マンマミーア！のあらすじは？人気ミュージカル映画版の結末や感想は？

この「マンマミーア！」あらすじまとめでは、2018年に続編も公開となった大ヒット映画「マンマミーア！」の結末までのあらすじ、感想などをイチから解説していきます。2008年公開時、当時のミュージカル映画興行収入ランキングで堂々1位に輝いた映画、「マンマミーア！」。いったいどんなあらすじが魅力なのでしょうか？　そのあらすじや結末の秘密・感想などを、徹底分析していきます。

また、あらすじまとめの後半では「マンマミーア！」を結末まで見た人の感想もたっぷりと紹介。本作のあらすじや結末を知らない・またはこれから続編の映画「マンマミーア！ ヒア・ウィー・ゴー」をみようと思っている方も、ぜひこの結末までのあらすじ・感想まとめを参考にして見てください。

それでは早速、映画「マンマミーア！」のあらすじ、結末解説をしていきましょう。「マンマミーア！」とは、2008年に公開されたミュージカル映画。イギリス・アメリカ・スウェーデンの合作です。舞台はエーゲ海。ホテルと営む母親のドナと、ともに暮らす主人公のソフィが結婚式を目前にして、それまで明かされてなかった父親探しに奔走するというあらすじです。

人気ミュージカル映画「マンマミーア！」では、イギリス出身の女性演出家・映画監督、フィリダ・ロイドがメガホンを取りました。オープンなレズビアンであるフィリダ・ロイドは寡作ながらも、この映画「マンマミーア！」や「マーガレット・サッチャー」など映画ファンの印象に深く刻まれた作品を撮っています。

ロイドは、「マンマミーア！」と「マーガレット・サッチャー」いずれにも主演としてメリル・ストリープを起用しています。テーマもあらすじも全く異なる2作ですが、メリル・ストリープの姿には、同様のメッセージを感じ取った人も多いはず。女性の強さ・生き方とは何かというあらすじが、ロイドのフィルモグラフィーの中にそこはかとなく感じ取れます。

ロイドはまた、2008年イギリスのインデペンデント紙で、「最も影響力のあるゲイ・レズビアン101人」にも選ばれています。

映画「マンマミーア！」のあらすじと結末を抑えるために、「マンマミーア！」にはどんなキャストが出演しているのか、あらかじめ確認しておきましょう。まず主演のドナ・シェリダン役は、メリル・ストリープです。言わずと知れた大物女優であるメリルは、これからあらすじを見ていく本作「マンマミーア！」でも存在感抜群と話題に。メリルの魅力がこの映画の大半を占めていると言っても過言でないと評価するファンもいます。

メリル・ストリープは経歴も長く、出演作も多いため挙げ始めるときりがありませんが、日本人の記憶によく残っているのはアン・ハサウェイとの共演を果たした「プラダを着た悪魔」ではないでしょうか。また、「マンマミーア！」と同監督の作品「マーガレット・サッチャー」では「鉄の女」を好演し、社会派なあらすじの映画にも多数出演。

2018年に日本でも公開になった「ペンタゴン・ペーパーズ」では、突然夫に先立たれ、ワシントン・ポストの社主を務めることになった女性というあらすじで、茶目っ気のあるメリル一流の演技で巧みに演じていました。

「マンマミーア！」でドナの娘ソフィを演じるのは、アマンダ・サイフリッド。代表作は本作「マンマミーア！」ですが、ほかにも「クーパー毛の晩餐会」や「ヤング・アダルト・ニューヨーク」など多様なあらすじの映画に出演。本作「マンマミーア！」では、ABBAの名曲を吹き替えで歌うなど、多才ぶりを披露しています。

アマンダは、今作「マンマミーア！」の撮影中から、共演のドミニク・クーパーと交際していました。しかし、2010年に遠距離恋愛に耐えられなかったという理由で破局。また、アマンダは今作「マンマミーア！」の続編、「マンマミーア！ヒア・ウィー・ゴー」にも出演しています。この続編には元交際相手であるドミニクも出演するあらすじとなっていますが、果たしてどんな関係性を披露するのか、あらすじが気になる方も多いはず。

映画「マンマミーア！」のあらすじで忘れてはならないのが、ソフィの父親と目されている3人の男性です。そのうちの一人、サム・カーマイケル役を演じるのは、アイルランド出身のピアース・ブロスナン。ジェームズ・ボンドシリーズで有名です。ピアースは1997年のボンドシリーズ「007ゴールデンアイ」に出演後、2002年のシリーズ「007ダイ・アナザー・デイ」までボンドを演じました。

