キッズ・リターンのラストをネタバレ!安藤政信主演映画のあらすじは?【北野武】

『キッズ・リターン』は1996年に公開された映画作品。監督は北野武で、北野作品としては第6作目となった映画です。本作は、俳優・安藤政信のデビュー作となりました。また、安藤政信は本作で日本アカデミー賞やヨコハマ映画祭など数々の映画祭で賞を総なめにしました。今回は映画『キッズ・リターン』のあらすじやネタバレ、主演の安藤政信を中心としたキャストについて紹介します。

キッズ・リターンのラストをネタバレ!安藤政信主演映画のあらすじは?【北野武】のイメージ

目次

  1. キッズ・リターンのあらすじやラストを調査!
  2. キッズ・リターン作品情報
  3. キッズ・リターンは安藤政信デビュー作
  4. キッズ・リターン登場キャスト
  5. キッズ・リターンのあらすじネタバレ
  6. キッズ・リターンのラストは?
  7. キッズ・リターンのロケ地紹介
  8. キッズ・リターンの評価や感想は?
  9. キッズ・リターンのあらすじやラストまとめ

キッズ・リターンのあらすじやラストを調査!

俳優の安藤政信のデビュー作となった1996年公開の映画『キッズ・リターン』。北野武監督作品の第6作目となった本作は、問題ばかり起こしていた高校生2人の挑戦と挫折を描いた青春作品です。今回は映画『キッズ・リターン』のあらすじやネタバレ、本作がデビュー作となった安藤政信を含むキャストなど紹介します。

キッズ・リターン作品情報

『キッズ・リターン』は1996年に公開され、同年のカンヌ国際映画祭で監督週間に正式出品された映画作品です。2013年には続編となる映画『キッズ・リターン 再会の時』も公開されました。『キッズ・リターン 再会の時』は本作の10年後を描いた作品となっているため、本作のネタバレなどを避けたい方は時系列順に観ることをオススメします。

世界のキタノ(北野武)監督作品

『キッズ・リターン』の監督を務めたのは、映画監督として世界に名を馳せている北野武監督。本作は北野監督にとって第6作目となる作品です。また、北野武監督が死に直面したという1994年のバイク事故後、復帰作となったのが本作です。

北野武監督は、1947年1月18日生まれの東京都出身。日本のお笑い界のトップに君臨している人物の1人で、日本では“ビートたけし”という名でも知られています。お笑いや映画監督のみならず、俳優や司会者としても活躍されており、バラエティ番組やニュース番組など、幅広く出演されています。

監督デビュー作品となったのは、1989年の映画『その男、凶暴につき』。本作では、暴力を厭わない刑事と凶悪犯罪者の争いが描かれています。北野武監督自身も出演し、主演を務めました。また、本作はリアリティのある暴力描写が話題となり、デビュー作であるにも関わらず、本作で映画監督としての地位を確立。ヨコハマ映画祭では監督賞を受賞しています。

その後の北野武監督の代表作には、ヴェネツィア国際映画祭の最高賞ともいわれる金獅子賞を受賞した『HANA-BI』や勝新太郎の時代劇を題材とした『座頭市』などがあります。日本国内で話題となった作品には“全員悪人”というキャッチコピーも話題となった『アウトレイジ』やその続編『アウトレイジ ビヨンド』などがあります。

音楽は、ジブリ作品で有名な久石譲

『キッズ・リターン』の音楽を担当したのは、スタジオ・ジブリ作品の音楽で知られている久石譲。1984年に宮崎駿監督作品『風の谷のナウシカ』で一躍有名に。北野武監督作品では1991年に公開された映画『あの夏、いちばん静かな海。』から2002年の『Dolls』まで音楽を務めています。

キャストを一新した、キッズ・リターンの続編

『キッズ・リターン』には、その10年後を描いた続編映画『キッズ・リターン 再会の時』があります。この作品は監督やキャストを一新して制作されました。『キッズ・リターン 再会の時』の監督を務めたのは、北野武監督作品の助監督経験を持つ清水浩。ビートたけしは原案として参加しました。

キッズ・リターンは安藤政信デビュー作

高校生の頃にスカウトされ、『キッズ・リターン』で俳優デビューを飾った安藤政信。本作で数々の映画賞を総なめし、これから華々しい俳優人生を送るであろうと思われた安藤政信ですが、デビューから16年後には一時俳優活動を休止しています。そんな安藤政信に焦点を当てて紹介します。

安藤政信のプロフィール

安藤政信は1975年5月19日生まれ、神奈川県出身。『キッズ・リターン』で俳優デビューを飾り、日本アカデミー賞やヨコハマ映画祭、キネマ旬報賞など数々の映画賞で新人賞を受賞しました。その後は映画作品だけでなくテレビドラマにも出演しますが、2000年からは映画作品のみに集中し、出演しています。

