ガメラ2 レギオン襲来の魅力や感想を解説!大泉洋や安田顕も出演していた?

『ガメラ2 レギオン襲来』はいわゆる「平成ガメラ3部作」のうちの2作目に当たる作品だ。「もっとも好きな特撮映画作品」として『ガメラ2』を挙げるファンも少なくない。なぜ『ガメラ2」は数ある特撮作品の中でも人気を博す存在なのだろうか。その秘密の鍵を握る『ガメラ2 レギオン襲来』の魅力と、鑑賞した方々の感想をもとに徹底解説していく。某北海道ローカル番組ファン必見の情報も?

ガメラ2 レギオン襲来の魅力や感想を解説!大泉洋や安田顕も出演していた?のイメージ

目次

  1. ガメラ2 レギオン襲来の魅力や感想に迫る!
  2. ガメラ2 レギオン襲来の作品情報
  3. ガメラ2 レギオン襲来主要出演キャスト
  4. ガメラ2 レギオン襲来の魅力とは?
  5. ガメラ2 レギオン襲来には大泉洋や安田顕が出演していた?
  6. ガメラ2 レギオン襲来の魅力や感想まとめ

ガメラ2 レギオン襲来の魅力や感想に迫る!

ここでは『ガメラ2 レギオン襲来』がなぜ高評価を得ているのか、作品の魅力や鑑賞者の感想を基に解説を行っていく。「ゴジラは知ってるけどガメラは知らない」、「怪獣映画は子供が見るものでしょ?」と思っている人にこそ興味を持ってもらえるような解説にする予定だ。

なお、この記事では物語の核心につくネタバレは行われない。しかし解説の都合上、あらすじや怪獣の設定説明は行う必要がある。そのため、物語の情報を何も持たずに鑑賞したい方はこの記事を読まないことを推奨する。しかし鑑賞を終えてからこの記事を読むと新たな発見に出会う可能性もあるため、この記事の存在は覚えておいていただきたい。

また、記事タイトルにもあるように、『ガメラ2』には俳優の「大泉洋」と「安田顕」がどこかに出演している。なぜこの二人が出演しているのか?勘の鋭い方と「水曜どうでしょう」ファンの方はピンと来ているかもしれないがその点についても解説を行っていく。

ガメラ2 レギオン襲来の作品情報

『ガメラ2 レギオン襲来』の作品情報について紹介する。1996年に公開された『ガメラ2 レギオン襲来』は前年に公開された『ガメラ 大怪獣空中決戦』の続編である。そのため前作に登場した人物も登場するが劇中ではそうした人物に関する説明がほとんど行われない。鑑賞する際は本作のみでも十分楽しめるが、人物関係を理解しておきたい方は前作を鑑賞しておいた方が良い。

監督を務めたのは金子修介監督。近年では『デスノート』(2006)や『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』(2016)などの作品を手がけた。また特撮作品では『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)などの特撮作品も手がけ、『ウルトラマンマックス』の監督担当回ではゴジラとガメラの人形を登場させるという遊び心のある演出を行った。(当時のTV放送版のみ)

特撮監督を務めたのは樋口真嗣(しんじ)監督。近年では『シンゴジラ』(2016)や『巨神兵東京に現わる』(2012)で監督・特技監督を務めた。また『エヴァンゲリオン』シリーズなどのアニメ作品において絵コンテやイメージボードを手がけた経験があり、その画力は特撮作品の絵コンテ制作においても遺憾無く発揮されている。

ここでガメラという怪獣に関する解説を行っていく。怪獣といえば街を破壊し人類を蹂躙する恐怖の存在として描かれることが多い。しかしガメラは基本的に人類の味方として、平和を脅かす怪獣と戦う珍しい怪獣なのだ。初代の『大怪獣ガメラ』を除いてガメラと人類が争う場面はほとんど存在しない。(初代のガメラも子供の命を助けている。)

そのため、ガメラを応援しながら映画を楽しむことが基本的な楽しみ方である。しかしどの作品の敵怪獣も非常に個性的で人気が高い。敵怪獣もかっこいい、どちらを応援するか迷ってしまう、そういったジレンマもガメラシリーズの一つの楽しみ方とも考えられる。さて次の項目では『ガメラ2 レギオン襲来』の主要出演キャストを紹介していく。

ガメラ2 レギオン襲来主要出演キャスト

『ガメラ2 レギオン襲来』の主要出演キャストの説明を行っていく。先ほども述べたが前作から引き続き登場している人物もいるものの作中での説明は少ない。この項目ではそうした登場人物の人間関係についても触れていくため、前作を見ていない、設定を忘れた、という方は鑑賞する際の参考にしていただきたい。

永島敏行/渡良瀬佑介役

彼の行動を中心に物語が描写されていく主人公のような存在。北海道に落下した隕石の調査に派遣された自衛隊員である。現場で出会った穂波(後述)と共にレギオン襲来事件の調査を行っていく。部下に的確な指示を出し自らも最前線にでながらガメラをサポートしていく非常に頼れる人物だ。

