あの夏、いちばん静かな海は北野武の切ない恋愛映画!結末や感想をネタバレ紹介

映画「あの夏、いちばん静かな海。」は北野武監督が監督した切ない恋愛映画と言われています。久石譲が音楽を提供し、素敵な作品として今も名作と言われている作品ですが、今回結末や感想をネタバレ的要素も含めて一気に解析していきます。出演キャストや感想、そしてロケ地など映画「あの夏、いちばん静かな海。」が人気である要素を紐解いて紹介しますので北野武ワールドを楽しんで見てください。

あの夏、いちばん静かな海は北野武の切ない恋愛映画!結末や感想をネタバレ紹介のイメージ

目次

  1. あの夏、いちばん静かな海。のネタバレが知りたい!
  2. あの夏、いちばん静かな海。の作品情報
  3. あの夏、いちばん静かな海。は北野武の第3作目!
  4. あの夏、いちばん静かな海。の出演キャスト一覧
  5. あの夏、いちばん静かな海。のあらすじをネタバレ解説!
  6. あの夏、いちばん静かな海。の結末をネタバレ解説!
  7. あの夏、いちばん静かな海。の感想をネタバレ紹介!
  8. あの夏、いちばん静かな海。のロケ地を調査!
  9. あの夏、いちばん静かな海。を是非ご覧あれ!

あの夏、いちばん静かな海。のネタバレが知りたい!

映画「あの夏、いちばん静かな海。」は北野武監督の作品で巷でかなり話題になった作品です。今までの北野武監督は暴力がテーマである事が過去の作品で見られていたのですが、今回はテーマが恋愛ということもあって、北野武監督の良さやどんな映画なのかと封切り前から話題になっておりました。今回はこの作品のテーマやネタバレ的な要素や、結末、感想など、余すところなく紐解いていきます。

あの夏、いちばん静かな海。の作品情報

映画「あの夏、いちばん静かな海。」は1991年に公開された日本映画で監督は北野武監督になります。撮影は1991年の4月からでクランクアップは5月。約一ヶ月強で撮影された映画になります。主演は真木蔵人さんで、周りを今の北野映画を作ってきた役者の寺島進さんなどが脇を固めている映画です。テーマは恋愛。そしてそこに久石譲さんの音楽がそれぞれのシーンを引き立たせている所も魅力と言われている作品だそうです。

あの夏、いちばん静かな海。は北野武の第3作目!

映画「あの夏、いちばん静かな海。」は北野武監督の第三作目であります。誰しもが知っているとは思いますが、ここで北野武さんの映画監督としてのプロフィールをあえて遡って見てみることにします。

北野武のプロフィール

監督・北野武は1989年の「その男、凶暴につき」で主演として作品に参加することになっていましたが、監督候補であった、深作欣二が配給の松竹とスケジュールや条件面で交渉が難航して、その後北野武が主演・監督を務めることになったそうです。その当時は映画とテレビの両方を両立することを条件に受けたのですが、映画の撮影は1週間置きという、スタッフからは大変な撮影であったと感想が述べられていたそうです。

その後1990年に北野武監督は映画「3-4X10月」を公開します。この作品は脚本から北野武監督が開発を行い、出演の多くはたけし軍団からキャスティングを行ったものの興行的には失敗をしたのですが、映画の批評家からは高評価を得た作品だと言われていたそうです。またこの映画で北野武監督は日本映画監督協会から新人賞と奨励賞を獲得し、トリノ映画祭の特別賞も獲得しているそうです。

1993年には映画「ソナチネ」を公開。この作品で北野武監督は一番思い入れがある作品であると語っており、その理由にこの映画を自身の最後の映画にしようと当時は思い製作に入っていたとの事です。この映画で世界に残したい映画としても2016年に言われたらしく、クエンティン・タランティーノ監督もこの映画と北野武監督を絶賛したとの事です。

その後1995年には「みんな〜やってるか!」を公開。この作品は北野武監督映画としては初のコメディー映画として言われており、作品も「ビートたけし第一回監督作品」とクレジットされていますが、海外では北野武監督というクレジットであるそうです。この作品は低評価だと言われてますが、映画評論家の淀川長治が高評価の感想を述べていたと言われている様です。

