2018年10月04日公開
2018年10月04日更新
鍵泥棒のメソッドのネタバレあらすじ!映画の感想は?【内田けんじ監督作品】
人気俳優である堺雅人や香川照之、そして広末涼子が共演した映画「鍵泥棒のメソッド」。この「鍵泥棒のメソッド」は日本映画の中でも傑作と呼び声が高く、公開が終わった現在でも好評な感想が多々あげられる映画となっています。では、この鍵泥棒のメソッドとは一体どのような映画だったのでしょうか?今回の記事では鍵泥棒のメソッドのあらすじをネタバレを交えながら解説。更に映画を鑑賞した方々からどのような感想があげられているのかを紹介していきます。
目次
鍵泥棒のメソッドのあらすじや感想が気になる!
人気俳優である堺雅人や香川照之、そして広末涼子が共演した映画「鍵泥棒のメソッド」。出演した俳優の人気はもちろんですが、映画の脚本が日本アカデミー賞最優秀賞に輝いたことでも有名な人気映画作品となっています。実際に映画を観た観客からの満足度も高く、「日本映画史上に残る傑作」と評価するファンも。
では、鍵泥棒のメソッドとは一体どのような映画だったのでしょうか?今回の記事では、鍵泥棒のメソッドあらすじについて、ネタバレを交えながら紹介。また、同時に実際に鑑賞したファンの感想も紹介していきます。
鍵泥棒のメソッドとは?
あらすじを紹介する前に、鍵泥棒のメソッドの概要について説明します。鍵泥棒のメソッドは2012年9月に公開された日本映画となっています。原作にあたるものはなく、映画オリジナルの作品となっていますが、その脚本が練り込まれていると話題になり、2013年には芸術推奨文部科学大臣賞や、日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。
もちろん公開後の観客からの評判も好評で、大きな話題を呼びました。その人気から舞台化やノベライズ化、そして韓国で「LUCK-KEY」というタイトルでリメイク版も公開されています。その上、2014年には国民的アニメ「名探偵コナン」とのコラボ作品が公開され、大きな反響を呼びました。
鍵泥棒のメソッドのキャストを紹介!
売れない役者桜井武史役は堺雅人
ここからは鍵泥棒のメソッドに出演したキャストについて紹介していきます。鍵泥棒のメソッドにおける主人公の1人、桜井武史を演じたのは俳優の堺雅人さん。元々舞台役者さんだったらしく、その演技力は多くの方から高く評価されいます。堺正人さんが主役を務めたドラマ『リーガルハイ』や『半沢直樹』は大ヒット。他にも映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』や『ゴールデンスランバー』でも主役を務めていました。
映画『鍵泥棒のメソッド』では、売れない貧乏役者である桜井武史役としてだらしない中年男性を演じていました。コミカルながらも緊迫感あるストーリーとして有名な鍵泥棒のメソッドにおいても「主役として相応しい!」とファンからは絶賛の声が上がっています。
殺し屋?の男性コンドウを演じたのは香川照之
映画鍵泥棒のメソッドでの2人目の主役、コンドウを演じたのは俳優の香川照之さんです。鍵泥棒のメソッド以外でも堺雅人さんとの共演することが多く、映画『ゴールデンスランバー』やドラマ『半沢直樹』でもこの2人が共演している姿を見ることができます。香川照之さんはTVや映画に出演されることが多いものの、歌舞伎役者としても活躍するほか、ボクシングの実況を担当されることもあるようです。
元々ボクシングファンだったそうで、映画『明日のジョー』に丹下段平役への出演が決まった時には「ボクシングを30年間見守ってきたのは、この役の為」と語っていたそうです。また香川照之さんは大の昆虫好き。Eテレの『香川照之の昆虫すごいぜ!』という番組を担当しており、その番組の中で「カマキリ先生」としてカマキリの着ぐるみで登場した際には、ファンの間に衝撃が走ったと大きな話題になりました。
婚活を開始したキャリアウーマン水嶋香苗役は広末涼子
鍵泥棒のメソッドで3人目の主役・水嶋香苗を演じたのは、女優の広末涼子さんです。1997年には歌手としてもデビューし、「ヒロスエブーム」を巻き起こしたことも。ドラマ『リーガルハイ』に出演したこともあり、その際には堺雅人さんとも共演しています。2008年にはアカデミー賞外国語映画賞受賞作品でもある映画『おくりびと』に出演。
2017年にはドラマ『探偵貴族』にゲスト出演し、今なお活躍し続ける女優さんとなっています。鍵泥棒のメソッドでは、婚活を開始したキャリアウーマンとして出演。表情豊かなキャラクターを演じることの多い広末涼子さんでしたが、この作品では表情の変化の乏しい人物を演じ、話題となっています。
鍵泥棒のメソッドのあらすじをネタバレ紹介!
