DESTINY鎌倉ものがたりをネタバレ!映画のあらすじ・結末と感想まとめ

2017年の12月に公開された映画『DESTINY鎌倉ものがたり』。妖怪が人間と共存する町・鎌倉を舞台に、主人公である一色正和が妻・亜紀子を描いた邦画の傑作とされています。既に映画の公開は終わっているものの、映画を見たファンからの評価が高く、今だ人気の作品。今回は『DESTINY鎌倉』の結末までのあらすじをネタバレ紹介します。『DESTINY鎌倉ものがたり』はいったいどんな物語なのでしょうか?映画を観たファンのネタバレ感想なども併せて紹介していきます。

DESTINY鎌倉ものがたりをネタバレ!映画のあらすじ・結末と感想まとめのイメージ

目次

  1. DESTINY鎌倉ものがたりのあらすじとは?感想や結末もネタバレ紹介!
  2. DESTINY鎌倉ものがたりとは?
  3. DESTINY鎌倉ものがたりの映画あらすじをネタバレ紹介!
  4. DESTINY鎌倉ものがたりの映画結末をネタバレ紹介!
  5. DESTINY鎌倉ものがたりの疑問点を考察!亜紀子にはなぜ死神が見えた?
  6. DESTINY鎌倉ものがたりを見た人の感想を紹介!
  7. DESTINY鎌倉ものがたりの原作漫画も要チェック!
  8. DESTINY鎌倉ものがたりのネタバレまとめ!

DESTINY鎌倉ものがたりのあらすじとは?感想や結末もネタバレ紹介!

とある夫婦の生活を描いた映画『DESTINY鎌倉ものがたり』。映画のタイトルの通り、物語の舞台は鎌倉となっています。しかし、その舞台となっている鎌倉は、通常の世界と異なり、妖怪や幽霊が人間と共存する、少し不思議な世界でした。そんな不思議な世界を描いた『DESTINY鎌倉ものがたり』は、2017年に公開された映画となっています。

公開から時間が経っているものの、Amazonや映画評論サイトでの口コミは未だ好評なまま。不思議な世界観や、キャストの演技力の高さ、そしてストーリー展開等、様々な部分で高く評価されています。一部のファンからは邦画の傑作という声も。今回は未だ高く評価され続けている映画『DESTINY鎌倉ものがたり』の結末までのあらすじをネタバレを含みながら紹介していきます。

『DESTINY鎌倉ものがたり』とは一体どのようなストーリーなのか、また、どんな結末となっているのでしょうか?ネタバレを多分に含むあらすじ紹介となりますので、ネタバレが苦手な方や『DESTINY鎌倉ものがたり』の結末を見ていない方は充分ご注意ください。

映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」公式サイト

DESTINY鎌倉ものがたりとは?

『DESTINY鎌倉ものがたり』のネタバレあらすじを紹介する前に、まず『DESTINY鎌倉ものがたり』の情報について説明していきます。基本情報として、『DESTINY鎌倉ものがたり』が公開されたのは2017年の12月。主演は映画『ゴールデンスランバー』やドラマ『半沢直樹』に出演した堺雅人さんと、映画『怒り』やドラマ『過保護のカホコ』に出演した高畑充希さんとなっています。

また、助演には映画『ALWAYS三丁目の夕日』や『土竜の唄』に出演した堤真一さんが登場するなど、キャストが豪華な映画として話題となりました。同時に、映画の予告が放映される時点で、舞台が鎌倉であることや妖怪が幽霊が登場する物語である事が明らかにされており、CGが多用されるということが注目され、話題となっています。

原作は漫画

予告が公開された時点で注目を集めていた映画『DESTINY鎌倉ものがたり』。冒険ファンタジー作品として注目を集めることとなりましたが、この映画には原作が存在しています。その原作というのは1984年から『漫画アクション』で連載が開始された漫画作品。2000年以降は『まんがタウン』に移籍し、現在に至るまで『鎌倉ものがたり』というタイトルで連載されています。

