アルゴの映画あらすじはどこまで実話?感想・評価をネタバレまとめ

映画「アルゴ」は2012年に公開されたアメリカ映画です。映画「アルゴ」は1979年から1980年にかけて発生した在イランアメリカ大使館における人質事件の実話を基にした映画です。映画「アルゴ」はアメリカCIAによる人質救出作戦の実話をモチーフにしていますが、その作戦にCIAが関わっていたことが公表されたのは実に18年後でした。映画「アルゴ」はアメリカからの視点で描かれていたため見た人の感想が様々に分かれた映画です。今回は映画「アルゴ」のあらすじや実話との違い、見た人の感想をご紹介していきます。

アルゴの映画あらすじはどこまで実話?感想・評価をネタバレまとめのイメージ

目次

  1. アルゴの映画あらすじはどこまで実話?感想・評価を紹介!
  2. アルゴの映画あらすじをネタバレ!
  3. アルゴの映画あらすじはどこまで実話?
  4. アルゴの映画のメインキャストを紹介!
  5. アルゴの映画を見た人の感想・評価を紹介!
  6. アルゴの映画は実話を基にし作られていた!

アルゴの映画あらすじはどこまで実話?感想・評価を紹介!

映画「アルゴ」は2012年に公開されたベン・アフレック主演・監督のアメリカ映画です。映画「アルゴ」は1979年から1980年にかけて起きた在イランアメリカ大使館人質事件という実話を基にしています。映画「アルゴ」はイランでの人質をアメリカCIAが架空の映画のスタッフに変装させ映画の撮影だと偽り救出する作戦を描いた映画で、アカデミー賞作品賞を受賞しています。

映画「アルゴ」はイランやアメリカ、イギリスなど様々な国が関係している映画です。しかし18年の時を経て公表されたこの映画スタッフを装ったCIAの人質救出作戦はアメリカの視点から描かれたため、実話との相違や関係性の違いから様々な感想や評価をされた映画でもあります。今回は実話を基にした映画「アルゴ」のあらすじや実話との違い、見た人の感想をご紹介していきます。

アルゴの映画あらすじをネタバレ!

ここから映画「アルゴ」のあらすじネタバレをご紹介していきます。1953年、それまで英米が握っていた石油の利権を自国のものとし、イランの民のために使っていた政権が英米の暗躍により転覆されます。新たに政権の頂点となった若き王パーレビはアメリカの後ろ盾に支えられながら贅沢を尽くした生活をします。王妃は牛乳で体を洗い、パーレビはコンコルドで昼食を運ばせます。やがて民は飢えていくようになります。

パーレビは権力維持のために秘密警察を設立し、拷問と恐怖の時代が始まります。やがてイランの西欧化を進めていくパーレビにイスラム教シーア派の教徒が激怒し、1979年パーレビは追放されます。癌を患っていたパーレビの亡命を受け入れたアメリカに対し、イラン国民は自国でパーレビを裁き処刑するために身柄の引き渡しを要求します。怒り狂った群衆がデモ隊となってアメリカ大使館に大量に押し寄せます。

ついに暴徒化したイランの人々が塀を越えアメリカ大使館の敷地内に入ってきてしまいます。アメリカ大使館の職員たちは急いで重要書類の破棄やビザの刻印版の破壊をします。警備にあたるアメリカ陣営はイランとの開戦原因を作るわけにはいかないため発砲を控えて応戦せねばなりません。大使館にはイラン人を含めビザ申請に来ていた一般人がいたため、職員のうち6人は彼らを逃した後に自分たちも同様に隙を見て大使館から逃れます。

大使館から逃れたマーク、コーラ、ヘンリー、ジョー、キャシー、ボブの6人は在イランカナダ大使テイラーの私邸に駆け込み身を匿ってもらいます。そして大使館には50人以上の人質がイラン革命防衛軍に捕らわれたまま、6人もテイラー邸からアメリカへ脱出する機会がないまま69日が経ってしまいます。見つかれば公開処刑されてしまうと予想される6人の救出のため、アメリカ国務省とCIAが救出作戦を練ることになります。

CIA職員で人質奪還のプロであるトニーは、上司オドネルと共に国務省との救出作戦の会議に参加します。自転車で裏道から山中を通り救出する作戦が提案されますが、大使館には写真付きの職員名簿があり破棄したその資料が革命防衛軍に復元されてしまえば6人が見つかるのは時間の問題で採用することができません。外国語学校も閉鎖されており教師のふりをして救出することもできません。他にも適した案はないまま会議は終わります。

別居中の息子と電話をしていたトニーはSF映画を見て、人質6人をイランでSF映画のロケハンをしているスタッフに偽装し救出する作戦を思いつきます。作戦の奇抜さから周囲に反対されるも作戦の許可がおり、トニーは映画をでっちあげるために猿の惑星での特殊メイクが称賛されたチェンバースに会いに行き、作戦への協力を願い出ます。快諾したチェンバースは数々の賞を受賞した脚本家レスターもプロデューサー役として仲間にします。

