ロシュフォールの恋人たちのあらすじは?傑作ミュージカル映画をネタバレ紹介

「ロシュフォールの恋人たち」を知っていますか?日本を含め世界中に数多くのファンがいる、映画の本場フランスの有名なミュージカル映画です。今回は「ロシュフォールの恋人たち」のあらすじや曲名wpネタバレを含めて公開していきます。実際に鑑賞した方々の感想もご紹介。あらすじだけではない魅力を存分にお伝えしていきます。これを読んだらフランス映画に触れたことのない方も、興味が出てくるはずです。

ロシュフォールの恋人たちのあらすじは?傑作ミュージカル映画をネタバレ紹介のイメージ

目次

  1. ロシュフォールの恋人たちのあらすじをネタバレ紹介!
  2. ロシュフォールの恋人たちとは?
  3. ロシュフォールの恋人たちのあらすじをネタバレ!
  4. ロシュフォールの恋人たちのキャストを紹介!
  5. ロシュフォールの恋人たちの感想を紹介!
  6. ロシュフォールの恋人たちのあらすじまとめ!

ロシュフォールの恋人たちのあらすじをネタバレ紹介!

皆さん、フランス映画を観たことはありますか?ハリウッド映画は日本でも身近ですが、フランス映画は日本で上映されているのは少ないと言えます。ですがフランスは映画の発祥の地、素晴らしい作品がたくさんあります。フランス独特の表現や展開が多いので、慣れていない日本人は少し度肝を抜かれるという感想もありますが、そこもフランス映画の魅力のひとつです。

「フランス映画といえば?」と聞かれて、「ロシュフォールの恋人たち」と答える人は少なくないでしょう。ここではそんなフランス映画の代表作とも言える「ロシュフォールの恋人たち」のネタバレを含んだあらすじと感想、劇中で使われている音楽の曲名を紹介していきます。日本映画とはかなり違うテイストですが、とても素敵な作品なので、気になった方はぜひご鑑賞ください。

ロシュフォールの恋人たちとは?

「ロシュフォールの恋人たち」(原題「Les Demoiselles de Rochefort」)とは、1967年3月8日にフランスで公開され、日本では同年8月8日に公開されたジャック・ドゥミ監督のミュージカル映画です。今でも時折開催されているフランス映画祭で定番とも言える作品です。日本には馴染みの少ないミュージカル映画で、更にフランス特有の独特の言い回しや表現方法が多彩に用いられています。

監督はジャック・ドゥミ。彼は1950年代に始まったヌーヴェルヴァーグというフランスの映画運動の代表的監督です。「ロシュフォールの恋人たち」と並べて人気が高いのが「シェルブールの雨傘」で、両作品で音楽を担当しているのはミシェル・ルグランです。この二人のコンビはミュージカル音楽に新たな波を作り出しました。ちなみにミシェル・ルグランは日本でも大ヒットした「レ・ミゼラブル」の音楽も手掛けています。

感想の紹介コーナーなどでも後述しますが、「ロシュフォールの恋人たち」の魅力のひとつは劇中で使われる音楽にあります。「キャラバンの到着」や「ソランジュの歌」「デルフィーヌの歌」といった曲名の楽曲が場面の展開を示しつつ、とても可愛らしくてポップな曲調なので、観ている人の気持ちを盛り上げます。曲名が「ロシュフォールの恋人たち」の話のネタバレになるのも面白いです。

ロシュフォールの恋人たちのあらすじをネタバレ!

それでは早速、「ロシュフォールの恋人たち」のあらすじをネタバレ公開していきます。ネタバレを少し見ればわかる通り、たくさんの登場人物が出会ったりすれ違ったりを繰り返していきます。この映画の魅力はあらすじだけではなく音楽やファッションにもあるので、ネタバレを見てからでも十分に楽しめる映画ではあります。あらすじを知らないまま観たい人はネタバレを見すぎないようご注意ください。

キャラバン隊が到着!

フランスの西南部に位置する港町、ロシュフォールが本作の舞台です。日曜に祭りを控え、ロシュフォールには様々な人が集まります。キャラバン隊も祭りに参加するため、街の中心地コルベール広場に到着します。その広場に面しているアパルトメントに住んでいるのがソランジュとデルフィーヌの美人双子姉妹です。姉のソランジュは音楽家を、妹のデルフィーヌはバレリーナを目指してパリに行きたがっていました。

双子は夢を追うと同時に、身を焦がすような恋愛にも憧れ、ロシュフォールにはいないであろう理想の男性を求めていました。彼女たちの母親イヴォンヌはシングルマザーとして女手一つで双子と年の離れた弟を育て、常連客が集うカフェを経営していました。そのカフェにキャラバン隊のエチエンヌとビルがやってきます。また、水兵のマクサンヌもやってきます。彼は理想の女性を絵に描いていました。

