2018年10月25日公開
2018年10月25日更新
ヴァレリアン 千の惑星の救世主をネタバレ解説!リュック・ベッソン作のSF映画
リュック・ベッソン監督のSFアクション映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のネタバレあらすじの解説やキャスト一覧をまとめて紹介します。『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』はフランスの漫画を原作とした28世紀の宇宙を舞台としたエンターテインメント作品です。リュック・ベッソンが長年の映画化を希望していた作品でもあります。この記事では『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のネタバレあらすじを中心に、作品の魅力を解説していきます。
目次
ヴァレリアン 千の惑星の救世主のあらすじが知りたい!
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のネタバレあらすじの解説を中心に、作品の魅力を解説していきます。『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は多くのヒット作を生み出したリュック・ベッソン監督によるSFアクション映画です。日本語吹き替え版には豪華なキャストが集まったことも話題となりました。この記事では結末までのネタバレあらすじやキャスト一覧、設定の解説などを詳しくまとめています。
ヴァレリアン 千の惑星の救世主とは?原作もある?
ネタバレあらすじなどの紹介の前に、まずは『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の基本情報を解説していきます。『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は2017年7月21日にアメリカで公開されたフランス・中国・アメリカ合衆国・アラブ首長国連邦・ドイツが共同制作したSFアクション映画です。日本での公開は遅れて、2018年3月30日でした。監督はベテラン映画監督のリュック・ベッソンです。
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『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の原作はフランスの漫画作品です。ピエール・クリスタンとジャン=クロード・メジエールによる『ヴァレリアンとローレリーヌ』というタイトルでした。スターウォーズにも影響を与えた作品と言われています。日本やアメリカではコミックという言葉が使われますが、フランスではバンド・デシネと呼ばれます。基本的にはカラーで書き下ろされ、芸術性が高い作品も多くあるようです。
ヴァレリアン 千の惑星の救世主のリュック・ベッソンについて
リュック・ベッソン監督プロフィール
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『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の監督、リュック・ベッソンについても解説しておきます。リュック・ベッソンは1959年3月18日生まれでフランス出身です。リュック・ベッソンは1990年代に多くのヒット作を制作しており、代表作として1990年の『ニキータ』や1994年の『レオン』、1997年の『フィフス・エレメント』などがよく知られています。またリュック・ベッソンは制作や脚本家としても多くの作品に携わっています。
リュック・ベッソンの長年の夢
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そんなリュック・ベッソンは10歳で原作漫画『ヴァレリアンとローレリーヌ』を読み、衝撃を受けたと語っています。先述した『フィフス・エレメント』の制作時期にはすでにヴァレリアンの映画化の話があったようですが、当時の技術的に難しいと判断したようです。公式に映画の制作が始まったのが2012年であり、長い製作期間を経て公開された映画となりました。リュック・ベッソンにとっては長年の夢を叶えた映画でした。
ヴァレリアン 千の惑星の救世主の登場人物と吹き替え声優は?
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ネタバレあらすじの解説の前に『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の登場人物とキャスト一覧を紹介していきます。『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は多くの登場人物がおり、その多くは異星人です。ここでは各キャラクターの立場を簡単に解説します。ネタバレを含みますのでご注意ください。また、豪華な日本語吹き替え版のキャストの経歴や代表作なども合わせて解説していきます。
ヴァレリアン少佐/日野聡
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の主人公はタイトルの通り、ヴァレリアン少佐です。ヴァレリアンは連邦捜査官として働いていますが、少佐という地位からわかるように、相棒のローレリーヌよりも階級が高いです。若くて優秀な捜査官ですが、性格は軽く、自信家でプレイボーイという面もあります。主人公ですが相棒に助けられたり説教される場面もあります。そんなヴァレリアンを演じたのはデイン・デハーンでした。