トニーたちは偽のSF冒険映画「アルゴ」をでっちあげ人質6人の救出に使うことに決めます。スタジオシックスという偽の制作会社を立ち上げ事務所や名刺、映画のポスターを作成します。さらに偽の映画に現実味を持たせるため、ビバリーヒルトンで派手な記者会見を開きその様子や撮影日などの話題がマスコミに掲載されます。国務長官とCIA長官から作戦の実行許可が下り、トニーは人質奪還のためトルコ経由でイランに入国します。

テイラー邸に辿り着いたトニーは人質6人と合流し作戦の概要を説明します。成功するはずがないとヒートアップする6人でしたが、トニーがいなくなったあと再び議論になった際に革命防衛軍に見つかれば自分たちは処刑されることになるが同時にトニーも間違いなく殺されるため、トニーはその覚悟をもって自分たちを救出しに来たのだということに気づきます。

イランからロケハンの許可が下りバザールでイラン当局の担当者と会うことになりますが、作戦に納得のいかないジョーを説得するためCIA所属で偽名を使っていたトニーは自分の本名を明かし協力してほしいと伝え、なんとか納得してもらいます。バザールに到着し担当者に案内をされる一行でしたが、アメリカ製の銃で息子を殺されたイラン人が声を荒げたことからバザールがパニックになり、視察は中止になってしまいます。

アメリカ軍が人質解放作戦を実行することになり翌日に出国予定だったCIAの作戦は中止するようオドネルからトニーに連絡が入ります。事情を聞いていたテイラーはトニーに翌日6人を迎えに来ずこのまま姿を消すよう促します。宿泊先のホテルで朝まで人質6人のパスポートを見つめ悩んだトニーは、予定通り作戦を実行する決意をします。トニーはオドネルに責任は自分が取るので6人を出国させると伝え一方的に電話を切ります。

そもそも上部からの作戦中止の命令に腹を立てていたオドネルは、トニーの電話を受け大統領に歯向かってでもトニーの作戦を遂行できるよう奔走します。一方アメリカ大使館で破棄された顔写真つきの職員名簿が革命防衛軍によって復元され、大使館から逃げ出した職員の写真がバザールで騒動になっていた6人の顔と一致していることに気づきます。

トニーと人質6人は空港へ着き搭乗手続きまでなんとかこぎつけますが別室へ連行されてしまいます。トニー一行はイランへ入国した目的を革命防衛軍にしつこく問いただされ映画の雑誌広告などを見せるも疑いの目を向けられたまま埒があきません。しかしそこで、作戦に一番反対していたジョーが機転を利かせ絵コンテを見せながら懸命にストーリーを説明し革命防衛軍を納得させ、トニーたちはなんとか飛行機に搭乗します。

大使館から逃げ出した職員だと気づいた革命防衛軍が銃をもって飛行機の離陸を阻止しようとしますが、飛行機は無事に飛び立ち機内にはイラン領空を出たためアルコール飲料の提供許可のアナウンスが流れます。作戦が実行されてから一度も笑わなかったトニーが、ほっとしたように少しだけ顔がゆるみジョーと握手を交わします。その後大使館に残されていた人質は全員解放され、CIA主導のこの作戦は18年後にやっと公にされます。

映画「アルゴ」のあらすじネタバレをご紹介しました。ハリウッドをも巻き込んだCIAの壮大な人質救出作戦が話題になった映画です。その面白さがあらすじからおわかりいただけたでしょうか?ここからは映画「アルゴ」の元になった実話や映画の内容との違いをご紹介していきます。

アルゴの映画あらすじはどこまで実話?

アルゴの映画は実話を基にしていた!

映画「アルゴ」のあらすじをご紹介しました。あらすじの冒頭でご紹介した通り、映画「アルゴ」は1979年に起きたイランアメリカ大使館人質事件という実話を基にしています。イラン元皇帝の亡命を受け入れたアメリカに対する抗議が発端となり、デモ参加者がイランのテヘランにあったアメリカ大使館を占拠し人質を取ります。そこから逃げ出した6人の職員は紆余曲折を経てカナダ大使のケン・テイラー邸に匿ってもらいます。

テイラー大使から連絡を受けたカナダは6人にパスポートを用意し飛行機を用意します。そしてアメリカ政府と連携し脱出作戦をCIAに依頼します。連絡を受けたCIAはトニー・メンデスを中心に6人をイランから脱出させるため、光の王というSF小説を原作とした偽の映画「アルゴ」のスタッフとする偽装工作を立ち上げ6人を救出することに成功します。この作戦はカナダの策謀と呼ばれ、機密作戦が公にされたのは実に18年後でした。

アルゴの映画と実話で違う点は?