双子の恋の終わりと始まり

妹のデルフィーヌは恋人のギョームのもとを訪れますが、口論になってしまいます。タイミングがいいのか悪いのか、壁にかかった絵をふと見ると、そこに描かれていた女性はデルフィーヌそっくりなのです。この絵の作者は自分を愛しているのだと思ったデルフィーヌは、ギョームに作者のことを聞きますが、彼はもうここにはいないと言われます。帰宅したデルフィーヌはギョームとは別れたと言い、絵の作者に思いを馳せます。

一方姉のソランジュは知り合いのダムが経営する楽器店を訪れます。今度パリに行くから、アメリカの作曲家のアンディを紹介してくれとダムに頼み、快諾されます。ダムはソランジュに自らの昔の恋愛話を聞かせます。実はダムは双子の母イヴォンヌの元交際相手で、双子の弟の父親にあたるのですが、それにソランジュは気づきません。帰りに弟を迎えに行った際に、偶然アンディと遭遇します。互いに一目惚れしますが、名前も言わずにソランジュはその場を去ります。

祭りに出演することに!

広場では祭りの準備が進んでいます。しかしエチエンヌとビルと共に出演するはずだった女性が水兵に恋をして駆け落ちしてしまいます。途方に暮れた二人はソランジュとデルフィーヌの二人に女性の代わりに出演してくれないかと頼みました。それを受けた双子は、祭りが終わったら自分たちをパリに連れていくことを条件に快諾します。

土曜の出来事

マクサンヌはナントにいる家族の元へ向かう途中で新聞を目にします。そこには殺人事件の記事が載っていました。一方のアンディはダムの店で、ソランジュが落とした楽譜をピアノで演奏します。その夜はイヴォンヌの祖父の友人であるデュトルを迎えてパーティーをします。こうして様々なところで登場人物たちが交流しつつも、肝心な二人はすれ違うという展開が続きます。

いよいよ祭りの日曜へ!

さて、日曜日になりました。待ちに待った祭りの日です。多くの人で賑わい、歌って踊ってパフォーマンスが繰り広げられます。ソランジュたち双子も素敵なドレスを着て立派にステージを務めました。デルフィーヌはステージのあと、元恋人のギョームに復縁を求められますが、彼女の心は既に自分を描いた絵描き(実はその絵描きとはマクサンヌなのです)に向いていたため、断ってしまいます。

月曜、すれ違う者と出会う者

祭りの翌日、イヴォンヌは新聞記事の殺人鬼がデュトルであることを知って驚きます。パリに行く準備中の双子のもとを訪ねたダムがアンディが来ていることを伝えると、ソランジュは大慌てで出かけていきます。ナントから戻ったマクサンヌはイヴォンヌに別れを告げに来ますが、入れ替わりでデルフィーヌがイヴォンヌのもとへ。弟の迎えをダムに頼んだと伝えると、イヴォンヌは慌てて出ていきました。

ダムの店でアンディと再会するソランジュ。「随分探したよ」というセリフと共に二人は抱き合い、踊ります。一方で双子の弟を迎えに行ったイヴォンヌはダムと再会。二人は温かく微笑みを交わします。そして残されたデルフィーヌは、荷物を持ってエチエンヌたちの車へ乗り込みます。広場にはカップルたちが踊っていて、その中にはソランジュとアンディ、イヴォンヌとダムの姿も見られます。

双子はそれぞれの道へ

狂おしいほど恋がしたいと言っていたソランジュは運命の相手、アンディと幸せそうに踊り続けます。一方自らの夢のためにパリに行くことを決断したデルフィーヌが乗った車は、マクサンヌの前を通ります。ビルはマクサンヌに乗るよう促し、マクサンヌは車に向かって走っていきました。

ロシュフォールの恋人たちのキャストを紹介!

フランソワーズ・ドルレアック(ソランジュ役)

「ロシュフォールの恋人たち」を支える役者陣はとても豪華です。フランス映画界では勿論、世界的にも名の知れた役者さんが出演しています。日本で行われるフランス映画祭で来日している女優さんもいるので、名前だけは聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。それでは、主な登場人物である双子とイヴォンヌを演じているキャストをご紹介していきます。

1942年生まれ、1967年に25歳の若さで交通事故に遭い亡くなった、パリ出身の女優です。双子を演じたカトリーヌ・ドヌーヴとは実の姉妹で、「ロシュフォールの恋人たち」は姉妹共演となります。1964年の映画「リオの男」や「柔らかい肌」で一躍スターとなりましたが、不幸な事故で生涯を終えてしまうのです。華々しい実績があったため、その死は多くのファンに惜しまれました。

カトリーヌ・ドヌーヴ(デルフィーヌ役)

1943年生まれ。「シェルヴールの雨傘」で世界的スターとなり、1998年「ヴァンドーム広場」でヴェネツィア国際映画祭女優賞を受賞。恋多き女性で結婚や離婚歴があり、息子と娘も俳優をしています。2007年には米国アカデミー賞の授賞式で渡辺謙と非英語圏俳優として登壇しました。日本でも知名度や人気は高く、日本のテレビ番組やCM、映画祭に出演しています。

ダニエル・ダリュ―(イヴォンヌ役)

1917年生まれ、2017年没。110本以上もの映画に出演した、フランスを代表する古典派美人女優です。1936年の「うたかたの恋」で一躍世界的スターとなります。その後も「赤と黒」「チャタレイ夫人の恋人」などの文芸作品に出演するなど活躍し続け、80歳を超えた2002年には「8人の女たち」に出演しました。

ロシュフォールの恋人たちの感想を紹介!