原作の漫画はミステリー作品としての要素も強いものの、映画同様妖怪や幽霊が登場しており、どちらかと言えば怪談や人情物として扱われているようです。また、連載当時は残酷な描写もされていたそうですが、『まんがタウン』へ移籍した後はそういった描写が減少。同時に時事問題や流行等が物語に取り入れられるようになったと言われています。

長年連載しているだけあって、コミックスも様々な形態で発行されています。単純に第1話から最新話までを収めた通常版コミックスに加え、文庫版やコンビニコミック版の他、傑作選やエピソード集まで。中には、映画『DESTINY鎌倉ものがたり』の原型となったエピソードを特集しているものもあるそうです。

監督は山崎貴さん

コミックスを原作とした映画『DESTINY鎌倉ものがたり』。その監督を務めたのは山崎貴さんです。山崎監督は『DESTINY鎌倉ものがたり』以前にも人気作を作成しており、中でも『ALWAYS三丁目の夕日』は邦画界の中でもかなりの人気を誇る有名作品でもあります。山崎監督は長野県出身で、元々はCMや映画でミニチュア作成を担当していたそうです。

また、映画『大病人』や『静かな生活』などではSFXを担当し、活躍されていました。映画監督としては『ジュブナイル』がデビュー作とされていますが、元々はオリジナル作品である『鵺/NUE』の撮影を予定していたものの、予算などの面から断念せざるを得なかったという経歴があります。先程タイトルを挙げた『ALWAYS三丁目の夕日』では日本アカデミー賞を受賞。

その後『永遠の0』や『STAND BY ME ドラえもん』等の話題さくも作成しており、映画ファンの中には日本有数の映画監督と評価している方もいらっしゃるようです。

映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』 (@kamakura1209) | Twitter

DESTINY鎌倉ものがたりの映画あらすじをネタバレ紹介!

ここまでで『DESTINY鎌倉ものがたり』がどんな映画作品なのか、概要情報を紹介いたしました。ここからは映画本編のあらすじについてネタバレを交えながら紹介していきます。冒頭で既に触れましたが、『DESTINY鎌倉ものがたり』の物語の舞台は鎌倉となります。レトロな雰囲気を残している作品ですので、1980年代~1990年代が舞台だと考えるファンもいらっしゃるようですが、正確な時代背景は分かっていません。

主人公達が暮らしている鎌倉は、基本的には現実世界の日本と同じようですが、ただ1つ違う要素が。それは人間と妖怪や幽霊が共存しているという点です。元々鎌倉に住まいを構えてる人達にとって、妖怪や幽霊を目にするのは日常茶飯事のようですが、外から鎌倉へ来た人達にとって、妖怪や幽霊はなじみないものとして描かれているので、どうやら物語の舞台となった鎌倉だけが特殊な土地であるようです。

主人公は小説家の一色正和

ここからは『DESTINY鎌倉ものがたり』についてネタバレを含みながら、物語のあらすじを具体的に紹介していきます。まずは『DESTINY鎌倉ものがたり』の序盤のあらすじとなります。ネタバレを含みますので、苦手な方はご注意ください。

『DESTINY鎌倉ものがたり』の主人公は小説家の一色正和という人物になります。この人物が結婚し、新婚旅行を終えて妻と共に鎌倉の家へ帰ってくるところから物語がスタート。正和の妻となった亜紀子は、元々は小説家正和の担当編集者であり、そこから交際が始まったという設定となっています。

家に到着すると、亜希子は自分が鎌倉に嫁いできたということを実感します。すると、玄関前に立つ自分の目の前を謎の生物が横切って行きました。「今の何?」と戸惑う亜紀子に、正和はどうとでもないような感じで「ここは鎌倉だぜ?そりゃ河童くらいいるさ」と返答。この返事を亜紀子は最初こそ単なる冗談と受け取っていましたが、やがて正和の言葉を信じるようになり、その日の夜は1人でトイレに行くことができなくなりました。

引っ越し先の鎌倉では幽霊や妖怪が人間と共存していた

怖がり屋の亜紀子でしたが、鎌倉では次々と不思議な事が起こります。ある夜、正和と亜紀子は出かけた先で夜市が行われているのを見かけました。珍しいもを見たと喜ぶ亜紀子とは対照的に、正和の反応はいまいち。しかし亜紀子に促され、結局は夜市を見て回る事になります。夜市に出品されている品物はどれもこれも見かけない物ばかり。それどころか、客も普通の人間とは違う姿をしている者もいました。