婚活を始めたキャリアウーマン水嶋香苗
ここからは鍵泥棒のメソッドのあらすじを、ネタバレを交えながら紹介していきます。ネタバレが苦手な方や、鍵泥棒のメソッドを未鑑賞の方は十分ご注意ください。鍵泥棒のメソッドは、女性編集者である水嶋香苗が「結婚する」と職場で宣言するところからスタートします。しかし「結婚する」とは言っても、まだ相手はいません。「結婚する」というのは、正しくは「誰かと結婚すると決めた」という事でした。
同時に、香苗は「なるべく短期間でたくさんの可能性を確保したいんです。」と職場の仲間に、知り合いの男性で結婚を希望している人がいるなら紹介してほしいと告げます。理想の男性は「健康で努力家」な人。1ヶ月以内に候補を絞って、1ヶ月の恋愛期間をおき、そして12月の2週目には式を挙げたいということでした。
殺し屋として有名なコンドウは仕事の後温泉へ
場面は切り替わって、次に映し出されるのはとある車内でした。車内にいる男、コンドウはデジタル機器から流れてくる音楽に耳を傾けています。音楽を聴いていると、腕時計のアラームが鳴り、車外では団地からもう1人の男性が出てきました。するとコンドウは車から降り、団地から出てきた男性を突然ナイフで突き刺してしまいます。
刺された男性はすぐに動かなくなり、コンドウは動かなくなった男性を車のトランクの中へと押しやってしまいました。コンドウは何事もなかったかのように車へ戻り、車を走らせます。その様子を公園の遊具の陰からこっそりとのぞき込んでいたチンピラは、唖然とした表情でその車を見送りました。
売れない役者桜井武史
再び画面が切り替わり、次に映し出されたのは首に紐を巻き付けたまま仰向けに倒れている男、桜井武史。桜井は部屋の照明器具に紐をかけ、首つり自殺を試みたものの、照明器具が落下したことによって自殺に失敗したのです。桜井は役者ではあるものの全く売れず、借金を抱える上に、住民税を払えない程収入に困っていました。自殺に失敗した桜井が何となく自分の財布をあさると、その中から銭湯の入場券が。
長い間入浴すらしていなかった桜井は、入場券を手に銭湯へ。脱衣所で衣服をまとめていると、そこへ立派なスーツを着た男性がやってきます。その男こそコンドウでした。男をナイフで刺した後、僅かに体が汚れてしまったコンドウは渋滞につかまり、たまたま目にした銭湯へとやってきたのです。
衣服を分厚い財布を桜井のとなりのロッカーへ入れて浴場に入っていくコンドウ。その姿を桜井はどこか恨めしそうな目で見送ります。しかしそこでハプニングが。
記憶を失ったコンドウと、コンドウの荷物を盗んだ桜井
浴場で体を洗ったコンドウ。そんなコンドウの足元へと、偶然石鹸が滑り込んできます。石鹸が突然足元へ滑り込んでくることを予想していなかったコンドウは思い切り石鹸を踏み、体が宙に浮いてしまう程見事に滑ってしまいます。宙を舞ったコンドウはそのまま床に倒れ込み、気絶してしまいます。気絶したコンドウを見て、浴場内は唖然。
桜井も驚きますが、そんな桜井の足元へコンドウが使用していたロッカーの鍵が滑り込んできました。桜井は戸惑いつつも、出来心からコンドウの鍵を自分が使用していたロッカーの鍵とすり替えてしまいます。すり替えたロッカーの鍵を使い、ロッカーを開け、コンドウの荷物を確認すると、そこには大金が。桜井はコンドウ服や荷物、そして車の鍵まで持って行ってしまいます。
コンドウの車の鍵と荷物手に入れた桜井は、コンドウの車に乗り、知り合いの家を回ってコンドウのお金で借金を返していきます。一通り借金を返した後、桜井は罪悪感に駆られ、コンドウから盗んだ荷物を手にコンドウが運ばれたという病院へ向かいました。しかし、そこで桜井を出迎えたのは記憶喪失になってしまったコンドウだったのです。
