2018年10月14日公開
2018年10月14日更新
ゲームの映画あらすじ・キャストを紹介!伏線・ラストもネタバレ解説
「ゲーム」は1997年にアメリカで公開された映画作品です。日本では1998年に公開されました。投資家として成功し、巨万の富を築いた主人公ニコラスでしたが、私生活では妻と離婚して親しい友人もいない孤独な生活を送っていました。そんなニコラスのもとに弟のコンラッドが誕生日プレゼントの一つとしてCRSという会社のカードを渡し、CRSが提供するゲームへの参加を進めます。それをきっかけに様々な事件が起こり、主人公が疑心暗鬼に陥るサスペンス作品となっています。
ゲームの映画あらすじとキャストを徹底調査!
「ゲーム」は1997年にアメリカで公開された映画作品で、ジャンルとしてはサスペンスやミステリーに分類されることが多い映画作品です。「ゲーム」では主人公が様々な事件で追い詰められていく中で様々な伏線が張られており、最後は衝撃の事実が明らかになる大どんでん返しがある作品です。今回は「ゲーム」についてあらすじやキャストについて、伏線や結末のネタバレも交えながらご紹介していきます。
ゲームとは?
「ゲーム」は1997年にアメリカで公開され、日本では1998年2月に公開された映画作品の一つです。監督は「セブン」や「ファイトクラブ」で知られるデヴィッド・フィンチャー監督です。主人公のニコラス・オートンを演じたキャストはマイケル・ダグラス、弟のコンラッド・オートンを演じたキャストは俳優のショーン・ペンでした。今から20年近く前の作品ですが、コアなファンがいる作品の一つです。
ゲームの映画あらすじをネタバレ!
「ゲーム」のあらすじをネタバレすると、主人公であるニコラスが弟のコンラッドから誕生日のお祝いとしてもらったカードをきっかけにゲームに参加することになり、様々な事件に巻き込まれることになります。時には自分の命が危険にさらされるような出来事も起きるようになり、何も信じられないような状態になるものの、最後には驚きの真実が明らかになります。
始まりは弟との再会
「ゲーム」の主人公であるニコラス・オートンの細かい設定をネタバレすると、彼はサンフランシスコでも屈指の投資家として大成功し、投資家銀行の経営者として日々の株価に目を光らせるような生活を送っていました。巨額の資産を持ち、経済的には成功を収めている彼ですが、私生活では妻と離婚して親しい友人もいない孤独でさみしい人生を送っていました。
経営者であるニコラスのもとには、日々いろいろなイベントの招待や出席の予定が入っていますが、全部キャンセルするなんてこともありました。そんなる日、ニコラスのもとに母親の葬式以来連絡が取っていなかった弟のコンラッドから食事のお誘いが来ます。ニコラスは秘書にレストランの予約を頼むと、弟のコンラッドと食事に行ったのです。そこであるものを渡されたのが物語の始まりでした。
コンラッドはニコラスの48歳の誕生日のサプライズをするも、ニコラスはあまりいい反応をしませんでした。そんな彼にコンラッドはCRS(顧客娯楽サービス社)の文字が入ったカードを誕生日祝いの一つとして渡し、CRSが提供するゲームに参加することを強く勧めたのです。このカードをきっかけにニコラスはCRSのゲームに参加することになり、身の回りで不可思議な事件が数多く起こることになります。
CRSとゲームへの参加資格
さらに映画のあらすじをネタバレすると、ニコラスは町で弟コンラッドにもらったカードに書かれていたCRSの看板を偶然見かけます。気になったニコラスはカードを持ってCRSを訪ねました。CRSの副部長であるというジム・ファインゴールドからCRSが提供するゲームについて簡単な説明を受けます。ニコラスは半信半疑になりながらもゲームに興味を持ち、参加のために精密な身体検査と心理テストなどの検査を受けます。
全ての検査が終わった後、バーでCRSのゲームに参加したことがあるという男性を見つけます。CRSが提供するゲームについて興味を持ったニコラスは男に話しかけました。しかし、どれだけ詳しい話を聞こうとしても、素晴らしいゲームだったというだけで詳細な内容は教えてもらえませんでした。その後、ニコラスのもとにCRSからゲームについて、不合格だという連絡がきてしまいます。
ニコラスを襲うゲームの数々
不合格の知らせは、CRSの提供するゲームの始まりのきっかけにすぎませんでした。その日以来、ニコラスの周りで不可解な事件がたびたび起きます。ゲームの詳細をネタバレすると、最初はニコラスの家の前に死体のようなものが倒れていました。よく見ると血が付いた木製のピエロの人形でしかなかったのですが、よく見るとそこはニコラスの父が飛び降り自殺した場所と同じ場所だったのです。
家に入ってテレビを見ていると、キャスターがニコラスに話しかけてきます。ゲームの基本的なルール説明やニコラスのことを常に監視している旨が伝えられ、ニコラスはCRSという会社に対して不信感を募らせます。その後もアーミン・ミューラー=スタールがキャストとして演じるベア・グラント社の経営者アンソン・ベアに解雇通知を渡しに行くも、アタッシュケースの鍵が開かないなど不可解なことが続きます。