演じたのは永島敏行。冷静ながらも迫力のある演技は『ガメラ2』の重厚な世界観をより印象付けた。現在は俳優活動と共に有限会社青空市場の代表取締役としてマルシェを運営し、農業ビジネスに参入している。

水野美紀/穂波碧役

札幌で発生したオーロラ現象を調査していた際に隕石を調査しにきた渡良瀬と出会った学芸員、『穂波碧』は豊富な生物知識を武器にレギオンと立ち向かっていく。レギオンの生態、構造、そこから生まれる危機を予測しレギオンへの対策を生み出していくブレインとしての活躍が大きい。彼女の最後の台詞は多くの鑑賞者をヒヤリとさせた。

穂波碧を演じたのは水野美紀。現在も様々な映画やドラマに出演し、2007年には脚本家・楠野一郎と共に演劇ユニット『プロペラ犬』を主催した。『ガメラ2』ではミニスカートでの出演が多く、冬の北海道での撮影は大変だったと感想を述べていた。また、『ガメラ2』のどこかでエキストラとしても参加している。

吹越満/帯津役

NTT職員の帯津は吹越満が演じる。レギオンの生態と電波は密接な関係を持っているため、彼のサポートとつてが大きな活躍を見せる。大人しそうに見えるが、緊急時には自ら体を張って対処する一面もある。

藤谷文子/草薙浅黄役

前作にも登場した藤谷文子演じる『草薙浅黄』が『ガメラ2』にも登場する。彼女は前作で手に入れた勾玉を用いてガメラと交信することができる巫女のような役割を持つ。今作では中盤から登場し、ガメラの危機を救うためにガメラの元へ駆けつける。

螢雪次郎/大迫力(おおさこつとむ)役

螢雪次郎演じる大迫力(おおさこつとむ)も前作から引き続き登場する。前作では福岡で警察官を務めていたが、ギャオス騒動がトラウマになり、『ガメラ2』では北海道でビール工場の警備員を勤めている。しかし何の因果か今作でも怪獣の起こす事件に巻き込まれることとなる。大変不幸な人物である。

なお大泉洋と安田顕の出番は非常に少ないためここでは紹介しない。この記事の後半で彼らがどこに出演しているかの解説を行っていく。それでは次に『ガメラ2 レギオン襲来』の魅力について説明していく。

ガメラ2 レギオン襲来の魅力とは?

多くの特撮作品ファンに愛されている『ガメラ2 レギオン襲来』。なぜこの作品はそれほど支持されているのだろうか。ここではそんな『ガメラ2』の作品の魅力やその感想について解説する。一部物語のネタバレや鑑賞者の感想を含むためネタバレを好まない方は注意していただきたい。

未知の宇宙怪獣『レギオン』の圧倒的迫力

「我が名はレギオン。我々は大勢であるが故に。」これは『ガメラ2』の劇中で、ガメラを襲う生物群を見た一人の自衛隊員が呟いた『マルコによる福音書 第5章』における悪魔の発言である。(実際に販売されている聖書の翻訳版とは訳し方が異なる。)数千匹の羽虫のような小型怪獣「ソルジャーレギオン」とそれらを統制する「マザーレギオン」から成る蜂のような組織が今作の脅威として登場する。

このレギオン軍団は繁殖のために星を転々と移動し、その度に星を壊滅させてしまうという完全に共存が不可能な存在なのだ。繁殖を阻止するためにガメラが立ち向かうがレギオン軍団はかなりの強敵だ。

ガメラを上回る体格と様々な武器を隠し持った「マザーレギオン」、個体では弱いが圧倒的な数による猛攻でガメラに大怪我を負わせる「ソルジャーレギオン」。その徹底的に統制された無機質な強さに惹かれるファンも多い。

人類は怪獣ガメラと共に戦う道を選ぶ

ガメラは怪獣だ。そのため人類には驚異の一つとして捉えられていた。だがレギオンの止まらない侵攻を必死で食い止めるガメラの姿を見た自衛隊はガメラの援護を決断する。さらに援護を行うのは自衛隊だけではない。ガメラでは敵わないソルジャーレギオンの群れを止めるために奔走する帯野、ガメラの無事を祈る子供達と大勢の人類が助力となれるよう行動するのだ。このような人類の活躍が見られるのも『ガメラ2』の魅力の一つだ。

味のあるセリフの数々

ガメラ2の魅力は怪獣同士のバトルだけではない。人間同士で交わされる会話の中にも印象に残るセリフが多く存在し人気を博しているのだ。ここでは人気のセリフの一部を感想の中から紹介していく。

これはレギオンとの決戦に打ち震える若い自衛隊員にかけられた言葉だ。物語には大きくかかわらない登場人物でありながらもこういうセリフが入ることで、彼らにもかけがえのない人生があることを想像させられる。『ガメラ2』の世界観に深みを与える印象深いセリフだ。「こんな大人になりたい」という感想が出る事もうなずけるカッコよさを感じさせられる。

