オブリビオンの意味について考察！タイトルの理由や映画のラスト・感想は？

オブリビオンは2013年のアメリカのSFスリラー映画です。大人気俳優トム・クルーズが挑んだSF大作とあって、公開当時から話題を集めました。オブリビオンは謎が謎を呼ぶ展開で観客を引き込む映画です。伏線や隠された意味も考察できるため、見ごたえのあるストーリーとなっています。オブリビオンはそのタイトルの意味や、衝撃のラストの意味にも注目です。

SFスリラー映画として見ごたえのあるオブリビオンですが、そのタイトルの意味が深いと話題です。オブリビオンのタイトルの意味やラストの意味は、見る人によって様々な感想が生まれます。映画オブリビオンを最後まで見れば、感想を誰かと共有してタイトルに隠された意味を語り合いたくなります。ここでは、SFスリラー映画オブリビオンのタイトルの意味やラストシーンの意味、見た人の感想などをご紹介していきます。

オブリビオンは冒頭から謎がたくさんあり、続きが気になると話題のSFスリラーです。そのあらすじを詳しくネタバレしていきます。あらすじを元にオブリビオンのタイトルの意味やラストの意味を考察していきましょう。

2077年、60年前の人類が謎の異星人スカヴの来襲によって核兵器を使用した結果、地球は荒廃してしまっていました。荒廃した地球を後にし、人類の大半は土星の衛星タイタンへ移住していました。そんな地球でジャック・ハーパーはパートナーのヴィクトリア・オルセンと2人で地球に残っています。彼らの任務はスカヴの残党を駆逐するために、地上から地球を監視することでした。ジャックのコードネームは、TECH49です。

空には「テット」という人類の一時避難場所である宇宙ステーションが浮かんでいます。「テット」からくる指令に何の疑いも持たずに任務を遂行するジャックでしたが、夢の中に出てくる在りし日の地球と見知らぬ女性の事が気になっていました。パートナーのヴィクトリアはしっかりと任務をこなし、2週間後にはタイタンへ移住するのを心待ちにしてました。

ジャックは5年前以前の記憶がありません。そのため、なぜ自分が在りし日の地球を夢に見るのか、夢に出てくる女性はいったい誰なのか気にしていました。ジャックは時折偵察中に偵察ポッドで秘密にしているある場所に降り立ちます。そこは自然が豊かで小屋が建っていて、中には昔ながらの人間の生活のような生活雑貨が並んでいます。ジャックは昔ながらのレコードを聴いて物思いにふけります。

彼は時折こうやってかつての地球に思いを馳せているのでした。そんなある日、地球に宇宙船が墜落します。宇宙船が墜落した現場へ急行したジャックは、カプセルの中で眠るジュリアという女性を発見します。彼女こそいつも遠い記憶で見ていた女性でした。ジュリアを助け出したジャックは彼女を開放するために連れ帰ります。次第に意識を取り戻したジュリアに、ジャックとヴィクトリアは地球の現状を説明します。

墜落した宇宙船から通信記録を残したフライトレコーダーを回収しなければいけないと訴えます。そこでジャックはジュリアと一緒に墜落現場へ戻ります。フライトレコーダーを回収したものの、ジャックは酢株の集団に取り囲まれ、確保されてしまいます。スカブのアジトへ連れて行かれたジャックは、そこでビーチと呼ばれる男に出会います。マスク姿で奇怪な見た目をしていたスカヴですが、マスクを外した姿は人間そのものでした。

ジャックはそこで、ジャックがスカヴと思っていた者たちが生き残った人類であり、人類の敵こそが空に浮かぶテットだと説明を受けます。ジャックはビーチに促されジュリアと汚染地域に向かいます。ジュリアと二人になったジャックは、彼女から宇宙船の任務がテットの調査で会った事、乗組員の中でジャックとヴィクトリアだけが起こされた事、ジュリアはジャックの妻であることを打ち明けられます。

ジュリアとの会話の中で、エンパイアステートビルでジュリアのプロポーズしたことを思い出したジャックはジュリアと抱擁を交わします。直後にドローンが現れ、二人の様子を見ていたヴィクトリアは動揺で涙します。ジャックとジュリアはタワーに戻りますが、ドローンの襲撃を受けてヴィクトリアが殺害されてしまいます。

