娚の一生のあらすじネタバレ！人気漫画を実写映画化【豊川悦司・榮倉奈々主演】

映画『娚の一生』（おとこのいっしょう）のあらすじからキャストまで、ネタバレを含み詳しく紹介していきます。東京のIT企業でバリバリ働き、不倫の恋に疲れた堂薗つぐみ（榮倉奈々）と、52歳独身の大学教授である海江田醇（かいえだ じゅん）（豊川悦司）、二人はどのような関係なのでしょうか。映画の基本情報から、あらすじ、ネタバレを含む内容をまとめていきます！

映画『娚の一生』は、西 炯子（にし けいこ）による同名漫画が原作となっており、漫画は月刊フラワーズ（小学館）にて、2008年 9月号から2010年 2月号まで連載され、単行本全4巻、コミックス累計発行部数150万部の人気漫画です。漫画『娚の一生』では、「このマンガがすごい！2010」（宝島社）オンナ編で第5位を獲得した他、「THE BEST MANGA 2010 このマンガを読め！」（フリースタイル）で第6位を受賞しています。

映画『娚の一生』の監督は、廣木隆一（ひろき りゅういち）、豊川悦司は8年ぶりに廣木隆一監督の作品に出演することになります。映画は、2015年2月14日のバレンタインデーに公開されたことでも話題となりました。廣木隆一監督は、恋愛映画の名手と称され、とりわけ2010年代以降は少女漫画原作の恋愛映画を次々と手がけており、三木孝浩、新城毅彦とともに「胸キュン映画三巨匠」と呼ばれることもあるそうです。

映画『娚の一生』の海江田醇（豊川悦司）のキャスト選定については、原作漫画の作者である西 炯子の希望で、関西弁ネイティブで52歳くらいの俳優でした。漫画では海江田醇が関西人の設定であるため、関西弁ネイティブじゃないと、どうしてもそこに気がいってしまうのでそれを避けたかったとの事。そうなると、もう自然に人選が絞られ、豊川悦司で決まりということになったので、豊川悦司がこのオファーを受けてくれないと困ったそう。

それでは、映画『娚の一生』のあらすじをネタバレ紹介していきます。緑の山々に囲まれた大きな古民家を舞台に物語は始まります。

映画『娚の一生』の冒頭、主人公つぐみの幼少期のシーンから始まるあらすじをネタバレ紹介します。

弟（信夫/坂口健太郎）が産まれる間、幼少期のつぐみは、祖母である下屋敷 十和（紺野千春）の家に預けられます。十和が "工房とわ" にて染色の作業をしていると、若い学生風の男がやってきました。その後、物干し場にて男は後ろから十和を抱きしめます。幼いつぐみは、退屈でつまらなそうに染色工房から母屋に戻り、脚立を使って柱のねじまき時計のネジを回します。

映画「娚の一生」の冒頭は、つぐみの幼少期から始まり、現在の話になります。つぐみの祖母である十和の葬儀シーンのあらすじをネタバレ紹介します。

十和が病で入院しており、東京で働いていたつぐみは祖母の家にしばらく住んでいたのでした。郵便配達員の友生貴広（落合モトキ）が配達にやってきます。友生は、縁側で一服をしながら、つぐみと十和の容体について話しをしていたその時でした。病院から一本の電話があり、十和は亡くなりました。

葬式が終わり、祖母の家で親戚一同で会食をしています。つぐみは、親戚にビールを注いだり、片ずけをしたりと、あくせく働きます。その姿を見て、弟の信夫（坂口健太郎）が、つぐみはばあちゃんに似てきた言われるのでした。

映画「娚の一生」では、つぐみの幼少期から物語が始まり、祖母の葬儀へと物語が続きます。そして、葬儀の翌日、遅く起きたつぐみと、海江田（豊川悦司）が初めて出会います。そのシーンのあらすじをネタバレ紹介します。

つぐみは、洗面所で歯を磨きながら、祖母の歯ブラシを見て泣き出してしまうのでした。そして、コーヒーを淹れ、家の外の郵便受けに新聞を取りに行くと、下駄に白シャツで、たばこをくわえた男（豊川悦司）が庭におり「ええ天気ですね、コーヒーもろてもよいですか。ええ匂いがしたもので。」と言います。その男は、図々しくつぐみから新聞を取り上げ、客間に上がるのでした。

