2018年11月02日公開
2018年11月02日更新
虹の女神Rainbow Songのあらすじをネタバレ!映画の評価や感想は?
「虹の女神」のあらすじをネタバレ!「虹の女神」の冒頭のシーンからラストシーンまで、余すところなくネタバレしていく。「虹の女神」は切なさと温かさが入り混じった作品であるので、魅了されるかたも多いことであろうと思う。また「虹の女神」を鑑賞した方の、「虹の女神」の評価や感想についてもいくつかご紹介していくので、時間のある方・興味のある方は、ぜひともご覧いただきたい。
目次
虹の女神Rainbow Songの映画あらすじが気になる!
「虹の女神」は、上野樹里と市原隼人主演の切ない恋愛映画である。「虹の女神」のあらすじをネタバレ、そして鑑賞した方の感想についてご紹介していく。この記事を通して「虹の女神」の魅力を体感いただきたい。最初のシーンからラストシーンまで、余すところなくネタバレしていく。
「虹の女神」は、あらすじを述べるだけならただのありきたりな話に聞こえてしまうかもしれない。ただし、「虹の女神」の物語の中には登場人物の想いが鑑賞者にもひしひしと伝わってくる、なにか不思議な力がある。そんな「虹の女神」の魅力についてご紹介していく。
虹の女神Rainbow Songの映画あらすじをネタバレ!
切ない感動モノの映画として話題の「虹の女神」。「虹の女神」について最初から最後までネタバレをしていく。登場人物たちの心境も含めて、余すことなくネタバレをしていくので、興味のある方はご覧ください。ネタバレが嫌だと思うかたがいるのであれは、このあらすじの章は飛ばして読んでいただきたい。
1.あらすじ~虹の女神~
「虹の女神」という映画タイトルの通り、冒頭のシーンでは極めて珍しい直線状の虹が映る。映画製作会社に勤める岸田智也は、幸運にもその虹を見つけ写真を撮った。映画セ策会社で新人として揉まれ続ける智也。そんなあわただしい日常の中、智也はニュースを聞いて、デスパレー飛行機の墜落により佐藤葵が死んだことを知った。
佐藤葵の告別式の日のこと。葵が大学時代に入っていたサークルの仲間たちがそこには集まっていた。葵の遺体はまだアメリカの空港にあり、遺体に引き取りに行こうとする家族は落ち着きがなかった。そんな中、智也は葵の妹で全盲のかなを部屋まで呼びに行く役を引き受けた。彼女は姉を失った悲しみのせいか無口で不愛想であった。
空港までの車の中で家族は、葵が生きていたころの話をする。しかし、かなは「飛行機になんて乗りたくない、姉は死んだのだから」と事実を突きつけた。遺体に取りに行くために、飛行機に乗らないわけにもいかない。かなはそれでも嫌だと主張するのであった。かなの態度に自分の気持ちを隠し通せなかったかなの父は、かなに対して悲しみと怒りをぶつける。
2.あらすじ~二人の出会い~
時間はさかのぼって智也と葵の大学時代。智也は葵がバイトするコグレレコードに足しげく通っていた。というのも、葵の友人であるサユミのことを気に入っており、彼女と懇意の仲になりたいと思っていたのである。そこで葵を通じてサユミと仲良くなろうとしたのである。しかし、智也はストーカーとして葵に警察に突き出されてしまうのであった。
葵は大学の映画サークルに所属していた。智也はそれを嗅ぎつけて葵に近づく。彼女の友人・サユミと近づきたいがためであった。葵はというと当然それに気付いて、智也をあしらおうとするも、彼はしぶとく葵につきまとった。智也のしつこさに葵も折れて、彼の恋に協力することになったのである。
しかし、サユミは智也に全く興味がなく二度と会いたくないとまで言っていた。それを聞いた智也はストーキングをしていた割には、あっさりと諦めることを約束した。そして協力してくれた葵に対して、「いい映画をとってください」とお礼を込めて一万円札を手渡す。葵は申し訳なく感じながらも背に腹は代えられない、とそのお金を受け取る。そのあと二人の視線の先には、あの一直線の虹があった。
3.あらすじ~二人のはじまり~
出典: http://jfdb.jp
葵と智也はそれから合えば話す仲になり、ひょんなことをきっかけとして智也は葵の作った映画に出演することになった。演技経験がなく、セリフもろくに覚えられずグダグダな演技をする智也を厳しく指導する。そういったなか、彼らは必然的に同じ時間を過ごしていった。その中で彼らはお互いの恋愛観を語る。
智也は外見が大事だと言い張り、葵は外見で人を判断するなんて最低と言い切った。智也は同じサークルの秋田美人・今日子にラブレターを書くことを決める。今日子と智也は、映画の主演をしていた。しかし、主人公たちが熱く抱擁をしてキスをするシーンを撮る際、今日子は泣いて嫌がる。そのため、代役として葵がヒロインをつとめることとなった。