日本語吹き替え版のキャストを務めたのは日野聡です。日野聡は1978年8月4日生まれでアメリカ出身の日本人声優です。『一騎当千』シリーズの周瑜公瑾役や、『灼眼のシャナ』シリーズの坂井悠二役など、多くのアニメ作品でレギュラーキャストを務めています。2018年は『オーバーロード』シリーズや、『とある魔術の禁書目録III』などで活躍しています。もともと吹き替えの仕事も多かったため、様々な作品に出演しています。
ローレリーヌ軍曹/沢城みゆき
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のヒロインであり、もうひとりの主人公とも呼べる活躍をするのがローレリーヌ軍曹です。ヴァレリアンの相棒の連邦捜査官です。ヴァレリアンのアプローチにはそっけない態度を取りますが、捜査官としてのヴァレリアンの優秀さは認めています。そんなローレリーヌをリュック・ベッソンは「初恋の相手」と表現しています。演じたのはカーラ・デルヴィーニュでした。
日本語吹き替え版のキャストを務めたのは沢城みゆきです。沢城みゆきは1985年6月2日生まれで東京出身です。弟は声優の沢城千春です。沢城みゆきは演技経験がないまま『デ・ジ・キャラット』のオーディションに合格し、10代の頃から演技力が高く評価されていました。2011年からは『ルパン三世』の峰不二子役を引き継いでいることが知られています。また、『報道ステーション』のナレーションなども務めています。
アルン・フィリット司令官/大塚明夫
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のアルン・フィリット司令官はアルファ宇宙ステーションの司令官であり、事件のきっかけを作った人物でもあります。ヴァレリアンとローレリーヌはフィリット司令官の護衛を命じられますが、フィリット司令官には惑星ミュールに関する重大な秘密を握っており、最終的にはアルファ宇宙ステーションを危機に陥れます。そんなアルン・フィリット司令官を演じたのはクライヴ・オーウェンでした。
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日本語吹き替え版のキャストを務めたのは大塚明夫です。大塚明夫は1959年11月24日生まれで東京都出身です。数々のアニメや洋画吹き替えで活躍した故・大塚周夫を父に持つことが知られていますが、大塚明夫も多くの作品で活躍しています。代表作として知られているのはゲーム『メタルギアソリッド』シリーズや、スティーブン・セガールを始めとする洋画の吹き替えです。舞台役者としても活動しています。
バブル /ゆりやんレトリィバァ
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』に登場するバブルはクラブのダンサーです。早着替えやポールダンスが得意ですが、その正体はさまざまな人物に擬態できるグラモポッド族です。ローレリーヌを助けるためにヴァレリアンに同行することになります。そんなバブルを演じたのは歌手としての活躍が広く知られたリアーナでした。
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日本語吹き替え版のキャストを務めたのはゆりやんレトリィバァです。ゆりやんレトリィバァは1990年11月1日生まれで奈良県出身のピン芸人です。オスカー女優のスピーチを模したネタや、「アメリカ人のものまね」といったネタで人気があります。洋画の吹き替えは『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』が初挑戦となりました。幼い頃から映画ファンであり、リュック・ベッソン監督作品で吹き替えをすることを喜んでいたようです。
客引きジョリー/咲野俊介
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』に登場する客引きジョリーはバブルが働いているクラブの客引きです。グラモポッド族を探しているヴァレリアンを店に引き込みます。そんな客引きジョリーを演じたのは『マグニフィセントセブン』などにも出演しているイーサン・ホークでした。
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日本語吹き替え版のキャストを務めたのは咲野俊介です。咲野俊介は1965年5月20日生まれで宮崎県出身です。洋画吹き替えで広く活躍しており、担当している俳優にはベン・アフレックや、マーク・ウォールバーグ、パトリック・ウィルソンなどがいます。アニメなどでも活躍しており、『攻殻機動隊 ARISE』シリーズのイシカワなどを演じています。
オクト=バー将軍/関俊彦
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』に登場するオクト=バー将軍はアルン・フィリット司令官と同じくアルファ宇宙ステーションの幹部のひとりです。アルン・フィリット司令官が攫われた後、徐々に司令官の隠している事実に迫っていきます。そんなオクト=バー将軍を演じたのはサム・スプルエルでした。
日本語吹き替え版のキャストを務めたのは関俊彦です。関俊彦は1962年6月11日生まれで宮城県出身です。アニメ・洋画・特撮作品など、幅広く活躍していることが知られています。代表的な役柄には『仮面ライダー電王』シリーズのモモタロスや、アニメ『最遊記』シリーズの玄奘三蔵、『機動戦士ガンダムSEED』のラウ・ル・クルーゼなどがあります。
ネザ軍曹/石川界人
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』に登場するネザ軍曹はオクト=バー将軍と共に行動しています。真面目な性格をしており、最終局面では重要な役割を果たすキャラクターです。そんなネザ軍曹を演じたのはアジアでアイドルとして活躍した経験もあるクリス・ウーでした。
