2018年11月02日公開
2018年11月02日更新
スター・トレック:ディスカバリーのネタバレあらすじ!全話の感想は?
「スター・トレック:ディスカバリー」はアメリカで大人気のSFドラマ「スター・トレック」シリーズの最新作です。ドラマシリーズとしては12年ぶりの新作で、最新のCGを駆使した壮大なスケールで描かれている作品です。俳優の演技等の評価も高く、大人気なシリーズ作品である「スター・トレック:ディスカバリー」について、今回はあらすじのネタバレや感想を交えてご紹介していきます。
目次
スター・トレック:ディスカバリーのあらすじをネタバレ紹介!
皆さんは「スター・トレック」シリーズをご存じでしょうか?アメリカでは「スターウォーズ」にならぶ大人気SF作品で、多くのファンに愛されています。「スター・トレック:ディスカバリー」は最後の「スター・トレック」ドラマシリーズから約12年ぶりの作品で、ファンからの期待感も大きい作品です。今回は「スター・トレック:ディスカバリー」についてあらすじのネタバレや感想を交えながらご紹介してきます。
スター・トレック:ディスカバリーとは?
「スター・トレック:ディスカバリー」は2017年9月から日本ではNetfilixで配信されている「スター・トレック」シリーズの最新作です。ドラマシリーズとしては2005年から約12年ぶりの最新作となっています。製作総指揮は「FRINGE/フリンジ」や「Hawaii Five-0」を手掛けたアレックス・カーツマン、クリエイターは「HANNIBAL/ハンニバル」「アメリカン・ゴッズ」で有名なブライアン・フラーです。
スター・トレック:ディスカバリーのあらすじをネタバレ!
「スター・トレック:ディスカバリー」は1966年に放送された「スター・トレック」シリーズの1作目「宇宙大作戦」の10年前を宇宙が舞台となっています。主人公はソネクア・マーティン=グリーン演じるマイケル・バーナムです。大まかなあらすじをネタバレすると、とある事件をきっかけに反逆者になった主人公が、U.S.S.ディスカバリー号のクルーとして宇宙を駆け巡るストーリーとなっています。
戦争の始まり
主人公のマイケル・バーナムは惑星連邦の宇宙船U.S.S.シェンジョウの副長を務めていました。両親は幼いころに無くしており、バルカン人と地球人の夫婦に育てられていたのです。バルカン星では英才教育を受け、エリートとして育てられました。その結果惑星連邦でも屈指の逸材として成長し、宇宙船U.S.S.シェンジョウの船長ジョージャウからも絶大な信頼を得ていました。
「スター・トレック:ディスカバリー」の第1話と2話のあらすじをネタバレすると、宇宙船U.S.S.シェンジョウは損傷を受けてしまった恒星間リレーの状態を調査するために、惑星連邦領の中でも外れにある地域に訪れていました。何者かによって損傷を受けてしまった恒星間リレーを調査する必要があったのですが、デブリのせいで宇宙船U.S.S.シェンジョウは恒星間リレーに近づけませんでした。
そこで主人公で宇宙船U.S.S.シェンジョウの副長マイケルがスラスターパックという宇宙船に推進力を得るための装置を取り付けたようなものを身にまとい、一人で調査に向かいました。すると、突如待ち伏せしていたクリンゴン人に襲われたのです。マイケルは何とか襲撃を切り抜け、襲ったきたクリンゴン人を返り討ちにしますが、宇宙空間にはじけ飛ばされてしまいます。
なんとか宇宙船U.S.S.シェンジョウの船長ジョージャウによって助かったマイケルですが、クリンゴン人に遭遇して襲われたことを告げると、ジョージャウは惑星連邦の司令部にクリンゴンと交戦する可能性があることを報告します。マイケルは惑星連邦とクリンゴンが100年間にわたって冷戦状態にあることから、今更多少の衝突があったぐらいで戦争が起こるとは思えませんでした。
しかし、クリンゴン艦隊が応援要請を送っているような様子から戦争が起こってしまう可能性が高いことを悟り、マイケルは自らの師匠であるバルカン人のサレクに意見を仰ぎました。そうすると、なんとマイケルたちから先に先制攻撃を仕掛けることを提案されてしまうのです。サレクによると、クリンゴン人は戦闘種族であるため、攻撃をすることで逆に敬意を得られるという話でした。
過去にそういった形で戦争を回避してきたというサレクの話を聞いて、マイケルは船長のジョージャウにこの案を進言します。しかし、船長ジョージャウはマイケルの案を受け入れることはありませんでした。そこでマイケルは、船長のジョージャウを気絶させ、自らが船長代理として命令することで独断で事態の収拾を図りました。その結果戦争が勃発し、マイケルは反逆者として身分のはく奪および拘束されることになります。