コンドウが記憶を失い、自分の名前すら思い出せないことを話すと、桜井は「お大事に」とだけ残し、そのまま慌てて病院から去って行きました。一方コンドウは、本来桜井の持ち物だった身分証明書を見て、自分の名前を桜井武史だと思い込むようになります。
記憶を失ったコンドウと水嶋香苗が病院で出会う
怪我自体は大したことがないと診断されたコンドウですが、記憶はいつ戻るのか分からないと医者から告げられます。落胆したコンドウは、医者に無断で病院の外へ向かいました。自分の家も分からないコンドウにとって、頼りになるのは身分証明書に掲載された住所だけ。しかしそこへの道すらコンドウは分からず、近くにいた女性に「この住所って、方角的にはあっちですかね?」と大まかな方角を指し示しながら訊ねます。
出典: https://eiga.com
その女性は、入院中の父のお見舞いに来ていた水嶋香苗でした。歩いて桜井の家へと向かおうとするコンドウですが、病院からは歩くと30分はかかる距離だということを香苗から教えられます。それでも所持金や車を持っていないコンドウは、香苗にお礼の言葉を述べてその場を立ち去ろうとしました。しかし、そんなコンドウを見ていた香苗は「私、車ですけど」と声を掛け、車の鍵を見せます。
車の中ではコンドウは自分が記憶喪失であることを香苗に告白。無事桜井のアパートへとたどり着きますが、やはり記憶が戻る事はありません。一緒に部屋までやって来た香苗のアドバイスを受け、携帯等自分の情報の手がかりになるような物を探すと、部屋からは大量の脚本が。
そこで香苗は「私、出版社に勤めてるんですけど」と、演劇関連の雑誌を出版しているので、桜井が役者ならそこから何か分かるかもしれない、と桜井の情報収集を手伝う事を申し出ます。
コンドウの家に入った桜井は、コンドウが裏稼業の人間である事を知る
その頃本物の桜井は、コンドウの家で謝罪の手紙を書いていました。しかしそれも上手くいかず、謝罪する様子をビデオに収めることに。桜井はコンドウへ「死んでお詫びします」「死ぬと言ってもこの部屋で死んだりしません」「ちょっと丈夫な紐みたいなやつをお借りするかもしれません」とメッセージを残しました。そしてその言葉通り、丈夫な紐を借りるために、コンドウの部屋を探り始めます。
クローゼットの開けると、そこには多種多様な服や帽子が。あまりの数の多さに戸惑いながらも、桜井は中身を確かめ始めます。すると、コンドウの写真がついたIDカードや免許証が。しかしどれもこれも名前がバラバラで、桜井はコンドウという人間に疑問を抱き始めます。続けて他の部屋を探ると、なんと盗聴器やナイフ、拳銃まで出てきました。
拳銃が出てきたことで大慌てした桜井でしたが、同時にコンドウの携帯から着信音が鳴り響きます。戸惑いながらも桜井が応答するとそこから「コンドウさんですか?藤本ですが?」と男性の声が。話を聞くと、ギャラを支払いたいとの申し出でした。何のことか話がつかめない桜井ですが、相手は、場所を指定すれば、500万のお金を届けると話します。その言葉を聞くと、桜井は、本来の自分の住所であるアパートのポストを指定。
次の日、指定したポストを見に行くと、見知らぬ男が2人桜井を待ち構えていました。聞けば、直接話して依頼したいことがあるとの事です。言われるがままに男の後について行くと、桜井はそこで「また同じようにこの女も」「あくまで、行方不明という事で」「死体が見つかる事のないよう、お願いしたい」と殺人の依頼をされてしまいます。
慌てて断ろうとした桜井でしたが、男は「この依頼は断っていただくわけにはいかないんだ」と睨みを聞かせて桜井を遮りました。ここまでが鍵泥棒のメソッドの序盤のあらすじとなります。
鍵泥棒のメソッドの結末をネタバレ紹介!
