2018年09月26日公開
2018年09月26日更新
夜空はいつでも最高密度の青色だのあらすじと評価は?石橋静河・池松壮亮主演
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」は最果タヒの詩集を原作に制作された映画。夜空はいつでも最高密度の青色だのあらすじと評価を分析。「舟を編む」の石井裕也監督が、人気詩集を恋愛映画として表現。主人公の美香と慎二は、東京で生活する中で漠然とした不安や孤独、虚無感を抱え生きている。二人は、美香の働くガールズバーで出会う。注目キャストの池松壮亮は、注目の実力派俳優。池松壮亮の出演作品、受賞歴と共にご紹介。新人女優・石橋静河との共演、その他実力派のキャストたちが多数出演。高い評価を得ている。
目次
夜空はいつでも最高密度の青色だのあらすじと評価は?キャストの池松壮亮について
詩人・最果タヒさんの大人気詩集をもとに制作された「夜空はいつでも最高密度の青色だ」のあらすじについて、評価も交えながら簡単に説明していきます。今作品で主演を務めるキャストの池松壮亮さんは数々の映画に出演している今注目の若手実力派俳優です。主人公は看護師として働く美香(石橋静河)と、建設現場で働く慎二(池松壮亮)です。
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」の主人公である美香と慎二は、大都会・東京で生活する中で漠然とした不安や孤独、虚無感を抱えながら生きています。そして二人は、美香の働くガールズバーで出会います。
二人はその後、偶然の再開を繰り返し、連絡先を交換することになります。一見共通点のないように思える二人ですが、実は「生きづらさ」を感じながら生きているという共通点を持っていました。そんな若い男女二人の恋を描いた作品がこちらのあらすじです。
夜空はいつでも最高密度の青色だの主演は池松壮亮!評価も紹介
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」の主演を務めたのは、若手注目株のキャスト池松壮亮さんです。「夜空はいつでも最高密度の青色だ」の作品中での池松壮亮さんの見所や、評価について紹介します。
出典: https://eiga.com
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」では慎二役の池松壮亮を紹介していきます。主人公・慎二のあらすじとしては、左目が見えず「生きづらさ」を感じながら生活しています。演じるのは、今注目の実力派若手俳優の池松壮亮さんです。東京で生活する中で、毎日どこか不安感や孤独感に苛まれながら生きる青年を、見事に演じています。
代表作は、「鉄人28号」「セトウツミ」「ぼくたちの家族」などです。2003年に、『ラストサムライ』で映画初出演&ハリウッド進出を果たし注目を集めました。1990年7月9日生まれの福岡県出身で、10歳の時、劇団四季のミュージカル「ライオンキング」のヤングシンバ役に選ばれデビューしました。以後、数々の作品に出演しており、様々な賞の受賞歴もある実力派俳優です。今や、映画界で引っ張りだこの存在と言えるでしょう。
池松壮亮さんが本作の石井裕也監督の作品に出演するのは『ぼくたちの家族』(2014)、『バンクーバーの朝日』(2014)に続き、3年ぶり、3回目となります。池松壮亮さんは、「最初に脚本を読んだ時は、詩の映画化という今までにないことなのに、やっぱり石井監督らしい人間賛歌だと感じました」と評価しています。
また、今回、「夜空はいつでも最高密度の青色だ」で同じく主演を務めた美香役の石橋静河さんの評価に関するコメントも、「初めての主演がこういう役でとてつもないプレッシャーだったと思います。日々食らい付いていく石橋さんの姿を見て心動かされました」と。新人の石橋静河さんから刺激を受けていたことも明かしています。
夜空はいつでも最高密度の青色だの他キャストや評価について
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」には、ほかにも実力派の俳優たちが出演しています。この映画の独特な世界観を、各キャストの皆さんが見事に作り上げているといえるでしょう。ここでは、主人公・美香役の石橋静河さん、智之役の松田龍平さん、美香の母親役の市川実日子さん、岩下役の田中哲司について簡単に説明していきます。
石橋静河/美香役
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」の女性主人公のキャスト美香役に抜擢されたのは、新人女優の石橋静河さんです。彼女は本作が自身の映画初主演作品となりました。1994年7月8日生まれの東京都出身で、父親は石橋凌さん、母親は原田美枝子さんという、俳優を両親に持つ家庭に生まれました。