「ガメラはレギオンの進行を阻止している」という情報から「ガメラを援護する」という決断に至る合理的な判断は、「シンゴジラ」の流れるような会話劇のように心地よさを感じる。それまで中々ガメラを援護しなかったことに対するフラストレーションもたまっているため、このセリフで「シビれる」という感想を抱く人は多いのではないだろうか。

このセリフもレギオンとの決戦前に述べられたセリフだ。このセリフからレギオンとの戦いとかつての戦争を重ね合わせていることが考えられる。この戦いがどれほど重要な戦いであるかを古参の自衛官に語らせることで説得力を生み出させている名台詞である。

ちなみにこのセリフを言う自衛官を演じたのは初代ウルトラマンでムラマツ隊長を演じ、仮面ライダーシリーズで「おやっさん」を演じた小林昭二だ。長年ヒーロー作品で重要なポジションにいた小林が発言しているとなると、より趣深い発言であるように感じられる。

ここまで様々な人気のセリフを紹介した。これ以外にも印象深いセリフは多く存在する。怪獣同士の戦いだけでなくユーモアのある掛け合いや、「理想の大人」を表すような味わいのある一言が聞けるのも『ガメラ2』の魅力であると言える。次に実は『ガメラ2』に出演していた大泉洋と安田顕の活躍を紹介する。

ガメラ2 レギオン襲来には大泉洋や安田顕が出演していた?

さて、いよいよ大泉洋と安田顕が出演するシーンについて解説していく。この記事の冒頭でも述べたが、今作では当時北海道で活動していた「TEAM NACS」のメンバーの2人、大泉洋と安田顕が出演している。しかし先述した通り出番は非常に短く、何も知らずに見ていては出演していたことすら気付かない。そこで、ここでは希少な2人の出演シーンを紹介していく。「1人足りないんじゃないか」と不満に思う人も安心して読んでほしい。

比較的見つけやすい安田顕

安田顕は冒頭の場面に登場する。隕石落下の報告を待機中の自衛隊員に伝える隊員役を演じている。台詞もあるため最初の鑑賞で気づいた人も多いかもしれない。なお、「徳間 康快(やすよし)」の名前は安田顕の演じる役柄の名前ではなく、冒頭で流れている『ガメラ2』の総指揮を務めた人物のクレジット表記である。

非常に見つけづらい大泉洋

大泉洋は映画冒頭の、地下鉄がソルジャーレギオンに襲撃される場面に登場する。大勢の乗客のうちの一人というほとんどエキストラのような役ではあるが、足元の振動に気付き足を動かすという比較的目立つ役ではある。ちなみに監督からは足を動かさないように指示されていたが少しでも爪痕を残すために動かしたそうだ。撮影の裏話は『水曜どうでしょう 知られざる過去のマル秘映像一挙公開!!』でも語られている。

ミスターこと鈴井貴之も出演

大泉洋、安田顕が出演しておいて鈴井貴之が出演していないのはおかしい、と思うどうでしょうファンもいると思われる。しかし安心していただきたい。市民に避難命令を出す市役所の職員役でしっかりと出演している。大泉洋の名前がクレジットで流れないといういかにも『水曜どうでしょう』らしいハプニングもあるため『ガメラ2』は大泉洋、安田顕、鈴井貴之、『水曜どうでしょう』のファンには必見の映画であるといえる。

『ガメラ2』とはあまり関係ないが、大泉洋、安田顕、鈴井貴之の3人は『猫の恩返し』にも声優として出演している。鈴井貴之がどの役を演じているのか、当てるのは非常に困難ではあるが興味のある人は探してみていただきたい。大泉洋も本作ではスタッフロールに名前が載っている。

ガメラ2 レギオン襲来の魅力や感想まとめ

『ガメラ2 レギオン襲来』がなぜ評価されたのか、これまでに紹介してきた魅力や感想を踏まえてまとめていく。

レギオンの恐ろしさ

レギオンによる無機質で容赦のない侵攻は、見たものに畏怖の念すら与える。その圧倒的な迫力は大人が鑑賞しても充分に満足できることであろう。

脅威に立ち向かうガメラと人類

レギオンの絶望的な脅威にもガメラは勇敢に立ち向かう。そんなガメラの姿を見て人類はガメラに助力の限りを尽くす。ただ守られるだけでは終わらない人類の働きは鑑賞者を熱い気持ちにさせてくれることだろう。

心を震わせる数々の台詞

見所は怪獣同士の戦いだけではない。劇中ではレギオンを討伐するために様々な立場の人物が意見や主張を交わし合う。そこにはシビれるほどのかっこいいセリフや考えさせられる印象的なセリフなど多くの名セリフが存在する。こうした会話劇も『ガメラ2』では楽しめるのだ。

いかがだっただろうか。今でも根強い人気を誇る映画『ガメラ2 レギオン襲来』の魅力を紹介したが、文章での紹介と実際に映画を見るのとでは感じ方も楽しみ方も大きく異なる。もしまだこのガメラ2を見ていないのならぜひ自身の目でガメラとレギオン、そして人類の勇姿を確認し独自の面白さを見つけていただきたい。『ガメラ』『ガメラ3』も合わせて鑑賞することをオススメする。

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