見慣れない商品や、変わった姿をしている客にはしゃぐ亜紀子。客については「仮装してる人もいるよ」と解釈していたようです。そんな中、一色夫妻に話しかける一人の老女が。どうやら正和の知り合いらしく、亜希子もその老女と挨拶を交わします。一通り会話を終えた後、正和はその老女が近所に住んでいた知り合いであった事、そして数年前既に亡くなっていた事を明かしました。

正和の話す内容を俄かに信じられない亜紀子は、河童を見かけた時同様、正和の冗談だと受け取りますが、正和の表情を見て、冗談ではない事を悟ります。河童を見た日はトイレへ正和を同行させる程怖がった亜紀子でしたが鎌倉での暮らしを続けるうちに、妖怪や幽霊の存在を徐々に受け入れるようになっており、戸惑いの表情を見せつつもやごく自然に妖怪とも会話するようになります。

その後夜市で見かけた老女が、自分の近々夫が永眠する事を知り、その身の世話をするためにこの世に留まっていた事を知ります。その過程で正和が複雑な環境で生まれ育ったことや、妖怪の持ちものや魔界の食べ物などについても知るように。正和との仲をますます深めていくようになりました。

ある日貧乏神が家に憑りついてしまう

ここからは『DESTINY鎌倉ものがたり』の中盤以降のあらすじとなります。妖怪や幽霊がいる生活にもすっかり慣れた亜紀子。一色夫妻は仲睦まじく過ごしていましたが、ある日を境にトラブルが重なって発生するようになります。その原因は一色家に憑りついた貧乏神でした。災難が重なり、精神的に参っていた正和は、貧乏神を即座に追い出そうとしますが、対照的に亜紀子は貧乏神との生活を受け入れるようになります。

貧乏神を追い出すどころか、貧乏神の食事まで用意する亜紀子。正和はそんな亜紀子に難色を示しますが、亜希子は「まあまあ」となだめるだけで、その姿勢を崩しません。そんな亜紀子の態度に、貧乏神は感動し、果ては泣きだしてしまいます。「こんなふうに接してくれたのはあんただけだ」と言って亜紀子に感謝する貧乏神。「せめてあんたに何かしたい」といって貧乏神は持ち物の中から茶碗を亜紀子へと差し出します。

しかし亜紀子は「大切なものなんじゃないの?」「一方的に貰うなんてできない」と言って、「貰う」という事を拒否。代わりに、自身が持っていた茶碗を持ちだし茶碗の交換を申し出ます。貧乏神はますます感動し、その申し出を快く受け取る事にしました。しかしそんな2人の微笑ましいやり取りも直ぐに終わりを迎えます。貧乏神は「次に憑かないといけないところがある」と言って、一色家を後にしてしまったのです。

亜紀子に異変が

数々のトラブルを乗り越えながらも夫婦仲良く生活してきた一色夫妻。しかしながら、ある日亜紀子の体に異変が起きてしまいます。その日たまたま正和は外の居酒屋でお酒を飲んでおり、家には亜希子しかいませんでした。ところが、出版社から「明日〆切の仕事を頼みたい」という無茶な依頼の電話が家へとかかってきます。明日〆切という事は、時間がありません。亜紀子は正和のいる居酒屋へと大慌てで向かいました。

居酒屋へと向かう途中の怪談で、何かに足を取られて転んでしまう亜紀子。しかし立ち止まる事はなく、亜希子は正和の元へと向かいます。ようやくたどり着いた居酒屋で正和に要件を伝えると、正和は「やるよ。所詮僕はそれくらいのレベルの作家だよチクショー!」と嘆きの言葉を残してその場を走り去ります。しかし、残された亜紀子は首を傾げました。