弟との食事の約束では弟が来ることはなく、デボラ・カーラ・アンガーがキャストを演じたレストランのウェイトレスであるクリスティーンに飲み物をぶちまけられてしまいます。悪態をついて去っていくクリスティーンでしたが、ニコラスのもとに「彼女を逃がすな」というメモが届き、ニコラスはクリスティーンを追って店を出ます。
クリスティーンを追跡する中で、突然見知らぬ男性が倒れて応急処置をすることになります。救急車を呼ぶも同行を求められてクリスティーンとニコラスが救急車に乗りますが、到着した先で電気が消えて二人以外誰もいなくなってしまいます。出口を求めて歩くもエレベーターが動きませんでした。そこでCRSからニコラスのもとに届けられていた鍵が活躍するのです。今後もCRSから届けられるアイテムがたびたび活躍します。
途中警報が鳴って警備員に追いかけられるも、ニコラスはなんとかクリスティーンとともに病院らしき場所から逃げ出します。そのあと、クリスティーンがお金をもらってニコラスに飲み物をこぼしたことを伝えます。このあたり、ニコラスには何が現実の出来事になにがCRSの提供するゲームなのかがわからなくなり、あらゆることに対して疑心暗鬼に陥り始めます。
そのほかにも泊まろうとしたホテルの部屋にいかがわしいものが散乱されていたり、自宅が荒らされていたりしました。車がパンクしてタクシーに乗ったときも、運転手がCRSの関係者で車を暴走させて崖から飛び出し、海へと転落させられることもありました。車ごと海へと沈みそうなときに、CRSから届けられたクランクを使うことで、なんとか車から脱出できたのです。
ゲームのラストをネタバレ解説!
映画「ゲーム」のラストのあらすじをネタバレすると、主人公のニコラスは一緒にいたクリスティーンに薬を盛られて意識がもうろうとする中で、今までのCRSのゲームはニコラスから銀行の暗証番号を聞き出し、財産を奪うための詐欺だったと明かされたところで意識が途絶えます。ニコラスが目を覚ますと棺桶の中に閉じ込められており、棺桶から這い出るとそこはメキシコの見知らぬ土地でした。
ニコラスは全財産を奪われ、持ち合わせもパスポートもない状態でメキシコに置き去りにされてしまったのでした。なんとかサンフランシスコに帰るために、父からの誕生日プレゼントで遺品の一つでもあった腕時計を売るなどして家に帰ります。そして離婚した妻のもとへ行って過去の行いを謝り、公開と謝罪の気持ちを示しました。ニコラスは全てを失って初めて、大切なものが何か気づいたのです。
その時、ふとテレビを見るとCRSの副部長だったはずのファインゴールドがテレビに映っているのが見えました。ファインゴールドが役者だったということをしります。そこでニコラスはCRSの正体を暴くために、ファインゴールドの素性を調べます。そしてファインゴールドこと本名フィッシャーを見つけて脅し、CRSの本社へと乗り込んだのです。本社ではなんとクリスティーンがCRSの社員として働いていました。
ニコラスはクリスティーンを人質に取り、CRSのボスに合わせることを要求します。クリスティーンはニコラスにこれはゲームであるということ、ニコラスを祝う誕生日パーティーであることを伝えますが、一向に信じようとしませんでした。ニコラスはクリスティーンを人質に取ったまま屋上へと逃げます。そしてついに、屋上に現れた人物に向かって発砲してしまったのです。
撃たれた相手はシャンパンをを持ったコンラッドでした。ここで映画「ゲーム」に隠された真実とあらすじをネタバレすると、CRSのゲームは本当にニコラスの48歳の誕生日を祝うためのドッキリだったのです。ニコラスは自分の手で、実の弟であるニコラスの命を奪ってしまったのです。そのことに絶望してしまったニコラスは、ビルの屋上から身を投げて自殺を図りました。くしくも父親と同じ48歳で飛び降り自殺をしたのでした。
さらなる映画「ゲーム」ラストシーンのあらすじをネタバレすると、ニコラスが飛び降りた先にはクッションが用意されており、無傷で助かります。事態が呑み込めない彼のもとに、銃に撃たれて死んだはずの弟のコンラッドが現れました。そして、ビルからの飛び降り自殺もすべて含めて全部CRSのゲーム、つまりドッキリだったということがわかるのです。ニコラスはコンラッドの誕生日サプライズを喜び、素直に感謝を示しました。
映画「ゲーム」は映画全体を通して一つのメッセージ性が感じられる作品だといわれています。人は変わろうと思えば変わることができる、ただし変わるためにはきっかけが必要であり、何かを失って初めて気づくこともあるというものです。マイケル・ダグラスがキャストを演じたニコラスも、映画の冒頭では人に冷たく厳しいばかりだったものの、最後は笑ってサプライズを受け入れられるような人間になっていました。
ゲームの伏線は?
