ネオン・デーモンのあらすじと結末をネタバレ!出演キャストや感想は?

美しさを兼ね備えた異色のサイコスリラー『ネオン・デーモン』は、ロサンゼルスのファッション業界を舞台にした成功夢見る少女たちの妬み・憎悪など狂気に満ちたモデル業界の裏側を美しくも残酷に描いた作品です。この記事では、知名度が低く日本ではあまり知られていないマイナー作品でもある『ネオン・デーモン』の結末までのあらすじを紹介するほか、出演キャストの情報や作品を観た方々の感想などを掲載しています。

ネオン・デーモンのあらすじと結末をネタバレ!出演キャストや感想は?のイメージ

目次

  1. ネオン・デーモンのあらすじを結末までネタバレ!出演キャストや感想も紹介!
  2. ネオン・デーモンとは?
  3. ネオン・デーモンのあらすじを紹介!結末もネタバレ!
  4. ネオン・デーモンの出演キャストを紹介!
  5. ネオン・デーモンは音楽も魅力的!サントラは賞も受賞!
  6. ネオン・デーモンの感想を紹介!
  7. ネオン・デーモンのあらすじや感想をまとめてみた!

ネオン・デーモンのあらすじを結末までネタバレ!出演キャストや感想も紹介!

『プッシャー』や『ドライヴ』などで知られるニコラス・ウィンディング・レフン監督が放つ映像美を追求したサイコスリラー作品『ネオン・デーモン』のあらすじのネタバレを掲載。また出演したキャストの情報や作品を観た方々の感想の紹介なども載せています。

ネオン・デーモンとは?

2016年(日本は2017年)に公開されたアメリカ・フランス・デンマーク合作のスリラー作品。ロサンゼルスのファッション業界を舞台にモデル同士の狂気と殺意に満ちた世界を映像美にこだわりを持つニコラス・ウィンディング・レフン監督が「美」を徹底的に追求して描いています。また、今作は一部の表現が性的・残酷な演出ためR15指定作品でもあります。

主演には『マレフィセント』のオーロラ姫で知られるエル・ファニング。その他キャストに、『マトリックス』など数々のヒット作に出演している名俳優キアヌ・リーブス、『ハンガー・ゲーム2』のジョアンナ役で知られるジェナ・マローンのほか、スーパーモデルのアビー・リー・カーショウなど豪華キャスト陣で話題を集めました。

作品自体の知名度は低いですが、映像表現が高く評価されており、第69回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でパルム・ドールにノミネートにも選ばれてます(おしくも受賞ならず)。しかし、制作費約700万ドル(7~8億円)をかけるも興行収入は300万ドルにとどまり、期待とは裏腹に『ネオン・デーモン』は興行的に失敗という結果になりました。

映画『ネオン・デーモン』公式サイト|2017年1月13日(金)全国順次ロードショー

ネオン・デーモンのあらすじを紹介!結末もネタバレ!

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「トップモデルを夢見て」

可憐で美しい容姿を持つ16歳の少女ジェシーは、トップモデルを夢見てロサンゼルスへと訪れていました。SNSで知り合ったアマチュアカメラマンのディーンに撮影を頼むためです。ジェシーにとって初の被写体モデルとしての作品は遺体をモチーフとしており、首から血を流しソファに横たわるシーンでした。撮影が終わり化粧を落としていると、メイクアップアーティストのルビーが気にかけて話しかけてきます。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「友達」

両親が他界したことや、ロサンゼルスには来たばかりでパサデナ(カルフォルニア州の都市)の低料金のモーテルに滞在していることなどをルビーに楽しそうに話すジェシー。二人はすぐ打ち解けて仲良くなり、ルビーから一緒にパーティーに行かないかと誘われます。ロサンゼルスに来て初めてできた同性の友達の誘いに、ジェシーは喜んで引き受けました。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「ライバル心」

