ストレイヤーズ・クロニクルの結末・感想をネタバレ！登場人物の特殊能力も紹介

ストレイヤーズ・クロニクルは2015年公開の瀬々敬久監督の映画で、岡田将生さんが主演を務めています。本多孝好さんの同名小説ストレイヤーズ・クロニクルを原作としており、主題歌や挿入歌はゲスの極み乙女。が書き下ろし主題歌の歌詞にはストレイヤーズ・クロニクルの台詞が使用されたことも話題になりました。今回はストレイヤーズ・クロニクルのあらすじネタバレや結末のネタバレ、映画を観た人の感想をご紹介していきます。

ストレイヤーズ・クロニクルのあらすじをネタバレ紹介していきます。ある極秘機関の研究により、特殊能力を持った子供たちが2グループ生み出されました。チームスバルは親に過度なストレスを与え続け、脳の神経細胞を極限まで発達させ特殊能力を得た子どもたちです。一方チームアゲハは遺伝子操作により動物や昆虫の能力を併せ持った子どもたちで、能力はチームアゲハの方が優秀だということがわかります。

両チームとも特殊能力と引き換えに寿命が短く、また短命であるため将来に必要ないと生殖能力を有していませんでした。チームスバルは脳がストレスにさらされると破綻という植物人間のような状態に陥り、チームアゲハは異常なスピードで細胞分裂が行われるため体内の老化が早く20歳前後で死に至ります。研究機関が放棄されたあとチームスバルは研究に携わっていた渡瀬の元で破綻の治療法を探るため秘密工作の任務につきます。

一方チームアゲハは特殊能力の高さから研究機関から脱走し、研究機関が放棄されたあとも研究に携わり自分たちを生み出した大人を殺し歩いていました。自分たちの過酷な運命に絶望し、なんとか寿命を延ばす方法を渡瀬から得たいチームアゲハのメンバーはチームスバルのリーダー、スバルに接触してきます。破綻を迎えてしまった亘を元通りにしてやるという渡瀬から、スバルはチームアゲハの捕獲を命じられます。

チームスバルを離れて生活していたメンバーも合流し、チームアゲハと死闘を繰り広げます。しかし大人たちの勝手な実験で理不尽に過酷な運命を背負わされた両チームはお互いが同じ思いを抱いていることに気づきます。そして渡瀬の野望を知った両チームは自分たちの運命に抗うため立ち上がり共闘します。ストレイヤーズ・クロニクルのあらすじをネタバレ紹介しました。次では本多孝好さん著の原作小説についてご紹介していきます。

ストレイヤーズ・クロニクルの原作は本多孝好さん著の同名小説です。小説すばるで連載されACT1は2010年、ACT2は2011年、ACT3が2012年に掲載されました。小説であるにも関わらずアクションなどの表現が漫画のようで面白いと話題になりました。原作の結末と映画の結末は変更されており、ストーリーの進め方や結末の違いには賛否両論の感想があるようです。あらすじネタバレをご紹介しました。次ではキャストをご紹介します。

チームスバルのリーダーであるスバルを演じたのは岡田将生さんです。チームスバルの最年長であるスバルは、メンバーを家族のように愛情をかけ見守ってきておりメンバーからも本当の兄のように慕われています。岡田将生さんはストレイヤーズ・クロニクルで初めてのアクションを演じることになり一から練習に励んだそうです。

沙耶を演じたのは成海璃子さんです。音大生である沙耶は超聴覚の能力があるがゆえに他者の演奏のズレが気になってしまったり、大学内にいる大人数の声をすべて拾ってしまうことで過敏な精神がストレスにさらされていました。スバルのことを兄のように慕っており、普段はしかめっつらが多くもスバルの前では顔をほころばせる成海璃子さんの演技が素晴らしいと話題になりました。

良介を演じたのは清水尋也さんです。良介は目にしたものを一瞬で画像として全て記憶する能力を持っています。引きこもりがちな少年ですが記憶力が優れていることから状況把握能力が高く、チームスバルに冷静で的確な判断を与えます。清水尋也さんの神経質で繊細な演技が役にぴったりだという声があります。

隆二を演じたのは瀬戸利樹さんです。高速移動の能力を持っており、傍目には瞬間移動しているように見えるほどのスピードで移動することができます。スバルとの再会に喜びと戸惑いを見せていましたが、兄のように慕っているスバルのために立ち上がり行動を共にします。瀬戸利樹さんはストレイヤーズ・クロニクルが映画初出演でしたが、お芝居をすることが楽しめた映画だったそうです。