姉妹船U.S.S.グレンの全滅を調査
その後のあらすじをネタバレすると、マイケルはU.S.S.ディスカバリー号のクルーとして再び宇宙に向かうことになります。戦争勃発の引き金になった悪名と、戦時中かつもともとの能力が高かったことが原因でクルーに任命されたようです。第3話からはU.S.S.ディスカバリー号の姉妹船であるU.S.S.グレンが全滅した事故について、マイケルたちが調査するところから始まります。
胞子ドライブ
エピソード4のあらすじをネタバレすると、過去のスタートレックシリーズにも登場していた胞子ドライブに関するストーリーになります。胞子ドライブは好きな場所に瞬間移動することができるようになる有機機関で、まだうまくコントロールすることができない実験段階の代物です。U.S.S.グレンは胞子ドライブの実験に失敗したため悲惨な事故になってしまったようでした。
U.S.S.ディスカバリー号のクルーたちは胞子ドライブをコントロールするために奮闘します。その結果、エピソード5のあらすじのネタバレになりますが、U.S.S.ディスカバリー号は連邦艦隊の中でも唯一胞子ドライブを使える船ということで、連邦の秘密兵器になりうる存在として戦争の前線から撤退することを命令されました。一方でクルーたちは胞子ドライブを繰り返す欠点にも気づき始めます。
サレクの危機
エピソード6のあらすじをネタバレすると、主人公であるマイケルの育ての親であり、師匠でもあるサレクの身に危険が迫ります。サレクの身に危険なことが起こったことを感じ取ったマイケルは倒れてしまいます。サレクの身に起こったことの裏を取ると、クリンゴンとの戦争を止めるために行動する途中で何らかの異変に襲われたことがわかります。
しかし、マイケルたちはサレクがどこにいるかわからず、宇宙船もどこにあるかわからないため助けに行くことができません。そこでマイケルはサレクの船から信号を送ることで場所を把握するために、サレクの心に入って目覚めさせようとします。マイケルはサレクの心の中に入ることで、今まで知らなかったサレクの過去が明らかになります。
マッドの復讐
エピソード7のあらすじをネタバレすると、クリンゴンの船で捕まっていたマッドが再登場します。以前クリンゴンの船でロルカやタイラーとともに牢獄に入っていたマッドですが、ロルカたちに置き去りにされたことを恨み、復讐するためにU.S.S.ディスカバリー号に侵入してきます。持ち前の技術でU.S.S.ディスカバリー号に侵入したマッドの暴走を止めるために、クルーたちが奮闘します。
救出作戦
エピソード8のあらすじをネタバレすると、U.S.S.ディスカバリー号のクルーたちはクリンゴンの艦隊から攻撃を受けて危険な状態になっている連邦軍の船を救出するために出動することになります。しかし、クリンゴン軍は高度な遮蔽技術を持っているため、敵軍の船を見つけるのが難しく簡単に奇襲を受けてしまいます。U.S.S.ディスカバリー号のクルーたちは音を利用することでソナーのように敵艦隊を探知して切り抜けました。
エピソード9のあらすじをネタバレすると、クリンゴンとの戦争で連邦軍の戦況が劣勢の原因ともなっているクリンゴン陣営の遮蔽技術を解析するために、U.S.S.ディスカバリー号のクルーたちが周囲の不安や反対を押し切って無茶をします。無茶をし続けるマイケルや、部下の失敗を責めないで粋な計らいをするロルカ、胞子ドライブに命を懸けるスタメッツなどクルーたちがかっこよく活躍するシーン満載のエピソードになっています。
並行世界
エピソード10のあらすじをネタバレすると、U.S.S.ディスカバリー号のクルーたちは船とともに並行世界に迷い込んでしまいます。マイケルたちは元の世界に戻るために並行世界の調査をすることにしました。並行世界では元の世界の全く同じ人間がいるものの、連邦軍の世界的な立ち位置などが全く異なる世界になっていました。並行世界では人類が宇宙を支配する悪の帝国という設定になっています。
並行世界を調査するうちに、クリンゴンを倒すために有力な情報を手にすることができます。マイケルたちは早く元の宇宙がある世界へと戻って、連邦軍に情報を持ち帰るために奮闘します。その結果、エピソード14では無事並行世界から帰ってくることができました。しかし、その間に元の宇宙では9か月の月日が経っており、クリンゴンとの戦争における戦況は悪化の一途をたどっていました。
スター・トレック:ディスカバリーのキャスト一覧!