そして第6作品には1997年公開の「キッズ・リターン」があり、こちらはカンヌ国際映画祭の正式招待作品として海を渡ったそうです。この映画が作られた経緯には「レイジング・ブル」の様なボクシング映画を撮りたいと北野武監督が言った所からの作品化となった様です。この映画で国内映画祭の監督・脚本・主演などの賞を総ナメして、当時は泣ける映画100選などに選ばれて大きな話題をさらった様です。

そして1998年には「HANABI」を公開し、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、40年ぶりの日本映画のトップを飾ったそうです。こちらの映画で北野武監督は尊敬している黒澤明監督から自身が選ぶ映画100選でこの「HANABI」を語り話題にもなったそうです。また今まで日本映画の上映を禁止していた韓国でも公開され、また世界で大きく話題をさらった作品としても有名であるとの事です。

1999年には「菊次郎の夏」を公開させ、この作品はカンヌ国際映画祭コンペティションでの正式出品作品となったそうです。音楽には久石譲さんを再び起用し、日本アカデミー賞では最優秀音楽賞を獲得された様です。またその後2001年には「Brother」を公開し、再び真木蔵人さんが登場する映画でもあります。こちらは「戦場のメリークリスマス」のプロデューサーと共同製作された作品でもあったとの事でした。

2002年公開の「Dolls」ではロシアで大ヒットロングランを記録した他、主演の菅野美穂さんに脚光が集中したそうです。2003年の「座頭市」では北野映画最大のヒットを記録し、ヴェネチアでは監督賞を受賞するなど国内外での評価が高かった様です。この年の日本アカデミー賞では監督賞、助演男優賞、編集、美術等々、賞を総ナメしたそうです。また観客動員は200万人まで達成したとの記録だそうです。

2005年の「TAKESHIS'」では幻想的な描写などで話題になり、2008年の「アキレスと亀」では世界35ヶ国で公開され、北野武監督の名は世界に轟き時代を作っていったそうです。その後の「アウトレイジ」シリーズでも映画のヒットは続き、日本を飛び越え、日本での有名な映画監督の一人として名を連ねているとの事です。また北野映画で有名なのは、漫才出身という事でリハーサルを行わず、新鮮さを大事にシーンを作るとの事です。

あの夏、いちばん静かな海。の出演キャスト一覧

それではここで映画「あの夏、いちばん静かな海。」のキャストを紹介してみましょう。現在の北野映画の様に有名な役者がそこまで多く出ておらず、また北野映画独特のサイレントよりな映画である事もありセリフは多くなく、音楽やカット割り、カメラワークで映画全体の表現が主になっている様です。

茂/真木蔵人

「あの夏、いちばん静かな海。」の主演、真木蔵人さんは聾唖である青年役です。ごみ収集のバイトをしながら生計を立てており、ある日ゴミに出されている折れたサーフボードを拾うことによってサーフィンに没頭していく役柄です。真木蔵人さんもプロサーファーでもあり、90年代の多く出ていた俳優業から現在は自身のサーフ、スノー、スケートブランドを経営しており、ヒップホップアーティストとしても有名であったとの事です。

また「あの夏、いちばん静かな海。」の脇役として現在の北野映画の常連でもある寺島進さんや、渡辺哲さん、そしてアメリカで活躍する神田瀧夢さんなどが出演しており、多くの有名な俳優が出ている印象では無いようです。またこの映画で新人俳優賞を獲得した大島弘子さんはこの映画のみでその後芸能界から引退をされたとの事です。

あの夏、いちばん静かな海。のあらすじをネタバレ解説!

それでは映画「あの夏、いちばん静かな海。」のネタバレ的なあらすじを紐解いてみましょう。北野武監督作品の恋愛をテーマにした初めての作品でもあり、また久石譲さんが音楽監督として起用されたのも初めての作品でもあります。

サーフボード

ごみ収集業でバイトをしている茂は聾唖の青年であります。いつも通り、ゴミを収集している場所にたどり着くと、そこには折れたサーフボードがありました。普通のゴミだけを収集しているのですが、先輩の田向が茂に早く仕事をしろと言うのですが、茂はただただサーフボードを見つめたまま佇んでいました。その後ゴミを運び終わると名残惜しそうにサーフボードを見つめて車に乗り込むのでした。

乗り込んだ茂は田向から再びちゃんと仕事をしろと言われますが、聾唖である茂は何も答えずにまっすぐ前を見ているだけでした。その後サーフボードが置かれたままのゴミ収集場から去るのですが、車が走っていく実景から車が急に止まり、茂は走ってさっきのごみ収集場まで走って戻り、折れたサーフボードを持って再び車に戻るのでした。そして発泡スチロールを持ってきて仕事場の駐車場で直そうとしている姿にシーンは変わります。

