2018年10月27日公開
2018年10月27日更新
椿山課長の七日間のあらすじ・感想をネタバレ!キャストや作品の魅力を考察
浅田次郎原作・映画「椿山課長の七日間」(2006年11月16日公開)は、職場で突然死した椿山課長:西田敏行が残された家族に未練が強すぎ「中陰役所」から七日間だけ現世に戻り気持ちを整理する時間を与えられる。時を同じくしてヤクザの親分武田、実の両親を探す雄一も一緒に現世に逆送される。それぞれが知る権利のある「まだ知らない重大な事実」とは何なのか。映画「椿山課長の七日間」出演:西田敏行、伊東美咲、成宮寛貴などのキャスティングで心温まるファンタジック・コメディに描かれている。
目次
椿山課長の七日間の映画あらすじや感想に迫る!
「椿山課長の七日間(映画・邦画)」は、職場で脳出血により突然死する椿山課長が、残された家族や仕事などへの未練が強すぎる為、天国と現世の中間地点となる中陰役所から現世に美女となって逆送される。同じく逆送されたメンバー2人と共に、家族や友人たちの事情を知り、最後に自分が出来る事を見つけ奔走していく。
死後から初七日までをユーモラスに描いた心温まるファンタジー映画。この記事では「椿山課長の七日間」という映画のあらすじやネタバレを含め紹介していく。さらに、キャストやこの映画を観た人の感想についても紹介していく。
椿山課長の七日間の映画作品情報
監督
河野圭太(かわのけいた)1957年8月16日東京都生まれ。演出家やドラマディレクターとして「古畑任三郎」「マルモのおきて」「王様のレストラン」最近では「僕らは奇跡でできている」を手掛けている。2006年「子ぎつねヘレン」で映画監督デビュー。映画「椿山課長の七日間」は2作目。三谷幸喜脚本作品を多く手掛けており、付き合いは20年以上にもなる。(赤いチェックのシャツ河野監督)
原作
浅田次郎(あさだじろう/本名:岩戸康次郎)1951年12月13日東京都中野区生まれ。1991年「とられてたまるか!」小説家デビュー。1994年「地下鉄に乗って」で吉川英治文学新人賞、1997年「鉄道員(ぽっぽや)」直木賞受賞その他数々の賞を受賞している。また、映画化されている物も多く、この映画「椿山課長の七日間」は8本目となる。
主題歌
主題歌「あなたへと続く道」コブクロ。この曲について小渕健太郎は「大切な人に逢いたくても逢えない寂しさ。その人とは心の中ではいつも逢える。それはきっとその人に向けて道を伸ばしているから。だから寂しくはないんだ。」という気持ちで書き上げたと言う。
椿山課長の七日間の主な映画出演キャスト
椿山家の人々
椿山和明/西田敏行は百貨店に勤める課長。陽気な性格で周りを笑顔にする。ある日職場で脳出血が原因で突然死するが「ある重大な真実」を知る為、友人や家族への想いにけじめをつける為に現世へと戻ってくる。しかしその姿は生前とは大きく違いモデル級の美女となる。和山椿/伊東美咲は椿山和明の化身。見た目30歳ぐらいでスレンダーな美女。
椿山由紀/渡辺典子は椿山和明の妻で12歳年下。同じ百貨店に勤めていたが寿退社後、子育てと家事とパートで忙しくしている。息子の陽介/須賀健太は小学生。祖父の昭三には何でも話すメル友だ。祖父の昭三/桂小金治は息子夫婦の前で認知症の演技をしているがパソコンを覚え、孫の陽介とのメールが楽しみ。
逆走するメンバー
本当の両親を探したい雄一/伊藤大翔は蓮子/志田未来に化身する。陽介ととても仲良くなる。ヤクザの武田/綿引勝彦は自身の死により余計な争いを阻止するために竹内弘実/成宮寛貴に化身。20代の若者となり命を狙われる大介や元子分たちの為に奔走する。
武田の関係者
市川大介/國村隼は市川組組長、武田の弟分。武田の子分たちを引き受け面倒見ている。市川静子/市毛良枝は大介の妻。ヤクザ組長の姐さんの割に涙もろい性格。純一/松田悟志は武田の元子分。武田を実の親以上に想っており武田の死後息子と名乗る弘実を胡散臭く感じる。卓/青木崇高も同じく武田の元子分であり親以上の存在だった武田の死を大介が関係していると疑い復讐を企てる。
その他キャスト
嶋田/沢村一樹は椿山の部下で入社以来ずっと世話になり、15年以上一緒に働いてきた仲だが、椿山の死後は由紀と一緒に暮らし始める。知子/余貴美子は椿山の同僚。同期入社の親友同士。結婚しなかった理由を和山椿に話す。マヤ/和久井映見は中陰役所の担当者。椿山の化身をモデル体型にしてみるなど茶目っ気がある。
椿山課長の七日間の作品の魅力は?