どうやら亜紀子は自分の体に違和感を覚えたようです。その事を知らない正和は依頼された仕事を家で必死にこなしました。〆切である次の日には何とか間に合い、ホッとした正和ですが、その日から体調を崩すようになります。体調を崩しがちな正和でしたが、ある日再び居酒屋へ。しかし、その居酒屋の女将から「よくない物が憑いている」と言われ、お札を受け取る事になりました。

「疲れているだけ」と正和は主張しましたが、最終的には女将のアドバイスを聞き入れ、貰ったお札を玄関へと貼り付けることに。すると、なんとそのお札の効果で亜紀子が玄関から弾き飛ばされてしまいます。驚く正和でしたが、亜紀子は居酒屋へと向かう途中の階段で転んだ際、肉体と魂とが分かれてしまったという事を話します。今正和の目の前にいるのは、亜紀子の魂だけであって、肉体は伴っていないと言うのです。

亜紀子は死神に連れられ黄泉の国へ行ってしまう

ここからはいよいよ『DESTINY鎌倉ものがたり』の佳境についてのネタバレあらすじ紹介となります。ネタバレを多分に含みますので、どんな映画なのか、まだご覧になっていない方はご注意ください。

慌てて肉体を探しに行こうとしますが、そんな矢先、死神がやってきて亜希子の魂を迎えに来たと告げます。始めは抵抗していた一色夫妻ですが、幽霊が実体化するには生命エネルギーを身近な人間から得なくてはなりません。正和が体調を崩していたのは、亜紀子が実体化する為に正和から生命エネルギーを少しずつ奪っていたからだという事に考え至ります。

正和の生命エネルギーを奪うという事は、正和の残りの寿命を奪う事と同義です。始めこそ正和と離れることに難色を示していた亜紀子でしたが、「先生の人生を貰いながら生活なんてできない」と黄泉の国へ行くことを決意します。ただ、正和はやはりそんな事を受け止めきれません。黄泉の国へと向かう亜紀子と死神を追いかけます。

しかし、知らない内に亜紀子へ生命エネルギーを渡していた正和は途中で咳き込み、動くことができなくなってしまいました。そうしている内に、死神と亜紀子は黄泉の国へ。1人遺された正和は悲しみ嘆きます。

行方不明になっていた亜紀子の肉体を発見!

1人悲しみに暮れる正和でしたが、死神は「(亜紀子の)寿命は尽きていなかったから、肉体さえ見つかればこの世に戻ってくることができるかもしれない」という事を正和に話していました。体力・気力を取り戻した正和は大急ぎで亜紀子の肉体を捜し始めます。

亜紀子の肉体を捜すにあたって、正和は鎌倉署の心霊捜査課に協力を依頼。心霊捜査課の能力により、亜紀子の肉体を見つけ出すことに成功します。亜紀子の肉体は、なんと別の家庭でごく普通の生活を送っていました。亜紀子の肉体に、これは一体どういう事なのかを尋ねると、家族に未練を残し亡くなった女性が、「たまたま魂の抜けた状態の亜紀子の体を発見した」、そして「肉体を使用して家族の元へと戻った」と答えます。

事情を知り、女性の幽霊に激怒する正和でしたが、亜紀子の肉体を無事取り戻すことができました。問題は黄泉の国へどうやって行くのか、という事です。しかし、正和の家の物置にあった、甲滝五四朗という人物の書いた原稿に、黄泉の国への行き方が書いてある事を思い出します。ここまでが『DESTINY鎌倉ものがたり』の中盤終わりまでのネタバレあらすじとなります。

DESTINY鎌倉ものがたりの映画結末をネタバレ紹介!

ここまでで、『DESTINY鎌倉ものがたり』の中盤までのあらすじを、ネタバレを交えながら紹介しました。ここからは映画結末までのネタバレあらすじとなります。

『DESTINY鎌倉ものがたり』の終盤から最終局面までのネタバレあらすじとなりますので、ネタバレが苦手な方や、映画を結末まで観ていない方は充分にご注意ください。

亜紀子の魂を取り戻す為に正和も黄泉の国へ

甲滝五四朗の原稿を読むことによって、黄泉の国への行き方を知った正和。しかし、その原稿には生き方は書いてありますが、黄泉の国から現世へと返ってくる方法は書かれていません。それでも正和の決意は揺らぎませんでした。正和は「黄泉の国へ行ったら、甲滝五四朗から現世への帰り方を訊ねる」と決意し、いよいよ黄泉の国へと旅立ちます。