会場では、ルビーの仕事仲間でモデルのサラとジジを紹介してもらいます。彼女たちもトップモデルを目指しており、ライバルになりうる存在のジェシーに整形経験や異性との関係を聞くなどして困らせてました。やがて会場の照明は落ち、ストロボライトを用いた女性モデルたちの妖艶で幻想的なショーが始まります。初めて見る華やかで美しいショーに感銘を受けるジェシーの姿をサラたちは妬むように見つめてました。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「モデル事務所の面談」

ジェシーは先日ディーンに撮ってもらった写真を持って、有名なモデル事務所の面談を受けていました。写真を見たロバータは、ジェシーのトップモデルの可能性を感じ取り晴れて正式に契約を結ぶことになります。しかし、16歳だと両親の同意が必要だったのでロバータから19歳として活動することを勧められ、トップモデルという夢のため年齢を偽って活動することを決意します。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「デート」

ジェシーは迎えに来てくれてたディーンに採用の報告します。それを聞いたディーンは大層喜び、ジェシーを綺麗な月と夜景の見える丘へと連れて行き、改めて採用を祝いました。しかし、年齢を偽ってまでモデルの仕事をしようとするジェシーの身を案じ、「人として正しいことをするように」とアドバイスをします。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「勘違い」

デートから帰宅後、滞在先のモーテルの部屋から怪しい物音が聞こえてきました。泥棒だと思って支配人のハンクに確認してもらうのですが、部屋を荒らしていたのは実は野生のヤマネコで、それが原因でドアを破損させてしまいます(壊したのはハンク)。しかもハンクから理不尽にもドアの修理代を請求されてしまい、まだまだ駆け出しでお金のないジェシーには到底払える金額ではありません。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「プロの撮影」

プロカメラマンのジャック・マッカーサーのスタジオでジェシーとルビーは再会します。ジャックはジェシーを眺め、ジェシー以外の関係者全員をスタジオから退去させました。ジャックは服を脱ぐよう指示し、彼女の身体に金色の液体を塗りたくってから撮影が始まります。女性に手が早いことで有名なジャックのことで心配していたルビーは、何かあったら連絡するようにとジェシーに連絡先を渡しました。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「オーディション」

ルビーはサラたちとの食事会でジェシーの撮影のことを話しました。界隈では有名なカメラマンの撮影。彼女の飛躍にサラたちは嫉妬と恐怖を駆り立てます。ジェシーはその後、ロバートのオーディションに参加するのですが、参加者の中には敵意むき出しで睨みつけるサラの姿もありました。そしてオーデションが始まると、ジェシーばかり注目が集まり、新人のジェシーが合格してサラが落選という結果になります。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「サラの嫉妬」

プライドを傷つけられたサラは、化粧室の鏡にゴミ箱を投げつけて割ります。音に驚いたジェシーがサラをなだめてフォローするのですが、プライドの高いサラには逆効果。しかも破片で怪我をしたジェシーの手を噛んで血をすする猟奇的行動を見せます。ジェシーはその行動に驚き、逃げるようにモーテルへと帰宅しました。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「彼の優しさ」

帰宅後、心身ともに傷ついた彼女のもとにディーンがバラの花を持って訪ねてきました。ジェシーがバラを触ると気絶したため(「眠れる森の美女」のオマージュ)、ディーンは倒れたジェシーを介抱し、怪我をした手も治療します。そしてハンクから請求されているドアの修理代も代わりに払ってあげました。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「ランウェイ」

ジェシーは新人でありながらロバートのファッションショーでランウェイのラストに抜擢されるなど異例の活躍を見せ、スーパーモデルとしてスターダムに駆け上がります。同じショーに参加していたジジは、「ロバートとの男女の関係」を聞くなどして実力を認めようとせず、彼女の躍進に苛立っていました。そして無事ショーも終わり、ジェシーと待機していたディーンは打ち上げに参加させてもらうことになります。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「染まりゆく心」

打ち上げの席でロバートは整形モデルのジジを見下し、自然な美しさのジェシーを褒め称えました。ディーンは「人は見た目じゃない」と反論しますが、その後のロバートたちの低俗な会話に気を悪くしたディーンはその場を退席します。その後、ディーンは「あんなのが君の憧れか?」とジェシーに尋ねますが、「いいえ、みんなが私に憧れてるの」と出会った頃の純真無垢な心を失ってしまった彼女に失望するのでした。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「モーテルの恐怖」

