モヒカン故郷に帰るのあらすじをネタバレ!映画の感想・評価やロケ地も紹介

笑って泣ける感動作として評判の映画『モヒカン故郷に帰る』は、『南極料理人』や『横道世之介』で知られる沖田修一の監督作品です。モヒカン頭がトレードマークの売れないミュージシャンが、故郷で父を看取るというあらすじに、見た人の多くは感動したという感想を寄せていました。この記事ではそんな映画『モヒカン故郷に帰る』の詳しいあらすじはもちろん、ロケ地や見た人の感想・評価をまとめています。

モヒカン故郷に帰るのあらすじをネタバレ!映画の感想・評価やロケ地も紹介のイメージ

目次

  1. モヒカン故郷に帰るのあらすじをネタバレ!映画の感想やロケ地も紹介!
  2. モヒカン故郷に帰るとは?
  3. モヒカン故郷に帰るの映画に出演したキャストについて!
  4. モヒカン故郷に帰るの映画あらすじをネタバレ紹介!
  5. モヒカン故郷に帰るの映画で登場したロケ地はどこ?
  6. モヒカン故郷に帰るの映画を見た人の感想・評価を紹介!
  7. モヒカン故郷に帰るの映画あらすじや感想・ロケ地を紹介まとめ!

モヒカン故郷に帰るのあらすじをネタバレ!映画の感想やロケ地も紹介!

映画『モヒカン故郷に帰る』のネタバレあらすじやキャスト、見た人の感想・評価などをまとめて紹介します。映画『モヒカン故郷に帰る』は『南極料理人』などで知られる沖田修一監督の日本映画です。主演の松田龍平はモヒカン頭がトレードマークのデスメタルバンドのボーカルという役柄を演じました。この記事ではそんな映画『モヒカン故郷に帰る』のあらすじ結末まで紹介し、感想や評価もまとめました。

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モヒカン故郷に帰るとは?

まずは映画『モヒカン故郷に帰る』の概要を紹介します。映画『モヒカン故郷に帰る』は2016年3月26日にロケ地である広島で先行公開されました。全国公開は2016年4月9日です。ロケ地については後でまとめて解説します。監督を務めたのは沖田修一。主題歌は細野晴臣が担当しました。父親の末期癌という重い題材ですが、コミカルな演出の多い作風となっています。

監督の沖田修一とは?

映画『モヒカン故郷に帰る』の監督を務めた沖田修一は1977年生まれの監督です。出生は愛知県ですが、埼玉県で育ちました。沖田修一監督の名前が知られるようになったのは商業映画デビューとなった2009年の堺雅人主演映画『南極料理人』でした。この作品で新人監督賞を受賞しています。他の作品には2012年の星野源の「フィルム」のミュージックビデオや、2013年の映画『横道世之介』などがあります。

主題歌を手掛けた細野晴臣とは?

主題歌「MOHIKAN」を手掛けたのは細野晴臣です。細野晴臣は1947年7月9日に東京都で生まれました。フォークロックバンド「はっぴいえんど」や、日本の音楽界に大きな影響を与えた「イエロー・マジック・オーケストラ」などのメンバーであったことが良く知られています。様々なアーティストと関わりがあり、活躍の幅は広いです。近年の活動にはは2018年に注目を集めた『万引き家族』の音楽などがあります。

モヒカン故郷に帰るの映画に出演したキャストについて!

