ザ・マジックアワーの映画あらすじと結末をネタバレ紹介!感想や評価は?

映画「ザ・マジックアワー」は、2008年6月に公開された日本のコメディー映画です。監督・脚本は、この手のユーモアに富んだ作品を得意とする三谷幸喜。主演は佐藤浩市、妻夫木聡をはじめ、錚々たる俳優陣を集めて作られた、珠玉のエンターテイメント作品となっています。この記事では、映画「ザ・マジックアワー」のネタバレあらすじから結末のネタバレあらすじまで、映画を観た人の感想や評価も一緒に紹介していきます。

ザ・マジックアワーの映画あらすじと結末をネタバレ紹介!感想や評価は?のイメージ

目次

  1. ザ・マジックアワーの映画あらすじと結末に迫る!
  2. ザ・マジックアワーの主要なキャストを紹介!
  3. ザ・マジックアワーの映画あらすじをネタバレ紹介!
  4. ザ・マジックアワーの映画の結末をネタバレ紹介!
  5. ザ・マジックアワーの映画を観た人の感想や評価は?
  6. ザ・マジックアワーの映画あらすじと結末まとめ!

ザ・マジックアワーの映画あらすじと結末に迫る!

映画「ザ・マジックアワー」は、2008年6月7日に公開された日本のコメディー映画です。監督・脚本は三谷幸喜。三谷監督の映画は「ラヂオの時間」(97年)、「みんなのいえ」(01年)、そして「THE 有頂天ホテル」(06年)に続く4作目となります。「ザ・マジックアワー」は監督自身が「3分間に10回は笑わせたい」と語っていた、珠玉のエンターテイメント作品となっています。

この記事では、映画「ザ・マジックアワー」のネタバレを含むあらすじから結末のネタバレあらすじまでと、映画を観た人の感想や評価も一緒に紹介していきます。

ザ・マジックアワーの主要なキャストを紹介!

佐藤浩市/村田大樹<だまされる男>

映画「ザ・マジックアワー」で、備後の口車に乗せられ偽の映画撮影のため不思議な街、守加護にやってくる、売れない三流役者・村田大樹を演じたのは佐藤浩市です。1960年12月10日生まれ、東京都出身。父は俳優の三國連太郎です。1981年の映画『青春の門』でブルーリボン賞新人賞を受賞。以降多くの映画やドラマに出演し、映画「64-ロクヨン- 前編」では、第40回日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞を受賞。

映画「ザ・マジックアワー」に関しては、「台本がとても良くできているので、反面極度のプレッシャーになっています。胃に穴があくくらい集中して撮影に臨んでいます」と語っていました。この「ザ・マジックアワー」で、第32回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞を受賞しています。

妻夫木聡/備後登<だます男>

映画「ザ・マジックアワー」で、天塩幸之助に伝説の殺し屋「デラ富樫」連れてくるよう言われた、クラブ「赤い靴」の支配人・備後登を演じたのは妻夫木聡です。1980年12月13日生まれ、神奈川県出身。1998年、テレビドラマ「すばらしい日々」で俳優デビュー。2001年、映画「ウォーターボーイズ」の映画初主演で一躍注目を集め、第25回日本アカデミー賞・優秀主演男優賞・新人俳優賞をW受賞しました。

その他映画、ドラマ、CMなど幅広く活躍しています。映画「ザ・マジックアワー」に関しては、「三谷作品に出演できるのが嬉しくて、この場にいるのが夢みたいです。今回の役は新しい自分に出会った感じなので、いい芝居をしたい」と語っていました。

深津絵里/高千穂マリ<惑わす女>

映画「ザ・マジックアワー」で天塩幸之助の愛人で、クラブ「赤い靴」の元踊り子・高千穂マリを演じたのは深津絵里です。1973年1月11日生まれ、大分県出身。三谷監督に「深津さんは絶対に笑わない。NGも出さない。もう、鉄の女。絶対に崩れないタイプ」と評価された深津絵里。ドラマ「恋ノチカラ」『踊る大捜査線」「カバチタレ!」、映画「ステキな金縛り」など多くの作品で活躍しています。

西田敏行/天塩幸之助<牛耳る男>

映画「ザ・マジックアワー」で、守加護の街を牛耳るマフィア「天塩商会」の社長・天塩幸之助を演じたのは西田敏行です。1947年11月4日生まれ、福島県出身。シリアスな役からコメディーまで幅広い活躍のベテラン俳優・西田敏行。1988年に1作目が公開された代表作「釣りバカ日誌」シリーズは、最終作「釣りバカ日誌20 ファイナル」(2009)まで番外編を含めた22作品が公開されました。

映画「ザ・マジックアワー」に関しては、「アイデアを色々と膨らませて撮影に臨みましたが、監督から『あまり面白くしないで』と言われてとても残念。これほど、無口な男を演じるのは初めてです」と語っていました。