ここまで、あらすじのネタバレや曲名、出演俳優をご紹介してきました。読んでいただけた方には「ロシュフォールの恋人たち」の魅力が少しお伝えできたとは思いますが、ここで「ロシュフォールの恋人たち」を実際に観た方々の感想をご紹介していきます。より具体的にイメージができるでしょう。

曲がいい!

ミュージカル映画である以上、音楽はとても重要です。音楽を担当したミシェル・ルグランは「ロシュフォールの恋人たち」や「シェルブールの雨傘」でかなり高い評価を受けています。そして感想を探しても、やはり音楽に関する感想が多く目立ちました。それだけ観ている人に強い印象を残る魅力的な音楽の数々であると言えます。

「ウエストサイドストーリー」など他の作品もご存知の方は多いのではないでしょうか。フランス映画はあまり馴染みのない人が多いですが、こういった感想があるということがアメリカの有名作品に並ぶほど「ロシュフォールの恋人たち」が日本でも人気がある証拠です。

特に明るくてノリノリな音楽が多いのが「ロシュフォールの恋人たち」の特徴です。登場人物たちも踊っているシーンが多いので、観ていると一緒に踊りたくなってきます。特に双子が一緒に歌う「双児姉妹の歌」という曲名の楽曲は可愛らしくてポップな雰囲気です。

ちなみに最も有名な楽曲の曲名は「キャラバンの到着」でしょう。昔、日本でも車のCMに使われていたようで、「ロシュフォールの恋人たち」や曲名を知らなくてもメロディを知っているという人が多いです。曲名はこのようにその場面に沿ってつけられています。また、最初で流れるのが「キャラバンの到着」で最後に流れる曲名が「キャラバンの出発」であるというのは、まとまりがあって粋です。

すれ違う登場人物たちが見もの!

あらすじのネタバレの通り、登場人物たちはここではないどこかへ思いを馳せながら運命の人を探しています。ロシュフォールなんていう田舎にそんな人はいない、と言いながらも全員が求める相手とものすごく近い距離ですれ違っているのが「ロシュフォールの恋人たち」のじれったくも面白いところで、その点を挙げた感想も多いです。

また、最終的に「あの二人はどうなったんだろう?」と思わせる終わり方も憎い演出だという感想もあります。ソランジュたちは結ばれたのでしょうが、イヴォンヌとダムはその後どうなるのか。デルフィーヌは車でマクサンヌと対面するでしょうがそれがあの絵の作者だと気づくのか。その後の展開を観た人に委ねるのは、ジャック・ドゥミ監督の巧妙な手腕とも言えます。

色づかいが可愛らしい!

そしてあらすじや音楽だけでなくお伝えしたいのは、その画面の華やかさです。これもジャック・ドゥミ監督のこだわりで、双子のファッションや街並みの色づかいがカラフルでとてもキュートにできています。明るい音楽と美しい女優たちと相まって、とても可愛らしい印象が残ります。感想の中にもこうした「ロシュフォールの恋人たち」の画面のポップさに注目したものがありました。

ロシュフォールの恋人たちのあらすじまとめ!

さて、「ロシュフォールの恋人たち」のあらすじのネタバレや感想、劇中化の曲名をご紹介してきました。日本映画にはない独特な展開が多く、初めてフランス映画を観るという方には少し驚く場面も多いかもしれません。ですが「ロシュフォールの恋人たち」はフランス映画を観るなら最初に観てほしいと思うくらい、日本でも上映機会が多く人気の高い傑作です。

特に最近、日本の映画界では「レ・ミゼラブル」や「ララランド」のように、ミュージカル映画が大ヒットしています。そのおかげで少し前よりミュージカル映画が人気になったようです。こうしたミュージカル映画を観てより興味がわいたという方には「ロシュフォールの恋人たち」は特にオススメできます。

ちなみに劇中化の曲名はオリジナル・サウンドトラックで知ることができます。気になる曲があったらぜひ曲名を調べてみてください。本当は運命の相手はすぐそばにいるというのに、狂おしい恋愛を求めてここではない遠くに行きたいと願い、夢を追いかける双子とその双子を取り巻く愉快な登場人物のそれぞれの恋模様、その後の人生を描いた「ロシュフォールの恋人たち」をあらゆる角度からぜひお楽しみください。

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