あらすじやロケ地、感想の前に、映画『モヒカン故郷に帰る』のキャスト一覧を紹介します。『モヒカン故郷に帰る』にはモヒカン頭を披露した主演の松田龍平を筆頭に、元アイドルの前田敦子、コメディアンとしての活躍も魅せる柄本明、独特の存在感を持つもたいまさこ、といった個性的なキャストが集められました。ここでは、各キャストの簡単な経歴や代表作をまとめてあります。

松田龍平/田村永吉役

映画『モヒカン故郷に帰る』で主人公の田村永吉のキャストを務めたのは松田龍平です。松田龍平は1983年5月9日に東京都で生まれました。 1989年11月6日に亡くなった俳優・松田優作の長男であることが良く知られています。また、弟に俳優の松田翔太、妹はミュージシャンのゆう姫です。演技経験の無い中学生の頃、大島渚監督に見出されて出演した映画『御法度』でのデビューは大きな話題となりました。高い評価を受けます。

その後、自ら俳優としての選択した松田龍平は映画『青い春』や『アヒルと鴨のコインロッカー』に出演。映画だけでなく、ドラマ『あしたの、喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜』などにも出演しました。大泉洋主演の『探偵はBARにいる』では相棒役を好演し、映画はシリーズ化されています。また、主演を務めた『舟を編む』での演技は高く評価され、多くの映画賞を受賞しました。

柄本明/田村治

映画『モヒカン故郷に帰る』で永吉の父・治のキャストを務めたのは柄本明です。柄本明は1948年11月3日に東京都で生まれました。 俳優、コメディアンとして活躍し、息子ふたり(柄本佑と柄本時生)も俳優であることが知られています。柄本明は一旦はサラリーマンとして就職したものの、演劇の世界に憧れて劇団に所属するようになった経歴を持ちます。舞台美術など、裏方の仕事もしていました。

映画やドラマに進出後、1998年の『カンゾー先生』での演技が高く評価され、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞などを受賞しました。シリアスな演技からコミカルな演技まで幅広くこなします。『志村けんのバカ殿様』などで志村けんとコントをすることもあり、年増の芸者役など、アクの強い役柄でボケを担当しました。2011年には紫綬褒章を受章しており、日本を代表する俳優のひとりと言えます。

前田敦子/会沢由佳

映画『モヒカン故郷に帰る』で永吉の恋人・会沢由佳のキャストを務めたのは前田敦子です。前田敦子は1991年7月10日に千葉県で生まれました。国民的アイドルグループとも呼ばれるAKB48の元メンバーであることがよく知られています。AKB48の結成時から活動し、グループの中心メンバーとして絶大な人気がありました。2012年にグループ卒業後もその活動は注目されていました。2018年に俳優・勝地涼と結婚しています。

前田敦子はAKB48在籍時の2007年の映画『あしたの私のつくり方』で女優としてデビューを果たしています。その後、ベストセラーとなった『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』の映画版や、芥川賞受賞作である『苦役列車』といった映画に出演しました。2018年には『のみとり侍』や『食べる女』といった映画に出演。2019年には主演映画『旅のおわり、世界のはじまり』が公開予定です。

もたいまさこ/田村春子

映画『モヒカン故郷に帰る』で永吉の母親・春子のキャストを務めたのはもたいまさこです。もたいまさこは1952年10月17日に東京都で生まれました。もたいまさこは20代の頃は演劇を中心に活動していました。1979年に渡辺えりと共に「劇団3○○(さんじゅうまる)」を結成しています。1989年に放送され、小林聡美と共演したテレビドラマ『やっぱり猫が好き』がヒットし、知名度を上げました。

他の代表作には、2006年には『ALWAYS 三丁目の夕日』を始めとする一連のシリーズや、再度小林聡美と共演した『かもめ食堂』などがあります。また、2007年の周防正行監督作品『それでもボクはやってない』での演技は高く評価され、第31回日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞しました。近年の出演作には2017年にヒットしたドラマ『カルテット』などがあります。

千葉雄大/田村浩二

映画『モヒカン故郷に帰る』で永吉の弟・浩二のキャストを務めたのは千葉雄大です。千葉雄大は1989年3月9日に宮城県で生まれました。2007年にオーディションに参加してモデルになりました。男性向けファッション誌『CHOKi CHOKi』の専属モデルとして活動後、2009年に『天装戦隊ゴセイジャー』のゴセイレッド役に選ばれて俳優活動をスタートさせています。

