太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男のネタバレあらすじ!キャストや評価は?

『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』は、ドン・ジョーンズの実録小説「タッポーチョ『敵ながら天晴』大場隊の勇戦512日」を原作に、絶望的な状況のなか最後まで生き抜いた日本兵たちを、竹野内豊主演で映画化した戦争ドラマです。本記事では映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』の、ネタバレ込みのあらすじ、各キャラクターを演じたキャスト、作品の感想や評価についてもご紹介します。是非最後までご覧ください。

太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男のネタバレあらすじ!キャストや評価は?のイメージ

目次

  1. 太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男のあらすじが気になる!
  2. 太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男の映画キャストを紹介!
  3. 太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男の映画あらすじをネタバレ!
  4. 太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男の原作と映画の違いとは?
  5. 太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男を観た感想や評価とは?
  6. 太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男のネタバレまとめ!

太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男のあらすじが気になる!

2011年に公開された『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』のあらすじをご紹介します。太平洋戦争末期、サイパン島でたった47人の日本兵を率いてアメリカ軍4万5000人と戦った、通称「フォックス」とアメリカ兵から恐れられた陸軍大尉である大場栄の姿を描いた作品です。映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』のあらすじをネタバレ含めご紹介しますので、ネタバレを気にする方はあらすじの閲覧にご注意ください。

太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男の映画キャストを紹介!

『太平洋の奇跡 フォックス』キャスト:大場栄大尉役/竹野内豊

大場栄は歩兵第18連隊衛生隊長で、位は大尉です。戦場では指揮官クラスに相当し、映画でもその指揮する様子が描かれています。アメリカ軍が占領したサイパン島の中で、山にこもり47名の日本兵で3ヶ月間という長い間ゲリラ戦を繰り返していたことが、彼を有名にしました。まるで狐のように、鋭い探知能力と高い頭脳でアメリカ兵の行動を乱す様子から、畏敬の念を込めて「フォックス」とアメリカ兵から呼ばれていました。

『太平洋の奇跡 フォックス』で大場栄役のキャストである竹野内豊は、1994年に俳優デビューします。『ロングバケーション』で人気となり、多くの女性から人気を獲得します。その後も『ヤンキー母校に帰る』、『人間の証明』、『不毛地帯』などのとても注目されていたドラマへ出演もしました。2001年の公開された『冷静と情熱のあいだ』で映画に初出演し、その演技が評価され日本アカデミー賞主演男優賞を受賞します。

『太平洋の奇跡 フォックス』キャスト:堀内今朝松一等兵役/唐沢寿明

元極道の世界に住んでいた堀内今朝松一等兵は、徹底抗戦の意思を貫き通します。極道の道で生きていただけに、戦いに関しては他の兵よりも長けており、また強い信念を持っています。アメリカ兵に投降するぐらいなら、最後の一兵になるまで戦い、日本兵として誇り高くこの地で自分の生涯を終えたいと強く願うのです。

16歳から「仮面ライダー」・「スーパー戦隊」シリーズなどにスーツアクターで出演しました。映画デビュー作『おいしい生活』と『ハロー張りネズミ』での評価が高く、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞します。三谷幸喜作品の常連でもあり、映画『ラヂオの時間』で日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞しました。

大人気コミックの映画化『20世紀少年』3部作で主人公を演じ、ピクサーのCGアニメ『トイ・ストーリー』シリーズでは、主人公ウッディの日本語吹き替えを担当しました。妻は女優の山口智子です。

『太平洋の奇跡 フォックス』キャスト:青野千恵子役/井上真央

青野千恵子は両親と幼い兄弟とともに戦場から逃げていました。しかし逃げていた洞窟の中でアメリカ兵の襲撃に遭い、両親と幼い兄弟が殺されてしまいます。この事件をきっかけに、アメリカ兵へ強い怒りの感情を覚えます。収容所へ逃げた後も、終始アメリカ兵を恨み続ける、悲しき運命を背負った女性なのです。

『太平洋の奇跡 フォックス』で青野千恵子役のキャストである井上真央は、TVドラマ『キッズ・ウォー』シリーズで活躍。2005年放送のTVドラマ『花より男子』で主人公つくしを演じ大ブレイクします。その後も『僕の初恋をキミに捧ぐ』や『ダーリンは外国人』などで明るい等身大の役を好演。また今作や『八日目の蝉』では、今までとは異なる重厚な役柄にも挑みます。その他に『謝罪の王様』や『永遠の0』などにも出演します。

『太平洋の奇跡 フォックス』キャスト:木谷敏男曹長役/山田孝之

木谷敏男曹長もまた、堀内今朝松一等兵と同様に徹底抗戦の意思を持つ日本兵です。最後まで生き残ることを唱える、上官でもある大場大尉に猛抗議することもありました。大場は手元の医薬品がなくなったので、民間人をアメリカ軍の収容所に送るしか方法がないと考えます。しかし木谷は、民間人がアメリカ軍の元に向かえば殺されると反対意見を主張します。

山田孝之は1999年に俳優デビューし、ドラマ版「ウォーターボーイズ」や主演ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」に出演します。2005年の『電車男』で映画初主演。『クローズZERO』2部作や、『闇金ウシジマくん』シリーズ、TVドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズなどの人気作品に出演し、徹底した役づくりで実力派俳優として評価されます。2010年には米ハリウッド・レポーター誌の「世界の注目俳優10人」に選ばれました。

太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男の映画あらすじをネタバレ!

