2018年10月25日公開
2018年10月25日更新
リンダリンダリンダの映画あらすじをネタバレ!感想や評価は?【ペ・ドゥナ】
2005年7月公開の映画『リンダリンダリンダ』のあらすじ(ネタバレ)、キャスト、感想や評価を紹介します。韓国人留学生の役でペ・ドゥナが、他、香椎由宇、前田亜季、関根詩織が女子高生役で出演。4人組ガールズバンドが、文化祭でTHE BLUE HEARTSをカバーするまでの3日間を描く山下敦弘監督による青春映画。THE BLUE HEARTSの「リンダリンダ」を熱唱するペ・ドゥナ。「リンダリンダリンダ」の旋律が頭から離れないと話題になっています。
目次
リンダリンダリンダの映画あらすじが気になる!
映画『リンダリンダリンダ』のあらすじは?芝崎高校のひいらぎ祭(文化祭)が始まる直前に、バンドメンバーの一人ギターの萌が指を骨折したことで、内部分裂し、ボーカルとギターがいなくなってしまいます。それでも、残ったメンバー3人響子、恵、望で本番に出ようと、ボーカルを探し、通りがかりの韓国人留学生ソンを捕まえ、4人でブルーハーツのリンダリンダを練習し始めます。文化祭での演奏はうまくいくのでしょうか?
リンダリンダリンダの映画キャストを紹介!
映画『リンダリンダリンダ』のキャストを紹介していきます。韓国人留学生役のペ・ドゥナさんをはじめ、香椎由宇さん、前田亜季さん、関根詩織さん(Base Ball Bear)が女子高生役で、出演しています。
他に、映画『リンダリンダリンダ』では、ぺ・ドゥナさん演じる韓国人留学生に恋する男子高生役で松山ケンイチさん、軽音楽部の顧問の役で、THE BLUE HEARTSのボーカル甲本ヒロトさんの実弟甲本雅裕さんが出演しています。ネタバレを含めながら、紹介していきます。
韓国人留学生ソン/ペ・ドゥナ
映画『リンダリンダリンダ』でボーカルを務めることになる韓国人留学生ソンを演じたのは、ぺ・ドゥナさんです。ぺ・ドゥナさんは、1979年10月11日、韓国ソウル特別市生まれ。1998年、モデルとしてデビュー。1999年、日本映画『リング』の韓国リメイク版『リング・ウィルス』で映画女優としてデビューしました。2005年にこの『リンダリンダリンダ』に出演した後2009年にも、日本映画『空気人形』に出演しています。
2012年には、アメリカ映画『クラウド アトラス』に出演し、ハリウッドにも進出。2015年『ジュピター』に出演、さらに、Netflixのオリジナルドラマ『センス8』では本格的なアクションにも挑戦しています。ペ・ドゥナさんは、世界で活躍する実力派女優です。
立花恵/香椎由宇
映画『リンダリンダリンダ』で、キーボードからギター担当に変わり、短気だけど実は優しい立花恵を演じているのは、香椎由宇さんです。香椎由宇さんは、1987年2月16日生まれ、神奈川県綾瀬市出身のモデルであり、女優です。2001年に雑誌『mc Sister』のモデルとしてデビューし、2003年フジテレビ系ドラマ『きまずっ!』でドラマデビュー、同年『WATER BOYS』で連続ドラマに初出演しました。
2005年に『ローレライ』で映画デビューし、この映画『リンダリンダリンダ』では、第29回山路ふみ子映画賞新人女優賞を受賞しています。その後も、テレビドラマでは、『有閑倶楽部』『イノセント・ラブ』『信長のシェフ』などに出演、映画では、『デスノート前編』『劇場版SPEC〜結〜」など話題作に出演しています。
山田響子/前田亜希
映画『リンダリンダリンダ 』で、ドラム担当の友達も多く明るい山田響子を演じているのは、前田亜季さんです。前田亜季さんは、1985年7月11日生まれ、東京都出身の女優です。1996〜97年NHK教育『天才てれびくん』でてれび戦士としてレギュラー出演。2000年に映画『バトル・ロワイアル』に出演し、、第24回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。