2012年にはドラマ『白戸修の事件簿』で主演を務めました。他にも2016年の『家売るオンナ』への出演や、人気ゲーム『ファイナルファンタジー』を題材としたドラマ『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』の主演が知られています。映画では2012年の『桜蘭高校ホスト部』や、2016年の『帝一の國』といった作品に出演。2018年は石原さとみ主演のドラマ『高嶺の花』に出演していました。

木場勝己/竹原和夫

映画『モヒカン故郷に帰る』で治の友人であり主治医でもある竹原和夫のキャストを務めたのは木場勝己です。木場勝己は1949年12月30日に東京都で生まれました。長年、舞台を中心に活動していましたが、『3年B組金八先生』第6・7シリーズの校長役を務めたことで広く顔を知られるようになりました。

他の出演作には2007年の映画『舞妓Haaaan!!!』や、2009年の映画『曲がれ!スプーン』、2015年の映画『日本のいちばん長い日』などがあります。ドラマでは2015年の『天皇の料理番』などに出演。2018年は広瀬すず主演のドラマ『anone』や、石原さとみ主演のドラマ『アンナチュラル』などに出演していました。

美保純/会沢苑子

映画『モヒカン故郷に帰る』で由佳の母・会沢苑子のキャストを務めたのは美保純です。美保純は1960年8月4日に静岡県で生まれました。1981年に日活ロマンポルノで女優デビューしてます。ポルノ女優としてのスタートでしたが、デビューして間もなく一般映画にも出演するようになり、『男はつらいよ』シリーズなどに出演しました。

1986年の山田洋二監督作品『キネマの天地』での演技が高く評価され、 日本アカデミー賞の助演女優賞を受賞しています。以降も、2時間ドラマなどを中心に、多くの映画やドラマに出演。2017年からは船越英一郎と共にNHKの情報番組『ごごナマ』の月曜から木曜のMCとしてもレギュラー出演しています。

モヒカン故郷に帰るの映画あらすじをネタバレ紹介!

ここからは映画『モヒカン故郷に帰る』のあらすじを結末までネタバレ紹介します。映画『モヒカン故郷に帰る』の簡単なネタバレあらすじは「恋人の妊娠をきっかけに故郷に帰った売れないバンドマンの主人公が、父親の余命が残り少ないことを知り、最期を看取るまで一緒に暮らす」というものです。これ以降は映画の詳細なネタバレを含む記述になりますので、ご注意ください。

売れないバンドマンの永吉

モヒカンがトレードマークの田村永吉はデスメタルバンド「断末魔」のボーカルです。しかし、ミュージシャンとしては鳴かず飛ばず。バンド仲間たちは将来を心配していました。そんな永吉は彼女の会沢由佳と同棲していました。由佳には「髪切っちゃえば?」と言われますが、絶対ヤダと永吉は言います。ふたりは永吉の故郷に一緒に行く予定でした。

一方、故郷広島に住む、永吉の父・治は「矢沢永吉は広島県民の義務教育」と豪語する、生粋の矢沢永吉ファンでした。コーチを務める中学校の吹奏楽部でも矢沢永吉の楽曲を演奏させます。しかし、吹奏楽部のメンバーには呆れられており、中学の吹奏楽に矢沢永吉は渋すぎると不評です。そんな治は永吉の母・春子と一緒に家に帰ります。春子は熱心な広島カープファンです。

結婚報告のため彼女と帰郷!