涙あり笑いあり
「死をテーマにした話だけではない、生きる事や家族の事、色々と考えさせられるとても奥深い作品でした。自分の周りにあるものすべてを大切にしたいと思える素敵な作品に仕上がっています。」と語るキャストの伊東美咲。今回の「椿山課長の七日間」では自分も心筋梗塞で倒れた経験があるキャスト西田敏行が「椿山の現実は悲惨なものだが、割り切ってあの世へ行った。私も納得した生き方が出来ればいいなと思った。」と語る。
この映画「椿山課長の七日間」で一番伝えたい事は、椿山は沢山の人を愛し、また沢山の人に愛されていた。「作品を観終わった時に何とも言えない優しさで包まれる。優しさが心に残る作品にしたい。」という気持ちを込めた作品と河野圭太監督。いずれ訪れる死というものに対して恐怖といったものは無く、笑って泣ける映画になっている。もちろん今を後悔しないように生きる事が大切ではある。
椿山課長の七日間のあらすじネタバレ
映画「椿山課長の七日間」あらすじネタバレ:死を宣告される椿山課長
眩しい光に目を覚ます椿山和昭(キャスト:西田敏行)。美しい広間に沢山の老若男女が居る「どこだここは?」すると「ようこそいらっしゃいました。」と一人の美しい女性が現れる。その女性は「皆さんは4日前に亡くなられました。」と言うのだ。現在は天国と現世の中間地点となる「中陰役所」といわれる位置になると説明する。
椿山和昭(46)は百貨店婦人服売り場の課長、バーゲンセールは売上好調の中、突然倒れ死んでしまっていた。原因は脳出血だった。美しい女性マヤ(キャスト:和久井映見)は「天国での生活」か「永遠絶対の終了」の選択かを選べると話し4名が消滅を選んだ。マヤは天国での生活について語る。理想の家に住み、お金はいらない病気も犯罪もないまさに理想郷だと。
しかし現世に強い未練を残していた椿山は「逆送」という制度を選択した。「逆送」とは初七日までの残り3日間だけ現世に戻れるのだ。厳しい審査に通過したのは「自身の死が原因で無益に人が殺し殺される事を阻止する為」ヤクザの武田、「本当の両親に会いたい」と願う少年雄一、「重大な事実を知らずに死んでしまった、それを知ってきて下さい」と言われる椿山の3人だった。
「逆送」には厳しい禁止事項があるとマヤは説明を始める。『正体の暴露と復讐』は厳禁「違反すると怖い事になる」と警告する。『12歳未満の逆送者の場合は大人の付き添いが必要』椿山は息子陽介(キャスト:須賀健太)と同じ頃ぐらいの雄一の付き添いを名乗り出た。「逆送して後悔した方が大勢います。思いとどまるなら今ですよ?」3人の意思を確認した。
映画「椿山課長の七日間」あらすじネタバレ:逆走後の椿山
目覚まし時計の音で目が覚める椿山、そこはホテルの一室のようだ。手探りで目覚ましを止めたその時、自分の手を見て驚いた。細い指に長い爪おまけにマニュキアまで塗ってある。慌てて飛び起き鏡の前に立つ。モデル級の美女が立っている「あ~!何だこれは?」困惑しているところに携帯電話がなる。
マヤからの電話だった。「ワンプッシュで繋がる携帯電話」と必要な時に必要な物が出てくる黒のバッグ「よみがえりキット」と「残り時間を正確に示す腕時計」が与えられている事を説明した。そして「今の姿は生前と真逆にしてみました。和山椿(キャスト:伊東美咲)という化身の姿です。」と茶目っ気たっぷりに言うところに嫌味がない。
思わず服の中を思いっきり覗いた、そして感触まで確かめると「見えてますよー!恥ずかしい事はやめて下さい。」とマヤには見えているようだ。(男性なら一度は確認する行動を和山椿役伊東美咲はコメディ感たっぷりに演じている。映画「椿山課長の七日間」)
映画「椿山課長の七日間」あらすじネタバレ:逆走後の雄一と武田
雄一もマヤが言う真逆の姿になっていた。歳は同じ頃だが女の子となり名前は蓮子(キャスト:志田未来)になっていた。付添人の椿山いやもう和山椿と蓮子はバックから出てきた喪服を着て共に生前の雄一が育った家へと電車で向かう。