就寝していたジェシーは、侵入してきた支配人のハンクから口の中にナイフを入れられるという夢を見ます。恐怖で目を覚ますと突然何者かがドアを開けようとする気配が。部屋には鍵がかかっていたため難を逃れましたが、隣の部屋に泊まっていた13歳の家出少女が暴漢魔の餌食となってしまい部屋へと響き渡る悲鳴。あまりの恐怖にルビーに連絡を取ると「私の家においで」と言い、落ち着くまで泊まらせてもらうことになります。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「同性愛」

女性同士だったこともあって警戒心を解いていたジェシーでしたが、実はルビーは同性愛者で、肉体関係を求めてきました。ジェシーはそれを拒否しますが、強引に迫ってきたため思わず突き飛ばしてしまいます。その行為にショックを受けて部屋を出てしまったルビー。彼女は副業で死化粧の仕事をしており、仕事先の若い女性の遺体をジェシーと想像しながらキスをするなど異常とも言える性癖を見せました。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「摘み取られた命」

行く宛もなかったためそのままルビーの家(正確には本人の家ではない)に残っていたジェシーは、家の化粧と衣装で着飾っていました。すると仕事を終えたルビーが帰宅したので、改めて恋人関係を断ります。しかし、部屋へと戻る途中にジジの姿が見えたので挨拶すると、隠れていたサラがジェシーを殴りつけます。何とサラとジジの二人は、ジェシーの命を狙って襲いかかってきたのでした。

身の危険を感じ必死になって逃げるジェシー。しかし、二人に追い詰められ最後ルビーに空のプールへと突き落とされて、ジェシーは16歳という若さで死んでしまいます。その後、自分たちの血まみれの身体をシャワーで洗い流す3人(正確にはサラとジジのみ。ルビーは血まみれの状態でバスタブに浸かっている)。何と彼女たちは若くて美しいジェシーの美貌を取り込むため、ジェシーの死体を食べていたのでした。

ネオン・デーモンのあらすじをネタバレ紹介!「さらなる美を求めて」

翌日、残ったジェシーの遺体(骨のみ?)を庭に埋葬したあと植物に水をやるなどして何事もなかったように平然と過ごしていたルビー。その頃、サラとジジはプロカメラマンのジャックに見初められて撮影モデルを採用されます。しかし撮影中にジジが体調を崩して撮影は中断、急いでジジは休憩室へと向かいました。

外で待機していたサラが様子を見に行くと、ジジはバスタブ(洗面所?)の中で酷く苦しんでおり、昨夜食べたジェシーの眼球を吐き出します。そして体内のジェシーの肉を取り出そうと自身の腹をハサミで掻っ捌いて自ら命を絶ちます(一種の精神崩壊)。一部始終冷静になって傍観していたサラは、ジジが吐き出したジェシーの眼球を飲み込んで物語は幕を閉じたのでした。

ネオン・デーモンの出演キャストを紹介!

ネオン・デーモン出演キャスト紹介!ジェシー役/エル・ファニング

1998年、アメリカ・ジョージア州生まれ。2歳のときに、同じく女優である姉のダコタ・ファニングが出演した2001年公開のヒューマン・ドラマ作品『アイ・アム・サム』で、姉が演じた役の幼少期役として映画デビュー。ブラッドピット主演作『バベル』や『ベンジャミン・バトン数奇な人生』など数々の話題作に出演してキャリアを重ね、2011年公開のSF作品『SUPER8/スーパーエイト』でブレイクを果たします。

彼女のもう一つのブレイク作品。2014年公開の『眠れる森の美女』をリメイクしたアンジェリーナ・ジョリー主演のダークファンタジー作品『マレフィセント』では、ヒロインのオーロラ姫(上記画像)を演じて話題を集めました。