映画「アルゴ」は実話を基にしていますが、いくつかあらすじでご紹介した内容と実話では違いがあります。映画「アルゴ」の中では作戦はトニー単独で行われているように描かれていますが、実際にはもう1人CIA職員がいたとされています。また6人はまとまって行動をしていましたが、実際にはカナダ大使邸以外にも潜伏先があり分散して行動していたそうです。

またイランの担当者に会うためトニーと人質6人でバザールに行き騒動になってしまうエピソードがありましたが、実際にはテイラー邸を出ることはおろか人の多いバザールに行くことはあまりにも危険が伴うため実際にはなく映画オリジナルの描写です。

そして映画「アルゴ」のラストで飛行機で出国する際にイランの革命防衛隊員たちがトニーたちに気づき飛行機が飛び立つのを止めようと制止するも間に合わず無事に脱出が成功するというクライマックスのシーンがありますが、実際には飛行機離陸時にトラブルはなく、出国手続きの際にパスポートとの照会で質問を受けた程度だったのだそうです。

アルゴの映画のメインキャストを紹介!

トニー・メンデス役:ベン・アフレック

映画「アルゴ」で主人公トニー・メンデスを演じたのはベン・アフレックで監督も務めています。トニー・メンデスは実在の人物でベン・アフレックは撮影にトニー・メンデスが参加してくれたことがこの映画により真実味を与えてくれたと感謝しているそうです。ベン・アフレックはグッド・ウィル・ハンティングでアカデミー賞脚本賞、ハリウッドランドでヴェネツィア国際映画祭男優賞を受賞するなど俳優・制作両方で活躍する人物です。

ジャック・オドネル役:ブライアン・クランストン

映画「アルゴ」でトニー・メンデスのCIA直属の上司ジャック・オドネル役を演じたのはブライアン・クランストンです。映画「アルゴ」の作中で作戦中止を伝えられるも人質の命を優先し作戦を強行したトニーを擁護し、そのまま作戦を実行できるよう裏で動いた理想の上司とも言える存在です。ブライアン・クランストンは2008年から放映されたブレイキング・バッドでの主演が評価され一躍有名になった俳優です。

ジョン・チェンバース役:ジョン・グッドマン

映画「アルゴ」で特殊メイクを担当しトニーの作戦に貢献したジョン・チェンバース役を演じたのはジョン・グッドマンです。ジョン・チェンバースは実在の人物で、映画「アルゴ」のなかでも描かれていたように映画猿の惑星の特殊メイクを担当しており、アカデミー名誉賞を受賞しています。ジョン・チェンバースを演じたジョン・グッドマンはアメリカの人気テレビシリーズロザンヌでゴールデングローブ賞を受賞しています。

レスター・シーゲル役:アラン・アーキン

映画「アルゴ」でプロデューサーを担当したレスター・シーゲル役を演じたのはアラン・アーキンです。レスター・シーゲルは実在する人物ではないものの映画「アルゴ」の中でも印象に残る強烈なキャラクターで、レスターがいないと映画としての面白みに欠けていただろうと言われている役柄です。アラン・アーキンはリトル・ミス・サンシャインでアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。

アルゴの映画を見た人の感想・評価を紹介!

緊張感があって面白い!

映画「アルゴ」は実話を基にした映画です。それを念頭に置いて映画を見ると、周りは全て敵だらけで失敗すれば全員の死が避けられないという状況がいかに緊迫していていたかという緊張感が丁寧に描かれているという感想があります。

映画「アルゴ」ではCIAが前代未聞の作戦を立ち上げます。偽の映画のロケハンをするためのスタッフという偽装工作も実話に基づいたものです。作戦の壮大さがアメリカならではのスケールだという感想で話題になりました。

バランスが絶妙な映画!

映画「アルゴ」にはアメリカやイランを始め様々な国家間の関係性が絡んでくる映画でもあります。そもそもイランでの暴動がなぜ起きたのかも踏まえた上で、誰かを悪者にすることなく映画「アルゴ」を作成した主演・監督を務めたベン・アフレックを称賛する感想もあります。

映画「アルゴ」の中では偽の映画製作をでっちあげる作戦をCIAが全て発案したような表現がなされていますが、実は他国の協力の上に成り立っていた作戦でした。それも踏まえ国家間のバランスを考え自虐も入れながら表現していたことを面白いとする感想もあります。

エンドロールまで楽しめる!

映画「アルゴ」では様々な国が絡んでいる政治的問題も含んでいる作品のため、どこかの国に肩入れすることなくただ淡々と物語が進められていきます。そのテンポの良さを評価する感想もあります。また、エンドロールでの粋な演出も面白いという声が見られます。

映画「アルゴ」は偽の映画をでっちあげ人質をその映画のスタッフとしてイランから救出するCIAの作戦を描いた映画です。実話を基にした映画「アルゴ」のエンドロールでは、救出された実際の人質の写真と、映画でその人質を演じた俳優の写真が左右に並べられています。あまりにも実際の人質6人とそれを演じた俳優6人の顔がそっくりだったことが話題になりました。

アルゴの映画は実話を基にし作られていた!

映画「アルゴ」のあらすじや基になった実話、映画を見た人の感想や評価をご紹介しました。映画「アルゴ」は実際に起きた人質事件を基にして作られた映画でした。多少の脚色はされているものの、実話を基にしているからこそ緊迫感がありリアルで面白いという感想がありました。歴史的背景を知るとさらに楽しむことのできる実話を基にした映画「アルゴ」を一度ご覧になってはいかがでしょうか?

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