コンドウの荷物を出来心から盗んでしまったばかりに、思わぬ事態へと巻き込まれてしまった桜井。桜井はこの先どうなってしまうのでしょうか?ここからは鍵泥棒のメソッドの結末についてネタバレあらすじを紹介していきます。物語の核心に触れるネタバレを含みますので、鍵泥棒のメソッドを観ていない方や、ネタバレが苦手な方は充分ご注意ください。
記憶を取り戻したコンドウ
桜井がコンドウとして引き受けてしまった依頼は、コンドウが物語の冒頭で殺した男性の妻を殺してほしいというものでした。コンドウが殺した男性は、とある会社の社長で、桜井が引き受けたのはその妻の殺害。桜井へ女性の殺人を依頼してきた男は、コンドウが殺害した社長の財産を狙っていたのです。
桜井はコンドウが隠し持っていた財産を使い、ターゲットとなった女性を逃がそうと行動を開始。女性に「命を狙われているぞ」と事情を話したうえ、とあるアパートの一室を準備し、そこへ逃げるように指示を出します。一方その頃、コンドウと香苗は徐々に打ち解け始め、交際をスタートしていました。しかし、ある日香苗の家でベートーヴェン弦楽四重奏を耳にすると、コンドウは突如記憶を取り戻します。
本来の家に返ったコンドウは、桜井が使用した形跡の残る室内から、現在桜井がどういう状況になったのかを把握。さらにそこへ戻って来た桜井から詳細を聞き、状況打破の為に案を巡らせ始めます。混乱する桜井にコンドウは「助けてやる」「その代わりお前の人生このまま俺が貰うぞ」と宣言。桜井は呆然とした表情でコンドウを見つめていました。
コンドウの正体は殺し屋ではなく便利屋だった!
桜井とターゲットになってしまった女性を逃がす為の策を練りだしたコンドウ。作戦を開始し、車に乗り込むと桜井には「お前には一生使えるIDをやるから困る事はないよ」と告げます。そして、同時にコンドウが考えた芝居を「死ぬ気で演じろ」と。バレたらどうするのかと問い詰める桜井でしたが、コンドウは「人は簡単に騙される」「岩城社長なんて演技経験0だったけど上手くやったぞ?」と笑いながら答えます。
岩城社長とは、映画の冒頭でコンドウに殺されたと思われていた男性でした。ここでコンドウは「俺は、便利屋だ。殺し屋じゃない」と告白。殺しの依頼を受けると、すぐにターゲットに接近し、そのターゲットを殺したように見せかけて見知らぬ土地へと逃がし、依頼者と、逃がしたターゲットの両方からお金を受け取っていたと言うのです。
一世一代の大芝居をうつ桜井
コンドウの策に乗り行動する桜井でしたが、行動中に香苗と鉢合わせしてしまう等予想外のアクシデントが続き、計画通りに物事が進みません。ついに桜井は単独で一世一代の大芝居をうつことに。ターゲットになっていた女性の家に行き、盗聴器を仕掛けられていることを逆手にとって、家の中で女性を殺害したかのような芝居を始めます。