安藤政信の代表作には、高見広春の同名小説を基に作られた『バトル・ロワイアル』などがあります。あらすじは、中学3年生のとある1クラスが脱出不可能な島で最後の1人になるまで殺し合いを強いられるといったもので、後にシリーズ化されるほどの大ヒット作品となりました。この作品で安藤政信は、キーパーソンとなる転校生・桐山和雄を演じました。

表舞台から姿を消していた時期もある安藤政信

数々の作品に出演し、実力派俳優としての道を順調に歩んでいくと思われた安藤政信ですが、2008年から日本を離れ、中国を拠点として活動を始めます。その後はフリーで活動していた時期もありますが、現在はフロム・ファーストプロダクションに所属し、山下智久主演の大人気テレビドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season』などの作品に出演されています。

キッズ・リターン登場キャスト

『キッズ・リターン』のあらすじやネタバレを紹介する前に、安藤政信を含む、本作を彩る魅力的なキャストについて紹介します。当時の若手俳優、ブレイク寸前の俳優が集まっていた本作は、本作を通して変化していく俳優陣の演技にも注目です。

安藤政信(タカギ シンジ役)

『キッズ・リターン』で安藤政信が演じたのは、問題ばかり起こす高校生2人組のうちの1人のタカギシンジ。金子賢演じるミヤワキマサルと一緒に行動することが多いシンジですが、なぜかマサルには敬語を使うという、少し不思議なところもある高校生です。ボクシングを始めたマサルに付き添ってジムへ連れてこられたシンジは、筋の良さを見込まれてプロを目指すことに。

金子賢(ミヤワキ マサル役)

『キッズ・リターン』にて、安藤政信演じるタカギシンジと一緒に悪事を働く高校生・ミヤワキマサルを演じたのは、金子賢。マサルはとあることをきっかけにボクシングジムに通い始めるも、付き添いで来たシンジにボクシングの素質があることが判明し、それを機にジムをやめます。その後、以前出会ったヤクザの組長の元でヤクザの世界の仲間入りを果たすことに。

ミヤワキマサルを演じた金子賢は、1976年10月19日生まれ、東京都出身。『キッズ・リターン』にて初主演を果たしました。過去に出演した作品には、仲間由紀恵主演の大人気学園ドラマ『ごくせん』やさだまさしの小説を原作とした『眉山』などがあります。主に俳優として活躍している金子ですが、過去には総合格闘家として活動していたことも。

石橋凌(ヤクザの組長 役)

金子賢演じるミヤワキマサルがヤクザの世界に足を踏み入れるきっかけとなったヤクザの組長を演じたのは、ミュージシャンとしても活躍する石橋凌。1956年7月20日生まれ、福岡県出身です。石橋凌は、NHKの大河ドラマ『武田信玄』や1995年のアメリカ映画『クロッシング・ガード』などに出演されています。

寺島進(組の若頭 役)

『キッズ・リターン』で組の若頭を演じたのは、数多くのドラマ作品や映画に出演されている寺島進。1963年11月12日生まれ、東京都出身です。松田優作が監督を務めた映画『ア・ホーマンス』にてスクリーンデビュー。その後『その男、凶暴につき』や『HANA-BI』など、北野武監督作品に多く出演し、世間に名を馳せました。

モロ師岡(ハヤシ 役)

ボクサーとしての道を歩み始めたタカギシンジの芽を摘もうとする先輩ボクサー・ハヤシを演じたのは、個性派俳優のモロ師岡。1959年2月20日生まれ、千葉県出身です。『キッズ・リターン』ではその演技力の高さから、東京スポーツ映画大賞の助演男優賞を受賞しました。テレビドラマでは『半沢直樹』や『逃げるは恥だが役に立つ』、映画作品では『シン・ゴジラ』など数多くの有名作に出演されています。

キッズ・リターンのあらすじネタバレ

高校生2人の挑戦と挫折を描いた『キッズ・リターン』。ここからは、本作のあらすじやネタバレについて紹介します。ネタバレや結末を避けたい方は注意してください。

バカなことばかり繰り返す高校生2人組

高校生のミヤワキマサル(金子賢)とタカギシンジ(安藤政信)はいつも2人でつるみ、学校をさぼったり、ラーメン屋でお酒を呑んだりと、バカなことをしながら毎日を過ごしていました。そんなある日、マサルはカツアゲした高校生の助っ人であるボクサーに打ちのめされ、落ち込み、自らもボクシングを習い始めるのでした。

ボクシングジムに通い始めるシンジ

お酒もタバコもやめ、ボクシングに打ち込むマサル。そんなマサルに付き添ってジムへやってきたシンジは、遊び半分でスパーリングをしていたところ、筋を認められてプロを目指すことに。これを機にマサルはジムをやめ、以前出会ったヤクザの組長の元でヤクザになることを決めたのでした。それ以降、マサルは学校へも来なくなってしまいます。