2006年映画『最終兵器彼女』『水に棲む花』などに出演し、2013年にはNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』に出演し、再注目されました。今までに出演した映画、テレビドラマは数知れず、たくさんの作品で定評ある演技力を発揮しています。
白河望/関根史織(Base Ball Bear)
映画『リンダリンダリンダ 』で、ベース担当で口数は少ないが、たまに熱く語る白河望役を演じているのは、ロックバンドBase Ball Bearの関根史織さんです。関根史織さんは、1985年12月8日生まれ、埼玉県浦和市出身です。Base Ball Bearでは、ベース、コーラスを担当しています。 女優としての活動は、この映画『リンダリンダリンダ』のみです。
丸本凛子/三村恭代
映画『リンダリンダリンダ 』では、恵と仲違いしてしまい、文化祭には出演しなかった元ボーカル担当の三村恭代さんです。三村恭代さんは、1985年9月25日生まれ、茨城県出身の女優です。2000年NHKドラマ『6番目の小夜子』でデビューし、同年映画『バトルロワイヤル』に出演、以後テレビドラマは『恋がしたい恋がしたい恋がしたい』『母の告白』など、映画は『チルソクの夏』『鴨川ホルモー』などに出演しました。
今村萌/湯川潮音
映画『リンダリンダリンダ 』で、指を骨折してしまって文化祭に出れなくなってしまったギター担当の今村萌を演じているのは、湯川潮音さんです。あらすじ(ネタバレ)でもありますように、映画『リンダリンダリンダ』の最後で、メンバーがライブ会場に遅れ、その場をつなぐために、見事なアカペラで熱唱します。
湯川潮音さんは1983年12月19日生まれ、東京都出身のシンガーソングライターです。小学校時代より東京少年少女合唱隊に在籍し、2005年メジャーデビュー。2007年NHK「みんなのうた」でオンエアされる曲をリリース。その後、自作の曲も発表し、音楽活動を続けています。
小山先生/甲本雅裕
映画『リンダリンダリンダ 』で、いまいち指導力には欠けるが、生徒思いで優しい軽音楽部顧問小山先生を演じているのは、甲本雅裕さんです。甲本雅裕さんは、1965年6月26日生まれ、岡山県岡山市出身の俳優です。「THE BLUE HEARTS」のボーカル甲本ヒロトさんは、甲本雅裕さんの実兄となります。1989年、劇団「東京サンシャインボーイズ」に入団し、三谷幸喜さん演出の全作品に出演しました。
1994年劇団休止後は、テレビドラマ、映画に途切れることなく多数出演しています。踊る大捜査線シリーズの緒方薫役、遺留捜査シリーズの村木繁役など、様々なドラマや映画に出演されているので、甲本雅裕さんのお名前がわからなくても、お顔を知らない人はいないのではないでしょうか。
槙原裕作/松山ケンイチ
映画『リンダリンダリンダ 』で、韓国人留学生ソンに恋する槙原裕作を演じているのは、松山ケンイチさんです。松山ケンイチさんは、1985年3月5日生まれ、青森県むつ市出身のモデルであり、俳優です。2001年ホリプロ男性オーディション『New Style Audition』でグランプリを受賞し、モデルデビュー。2002年にはテレビドラマ『ごくせん』で俳優デビューします。
2006年には、映画『デスノート』でL役を演じ、2012年にはNHK大河ドラマ『平清盛』で主演も務めました。映画でも、『カムイ外伝』『誰かが私にキスをした』『ノルウェイの森』など数々の主演を務めています。様々な役を見事に演じ分け、役になりきってしまうため、カメレオン俳優などと呼ばれています。この映画『リンダリンダリンダ』では、松山ケンイチさんの初期の演技を見ることができます。
リンダリンダリンダの映画あらすじをネタバレ!