そして、その男（豊川悦司）は、新聞を読みながらつぐみに、自分より若い奴が死ぬと得した気分になるとの理由で、新聞は死亡欄から読むと話します。男が誰だか気になるつぐみは、コーヒーを差し出し、「あの、ご近所の方でしたっけ、あの。」と話しかけます。すると男は、昨夜からこの家の離れにいると言いい、ここで初めて自己紹介をするのでした。「海江田醇（かいえだ じゅん）と申します。角島大学で哲学を教えています。」

つぐみに祖母である十和との関係を聞かれると、「まあともかく鍵はもろてる。十和さんは大学で染色を教えていた。僕はそこの学生やった。以上や。」と話しました。十和から鍵を預かっている海江田と、つぐみは立場が一緒と言い、食事は離れのキッチンでやるのでお構いなくと、タバコを買いに行ってしまうのでした。しかし翌朝、離れのキッチンのコンロが壊れていたとの事で、つぐみは仕方なく海江田と朝食を食べます。

つぐみは、自転車での買い物帰りに、市議会議員の園田てつし（前野朋哉）に離れの男の存在を尋ねられます。また、郵便局員の友生貴広（落合モトキ）にも離れの男は誰かを聞かれます。

買い物から帰ると、近所のお婆さんの坂田佳代（木野花）と、海江田が庭で話しています。海江田は佳代に、結婚する予定だと佳代に話します。それを聞いたつぐみは、結婚はしないと反論するのでした。

食費は折半、食事と洗濯はつぐみが担当し、薪割りと風呂焚きは海江田が担当となった。その夜、一緒に食事をしながら、「美容院とか行かへんの。君そこそこ綺麗やのに手入れしてない。」とつぐみの容姿をひやかします。さらに海江田が、つぐみに「そうや、練習やと思うて、僕と恋愛して見なさい。」すかさず、つぐみは「頭沸いとんのか、このオヤジ。」と怒鳴るのでした。

東京からつぐみの親友が遊びに来て、自分の幸せについて考えさせられるシーンのあらすじをネタバレ紹介します。

東京から、同期で親友の秋本岬（安藤サクラ）が遊びに来ました。温泉に入ったり食事をしながら、海江田の話をします。秋本から、そんな男と住んでいる時点で妻子持ちのいつものパターンと言われます。そして、つぐみの不倫相手である中川俊夫（向井理）が離婚寸前だという話を聞きます。「私幸せってよく分からない、自分の嫌なところとか、否定することに疲れた。」と、つぐみの本音がこぼれます。

次の日の朝、秋本と、つぐみ、海江田の三人で朝食を食べます。秋本は海江田に、結婚歴を白々しく聞き、生まれも育ちも京都であり、これまで独身であることを喋らせます。つぐみは、東京に帰る秋本を駅まで送りに行き、そこで秋本は、同期の小峰と結婚することを聞かされるのでした。

海江田の言葉に心境の変化があったのでしょうか。つぐみはブラシで髪をとかしネックレスをつけてお洒落をします。しかしつぐみは、外出から帰るとネックレスが無くなっている事に気が付くのでした。その話の、あらすじをネタバレ紹介します。

負け犬ジュエリーだからいいと言うと、海江田は「アホか、何が負け犬ジュエリーや、君は自分を大切にしなさすぎや、腹たつ。」と家を出ます。しばらくして大雨の中、海江田がずぶ濡れで帰って来ました。疲れたので靴下を脱がして欲しいと言って近くに呼び寄せ、つぐみに抱き付くようにネックレスを付けます。海江田、「綺麗やで。」と一言。つぐみは、「祖母と付き合ってた人となんて無理です。」と言うのでした。

ネックレスを探しに言ってくれた海江田に、心境の変化があったのでしょうか。つぐみと海江田がお祭りに行く話の、あらすじをネタバレ紹介します。

つぐみが家で染色をしていると、市議会議員の園田がお祭りの誘いにやって来ます。園田が海江田の離れを覗くと、海江田と目が合います。海江田は、園田、友生とお祭りに行くのでした。

海江田は、後から来たつぐみを見つけ、拝借した自転車を二人乗し、海江田につられ、つぐみも一緒に鼻歌を歌いながら誰もいない港に行きます。

つぐみは「どうして、私なんかのこと。」と言います。海江田は「その、私なんかという言い方が、そもそもそんなんや。」と言います。そしてつぐみが、昔の不倫の話をしようとすると、「君の過去の何のはどうでもええわ、過去には戻れへんのに、どうして目の前の僕を見いへんのや。僕は君を一人にはせえへんで、通りすがりのおっちゃんや思うて、僕の胸で泣いてもええよ。」と言いますが、つぐみは黙って、首を横に振るのでした。

