2018年09月26日公開
2018年09月26日更新
グレイテスト・ショーマンとラ・ラ・ランドの共通点は?違いも徹底比較
今回は映画「ラ・ラ・ランド」と「グレイテスト・ショーマン」を徹底比較します!アカデミー賞最多14部門でノミネート、全6部門で受賞を果たした映画「ラ・ラ・ランド」(2017年2月日本公開)と、賞は無冠に終わったが日本では公開初日から大ヒットを記録し、サウンドトラックも人気となった「グレイテスト・ショーマン」(2018年2月公開)は、どんな共通点があるのでしょうか?違いも徹底比較します。
目次
グレイテスト・ショーマンとラ・ラ・ランドの共通点に迫る!
2017年2月、日本で映画「ラ・ラ・ランド」が公開され大ヒットとなりました。そのちょうど1年後、あの感動をもう一度、同じミュージカル映画として「グレイテスト・ショーマン」が公開となりました。2作の共通点や違いを徹底比較していきます。
出典: https://note.mu
ミュージカル映画は好き嫌いが分かれると言われますが、「ラ・ラ・ランド」と「グレイテスト・ショーマン」は、じわじわとファンを増やしロングランヒットを記録している作品です。特に日本では、ミュージカル映画がヒットするという傾向もあるようです。
グレイテスト・ショーマンとは?
日本での「ラ・ラ・ランド」の大ヒットにより、同じミュージカル映画ということで「グレイテスト・ショーマン」も、公開前から注目を集めました。豪華なキャストと実話をもとにした作品という点にも注目です。
グレイテスト・ショーマンのあらすじ(はじまり)
P.Tバーナムは、金銭的には貧しいながらも、妻と子供たちと幸せに暮らしていました。貧しい生活から家族を救うために、バーナムは様々な仕事に手を出します。そして、たどり着いたのが町中の変わり者を集めたショービジネスだったのです。
メンバーは、小人、巨人、髭のはえた太った女性など、これまで世間から差別を受けていた個性の強い人ばかりです。彼らはコンプレックスを魅力へ変え、自分の得意分野を活かし、どんどん人気者になっていきます。
グレイテスト・ショーマンのあらすじ(サーカス団へ)
しかし、ショーの興行収入が増えれば増える程、批判家からはペテン師だと罵られ、町から出ていけと騒動になります。そこでバーナムは、劇作家のフィリップをパートナーとしてむかえ、より格式のあるサーカス団として成長していくのです。
グレイテスト・ショーマンのあらすじ(本当に大切な事)
劇作家のフィリップをパートナーにし、人気サーカス団として地位を確立したかにみえたバーナムは、ひとりの魅力的な女性と出会います。彼女の才能を多くの人に知ってもらいたい、バーナムのショービジネスの炎が燃え上がります。夢中になり周りを見失ったバーナムは、家族やメンバーとの距離が離れていくことに気づきません。すべてを失って、最後に残るものは何でしょうか?
グレイテスト・ショーマンは実話?
「グレイテスト・ショーマン」の主人公のモデルは、「P・T・バーナム(フィニアス・テイラー・バーナム)」です。1810年生まれのバーナムは、アメリカの興行師として名を馳せた人物で、ショービジネスの概念を生み出した第一人者です。誰もが「オンリーワン」で輝けることを、エンターテインメントの世界で証明し、人々に勇気と人生の豊かさを与えた人物です。
グレイテスト・ショーマンのキャストを紹介
主演は『レ・ミゼラブル』で迫力ある歌声で観客を魅了した、ヒュー・ジャックマンが努めます。バーナムのビジネスパートナーであるフィリップ・カーライル役は、『ハイスクール・ミュージカル』で大ブレイクのザック・エフロンが、バーナムの妻チャリティ役には、名作ミュージカル「キャバレー」でブロードウェイでの経験もある、ミシェル・ウィリアムズが共演しています。
グレイテスト・ショーマンの評価は?