小日向文世/長谷川謙十郎<振り回される男>

映画「ザ・マジックアワー」で村田大樹のマネージャー・長谷川謙十郎を演じたのは小日向文世です。1954年1月23日生まれ、北海道出身。2001年のドラマ「HERO」をきっかけに色々なドラマや映画で活躍している小日向文世。主な出演作に「あしたの、喜多善男 - 世界一不運な男の、奇跡の11日間 -」「まれ」「真田丸」などがあり、数々のドラマ、映画に出演しています。

その他 豪華キャスト

映画「ザ・マジックアワー」には、その他、クラブ「赤い靴」の従業員に綾瀬はるか、伊吹吾郎。天塩幸之助の部下に寺島進、港ホテルの女主人に戸田恵子、天塩商会に対抗する江洞商会のボスに香川照之など、豪華で個性豊かな俳優陣が揃っています。

ザ・マジックアワーの映画あらすじをネタバレ紹介!

以下は、映画「ザ・マジックアワー」のあらすじをネタバレを含んで、結末直前まで紹介します。ネタバレを多く含むあらすじ内容となりますのでご了承ください。

幻の殺し屋「デラ富樫」

物語はどこか懐かしい不思議な港町・守加護(すかご)から始まります。クラブ「赤い靴」の支配人・備後登(妻夫木聡)は街を牛耳る天塩商会のボス・天塩幸之助(西田敏行)の愛人・マリ(深津絵里)に手を出して、殺されそうになります。助かる唯一の道は天塩がファンなので探しているという伝説の殺し屋「デラ富樫」を連れてくることでした。

しかし幻の殺し屋と呼ばれる「デラ富樫」の正体は誰も知りません。天塩と約束した期限の5日で探し出すのは無理だと判断した備後は、売れていない三流役者の村田大樹(佐藤浩市)を主演映画の撮影だと騙して守加護へ連れてきて、「デラ富樫」を演じさせることにしました。

持ちかけられた主演映画『さすらいのデラ富樫』はプロットだけで台本がなく、マネージャーの長谷川謙十郎(小日向文世)は怪訝に思いますが、初の主演をもらった村田は張り切っています。村田が憧れているのは子供の頃に観た映画『暗黒街の用心棒』で殺し屋を演じた高瀬允。彼のような俳優になりたくてアクション俳優をやっていたのでした。

天塩に引き合わされた村田は幻の殺し屋を演じ堂々と振る舞います。がしかし、天塩の本当の目的は、自分を狙撃した「デラ富樫」を連れてきて始末することでした。焦る備後と撮影だと思ったまま殺し屋を演じ続ける村田。結局色々な偶然も重なり、村田を気に入った天塩は用心棒として村田を雇い入れます。

「デラ富樫」の活躍

あくまで映画の中で殺し屋「デラ富樫」を演じている村田は、マフィアとの取引にもゲリラとの銃撃戦にも怯みません。少し変な奴だとは思いながらも天塩の信頼は厚くなり、裏帳簿を持ち出し天塩を裏切った会計係殺しの仕事を任されます。備後は村田に本当のことを打ち明けようとしますが、役を楽しんでいる村田の姿に言い出すことができません。一方、天塩に復縁を迫られたマリはこのどさくさに街から逃げようと、備後に迫ります。

夜中にこっそり街を抜け出す備後とマリ。しかし、村田を放っておけない備後は、村田が会計係を殺してしまうっ寸前のところで戻り、映画の撮影を装って制止します。そして殺しのターゲットだった会計士を警察に保護してもらい、天塩には「デラ富樫」がしくじったと報告します。

しかし、警察署長は天塩の中学の同級生で、天塩の言いなりでした。天塩を裏切ったとして、地下に監禁されてしまう備後と村田。そこでようやく村田は、この事態が映画の撮影ではないことに気が付きます。そして自分の演技がフィルムに残っていないことを残念がるのです。そこへマリが天塩の元に戻るという条件で2人を助けに来ました。

映画という夢が覚める時

早々に守加護の街を去ろうとする村田。しかしマリを助けたい備後。命を狙われるのならいっそのこと天塩の目の前で派手に死んで見せればいいと備後は言います。でも村田は取り合いません。しかし勝手に借りていたCM撮影班のカメラに写り込んでいた自分の演技を偶然に見て、村田の気が変わります。自分の最高の演技を見れたから、役者を辞める踏ん切りがついた、と。その代わり「デラ富樫」に相応しい死に様を用意しろと言う村田。

村田の旧知の映画スタッフたちに声をかけ、大掛かりな小道具を作り、シナリオを書いて根回しをして、小細工をして、天塩に交換条件の通達を出して…。いよいよ人生をかけた一世一代の大芝居が始まります。

ザ・マジックアワーの映画の結末をネタバレ紹介!