故郷に向かう途中、7年ぶりの帰郷と告げた永吉に、由佳は驚きます。実家に入ると、永吉の弟・浩二がいました。両親と再会した永吉は由佳を紹介しましたが、会話が弾みません。ぎくしゃくした雰囲気の中、永吉は結婚を考えていることを報告しました。そして、由佳が妊娠していることも告げます。治と春子は驚きました。東京で何をして生計を立てているのか尋ねられた永吉は、パクチーを育てていると言います。

治はバンドのことを尋ねます。永吉はニューアルバムをお土産として渡しました。バンドは儲かるのか聞かれた永吉は「儲かるとかでやってない」と言います。由佳に生活を支えてもらっていることを明かすと、治は激昂します。弟の浩二が仲裁に入りますが、治は腰を痛めてしまいます。そのまま電話をかけ始めた治は「宴会やるで」と仲間を集めました。

父が倒れてしまう

治の仲間は大勢集まりました。泥酔した治や永吉が夜遅くまで大騒ぎします。先に休んでいた由佳は寝ることができません。ようやくお開きなった後、永吉は治が倒れて唸っているのを見つけます。永吉は救急車を呼びました。治は肺癌を患っていました。腰椎にも転移していたため腰を痛がっていたのでした。末期癌のため、手術は無理だと医師は言います。

家族は治に末期癌を悟らせまいとしますが、浩二は治の前で泣き出します。春子も涙を堪えきれません。浩二と春子が病室を出た後、治は永吉に「癌か?」と尋ねます。由佳は首を横に振りますが、永吉は首を縦に振りました。家に帰り、春子は夕飯の支度をします。しかし、泣き出してしまい、料理ができません。由佳が代わりに魚を捌きますが、料理が苦手なためスマホで動画を見ながら包丁を触りました。

魚は細切れになりますがみんなで一緒に食べます。そこで浩二がネットで見つけた権威ある医師にもう一度診てもらおうと提案しました。意見を求められた永吉ですが、あいまいな返事しかしません。

吹奏楽部の指揮

こっそり屋上に出た治は、向かいの学校の屋上に準備した吹奏楽部の指揮を始めました。演奏を終えると治は携帯電話を取り出して野呂という男子生徒と話します。野呂を呼びつける治でしたが、野呂は嫌がりました。その後、治は永吉と一緒にタバコを吸います。治は「もう東京に帰ってちゃんと働け」と言いました。しかし、治は突然苦しみだして永吉は慌てて助けを呼びに行きます。春子には叱られました。

後に、野呂が治の病室に訪れます。野呂は父に言われて吹奏楽を嫌々やっていました。そんな野呂に、治は「これからちょくちょく遊びに来いよ」と声を掛けました。夜、永吉のいびきが煩くて眠れない由佳は、起きていた春子と話します。ネイリストをしていた由佳は春子の爪を綺麗に飾りました。春子は本当に永吉でいいのか由佳に尋ねます。由佳は永吉がちょうどいいと言います。

由佳は永吉との馴れ初めを聞かれて、飲み屋で知り合ったと言いました。由佳は春子たちの事も尋ねます。春子が「家が近かったから」と言うと由佳は驚きました。その後、春子は由佳にもう帰りなさいと言いました。由佳は春子の優しさを感じて感激します。

親孝行をする

治は友人でもある医師から紹介状を書くと言われますが、断ります。痛いのは嫌だ、早く家に帰りたいと言うのでした。翌日、永吉たちが病院に行くと、屋上で治が野呂を指導していました。帰ると言う野呂を永吉は無理やり車で送っていきます。車の中で野呂は治の癌のことを尋ねました。野呂に治が寂しそうだったと言われた永吉は父親との接し方を考えます。

その後、永吉と由佳、そして浩二は島を出ていきます。しかし、永吉と由佳は実家に戻ります。永吉はバンド仲間に絵ハガキを書きます。いいことをしたらいい曲が描けそうだから待っていてくれと伝えました。自宅療養が許された治は春子の車で家に帰ります。上機嫌で矢沢永吉を歌います。自宅に戻った治に、「やりたいことを書け」と永吉はメモ帳を渡しました。髪を切れと治は言いますが、永吉は断ります。

永吉の提案に、春子は「1年でいいからカープを牛耳ってみたい」と言います。由佳は「イルカになりたい」と言いました。その場にいたおばさんは「恋がしたい」と言います。皆に促された治は「えーちゃんにあいたい」と書きました。その晩、料理が苦手だった由佳は春子に料理を教えてもらいました。治はその料理を食べてうまいと言います。