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日本語吹き替え版のキャストを務めたのは石川界人です。石川界人は1993年10月13日生まれで東京都出身です。アニメ『翠星のガルガンティア』で主人公を演じて注目を集めました。代表作にはアニメ化もされたゲーム『エスカ&ロジーのアトリエ』や、主演を務めたアニメ『残響のテロル』や『境界のRINNE』といった作品があります。
皇帝ハバン=リマイ/斎賀みつき
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』に登場する皇帝ハバン=リマイはパール人の長です。終盤に登場して、惑星ミュールの真実や、ヴァレリアンが見た夢の理由などを解説します。そんな皇帝ハバン=リマイの声を演じた海外ドラマ『ナイト・マネジャー』などにも出演して注目を集めているエリザベス・デビッキです。
日本語吹き替え版のキャストを務めたのは斎賀みつきです。斎賀みつきは1973年6月12日生まれで埼玉県出身です。女性声優ですが、少年や中性的なキャラクターを演じることが多いです。代表的な役柄には『天元突破グレンラガン』のロシウ・アダイや、『地球へ…』のジョミー・マーキス・シンなどがあります。
アイゴン・サイラス/楠見尚己
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』に登場するアイゴン・サイラスは重要なクリーチャーであるミュール変換器を所有している海賊です。巨大市場で取引をしていました。そんなアイゴン・サイラスの声を演じたのはジョン・グッドマンでした。
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日本語吹き替え版のキャストを務めたのは楠見尚己です。楠見尚己は1954年6月17日生まれで福岡県出身です。洋画吹き替えだけでなくアニメやゲームでも活躍しており、近年の出演作には『オーバーロードII』のシャースーリュー・シャシャ役などがあります。
ドーガン=ダギーズ/THE ALFEE
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』に登場するドーガン=ダギーズは三人組の情報屋です。5000の言語を操るとされ、ヴァレリアンを探すローレリーヌを助けました。そんなドーガン=ダギーズの声を演じたのはグラント・モニンジャー、ロビー・リスト、クリストファー・スウィンドルでした。
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日本語吹き替え版のキャストを務めたのはロックバンドの「THE ALFEE」です。桜井賢、坂崎幸之助、高見沢俊彦の三人組です。1974年8月25日にデビューしたTHE ALFEEは「メリーアン」や「星空のディスタンス」といったヒット曲で知られています。
アレックス/大原さやか
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』に登場するアレックスはヴァレリアンのサポートをするAIです。情報の分析や収集でヴァレリアンを助けます。そんなアレックスの声を演じたのはクロエ・ホリングスでした。
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日本語吹き替え版のキャストを務めたのは大原さやかです。大原さやかは1975年12月6日生まれで神奈川県出身です。声優、ナレーター、ラジオパーソナリティーとして幅広く活躍しています。演じる役柄も幅広く、代表的な役柄には『Fate/Zero』のアイリスフィール・フォン・アインツベルンや、『メイドインアビス』のオーゼンなどがあります。
ヴァレリアン 千の惑星の救世主に登場するクリーチャー紹介
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ここからは『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』に登場するさまざまな宇宙人やクリーチャーたちを解説していきます。監督のリュック・ベッソンは『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は多くの宇宙人やクリーチャーを登場させるため、クラウドソーシングを利用してデザインを集めたと言います。その後、リュック・ベッソンが厳選し、映画に登場させています。
シールト族
シールト族は惑星キリアンの巨大市場の警備を担当していた人型の爬虫類です。知能は低めだが、温厚で人懐っこい性格とされています。映画ではローレリーヌに利用されて身体を支配されていました。
メガプトール
メガプトールは惑星キリアンでアイゴン・サイラスに飼われていた獰猛な肉食獣です。巨大市場から逃げたヴァレリアンたちを追ってきますが、宇宙船で外宇宙に逃げたため、上空で放り出されました。
オムライト
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オムライトはアルファ宇宙ステーションの東部に巨大なコロニーを築いている種族です。長い腕と金属の身体が外見の特徴であり、情報技術・財政・金融などをコントロールしています。
ブロモサウルス
ブロモサウルスはガラナ海と呼ばれる海中に潜んでいる大きなクリーチャーです。コーテックスクラゲと共生しており、普段は大人しく生活しています。映画ではヴァレリアンの行方を探すローレリーヌがブロモサウルスを怒らせてしまいます。
コーテックスクラゲ
コーテックスクラゲはブロモサウルスに寄生し、ブロモサウルスが噴き出す純水を摂取して生きています。このクラゲを頭からかぶる事で対象者の記憶を垣間見ることできるため、ローレリーヌが実行しています。ただし、長時間かぶっていると記憶を失ってしまうという危険があるため、通常は1分までしかかぶっていることができません。
ヴァレリアン 千の惑星の救世主のあらすじネタバレ解説!