黄泉の国へ行く列車に乗り込んだ正和ですが、亜紀子を黄泉の国へと連れて行った死神に見つかります。死神は死ぬ予定ではない正和の乗車に苦言を呈しますが、正和から亜紀子の肉体が見つかった事を聞くと、協力的な発言をしてくれるように。亜紀子の魂が肉体から抜け出してしまったきっかけを作ったのが、天頭鬼という鬼の手下によるものだという情報を正和へ教えてくれます。

また、甲滝五四朗の住所についても訊ねてみると、死神は快く教えてくれます。そうして甲滝五四朗の黄泉の国での住まいにたどり着いた正和。そこで甲滝五四朗の正体が、こっそり小説を執筆していた自分の父親である事を知ります。甲滝五四朗について、母の浮気相手であると思い込んでいた正和は自分が誤解していた事を知り、安堵の息をつきました。

また、同時に父である甲滝五四朗から天頭鬼との戦い方を教わります。死神が既に話していたことではありますが、黄泉の国は、見るものの受け取り方によって姿形を変える世界となっています。その為、想像力が武器になると父は正和に告げます。作家としての想像力を駆使して戦えば充分に天頭鬼と闘えるというのが正和の父の言い分でした。

天頭鬼との対決

父から戦う為のアドバイスを受け取った正和。一方その頃亜紀子は天頭鬼の城に閉じ込められていました。天頭鬼からはそれなりに歓迎されているようで、綺麗な服や部屋を与えられていますが、正和と引き離されてしまった亜紀子はかなり不服そうな顔をしています。亜紀子を部屋へと押し込めていた天頭鬼は、亜紀子の事を前から狙っていた事を明かしました。

天頭鬼が言うには、正和と亜紀子は前世以前から夫婦であり、何度生まれ変わってもお互い決して離れようとしなかったそうです。亜紀子に前々から片思いしていた天頭鬼は、何度も2人を引き離そうと狙っていたものの、いずれも失敗してしまっていたのです。正和から亜紀子を引き話した天頭鬼は亜紀子へと求婚を迫ります。しかし、正和がそこへ乱入してきました。

父のアドバイスに従い、想像力で天頭鬼に対抗する正和。何もない空間から武器を取り出して天頭鬼の手下を振り払い、亜紀子と共に窓から飛び降ります。足場も何もないところへの飛び降りでしたが、正和の想像力により、足場が出現。また同時に、現世行きの電車を作り出し、2人はそこへと飛び乗ります。しかし天頭鬼はひたすら2人を追いかけ続け、じわじわと距離を詰めてきました。

そしてついには天頭鬼が2人に追いつきます。足場に降りて天頭鬼と対峙する2人。想像力を駆使して正和は天頭鬼と闘いますが、やがてその手に捕らえられ、身動きができない状況へと陥ります。その上で天頭鬼はまた亜紀子へと求婚を迫ります。「(俺と)夫婦にならなければ、こいつの魂を食う」と脅してくるのです。このシーンは映画『DESTINY鎌倉ものがたり』のクライマックスとして知られています。

貧乏神の茶碗

ここからはいよいよ『DESTINY鎌倉ものがたり』の結末に関わるネタバレとなります。既に何度か案内していますが、『DESTINY鎌倉ものがたり』を結末まで観ていない方や、ネタバレが嫌いな方は充分にご注意ください。

正和の魂を食うと脅してくる天頭鬼。正和を守りたい一心で、亜紀子は天頭鬼の妻になる誓いの言葉を口にしようとします。しかし亜紀子が誓いの言葉を口にする寸前、何かが飛んできて、天頭鬼へと攻撃を加えました。一体何事かと目を見張る一色夫妻と天頭鬼。よく見るとそれは、以前貧乏神から受け取った茶碗でした。一色夫妻は驚きましたが、それ以上に驚いたのは天頭鬼です。

