13日の金曜日の由来を解説!不吉とされる理由や映画・ジェイソンとの関係とは?

映画のタイトルになる程に有名な不吉な日として知られる13日の金曜日。欧米では13日の金曜日症候群と言われる程に不吉な日として根付いています。その由来はどこにあるのでしょうか?今回は13日の金曜日が何故不吉と言われるのかの理由、由来を紹介しつつ、日本に13日の金曜日を広めるきっかけになったと言えるホッケーマスクの男ジェイソンに襲われる映画「13日の金曜日」中での「13日の金曜日」が持つ意味なども紹介していきます。

13日の金曜日の由来を解説!不吉とされる理由や映画・ジェイソンとの関係とは?のイメージ

目次

  1. 13日の金曜日の由来や理由とは?映画やジェイソンとの関係も解説!
  2. 13日の金曜日の由来とは?
  3. 13日の金曜日の13の数字が不吉とされる理由も調査!
  4. 13日の金曜日の映画とは?ジェイソンとの関係も紹介!
  5. 13日の金曜日の由来についてまとめ!

13日の金曜日の由来や理由とは?映画やジェイソンとの関係も解説!

映画「13日の金曜日」と言えばジェイソンが暴れるホラー映画の代表的な作品です。ナイフを始めとした凶器を持って追いかけてくるホッケーマスクの大男と言えば、に恐怖の対象となっています。ですが、ジェイソンから直接タイトルに繋がるような13日の金曜日のワードが発せられる事はありません。現在でも不吉と言われる13日の金曜日ですが、もちろんこのジェイソンを描く映画が由来というわけではありません。

映画のタイトルにされる程に不吉だと言われる13日の金曜日、その不吉だと言われる由来や理由はどこにあるのでしょうか?日本にも六曜など、不吉だと言われる日、避けた方が良い日というのが因習としてあるように、欧米では今でもこの13日の金曜日は不吉で何かが起こると信じている人も多くいます。今回は13日の金曜日の由来や理由を紹介しつつ、映画「13日の金曜日」におけるジェイソンとの関係にも迫って行きます。

13日の金曜日の由来とは?

そもそも「13日の金曜日」というのはどこから来た物なのでしょうか?残念ながらその由来については明確な物がなく、いくつかの歴史の中で諸説が生まれています。まずはその由来について諸説を紹介していきます。

13日の金曜日イエス・キリストが処刑された日?

一番有名な13日の金曜日が不吉だとされる由来の説だと言えるのが現在の欧米諸国を始めとした多くの国で礎となっているキリスト教、そのキリスト教の大元であるイエス・キリストが処刑された日、これが13日の金曜日だったというのが俗説として広まっています。しかしこの説は諸説あり、「金曜日」だったのは間違いないとされながらも下記で紹介する最後の晩餐を行ったのが13日だったという説もあります。

13日の金曜日に限らず、金曜日はキリスト教では伝統的に「断食の日」に指定されるなど明確に忌み嫌われています。流石に現代においては廃れている地域もありますが、現在でも東方教会を中心にこの風習が守られている程に重要な出来事なのです。

「13日」と「金曜日」がそれぞれに浮上して合体した説

現在一番広く通説とされる13日の金曜日が不吉な由来の説としては、そもそも「13日」と「金曜日」がそれぞれ不吉であるとされており、その2つが重なる「13日の金曜日」は最も不吉な日であるという形で合体したという説です。「金曜日」は上記のキリストの処刑の日という説が大きいですが、特に「13」という日には下記でも紹介するテンプル騎士団の虐殺事件のような忌みな出来事が起こっていると言われています。

13日の金曜日に起きたテンプル騎士団事件

また歴史上でも13日の金曜日を不吉と広める事件が起きています。それが1307年10月13日の金曜日にフランスで行われたテンプル騎士団の逮捕事件です。テンプル騎士団とはキリスト教の聖地であるエルサレムへ巡礼に向かう人達を保護する目的で設立された騎士団の1つで、以降多くの騎士団がテンプル騎士団に由来する騎士団であるとする程にヨーロッパでは高い知名度と歴史、神秘性を持っている騎士団です。

何の前触れも無く発生したこの事件は逮捕と言えば聞こえはいいですが、その実、100名以上の騎士団人が不当な罪名での拷問や火炙りという虐殺が行われています。そしてこの事件が大きな要因となり、テンプル騎士団は実質的に崩壊してしまいました。歴史ある騎士団の崩壊と、その残虐性がいつしか13日の金曜日を不吉だとする由来とも言われるようになります。

13日の金曜日ってどれくらいの頻度で来るの?

