プラチナデータのあらすじネタバレと感想!映画キャストや原作との違いも紹介

『プラチナデータ』は、2012年に二宮和也と豊川悦司の共演で公開して好評を集めたサスペンス映画です。さまざまな作品が映画化されている東野圭吾の小説を、『ハゲタカ』『るろうに剣心』の大友啓史監督が映画化しました。本記事では、『プラチナデータ』のあらすじやキャスト、映画版と原作の違いをネタバレしていきます。また、映画を見た人の感想や評価もネタバレしていきますので、興味のある方はぜひご覧ください!

プラチナデータのあらすじネタバレと感想!映画キャストや原作との違いも紹介のイメージ

目次

  1. プラチナデータのあらすじや感想を紹介!
  2. プラチナデータの映画キャストを紹介
  3. プラチナデータの映画版と原作の違いは?
  4. プラチナデータのあらすじネタバレ
  5. プラチナデータの感想や評価は?
  6. プラチナデータのあらすじや感想まとめ

プラチナデータのあらすじや感想を紹介!

本記事では、アイドルグループ嵐の二宮和也主演の映画『プラチナデータ』のあらすじやキャスト、映画版と原作の違いをネタバレしていきます。また映画を見た人の感想や評価もご紹介します。本作は、東野圭吾の同名小説を映画『ハゲタカ』や『るろうに剣心』の大友啓史監督が映画化したサスペンス大作です。本記事は『プラチナデータ』のあらすじや感想のネタバレ要素を含みますので、ご注意ください。

映画『プラチナデータ』の予告編の動画です。『プラチナデータ』のあらすじやキャストのネタバレや感想をご紹介する前にぜひ見ていただきたいです。二宮和也や豊川悦司をはじめとする豪華俳優陣の名演技は必見です。こちらをご覧いただいてから本記事を見ていただくと、あらすじやキャストのネタバレや感想についてよりご理解いただけると思います。

プラチナデータの映画キャストを紹介

神楽龍平/リュウ(二宮和也)

あらすじや感想をネタバレする前に、映画『プラチナデータ』に出演する主要キャストをご紹介します。嵐の二宮和也や俳優の豊川悦司など豪華キャストが勢ぞろいしています。この物語の主人公です。警視庁特殊解析研究所の主任解析員であり、DNA検索システム開発を手掛けた天才科学者でもあります。

父親の自殺をきっかけに二重人格となり、もう一つの別人格「リュウ」が出現するようになった。担当医の水上によって週に一度、あるいはアトリエに入った時に神楽とリュウの人格が反転するようになりました。神楽とリュウは相反する対照的な性格として登場します。

以下、神楽からリュウに送った手紙の内容です。興味のない方は飛ばしてください。しかし、心に響く名言が含まれておりますのでぜひご覧ください!

私は今まで不思議でならなかった。同じ遺伝子なのに、そしてひとつの身体なのに、私とリュウはなぜふたつの心を持ち、なぜ全く違う生き方をしているのか。だけど今なら、なんとなくわかる気がする。違う生き方をしていたわけではない。

僕も君も、逃げていただけだ。父を亡くした寂しさや、この世界でたった一人でいきていかなければいけない現実から。人の運命や可能性は、決して遺伝子や科学の領域ではない。未来を切り開くのは、その人間の自分自身の意思なんだ。大切なことに気づけて良かった。

いい人に見えないようにはしました(笑)。神楽は自分が絶対に正しいと思っているし、自分が正義だと思っている。人間に裏切られたくないから、人間と向き合わない。機械は裏切らない……と思っていた彼が、自分で作ったシステムに追われていく、一種の不条理劇だと思ったんです。

雑誌のインタビューで二宮さんは自分の役についてこう語りました。彼は役について、監督やスタッフと共に考えながら研究していたようです。あのようなはまり役となったのは、こういった努力の結果であり、彼でなければあれほど監督のイメージに近づけて演じることはできなかったのではないでしょうか。

浅間玲司(豊川悦司)

警視庁捜査一課の警部補であり、初めは神楽を蓼科兄弟殺害の容疑者として追いますが、後に神楽と共にプラチナデータの真相を探る人物となります。

主要人物として劇中では様々な活躍をします。豊川悦司さんの熱演も相まって非常に人気がある登場人物です。

水上江利子(鈴木保奈美)

新世紀大学病院の脳神経外科教授であり、神楽龍平と蓼科早樹の主治医です。また、この物語の真の黒幕でもあり、蓼科兄弟を殺害した人物です。

志賀孝志(生瀬勝久)

警視庁特殊解析研究所の所長であり、神楽龍平の上司です。後に神楽を殺人犯として逮捕するべく、極秘の監視システムを使って捜査します。

白鳥里沙(杏)

警視庁特殊解析研究所の研究員でありながら、DNA捜査システムの技術を習得し、プラチナデータを入手するようにアメリカ政府によって派遣されたスパイです。

蓼科早樹(水原希子)