4歳からクラシックバレエを習い、中学3年生の時からアメリカ、カナダにてダンスを学びました。4年後に帰国し、コンテンポラリーダンサーとしての活動を始めました。その後、2015年からは女優としての活動も始め、舞台「銀河鉄道の夜」で主演での女優デビューを果たしました。映画主演は「夜空はいつでも最高密度の青色だ」が初となりますが、今後の活躍が大いに期待される新人女優と言われています。
松田龍平/智之役
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」で慎二の年上の同僚である智之役を演じるのは、松田龍平さんです。俳優松田優作と女優松田美由紀の長男であるのは有名です。6歳で父の松田優作を亡くします。幼少期から「松田優作の息子だよ」と言われ続けたことは特別な環境だったと振り返っています。
2013年には「舟を編む」では辞書づくりに没頭する主人公の馬締 光也(まじめ みつや)を熱演しました。今回のキャストでは、慎二の年上の同僚である智之を好演し、同じ孤独を抱く仲間としての役割を果たしていると言えます。
市川実日子/美香の母役
市川実日子さんは1994年から雑誌「Olive」の専属モデルから女優となり、2003年に初の主演映画「blue」で第24回モスクワ国際映画祭最優秀女優賞を受賞されています。ファッションモデルとして、ファッション雑誌に引っ張りだこだったのを記憶している方も多いかと思います。独特の可愛さがあり、カリスマ的な魅力を持ち続けている市川実日子さん。
出典: https://eiga.com
美香の母親は、自殺してしまい、回想のみのキャストとなりますが、独特の魅力を存分に発揮し、美香の孤独をより強いものにしています。口にくわえた煙草と青いスカートに白いスニーカー姿が印象に残ります。「夜空はいつでも最高密度の青色だ」では回想のみの出演となっています。同様にモデル出身の姉の市川実和子さんは2015年1月にドラマ「流星ワゴン」では主人公の妹役を演じました。
田中哲司/岩下役
2014年9月18日、TBSドラマ「ジョシデカ!-女子刑事-」の共演がキッカケで交際が始まった女優の仲間由紀恵さんと結婚したことが、発表されました。2018年6月には双子のお子さんが誕生したばかりです。
そんな今が最高にハッピーな田中哲司さんが「夜空はいつでも最高密度の青色だ」で演じるのは、私生活とは正反対のキャスト。あらすじとしては、慎二と共に雇い労働者の腰痛持ちの岩下です。岩下の希望でガールズバーに行くことになります。
夜空はいつでも最高密度の青色だ(映画版)あらすじを紹介
本題のあらすじとして「夜空はいつでも最高密度の青色だ」の舞台となるのは、夢や希望を持った若者たちが集う大都会、東京です。そんな煌びやかな街の中で、人々はそれぞれの悩みや苦悩を抱えながら毎日を過ごしています。
大都会、東京で暮らす美香と慎二
美香(石橋静河)は、東京の病院で看護師として働いています。一人暮らしをしている女性寮から職場に向かうバスを待っているとき、上空に飛行船が飛んでいることに気付いているのは美香だけです。皆、スマホに夢中で下を向き、空を見上げている人などいません。
病院で美香の担当していた女性がなくなったとき、遺族が泣き悲しむのを横目に「大丈夫、すぐ忘れるから。」美香はそう心の中で呟きます。看護師である美香は、日々「死」と向き合っているのです。夜になると美香は、ガールズバーに向かいます。そこでアルバイトをし、実家への送金の足しにするためです。昼は病院、夜はガールズバーで働くという少し不思議な生活を送っています。
慎二(池松壮亮)は、建設現場で日雇いの労働者として働いています。慎二は生まれつき片目がほとんど見えないという生きづらさを抱えています。職場の仲間たちと何気なく毎日を過ごしています。
慎二がつるんでいるのは、智之(松田龍平)、岩下(田中哲司)、アンドルス(ポール・マグサリン)です。智之は慎二よりも少し年上で、おしゃべりな慎二にいつも「うるさい」と、突っ込みを入れます。岩下は腰痛持ちの中年で、仕事中重い機材を運ぶのも一苦労です。アンドルスはフィリピン人で、東京に出稼ぎに来ています。
美香と慎二の出会い
美香と慎二は全く異なった生活を送っており、一見共通点などないように思えます。しかし二人は、大都会東京で、「生きづらさ」を抱えているという共通点を持っていました。
ある夜、慎二は智之と岩下に誘われガールズバーへ向かいます。そこで働いていたのが美香でした。
偶然の出会いを繰り返す美香と慎二
ガールズバーでは連絡先を交換しなかった美香と慎二でしたが、そのあと居酒屋や街でばったり会うことが重なります。美香は、「なんでこんなに何度も会うの?どうでもいい奇跡だね」と慎二に言います。
えーーー!待ってー!
