身の俳優さんです。『黒い家』では、犯罪心理学に詳しい大学助教授・金石克己(かつみ)役を演じました。桂憲一さんは、「ネオかぶき」という新しい歌舞伎の形を掲げる劇団「花組芝居」に所属し、歌舞伎が誰でも親しみやすい身近な存在になるように努めています。

黒い家の映画に出演した大竹しのぶが怖い?

サイコパスな殺人鬼役を演じた大竹しのぶ

大竹しのぶさんは、『黒い家』の映画内で、狂った殺人鬼・菰田(こもだ)幸子役を演じました。映画出演したキャスト陣の中で、飛びぬけて存在感を放っていた大竹しのぶさんの演技は、非常に恐ろしいと評価されています。大竹しのぶさんの演技は、一体どのように恐怖を誘っていたのでしょうか?ここでは、身の震える様な大竹しのぶさんの演技について述べます。

大竹しのぶの無表情で平然とした態度の演技が怖い

発想や言動が、未知で解読不能なサイコパスは、人々に恐れられる存在です。幸子はサイコパス要素の集合体の様な存在で、大竹さんは、そんな彼女の怖い面をしっかりと捉えていました。幸子を演じる大竹さんの表情は常に無表情で、何も感情がないように見えます。笑うとしても冷たく微笑むだけで、人間性を感じません。その演技は、幸子の夫・重徳が両腕を損傷し、病院に入院している場面で見ることが出来ます。

幸子は親しい者の死や傷害など、何も気にかけていません。大竹さん自身が怖い人物ではないと分かっていても、幸子を淡々と演じている姿には恐れを抱き、「怖い」と感想を述べる視聴者が絶えません。大竹さんは、テレビ番組に出演した際は穏やかなオーラを出していますが、幸子に扮している時は完全に人間ではない何かと化するので、視聴者はゾッとさせられます。

動機の分からないサイコパスの演技

内野聖陽さん演じる若槻を、幸子が会社内の階段で追い詰めるシーンも、大竹さんの恐ろしい演技で満ち溢れています。無表情で大きな刃物を何度も振り回し、威嚇とも取れる奇声をあげて暴れ回るその姿は、非常に鬼気迫っていて、何とも恐ろしい演技です。

幸子は、殺すか殺されるかの状況で、微笑みを浮かべて話したり、若槻を組み敷いてキスをした後に、自身の乳房を吸わせ、「下手くそ!」と罵ったりと、行動の動機が全く見えてきません。意識をなくしても、目覚めた際には、刃物を手にして階段を這い上り、若槻を殺そうとしたりと、恐ろしい執念が感じられます。血にまみれた姿で一瞬笑う、大竹さんの笑顔も怖いです。

恐ろしい菰田幸子を見事演じきった大竹しのぶ

大竹しのぶさんが演じた幸子という人物には、人間性を感じず、殺人鬼やサイコパス、または未知のモンスターとして形容するのがふさわしい人物です。大竹さんは、幸子が有する未知の恐怖を体現することに成功していました。

黒い家の映画あらすじ

黒い家のあらすじ「起」保険会社で働く若槻

若槻慎二は、「昭和生命」という保険会社に勤務する会社員で、保険の契約の問い合わせや、査定業務に追われる日々を過ごしていました。保険金を病院と結託して騙し取るような悪質な客もいましたが、元ヤクザの保険外交官・三善の力を借りて何とか対処を取ったりと、穏便に事を済ませていました。

匿名の女性からの電話

ある日、会社宛てに、匿名の客から問い合わせの電話がかかってきました。部下の女性から電話を引き継いだ若槻でしたが、その内容は、自殺した場合でも保険金は出るのかという奇妙な内容でした。電話先の女性の声は、やけにけろっとしており、自殺した場合は保険金が下りないと若槻が伝えても、「何故?」と理由を聞いたり、若槻自身のことを聞き出そうとしたりと、不可解な点が多くありました。