ネオン・デーモン出演キャスト紹介!サラ役/アビー・リー・カーショウ

1987年、オーストラリア生まれ。グッチ、ドルチェ&ガッバーナ、カルバン・クラインなどの広告を務め、2010年からシャネルの顔にもなったスーパーモデル。27年ぶりの新作で話題となった2015年公開の作品『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で女優デビューを果たします。そのほかの出演作には、2016年公開した古代エジプトを題材にしたアクションファンタジー作品『キング・オブ・エジプト』などに出演しています。

ネオン・デーモン出演キャスト紹介!ルビー役/ジェナ・マローン

1984年、アメリカ・ネバタ州生まれ。女優のアンジェリカ・ヒューストンが監督を務めた1996年公開の作品『冷たい一瞬を抱いて』で映画デビュー。この作品で演技が高く評価され、ヤング・アーティスト賞女優賞を受賞を果たしました。その後も人気子役女優として数々の作品で賞を受賞するなど活躍し、2013年公開の大ヒットシリーズ『ハンガー・ゲーム2』から登場したジョアンナ・メイソン役でも知られています。

ネオン・デーモン出演キャスト紹介!ディーン役/カール・グルスマン

1988年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。カールの代表作に、2015年公開の愛と性をテーマにした作品『LOVE 3D』で主演を務めたほか、実際にあった同性愛者たちの権利運動を描いた2016年公開の作品『ストーンウォール』、2012年公開のSF作品『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』などに出演しています。

ネオン・デーモン出演キャスト紹介!ハンク役/キアヌ・リーブス

1964年、レバノン生まれのカナダ育ち。9歳の頃から演劇を中心に活躍し、1986年公開の『ドリーム・トゥ・ビリーヴ』で映画デビュー。数々の作品に出演してキャリアを重ね、キアヌの転機となった出世作、1994年公開の『スピード』で大ブレイクを果たします。そして、1999年公開の大ヒットSF映画『マトリックス』で主人公ネオを演じて再ブレイクし、人気を不動のものとしました。

ネオン・デーモン出演キャスト紹介!ロバータ・ホフマン役/クリスティーナ・ヘンドリックス

1975年、アメリカ・テネシー州生まれ。モデルの仕事しつつ役者のオーディションを受け続け、1999年のTV映画『Sorority』で念願の女優デビュー。代表作に、1960年の広告業界を描いた海外ドラマ『マッドメン』のジョアン・ハリス役のほか、本作のニコラス監督のヒット作『ドライヴ』では強盗に雇われた女性ブランチを演じています。

ネオン・デーモン出演キャスト紹介!ジジ役/ベラ・ヒースコート

1988年、オーストラリア生まれ。2008年に公開されたオーストラリアのホラー作品『バタフライエフェクト・イン・クライモリ』で映画デビュー。その後、活動拠点をアメリカへと移し、2011年公開のSFスリラー作品『TIME/タイム』、2012年に公開されたジョニー・デップ主演のファンタジー作品『ダーク・シャドウ』、2014年公開のロマンティックコメディ作品『Re:LIFE〜リライフ〜』などに出演しています。

ネオン・デーモン出演キャスト紹介!ジャック役/デズモンド・ハリントン

1976年、アメリカ・ジョージア州生まれ。仕事をしながら演劇について学び、1999年公開のミラ・ジョボビッチ主演の伝記作品『ジャンヌ・ダルク』のドーロン役でデビュー。2002年公開のホラー作品『ゴーストシップ』、2003年公開のR15指定ホラー作品『クライモリ』に出演しているほか、海外ドラマ『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』シーズン6で、マイケルローワン役として出演しています。

ネオン・デーモン出演キャスト紹介!ロバート・サルノ役/ アレッサンドロ・ニヴォラ

1972年、アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。大学在学中に役者を志し、1997年に公開されたジョン・ウー監督の出世作『フェイス/オフ』で、ニコラス・ケイジが演じるキャスター・トロイの弟役で映画デビュー。2001年公開の人気シリーズの3作目『ジュラシックパークⅢ』、2005年公開のFIFA公認のサッカーを題材にした青春映画『GOAL!』では、重要な役ガバン・ハリスを演じました。

ネオン・デーモンは音楽も魅力的!サントラは賞も受賞!