続いては映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』のあらすじをネタバレ込みでご紹介します。なぜ大場栄大尉は「フォックス」と恐れられたのか。47人の日本兵の行く末はどうなるのか。あらすじにネタバレ内容を含みますので、映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』を未視聴の方や、あらすじのネタバレを気にする方は、こちらのあらすじの閲覧にご注意ください。

サイパン島への派兵

1944年、太平洋戦争末期。陸軍歩兵第18連隊である大場栄大尉は、日本から遠く2000キロ余り離れた北マリアナ諸島のサイパン島へ派兵させられます。当時のサイパン島は日本軍が統治をしており、軍司拠点としてもとても重要な役割を果たしておりました。この太平洋の中の小さな島を絶対死守する作戦が、大場大尉率いる日本陸軍43師団守備隊に任せられた最大の任務だったのです。

しかし、派兵された時点で戦局は日本軍の劣勢状態であり、他の戦地と同様アメリカ軍との圧倒的な兵器・兵力差で敗れ、日本軍はアメリカ軍に容易く侵攻されてしまうのです。サイパン守備隊の幹部たちは、日本軍玉砕命令を全日本兵へ発令した後、無念にも自決します。アメリカ軍の捕虜になることを恐れた老人や子どもを含めた島の民間人が、次から次へと崖から身投げし自殺するというなんとも悲惨な事態へと発展していくのです。

大場大尉の変化

幹部からの玉砕命令を受けた大場隊も、ためらうことなくアメリカ軍へ突撃し、あっけなく次々と戦死していきます。そんな中、アメリカ軍に取り囲まれてしまった大場は、玉砕突撃を決意していたのですが、思わずそのあたりに倒れていた死体の中に身を隠し、戦争の中で自分自身の生きることへの執着を悟ってしまうのです。そして更に、両親を殺され見捨てられていた赤ん坊を救い出し、「生きる」ということをより強く実感するのです。

兵士になる前は地理の教師をしていた大場の人柄や性格を慕って、上官を失った兵士や行き場を失った民間人たちが次々と彼の下に集まるようになります。そして、日本軍から離れて孤独に戦う元極道の一等兵、堀内との共同戦線を張ります。サイパン島の中心にそびえる島内最高峰の山でる「タッポーチョ山」に隠れ潜み、アメリカ軍への必死の抵抗を続けていくのです。

アメリカ軍から見た日本兵

サイパン島の占領宣言をしたアメリカ海兵隊の中で、過去に日本へ留学経験のあるハーマン・ルイス大尉は、一つの不安を感じていました。一人一人が粘り強く、最後の最後まで戦い挑み続ける日本兵たち。そしてアメリカ軍は島内唯一の大場率いる部隊に翻弄されていることを知ります。その神出鬼没のゲリラ部隊を見事に統率する大場を、アメリカ軍は畏敬の念を込めて「フォックス」と呼ぶようになっていくのです。

大場率いるゲリラ部隊とアメリカ軍との戦いは双方が疲弊しながらも続き、フォックスの存在にしびれを切らしたアメリカ軍の上層部がついに島内の掃討作戦を遂行する決断をします。アメリカ軍を翻弄し続けるフォックスに対して、人としての尊敬の念すら感じ始めていたルイスは、どうしても彼を死なせたくないと悩むのです。

青野千恵子の悲劇

青野千恵子は両親と幼い兄弟と一緒に逃げていました。休憩のために入った洞窟で、幼い兄弟にひどい熱があり、病にかかっていることに気づくのです。ところが、洞窟に偶然アメリカ兵がやって来て、手に握った手りゅう弾をつかさず洞窟へ投げ入れ、そして洞窟内に向けて機銃を一斉掃射したのです。銃撃が止んだことに気がついた青野は、両親と幼い兄弟が今の襲撃で死んだことを知ったのです。

青野が洞窟の入口に近づくと、日本兵の死体の胸元のあった家族写真を笑いながら見ているアメリカ兵が洞窟の外にいました。アメリカ兵がその場から立ち去ると、洞窟から出て来た青野は、日本兵の銃身に指をかけてアメリカ兵を撃ち殺そうとしますが、銃から弾が出ません。その場で嘆き悲しむ青野は、ものすごい怒りの感情を込めアメリカ兵を睨みつけます。そして、洞窟へ戻り、亡くなった両親と幼い兄弟のそばで泣き崩れるのです。