ここからはいよいよ『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のネタバレあらすじを解説していきます。『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の簡単なネタバレあらすじは「連邦捜査官として働くヴァレリアンとローレリーヌが、拉致された司令官の足取りを追ううちに、隠された惑星の真実に辿り着く」というものです。
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黒幕が早い段階で判明するあらすじですが、さまざまな種族や文化の入り混じる宇宙ステーションを舞台にヴァレリアンとローレリーヌが駆け回るため、ビジュアル的には見応えのある作品と言われています。以下はあらすじの詳しいネタバレ解説を含むのでご注意ください。
惑星ミュールの夢
まずは冒頭のシーンからネタバレあらすじを解説していきます。人類が宇宙に進出し、様々な異星人と交流を持つようになった西暦2740年。美しい海が広がる惑星ミュールではパール人という種族が平和に暮らしていました。しかし、ある時、空から飛行体が落下してきて惑星ごと消滅してしまいました。そんな恐ろしい夢から主人公のヴァレリアンは目覚めます。そこへ相棒のローレリーヌがやってきました。
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ふたりは連邦捜査官として働いていました。ヴァレリアンは情熱的にローレリーヌを口説きますが、相手にされません。ヴァレリアンが自らの脳を検査すると、冒頭の夢は外部から映像を送られたことがわかります。ふたりは惑星キリアンに向かい、変換器と呼ばれるモノを回収してアルファステーションに届けるという極秘任務を与えられました。現地のギブソンと出会い協力して任務に当たります。
変換器を探して
作戦のため、ヴァレリアンは単独で巨大市場と呼ばれる場に潜入します。一方、ローレリーヌも別ルートからヴァレリアンをサポートに向かいました。変換器の取引現場に着いたヴァレリアンは変換器を求める2人組のパール人の姿を目撃します。変換器はローレリーヌが回収しますが、ヴァレリアンは敵に襲撃されました。巨大市場の中を逃げ回ります。ヴァレリアンのピンチをローレリーヌが救います。
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ふたりはギブソンたちと合流して逃げますが、モンスターに追撃されて仲間は倒されてしまいます。宇宙船を呼び寄せたヴァレリアンは、ローレリーヌと共に乗り込みます。そして、惑星キリアンから飛び立ちました。変換器と呼ばれていたものはミュール出身のクリーチャーでした。ミュールについて調べると、30年前に消滅していたことがわかります。しかし、詳しい情報は制限されていてヴァレリアンには閲覧権限がありません。
司令官の護衛任務
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「千の惑星の都市」と呼ばれるアルファステーションに帰還したヴァレリアンは、放射能汚染によってアルファステーションが危機にあることを知らされます。その事態の対処にはアルン・フィリット司令官があたっていました。ヴァレリアンとローレリーヌは司令官の護衛を命じられます。しかし、司令官は秘密裏に捕えたパール人へ拷問をしており、何か情報を得ようと動いていました。
安全保障委員会の会合に参加した司令官をヴァレリアンは護衛します。しかし、そこへパール人の集団が襲撃してきました。その場にいた者たちは無力化され、司令官は攫われます。ヴァレリアンはローレリーヌを救ってから司令官を探します。ローレリーヌは司令室に戻ってヴァレリアンをサポートします。さまざまな種族が暮らすアルファステーション内をヴァレリアンは疾走しました。
行方不明になるヴァレリアン
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その後、宇宙船に乗り込んで司令官の乗る宇宙船を追いかけます。さらにスカイジェットと呼ばれる小型の高速船に乗り込み、あと一歩のところまで迫りますが、ジェットが破損し、ヴァレリアンの通信が途絶えます。ローレリーヌはヴァレリアンを救いに向かおうとしますが、将軍に引き留められます。何か陰謀があると訴えるローレリーヌですが、無茶をさせないように拘束されることになります。
ローレリーヌは隙をついて監視の男たちを倒し、ヴァレリアンの捜索を始めます。ドーガン=ダギーズという3人組と取引して地下にある海に向かいました。海賊ボブの力を借りてコーテックスクラゲを捕まえます。そのクラゲを頭からかぶるとイメージした人の記憶を見ることができるのです。ローレリーヌはヴァレリアンの居場所のヒントを掴みます。向かった先で倒れているヴァレリアンと再会を果たしました。
ローレリーヌの危機
一方、将軍は司令官がパール人を拷問していたことを知り、そのパール人を救いました。ヴァレリアンは司令官が誘拐されたのはパール人たちが変換器を求めていたからではないかと考えます。しかし、実際に変換器を持っているのはローレリーヌです。そのローレリーヌはブーラン・バソールという危険な種族に捕らえられてしまいます。ヴァレリアンはブーラン・バソールに変装するためグラモポッドを探します。