映画「ゲーム」の中には、たくさんの伏線が張られていました。映画のラストシーンを知ったうえでもう一度映画「ゲーム」を見ると、どこがCRSの提供したゲームなのか伏線がよくわかることでしょう。ここでは、映画「ゲーム」の中で張られていた数多くの伏線を、そのシーンのあらすじのネタバレも交えながら一つずつご紹介していきます。
映画「ゲーム」冒頭のホームビデオ
映画「ゲーム」の冒頭に流れる主人公ニコラスたちが映るホームビデオにいくつか伏線が張られています。ネタバレになりますが、映像の中で幼いニコラスがプールに突き落とされています。当時は何気ない遊びで落とされていただけの映像ですが、映画の冒頭に流れることでCRSのゲームの中でも同じようなことが起きることが起きることが暗示されていたといわれています。実際、暴走タクシーによって海に落とされています。
さらにネタバレすると、ホームビデオの中にピエロの仮装をした道化師も映っています。ピエロといえば、CRSが提供するゲームが始まって最初の仕掛けに登場しました。主人公の父親が飛び降り自殺をした場所と全く同じ場所に木製のピエロが倒れていたのです。このように、映画の冒頭に流れたホームビデオは主人公ニコラスの行く末を暗示する伏線だったと考えられます。
心理テストで見せられた絵
映画「ゲーム」のあらすじの中で、主人公のニコラスがCRSの会社に初めて訪れたときに、精密な身体検査や心理テストなどの調査がありました。その心理テストで見せられた絵にも伏線が張られていたのです。ニコラスが心理テストで見せられた絵には、フェンスを破って崖から飛び出る車の絵が描かれていました。これはこの先の物語で暴走タクシーによって同じことが起きることを示唆していたと考えられます。
ニコラスの車のパンク
CRSのゲームによって起こる不可解な現象の中にニコラスの車のパンクがあります。あらすじとしてはCRSから逃げるために弟とともにニコラスが車を運転している最中に車がパンクしてしまい、ニコラスはタクシーを捕まえることになりました。この車のパンクはニコラスが暴走タクシーに乗るようにCRSが仕向けたことだと考えられます。その結果ニコラスは暴走タクシーに乗り、海へと転落するという伏線を回収することになります。
家の前で倒れるピエロの人形
CRSが提供するゲームの始まりでもあったピエロの人形も伏線の一つです。父親が飛び降り自殺をした場所と同じ場所に、木製のピエロ人形が倒れるように置かれていたのです。さらに、その後の展開をネタバレすると、ピエロの口にニコラスも父と同じような結末をたどることを連想させるようなメモ紙が挟まっていました。ピエロの人形は自殺した父を暗示するとともに、主人公ニコラスの行く末も暗示していたのです。
18歳からつけていた腕時計
ニコラスは巨万の富を築いた後も欠かさず大事に身に着けているものがありました。それが、18歳の誕生日に父親からもらった腕時計です。30年間肌身離さず持っていた腕時計も映画「ゲーム」のあらすじに大きく関与します。ニコラスがメキシコに置き去りにされた時、アメリカに帰るための資金源として腕時計を売ったのです。おかげでニコラスは無事サンフランシスコに帰ることができました。
元妻エリザベスのセリフ
作中の何気ないセリフにも伏線が隠されています。元妻であるエリザベスが誕生日のお祝いの言葉をニコラスに電話で伝えた際、最後にニコラスに対して「気を付けて」と言葉を残して電話を切ります。誕生祝のメッセージを伝える電話の終わりの言葉としては不自然です。おそらくエリザベスはCRSのゲームのことを知っており、これからニコラスのもとで起きる事件のことを知っていたのであろうといわれています。
ファインゴールドの情報
CRSの副部長であったファインゴールドとの会話の中でも、作中に重要な情報が隠されていました。ファインゴールドは「新月小館」というレストランをよく利用しているのが、ニコラスの会話の中で自然に示唆されています。ニコラスは物語の最後のほうでファインゴールドの素性を調べるためにこのレストランを訪れ、本名がフィッシャーであることと居場所を突き止め、CRS本部に乗り込むことができたのです。
CRSから送られてくるアイテム
ニコラスのもとにCRSからたびたび届けられるアイテムがあります。どのアイテムもCRSのゲームを進める中で重要なものばかりで、時にエレベーターを動かす鍵やホテルの鍵、暴走タクシーから脱出するためのクランクだったりすることもありました。どのアイテムもニコラスにとっては文字通りキーアイテムだったのです。送られてくるアイテムによってニコラスのもとに何かが起こることを予想した人も少なくないでしょう。
ゲームのキャスト一覧!