「どうしてお前がそれを」「それは神の持ち物だぞ!」と貧乏神の茶碗を見て喚く天頭鬼。天頭鬼であっても、神の持ち物である貧乏神の茶碗には何一つ手出しができないのです。無事天頭鬼の手から逃れた正和は亜紀子と共に逃げようとしますが、正和の想像力で作った現世行きの電車はもう既に破壊されています。どうしたものかと考えていると、貧乏神の茶碗に異変が。

何と茶碗が巨大化し、2人を乗せる乗り物へと変化したのです。巨大化した茶碗に乗った2人は黄泉の国の空を渡ります。途中、たまたま2人を見た死神から「お達者でー!」と見送りの声を受けながら黄泉の国を脱出した2人。貧乏神の茶碗のおかげで、2人は無事現世へとたどり着くことができました。これが『DESTINY鎌倉ものがたり』のクライマックスのネタバレあらすじとなります。

平和な日常を取り戻した2人

ここまでで『DESTINY鎌倉ものがたり』のクライマックスまでのネタバレあらすじを紹介しました。では、この物語の結末は一体どうなったのでしょうか?

大変な目に遭ってしまった一色夫妻ですが、その後は穏やかな日々を送るようになります。その生活風景の中には、修繕された貧乏神の茶碗の姿も。もちろん日常に戻った2人の周囲には相変わらず妖怪や幽霊が何食わぬ顔で生活していますが、その生活を受け入れた亜紀子はその光景を当たり前のものとして受け入れるようになっています。

妖怪や幽霊に囲まれながらも、笑顔溢れる生活を取り戻した2人。これが『DESTINY鎌倉ものがたり』の結末のネタバレあらすじとなります。

DESTINY鎌倉ものがたりの疑問点を考察!亜紀子にはなぜ死神が見えた?

ここまでで『DESTINY鎌倉ものがたり』の結末までのネタバレあらすじを紹介しました。しかし、『DESTINY鎌倉ものがたり』を結末まで観たファンの多くは、ある疑問を持たれるようです。その疑問と言うのは、「亜紀子が何故死神の姿を目視できたのか?」というもの。『DESTINY鎌倉ものがたり』では、妖怪や幽霊は当たり前に存在するものですが、死神は少し異なる存在となっています。

『DESTINY鎌倉ものがたり』に登場する幽霊は、死神を通してとある手続きを行うか、周囲の人間から生命エネルギーを吸収することによって実体化しています。つまり、手続きあるいは生命エネルギーを吸収していれば通常の人間にも目視することができるのです。しかし、死神はそうではありません。通常、人間には目視出来ない存在として描かれています。では、何故亜紀子は死神の姿を黙視することができたのでしょうか?

その理由は夜市で亜紀子が購入した『魔界まつたけ』にあるとされています。ネタバレあらすじの紹介部分では触れませんでしたが、夜市では亜紀子が松茸を購入するシーンが描かれています。更に亜紀子は、その松茸でお味噌汁を作るのですが、その松茸はあくまで『魔界まつたけ』であり、通常の松茸とは異なるものでした。

魔界まつたけで作ったお味噌汁を飲んだ亜紀子は、その後魂が肉体から離れかけてしまいます。このシーンはコメディタッチで描かれていましたが、『DESTINY鎌倉ものがたり』では肉体から魂が離れてしまう事は死ぬこととほぼ同義として扱われています。つまり、亜紀子は魔界まつたけのお味噌汁を飲んだ時点で1度死んでいるのです。その為、通常の人間では見えない死神を目視することができたのだと言われています。

DESTINY鎌倉ものがたりを見た人の感想を紹介!