ブロスナンが映画「マンマミーア！」で演じるのは、主人公のドナと若かりし頃恋に落ちたハンサムの役所。ブロスナン演じるサムは、ドナに対する積年の思いを打ち明けますが、果たしてそれが通じるのか否かは、この後結末あらすじをご確認ください。

ソフィの父親候補二人目であるハリー・ブライトを演じるのは、コリン・ファース。コリン・ファースは95年テレビシリーズの「高慢と偏見」でダーシー役を演じ、その後「ブリジッド・ジョーンズの日記」で日本でもおなじみの著名俳優となりました。「英国王のスピーチ」など、イギリスの貴族、王室のようなあらすじの話がよく似合うコリンですが、近年は「キングスマン」などでややぶっ飛んだ役を演じることも。

映画「マンマミーア！」でコリン・ファースが演じるのも、あらすじでご紹介する通り、一見お堅そうながらも一風変わった役。コリン演じるハリーは、若かりし頃ドナと恋に落ちるというあらすじになっていますが、他の二人の男性と同様、何年もの月日が経った今も彼女のことが忘れられずにいます。

ソフィの父親候補最後の一人は、ステラン・スカルスガルド演じるビル・アンダーソンです。ステランは、近年では映画「アベンジャーズ」や「シンデレラ」などに出演。今作「マンマミーア！」では、他の二人と同様ドナへの恋心を捨てられずにいる中年男というあらすじで、魅力的な男性の役を演じています。

さて、ではいよいよ、「マンマミーア！」のあらすじ・結末の解説をたっぷり見て行きましょう。舞台は、ギリシャ・エーゲ海に浮かぶ架空の島です。シングルマザーであるドナは、娘のソフィとともに暮らしていますが、彼女が営むホテルはどこもかしこもガタがきていて補修に次ぐ補修に追われる毎日というあらすじ。シングルマザーである彼女は寝る間も惜しんで働いています。

ドナには、夫がいません。ずっと女手一人で愛するソフィを育ててきました。そんな娘のソフィは、結婚することを機にとある計画を思いつきます。結婚式に父親と目される男性を3人招待し、ほんとうの父親は誰なのか明らかにしようというのです。父親の候補は、母のドナがつけていた若い頃の日記から調べました。

今は母親業に、ホテルの経営にと大忙しのドナですが、若かりし頃には自由奔放な時期がありました。若い頃、旅の途中でエーゲ海へとやってきた時、全く同じ時期に、3人の男性と関係を持ってしまいました。ソフィの父親が誰なのかわからなくなってしまったのも、そうしたあまりに華々しいドナの恋愛遍歴からくるものだったのです。

かつては「恋また恋」というような時期を過ごしたドナも、今ではオンボロホテルの修理に終われる日々。ソフィはドナのホテルを継ぐつもりであり、また婚約者であるスカイは得意のインターネットで客を呼び込もうと画策しています。結婚式はもう間も無く。ソフィにとっての心残りは、自分の父親が誰なのかわからないことです。

ヤンチャをやっていた時代のドナを知る、ふたりの旧友が島へとやってきました。友人のロージーとターニャです。二人は、ドナとともに「ダイナモス」を自称し、歌に踊りに弾けまくっていた仲間。ドナが男性たちと関係を持っていた時期のことも良く知っています。ホテル経営に忙しくしていたドナは、旧友の二人と再会したことで久々に大暴れし、若かりし頃を思い出します。

時を同じくして、ソフィが招待した男性たちが島へやって来ようとしていました。島に向かう船を逃してしまった父親候補のサムとハリーは、たまたまそこへ現れたもう一人の父親候補、ビルの船で、島へと渡ります。男性たちはなぜ自分たちが呼ばれたのか、ソフィの存在も、お互いの関係も知りません。互いが、知らないうちにドナと関係を持った恋敵同士となっていたことも。

島にやってきた男性たちを、ソフィが迎えます。そして馬小屋のようにオンボロのホテルの一室に3人を通すと、「自分が呼んだことなど、詳しいことはドナに言わないでほしい」と頼みます。3人の存在を結婚式まで隠し通そうとするソフィですが、運悪く物音を聞きつけたドナが部屋を訪れ、3人の存在はバレてしまいます。