ネタバレではありますが、この時茂はこのサーフボードを直せそうだと思い持ち帰ったと言われているそうです。その後、駐車場で他の車が来たので茂は折れたサーフボードと発泡スチロールを自宅に持ち帰って直すのでした。ネタバレにはなりますが包丁で発泡スチロールを切り、まるでサーフボードのシェイパーの様なワンシーンでもあリます。そしてこの静かなシーンに茂の感情が現れる久石譲さんの音楽もまた良いと言われてます。

彼女とサーフボード

その後直したサーフボードを持ち外へ行く茂を待っていたのは茂の彼女の同じく聾唖の貴子でした。貴子は茂のマンションの入り口で待っており、そこにはそのマンションの住人である男(渡辺哲)がワンシーンだけ出演しています。そして茂は貴子と一緒に歩いて行くのでした。ネタバレですが、セリフが少ないぶん、また聾唖の役柄という設定であるから、音楽がシーンを引き立たせる要素が大きいと言われている様です。

二人で歩いている時に貴子がサーフボードを一緒に持ちます。ネタバレですが、その時の笑顔と茂が微笑む姿がとても愛らしいとの事で二人の関係性が伺えると言われています。そしてシーンは変わりますが、そこには茂の知り合いの男たちがサッカーに興じている姿があります。そして遠くを歩く茂に気がつく友達はふざけているのか石を茂と貴子に投げつけます。しかしそのまま二人は歩いて行くのでした。

初めてのサーフィン

そして茂と貴子はようやく海へとたどり着くのでした。そして海には数名のサーファー海に入っている姿があり、茂と貴子はそれを見ているのでした。貴子が茂を見つめていると茂は着替えて海へと歩いて行くのです。ネタバレですが、すれ違うサーファーはウェットスーツを来ていて、茂はTシャツに水着。それを見てそのサーファーは怪訝な様子を見せるのでした。

そして海へと入って行く茂。対照的に心配そうな貴子が映し出されます。海に入った茂は波打ち際の小さな波で練習を始めるのでした。しかしなかなか波に乗れない様子の茂が映し出されます。貴子は茂の洋服を畳みながら砂浜に座っています。そしてウェットスーツを着たサーファーのチームが茂を見ながら笑っているのがわかります。そして貴子も微笑みながら見つめており、さらにはサッカーの友達も見に来て茂を笑うのでした。

海から上がって来た茂は不満そうな表情で、それを見たサッカーの友達たちは怒ると怖いからと走って逃げ出しました。貴子の横に座る茂は不満そうであり、その反面うまくいかない茂を笑っている貴子の表情に納得がいかない様な雰囲気の茂でした。帰りも距離を置きながら歩いてるのですが、不満そうな茂とは相反して貴子はほくそ笑んでいて、それを見た茂は貴子を追いかけ、貴子は逃げて行く、微笑ましい恋人同士のシーンです。

別の日に仕事場から帰る茂の姿。再び海へとサーフィンに行きます。しかし相変わらず、他のサーファー達からバカにされてる様子が窺え、貴子も笑っているのですが、そこは愛らしい雰囲気が醸し出されています。サーファー達はウェットスーツを着ていない茂を寒そうだと話しているのですが、徐々に茂をバカにしている感じが減っている様子でもあります。そして貴子もまた足繁く海に通い茂を見守っているのです。

すると、突然茂のサーフボードが折れてしまうのでした。サーファー達は他人事の様に折れてしまったことを話しているのですが、貴子は下を向いてウトウトしてる様子でした。ネタバレになりますが、サーフボードが折れるシーンはサーファー達のセリフでわかる設定になっており、実際は見えておらず、海から上がってくる茂の手には折れているボードを持っている事でわかる様なシーンになっております。

サーファー達は折れたサーフボードを持って海から上がる茂に折れて当然だとか、バカなやつだと話しているのですが、茂には当然聞こえず、ただただ茂は残念がっている様子でした。その後、茂は貴子と新しいサーフボードを見つけにサーフショップへと足を運びます。ネタバレなあらすじになりますが、サーフショップで値段の交渉をするのですが、それは全て貴子が行い、茂は店の外でその様子をじっと見ているのです。