その声を聴いた依頼者2人が女性の家へとやってくると、そこには血まみれになった女性の姿が。ターゲットの女性を逃がそうとしていた事が盗聴器で依頼主へと筒抜けになっていた事を逆手に取り、桜井は「(油断させたところで)女から金のありかを聞き出す予定だった」「お前たちのせいで子供まで殺すはめになった」と依頼者へ話します。
依頼者の1人は桜井の気迫に息を飲みますが、もう1人は「なめてんのか?」と桜井に言い放ちました。依頼者は「血塗れの死体は何度か見た」「匂いが凄いんだよ、血の匂い」と指摘。死んだふりをしていた女性がまだ生きていることを見抜いて、桜井や女性を脅し始めます。
ピンチに陥る3人
芝居を見破られ、ピンチに陥る桜井。桜井の芝居を真に受けていた男も、ナイフを取り出し桜井の喉元へと突きつけます。そしてもう1人も死んだふりをしていた女性を蹴り上げ、金のありかは何処なのかと訊ねます。しかし、それでも女性は「知らない」と主張。
依頼者の男性は「じゃあ、息子に聞いてみようか?」と子供部屋へ向かおうとします。しかし、その先には香苗が立っていました。子供の死体役は香苗が演じていたのです。面喰い立ち止まる男に、香苗が声を発します。「あの…この部屋に2億円くらいあるんですけど…」と。
部屋の中はお宝だらけだった
香苗の話を聞くと、子供部屋に飾られていたギターや絵画等、雑貨が全て数千万しているとのこと。社長の財産は現金としては存在していなかったものの、物品に変換されていたことが明らかにされました。それを聞くと依頼人の男は部屋の中の雑貨を全て運び出そうと動き出します。そして同時に依頼者の男はコンドウへ「女は楽に死なせてやってくれ」と言い残し、部屋を後にしました。
コンドウはその言葉に頷きますが、男が部屋から出ると同時に警察へ連絡。「空き巣が入ってるみたいです」と通報して、香苗、桜井と共に部屋を後にしました。コンドウは香苗へ笑顔を見せ、桜井と共に車に乗り込みます。香苗も、無言のまま自分の車へと乗り込み、その場を後にしました。
その後コンドウの車へ乗り込んだ桜井は、コンドウに「あんた、俺の人生を貰うって言ってたな?」と訊ねていました。返事はなかったものの、桜井は「それはあの人(香苗)の為じゃなかったのか?」と言葉を残し、本来の家へと返って行きます。一方、香苗は車に乗り込んだものの、その場から動けずにいました。同時に、車に残された記憶を失っていたコンドウの手帳を見つけます。
その手帳には、記憶を取り戻そうとしていたコンドウがコンドウ自身の情報を書き込んでいました。そして香苗はコンドウが書いた「好きなもの」に「水嶋香苗」という文字を見つけます。同時に顔をあげるとそこにはコンドウの姿が。車から降りた香苗とコンドウは、お互い抱きしめ合って鍵泥棒のメソッドはエンドロールを迎えます。これが鍵泥棒のメソッドの結末でした。
鍵泥棒のメソッドの伏線を考察!