— filmholic (@coffee3282) August 4, 2018
石橋静河ちゃんまたガールズバー!しかも今回目の前にいるのは池松壮亮君じゃなくて菅田将暉君!!
どんだけー!!!
あがるーあがったーーーー!!笑笑#夜空はいつでも最高密度の青色だ#dele#セトウツミ pic.twitter.com/GxGuXA2Kg5
「月ってあんなに青かったっけ?」と、美香が慎二に言います。それに対し慎二は「嫌な予感がする」と答え、美香は「わかる」と返します。そして美香は「さよなら」と言ってその場を去っていきます。美香が去ったあと慎二は「でも綺麗だ」と空を見上げ一人呟きます。
慎二の同僚、突然の死
ある日の仕事の休憩中、智之は美香からデートのお誘いにオッケーをもらい喜んでいます。しかしその休憩の直後、智之はいきなり倒れ、そのまま返らぬ人となります。智之らの会社の社長は、智之の葬式で「仕事中に死ぬなとみんなに言っておけ」などと、冷酷なことを言います。
その夜、美香と慎二は喪服姿で夜の東京を歩いています。路上で歌っているミュージシャンの「がんばれー」という声が聞こえてきます。慎二が「俺にできることがあればなんでも言ってくれ」と言うと美香は、「死ねばいいのに」と返します。そして心の中で美香はこう呟きます ”死ねといえば簡単に孤独を手に入れていた”
再び偶然に出会う二人
"夜空はいつでも最高密度の青色だ"
— @MIYU (@mv_miyu) September 16, 2018
余韻が残る
凄く残る
この2人の間の空気、言葉、全てに胸を締め付けられた
生きづらい東京で、不器用ながらも生きて、酒飲んで、走って、恋して、
がんばる pic.twitter.com/hJ5rb04HRd
慎二は、仕事中に腕を怪我したため病院へ行きます。そこでも再び、偶然に美香に会います。そして二人はいつもの美香の休憩場所で煙草を吸います。気まずい沈黙が続き、美香はその場を去ろうとします。すると慎二が「また会えないか」と言い、美香が慎二にメールアドレスを教えます。ここまで偶然続きのあらすじです。
美香と慎二の目の前にある闇
実家に久しぶりに帰省した美香は、妹が彼氏と楽しそうにしている姿を目にします。妹が美香に東京の大学への進学について報告すると、その妹のむじゃきな様子を見て美香は腹が立ち、泣きそうになってしまいます。他界した母の死因について父に聞いても、父は「病気だ」と答えるだけです。昔から父はそう言ってやり過ごすだけでしたが、美香は本当は自殺だったことをわかっています。
父がそのようにあしらうことが美香にとっては逆に悲しいのです。東京にいるときは抑えていた何かが、実家に帰りあふれ出てしまいます。「大丈夫、すぐ忘れるから」と思いながらも、美香は涙を流します。一方で慎二の前には、携帯、ガス、電気、家賃の請求書や食費、交際費、智之が死んだ、という事実、日々テレビから聞こえてくる日本の現実、世界の現実がありました。慎二は「会いたい」と美香にメールを送ります。
「黒がない」東京
美香と慎二は夜の東京の街を二人で歩いています。慎二はこの日も無口ですが、沈黙が耐えられない美香は慎二に話かけ続けます。別の夜、慎二は夜の街を走っていました。すると、以前も見かけたミュージシャンが再び歌っています。「がんばれー」。慎二は、「俺に言ってるんだ」と思うのでした。
その後も美香と慎二は、何度か会い、慎二は美香に髪飾りをプレゼントします。美香は「ありがとう」と慎二にお礼を言います。慎二は美香とともに美香の実家を訪れます。そこで慎二は美香の父から「美香をよろしくお願いします」と言われます。夜の田舎道を二人乗りしながら、慎二が「それにしても暗いな」と呟きます。美香は「東京には黒がないもの」と答えるのでした。
東京に戻った二人ですが、美香は不安感に苛まれ不安を口に出してしまいます。そんな時路上で何度も歌っているのを見たミュージシャンの歌が聞こえてきます。それは彼女のデビュー曲の宣伝カーでした。二人は驚き顔を見合わせます。夜明けごろ、慎二の部屋の小さな鉢植えの花が咲いていることに二人は気づきます。
夜空はいつでも最高密度の青色だの映画を見た感想・評価は?