その頃武田は竹内弘実(キャスト:成宮寛貴)と名乗るイケメン・ヘアスタイリストとして市川大介(キャスト:國村隼)のもとを訪れる。竹内は幼い頃に里子に出されたという事にした。大介は武田について語り始めた。大介は古き良き任侠心を持った武田を心底慕っていたのだ、武田は市川をかばい繁田というヤクザに殺されたと話しながら怒りがこみ上げライターを机に叩きつけた。
その姿を見て思わず竹内は「ありがとうよ」と口にしてしまっていた。竹内は「親父は子供たちにむしろこの機会に足を洗ってもらいたいたかったんです。」と大介に打ち明ける。武田/竹内が恐れていたのは子分たちが仇討で死ぬ事だった。
大介もそこは同じ考えで既に武田の子分2人を組みに迎えバカな事はしないよう目を光らせていた。卓と純一の2人だけは初七日まで線香を守らせ、その後は足を洗わせるつもりだった。それを聞いた竹内は安心した。
映画「椿山課長の七日間」あらすじネタバレ:真実を探しに
椿と蓮子は雄一が育った家に行く。育ての母親に雄一の両親に関する情報を知りたいとお願いしてみるが頑として拒まれてしまう。更に母親は「実の子と同じように愛情を注いで育てたのに雄一は一人で『自分はこの家にいてはいけない』と思い込んでいた」と話す。蓮子は育ての母親の真心を知り涙があふれた。そんな蓮子の姿を見て椿は実の両親に逢わせたいと思う。
その後、椿はふとある場所を訪ねた。父親の昭三が入居している老人ホームだ。子供の頃に母親を亡くした椿山は男手一つで育ててくれた父にいつも感謝していた。その為、父親の老後を自分の手で介護していこうと家を購入したのだが、妻の由紀(キャスト:渡辺典子)は介護に反対し2人は息子陽介の前でも度々口論となっていた。その結果、押し切られる形で昭三を老人ホームへ入居させたのだ。
公園のベンチでパソコンを打つ一人の老人。それは父親の昭三だった。思わず心の中で「何やってんだ親父ー!」と呟き昭三へ近づいた。「お元気そうですね、いつから…?」すると昭三は「いつから?わたしはずっと元気ですよ」と答える。昭三は全くボケておらず全てが芝居だった。自分が家に居ることで息子夫婦の家庭が壊れてしまうと思い、老人ホームへ入居する大芝居をうって出たのだ。椿はこれが事実だったのかと思う。
昭三は椿に「あなたは優しい人だ、何かしてあげられる事はありませんか」と申し出る。「あるわけねぇだろこのクソ親父が!」と心の中で呟きながらふと、父が役所の福祉課で働いていた事を思い出す。椿は雄一の実の両親に関する手がかりが無く困っていると頼む。「分かった。明日またおいで」と引き受けてくれた。椿はマヤに連絡し事実を確認するが「まだ重大な事実がある」と言われたのだ。
映画「椿山課長の七日間」あらすじネタバレ:椿山家が大騒動
(映画「椿山課長の七日間」あらすじネタバレ含む)椿と蓮子は椿山の家に到着した。「以前椿山にお世話になった者」と説明し線香をあげるため家に入る。自分の遺影と位牌を見て改めて自分が死んだ事を実感しとめどなく涙がこぼれた。
そんな姿を見ていた妻の由紀は椿山の愛人ではないかと疑い始める。そこへ息子の陽介が帰ってきた。陽介の姿を見てまた泣き始める椿を益々怪しいと疑い強引に椿を家から追い出そうとする。もみ合いになる二人の間に男が仲裁に入ってきた。
(映画「椿山課長の七日間」あらすじネタバレ含む)何とその男は信頼していた部下の嶋田(キャスト:沢村一樹)だった。思わず「嶋田!」と口に出してしまった。由紀はまたも逆上するが嶋田がなだめる。嶋田と由紀は抱き合い不審な目を向ける。椿は嶋田が自分のバスローブを着ている事に怒り「なんでお前がここに居るんだ!」と今度は嶋田と取っ組み合いになり、嶋田の顔面と腹にパンチをぶち込んでやった。