亘を演じたのは白石隼也さんです。亘はスバルと良介とともに渡瀬の命令で任務を行っていましたが、突然破綻を迎えてしまいます。どうにかするとスバルに告げた渡瀬に引き取られますが、暗示をかけられた状態にされ渡瀬の傀儡として再びスバルたちの目の前に現れます。その悲しい結末に泣いたという感想が多くあがりました。白石隼也さんは仮面ライダーシリーズの主演を務めたことがありアクションが高評価を受けているようです。

渡瀬浩一郎を演じたのは伊原剛志さんです。若手政治家の渡瀬はスバルや学たちを生み出した極秘機関の研究に関わっていた重要人物です。特殊能力の研究が終了したあとも破綻の治療薬開発をちらつかせスバルたちに秘密裏に様々な任務を行わせ、その裏では自身の野望のためにスバルたちを利用していました。渡瀬を演じた伊原剛志さんの謎めいた演技が素晴らしいと話題になりました。

学を演じたのは染谷将太さんです。チームアゲハのリーダーである学は常に冷静で状況判断が的確にできる車いすに乗った少年です。学が死ぬと体内にある感染性のウイルスが抗体を失い体外に放出され、パンデミックにより人類の80％が死ぬと言われています。ウイルスを止めるには生きたまま焼死させるしかないことを知った学はスバルにある願いを託します。学を演じた染谷将太さんの激昂した迫真の演技が高評価だったそうです。

碧を演じたのは黒島結菜さんです。碧は索敵能力を持っており、学を始めチームの防御を担う少女です。攻撃性の高い能力に比べ碧の特殊能力は比較的弱いからなのか、碧はチームアゲハの中で唯一生殖能力を持っています。このことがチームアゲハのメンバーたちの希望の光にもなります。碧を演じた黒島結菜さんは碧の役と自身のテンションが近く、自然体で演じることができたのだそうです。

モモを演じたのは松岡茉優さんです。歯列矯正具に仕込んだ鉄鋲を高速で口から吹き出し相手を攻撃する能力を持っています。チームアゲハの中では常に明るいムードメーカのような存在で、メンバーを本当の家族のように愛しており、最後まで仲間を守るために戦います。モモを演じた松岡茉優さんは初の長編SFアクション映画の出演でしたが、ワクワクしながら参加したのだそうです。

静を演じるのは高月彩良さんです。静は幻惑の能力を持ち、口づけによって毒で相手を殺すことができます。大人びた服装と佇まいで常にクールな少女で、相手の懐に静かに入り込み相手を倒します。静を演じた高月彩良さんはストレイヤーズ・クロニクルでの演技が初のキスシーンでしたが、初めは緊張したものの何度か撮影しているうちにこれは武器なのだと感じることができるようになっていったそうです。

ヒデを演じたのは柳俊太郎さんです。ヒデは硬化の能力を持ち、銃弾など相手からの攻撃を防御できる他に指を針のようにして相手へ攻撃を与えることもできるオールラウンダーです。髪が長く表情の乏しいヒデですが、攻守両方に長けた能力を存分に発揮しチームアゲハの戦闘に大きく貢献します。ヒデを演じた柳俊太郎さんはストレイヤーズ・クロニクルをはじめ、アクションの実績が高く評価されているそうです。

壮を演じるのは鈴木伸之さんです。壮はチームスバルの隆二と同じ超高速移動の能力を持っていますが、戦闘能力は壮の方がやや強く隆二とは良きライバルとなります。見た目はストリートファッションに身を包んだやんちゃな少年ですがチームアゲハを本当の家族のように心を許しています。壮を演じた鈴木伸之さんはナイフを使用した戦闘シーンのために岡田将生さんと練習に励み、息の合った迫真の演技を見せたことで話題になりました。

ストレイヤーズ・クロニクルのキャストについてご紹介しました。多くの若手実力派の俳優が起用された映画だということがおわかり頂けたでしょうか？ストレイヤーズ・クロニクルの結末をご紹介する前に、次ではストレイヤーズ・クロニクルの登場人物の特殊能力についてご紹介していきます。

ストレイヤーズ・クロニクルの結末ネタバレをご紹介する前に、ストレイヤーズ・クロニクルのキーワードである特殊能力についてご紹介していきます。チームスバルの特殊能力は、親に過度なストレスを与えホルモンの突然変異を誘発し脳のリミットを外した状態で子供を産むことで得た能力です。しかしその反面ストレスに弱く、負荷がかかると脳細胞を破壊してしまい「破綻」という植物人間のような精神状態に陥ります。

スバルは超視覚の能力を持ち、相手の動きを3秒先まで先読みすることができます。相手の攻撃をほぼ確実に避けることができるため攻撃よりは防御に長けた能力です。沙耶は超聴覚の能力を持ち、数キロ先のささやき声や心臓の音まで拾うことができます。膨大な声や音を拾ってしまうため沙耶は大学での生活に支障をきたしていました。良介は超記憶の能力を持ち、一度見たものを画像のように全て記憶することができます。