人間と妖怪、そして幽霊が共存する不思議な世界観や、夫婦の愛を描いている『DESTINY鎌倉ものがたり』。この物語を観た人は、一体どのような感想を持ったのでしょうか?ここからは『DESTINY鎌倉ものがたり』を結末まで鑑賞したファンの感想を紹介していきます。

今回紹介する感想の中には、ネタバレを含む感想もございます。物語の結末に関するネタバレが苦手な方や、ネタバレを見たくない、という方は、ここから先も充分にご注意ください。

不評な感想

まずは不評な感想について紹介します。『DESTINY鎌倉ものがたり』を結末まで観た方の中で、不評な感想として多かったのは「世界観を掴むまでに時間がかかった」というものや「派手さがない」「起承転結の盛り上がりが物足りない」といったものでした。

『DESTINY鎌倉ものがたり』は実写映画でありながらファンタジー用をを含む物語となっていますが、その為『実写映画なのに異世界を描くの?』と混乱する方もいらっしゃったようです。また、ファンタジー要素が濃い作品ではあるものの、派手なアクションシーンがない為、物足りなく感じる方も。不評な感想を持つ方は、以上のような理由で、「いまいち」と感じる方が多いようです。

好評な感想

ここからは好評なネタバレ感想の紹介となります。好評な感想を持ったファンの方からは「夫婦の愛情がよく伝わって来た」「物語の結末を観た後、エンドロールまで楽しい作品だった」「現実離れした世界観なのに、違和感がなかった」という意見が多くあげられていました。また、「伏線が素晴らしい」という声も。

ネタバレあらすじで紹介した貧乏神と茶碗とは別に、『DESTINY鎌倉ものがたり』には実に沢山の伏線が貼られています。特に夜市で売られている小物等について、エンドロールで驚かれた方も多く、映画の結末を観た後で回収される伏線に「感動した」という声があがっています。また、「現実離れした世界観なのに、夫婦の愛情がリアルに表現されている」「大切な人を想う愛情が上手く描かれている」という声も多いようです。

中には、「実写版ジブリ」とおっしゃる方もいるようで、ファンタジーでありながら感動できる作品だと高く評価しているファンもいらっしゃるようです。『DESTINY鎌倉ものがたり』を観た方からは色んな感想が上がっていますが、不評な感想よりも好評な感想が多く見受けられました。

DESTINY鎌倉ものがたりの原作漫画も要チェック!

映画を観た方々から様々な感想が上がっている『DESTINY鎌倉ものがたり』。冒頭でも触れましたが、この映画には原作となる漫画が存在しています。ただ、1984年からの連載ということもあり、既に刊行されている巻数は非常に多く、2018年9月現在の時点で34巻まで発売されています。

映画を観たファンの方の中には「原作も気になるけど、巻数が多すぎて最後まで読み切れる気がしない」という声も上がっていますが、長期連載している作品である為、漫画「鎌倉ものがたり」は実に様々な形態でコミックスが発売されています。中には、映画の元になったエピソードを集めた「『DESTINY鎌倉ものがたり』原作エピソード集」という特集コミックスも。

原作コミックスが気になるものの、全てを読み切る自信がないとおっしゃる方は、まずこちらのエピソード集を読んでみてはいかがでしょうか?もちろん映画のネタバレとなりますので、映画が気になる方は、先に映画を結末まで観た後で読むことをお勧め致します。

DESTINY鎌倉ものがたりのネタバレまとめ!

今回は映画『DESTINY鎌倉ものがたり』について、結末までのあらすじやファンからの感想について、ネタバレを含みながら紹介いたしました。ネタバレ感想紹介の部分でも触れましたが、『DESTINY鎌倉ものがたり』を「実写版ジブリ」と評価するファンもいらっしゃいます。これは決して批判的な感想ではなく、「ファンタジーでありながら、一つの物語が違和感なく成立している」という肯定的な感想でした。

今回のネタバレあらすじ紹介では『DESTINY鎌倉ものがたり』の魅力が伝わるように紹介しましたが、まだまだ触れられなかったエピソードやキャラクターも登場します。もし、このネタバレ記事を読んでしまった方の中で、映画をまだ観ていない方や、ネタバレを読んで映画が気になったとおっしゃる方ががいらっしゃいましたら、是非今からでも『DESTINY鎌倉ものがたり』を鑑賞してみて下さい。

映画には、今回のネタバレ記事だけでは分からない魅力が沢山詰まっています。アクションシーンはあるものの、映画全編を通して愛情あふれる物語となっており、家族全員で楽しむ事のできる映画と評価されていますので、是非。

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