大場大尉の決断

占領宣言後もアメリカ軍の盛んな攻撃が続きます。大場はこれ以上民間人を守り切れない上に、食料や医療品も底を尽きかけているので、民間人を死ぬ運命に付き合わせるのではく、アメリカ軍の日本人収容所に行かせる決断をします。この決断には堀内も木谷も反発しますが、生きることを願う大場の命令で、青野含めた民間人は収容所に向かうのです。

民間人を日本人収容所に逃がした後も、残った日本兵はタッポーチョ山に残り抗戦を続けます。この時すでに日本は終戦を迎えており、収容所に日本の降伏を全日本国民に伝える天皇の玉音放送が流れ、アメリカ軍からも何度も投降するよう言われます。しかし、サイパン島にいる日本兵は降服せず野営を続けるのです。そしてついに、日本の上層部から「直ちに降伏せよ」との伝令が、大場たちのもとに届くのです。

フォックスとの終戦

悔しがりながらも投降を決意した日本兵は、戦友への弔いの唄を全員で歌いながら、タッポーチョ山を下ります。投降を待ち受けていたアメリカ軍も、終戦宣言が出された後でも最後まで戦った、フォックス率いる日本兵たちに深い敬意を表して整列していました。

日本兵は、粛々とアメリカ軍へ降伏します。大場はルイス大尉と対面した後、日本人収容所にジープで送られていくのです。その収容所の砂浜に、赤ちゃんを抱く一人の看護婦が立っていました。先に収容所に逃れた青野だったのです。大場は青野に近づき、この赤ちゃんは将来の日本の希望であると青野に語ります。青野は今までの悲しき過去を捨て、未来の希望に生きることを決意するのです。

太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男の原作と映画の違いとは?

映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』は2つの原作から作られています。ドン・ジョーンズと大場栄との共同執筆である実録小説「タッポーチョ『敵ながら天晴』大場隊の勇戦512日」と、Done Jonesの「OBA,THE LAST SAMURAI」です。2つの原作はほぼ内容は一緒ですが、原作と映画に違いがあるのか、ネタバレを含めてご紹介します。ネタバレを気にする方はご注意ください。

映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』と原作の最も違う点は、民間人看護婦の青野千恵子が収容所に薬品を盗みに行くシーンです。映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』では、元極道の堀内一等兵とその仲間兵士たちに頼み、収容所へ盗みに出かけて行きます。しかし収容所内で問題が起こり騒動が持ち上がってしまい、青野はアメリカ兵に銃で撃たれて傷を負うも生還、しかし同行した堀内らは戦死してしまいます。

原作の話ですと、青野と一緒に行ったのは、木谷含め数名でした。青野は収容所で、アメリカ兵を目の当たりにし、両親や兄弟の恨みの念を抑えきれずに発砲してしまいます。その結果、アメリカ兵との銃撃戦となり、撃たれてしまうのです。青野に秘かな恋心を抱いていた木谷は、単身収容所に引き返し、青野と共に撃たれて亡くなってしまうのです。映画で木谷曹長は、アメリカ軍への投降に反対し、一人ジャングルに残りました。

原作での堀内は、アメリカ兵に野営地を見つけられ大場たちは崖山へ移動します。アメリカ兵の追撃を受けますが、そこへ助けに来たのが普段別行動をしていた堀内でした。堀内らは、アメリカ軍と壮絶な銃激戦となり、戦死してしまいます。堀内の最期は、映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』よりも、ずっと華々しく、男らしい最期であったのです。

太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男を観た感想や評価とは?

映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』を見た人はどのような感想を抱いているのでしょうか?twitterなどからネタバレを含めた感想や評価をご紹介します。感想や評価を見て気になった方は是非映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』をご鑑賞ください。

作品に対しての高い評価がありました

「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」の感想として戦争をテーマにした作品のファンはとても多いです。「感動した」、「とても泣ける話だった」という声も多く上がってました。

キャストファンからも評価が高かったです

「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」の感想として竹野内豊のファンがやはり多いですので、かっこいいという声が多いようです。また、山田孝之や井上真央などのキャストへの称賛の評価も多く集まっていました。

戦争や平和について考えさせられるという感想もありました

戦争について映画で学ぶこともできます。このような映画を観て、現在・未来を考え直すというのもとても大事なことです。そのきっかけを作るのも、映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』含め、戦争映画の役割なのです。

太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男のネタバレまとめ!

映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』のあらすじやキャスト、ネタバレ・感想を含めた評価はいかがでしたか?この記事や評価を読んで興味を持った方は、是非映画『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』や原作小説をご鑑賞ください。

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