隆二は超高速移動の能力を持ち、人間の目には見えない速さで移動することができます。鉄球を投げて攻撃をする戦闘力も兼ね備えた能力です。亘は超腕力の能力を持ち、重いものを軽々と投げ飛ばすことができる他に痛覚も麻痺しているため指が切断されてもひるむことがありません。既に亡くなってしまったチームスバルのメンバー寛人はサイコキネシスの能力を持ち、破綻を迎えたあとに苦しみながら自らの命を絶ちました。

チームマナブの特殊能力は遺伝子操作により人間に昆虫や動物の特徴を合わせることにより得た能力です。様々な生き物の能力を与えられたチームアゲハは戦闘能力に長け、能力の開発を行っていた極秘機関ではチームスバルより優秀だったとされていました。チームマナブは特殊能力により細胞分裂が異常に早く、通常では考えられないスピードで体内が老化していきます。そのため20歳前後までしか生きられないとされています。

学の能力は体内に持つ強力なウイルスで、学が死ぬと同時に抗体がなくなり暴露しパンデミックにより人類の80％が死ぬとも言われています。学は車いすに乗った貧弱な少年ですが、保菌しているウイルスそのものが攻撃性を兼ね備えています。碧はコウモリの遺伝子を持ち高周波で索敵する能力を持っています。能力は戦闘向きではないもののチームアゲハの中で唯一生殖能力を持ちメンバーが生きていた証を残せる希望でもあります。

モモはテッポウウオの遺伝子を持ち、歯列矯正具に仕込まれた鉄鋲を吹き矢のように飛ばし相手を攻撃する能力を持っています。静は毒蛇の遺伝子を持ち、相手を誘惑する幻惑や口づけにより相手を殺す毒の能力を持っています。ヒデは甲虫の遺伝子を持ち、硬化の能力を持っています。硬化の能力で弾丸なども跳ね返し防御をすることができる他、指を針のように鋭く硬化して相手を攻撃することもでき攻守兼ね備えた能力です。

壮はチーターの遺伝子を持ち、隆二と同様に高速移動の能力と強い腕力を持っています。ナイフなどを使用し相手に戦闘をしかけられる攻撃力の高い能力です。ストレイヤーズ・クロニクルの登場人物の特殊能力についてそれぞれご紹介しました。次ではストレイヤーズ・クロニクルの結末をネタバレ紹介していきます。

ここからストレイヤーズ・クロニクルの結末ネタバレをご紹介していきます。チームスバルのスバル、沙耶、隆二、良介は渡瀬に疑念を抱きながらも、破綻を迎えてしまった亘を元通りにするという渡瀬の約束を信じチームアゲハを捕獲しろという命令に従います。寛人に続き亘も破綻を迎え改めて自分たちの過酷な運命を目の当たりにするチームスバルでしたが、破綻の治療の開発という希望を胸になんとか任務に向かいます。

20歳前後までしか生きられないチームアゲハは生き延びるための情報を渡瀬から引き出そうとしていました。メンバーの中でただ1人生殖能力を持つ碧はチームが生きてきた証を残すことのできる唯一の希望であり、メンバーは碧に自分たちとは離れて生き延びるように言いチームを抜けるよう促します。チームアゲハを抜けた碧はチームスバルの元を訪れ行動を共にします。スバルは碧を仲間に入れ、チームアゲハの捕獲命令を裏切ります。

スバルは渡瀬の本当の目的が人類の新たな進化だと知ります。チームアゲハのリーダー学の体の中には致死率80％のウイルスがあり、学が死ぬと抗体を失ったウイルスがばらまかれ人類は20％しか生き残ることができません。しかしウイルスに抗体をもち生き残った人間は新たな人類へと進化を遂げるのです。渡瀬の真の目的を知り驚き怒るスバルでしたが、渡瀬は自らを含め誰が死んでも人類があるべき方向に進むだけだと言い放ちます。

碧を学の元へ連れ戻しにきた壮の攻撃を受けたことをきっかけに、良介が破綻を迎えてしまいます。激昂し壮と戦う隆二でしたが壮も戦闘の途中で寿命が尽きてしまいます。厳しい現実を目にしたスバルは渡瀬に、渡瀬が殺そうとしている80％の人類とこれから生まれてくる命を救うと宣言し、そのため学は渡さないと言い電話を切ります。チームアゲハのメンバーは放棄された研究施設に潜り込み生き延びる方法を探していました。