「スター・トレック:ディスカバリー」のには実力のある演技は俳優たちが多数登場しています。ここでは、「スター・トレック:ディスカバリー」の登場人物を務めるキャストについてネタバレを交えてご紹介していきます。
ソネクア・マーティン=グリーン(マイケル・バーナム役)
「スター・トレック:ディスカバリー」の主人公であるマイケル役を演じるキャストはソネクア・マーティン=グリーンです。出演作品としては「ウォーキング・デッド」のサシャ役としておなじみの俳優です。「スター・トレック:ディスカバリー」では感情をあまり表に出さない凛としたキャラクターをうまく演じていました。
ジェイソン・アイザック(ガブリエル・ロルカ役)
U.S.S.ディスカバリー号の船長であるガブリエル・ロルカ役を演じたキャストはジェイソン・アイザックです。他の出演作品としては「The OA」や「ハリー・ポッター」シリーズがあります。「ハリー・ポッター」シリーズでは主人公のライバル的立ち位置だったドラコ・マルフォイの父親であるルシウス・マルフォイ役を演じていました。
ミシェル・ヨー(ジョージャウ船長役)
「スター・トレック:ディスカバリー」の序盤のエピソードに登場していた宇宙船U.S.S.シェンジョウの船長であるジョージャウ船長役を演じていたキャストはミシェル・ヨーです。出演作品としては「グリーン・デスティニー」や「007トゥモロー・ネバー・ダイ」などの作品があります。アクションにもキレがある演技が特徴です。
アンソニー・ラップ(スタメッツ大尉)
「スター・トレック:ディスカバリー」の中ではU.S.S.ディスカバリー号のクルーの一人で、胞子ドライブに命を懸けることもあったスタメッツ大尉役を演じたキャストはアンソニー・ラップです。他の出演作品としては映画「レント」や「ビューティフル・マインド」などがあります。
ダグ・ジョーンズ(サルー役)
「スター・トレック:ディスカバリー」でサルー役を演じたのはダグ・ジョーンズです。他の出演作品としては「フォーリングスカイズ」のコチース役を演じていました。また、映画「シェイプ・オブ・ウォーター」ではとある生き物も演じていました。
スター・トレック:ディスカバリーの全話の感想や評価を紹介!
スター・トレックシリーズは非常に古くて長い作品であるため、数多くのファンが存在します。そのため、シリーズ最新作である「スター・トレック:ディスカバリー」に注目している人は多数います。今回はそんな数多くのファンたちが「スター・トレック:ディスカバリー」をどのように評価したのか、見所ポイントや感想などを交えながらご紹介していきます。
俳優の演技は高評価
「スター・トレック:ディスカバリー」の各種登場人物を演じたキャストたちの演技は高い評価を受けています。アメリカのVultureでは「スター・トレック:ディスカバリー」は過去の名キャラに引けをとならない、強い存在感を放つ独自の登場人物を大勢生み出した、と評価しています。Varietyでも多彩な顔ぶれの登場人物たちを率いるソネクアは、その余裕たるやほとんど超自然的といっていい、とほめています。
「スター・トレック:ディスカバリー」の作品の中では、アフリカ系やアジア系の役者が女性の上級士官として登場します。また、クルーの中にはゲイのカップルも含まれています。「スター・トレック:ディスカバリー」は少数派と呼ばれる人種も数多く登場する、人類の多様性を表現した作品の一つといえるでしょう。セットや衣装、小道具についても細部までこだわった緻密なデザインで高い評価をしている感想が見受けられました。
見ごたえのある演出
「スター・トレック:ディスカバリー」のスケール感については、今までのスタートレックシリーズに負けない迫力と壮大さで高い評価をしている感想が数多く見られました。使われているCG技術のクオリティが高いという感想もあり、宇宙空間や未知の惑星のビジュアルなど高い評価を受けています。胞子ネットワークの表現もリアリティがあったという感想があります。
「スター・トレック:ディスカバリー」ではクリンゴンとの戦争を題材にしている作品であるため、戦闘シーンやアクションシーンがあります。戦闘やアクションのシーンに対する感想も、スリリングで派手な演出があって高評価をしている感想が数多く見受けられました。キレのあるアクションに定評があるミシェル・ヨーもキャストとして出演しているため、良かったという感想が多数見られました。
「スター・トレック:ディスカバリー」はSF作品であるため、サイエンス要素がたくさん盛り込まれた設定、システムが数多くあります。クオリティの高いCG技術やド派手な演出を使うことによって、見ごたえがあったという感想を抱いている人も多いようです。また、それだけでなく主人公のマイケルによって、人間の良心や葛藤を描いたエピソードも多いため、面白かったという感想を持つ人も多くいました。