DNA捜査システムの開発者であり、天才数学者でもあります。また、サヴァン症候群を患っております。リュウとは恋人関係にあり、この物語のキーパーソンです。

サヴァン症候群とは、あまり聞きなれない言葉ですが、自閉症スペクトラムなどの発達障がいや知的障がいがある人のうち、ごく特定の分野に限って突出した能力を持っている状態を指す用語です。「サヴァン(savant)」は、「賢い人」という意味です。山崎賢人主演ドラマ『グッド・ドクター』で、主人公の山崎賢人がサヴァン症候群の小児科外科研修医を演じ、話題となりました。

蓼科耕作(和田聰宏)

蓼科早樹の兄であり、サヴァン症候群の早樹を支えます。神楽にプラチナデータについて明かそうとしたため、早樹と共に研究所で殺されてしまいます。

戸倉稔(遠藤要)

警視庁捜査一課の刑事で浅間の後輩刑事です。作中では、浅間が容疑者である神楽と手を組んでプラチナデータについて探っていることをつつも浅間をサポートしています。

以下、映画『プラチナデータ』の主要キャストの相関図です。登場人物の人間関係について、より詳しく知ることができます!

プラチナデータの映画版と原作の違いは?

本作、映画『プラチナデータ』の原作は、ミステリー小説でおなじみの東野圭吾の同名小説です。おおまかなストーリーは同じですが、映画と原作では大きく異なる点が何点かあるためご紹介、ネタバレしていきます。あらすじ同様、『プラチナデータ』の真相のネタバレを含みますのでご注意ください。

「スズラン」がいない?

原作では「スズラン」という女の子が重要人物となっていますが、映画版では登場しません。スズランはリュウが描いていた女の子の絵のモデルであり、いつもアトリエでリュウと一緒にいたというリュウの頭の中にだけ存在する幻の女の子です。映画では、早樹がモデルとされており、モーグルが隠されていた絵に描かれていた女の子です。

そして、神楽が逃走するときに一緒に行動します。原作ではスズランとリュウが恋愛関係にあるという設定になっています。教会で結婚式のまねごとをするなど、ロマンチックな描写があります。しかし映画ではこの描写はなくリュウと恋人なのは早樹ということになっています。原作では、ストーリーが進むにつれ、スズランはリュウの頭の中で作り出した蓼科早樹であったとわかります。

犯人の水上は本当は男?

『プラチナデータ』の連続猟奇殺人事件の黒幕の水上江利子は、映画では女性ですが、原作では水上洋次郎という男性です。新世紀大学病院の脳神経外科の教授であり、神楽龍平と蓼科早樹の担当医であるという設定は同じです。

犯人の殺人の動機

映画版の犯人の水上江利子は「優れた遺伝子を持つ人間だけが生きる資格を持つ」という動機のもとに殺人を行っていきましたが、原作の犯人の水上洋次郎の動機はもっと残酷です。

原作では、水上は「電気トリップ」という刺激的な快楽を味わうことができる装置を制作し、殺人はその装置のための実験でした。水上はその装置を使って人間の精神を操り、その結果権力を握り世界をも操ろうとしていました。そして人の心を操れる方法を試したいという科学者としての本能から殺人という実験を行いました。蓼科兄弟の殺害動機については、プラチナデータの真相に近づきすぎたからという点で映画版と同じです。

神楽が自分を犯人と確信するデータを見たシーン

原作では、神楽が自分を蓼科兄弟殺害の犯人だと確信するデータを見たのは、料亭で食事中に携帯に送られてきたシーンとなっています。映画版では、自身かDNA検索システムによって犯人のDNAを調べ、大画面に神楽のDNAデータと一致する結果が映し出されるシーンとなってます。

神楽の父が自殺した理由

映画版では、機械がコピーした贋作が出回るようになり、さらに龍平が贋作と知らずに「お父さんの作った中でこれが一番好きだよ」と言ったことにショックを受けて自殺したと描かれています。しかし原作では、自分の作品は本物か贋作か絶対に見分けられるという確信を持っていた父がTV番組に出演し、すべて偽物なのにもかかわらず自分が作ったものだと言い張ってしまい、見分けられなかった自分に失望して自殺しています。

リュウが描いている絵が父の手であると気づくシーン

映画版では、リュウが描いている絵について、神楽の夢の中でリュウが神楽にあっさりと伝えていますが、原作では神楽の考え方を変える重要なシーンとなっています。

原作では、神楽が逃亡中に出会った山奥で暮らしている陶芸家の作業を見て、その陶芸家の「思いは必ず手に伝わる。その手が土を形ず来る。」という言葉を聞いて、リュウの描いている手が父の手であると気づきます。