透明にならなくては息もできないこの街で、きみを見つけた。#夜空はいつでも最高密度の青色だ pic.twitter.com/YUv1U6X0w3
— 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ (@yozoramovie) March 13, 2017
ここまでのあらすじで何となくこの映画の印象がはっきりしたのでは?街の喧騒とは裏腹にある二人の生活にまつわる情景が色濃く出ているあらすじです。「夜空はいつでも最高密度の青色だ」を見た方々の感想・評価を紹介します。
好評な感想
映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」(5/13先行、5/27公開)試写。石井裕也監督、こっちに戻ってきてくれてよかった!(笑)「いま」の東京に生きる人間の不安や鬱屈を鮮烈に捉え、心震える。 #映画 #夜空はいつでも最高密度の青色だ pic.twitter.com/vwp4RDHBxM
— 中村千晶 (@potuo) February 17, 2017
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」についての感想は好評のようです。Twitterにも様々な感想がありました。映画の空気感と共に、街の中で暮らす人たちの心の奥底の言葉をうまく引き出しているようだと話題になっています。
うまくまだ言葉で説明出来ないけれど、なんだか好きだ。この映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」#夜空はいつでも最高密度の青色だ
— 伊藤さとり(映画パーソナリティ) (@SATORIITO) May 17, 2017
「青色」というキーワードをこの映画に当てはめて見ると、閉鎖的なのに、爽快な印象が漂っています。人を好きになるとつまらない日常を180度変えてくれるエネルギーがある、そんな魅力を感じます。
芸能人からも好評!
久しぶりに映画館で2度観た。
— 鈴木勝大 (@kthr_official) June 10, 2017
この映画、相当好きだなぁ。#夜空はいつでも最高密度の青色だ pic.twitter.com/sRZy9LUsgi
俳優の鈴木勝大さんも、自身のTwitterで「夜空はいつでも最高密度の青色だ」についての感想を述べています。芸能人の方々からも好評な作品のようです。
著者・最果タヒも絶賛!
詩集が原作の「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」がキネマ旬報ベスト・テンで、日本映画1位になりました!おめでとうございます💐
— 最果タヒ(Tahi Saihate) (@tt_ss) January 11, 2018
.
試写で見たときあまりにいい映画で、自著が原作だってこと忘れてしまいました。1位になったこと、この映画のいちファンとして嬉しいhttps://t.co/tba9qFfqvx pic.twitter.com/pkEgTFzfmf
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」は、詩集を原作として作られており、その著者が最果タヒさんです。最果タヒさんご本人も、この映画のファンであることを公言しています。
夜空はいつでも最高密度の青色だのあらすじや評価まとめ!
出典: https://eiga.com
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」のあらすじや評価について説明してきました。ここでは、それらを簡単にまとめていきます。
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」あらすじのまとめ
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」は、美香と慎二というどこか「生きづらさ」を感じながら生きている若者にスポットライトを当てている物語です。都会の喧騒の中にある若者の不安感、虚無感が描かれています。この作品は詩人・最果タヒさんの詩集をもとに作られており、そこから表現される独特な雰囲気が映画中に感じられるとともに、ポエム的な表現も多く登場します。
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」評価のまとめ
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」の独特な空気感が好きという声が多いようです。今注目の俳優・池松壮亮さんや新人の石橋静河さんの表情も見る人を惹きつけます。詩集の著者である最果タヒさんもこの映画のファンであるようで、絶賛しています。
最後に
今回紹介したのは、大ヒット詩集を映画化したというあまりない方法で制作された映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」です。最果タヒさんの詩の心地よい言葉とキャストの演技に魅了される映画です。また、この映画があなた自身の日常について見つめなおすきっかけになるかもしれません。