お祭り後、つぐみと海江田の距離が縮まります。その話の、あらすじをネタバレを紹介します。

四十九日の法要の日、親戚一同がつぐみのいる屋敷に集まります。遅れてきた海江田が、新規の前で挨拶をし、つぐみと一緒に暮らしており、結婚したいと思っていることを宣言してしまいます。

翌日、海江田宛てに、京都の海江田小夜子から封書が届きます。その差出人の名前を見たつぐみは、海江田の奥さんからの手紙だと思い込み、こっそりその手紙を読もうとします。しかし、海江田に見つかり、手紙を読んでもいいと言われますが、つぐみはそんな事しないと言います。

つぐみは座って靴を脱いでいる海江田の背後から、前転して引っくり返るくらいの蹴りを入れます。つぐみは、これは奥さんから早く帰って来いという手紙じゃないのかと問い詰めるのですが、海江田の育ての親が半年前に亡くなったという知らせだったのでした。手紙の海江田 小夜子というのは、もう30年も会っていない戸籍上の姉だったのです。

ある日つぐみが家に帰ると、見かけない子供が縁側で携帯ゲームをしています。この子供は、５歳の富岡まこと（若林瑠海）と言い、十和とは遠縁のシングルマザーである富岡春美（岩佐真悠子）の息子でした。春美は以前、十和にお金を借りた事があり、黙ってまことを置いていってしまったのでした。

ひとまずは、つぐみの家で預かる事にしました。海江田は生活の中で、まことに礼儀作法を厳しくしつけます。まことが来て、一週間が経ちました。海江田は、「もう一週間や、お母さんはお前を捨てたんや。」とまことに言います。子供はどんな目にあっても親が好きで、迎えに来てくれると信じているが、大抵の現実はそうならないので、子供の心がねじくれてしまう前に諦めさせようと思って厳しいことを言います。

翌日まことは、家出をしてしまいます。海江田はつぐみを自転車の後ろに乗せて、必死でまことを探します。そして夜、駅から電話があり、まことは無事に見つかったのでした。迎えに行った海江田は、まことを抱き寄せるのでした。春美が迎えに来る事になりました。海江田は、字が書けないまことに、元気だったら大きく丸を書けと言って、つぐみの家の住所を書いたハガキの束を渡します。

タクシーで春海が迎えに来て、平謝りをしてまことを連れて帰りました。つぐみは追いかけますが、海江田は止めます。海江田が、「あいつはもうハンバーガーなんて食べれない、君のご飯の方が美味しいと言うわ。」と言い、泣いているつぐみにティッシュを渡すのでした。

つぐみの母親、堂薗 今日子（根岸季衣）がやって来ます。三人で昼食を食べながら、つぐみは会社を辞め、祖母の染物をやりたいということを話します。今日子が収入のことを気にすると、海江田がこの家を購入してもいいと話します。急に今日子の態度が変わり、機嫌が良くなるのでした。

つぐみは、離れで仕事をしている海江田の背後から、ノートを覗きます。落書きをしており、つぐみがふざけてノートを取り上げます。取り返そうとした海江田は、つぐみに倒れこみ、二人見つめ合います。海江田は、つぐみの足を取り、足の指を順番に舐めるようにキスをします。つぐみからは、吐息がこぼれます。その後、海江田はベットに裸で寝ているつぐみに、京都に行こうと誘うのでした。

海江田の故郷である京都で、海江田の過去が明らかになります。そのあらすじをネタバレ紹介します。

海江田とつぐみは、京都に住む義理の姉である海江田 小夜子（濱田マリ）と、その夫の海江田 民夫（徳井優）を訪ねます。海江田は身よりのない子供で、資産家の娘だった義理の母が引き取って育てていたのでした。海江田が高校2年の時に義理の母に求婚する人物が現れ、遠慮した海江田はそのまま家を出たのでした。それ以来、義理の母と姉である小夜子には合っていませんでした。

二人は竹林を歩きます。海江田が、「着物もなかなか似合うやないか。」と言うと、つぐみは、「何で海江田の家を出たのですか。」と聞きます。海江田は、「そん時は出なあかんと思いつめたんだろ、子供やったから。」と言うのでした。

縁側で、つぐみと海江田が小豆の選別をしながら、海江田は、十和が亡くなったのを知った時、ホッとした事をつぐみに話します。十和が亡くなった事で誰も好きにならずに済んだと思っていた海江田だったが、つぐみのことが好きになってしまい、片思いで終わっても仕方がないとも思っていた事を打ち明けます。