ドナの怒りを買ってしまったと悟る3人。思わず島を後にしようとしますが、ソフィに引き止められます。ソフィは、なんとしてでも父親の正体を知りたいと思っていました。結婚を目前にした夜、パーティでは長年ぶりに再結成した「ダイナモス」の3人が歌とダンスを披露。パーティに参加しにやってきた父親候補の3人は、ソフィと言葉を交わすうち、彼女が自分の娘であることに本能的に気づきます。

ソフィはビルに、父親として結婚式でのエスコートを頼みます。しかし、自分こそがソフィの父親だと思うハリーもまたエスコートを申し出るのでした。重いなやみ、眠れぬ夜を過ごすドナとソフィ。父親が誰なのかわからないまま、結婚式の日が近づいてきます。

互いに思い悩むうち、母と娘はすれ違います。ソフィの様子を見たドナは、ソフィが結婚式について考え直し、中止にしようと考えているのではないかと疑います。しかし反対に、ソフィはドナこそが結婚に反対しているのではないかと考えていました。思いが行違い、母と娘は喧嘩になります。

ソフィとドナがわだかまりを抱える一方、それぞれの新たな恋に目覚める者たちもいました。ハリーはビルに、自分は男性が好きなのだということに気づき、これからは自分の心に正直に、堂々と生きて行くことを決めたと語ります。彼はドナに、これまで苦労をかけた分だと言って小切手を渡します。また、ターニャには若い男がアプローチを仕掛けますが、彼女は体良くあしらっていました。

一方サムは、ドナにソフィの絵の才能について語ります。彼の考えでは、ソフィにはホテルを継がせるのではなく、ドナが娘を送り出してやったほうがいいのではないかと言います。また、ソフィは悩みを婚約者であるスカイに打ち明けますが、父親探しのことを知らされていなかったスカイは、なぜ秘密にしていたのかと怒ってしまいます。彼は「自分探し」という夢を諦めて、結婚を選んだというのに。

様々な感情が錯綜する中、母と娘はずっと暮らしてきたホテルの一室で互いへの思いを確かめ合います。無事娘と仲直りをしたドナは、娘のためにドレスを着る手伝いをします。

いよいよ結婚式の時がやってきて、皆結教会へと向かっていました。サムはドナに、ずっと持ち続けていた彼女への思いを打ち明けます。しかし、その思いをドナは受け取りません。若かりし頃恋に落ちた二人でしたが、サムは婚約者がいることを黙って、ドナと関係を持ってしまったのでした。結果、ドナは恋に破れ、一人でソフィを育てることになりました。

ドナが教会へと到着し、式が始まります。家族として紹介されたドナが、父親もまた紹介すると言い、3人のことを明かします。彼らを招待したのがソフィであることもまたバレてしまいましたが、3人にとっては誰が父親であっても構いませんでした。1/3だったとしても、父親になれて嬉しいと話すハリー。彼には、若い男性との新たな恋が待っています。

これで無事結婚式が、と思いきや、ソフィがとある決断をします。結婚式を中止し、スカイとともに世界を見に生きたいと願いを語ります。神父が「結婚式は中止か？」と問うと、サムが名乗り出ました。彼とドナとの想いは結ばれ、晴れて二人の結婚式が執り行われます。ドナと3人の父親に見送られ、旅立つソフィとスカイ。ハッピーエンドを迎えたホテルでは、「ダイナモス」による華やかなパーティが続きました。

人気のミュージカル映画「マンマミーア！」ですが、気になる結末はどうなったのでしょうか？　多くの人にとって疑問となっている点を分析していきます。映画「マンマミーア！」では、ソフィの父親が誰であるのかが物語の謎となって後々までサスペンス要素を残していきます。それでは、その真相はどうなったのかというと、結局は「分からず終い」。

父親は誰か分かりませんが、ソフィは「3人もパパがいるなんて！」と喜び、父親が特定できない状況を受け入れます。それは、母親であるドナへのわだかまりが解けたからこそ言える前向きな気持ちでした。シングルマザーとして彼女を育てた母親のドナに、ずっと鬱屈した思いを抱えていたソフィ。しかし母の自分への確かな愛に気づいた後は、父親がいなくても自分たち母子の絆は変わらないことを確認したのでした。