映画「ゲーム」の中では個性的かつ様々な人物が登場します。また、主人公をだましたり、誘導したりする人物が多いため、ゲームのキャストは演技力のあるキャストが多く選ばれています。ここでは映画「ゲーム」の登場人物を演じたキャストについて、役柄の簡単なあらすじもネタバレしながらご紹介していきます。
マイケル・ダグラス(ニコラス・ヴァン・オートン役)
主人公であるニコラス・オートン役を演じたキャストはマイケル・ダグラスでした。俳優カーク・ダグラスの実の息子であり、最初は映画製作を学ぶために助監督として父のもとで映画界に入りました。その後、俳優に転向して、「サンフランシスコ捜査線」という作品で実力が評価され、有名になります。最近の作品ではアントマンシリーズでハンク・ピム博士役のキャストとして登場しています。
マイケル・ダグラスが演じた、映画「ゲーム」の主人公であるニコラスは最初は他人に冷たく、嫌われているような人物でした。巨万の富を築いたサンフランシスコ屈指の成功者ではあったものの、私生活では妻と別れ、親しい友人もいない孤独な人生を歩んでいたのです。作中でも、ベア・グラント社の経営者を強引にクビにしようとしたり、助けを呼ぶ人も無視するなど傍若無人ぶりを発揮しています。
そんなニコラスも全財産を奪われ、メキシコに置き去りにされてすべてを失うことで今までの過ちを悔い改め、元妻のエリザベスに謝罪を伝えられる人間へと成長します。最後には飛び降り自殺未遂で死にかけたことにより、生まれ変わったように人が変わりました。キャストであるマイケル・ダグラスはその演技力をもってして、ニコラスの性格や感情の変化をうまく表現しました。
ショーン・ペン(コンラッド・ヴァン・オートン役)
主人公ニコラスの実の弟コンラッド役を演じたキャストは、俳優のショーン・ペンでした。1981年「タップス」という作品で映画デビューを果たしてから、のちに世界三大映画祭とうたわれるヴィネツィア、カンヌ、ベルリン全てにおいて主演男優賞を獲得したことがある超実力派俳優です。2008年のカンヌ国際映画祭では審査委員長も務めました。俳優だけでなく、映画監督としても活躍しています。
ショーン・ペン演じたニコラスの実の弟コンラッドは、ニコラスの48歳の誕生日をきっかけにCRSのゲームに参加させることを決意します。作中では全てを知っているにもかかわらず、ニコラスを誘導するためにCRSに追われているふりや、ニコラスを疑って仲違いするような場面もありました。ニコラスだけでなく視聴者も騙したであろうその演技力はさすがといわざるを得ません。
ゲームの映画あらすじとキャストまとめ!
いかがだったでしょうか?映画「ゲーム」について物語のあらすじやキャストをネタバレ等を交えながらご紹介してきました。映画序盤の基本的な物語のあらすじだけでなく、結末や伏線に関するあらすじについてもネタバレしてきました。映画をご覧になっていない方でも、あまりの結末に驚いた方は少なくないのではないでしょうか?
映画「ゲーム」はハラハラドキドキ感を楽しめるサスペンスだけでなく、最後に大どんでん返しともいえる驚きの結末を迎えます。「ゲーム」を見たことがある人も見たことがなかった人も、本日ご紹介した物語の伏線を知ったうえでご覧になると、新たな発見や面白さがあるかもしれません。古い映画ではありますが、ネット等でレンタルをしているサイトもありますので、興味がある方は是非ご覧になってはいかがでしょうか?