余談ですが、実際に13日の金曜日ってどれくらいの頻度で訪れる物なのでしょうか。曜日は単純に7つしかないので、7か月に1回という事もできますが、月によって31日ある月、30日までしかない月もあるので実際には年に2回、多いと3回は13日の金曜日が訪れる事になります。これを多いと捕えるか少ないと捕えるかは人次第ではありますが、少なくともそこまで頻度が低いわけではないと言えるのではないでしょうか。

なので13日の金曜日は滅多に訪れない希少性から不吉だと言うような事はありません。どちらかと言えば13日の金曜日は比較的日常的に訪れる物だと認識しておく必要があります。

13日の金曜日の13の数字が不吉とされる理由も調査!

ここからは13日の金曜日の中でも特に13という数字に絞って不吉だと言われる由来、理由を紹介していきます。上記で紹介したテンプル騎士団の虐殺事件以外にも13にまつわる説は多数見られます。

ノルウェー神話説

ノルウェー神話、日本だと北欧神話という方が馴染みのあるこの神話において、北欧神話の世界が終焉を迎える「ラグナロク」のきっかけになる事件がロキによるバルドルの殺害なのですが、この事件が起こった時、12人の神が祝宴を催していた所に「13人目」としてロキがやってきた事がきっかけになったという説があります。

イエスの例も含めて複数の宗教、神話において言われるからこそ13という数字が不吉だと言われているとも言えます。反面、どちらが先に生まれた説なのかは不明ですが、「偶然の一致を取り上げているだけ」という事も言われており、説としては弱めではあります。

最後の晩餐説

また絵画にもなっているキリスト処刑前の夜を描いたレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた絵「最後の晩餐」、この最後の晩餐ではイエスとその12人の弟子が卓を囲む事になるのですが、その13番目の席に座ったのが裏切った弟子であるユダだからという説もあります。一方でユダが13番目の弟子だったという説などもあり、明確な説は不明な状態です。

ただ、この「最期の晩餐」はイエスが「この中の誰かが私を殺すことになる」と弟子達に伝えたという場面でもあります。そしてその予言はユダの裏切りによって的中する事になるわけです。だからこそ13個の席が不吉であるという風に広まったとも言われています。ちなみにこの説を裏付けるような文章は宗教書を含めても存在しません。あくまでも一般市民の噂レベルから広まった説です。

忌み数説

日本ではよく、「4」や「9」はそれぞれ「死」や「苦」を連想させるからという理由で「忌み数」として扱われます。マンションなどでも3階の次が5階であったりなどする例がありますが、欧米ではこれと同じように「13」を忌み数として扱っているのです。この欧米の「13」を忌み数とする理由は日本のそれ程はっきりとはしていませんが、上記で紹介した宗教的な観点の物以外にもいくつかの理由が挙げられています。

欧米では時計や暦、単にとして12進数を扱う物が多く、その枠に収まりきらない13を「忌み数」としたという説、また古くは原初の人間が身体の部位を使って計算出来た数が両手の指10本と足2本合わせて12本だった数えられない13を得体のしれない未知数として嫌ったとする説などこちらも明確な由来は不明で諸説ある状態です。

13日の金曜日がもたらした恩恵

余談ですが、上記でも触れたテンプル騎士団の虐殺事件のように13日の金曜日には何か特別な事件が多発しているように思われています。しかし実際の所、13日の金曜日に起きている事件というのは特筆する程の大事件は少ないのです。というのも、既に不吉という印象の強い13日の金曜日に何かをしようという人は少なく、敬虔な人になると13日の金曜日だからという理由で家に籠るからです。

残念な事ながら、現実毎日何かしらの事件や事故が発生しています。ですがこと事故という点では13日の金曜日は家を出ない人も多いので他の日よりも事故率が低いとも言われています。事件に関しても他の日に比べて軒並み多いという事はなく、他の日でも上記のテンプル騎士団の虐殺事件のような大事件は発生しているように統計的にみれば、13日の金曜日が特別事件が多いというわけでもないようです。

13日の金曜日の映画とは?ジェイソンとの関係も紹介!