『ネオン・デーモン』は映像美だけではなく音楽にもこだわっている作品です。サウンドを手がけたのは、数々のバンドでドラマーとして参加し(初期のレッド・ホット・チリ・ペッパーズなど)、現在は映画音楽の作曲家として活躍するクリフ・マルティネス。彼が手がけた作中で流れる70~80年代の電子音楽を彷彿とさせるサウンドは高く評価され、カンヌのサウンドトラック賞を獲得しています。

また主題歌には「Let Me Love You」や「シャンデリア」のヒット曲で知られるシーアが、テクノやヒップホップなどを手がける音楽プロデューサーのディプロとダッグを組んで、この作品のためだけに書き下ろした「Waving Goodbye」が使用されています。この楽曲は少女の別れた恋人への想いを綴っており、作中では描かれなかったジェシーのディーンに対する想いが歌詞に込められている悲しくて切ない歌です。

ネオン・デーモンの感想を紹介!

ネオン・デーモンの感想「映像と音楽が良かった」

この作品を視聴した方々の感想は全体的に低評価で、好意的な感想を述べてる方が少ないです。その数少ない感想の中で多かったのが、監督のこだわりでもある映像や音楽などの演出。ネオン管やストロボを用いた演出と美女たちを融合させた美麗映像を褒める方が多かったです。その一方で、「映像が期待していたほど綺麗ではなかった」「終盤のグロ演出が理解できない」など映像に否定的な感想を述べてた方もいます。

ネオン・デーモンの感想「物語が面白くない」

最も多かったのが物語に対する否定的な感想です。物語が面白いといった肯定的な感想は少数で、「後味が悪い」「面白くない」「期待はずれ」「何を伝えたいのかわからない」などの感想を多く見受けられました。この作品は全体的に台詞の量が少なく、映像から判断しないといけないのも物語が理解しにくい要因の1つ。監督を始めとした制作サイドの狙いも虚しく残念な結果になってしまいました。

そのほかの感想として主人公の死やカニバリズムなどの終盤からの急展開に対する不満の感想もありました。物語の展開からいって、田舎育ちの少女がモデル業界の闇に堕ち、そして悪女になっていく姿を描いた作品だと思ってた方も多く、主人公が殺されて食べられていたり最後の自害や目玉といったグロテスクな演出に嫌悪感を抱いた方もいました。

ネオン・デーモンの感想「配役の賛否」

配役に対する不満の感想もありました。まず多かったのが「キアヌ・リーブスの無駄遣い」です。この作品の中で一番有名であろう大物俳優キアヌ・リーブスを僅かな出番しかない脇役に使ってもったいない、話題作りのため無理やり起用したとしか思えないと言ったキアヌの扱いに関する不満が挙がっていました。

そのほかの配役に関する感想として、「エル・ファニングが可愛かった」「素晴らしい配役」「出演している女優みんな美人で良かった」と挙がってる一方、「役者と演じた役が合っていない」と言った感想も挙がっていました。エル・ファニングも美人だけど、スーパーモデルでもあるアビー・リー・カーショウ演じる役が主人公を妬むのはおかしい、サラ(アビー)のほうが美人。という配役に否定的な感想も多く挙がってます。

視聴した方の感想は全体的に低評価が多い結果となりました。カンヌのときの反応や批評家の評価も二分する結果となっており、支持率や平均点数も半数程にとどまっています。専門的な意見ではプロット(ストーリー上で起こる出来事)や登場人物の薄っぺらさを指摘する声が多かった一方で、フランスの映画批評誌では2016年度の映画3位という評価を得ています。

ネオン・デーモンのあらすじや感想をまとめてみた!

映像・音楽に重点を置いた演出、前半のスロー展開から急加速する物語、終盤のグロテスクなシーンなど非常に好みが分かれるであろう『ネオン・デーモン』もし記事のあらすじを読んで面白そうと感じたのであれば、映像・音楽が評価されている作品なので、ぜひ映像作品(円盤・配信)で堪能してみてください。ただし、終盤のような演出や画面がチカチカするシーン(ポケモンショックなど)が苦手な方は控えたほうがいいです。

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