黒い家のあらすじ「承」謎の男に呼び出される若槻

その後、ある客に電話で呼び出された若槻は、その男性の家へ向かうことになりました。若槻を招いた男性は菰田重徳という人物で、彼の家の周りには草が生い茂り、二匹の犬が鎖で繋がれていました。若槻が家の中へ入ると、重徳はしきりに息子・和也の名前を呼び出しました。しかし、重徳が何度呼んでも、和也は奥の部屋から出て来ません。

首吊り自殺をしている息子

重徳に襖(ふすま)を開けるように命じられた若槻は、渋々その命令に従うと、自分の背面にある襖を開けました。そこで目にしたのは、息子・和也がロープで首を吊り、死んでいるという、何とも恐ろしい光景でした。若槻は、恐怖のあまり床に転がり、悶えますが、死亡した和也の父親である重徳は、何も感じていないような素振りを見せていました。

重徳を疑う若槻

その後、昭和生命と警察の間で会議が開かれ、菰田家についての議論がされました。死亡した息子・和也は、保険金を狙っている母親・幸子によって殺害された、という意見が出ましたが、和也は幸子の連れ子だった経緯もあり、若槻は夫・重徳の犯行であると推測しました。重徳は障害給付金をもらうために、自身の指を切り落とした過去があったため、若槻は彼への疑いを強めていきました。

生命保険に固執する幸子

事件後、昭和生命に一人の女性が訪れ、若槻を呼び出しました。その女性は、死亡した菰田和也の母・菰田幸子でした。息子の生命保険はまだ下りないのかと尋ねた幸子の声は、自殺による保険金の有無を尋ねてきた女性の声と一致していました。生命保険が保留になっていることを知った幸子は、少し不満そうに左手を突き出し、若槻の名刺を手に取りました。幸子の左手首には三本の線のような傷がありました。

菰田夫妻の調査を始める若槻

幸子が昭和生命に来て以来、二週間にも渡って、重徳が生命保険の催促をするために会社に訪れました。若槻は、重徳への疑いが大きくなり、自身からこの件を調べるようになりました。幸子の元同級生である大西光代から話を聞いた若槻は、幸子が父親から虐待されていたこと、そして、重徳と幸子が同じ小学校の同級生であることを知りました。

過去に重徳を庇った経験がある幸子

重徳は6年生の時に、別のクラスの女子生徒を殺害した容疑をかけられていますが、幸子が彼のアリバイを語ったため、彼の容疑は晴れました。若槻は、さらに菰田夫妻のことを調べるために、二人が5年生の時に担任をしていた橋本教諭を訪ねます。30年以上前のことで、幸子のことは思い出せないと語る橋本教諭ですが、重徳については覚えており、彼は問題のある子だったと、若槻に言いました。

菰田夫妻の心理分析

ある日、部下の女性に呼ばれた若槻は、重徳が来ていることを知り、彼の対応をします。重徳はいつも以上に興奮した様子を見せると、自分の人差し指を血が出る程噛み、若槻と上司を困惑させました。若槻の恋人・恵は大学に勤めており、その伝手で、若槻は犯罪心理学に詳しい金石助教授と知り合いました。若槻と恵は、菰田夫妻の心理分析を金石に頼むと、重徳には「反社会性人格障害」の傾向があるという答えが返ってきました。

嫌がらせを受ける若槻

重徳について興味を示した金石でしたが、幸子については特に言及をしませんでした。心理分析を以来した後、金石がわざわざ昭和生命に赴き、重徳と接触した事実を、若槻は知ります。若槻は再び金石と会いましたが、彼から「重徳はあなたを殺す可能性がある」と告げられます。その後、若槻は、家に大量のFAXが送られたり、郵便受けの中にセミが入れられたりと、何者からかの嫌がらせを受けます。