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歓楽街に赴いたヴァレリアンは客引きの男に誘われてクラブに入りました。ヴァレリアンは武器を奪われてダンサーのバブルのショーを観劇します。そのバブルこそがグラモポッドでした。あらゆる姿に変身できるバブルの助けを借りてブーラン・バソールに変装します。食べられそうになっていたローレリーヌを救出し、その場を脱出しました。ふたりは助かりますが、バブルは死亡してしまいます。
惑星ミュールの真実
ヴァレリアンたちが汚染地域に向かうと、パール人に迎えられました。そこはパール人の居住するエリアだったのです。さらわれた司令官もいましたが、意識を失っていました。パール人の皇帝と面会したヴァレリアンは、自分がパール人の皇帝の娘であるリホの魂の守護者になっていると知らされます。30年前に亡くなったリホは、死に際にエネルギーを解放し、時空を超えてヴァレリアンに宿っていたのです。
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皇帝は惑星ミュールで起こった出来事を語ります。パール人たちは平和に暮らしていましたが、ミュールの近くでは他の惑星の者たちが戦争をしていたのです。その戦争の指揮をしていたのがアルン・フィリット司令官でした。核融合ミサイルの発射を許可し、戦争に勝利します。しかし、撃墜した敵の母艦がミュールに激突し、その時にリホを含めた600万人のパール人の命が失われました。
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生き延びた皇帝たちは他の惑星のことを学びながら過ごし、やがてアルファステーションに流れ着きました。ひっそりと暮らしながら失われた故郷の複製を作れるほどの技術を身に付けます。彼らの望みを叶えるためには変換器が必要でした。しかし、変換器が手に入らなかったため、司令官をさらって真実を明るみにしようと考えたのです。そこでさらわれていた司令官が目覚めます。
ヴァレリアン 千の惑星の救世主の結末
司令官はパール人を危険だと言いますが、ヴァレリアンとローレリーヌは司令官の非道な行いを糾弾しました。司令官は開き直って自分の行いがアルファステーションにとって有益だと主張します。ヴァレリアンが殴り倒しました。変換器を渡すことは躊躇しましたが、ローレリーヌに説得されてパール人に返します。変換器を力でふたりはミュールの美しい景色を見ました。
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しかし、真相を知らない将軍はエリアの爆破準備を進めていました。危機を察したヴァレリアンは連絡し、爆破を止めるように訴えます。パール人のことを知らない将軍は簡単に話をきくわけにはいきません。ヴァレリアンは司令官を連れてきて真実を話させようとします。しかし、司令官は自分の命令に忠実なロボット、K-トロンに殲滅の指示を告げました。激しい戦闘が起こります。
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戦場に飛び出したヴァレリアンは次々とK-トロンを破壊しました。ようやく黒幕が司令官であると気付いた将軍は爆破を止めるようとします。ぎりぎりで爆破は止まりました。同時に、パール人を乗せた宇宙船が飛び去っていきました。その場で生き残った司令官を見つけた将軍は、逮捕を命じました。宇宙へ飛び出したふたりきりの宇宙船の中で、ヴァレリアンはローレリーヌにプロポーズし、ふたりは結ばれました。
ヴァレリアン 千の惑星の救世主の伏線や設定を考察
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ここからは『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の設定などをネタバレ紹介します。『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は遥か未来の28世紀が舞台になっており、独自の歴史や人間関係が盛り込まれています。映画の中では詳しく語られていない設定などもあるので、この項目でまとめてネタバレ解説していきます。
ヴァレリアンとローレリーヌの関係の設定をネタバレ解説
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の主人公であるヴァレリアンと、ヒロインのローレリーヌはあらすじの冒頭から気心の知れた関係になっています。というのも、あらすじの冒頭時点ですでに1年以上相棒として働いているからです。ヴァレリアンは若く有能な捜査官でしたが、多くの女性と交際するプレイボーイでもありました。そんなヴァレリアンはローレリーヌにアプローチしていますが、ローレリーヌは一線を引いています。