神楽は、父の死によって、人間の心は脆く、父の作品でさえデータの集積に過ぎなかった、データこそがすべてだと確信していました。しかし、リュウは、父の手にこそ価値がある、その形だけをまねたとしても意味はないと神楽に伝えるべく、父の手を描き続けました。

プラチナデータのあらすじネタバレ

舞台は2017年の日本。極秘に集めらた日本国民のDNAデータから犯人を特定する、最先端のDNA操作が行われようとしていました。その名も「DNA検索システム」。主人公の神楽龍平は、そんなDNAデータにより数々の難事件を解決してきた天才科学者です。そかし、次々と起こる猟奇殺人事件の犯人のDNAデータは神楽の所有するデータにはなく「NF(NotFound)13」と呼ばれました。

そんな中、数学者の蓼科早樹とその兄の蓼科耕作が殺害されるという事件が起きます。彼らはDNA検索システムの開発者です。そんな彼女とその兄は、早樹の担当医の水上江利子が勤務する大学病院にこもり研究をしており、そこが殺害現場となりました。しかし、その殺害現場で研修されたDNAデータは、神楽龍平のものと一致してしまうのです。そうして神楽は蓼科兄弟殺害の容疑者として警察に追われる身となってしまいます。

神楽は警察から身を隠します。神楽を追うのは刑事の浅間玲司です。間一髪で逃走に成功し、警視庁特殊解析研究所のの研究員で神楽の同僚の白鳥里沙に手を借りて逃走を続けます。彼女は「モーグル」という、今までのDNA捜査の欠点を補うシステムが開発されたことを知ったアメリカ政府が送ったスパイだったのです。里沙は「モーグル」について調べるため、神楽に「モーグル」を見つけるように指示し、彼の逃走をに協力します。

神楽について調べていくうちに、彼には「リュウ」というもう一つの人格があることに気づきます。神楽は父の死をきっかけに別人格の「リュウ」が出現するようになりました。そんな中、NF13のDNAデータを研究所から持ち出そうとした白鳥里沙が殺されてしまいます。浅間は里沙の殺害現場から神楽が犯人ではないとにらみ、神楽と協力して捜査にあたることになります。

神楽は別人格のリュウが犯人ではないかと疑いますが、彼と殺された蓼科早樹と恋人のような特別な関係にありました。父親を亡くし心を閉ざしたリュウとサヴァン症候群によって心を閉ざす早樹は、両名の担当医である水上江利子のもとで出会い、心を許せる数少ない存在となりました。そんな特別な相手を殺すわけがないとリュウを容疑者から外した神楽と浅間は、リュウのアトリエを調べ、そこでモーグルの真相に辿り着きます。

モーグルとはDNAデータを選別し、NF13を除外するシステムでした。そしてモーグルにはNF13をはじめとする政治家や官僚などの権力者たちのDNAデータが記憶されており、これらのデータが「プラチナデータ」だったのです。「プラチナデータ」を検索できないNF(Not Found)とするように作られ、国家機密とされていたのです。

神楽と浅間は、DNA検索システムとモーグルを使って蓼科兄弟を殺した犯人を特定します。それは大学病院に勤め、神楽・リュウと早樹の担当医だった水上江利子でした。彼女は完璧な遺伝子を作る研究をしており、そのために行っていた猟奇殺人の犯人であることを早樹に知られたため、早樹を殺害しました。そのことを知った神楽は水上の元に訪れます。

そして人格がリュウに代わり、事件の真相を知った彼は、水上に銃で殺されそうになったところで返り討ちにし、水上を殺害します。その後の取り調べで浅間は、もともとの人格は神楽龍平ではなくリュウであることを、神楽に告げます。

プラチナデータの感想や評価は?

映画『プラチナデータ』を見た人の感想や評価をいくつかご紹介していきます。原作との違いに違和感を覚えた意見もあるようです。

キャストの豪華さについ目が行ってしまいますが、主人公神楽龍平を初め、各登場人物についての細かい描写もこの映画の魅力となっています。

『プラチナデータ』を観ました。逃走劇と謎解きがダイナミックに描かれている一方で、本作のテーマである「DNA捜査」の思想とエゴがリアルに描かれていました。主演の二宮の演技(特に二重人格の場面)は良かった。

神楽と浅間率いる捜査官との逃走劇は圧巻です。神楽がトラックの荷台に飛び乗るシーンや、捜査官が運転する車と神楽か乗るバイクのダイナミックなカーチェイスは見どころの一つです。

プラチナデータのあらすじや感想まとめ

本記事では、映画『プラチナデータ』のあらすじやキャストのネタバレ、感想や評価の紹介をしていきましたがいかがだったでしょうか!DNA捜査やプラチナデータをめぐり、愛と謎が渦巻くサスペンスは必見です。また、豪華キャストの名演技も見どころです。本記事を見て『プラチナデータ』について興味をもっていただけたら幸いです。ぜひ一度、『プラチナデータ』をご覧ください!

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