それぞれの道を歩み始めるマサルとシンジ

なんとなく気まずさもあったためシンジとマサルは会うこともなくなり、シンジは高校を卒業します。卒業後はプロボクサーとして日々を送っているのでした。そんなある日、子分を持つほどまでに成長したマサルがジムへやってきて、久しぶりの再会。お互いがそれぞれの道でトップになったらまた会おうと約束します。

マサルとシンジの挑戦と挫折

これから順風満帆かと思われた2人ですが、シンジは先輩ボクサーのハヤシにそそのかされて試合は惨敗。あっけなくボクサーとしての人生に終わりを告げます。一方のマサルは、組長が殺されてしまった後、親分に反抗的な態度をとって制裁を受けてしまい、ヤクザから足を洗うことに。それぞれが挫折を経験し、それぞれの道を諦めざるを得ない状況になっていたのでした。

キッズ・リターンのラストは?

挫折という苦い経験をしたマサルとシンジ。そんな『キッズ・リターン』のラストシーンについてネタバレしていきたいと思います。

グラウンドで自転車の2人乗りをするマサルとシンジ

それぞれの道で挫折したマサルとシンジは、高校のグラウンドで偶然再会。かつてそうしていたように、自転車で2人乗りをしながらグラウンドを走ります。そこでシンジはマサルに“俺たち、もう終わっちゃったのかな”と問いかけます。それに対しマサルは“ばかやろう、まだ始まっちゃいねぇよ”と答えたのでした。

キッズ・リターン続編のあらすじとネタバレ

『キッズ・リターン』の続編である『キッズ・リターン 再会の時』のあらすじとネタバレについて簡単に紹介します。『キッズ・リターン』の10年後、マサルとシンジはプロボクサーとヤクザ、それぞれのトップを目指していましたが、壁にぶつかり挫折。シンジはアルバイトをこなすだけの日々を送り、マサルは刑務所から出所したばかり。そんな2人は偶然の再会を果たし、再びそれぞれの道で高みを目指そうと決めます。

再びリングへ立つことになったシンジは、以前のようにボクシングへ打ち込む日々を送り始めます。一方のマサルは、元親分のシマを崎山という経済ヤクザに取られてしまったため、取り戻そうと奮闘。しかし見通しがつかない状況であったため、元親分はマサルは九州行きを打診します。それでも状況はうまく回らず、元親分が逮捕される事態に。このことからマサルも崎山を襲うも返り討ちに合い、さらには刑事を刺してしまいます。

刑事を刺してしまったマサルは、ボクシングの試合があるというシンジの元へ逃げながらも向かいます。そんなシンジは網膜剥離を発症してしまいますが、諦めずに試合に出場。劣勢であったシンジですが、マサルの存在に気づき、挽回してK.Oを勝ち取ります。トロフィーを受け取ったシンジはマサルの方へトロフィーを掲げるも、マサルは警察へ連行されたため、そこにマサルの姿はありませんでした。

キッズ・リターンのロケ地紹介

北野武監督によって描かれる青春映画『キッズ・リターン』。ここからは本作のロケ地について紹介していきます。

サレジオ学院高等学校

『キッズ・リターン』の主要登場人物であるミヤワキマサルとタカギシンジが通っていた高校は、横浜市にある私立高校サレジオ学院高等学校でロケが行われました。ラストシーンなど印象的な場面で登場します。

小島新田駅付近の陸橋

ボクシングジムに通い始めたミヤワキマサルとタカギシンジがロードワークの際に通った陸橋。この陸橋は、神奈川県川崎市の小島新田駅付近にあります。

キッズ・リターンの評価や感想は?

ここからはTwitterを元に、『キッズ・リターン』の感想や評判について紹介していきたいと思います。

北野武監督作品の中では珍しいともいえる、青春を描いた『キッズ・リターン』。他にも数多くの名作を生み出している北野武監督作品ですが、それらを押さえて本作がナンバーワンだという方も見受けられました。

マサルとシンジの挑戦と挫折がリアルに描かれているところが魅力でもある『キッズ・リターン』ですが、ラストシーンのセリフが非常に印象的で、受け取る人によって解釈が異なることもあり、一時はネットでも話題になりました。このセリフに関するツイートは非常に多く見受けられました。

『キッズ・リターン』は北野武監督が事故に遭った後の復帰作となっていますが、復帰後最初に撮ったテーマが“青春”であったことがさらに強い印象を与えたようで、このようなツイートも見受けられました。

キッズ・リターンのあらすじやラストまとめ

1996年に公開された北野武監督映画作品『キッズ・リターン』のあらすじやネタバレ、安藤政信を含むキャストなど紹介しましたがいかがだったでしょうか?安藤政信のデビュー作であり、北野武監督らしいリアルな描写が印象的な作品です。是非ご覧ください。

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