つぐみの不倫相手である中川俊夫（向井理）が東京からやってきました。中川は「結婚してくれ」とつぐみに言います。海江田は玄関に中川を誘導すると見せかけて、背後から蹴りを入れ、倒れたところに殴りかかります。中川も反撃し乱闘になり、海江田のストレートが決まったところで失神してしまいます。

病院で眼窩底骨折（がんかていこっせつ）と診断され、一晩入院する事になった中川は、つぐみにあらためて結婚を求めるのですが、つぐみはそれを断るのでした。家に帰ると、海江田がいません。つぐみは電話で東京の秋本や、近所のお婆さん佳代に、海江田がいなくなった事を相談します。その時、海江田は競艇場にいました。そこで、離れの鍵を床の隙間に落としてしまいます。手を突っ込んでも鍵には届きません。

台風18号がつぐみ達の住む鶴水に接近しており、暴風雨となっています。つぐみは近所のお婆さん佳代を心配し、カッパを着て迎えに行きます。山の西側が崩れかけており、佳代をつぐみの家まで背負って連れて行こうとします。しかし、転んでしまい佳代を運べません。

その時、懐中電灯の明かりが見えます。海江田が迎えに来ました。海江田は「あほ、何してるんや」と言い、佳代を背負って暴風雨の中つぐみの家に帰るのでした。

つぐみは工房で染物をし、海江田は縁側で新聞を読みながらタバコを吸っています。郵便配達員の友生が配達に来ると、海江田は駆け寄り手紙を貰います。郵便受けの表札は、海江田となっていました。

一つの葉書を見つけ、つぐみのいる場所に駆け寄ります。まことからの手紙です。赤いクレヨンで大きな丸が書いてあります。その内容は、「その節はお世話になりました。小田原の実家に戻り、パートの仕事を見つけました。まことも元気です。ありがとうございました。」と書いてあります。つぐみは嬉しそうに、海江田の後ろから抱きしめるのでした。

映画「娚の一生」で、主人公の堂薗つぐみ役を演じるのは、女優、タレント、ナレーター、ファッションモデルとして活躍する榮倉奈々さんです。

映画「娚の一生」で、主人公の海江田醇（かいえだ じゅん）役を演じるのは、俳優として多くのドラマや、映画に出演している豊川悦司さんです。

映画「娚の一生」で、つぐみの不倫相手であった、中川俊夫役を演じるのは、CMや、テレビドラマ、映画で活躍している俳優の向井理さんです。

映画「娚の一生」で、つぐみの親友である秋本岬役を演じるのは、あの奥田瑛二と安藤和津を両親に持つことで有名な、女優の安藤サクラさんです。

映画「娚の一生」で、近所のお婆さんである坂田佳代役を演じるのは、テレビドラマや、映画、舞台に活躍されている女優の木野花さんです。

映画「娚の一生」で、市議会議員である園田哲志役を演じるのは、CMや、テレビドラマ、映画で活躍されている俳優の前野朋哉さんです。

映画「娚の一生」で、物語のキーとなるシーンに登場する郵便配達員である友生貴広役を演じるのは、テレビドラマや、映画で活躍されている俳優の落合モトキさんです。

映画「娚の一生」で、つぐみと、海江田が預かった子供である富岡まこと役を演じるのは、テレビドラマや、映画で活躍されている若林瑠海さんです。

映画「娚の一生」では、原作漫画が面白いと好評であり、海江田役の豊川悦司の演技が高評価となっているようです。

映画「娚の一生」は、海江田役の豊川悦司の人気が高いようです。実力派俳優だけに、その演技もさることながら、容姿の良さも人気の一つでしょうか。

映画「娚の一生」は、本編でもその表現が使われていますが、特に「枯れ専」に人気のある50代豊川悦司が魅力的なようです。

映画「娚の一生」は、良くも悪くも豊川悦司のその容姿と、妖艶で魅力的な演技が特徴の映画となっているようです。

映画「娚の一生」は、大人の男女が恋に落ちて行くストーリーなのですが、その二人が結婚に至るまでの理由が分からないという意見もあるようです。

映画「娚の一生」では、豊川悦司の魅力に注目が集まるようです。映画の評価よりも、豊川悦司についてのつぶやきが目立ちます。

映画「娚の一生」は、52歳独身の海江田が、初恋を忘れられないまま生き、一生を終えようとしていたところに再び恋をして、やっとひとりの女性に辿り着く男の話であるが、同時に、都会でたくましく生きてきた、女のつぐみの話でもあるのです。タイトルの、「娚（おとこ）」という当て字は、女と男と書きます。まさに大人の男女が、寄り添い生きる優しい愛の物語でした。