そんな3人を尻目に陽介は蓮子を誘い階段に身を潜めた。陽介は母たちのそんな姿が嫌でたまらないかった。おじいちゃんの所へ行くと紙に書いて家出をするつもりだった。椿と蓮子が疲れ果てホテルへ帰ろうとした時、昭三が線香をあげに来たのだ。父が泣きながら線香をあげる姿を見て男泣きをする椿だった。
昭三は由紀に「私はもうこの家には戻りません。あなたがどう生きようとあなたの自由です。ただ、陽介の気持ちは大切にしてやって下さい。」と言い出て行った。陽介は母に手紙を渡し昭三と一緒に家を出る。陽介は「あんな家にいたくない」と呟く、椿は優しく抱きしめ「一緒に居よう。少しの間」と囁いた。椿は蓮子と陽介を連れホテルに戻る。
悲しみを消すため一人バーでお酒をガバガバ飲み由紀の事や昭三の気持ち、何も知らなかった自分の情けなさに涙していた。するとイケメン男が隣に座ってきた。自分も寂しい事があったと呟き椿を慰める。椿は今まで経験した事がないドキドキ感とトキメキを感じていた。イケメン男が部屋に誘ってきた、思わずOKをしてしまう。
エレベーター内で頬にキスされ「もうどうにでもなれ」という気持ちになった椿。ベットに寝かされる。男が椿を抱こうとした時、同じ腕時計が目に留まる。なんと一緒に逆送してきたヤクザの武田だった。2人は中年のおっさんが頬にキスをする姿を想像し悪寒走ったが「気づいて良かった」と大笑い。(映画「椿山課長の七日間」美男美女のベットシーンに注目が集まった)
映画「椿山課長の七日間」あらすじネタバレ:嶋田と由紀の成り行き
(映画「椿山課長の七日間」ネタバレ含む)2日目椿は勤務していた百貨店に出向き嶋田を喫茶店スマイルに誘い出しそこで嶋田と由紀との成り行きを訊ねた。嶋田は由紀が椿山と結婚する前から17年間の深い仲だった、しかし出世の為通産省の娘と付き合い始めた頃、由紀は椿山と付き合い始めた。
結局嶋田は通産省の娘と破談となり由紀にプロポーズしたが由紀は「椿山さんなら信頼できる。信用できるから結婚する」と言った。その後新居への引っ越しの手伝いに行った時に再会再燃したのだと語る。
映画「椿山課長の七日間」あらすじネタバレ:知子との再会
すると今度は同期入社で親友の知子がやってきた。知子は嶋田と入れ替わりで椿の前に座る。「寂しいね。勝手に死にやがって」と呟く。そんな知子の姿をみて椿は悲しくなった。マスターはいつも椿山が注文していたウインナーコーヒーを2つ持ってきて「これあいつ(椿山)のおごりね」と言った。それから知子と椿は椿山の事で語り合い2人仲良くなった。
映画「椿山課長の七日間」あらすじネタバレ:竹内の奔走
竹内は組事務所に向かい純一と会う。竹内は武田が癌で余命わずかであったことや親友市川大介の代わりに刺されて死んだ事を打ち明けた。金庫から遺言状を出すフリをして死後書いてきたものを純一に読ませた。そこには純一と卓への愛情が溢れていた。純一は竹内を信じヤクザから足を洗えと言われ素直に応じる。
だが、卓人は仇討をすると部屋の壁に書き残し行方をくらませていた。竹内はその壁に「卓人殺しはやめろ」と書き市川のもとへ急行。ボディーガードになる。
映画「椿山課長の七日間」あらすじネタバレ:蓮子の両親を探す
昭三から手がかりを聞いた蓮子と陽介は雄一が預けられていた施設を見つける。蓮子は女性職員に雄一の実の両親について訊ねるが個人情報として拒まれる。しかしただならぬ蓮子の様子に少しだで教えてくれる。なんと実の両親は市川大介とその妻市川静子だった。蓮子はその事を竹内に電話で連絡すると竹内は「必ず会わせる」と約束した。
映画「椿山課長の七日間」あらすじネタバレ:逆走最終日
竹内は椿に蓮子を連れてくるように伝えた。椿は蓮子と陽介を連れタクシーで急行する。車内で蓮子は陽介に「友達の中で一番好きだよ」と言い陽介はある告白をする。それは椿山の実の子ではなく嶋田と由紀子の間に出来た子だった。更なるショックを受けながらタクシーは市川家に到着。竹内は市川夫妻に「息子さんをお連れしました。どうしても2人にお会いしたいと今生の頼みを受けました」と説明し引き合わせた。