また、もう一つ気になるのは、母親のドナが3人のうちの誰を選ぶのかということです。結末は、サムから想いの丈を聞かされたドナが、最後に彼との結婚を決断してフィナーレを迎えます。もともと、ドナのことを振ったのはサムの方。ドナと関係を持った当時、サムには婚約者がいて、ドナのことは選ばなかったのです。当初、ドナは今更遅いと言い寄るサムのことを一蹴していました。

しかし娘の決断を見届けたドナの心は変わり、サムからのプロポーズを受け入れます。そして、晴れてドナ・ソフィ親子はふたりともが見つけるべき自分の姿・パートナーを見つけたのでした。

映画「マンマミーア！」を結末まで見た人のあらすじ感想としては、どんなものがあるのでしょうか？　ここからは、「マンマミーア！」を見た人のあらすじ感想をたっぷりとご紹介します。まずは、「マンマミーア！」をこう評価している人の感想から。

こちらのあらすじ感想は、「マンマミーア！」の舞台であるエーゲ海の風景を絶賛するあらすじ感想。「マンマミーア！」を見た人はまず、エーゲ海の美しい風景に心奪われることでしょう。「マンマミーア！」は、現実にあったら嘘ではないのか疑ってしまいそうな、コミカルなあらすじが持ち味。そんな現実離れしたあらすじ・結末も、このエーゲ海の風景をバックに語られると現実味が感じられるのではないでしょうか。

「マンマミーア！」のあらすじに登場する島は架空の島なのですが、実はロケは実際にギリシャのエーゲ海西部にあるスコロペス島という島で行われました。エーゲ海特有の白い壁のとタイルの屋根の家が立ち並ぶ、とても美しい島です。「マンマミーア！」を見てこの地に見せられた人は、実際に自分で行ってみるというのも手かもしれません。

またこちらは、「マンマミーア！」に登場するキャストの良さを褒めるあらすじ感想。映画「マンマミーア！」では、キャスト陣が楽しそうに歌い踊るシーンが満載。キャスト陣が皆実際に歌唱している姿は、一見の価値ありです。特に主演のメリル・ストリープが、自分の過去の姿を熱唱する「ウィナーズ・テイクス・イット・オール」は圧巻の結末だと話題になっています。

また、今回あらすじをご紹介している「マンマミーア！」の1作目と合わせて、「マンマミーア！ヒアウィーゴー」も見えみると、よりキャストの変化を実感できそうです。「マンマミーア！ヒアウィーゴー」は、1作目の「マンマミーア！」あらすじのその後を描いた物語。1作目に思い入れがある人には残念かもしれませんが、物語はドナが亡くなっているところからスタートします。

「マンマミーア！ヒアウィーゴー」のあらすじは、1作目で母親との和解を果たしたソフィがホテルを継ぎ、リニューアルオープンを目前にして、母の半生を振り返るという内容のもの。1作目でソフィを演じたアマンダ・セイフリットはもちろん、父親役の3人や、「ダイナモス」のメンバーも再結集しています。10年経っても変わらない美しい島の風景と、キャスト陣の演技にぜひ注目してみてください。

一方この方は、一緒に見た人の「貞操観念がない」というコメントについて感想を書いています。確かに「マンマミーア！」のストーリーは、みる人がみれば眉を顰めそうなあらすじ。主人公のドナが、自分の娘の父親が誰か分からなくなってしまった原因は、彼女の華々しすぎる恋愛遍歴が原因でした。考え方が変わってきているとはいえ、恋愛ストーリーであれば清潔なあらすじや結末の話が見たい！という感想を持つ人もいるでしょう。

しかし映画「マンマミーア！」の魅力は、一般的な貞操観念や感想を放り投げてしまえるような、パワフルなあらすじ・演出とキャスト陣の演技にあります。エーゲ海で繰り広げられる恋愛譚のあらすじは、現代社会で「当たり前」と思えるような恋愛の枠なんかどうでも良くなるほど、奔放で自由です。「マンマミーア！」のあらすじを把握した人はきっと皆、こんな風に自由に恋がしたい！と感想を持つのではないでしょうか。

さてここまで、映画「マンマミーア！」のあらすじや結末の解説、感想などをたっぷりご紹介してきました。現在続編が絶賛公開中の「マンマミーア！」、予習がてら鑑賞してみてはいかがでしょうか。もう一度見たという方も、あらすじや結末をもう一度再確認してから続編に望めば、楽しみは倍増するはずです。ぜひ試してみてください。