さらにネタバレになりますが、貴子は8万のボードを6万にしてほしいと交渉をするのですが、そんなに負けることができないと店主は言い交渉決裂です。仕方なく帰る茂と貴子ですが、その道中に質屋らしき店を発見し、そこで中古のサーフボードを発見します。しかし、それにはあまり見向きもしなかったのです。日が変わり、仕事中にサーフィン雑誌を見ている茂。徐々にサーフィンに没頭していく様子が窺えるシーンでもあります。

新しいサーフボード

その後、茂の会社では給料日になり、それぞれ手渡しで給料が貰えるシーンになります。茂は早速新しいサーフボードを手に入れる為にサーフショップに行くのです。とあるサーフショップで新品のサーフボードをようやく手に入れます。そしてここでネタバレですが、もう一つのショップでは同じボードが安く売られているのを茂は残念そうな様子で発見します。この様なちょっとしたシーンが北野武監督の独特な笑いでもある様です。

買ったボードとリーシュコードなどを手に取りながら貴子と二人で喫茶店でお茶をした後、夜になりバスで帰ろうとする茂と貴子ですが、サーフボードはバスの中で持ち込むことができないと運転手に言われ、仕方なしに貴子はバスに、そして茂は歩いて帰るのでした。ここで貴子はバスの席が空いてきたとしても座らないでずっと立っている姿に茂が歩いているから貴子もたち続けている、そんな思いの共有のシーンだとも言われています。

そしてバスをおりた貴子は走って元の道を戻るのでした。すると向こうからようやく歩いている茂を発見するのです。茂は貴子を見てはにかみ、そして二人は肩を抱き寄せて一緒に歩いて行くのでした。献身的な様子が窺える暖かいシーンでもある様です。シーンが変わり、ようやく新しいサーフボードで海へ行く茂。サッカーの友達がまた茂を見て笑うのですが、茂は楽しそうに新しいボードにワックスを塗る様子が窺えます。

すると隣には新たなサーファーとその彼女がいるのですが、こちらもネタバレですが、この男はサーフィン初心者。そしてこの彼女も今後面白い行動をします。なぜか他のサーファーの男の横に座るのです。その後貴子が飲み物を買いに行くのですが、するとその隣の彼女が茂にジュースをあげるのです。そこで貴子が帰って来て、後方で一瞬たじろぎますが、茂の横に座ります。しかし買って来たジュースをあげそびれるというシーンです。

シーンは変わり、サッカーの友人がサーフボードを買いに来ます。が98000円のサーフボードが1万円にならないかと訳わからない根切りをします。またその後シーンは変わり、ネタバレですが一つ面白いシーンで、貴子が海にやってきて、いつもの様に茂の洋服を綺麗に畳んであげるのですが、突然隣から石が貴子の所に飛んで来て、見たらそこには茂がいるのでした。畳んだ服は他の人であるという面白い設定が垣間見えるのでした。

その後、サッカーの友人達はようやくサーフボードを手に入れます。それは以前質屋で茂が買わなかった中古のサーフボードでした。そして二人で一つのサーフボードで海へと行くのです。一方の茂はひたむきに海へくるのですが、ボードを買ったサーフショップの店長が様子を見に来て、茂にウェットスーツをあげることになります。そしてセンスの良さを買われたのか、大会へ出ないかと書類を渡すのでした。

初めての大会

シーンが変わり、その書類に記入をする茂ですが、なぜか適当な事を書類に記入するのでした。ネタバレになりますが、北野武監督がお笑い出身である事で成立するシーンでもある様です。それを見た貴子は消しゴムでそれを消してちゃんと記入するのでした。二人の関係性と暖かさが伝わるシーンでもある様です。その後、二人はフェリーに乗って大会へと参加するのです。

しかし、エントリーはしたものの、コールが聞こえずに大会への出場ができなかったのでした。大会会場に来ていたサーフショップの店長は例のサーファー達に、ちゃんと面倒をみてやれと声をかけます。ここで地元のサーファー達との繋がりが芽生えてくるシーンでもあります。その後茂は大会が終わった海へと一人入っていくのです。貴子はそれを見守っている様子が窺えます。ここで上達した茂のライドも見れるのでした。

その後、二人は歩いて海沿いを行きます。すると一台の車が二人の前で止まります。それは地元のサーフショップの店長で、やはり気になっている様子がわかります。すると茂と貴子は店長の車に乗って地元へと帰って行くのでした。シーンが変わって再び海で練習する茂。そして初心者の練習を砂浜から眺めるシーンになるのですが、徐々に変貌を遂げた茂と、今までの茂との違いがわかるシーンになっている様です。