ここまでで、鍵泥棒のメソッドの結末までのネタバレあらすじを紹介しました。しかしこの映画は伏線が多く、またストーリーも入り組んでいる為、今回のネタバレあらすじだけでは紹介しきれない場面が数多く残されています。
ネタバレあらすじだけでは詳しく紹介できませんでしたが、ここからは鍵泥棒のメソッドに潜む伏線について紹介していきます。既に鍵泥棒のメソッドを全て鑑賞した方も、伏線を意識してみると、もう1度鍵泥棒のメソッドを楽しめるかもしれません。
水嶋香苗の好みの男性は「健康で努力家」
まず1つ目の伏線は『水嶋香苗の好みの男性像が「健康で努力家」』であったという事です。映画の中では何度か描写が入るのですが、香苗は男性に経済力を求める女性ではありませんでした。ネタバレあらすじでは紹介できませんでしたが、合コンのシーンがあり、そこで「男はある程度経済力がなくちゃだめだ」と口にする男性から「そう思わない?」と同意を求められましたが、香苗ははっきりと「思いません」と否定しています。
この事を踏まえて映画を観ると、コンドウは正に香苗の理想の男性であることが鑑賞者へと伝わります。記憶を失うと同時に、財産も桜井に盗まれてしまったコンドウですが、決してめげる事はありませんでした。記憶を取り戻し、少しでもいい生活を送ろうと努力している姿が描かれています。最終的に香苗とコンドウが抱きしめ合って終わるということを踏まえると、香苗の好みの男性像は伏線だったと考えるファンが多いようです。
塩を舐める水嶋
2つ目の伏線は「香苗が塩を舐めたシーン」です。これもネタバレあらすじでは紹介できませんでしたが、香苗が記憶を失ったコンドウの家(桜井家)を訪れた際に描かれています。更にその後、香苗は取材の為に訪れたレストランでも塩を舐めていました。後にこれは香苗が「毎月1つのものを決めて、その最高級品を紹介する雑誌」を作っているからだという事がわかります。
塩を舐めるのも「塩の高級品とはどのようなものなのか」を見極めるための行動でした。この香苗の「高級品を紹介する」という経験は、鍵泥棒のメソッドの最終場面で役立ちます。ネタバレあらすじでも紹介しましたが、子供部屋に隠された財産に気付いたのは香苗でした。香苗が塩を舐めていたシーンは、実は最終局面での香苗の活躍を暗示する伏線となっていたのです。
チンピラ役を完璧にこなしたコンドウ
最後に紹介する伏線は「チンピラ役を完璧にこなしたコンドウ」です。ネタバレあらすじの紹介部分では省略しましたが、記憶を失ったコンドウは、桜井が参加するはずだったエキストラとして映画の撮影現場へ行くシーンがあります。そこで急遽チンピラ役の募集が始まりました。沢山のエキストラがそこにはいましたが、選ばれたのはコンドウ。
見事チンピラ役を演じ切ったコンドウは、監督から気に入られることとなります。さりげなく描かれたシーンでしたが、後々コンドウが殺し屋ではなく、便利屋であり、人を殺すような演技を日頃からしていた事を踏まえると「このシーンも伏線だったんだ」と考えたファンが多かったようです。
鍵泥棒のメソッドの映画を観た人の感想とは?
伏線がすごい!
様々な伏線が張り巡らされていた鍵泥棒のメソッド。では、実際に映画を観た人達の感想はどのようなものだったのでしょうか?ここからはファンの感想について紹介していきます。まず感想の中でも多かったのが「伏線が凄い!」という声でした。
今回の記事でも伏線について紹介しましたが、実際の映画の中には今回紹介した他にも、まだまだ数多くの伏線が隠されています。その伏線の多さや、回収について「感動した」というファンの感想が数多く見られました。
とにかく笑った!
鍵泥棒のメソッドを観た人の感想の中で、次に多かったのが「とにかく笑った!」という感想でした。複雑なストーリー構成が高く評価されている鍵泥棒のメソッドですが、コメディ色も高いとファンからは好評です。特にコンドウが石鹸で足を滑らせるシーンでは「声を上げて笑った」というファンも。
緊張感あふれるシーンも含まれている鍵泥棒のメソッドですが、全体的には「楽しかった」「笑えた」という感想が非常に多くあげられていました。
鍵泥棒のメソッドのあらすじや感想まとめ!
今回は「日本映画史上に残る傑作」とも評価されている鍵泥棒のメソッドについて、ネタバレを含むあらすじや伏線、そして鑑賞した方々の感想についてまとめてみました。この作品は好評な感想が非常に多く、またストーリーも入り組んでいて、高く評価されています。
今回あらすじや伏線、感想を紹介しましたが、まだまだ紹介しきれなかった部分が数多くあります。もしまだ鍵泥棒のメソッドを観ていないのでしたら、1度鑑賞してみては如何でしょうか?この記事では触れなかった伏線を見つける事ができるかもしれません。