マリと子犬の物語は実話?映画のあらすじやモデルとなった犬、子役も紹介

2007年12月に公開された映画『マリと子犬の物語』は公開後多くの人気を獲得し、たくさんの観客を涙の渦巻き込みました。この物語は新潟県の山古志村を舞台にした作品でしたが、本当はは実話を基にした作品だった?今回はそんな「マリと子犬の物語」の簡単なあらすじや作中に登場した犬や「マリ」のモデルになった犬、そして迫真の演技で役を演じていた子役などについて紹介していきます。

マリと子犬の物語は実話?映画のあらすじやモデルとなった犬、子役も紹介のイメージ

目次

  1. マリと子犬の物語は実話?その真相に迫る!
  2. マリと子犬の物語の映画あらすじをネタバレ!
  3. マリと子犬の物語は実話だった?モデルとなった犬を紹介!
  4. マリと子犬の物語で話題になった子役を紹介!現在も調査!
  5. マリと子犬の物語は実話だった!

マリと子犬の物語は実話?その真相に迫る!

2007年12月に公開された「マリと子犬の物語」は映画公開後に大きな反響を呼び、来場した多くの観客を涙の渦に巻き込んだ作品です。

この作品には実話になるような元の話が存在するのでしょうか?ここではその「マリと子犬の物語」の実話の真相についてご紹介していきます。

マリと子犬の物語は実話だった?

マリと子犬の物語は、2004年に起きた新潟県中越地震の際に同県の山古志村で起こったとある家族のエピソードを元に作成された実話の映画になります。

原作もある?

この「マリと子犬の物語」には原作も存在しており、「山古志村のマリと三匹の子犬」というタイトルで2005年に出版されています。当時の長岡市のNPO法人の理事長である桑原眞二がマリの飼主の元へ向かい、当時の話を元に「マリと子犬の物語」というタイトルで絵本を出版することから始まりました。

絵本が発売されると主に小中学生の間で読まれ、2007年ごろには12.5万部が発行されるほどの人気の絵本になりました。また2007年10月には小学館文庫から小説も発刊され、そちらも人気の本として小中学生の間で人気になりました。

マリと子犬の物語は事実を基にした物語だった!

マリと子犬の物語は2004年に起きた新潟県中越地震でおこったある家族が実際に体験した悲エピソードを基に作成されたお話です。2005年に絵本が発刊され、発刊が10万部を超えた2007年には映画が公開されました。この物語が事実であったことはとても悲しいことですが、この作品を通して家族との友情、地震への怖さを身に染みて教えてくれる作品です。

マリと子犬の物語の映画あらすじをネタバレ!

そんな人気作の「マリと子犬の物語」の映画版あらすじをここでは紹介していきます。ネタバレを含むので苦手な方は気を付けて閲覧してください。

マリと子犬の物語のあらすじは?

新潟県山古志村に住む石川家の元に1匹の子犬がやってきました。その子犬を見て母をなくして落ち込んでいた2人の兄妹である亮太と彩は大喜びし、この子犬に「マリ」と名前を付けて溺愛したました。そして大きく成長したマリは2004年10月ごろに3匹の小さな子犬を産みマリは母親へと成長を遂げました。

新しい命の誕生を喜ぶのもつかの間、10月23日の夕方ごろ、マグニチュード6.8の大地震が発生します。たまたま家にいなかった家族は難を逃れ無事だったものの、家に在宅していた彩と祖父は倒壊した家屋の下敷きになってしまい自力では脱出できない状態になってしまいます。

下敷きになる彩たちの元にマリは駆けつけ励まし続けました。運よく自衛隊に救出されヘリで避難しようとした矢先、ヘリにはペットを乗せることができないと自衛隊員に言われます。彩、亮太とマリ、そしてマリの子犬たちは被災地の安全が確認されるまで一時離れ離れになることになってしまいます。

山古志村全員が村外避難となってしまう中、マリと子犬たちだけが村に残り続けることになりました。しかし食べ物もなく、危険と常に隣り合わせの中、マリは子犬たちを守り続けます。

あらすじだけでは伝わらないマリと子犬の物語の良さ

簡単にあらすじを紹介しましたが、この作品はこのあらすじだけでは伝わらない作品の本当の良さがあります。少しでも気になった方がいればぜひ一度実際に作品を見てみてはいかがでしょうか?

本編はずっと泣きっぱなし?

倒壊した家屋に挟まれる彩たちを励まし続けるマリの姿。そしてヘリで彩が泣き叫びながらマリをよぶ姿はマリと子犬の物語を見たことのある人なら誰もが涙するシーンなのではないでしょうか。上に挙げたところ以外に子役2人による感動するシーンが沢山存在しています。中にはずっと泣きっぱなしで目が腫れた人も中には存在します。

マリと子犬の物語は実話だった?モデルとなった犬を紹介!

被災地の安全が確認されるまで誰もいない村に残り、子犬を守り続ける母マリ。そんなマリを演じた犬はどんな犬なのでしょうか?ここでは作中に登場した犬たちとモデルになった犬を紹介していきます。

マリは甲斐犬の血が混じった女の子!