そして茂の横にはこの前ジュースをくれた彼女が現れ、今度はみかんを剥いてくれと頼みます。茂はそのみかんをちょっともらうのですが、そのタイミングで貴子が現れます。すると貴子は踵を返して海から帰ってしまうのでした。このシーンは貴子の献身的な様子とは裏腹な頑固な一面を初めてのぞかせたシーンでもある様です。そしてその後に一人で帰る茂ですが、貴子が顔を見せない事を不思議に自宅を訪れます。

しかし貴子は自宅でも顔を見せない様子でした。一方の仕事場では茂が仕事に出ていない事がちょっと問題になっています。そんなこともつゆ知らず、茂は海で練習をしてます。すると店長が茂にアドバイスをしている姿が窺えるのですが、相変わらず一人で茂は海にいます。気になった茂は再び貴子の家を尋ねますが、全く現れる気配がありませんが、茂が誤まって窓を割ったところでようやく貴子が茂の前に姿を現わすのでした。

その後サーフィンをしている茂は、店長や他のサーファー達と同じ場所に座り、仲間となった様子が窺えます。すると海に田向さんが突然現れて、仕事に引き戻すのでした。ネタバレになりますが、結末にはとてもいい先輩でもあることがわかるのです。その後ウェットスーツで仕事をする茂。貴子は茂のボードを担いで一人帰るのでした。

その後、サッカーの友達が海へ頻繁に現れることに対して、サーフィンを初めた当初の茂の様な雰囲気でもあります。寒そうな格好でサーフィンをしている彼らを見て、茂は店長に言ってもらったウェットスーツをあげてもいいかと相談します。店長は笑顔で応え、茂は二人にウェットスーツをあげるのでした。ここもまた、茂の成長と、仲間意識がよく出ているシーンだとも言われている様です。

再び大会へ

シーンは変わり、茂の仕事場で田向が明日は茂を休ませてくれと頼むシーンになります。田向は茂のサーフィンへの熱を感じ、明日は自分だけで仕事をすると話すのでした。そして茂は仲間たちと一緒に大会へと再び向かうのです。そして今度はサッカー友達たちも大会の現場にいるのですが、エントリーしてないということがわかり、なぜここにいるのかというちょっとコミカルなシーンに仕上がっている様です。

そしていよいよ大会になります。茂のコールが出た時には前回とは異なり店長が茂に声をかけ出場ができるのでした。仲間たちも一緒に大会へ出るのですが、茂はBクラスへのエントリーになる様です。そしていよいよ予選になり、茂は見事に予選突破をして、仲間たちも一人を除いては皆予選突破になるのでした。例のみかんの女性の彼氏も大会に出ているのです。サッカーの友達はただただそれを見ているだけのシーンになってます。

茂のシーンは仲間達の雑談のシーンとなるのですが、茂はうまく乗りこなせているのがわかるのですが、そこで貴子が微笑ましく笑顔を見せるシーンが印象的な二人の関係性を醸し出している様です。そして最終のライドになるのですが、茂の大会の結末は見事に入賞をして、仲間もその上のクラスで入賞をするという立派な大会の結末になった様です。茂は嬉しそうに笑顔で貴子にトロフィーを渡すのでした。

あの夏、いちばん静かな海。の結末をネタバレ解説!

そしてここからは「あの夏、いちばん静かな海。」の結末を紹介します。大会を終えて茂としては有終の美で終えた結末でした。そして仲間と一緒に笑顔で写真を撮ったりするシーンがかいま見えるのですが、その後再び地元に戻りサーフィンの練習で海へ行く茂の姿が見られます。ここのシーンは茂はいつもの道を一人でボードを抱えて海へ行くシーンとなっているのです。

その後貴子が海へと一人、いつもの様に遅れて来るのです。そして海を見渡すのですが、茂の姿を見ることができないのです。ここで大きなネタバレ的な結末ですが、茂は海から戻ってこれなかったという設定の結末であることがわかるのでした。この結末は茂の死である事がわかり、悲しいシーンであると言う感想も多く寄せられている様です。