学は残された資料から、ウイルスを体外に出さないようにするには生きたまま焼死するしか方法がないことを知ります。メンバーを救う薬や情報は残されておらず生き延びる手が残されていないチームアゲハは最後に渡瀬を殺すことにしますが、渡瀬に洗脳された亘が現れ学を渡瀬のもとへ連れ去ろうとします。亘の心臓の音を拾ったチームスバルのメンバーは亘とチームアゲハの元に集まります。そこへ渡瀬の精鋭部隊が急襲してきます。

銃を撃ち襲ってくる精鋭部隊を倒すためチームスバルとチームアゲハは共闘しますが静、モモ、ヒデは容赦なく殺されてしまいます。仲間を殺された学は、唯一生殖能力を持つ希望の象徴である碧をスバルに託しますが学は直後に銃撃され渡瀬の元へ連れ去られてしまいます。渡瀬に洗脳されている亘は渡瀬の命に背き学を追いかけようとするスバルに襲いかかりますが、一瞬正気を取り戻しスバルに自分を殺してくれと頼みます。

これまで特殊能力を防御のために使い人を攻撃することを避けてきたスバルでしたが、洗脳の合間に苦悩に満ちた亘の表情を見て自分の胸の中で窒息させ死なせてやります。亘を殺したスバルを見て沙耶、隆二、碧は絶望しもう逃げ出して静かに穏やかに暮らせばいいじゃないかと言いますが、スバルはここで逃げてはいけないと返します。そこへ沙耶の耳に小さな声でスバルに助けを呼ぶ学の声が聞こえ4人は学の救出に向かいます。

公園のベンチで瀕死の学を捕らえその死とウイルスの暴露を待つ渡瀬を見つけたスバルは、渡瀬のもとへ駆け寄ります。学に銃口を向ける渡瀬に、スバルはナイフを突きつけるもののトドメをさすことはしませんでした。学を救出した4人は必死に渡瀬のもとから逃げますが、自分の死を避けられそうにない学はウイルスの暴露を止めるために、残された唯一の方法である生きたままの状態で焼いてくれとスバルに頼みます。

スバルは自分たちに課せられたあまりにも理不尽で過酷な運命に涙しながら、学の願いを受け入れ燃料を学の体にかけ火を放ちます。良介はスバルたちが手に入れた薬によって一時的に破綻から復活し、碧はチームスバルとは別々に生きていくことを決めます。ストレイヤーズ・クロニクルの結末をご紹介しました。次ではストレイヤーズ・クロニクルが面白かったという感想や面白くなかったという感想それぞれをご紹介していきます。

ストレイヤーズ・クロニクルに登場する特殊能力を持つ少年少女たちは、自らに課せられた過酷な運命に必死に立ち向かっていきます。しかし結果的に仲間を失うことにもなり、ハッピーエンドで終わらない結末が切なく面白いという感想がありました。

ストレイヤーズ・クロニクルの少年少女の特殊能力は大人たちの身勝手な実験によってもたらされた能力です。大人に振り回される理不尽さに立ち向かう姿が泣けると話題になりました。また特殊能力を表現したアクションも見どころだと言われています。

一方、ストレイヤーズ・クロニクルは面白くなかったという感想もあります。誰もが一度は使えることを夢見たであろう特殊能力をテーマにしていながらそれを生かしきれておらずつまらないという感想に繋がっているようです。

ストレイヤーズ・クロニクルは大人たちの勝手な実験により運命に振り回される少年少女たちが物語の中心であるため、ストーリーの中でおいてけぼりになっているという感想もあるようです。また後半に展開が詰め込まれているため、構成を考えてほしいという感想もありました。

ストレイヤーズ・クロニクルは若手の実力派俳優が多数出演していたことも話題になりました。特に学を演じた染谷将太さんの演技力に高い評価が挙がっているようです。作中を通し車いすに腰かけ的確で冷静な判断をすることが多かった学が激昂するシーンが見どころだと言われています。

ストレイヤーズ・クロニクルはグロテスクな場面も多くあり、それを払拭するような若手女優陣の可愛らしさや爽やかさが素晴らしいという感想も見られます。モモを演じた松岡茉優さんの演技が、シリアスな暗い場面を明るく盛り上げてくれているとも言われています。

ストレイヤーズ・クロニクルのあらすじネタバレや結末ネタバレ、登場人物の特殊能力についてやストレイヤーズ・クロニクルを観た人の感想と評価をご紹介しました。

特殊能力を持ちながら悲しい運命を背負った少年と少女の物語が面白いという感想と結末が面白くないという感想に分かれた映画だということがおわかり頂けたのではないでしょうか。観た人によって感想がわかれるストレイヤーズ・クロニクルを一度ご覧になってはいかがでしょうか？