ピザが食べたい

翌日、治はふらふらと散歩に出かけます。永吉はその後を付いていきました。息を切らせて治が向かった先は墓地でした。ふたりでお参りをします。その帰り、治は「ピザが食べたい」と言いました。治は還暦の祝いで食べたピザを食べたいというので、永吉は春子や島の人から情報を集めます。永吉は強引にピザ屋のデリバリーを頼みます。3件のピザ屋から大量のピザが届きました。治はピザを食べ比べます。

しかし、治はどれが昔食べたピザだったのか思い出せません。春子の入れ知恵で適当なピザが正解ということになりました。治が夢中で食べているふりをすると、ピザの配達スタッフから拍手が起こりました。

永吉の指揮

永吉がデスヴォイスの発声練習をしていると、野呂たち吹奏楽部のメンバーが訪ねてきます。永吉が指揮を取り、矢沢永吉の曲を演奏する様子が電話を通じて治に伝えられます。しかし、永吉の指揮は自分好みの速いテンポで演奏することを要求し、治は怒ります。ただし、演奏した生徒たちは楽しみました。家に帰った永吉は治に頭をはたかれます。

演奏を録音したものを永吉は渡そうとしますが、治は「気持ちはわかったからもう東京に帰れ」と再び言います。その晩、治は血を吐いて倒れました。永吉は看病をします。治は心配するから春子に言わないでくれと頼みました。

海と矢沢永吉

別の日。治を車椅子に乗せ、家族4人で海に出かけました。治は意識が曖昧になってきており、永吉に「練習は?」と尋ねます。治は永吉を中学生だと勘違いしていました。中学出てもラッパを続けて、東京に行ってビッグになれと言います。そういう名前にしたと治は笑いました。永吉は涙を堪えながらおにぎりを食べます。

その日の夜、永吉は白いスーツとハットを着ていました。寝ている治を起こし「矢沢です」と言いました。治は本物と勘違いして歓喜の悲鳴を上げました。永吉は逃げますが、事情を知らない春子と由佳が治を心配します。

モヒカン故郷に帰るの結末

しばらく経つと、由佳のお腹はずいぶん大きくなっていました。治は寝たきりの状態ですが「式は?」と尋ねました。永吉は金がないと言いますが、治が見たいというので由佳の親族が集められました。浩二もやって来ます。病院で結婚式を挙げることになりました。治は横たわったまま正装に着替えさせられました。式の演奏は吹奏楽部です。入院患者のシスターが式を見届けます。

結婚式は滞りなく進められていきました。しかし、誓いのキスをする直前、治が奇声を上げて倒れました。式は中断され、治は亡くなります。数日後、永吉と由佳は東京に帰ります。春子と浩二に「ビッグになって帰ってくるから」と永吉は叫びます。春子は「働けー!」と返すのでした。故郷から遠ざかる船の上、大きくなった由佳のお腹に永吉は耳を当てました。

モヒカン故郷に帰るの映画で登場したロケ地はどこ?

モヒカン故郷に帰るのロケ地は広島!

ここからは映画『モヒカン故郷に帰る』のロケ地について紹介していきます。映画『モヒカン故郷に帰る』は全て広島をロケ地として撮影されました。そのため、広島では映画の先行上映がされています。印象的な場面という感想が多く挙げられている病院と学校の屋上での吹奏楽の演奏や、海での親子の会話場面もすべて広島県内をロケ地としているので、順番に紹介します。

ロケ地となった船は?