アカデミー賞では無冠に終わった『グレイテスト・ショーマン』ですが、映画を観た皆さんの感想や評判はどのようなものだったのでしょうか?また、ミュージカル映画ということもあり、サウンドトラックの評判も気になるところです。
今更やけど #グレイテストショーマン をレンタルして観た。
— 田中ステイサム@slumdog (@tanaka_Statham) September 23, 2018
ミュージカル映画ってなんとなく抵抗があったが感動した!#thisisme を歌い出すシーンで涙が溢れてきた。
ラストシーンの #TheGreatestShow で鳥肌が立った。
久しぶりに最高の映画に出会えた気がした。
やはり何といっても、劇中歌に感動したという意見が多く見られました。映画のサウンドトラックは、2018年1月のオリコンではアルバムランキングで総合1位を獲得したほどです。映画のサントラが1位になったのは、『アナと雪の女王』のサントラ以来3年9ヵ月ぶりとのことです。
何度見ても観てるうちに
— ⊿こたつねこ。 (@Kotatsuneko46) September 21, 2018
体と心が動きだし
見た後幸せな気持ちになります。#グレイテストショーマン pic.twitter.com/DBUQTZH4go
何度観ても感動するという、リピーターのみなさんも多いようです。役者の皆さんの演技もさることながら、何度みても新たな発見があり、何度見ても歌に感動するミュージカル映画と評判です。
ラ・ラ・ランドとは?
『ラ・ラ・ランド』は、アカデミー賞最多14部門でノミネートを果たしたミュージカル映画ということもあり、日本公開を待ち望んで観たという人も多かったのではないでしょうか?
ラ・ラ・ランドのあらすじ(夢を追いかけて)
映画の舞台はLA、ラ・ラ・ランドです。誰もが夢を追いかけ集まる街で、二人の若者が何度も重なる偶然で恋に落ちます。これは運命の出会いなのでしょうか?時代の流れと共に、2人は夢を追うことに疲れ、夢と現実に折り合いをつける生活になっていきます。
ラ・ラ・ランドのあらすじ(二人の距離)
出典: https://wired.jp
ミアは、女優になる夢の第一歩として一人舞台に力を注ぎます。一方セブは、ジャズピアニストの夢を持ちながらも、大衆受けする音楽でバンド活動をしていました。忙しくなるセブはミアの夢を応援するものの、二人の距離は次第に離れていってしまうのです。
ラ・ラ・ランドのあらすじ(二人の決断)
自分の夢に向けて着実にチャンスを掴んでいくミア、やっぱりジャズをやりたいと原点に戻るセブ、二人はまた運命的な出会いをします。夢を実現できる人はほんの一握りかもしれません。それでも、夢をあきらめず、自分を信じて前に進んだ二人の未来はどうなったのでしょうか?
ラ・ラ・ランドのキャストを紹介
主人公ミアを演じるのは、『アメイジング・スパイダーマン』のエマ・ストーンです。この作品に向けて、ジャズダンス、社交ダンス、タップダンスの特訓をして役に臨んだそうです。もう一人の主人公セブは、『きみに読む物語』のライアン・ゴズリングが演じています。彼はミュージカル映画は初主演にもかかわらず、ピアノ演奏も自分でやるほどの努力家ということです。
ラ・ラ・ランドの評価は?
数々の賞も総なめ、日本でも大ヒットとなった『ラ・ラ・ランド』ですが、観た人の感想、評価はどのようなものだったのでしょうか?二人のフレッシュな演技と、昔の映画へのオマージュも感じさせるシーンに注目が集まりました。
今更ながらララランド見ました!
— ゆい👗 (@YuiPin93) September 14, 2018
エマ・ストーンの透明感のある歌声素敵で衣装、景色全てがお洒落な映画でした(⊙⊙)
ただ私的には歌がもうちょっと見たかった欲があります(・x・)#ララランド#映画好きと繋がりたい #映画好きな人と繋がりたい #映画記録 pic.twitter.com/r9xfS8b7WY
主人公のミアの衣装が可愛い、景色が素敵など女性の意見が多かったです。ノスタルジックな街並みと、ビビットな色のドレス、そして運命の出会い、女性は誰もが憧れるシーンなのではないでしょうか?時代が曖昧な物語は、現代の恋愛にも通じるところがあり、感情移入しやすいと評判です。
『ララランド』
— 映画レビューマン (@film_reviewman) August 29, 2018
古き良きミュージカルのオマージュの数々に魅了される。本作が好きな人は『雨に唄えば』『パリの恋人』などもきっとお気に召すだろう。エンディングは賛否が分かれるようだがあの小さな微笑み1つに物語が込められているのでは。#ララランド #LaLaLand
ミュージカル映画ということで、ストーリーはもちろん、ダンスシーンが素敵だったという意見も多いようです。特に、二人が夕暮れにLAの景色をバックにタップダンスを踊るシーンは『雨に唄えば』を思い起させます。
グレイテスト・ショーマンとラ・ラ・ランドの共通点は?