映画『リンダリンダリンダ』のあらすじをネタバレありで紹介します。芝崎高校のひいらぎ祭(文化祭)が始まる直前に、バンドメンバーの一人ギターの萌が指を骨折したことで、ボーカルの凛子と、キーボードの恵が仲たがいし、ボーカルとギターがいなくなってしまいます。恵はキーボード担当でしたが、ギターを担当することにし、ドラムの響子、ベースの望の3人で、ボーカルを探します。
最初に通りかかった人に声をかけようとすると、やめたばかりの凛子でした。凛子と恵は話が合いません。次に、通りがかった韓国人留学生ソンに声をかけると、日本語の意味がよくわからないソンは「はい」と返事をしてしまいます。本当は、オリジナル曲で出る予定でしたが、ブルーハーツをコピーして本番で演奏することにし、4人で練習を始めます。
ひいらぎ祭は始まり、3日で仕上げなければならないため、4人は夜も寝ずに学校でひっそりと練習します。そのため、みんなそれぞれ日中に何度も睡魔に襲われます。ソンが持ち場の教室で寝ていると、そこに置き手紙がありました。ハングル語で、「2時に備品室で待ってます」と。みんなに行くように言われ行ってみると、槇原が待っていて、ハングル語で告白を受けるのです。
槇原はかなり練習して、ハングル語で思いを伝えたのにも関わらず、ソンは全く興味なく、みんなと練習があるからと、さっさと出て行ってしまいます。また、響子もクラスのクレープ屋さんで密かに恋心を寄せる大江とクレープを売り、その後に、ライブの前に備品室で会う約束をします。しかし、ライブの日の前夜も練習で、当日朝からメンバーみんな眠くてなりません。
ついに、スタジオで全員寝てしまうのです。すると、そこに大江からの電話が鳴り、恵が取って切ってしまいます。そして、ライブの時間に間に合わないと慌てて学校に戻ろうとするのですが、大雨。雨でびしょ濡れになりながら、なんとか学校に戻ります。その間、萌がアカペラで場を繋いでくれます。恵はさっき電話があったことを思い出し、響子に告げ、響子は大江と会うのですが。
みんな先にライブ準備を始め、そこに響子が戻ってきます。恵がそっと響子にどうだったか聞きますが、響子は言えなかったと。そして、この後いよいよ本番。場内は「リンダリンダ」で盛り上がり、槇原も大江も見にきています。拍手大喝采を受け、メンバー4人笑顔で、2曲目「終わらない歌」を演奏し、そのまま終わります。
リンダリンダリンダの映画を観た人の感想や評価を紹介!
リアリティを感じる!
映画『リンダリンダリンダ』を観た人の感想は様々です。観終わってみて、良かった、青春映画だと思う感想がほとんどのようですが、退屈で苦痛、最後まで 何がいいのかわからないという感想もあります。
「高校生になればリンダリンダリンダみたいな学祭があると思ってた」と言う友達のことが大好きだし、わたしもリンダリンダリンダみたいな青春に恋い焦がれる。ぺ・ドゥナのカラオケシーンがだいすき。 pic.twitter.com/YZkJFHalap
— 檸檬 (@0lemon7) September 18, 2018
映画『リンダリンダリンダ』では、山下監督が、リアリズムを追求しているため、特に大きな話の盛り上がりがないところが最も大きな原因のようです。ですが、だからこそ良かったという意見も多く、山下監督を絶賛する感想も見られます。
劇的な盛り上がりはまったくなくて、ただただ、四人が練習したり、喋ったり、ちょっと恋したりする様子がオフビートなゆる~~~~いテンポで展開していきます。
な・の・に!
ラストの演奏のシーンでは、思わずグッときちゃうんですよねー。
そこには、山下監督の徹底したリアリズムの追求がまずあるのかなと思いました。
退屈、苦痛...
やはり、映画『リンダリンダリンダ』は、前半がちょっと苦痛だけど、ラストで良かったという意見が見られます。次の感想のように、最後まで共感できない方もいらっしゃいます。確かに、躍動感のようなものはなく、日常が淡々と描かれているので、そういう作風が苦手な方がいるのも当然でしょう。
この恐るべき地味さは監督(山下敦弘)の作風だから、この監督のファン以外はキツかろう。似たようなシチュエーションで2時間近くやるわけだから、この手のムードが苦手な人には苦痛以外の何物でもない。
映画『リンダリンダリンダ』では、カメラが固定されていて、役者のクローズアップがほとんどされません。なので、どうしても全体に盛り上がりなく、退屈に感じてしまいがちですが、最後まで見終わってみると、実際に高校の文化祭ってこんな感じだったなぁ、良かったなぁと思えるのではないでしょうか。
リンダリンダリンダの映画あらすじネタバレまとめ!
ここまで、映画『リンダリンダリンダ 』について、キャスト、あらすじ(ネタバレあり)、感想を述べてきました。山下敦弘監督による作風が、非常にゆったりと時間をかけて、カメラを固定して撮影するなど、全体にはリアリティを感じさせながら、青春を謳歌する学生たちを描いている映画となっています。
この映画『リンダリンダリンダ』の作風が合わない人は、ちょっと退屈に感じてしまうかもしれませんが、どこかで自分たちの青春を思い出したり、比較したりしながら、楽しめる映画です。まだご覧になっていない方は、どうぞご覧になってみてください。