智也は葵と葵の妹・かなと夏祭りで出会う。かなと智也が葵を待つ間、「岸田さんが一緒だからお姉ちゃんは私の言うこと、今日は何でも聞いてくれる」とつぶやく。彼女としばらく雑談したあと、智也はトイレに行きたいというかなを一人でトイレに行かせた。彼女は結果的に無事であったものの、葵は一人でかなにトイレに行かせた智也に激怒した。
4.あらすじ~葵の決断~
やがて就職にさしかかる二人。智也は葵に、映画をつづけることを勧めた。自分の進路に悩む二人は、自分たちが何をしてきたのか巻き戻して見るために、自分たちの撮影した映画を眺めていた。最終的に葵は映画製作会社に勤めて、映画を続けることにする。
映画製作会社の葵の上司・樋口は、葵の作った映画を見て葵に会社を辞めて世界を知るように伝える。その言葉をうけて葵はロサンゼルスに飛ぶことを決意した。そんなことを知らない智也は、葵の誘いにのるまま映画製作会社で勤めることになった。そして同じ会社で勤めることになったある日智也は葵に誘われて取材として婚活パーティーに誘われる。
5.あらすじ~失恋~
そこで待ち受けていたのは風変りな女性たちであった。そこで男性から誰からも選ばれなかった葵は、帰り道で、冗談でプロポーズする智也に対して激怒した。それから二人の間には気まずい雰囲気が流れていたものの、葵が退職してアメリカに渡ることを知った智也は彼女を応援する。
葵は失恋したことを智也に告げる。相手は誰なのかと尋ねる智也に、葵はただ微笑むだけだった。そしてその後、彼女はアメリカに発ったのであった。智也はというと、ストーカー女につきまとわれて、そのストーカー女に押し切られて結婚する手前まできていた。
彼女は29歳だと自分では言っていたものの、実際は34歳でありバツイチであることを黙っていた。そのことを知った智也は、彼女に出ていくよう言うが、彼女は智也に問うた。「本当のこと言ったら付き合ってくれたの?」彼女の言葉に自責の念を感じ、もやもやしつつ智也は葵に連絡をとるのであった。
まずはメールから送信した。大学生の時分に葵とみたあの虹の写真を添えて。さらに、留守電のメッセージも入れたのであるが、葵から返事がくることはなかった。それもそのはずである。その頃、葵は墜落する飛行機に乗っており、そのまま彼女は助かることなく、帰らぬ人となってしまったのだから。
6.あらすじ~The end of the world~
葵の告別式の日、葵の部屋から「The end of the world」のDVDが発見された。それは、葵と智也が主演を務めた映画であった。それを映画サークルの全員が集まってみるのであった。
7.あらすじ~彼女の想い~
ストーリーの中で、人類は巨大隕石のせいで七日後に滅亡する。人類滅亡までの恋人、ミユキとマコトの7日間を描いた映画であった。結局、巨大隕石は地球に落ちてくることはなく、主人公ミユキだけが病に倒れてなくなってしまった。
葵が亡くなった後、智也は葵の家に荷物を届けに行く。葵の会社での荷物であった。葵の家に行くと、そこには妹のかなだけがそこにいた。葵の部屋で、智也は一通のラブレターを手にする。そのラブレターは、かつて智也が葵に代筆を頼んだものであり本当にこんなもの書いていたのかと笑う智也であったが、裏面を目にした瞬間胸があつくなった。
そこには智也に対する葵の想いが綴られていたのである。「優柔不断なところも根性ないところも好き、でも笑った顔が一番好き」。二人はお互いを想い合っていたにもかかわらず、最後まで気持ちを伝えることができなかったのである。その真実を知った智也は、気持ちの行き場がなく涙を流すのであった。
虹の女神Rainbow Songの映画ロケ地を紹介!
虹の女神の舞台は、群馬県の高崎経済大学のキャンパスである。ここで智也と葵は映画サークルでの活動を行ったり、互いの将来について語らっていた。虹の女神の中でも、特に印象に残るシーンが、イチョウ並木で智也が葵に一生懸命声をかけるシーンである。
その時、葵は映画の撮影中で毒ガスに弱っていく人間の役を演じていた。演技の最中にもかかわらず、智也は葵に対して、高時給のバイトがあるのでそれに対して興味がないのか、としつこく問い続ける。葵はそういった話は、後にするように伝えるが、智也はそれを相手にしない。
そうして二人はかみ合わない会話をつづけるが、それがきっかけとなって二人の関係が始まっていく。全く平行線の二人の掛け合いも面白いものであったが、背景に広がる美しいイチョウ並木に目を奪われた方も多いのではないだろうか。
虹の女神Rainbow Songの映画主題歌を紹介!