映画『モヒカン故郷に帰る』の舞台は瀬戸内海に浮かぶ「戸鼻島(とびじま)」という小さな島です。しかし戸鼻島は架空の島であり、実際には下蒲刈島、上蒲刈島、豊島、大崎下島といった広島県呉市をロケ地にしていました。

帰郷する永吉とその恋人・由佳が乗っていた船は高速船かがやき2号です。かがやき2号は大崎上島・大崎下島と竹原港を結んでいます。映画の戸鼻島は架空の島ですが、実際のかがやき2号は島々を片道45分で繋いでいるようです。定員は50名となっており、1日7便出ています。行く先によって違いますが、午前7時頃から午後7時ごろまで運行されているようです。映画のラストシーンでも永吉たちは乗っていました。

ロケ地となった病院は?

映画『モヒカン故郷に帰る』では永吉の父・治が倒れるため病院がロケ地となっています。病室でのやりとりはもちろん、病院の屋上から吹奏楽部の指揮をする場面や、映画終盤の結婚式のシーンでも病院をロケ地としていました。その病院の名前は公立下蒲刈病院と言います。下蒲刈町唯一の市民病院として、地域の医療を支える重要な医療施設でした。

映画のシーンにあったように、公立下蒲刈病院は呉市立下蒲刈中学校と隣接しています。永吉の父・治は矢沢永吉の熱狂的なファンであり、癌に苦しみながらも吹奏楽部のメンバーに「アイ・ラブ・ユーOK」を指導していました。中学生時代の永吉もラッパを吹いており、吹奏楽部ただひとりの男子である野呂のことを気にかけ、熱心に指導していました。野呂の個人レッスンも病院の屋上で行われています。

終盤の結婚式ではそんな吹奏楽部のメンバーが演奏を務めました。この結婚式のシーンも公立下蒲刈病院をロケ地としています。土砂降りの中、上の画像の出入り口に救急車で治は運び込まれ、院内で寝たまま正装に着替えさせられていました。

ロケ地になった浜辺は?

映画『モヒカン故郷に帰る』を見た人が印象的なシーンとしてよく挙げているのが、浜辺での親子の会話シーンです。すでに意識が混濁してきている治が、永吉を中学生と勘違いして気持ちを伝えました。永吉は初めて涙を流します。その場面のロケ地となっているのは梶ヶ浜海水浴場です。

梶ヶ浜海水浴場は瀬戸内海独特の白い砂が200メートルに渡って広がる美しい浜です。穏やかな瀬戸内海の浜なので小さな子供でも安心して遊べる浜辺となっています。毎年6月の第3日曜日が海開きとなっており、30台の無料駐車場や、シャワー室や更衣室に加えて食事が出来る場所もあります。近くには古民家風の宿泊施設やキャンプ場もあるため、宿泊してのんびり楽しむこともできるようです。

モヒカン故郷に帰るの映画を見た人の感想・評価を紹介!

ここからは映画『モヒカン故郷に帰る』を見た人の感想・評価を紹介します。映画『モヒカン故郷に帰る』を見た人の多くは「面白かった」という感想を挙げていました。ただし、コミカルな演出が多く「自分には合わなかった」という感想も挙げれています。ここでは好評な感想と不評な感想にわけて、映画『モヒカン故郷に帰る』を見た人の感想・評価を紹介していきます。

好評な感想

まずは映画『モヒカン故郷に帰る』を見た人の好評な感想・評価を紹介していきます。ツイッターには映画『モヒカン故郷に帰る』を見た人からの「面白い」という感想が多く挙げられていました。どういった部分が見た人の心に響いたのか、感想を紹介していきます。

映画『モヒカン故郷に帰る』を見た人の多くは「笑えて感動する」という感想を寄せていました。映画『モヒカン故郷に帰る』では笑いの要素が多く詰まったコミカルな演技や演出が特徴です。物語に変化が生まれる父親の癌発覚も、コントのような場面になっていました。そうした場面が笑える一方、親子の関係についてはしっかりと描かれており、感動するという感想が多くあります。