すると蓮子の代わりを演じる陽介が歩みでて「父さん、母さん産んでくれてありがとう。いつまでもそう思っています。」と伝えた。これを聞いた母親の静子は「ごめんなさい」と陽介を抱きしめ泣き崩れた。それを見ていた父親の大介は2人を抱きしめたのだ。
突然ガラスが割れ男が侵入してきた。卓人が市川を殺しに来たのだ。卓人は銃で市川を撃ち殺そうとしたその時「やめろ!人違いだ!」と叫びながら竹内は市川をかばった。卓人が発砲した銃弾に撃たれたそれでも最後の力で卓人に近づく「違うんだ、卓人」その気迫あふれる姿に卓人は腰をぬかす。竹内は胸から武田の遺言状を取り出し渡した。「親父」と卓人は字を見て呟いた。竹内は笑みを浮かべ眩しく美しい光に包まれ昇天していった。
市川静子はふとじっと無言で悲しそうに見ている蓮子に何かを感じそっと抱きしめた。母性で蓮子が雄一の化身と感じ取ったのだ静子と蓮子の目から涙が溢れ蓮子は「ありがとう」と囁いた。それを見ていた大介も蓮子が実の子だと感じ取った。すると蓮子は眩しく美しい光に包まれ昇天していったのだ。
陽介と手をつなぎ歩いていると「ボクね本当のお父さんじゃなくて育ててくれたお父さんに言いたいんだ。育ててくれてありがとう。いつもそう思ってます。」陽介は椿山にそう言えなかった事を悔いていた。椿は陽介を優しく抱きしめ「大丈夫絶対に伝わってる。奇跡はあるんだよ。」椿の目から自然と涙が流れていた。家に陽介を送ったあと百貨店へ向かい知子に会いに行く。
知子は椿の姿に気づき小さく手をふる。椿は鼻の頭を指で触ると知子は「愛ことば」に驚く。椿が屋上に出るとそこにマヤが待っていた。マヤは「さあ行きましょうか」、椿が笑顔で頷くと椿は眩しく美しい光に包まれた。そこへ知子が椿の後を追って屋上へ駆け込んで来た。知子は光に包まれた椿に鼻の頭を触り「愛ことば」を送った。椿は笑顔で光の粒になり昇天して行った。知子は光の中に包まれた椿山の姿を見たのだった。
映画「椿山課長の七日間」あらすじネタバレ:天国へ
椿山、雄一、武田の3人は中陰役所に戻った。マヤは無事戻って来た3人を確認すると「どうぞ」と言い天国へと続く階段を開けた。すると後ろからもう一人の老人が入って来た。椿山の父昭三だった。「いやまいったよ。ぽっくりさ」と驚く椿山にサラッと言ってみせた。4人で美しい天国へと続く階段を楽し気に登っていった。
椿山課長の七日間を観た感想や評価は?
「軽い気持ちで観たらボロボロ泣いた、コメディ調でゲラゲラ笑えたのに泣けた。」という感想・評価も沢山あるが、「志田未来の演技がすごい!」と子役ながら良い存在感が出ている感想・評価も多く見受けられた。
課長はいい人なのに その周りにいる人の人間性のクズさ 志田未来がすごく演技が上手い!! 若かりし頃の有名な俳優がたくさん出てて見応えはあった あと最後の曲、コブクロの有名な曲で感動した。この映画をみて伊東美咲さんへの見方が変わりました。 西田さんがいると安心して観られます。 悲しくてぼろ泣きさせてくれました。ほんわかする映画。 天国が本当にこんな風だったら面白いな。
生きている時には気付かなかったことが、どんどん明るみになる。そんな時、主人公が呟く。「これは、知りたくなかった」この一言を、気になる一言として選んでみた。実は、自分が思っているほど、愛されていなかったり、逆に、感じている以上に愛されていたり、複雑な想いが募るだけ。死んだら未練を残さず、あの世へ行く方が良さそうだ。(汗)
椿山課長の七日間の映画あらすじや感想まとめ
家族の愛、親友が密かに抱いていた心情、親子の絆、義理人情を最後にひっくるめて優しく包み込む作品だ。また、志田未来と須賀健太がまだまだ子役だった頃からしっかり俳優業を成功させている。そんな「椿山課長の七日間」という映画をまだ観ていない人は要チェックだ。