マリは新潟県の山古志村に住んでいる五十嵐さん宅で飼われていた甲斐犬の血が混じった女の子です。役場に勤める飼い主の豊さん、そして父の高繁さんの2人にかわいがられていました。マリの性格は少しシャイな内弁慶のかわいさ全開の女の子です。

震災後は安全を優先し、里親の元へ

新潟県中越地震のしばらく後、豊さんと高繁さんはマリと子犬たちに再び再開することができましたが被災地はまだ危険との隣り合わせだったこともあり、マリたちの安全を考慮して五十嵐さんたちの信頼する知人の家に預けることにしたそうです。

そしてマリたちの子犬もそれぞれ里親の元へ行きました。しかしマリは震災後のショックでPTSD(心的外傷ストレス障害)にかかってしまいます。当時の過酷な状況を思い出してしまうのか、道端などの溝にものすごく恐怖を覚えてしまったそうです。

マリのその後

震災の状態が落ち着いた2年後、再び五十嵐さん一家と生活することになったマリ。再び幸せな時間が訪れます。しかし、震災発生から10年たった2014年に飼い主であった豊さんの父、高繁さんが亡くなります。高繁さんが亡くなった直後からマリ自身も元気が亡くなっていき、2017年12月に家族に看取られながらマリは15歳で亡くなりました。

五十嵐さんはマリに対し「命の恩人」と語り、「天国で父(高繁さん)と仲良くしてほしい」と話したそうです。

マリを演じた犬はどんな犬?

作中の子役2人の演技もさながら、マリを演じていた犬もものすごくいい演技をしていました。そんなマリを演じた犬はどんな犬だったのでしょう。

「マリ」を演じたのは柴犬の「イチ」。イチは北海道、稚内で生まれたメス。1歳の時に「マリと子犬の物語」に出演しています。またイチはこの作品の他にも多数の作品に出演しています。

代表作には「マリと子犬の物語」はもちろんのこと堺雅人さんの主演映画「ひまわりと子犬の7日間」という作品にも出演しています。他にも多数の作品に出演しているイチ。作中は「イチ」の演技にも注目です。

「イチ」のトレーナーをしたのは?

映画やドラマに動物を出演させるためにはその動物に演技を指導する「トレーナー」が必要です。マリを演じたハチにも、もちろんトレーナーさんがいます。ハチのトレーナーをしているのは宮忠臣さんです。宮さんは動物調教の第一人者として認知されており、「熊以外の動物なら調教できる」というほど。

宮さんはマリと子犬の物語のハチのトレーナーの他にも「南極物語」「ハチ公物語」「犬と私の10の約束」などの動物が出演する多数の映画、ドラマにかかわっています。どの作品も動物の演技がどれも迫真で動きも自然なものばかりです。宮さんの動物の指導があるからこそ、動物の演技も自然に演じることができ、作品自体もより一層リアルで感動的な物語が出来上がるのではないでしょうか。

マリと子犬の物語で話題になった子役を紹介!現在も調査!

マリと子犬の物語で登場した彩と亮太。ここではそんな二人の兄妹を演じたそれぞれの子役について紹介していきます。

ヒロイン・彩を演じたのは佐々木麻緒さん!

白熱の演技で一躍有名になった石川彩役の佐々木麻緒さんは1999年の6月1日生まれの千葉県出身の女優さんです。代表作はマリと子犬の物語の他にも「火垂るの墓」の横川節子役など。演技力の高さには定評があります。

マリと子犬の物語で彩を演じていた時点での年齢はわずか8歳!まだ幼いにもかかわらず迫真の演技で多数の大人を涙の渦に巻き込むような演技力なので他方から評価されるのも文句なしです。2012年の終わりごろまではセントラルグループ、セントラル子供タレントに所属していたものの、その後の所属事務所は不明です。

彩の兄、石川亮太を演じたのは広田亮平さん!

彩の兄、亮太を演じ、こちらも高い演技評価を受けた広田さん。広田さんは1996年12月4日生まれで、「マリと子犬の物語」で亮太を演じた時は11歳でした。

代表作はマリと子犬の物語の他に「佐賀のがばいばあちゃん」「魔女の宅急便」などの有名作品に多数出演しているほど。当時子役としては大活躍していました。現在は舞プロモーションに所属しており、俳優活動も続けています。

マリと子犬の物語は実話だった!

悲しく感動的で、劇場公開とともに多くの観客動員数を動かし、見た人を涙で埋め尽くすほどの作品「マリと子犬の物語」は実話を基にした作品でした。この作品は地震の恐怖、家族の団結力の必要さとともに犬の健気さ、飼い主へのつよい思いなどもしっかりと描かれている作品です。実際に犬を飼っていたり動物が好きな方にとっては少々ショックな内容ですが、これば事実にあったお話です。

悲しいかもしれませんが、私たちはこの事実をしっかりと受けめる必要もあります「マリと子犬の物語」ではそんな沢山のことを教えてくれる内容ばかりです。命の大切さ、生きることの懸命さについて改めて考え直せるいい機会になるのではないでしょうか。

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