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ただし、ヴァレリアンは真剣にローレリーヌのことを理想の女性と考えており、映画の冒頭から終盤まで何度もアプローチを繰り返していました。危機を乗り越えたことでローレリーヌもヴァレリアンを受け入れ、ラストシーンはふたりが強く結ばれるのでした。
ミュール変換機について
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の重要なクリーチャーであるミュール変換機はパール人と同じ惑星ミュール出身の生き物です。あらゆるものを複製できるという特殊な能力を有しており、惑星ミュールが消滅してからは全宇宙に一匹しかいない非常に希少な生物でした。このため連邦政府が保護していたのですが、物語開始以前に海賊のアイゴン・サイラスに奪われて行方不明になっていました。
ヴァレリアンとローレリーヌの最初のミッションは、奪われたミュール変換器を取り戻すことでした。生き延びたパール人たちも故郷を複製するために必要であるため、アイゴン・サイラスと取引をしようとしてました。真相がわかった後、政府の所有物であるためヴァレリアンはミュール変換器をパール人に渡そうか迷います。そこをローレリーヌが説得し、最終的にはパール人たちは複製された故郷に帰ることができました。
アルファ宇宙ステーションの設定をネタバレ解説
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『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の舞台であるアルファ宇宙ステーションについてネタバレ解説します。アルファ宇宙ステーションはもともとは地球で作られた宇宙ステーションです。20世紀末から運用が始まり、次第に国や人種を超えた人類共通の宇宙ステーションとなりました。建設によって膨張を続け、2150年には全長3キロメートルの巨大宇宙ステーションとなりました。
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この頃、人類は宇宙人とのファーストコンタクトを経験しています。やがて、地球に落下する危険性などが考慮された結果、アルファ宇宙ステーションは外宇宙へと進出することになりました。以降も、様々な種族が集まり、28世紀には宇宙最大のステーションとして重要な役割を持っています。ヴァレリアンの時代では約20キロメートルになっており、3000を超える種族が約3000万人も住む場所になっています。
ヴァレリアン 千の惑星の救世主を観た評価は?
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リュック・ベッソン監督作品『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』を見た人のネタバレ感想・評価には「あらすじがよくなかったけど、映像は綺麗だった」という意見が多くありました。『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のあらすじは、海外のレビューサイトなどでも評価がよくありません。というのも、あらすじの中盤からの展開が本筋とズレているという指摘があるからです。
ヴァレリアンみたけど
— takiguchi🐳 (@paramore_m4) October 14, 2018
ストーリーはを補うために視覚効果を頑張ったなって感じ
見終わったあとの感想は
映像美とストーリーが合わさっていい作品だなと思いながら見てたとおもった
だった
まぁRihannaがめちゃくちゃ綺麗だったから良かった
ヴァレリアンが行方不明になってからのあらすじではローレリーヌが主人公のようになり、ステーション内部を探し回ります。その後のあらすじは、ローレリーヌが捕らわれたのでヴァレリアンが奔走する展開です。本筋であるパール人の狙いや、さらわれた司令官の安否は終盤になるまでほとんど触れられません。こうしたあらすじの構成から、中盤に必要のないシーンが多くあるという指摘がありました。
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その一方で、多数の種族が描かれ、それぞれの暮らしも描かれた映像世界を称賛する声もありました。惑星ミュールの澄んだ景色も綺麗に表現されていると言われ、見た目の華やかさには満足する人も多かったようです。リュック・ベッソンは続編を希望しているようですが、興行的には失敗したため、雲行きが怪しいです。見た人の中には続編を期待している方もいました。
ヴァレリアン 千の惑星の救世主のあらすじまとめ
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のネタバレあらすじの解説を中心に、作品の魅力をまとめて解説しました。『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は主人公とヒロインのふたりの活躍を中心に描かれた作品でした。あらすじの展開など、不評なところもありますが、映像の美しさや豪華な吹き替えキャストなど、好評なところもあります。まだ見ていないという方は、ぜひ一度ご覧になって美しい映像世界を楽しんでください。