グレイテスト・ショーマンとラ・ラ・ランド/公開日の共通点とは?
『グレイテスト・ショーマン』と『ラ・ラ・ランド』の共通点は、共にミュージカル映画ということはもちろんですが、他にもいくつか共通点があります。
まずは、公開日が近いという点にも注目です。日本で『ラ・ラ・ランド』は2017年2月公開、一方『グレイテスト・ショーマン』は、ちょうど1年後の2018年2月に公開になっています。どちらも未だに人気があるのは、良質なミュージカル映画が次々と公開になり、相乗効果をもたらした結果かもしれません。
グレイテスト・ショーマンとラ・ラ・ランド/歌詞を手掛けた人が同じ
どちらのミュージカルも「ベンジ・パセック」と「ジャスティン・ポール」のコンビが歌詞を手掛けています。作曲が違うので雰囲気は違いますが、ストーリーに合わせた歌詞の仕上がりが特徴的です。二人は大学時代からの友人で、2012年にはオフ・ブロードウェイ上演の『ドッグファイト』で作曲賞にノミネート、さらに翌年にはトニー賞で「A Christmas Story: The Musical」で作曲賞にノミネートされた実力派コンビです。
グレイテスト・ショーマンとラ・ラ・ランド/ミュージカルという共通点
なんと言っても大きな共通点は、どちらの映画もミュージカルということです。それぞれに、印象に残るシーンと楽曲があります。『グレイテスト・ショーマン』では、髭の女・レティ役のキアラ・セトルが歌う「This is me」が、評判を呼びました。『ラ・ラ・ランド』では、セブとミアがお互いを知っていくシーンで使われる「City of stars」が、ゴールデングローブ賞の主題歌賞を受賞しています。
グレイテスト・ショーマンとラ・ラ・ランドの違いは?
グレイテスト・ショーマンとラ・ラ・ランド/監督を比較
出典: https://eiga.com
『グレイテスト・ショーマン』の監督は、マイケル・グレイシーです。これまでは、PVやCMなどのクリエーターとして活躍していましたが、この作品が長編映画監督デビューとなります。現在、人気漫画「NARUTO」の実写映画化を手掛けている最中でその公開も注目されています。
『ラ・ラ・ランド』の監督は、デイミアン・チャゼルです。2014年公開映画、ジャズドラマーの苦悩を描いた『セッション』が有名です。また脚本家としても多くの作品を残しています。1985年生まれのハーバード大学卒と、若き才能に今後の期待も大きい監督です。来年公開予定の『ファースト・マン』にも注目です。
グレイテスト・ショーマンとラ・ラ・ランド/構成の違いを比較
二つの映画の違う点として、作品のテイストの違いがあげられます。『グレイテスト・ショーマン』は、ビジュアル重視で、豪華で迫力ある映像がポイントですが、『ラ・ラ・ランド』は、ストーリー性が強く、ジャズともとれる、おしゃれなサウンドと色合いが特徴です。
グレイテスト・ショーマンとラ・ラ・ランド/脚本家の違いを比較
『グレイテスト・ショーマン』の脚本を手掛けるのは、ミュージカル映画『シカゴ』の脚本、実写版の『美女と野獣』の監督、ビル・コンドンとテレビドラマ『Sex and the City』制作総指揮のジェニー・ピックスが担当しています。『ラ・ラ・ランド』は監督デイミアン・チャゼル本人が担当しています。
グレイテスト・ショーマンとラ・ラ・ランド/作曲者の違いを比較
『グレイテスト・ショーマン』はベンジ・パセックとジャスティン・ポールが作曲も手掛けています。『ラ・ラ・ランド』の作曲家は、ジャスティン・ハーウィッツです。収録曲の「City of Stars」はアカデミー歌曲賞を受賞しています。
グレイテスト・ショーマンとラ・ラ・ランドの共通点まとめ
今回は、映画『グレイテスト・ショーマン』と『ラ・ラ・ランド』の共通点、違いをまとめてみました。公開当初は「ラ・ラ・ランドの制作陣が贈る」など、共通点がピックアップされ宣伝となりましたが、案外違う点の方が多いようです。どちらも人気の高いミュージカル映画です。二作品を比較しながら鑑賞するのも楽しいかもしれません。