遺体となって発見された金石

菰田和也の生命保険が下りることが決まり、事態は収束するかと思いきや、菰田夫妻は他にも2件の保険契約があり、若槻は、次は妻・幸子を殺害されるのではと睨んでいました。ある日、警察署に赴いた若槻は、刑事の松井から、遺体を確認するように言われます。そこで、若槻は金石の遺体と対面しました。金石の遺体は、惨たらしい拷問の痕で埋め尽くされていました。

黒い家のあらすじ「転」要注意人物は幸子の方だった

若槻は橋本教諭と会った際に、彼女から重徳と幸子が小学5年生の時に書いた作文を入手しており、恵に心理分析を依頼していました。分析を終えた恵は、重徳ではなく幸子の方が危うい存在であると、若槻に告げます。後日、工場で働く重徳が、裁断機で両腕を切断したと、幸子から連絡が来ました。

若槻と上司の葛西は、菰田夫妻がいる病院へ向かいましたが、平然とした態度を取る幸子に面を食らいます。若槻と葛西が、幸子から事故の状況を聞き出している際に、重徳が両腕を失ったショックで幻肢痛を訴えますが、幸子は「夫は働けない体になって、頭までおかしくなった」と冷たく微笑みました。若槻達が病室を離れる際も、幸子は「夫が亡くなったら、再度保険金はもらえるの?」と尋ね、彼らを驚かせました。

暴走を始める幸子

幸子の恐ろしさに懸念を抱いた会社は、菰田夫妻の保険契約を打ち切るために、悪質な客との交渉を得意とする三善(みよし)に、この件の収束を依頼しました。三善は慣れた口調で、幸子を追い詰めようとしますが、途中で幸子に外に連れられ、殺害されてしまいます。若槻は幸子への疑いを強め、彼女の保険契約歴について調査します。すると、過去にも、幸子は自分の子供を使って、保険金を騙し取っていた事実が判明しました。

若槻は、マンションへ帰る際に、自身の部屋に幸子が入っていくのを目撃すると、マンション前の公衆電話で自分の部屋に電話し、音声を捉えるルームモニターの機械を発動させました。ルームモニター機能を通して若槻は、幸子の暴言と部屋を荒らす音を聞きました。幸子は部屋を荒らすと、何事もなかったかのように若槻の部屋を出ました。

恵を救うために菰田家へ乗り込む若槻

幸子は恵から合い鍵を奪い、自分の部屋に押し入ったのだと推測した若槻は、すぐに警察に電話をしました。若槻はパニックに陥りながらも、恵が監禁されている菰田家へ向かいました。家の中は闇に包まれており、不気味な雰囲気を纏っていました。暗くて足元もおぼつかない室内には、殺害された三善の死体も眠っていました。何とか恵を見つけ出した若槻でしたが、幸子が帰って来たことにより、緊迫した状態がさらに高まります。

助かるも、異変は続く

若槻は恵を連れて家の奥へ隠れましたが、そこへ刃物を持った幸子が鬼気迫る表情をしながら、唸り声を上げて、彼らの元へ迫りました。危機一髪の所で警察が駆け付け、幸子は行方をくらまし、二人は助かりました。その後、仕事へ復帰した若槻でしたが、会社の窓が割られたり、上司の高倉から午後10時まで会社に待機するように命じられたりと、おかしな件が続きました。

事態は何も収束していなかった

上司の高倉の命令に従い、夜の10時まで会社にいた若槻でしたが、会社のトイレにいる際に、窓ガラスが割られ、何者かの襲撃に遭います。窓ガラスを割ったのは、黄色いボーリングの玉でした。高倉は唖然としながら、社内の階段を下りていきますが、何かにつまずいて転んでしまいました。それは警備員の死体で、ショックを受けながらも、若槻は階段を下りていきました。