ドローンから逃れたジャックとジュリアは、汚染地帯に墜落します。そこにはジャックと同じ容姿をした男がいました。彼のコードネームはTECH52でした。もう一人の自分を拘束して偵察ポッドに乗り込んだジャックは52号タワーへ向かいます。そこには殺害されたはずのヴィクトリアがいました。ジャックは自分とヴィクトリアがクローンであることを悟ります。

オブリビオンのあらすじを詳しく解説しました。続いてオブリビオンの衝撃のラストをネタバレ解説します。様々な意味にとらえられる深いラストシーンとなっています。ラストの意味を色々と考察しながら見ていきましょう。

ジュリアと共にスカヴ（人類）のアジトに戻ったジャックは、ビーチと共にドローンをプログラミングしなおしてテットに核爆弾として送り込もうと決意します。しかし、アジトはドローンの襲撃を受けてしまいます。ドローンも破壊されてしまったため、ジャックは宇宙船の生存者を連行するように求めていたテットの指示を利用することにします。

ジュリアをデルタ睡眠状態にしたジャックは、宇宙船でテットへと向かいます。ドローンの監視をかいくぐってテットの中枢部へと到達したジャックは、無数の自分とヴィクトリアのクローンを目にします。睡眠装置を開放したジャックですが、出てきたのはジュリアではなくビーチでした。ジュリアはジャックの理想郷である湖畔で目を覚まします。

次の瞬間テットは爆発し、地上のクローンも活動を停止します。こうしてテットの支配がなくなった地球で、三年後湖畔の家ではジュリアとその娘が暮らしていました。そこへ、生き残った人類とジャック（コードネームTECH52）が現れます。そこに、「僕は彼だ。僕はジャック・ハーパー。我が家に戻った」とナレーションが入って映画は終わります。

オブリビオンのタイトルの意味は、映画を見た後で考えると納得がいきます。まず、オブリビオンの意味は「忘却」「完全に忘れている状態」を指しています。この意味はそのままとっても納得がいきます。主人公ジャックは本来の自分を忘れている状態ですし、忘却という意味はしっくりときます。また、オブリビオンはSFスリラー映画として見ごたえのあるストーリーですが、実はメインテーマは忘却となっています。

主人公ジャックは物語冒頭から自分が何かを忘れていると自覚していました。何を忘れてしまっているのか思い出せないままに、ジャックはスカヴと闘い、そして運命に翻弄されることになります。オブリビオンの意味が忘却や完全に忘れている状態という事ですが、ジャックの状態を表していたということになります。

オブリビオンの意味である忘却がメインテーマとなっているのは、最大の伏線であるからともいえます。ジャックが忘れていた事は、物語の核心そのものである真実です。ビーチから真実の過去を告げられ事実に触れたとき、主人公ジャックは自分が忘却状態にあったことを思い知ります。ここで観客も忘却という意味のオブリビオンがなぜタイトルになっていたのか、その意味を知るのです。

オブリビオンのストーリーは謎が謎を呼び、終盤まで中々意味が分からない仕掛けになっています。オブリビオンという単語の意味を知っている人は少ないでしょう。しかし、例えば映画を見る前からオブリビオンの意味が忘却だと知っていたとしても、映画を見始めた頃にはなぜ忘却という意味のオブリビオンがタイトルなのかまでは分からないでしょう。

映画オブリビオンは主人公ジャックが忘れてしまっている事実の意味がストーリー的にかなり重要です。ジャックは自分が正義だと信じてきた使命やテットの存在など、全てを覆される真実に出会います。また、愛する妻のジュリアの事など、忘却していたくなかった存在もありました。忘却という意味のオブリビオンがタイトルになっている事が、とても重要な要素なのです。

映画オブリビオンのタイトルの意味は、「忘却」という事でした。忘却という意味のオブリビオンというタイトルは、見た後になれば納得のタイトルです。しかし、オブリビオンのラストシーンの意味は見る人それぞれによって捉え方が違ってきます。オブリビオンのラストの意味を考察してみると、バッドエンドともハッピーエンドとも捉えられているのです。