上記で紹介したように過程は不明ですが、忌み数として扱われる13日と金曜日を合わせて「13日の金曜日が不吉である」という印象を民衆、そして欧米の枠を超えて日本にも印象付けたのが映画「13日の金曜日」だというのは紛れもない事実です。映画がその国の文化を他の国に広めるきっかけになる事は他にも例がありますが、映画「13日の金曜日」の果たした役割はとてつもなく大きいと言えます。

もちろん、映画「13日の金曜日」内では上記のような説ではなく、明確な意図を持ってタイトル付けされています。特に第1作において起こる事件のきっかけとなる出来事がほぼ全て、13日の金曜日に発生するのです。事件の大元のきっかけであるクリスタルレイク付近のキャンプでの少年の消息不明事件はもちろん、閉鎖のきっかけとなる殺人事件なども全て13日の金曜日をきっかけに発生する事になります。

ネタバレすると第1作においての殺人鬼はジェイソンの母親であり、有名なホッケーマスクなどを被るのは3作目以降にはなります。元々忌むべきだとされる「13日の金曜日」をタイトルした本作は欧米ではホラー作品である事以上に震撼を与えて大ヒット、世界中に「13日の金曜日」が知れ渡るきっかけを作る事になるのです。そういう意味で映画13日の金曜日が13日の金曜日が不吉だと広めるきっかけになったのは事実だと言えます。

ここで忘れてはいけないのはあくまでも映画13日の金曜日で扱われている不吉な出来事は全てジェイソンにまつわる不吉な事件が全て13日の金曜日に起きている、或いは起こされているという事で、映画13日の金曜日ではシリーズを通して上記で紹介したようないずれかの説に触れるような事は成されていないという事です。或いは映画内での13日の金曜日の方が現実よりもよほど狂気的と言える事件が起きてるのではないでしょうか。

映画13日の金曜日が不吉だと言われるエピソード

映画13日の金曜日の恐ろしい所はその狂喜的なエピソードが映画内に収まらなかったからというのもあります。それがシーズン1でヒロインアリスを演じたエイドリアン・キングさんにまつわるエピソードです。ネタバレになりますがエイドリアンさん演じるアリスは映画13日の金曜日シーズン1において、ジェイソンを返り討ちにし、唯一生き残ったファイナルガールです。

この時エイドリアンさん演じるアリスがジェイソンから懸命に逃げる映画13日の金曜日のアリスの姿を模倣し、現実でエイドリアンさんを追いかけ回す狂信的なストーカーが複数現れてしまったのです。しかも元々がジェイソンの模倣という出発点だけにそれらのストーカーはどんどん悪質化し、エイドリアンさんは命の危険を感じるまでになってしまいます。

このストーカーへの対策として、エイドリアンさん演じるアリスは、シーズン2の冒頭にてこの時はまだホッケーマスクではなく麻布袋をかぶっていたジェイソンにアイスピックで殺されるという演出が入れられました。さらに後のシーンでゾンビになったシーンが入れられるなど徹底的に死んだ事を明示する事になりました。同時にエイドリアンさんは女優業を引退する事でこのストーカー被害から逃れる事になります。

このようなエイドリアンさんのエピソード、特にジェイソンを模倣するストーカーなど、本来、許されるべきではありませんが、同時に13日の金曜日が不吉であるという印象をさらに強める大きな要因、由来になったのも事実であり、中には、不吉な日をタイトル、テーマにするからそういう事が起こると言う意見が見られる程になっています。

13日の金曜日の由来についてまとめ!

13日の金曜日にはイエスの死刑の日、そしてテンプル騎士団の虐殺事件を中心に数々の由来がある状態で確かな事は分かりませんでした。しかし、数多くある13日の金曜日が不吉な理由を総括してまとめ、現代に強烈なインパクトを残したのは間違いなく、ジェイソンが暴れまわるホラー映画「13日の金曜日」だと言えるのではないでしょうか。

特に日本においては13日の金曜日に起きている事件やキリスト教とも縁遠い人が多いので、映画「13日の金曜日」の影響がかなり大きいと言えるのかもしれません。ホッケーマスクのジェイソンに追いかけられるのは確かに怖いと感じる方が多いでしょう。13日の金曜日において起きる事件も幸か不幸か13日の金曜日に起きている事、意図して起こされている事ばかりというのもポイントです。

映画「13日の金曜日」ではあくまでも映画内で起きてる事件が13日の金曜日に行われているというだけで、実際に今回紹介したいずれかの説に言及するような事はシリーズを通してされていません。実際の正確な由来は不明ですが、日本人がそうであるように欧米でも気にする人は気にするものなので、何か重要な事柄に欧米人と関わるようであれば配慮してあげると良いかもしれません。

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