シーンは変わり、貴子が一人フェリーに乗っているシーンになります。茂が死んでしまったという結末ではありますが、貴子は茂の思いを大会の海へと馳せるのです。一人大会の海へ行った貴子は茂のサーフボードを海へと流すのでした。そこには二人の写真を貼り付けて、二人の思いがにじみ出ている愛あるシーンであると「あの夏、いちばん静かな海。」への感想が多い結末になっている様です。

すると映画「あの夏、いちばん静かな海。」はエピローグへとなり映画の結末をむかえます。そこは貴子との思いでや仲間達との笑顔など、映画の中では見られなかった暖かいシーンが多いとの感想がある様です。貴子の躍動感や茂との愛ある空気感など、結末以上に涙を誘うシーンであるという感想や、仲間意識などの思いがあるとの感想など多くの素敵な結末であるという感想であると言われている様です。

あの夏、いちばん静かな海。の感想をネタバレ紹介!

それではここで「あの夏、いちばん静かな海。」の感想や結末に対しての評価などを見ていきましょう。北野武監督の作品の中でも支持が多い映画でもあるのでたくさんの感想や、結末に対しての評価などが寄せられている様です。

この感想では、「あの夏、いちばん静かな海。」が日常的な映画の設定が良いと言われている様です。シーンの中でのセリフの少なさに久石譲さんの音楽の絡み合いが絶妙であると言われている感想の一つでもある様です。

こちらには結末の感想ではなく、映像美での感想が述べられている様です。キタノブルーと呼ばれる映像に青を多く使う構成がこの映画「あの夏、いちばん静かな海。」から良く出ているとの感想があり、北野武監督の作品の特徴であると言われている様です。

ここでもやはり恋愛映画としての見方と、その二人の淡い恋が良いと言われている様ですね。北野映画にはヤクザや暴力映画での定評が多く取り上げられている様ですが、この映画の存在を知ってほしいという方々も多い様です。

あの夏、いちばん静かな海。のロケ地を調査!

それではここで、「あの夏、いちばん静かな海。」のロケ地を調べて見ることにします。海沿いであること、そして仕事場の車が横浜ナンバーであることなどからだいたいの予測は付くとの言葉も多い様ですが、実際はどの辺りで撮影したのか紐解いて見ることにします。

ここは茂と貴子が練習を繰り返していた海岸になる様です。場所は相模湾を一望できる、湯河原の吉浜海岸だということがわかります。うっすらと沖には熱海からも見える初島が浮かんでいるのが目に入ってきます。

こちらも同様に二人が練習をしていた海岸、湯河原の吉浜海岸ですが、奥に見える階段が映画のシーンを思い出させる特徴でもあります。サーファーたちが座っていたり、茂が座っているところにあとで貴子が階段を降りてくるシーンであったり、先輩の田向が怒って茂を呼び戻すシーンでも使われていました。

ここは「あの夏、いちばん静かな海。」で貴子と茂が二人でバスが乗れなくて、茂が追いかけるシーンで使われた商店街の一部だそうです。場所は神奈川県の京浜急行追浜駅近くの商店街とのことです。

ここも「あの夏、いちばん静かな海。」で茂と貴子のバスのシーンで、貴子が走って歩いてくる茂に再会する、二人の暖かい関係を醸し出すシーンの一つで使われていた場所の様です。

ここのマンションは「あの夏、いちばん静かな海。」で茂の住んでいるマンションとして使われた場所で、ワンシーンぐらいしか使われなかった外観ですが、神奈川県の浦賀にある県営かもめ団地という場所だそうです。茂が直したサーフボードを持って家から出て歩いているシーンで使われた場所だそうです。

ここは「あの夏、いちばん静かな海。」のサーフィンの大会で二度茂たちが訪れた海岸になる様です。場所は千葉県の南千倉海水浴場だそうです。

この場所は、「あの夏、いちばん静かな海。」で茂と貴子が大会が終わったあと二人で歩いているシーンに使われた場所で、さらにはサッカーの友達が大会の後に歩いたシーンでも使われた場所で、千葉県のちくら漁協という場所だそうです。この場所は先ほどの大会会場にも近い千倉市であることがわかります。

あの夏、いちばん静かな海。を是非ご覧あれ!

さて、映画「あの夏、いちばん静かな海」のネタバレあらすじや、ロケ場所紹介など解析してきましたが、感想なども含めて、多くの支持がある映画であることがわかりました。そして久石譲さんの音楽が涙を誘う素敵な恋愛映画でもあるこの「あの夏、いちばん静かな海。」を改めて観てみてはいかがでしょうか?

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