若槻に迫る幸子

上の階からは、ボーリング玉が転げ落ちていく奇妙な音が鳴り響き、困惑した様子で若槻はその場に立ち止まりました。彼の背後には、行方不明のはずである幸子が、刃物を持って立っていました。若槻はとっさに逃げようとしますが、右手を深く切り付けられてしまいました。若槻は、幸子を蹴って階段から落としたものの、彼女が上げる奇声に圧倒され、逆に不利な状況へ追い込まれてしまいます。

幸子は若槻の上に乗り、彼の首を絞め始めました。「自分も幼い頃に親に手首を切られた」と語る幸子の表情は狂気に満ち、若槻にキスをしたり、自身の乳房を吸わせたりと、奇行を繰り返しました。幸子は自身の胸を吸う若槻に対し、「下手くそ」と罵声を浴びせ、何度も彼を殴ります。しかし、若槻は隙を見て幸子の首を掴み、形勢を逆転させます。

黒い家のあらすじ「結」幸子に打ち勝った若槻

若槻は動かなくなった幸子から離れ、階段を上りますが、彼女はすぐに意識を取り戻し、彼の脚を刃物で切りつけました。刃物を片手に階段を這い上る幸子の剣幕に、若槻は恐れを抱きつつも、彼女とは一定の距離を取るように、移動し続けました。すると、殺害された警備員の横に、ボーリング玉が置いてあることに気が付きました。一か八かという所で、若槻はそのボーリング玉を幸子の頭部に投げつけ、彼女を殺害しました。

頭に残り続ける幸子の声

幸子は、階段の踊り場の壁にもたれかかり、息を引き取りました。悪夢のような時間が終わり、若槻は恋人・恵と再会を果たし、会社にも問題なく行けるようになりました。ある日、葛西からボーリングに誘われた若槻は、会社の面々と共に、渋々ボーリング場に赴きました。何だかんだ楽しくボーリングをしていた若槻でしたが、黄色いボーリング玉を見た瞬間、幸子の恐ろしい怒声が、トラウマのように彼の脳内で響き渡りました。

黒い家の映画を観た感想や評価は?

「大竹しのぶさんの演技が怖い」と前述した通り、『黒い家』を観た人達の感想の大部分を占めるのは、大竹しのぶさん自身や、彼女の演技についての感想でした。ここでは、大竹しのぶさんへの感想はもちろん、『黒い家』の映画としての評価や、その他の感想も紹介します。

黒い家の感想①大竹しのぶの演技力がすごい!

やはり多いのは大竹しのぶさんへの感想です。怪演をする大竹しのぶさんが、まるで本当に怖い人であるかの様に見えるといった感想も見られました。狂っている幸子は大竹しのぶさんのハマリ役であり、大竹さんの高い演技力も相まって、視聴者を震え上がらせました。

黒い家の感想②メジャーなホラー映画ではないけど好き

幽霊やモンスターが出て来るホラー映画など、視覚的に印象的を残し、知名度もある映画とは違い、『黒い家』は知る人のみぞ知るというポジションにあります。原作小説から改変された点もあるので、映画版は気に入らないという声もありますが、それよりも多い感想が「個人的には好き」という感想でした。映画『黒い家』が好きな人は、映画の知名度や改変点などは気にせず、お気に入りの映画として、この映画を挙げています。

黒い家の感想③人間の怖さがよく描かれている

この世で一番恐ろしいものは、お化けでも怪物でもなく、人間だとされています。『黒い家』では、人間の恐ろしさが、前面に押し出されて描かれているため、視聴者は「人間が怖い」と思わざるを得ません。『黒い家』の感想で、「人間が恐ろしい」という感想が多いのは、そのためです。

黒い家の映画についてまとめ

保険金殺害の首謀者でサイコパスな殺人鬼・幸子を演じた大竹しのぶさんは、身を震わせるような恐ろしい存在感を放ち、ハマり役として見事幸子という強烈な印象を残す女性を演じきっていました。このまとめを読んで、大竹しのぶさんが演じる幸子に興味を持った方は、是非本編を観て恐怖を味わってみてください。

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