笑えるシーンのひとつによく挙げられているのがピザの宅配です。永吉が強引に呼び寄せたデリバリーピザはバイクごと船に乗って島にやって来ました。しかも競合3社の相乗りです。その後は競うようにバイクを走らせましたが、結局目当てのピザはわからないまま。気を使った春子の発案でピザの正解が決まると、永吉と宅配人たちの間には奇妙な友情が生まれていました。「ピザを食べたくなる」という感想も挙げられています。

コミカルな演出は映画の終盤まできちんと用意されています。それは感動の結婚式の場面でも変わりません。永吉と由佳の結婚を島民が祝う感動シーンかと思いきや、「断末魔ー!」という声と共にデスメタルが流れて、治が壮絶な死を遂げます。親の死をしんみりとさせないこのシーンは、インパクトが大きく、見た人の多くが感想を述べていました。

このような笑いどころの多い映画『モヒカン故郷に帰る』ですが、笑わせるだけではなく、きちんと感動的なシーンが盛り込まれています。細かな親子の気遣いは映画全体に多くありますが、特に見た人の多くが感動したというのが浜辺のシーンです。ロケ地の項目で紹介したような美しい浜辺と、親子の素直な気持ちが表現された場面に、目頭を熱くする視聴者も多かったようです。

映画『モヒカン故郷に帰る』を見た人の感想には「キャストの演技がすごい」という意見が多くありました。主演の松田龍平を始めとした主要キャストはそれぞれ評価されており、特に父親役の柄本明や、恋人役の前田敦子の演技を高く評価する人が多くいます。柄本明はベテラン俳優としての存在感をしっかり見せていたと評価されており、見た人の多くが圧倒されたようでした。

また、元アイドルというイメージの強い前田敦子については、その演技が絶賛されていました。前田敦子の演技を評価している人の感想には「前田敦子はどこまでが演じているのか、素との境界がわかない。そこがいい」という意見が多くあります。そんな前田敦子の女優としての魅力が、映画『モヒカン故郷に帰る』では遺憾なく発揮されていると言われており、アイドルファンだけでなく、映画ファンからも評価されていました。

また、沖田修一監督作品の魅力として、「食事シーンが巧い」という感想があります。映画『モヒカン故郷に帰る』では食事場面がいくつかありました。中でも料理が苦手な由佳が、春子に教わって作った煮物を永吉たちが夢中で食べるというシーンが良いという感想が多くあります。また、弟の浩二が食事しているシーンや、永吉が浜辺でおにぎりを食べるシーンなどが印象に残ったという感想も挙げられていました。

不評な感想

ここからは映画『モヒカン故郷に帰る』を見た人の不評な感想・評価を紹介します。映画『モヒカン故郷に帰る』はコミカルな映画である反面、好みのわかれる映画となっているようです。

映画『モヒカン故郷に帰る』を見た人の感想には「笑いのポイントが合わない」という意見が挙げられています。随所に笑いの要素が散りばめられている反面、映画のノリが合わないと、退屈さを感じてしまうようです。

これまでの沖田修一監督作品でもコミカルな演出はありましたが、『モヒカン故郷に帰る』ではコミカルな演出が過剰と考える人もいました。

モヒカン故郷に帰るの映画あらすじや感想・ロケ地を紹介まとめ!

映画『モヒカン故郷に帰る』のあらすじやロケ地、感想・評価についてまとめて紹介しました。映画『モヒカン故郷に帰る』はコミカルな演技や演出が多いものの、父親を看取るというシリアスな題材が描かれた映画でした。通常だと、親の死をテーマにすると重苦しくなりがちですが、『モヒカン故郷に帰る』では随所に笑い所を仕込むことで、幅広い客層から支持を得ているようでした。

見た人の感想の中には、笑って泣ける見ごたえのある映画としておすすめする意見も多く、何度も見たくなるという感想もありました。また、監督である沖田修一ファンの方からも、これまで違う作風ながら「面白い」という感想が多く見受けられます。まだ見ていないという方は、ぜひ一度『モヒカン故郷に帰る』をご覧ください。

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