以下は、映画「ザ・マジックアワー」の結末のネタバレあらすじとなります。ネタバレを多く含む内容となりますのでご了承ください。

主役は誰?

役者が揃った波止場で、マリと会計係の交換が行われます。しかし突然走って逃げだす会計係。すり替えたカラーペイント銃の弾が当たって海に落ちたように見えた会計係でしたが、そのまま車で逃げていきます。そこへ今度は少しおかしな扮装のゲリラたちがなだれ込んできます。「先に行け!」と格好良くキメる「デラ富樫」を演じる村田にピンスポットライトが当たり、スモークが焚かれます。

「死ぬのは怖くない。怖いのは誇りを失ったまま生き続けることだ」。憧れの映画『暗黒街の用心棒』そのままのセリフでキメ、盛り上がる村田。しかしそこに、この派手なアクションに興奮した天塩が飛び出します。「殺すなら俺を殺してくれ!」。スポットライトは天塩に移ります。「マリのためにここで命を落とすなら本望だ!」。必死に自分を庇う姿に感動したマリは天塩の元へと駆け寄ります。

することがなくなり、ぞろぞろと退場するゲリラたち。デレデレしながら仲良く車で帰っていく天塩とマリ。いつの間にか映画『さすらいのデラ富樫』のラストシーンは、ラブストーリーに変わっています。すべてを呆然と見送る備後。備後が書いたシナリオは、村田とマリが撃たれ、その死体を乗せて走り出した備後の車が炎上してしまうという悲劇のはずだったのに。

最低の筋書きだ、と言う村田。「こんなんじゃ役者はやめられないな」とマネージャーの長谷川と笑い合います。一方、マリの幸せを願い、この街にはいられないなと呟く備後に、「お前さんはどこでも生きていけるよ」と声をかける村田。それぞれがそれなりのハッピーエンドを迎えられそうな、その時…。

デラ富樫、登場!

なんとそこへ本物のデラ富樫が銃を持って現れます!それは、今まで色んな騒動で怪我をした備後たちの手当をしてくれていたホテルの宿泊客で医者の男だったのです。自分の名前を騙られたことに腹を立てているデラ富樫。本物の殺し屋の登場に一気にその場の空気が凍り付きます。

しかし、本物のデラ富樫は自分だと言い張る村田。そして伝説の殺し屋は銃を使わないと豪語し、予め仕込んであった仕掛けで、次々と超人的なアクションを繰り広げます。あっさりと踵を返して逃げていく本物のデラ富樫。さあ、これが本当のハッピーエンドです。「お疲れ様でした!」「撤収ー!」。そして物語は幕を閉じます。

ザ・マジックアワーの映画を観た人の感想や評価は?

映画「ザ・マジックアワー」の中で、村田が憧れている俳優・高瀬允が言っています。「マジックアワー」とは、日没後の一日のうちで最高に美しい瞬間である、と。「それを逃すとあっという間に夜になる。マジックアワーを逃した時の一番の方法は明日を待つこと。マジックアワーは必ずまたやってくる」。役者を辞めようとしていた村田にかけた言葉です。このシーンに思わずほろりとした、という評価はたくさんありました。

エンドロールと共に早回しで、この映画「ザ・マジックアワー」の舞台・守加護の街並のセットが組み立てられていく映像が流れます。三谷監督の頭の中のイメージを忠実に再現した、この日本最大級の規模のセットにも多くの評価が集まっています。「ザ・マジックアワー」の街のセットが素晴らしく可愛くて素敵という評価、レトロなセットが洒落ていて個性的という評価などがありました。

各役者への評価もありました。この「ザ・マジックアワー」の映画を見たら佐藤浩市が好きになりましたという評価、佐藤浩市と西田敏行のシーンはかなり面白かったですという評価、佐藤浩市や妻夫木聡も笑えるけど、その周りの人たちの何気ない動きがまたおかしくて…という評価、登場人物は多くても、メインのドラマが絞られているから気が散らずに集中できましたという評価などが多数ありました。

また他にも、ラストまで楽しめましたという評価、喜劇映画として真面目にそのくだらなさを追求していて面白いという評価、おかしくて愛のある映画だったという評価、少し中だるみしたという評価から、何度観ても新しい発見がある深い作品という評価、セットや衣装、そして多くの映画へのオマージュにはこだわりを感じましたという評価、素直にコメディとして観れる作品!という評価など多くの評価があります。

ザ・マジックアワーの映画あらすじと結末まとめ!

映画「ザ・マジックアワー」のネタバレを含むあらすじから結末のあらすじまでと、映画を観た人の感想や評価も一緒に紹介してきました。老若男女、誰でも思わず笑ってしまう、それこそ「マジックアワー」な瞬間を切り取ったような映画「ザ・マジックアワー」。機会がありましたら、ぜひこの珠玉のエンターテイメント「ザ・マジックアワー」を楽しんでみてください。

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