ストーリーには違和感あり
キャストの演技やCGなどを使った演出については高評価が多いものの、物語の設定や脚本については違和感を感じるという感想が多く見られました。「スター・トレック:ディスカバリー」に登場する人物たちの人間関係の描写が少なくてわかりにくかったという感想や、主人公であるマイケルが序盤のエピソードで犯した罪に対する償いの意味が分かりにくいという評価が見られました。
また、「スター・トレック:ディスカバリー」の全体のあらすじとしては惑星連邦とクリンゴンとの戦争が物語のメインとなります。しかし、クリンゴン側の内政や人物たちの描写がおろそかになっており、クリンゴンとの戦争の終結があっけない印象があるという声もありました。特に過去作のスタートレックシリーズを見てきた人からすると、物足りないと感じる人が多かったようです。
「スター・トレック:ディスカバリー」における惑星連邦の敵として登場するクリンゴン軍ですが、今作では人類とは価値観が全く異なり、共存することが難しい異星人として再定義されています。新しいコンセプトになったことで、クリンゴン人の外見や衣装、会話などが大きく変わりました。そのため、映画スタートレック以来のクリンゴン人に慣れ親しんでいるファンにとっては、大きい違和感を感じる人もいたようです。
設定の矛盾
「スター・トレック:ディスカバリー」は過去のスタートレックシリーズの10年前の宇宙が舞台となっています。今までのスタートレックシリーズの過去の世界が舞台となっているため、物語の設定に矛盾が生じないように製作陣も気を使っていました。しかし、それでもスタートレックシリーズは大長編作品といえるため、ファンからすると違和感を感じる設定もいくつかあったようです。
例えば「スター・トレック:ディスカバリー」における惑星連邦の切り札ともいえる胞子ドライブがあげられます。胞子ドライブは宇宙空間のどこにでも一瞬で移動することができる超テクノロジーです。作中では序盤にまだコントロールすることができない実験段階の代物として登場しました。後にU.S.S.ディスカバリー号のマイケルたちの奮闘によりコントロールすることができるようになり、切り札となりました。
しかし、「スター・トレック:ディスカバリー」は今までのスタートレックシリーズの過去にあたる時代が舞台設定になっているにもかかわらず、未来となる過去作に胞子ドライブは全く登場していません。コントロールすることができれば、非常に有用な技術であるはずなのにもかかわらず、未来で使用されていない具体的な理由が説明されていません。
そのほかには、転送装置を使って二か所の地点間で転送を行う技術であるサイト・トゥ・サイト転送があげられます。サイト・トゥ・サイト転送はオリジナルシリーズではリスクが高い技術であるとされていました。しかし、「スター・トレック:ディスカバリー」の世界では特に何の説明もなく気軽に使用されていました。細かい部分ではありますが、過去のシリーズから続けてみているファンからすると違和感を感じる人もいるでしょう。
スター・トレック:ディスカバリーのあらすじまとめ!
いかがだったでしょうか?今回は「スター・トレック:ディスカバリー」について、作品のあらすじやキャスト、視聴者の感想などをネタバレも交えながらご紹介してきました。スタートレックシリーズは今までの作品をすべて合わせると膨大な数になり、一番最初のシリーズ開始から50年以上たっている超長編作品となっています。そのため、「スター・トレック:ディスカバリー」から初めて見る人は不安を感じるかもしれません。
しかし、「スター・トレック:ディスカバリー」は今までのスタートレックシリーズを知らない人が見ても十分楽しむことができるように作られている作品です。昔からのファンからすると、今までのスタートレックシリーズの設定との矛盾や違和感を多少感じる人がいるかもしれませんが、それでも十分ダイナミックで壮大な作品であり、面白い作品だと評価している人もいるほどです。
「スター・トレック:ディスカバリー」から初めてスタートレックシリーズを見る方でも十分楽しめる作品だといわれています。最新のCG技術を駆使した宇宙を舞台にしたダイナミックな演出と、実力派俳優たちによるキレのあるアクションも含まれる演技によって視聴者を魅了することでしょう。SF作品が好きな人はぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。