ラストシーンを掘り下げて描かず、余計な説明を挟まずに終了する映画はたくさんあります。そういった意味深なラストの方が、映画を見終わった後の余韻を楽しむことが出来ます。見た後で様々な人と感想を共有し、自分なりの考察を語り合う楽しみ方も出来ます。オブリビオンもまさにそのようなエンディングで話題となりました。

オブリビオンのラストの意味をハッピーエンドとして捉えた場合、ジュリアと娘のところにジャック52号が現れた事で幸せに暮らしていく未来が見えるという意味になります。52号と一緒に生き残ったスカヴ（地球人）たちもいるので、ジャックが残した理想郷に移住し、人類は存続しているとも想像できます。

ジャックとジュリアの間には娘が誕生しています。支配者であったテットを破壊できたことで真の平和を得た人類が、また一から繁栄していくことが出来る未来を示唆しているようにも取れます。ラストでジュリアと娘の元に現れたジャックは52号でしたが、理想郷を見つけ出した49号と意識を共にしていたので、その場所を見つけ出せたとナレーションが入っています。

オブリビオンのラストの意味を、ハッピーエンドとは捉えられないという感想も多いです。まず、52号はクローンではあるもののあくまでもジャック（49号）とは違った人物であるという考えの人が多いのです。ジャック（49号）は他のクローンたちとは違った行動をとっていたために、ビーチが彼に人類の命運を託したのだと思われます。

観客が感情移入して運命を見守っていたジャックは、あくまで49号なのです。同じ人物から作られたクローンだから、52号でも代わりになれると言いたいようなラストシーンには、バッドエンドと感じてしまう人も多いです。オブリビオンのラストの意味を、バッドエンドと捉える人は多数派です。

また、トムクルーズ演じるジャックは、大量にクローンを作り出されていました。現に観客が感情移入しながら見守っていたジャックは49号のクローンです。汚染地帯でジャック（49号）と接触したクローンは52号でした。このことからも、ジャックのクローンは1号から最低でも51号までは他に存在していると考えられます。

テットから洗脳されたことで自分の生い立ちや存在理由までも失っていたジャックですが、同じように本来の自分を忘却しているジャックのクローンがまだたくさん地球に居ると考えられます。テットがなくなったことで他のクローンジャックがどのようになったのか？全く説明のないラストになっていますが、クローンジャックと生き残った人類やジュリアが出会ってしまった事を考えると、バッドエンドともいえる終わりかたでした。

オブリビオンを見た感想で、「オブリビオンの意味」は、映画を見た後で調べるのが良いという感想がよく見られます。最初からオブリビオンの意味が忘却であると知っている場合と、知らない場合では映画を見ながら抱く感想も異なってくるからです。

オブリビオンは伏線がしっかりと張られていて見ごたえがある映画との感想もよく見られます。また、映像と音楽が綺麗で、画面に見入ってしまうような映画とも評されます。SFらしい美しいシャープな映像美が楽しめる映画として人気です。

オブリビオンは映像美の評価の高い映画です。とにかく映像が綺麗だという感想も多いのですが、そのために映画館で観たい！という感想もよく見られます。迫力満点の大画面で楽しんでこその美しい映像であるという事です。

ここでは、映画オブリビオンのタイトルの意味やラストの意味、見た人達の感想などの情報をまとめました。オブリビオンは忘却という意味で、この意味が物語のとても重要な要素だったのです。主人公ジャックが忘却してしまっていたものが、存在そのものを揺るがす衝撃の事実でした。そしてラストの意味などにもつながっていきます。

オブリビオンの意味が忘却だと知って映画を見たとしても、その隠された深い意味まではたどり着かないでしょう。それほど謎が深まるストーリー展開で、見る人々を引き込む名作映画なのです。オブリビオンの意味を知っていても知らなくても、十分楽しめる良作です。ぜひ映画オブリビオンを鑑賞し、そのタイトルの意味やラストの意味を自分なりに考察してみましょう。