種ともこの「Rainbow song」が「虹の女神」の主題歌である。爽やかではあるが切ないメロディーに思わず引き込まれてしまう。また、「虹の女神」の映画の内容を思い出しながら、この曲の歌詞を見て聴いてみるのもよい。「Rainbow song」の歌詞は、「虹の女神」の内容を知って聴くとなおその切なさが染み入ってしまうものなのである。聞いたことのない方は、ぜひともご視聴いただきたい。
虹の女神Rainbow Songの映画を観た感想や評価を紹介!
1.感想~泣けてくる~
ずいぶん昔に「虹の女神」を見ましたが、何回みても泣けてきてしまいます。お互いが想い合っているのにかかわらず、不器用故にすれ違って結局は想いを伝えられず終わってしまいます。悲しすぎます。
主人公である智也とヒロインの葵は、お互い一言も自分の気持ちを伝えていない。恋愛感情が徐々に芽生えてはいたものの、気持ちを伝えてしまえば関係が壊れてしまうのではないかと久危惧して、あくまで大学時代からの友達としておさまっていた。その考えが二人の間にすれちがいを生み出していく。お互いが互いに好意を持っているにもかかわらず、最終的に死別してしまうのは何とも切ないものであるとの感想があった。
2.感想~屋上のシーンがいい!~
虹の女神で一番印象に残っているのは、葵がアメリカに立つ前、屋上で智也と話し合うシーン。葵を見てると辛くなりました。虹の女神ってタイトルも幻想的で素敵。
智也の席を空けるために、葵が仕事を辞めて映画の勉強をしにアメリカに渡ることを伝えられた智也は、葵を屋上に連れ出して問いただした。葵は智也のためではなく自分のために、アメリカに渡ることを伝える。そのシーンで葵は自らの弱さと失恋について智也に伝えた。対する智也はというと、葵の想い人が自分とは夢にも思わず、葵に対してデリカシーのない言葉を投げかけてしまう。
智也も自分では気づいていなかったが、葵のことを特別な存在として思っていた。しかし、この時は気づけなかったのである。そのため、葵に「アメリカに行かないでほしい、俺の側にいてほしい」という言葉ではなく、「辛いなら日本にいればいい」というような言葉を言ってしまった。結末を知りながら見ていると、なんとももどかしく辛く感じるシーンである。
3.感想~智也と葵は馬鹿だ~
虹の女神を見終わったあと「バカだな」と思いました。虹の女神のラストシーンで葵の妹・かなが言ったことと同じことを感じました。それでもこの作品は嫌いになれない。
智也は葵と、大学を卒業してからも仲良くして、時には他の人には言えないような悩みも打ち明けていた関係だった。葵は智也に対していつからか恋愛感情を抱いていたが、智也はというと葵に対する自分の気持ちに気付けずにいた。そして、葵の死後、葵からのラブレターを見て葵に対して自分が愛情を抱いていたことをはっきりと認識する。
客観的にみると、鈍感さ、臆病さによって悲劇に陥ってしまった二人であるので、馬鹿なことをやっているように見えるのかもしれない。しかし、大抵二人のことを馬鹿だという人であっても、人間の臆病さや鈍感さはきちんと認識しているらしい、人間らしくて好きだとも感想としていっているのである。
1.感想~あたたかみを感じる~
虹の女神は、どうしようもない喪失感を感じる映画。思わず自分と重ねてしまって辛くなってきてけど、あたたかみもあったから虹の女神は結構好きな映画です。
お互いが想いを寄せ合っていたにも関わらず、葵の生前は気付けず、想いを伝えられなかった二人。そして、葵の死後、やっと智也は葵の気持ちにも自分の気持ちにも気づくことができた。しかし、葵はもういなくなってしまったので、気付いてしまった自分の気持ちを伝えるすべなどない。お互いが大切に想い合っていることがわかって、あたたかい気持ちにはなるものの、それが成就されなかったのはなんとも切ないとの感想が多くあった。
5.感想~演技がすごい~
上野樹里の演技がとても自然な感じだったので、スッと虹の女神の映画を見ることができました。女優陣、俳優陣たちの演技が光っていましたね。
「虹の女神」は上野樹里と市原隼人が主演である。彼らは、それぞれ個性的な大学生の役を演じていたが、非常に自然に役にはまりこんでいた。上野樹里というと、のだめカンタービレののだめのイメージがあるものの、今回はまったく違った役どころをうまくこなしていた。市原隼人はストーカー気質な大学生の役を演じていた。各々の演技の精度が非常に高く、彼らの力もあり鑑賞者の立場でも映画にうまく感情移入することができた。
虹の女神Rainbow Songのネタバレまとめ!
以上「虹の女神」のあらすじをネタバレした。ネタバレしたのでストーリーの流れとしては、大体お判りいただけただろうと思うが、やはり実際に映画を見ると感じ方も変わってくるのではないだろうか。鑑賞後、切なさと温かさを感じるであろう作品「虹の女神」をぜひともご覧いただきたい。