エイプリルフールズでりりィが演じた役柄は？死去の理由・病気や出演作まとめ

りりィと聞いてどれだけの方が「あ、あの人ね」ってわかるでしょうか？りりィの実績は映画やドラマ、本当にたくさんあり、とにかく演技がうまい女優で、そしてあの雰囲気からとても異様なキャラクターを演じることも多かったです。そして今回の「エイプリルフールズ」では異彩を放つキャラクターを演じられていました。

上の役柄が「エイプリルフールズ」でやられた老婆でした。この老婆役ですが、役柄は自称占い師。そして胡散臭いという言葉がついてしまう占い師です。「エイプリルフールズ」では4月1日に色々な人々が「嘘」にまつわるエピソードでとある出来事を作る、または遭遇するという内容です。りりィが今回演じた占い師も、胡散臭いという設定通り、除霊と称して詐欺紛いではないかと言われ刑事・小野（高嶋政伸）に逮捕されるのです。

胡散臭いと思われてなぜか逮捕される占い師・りりィ。しかし若い男（岡田将生）が除霊をしに来た時にいっていた言葉がズバリ本当に起こり、不幸を招き、刑事・小野の過去の汚点をズバリ当ててしまうなど、本当は立派な占いの力を持っている人だったのかもしれません。が、そこまでは映画では触れずに、観客として観終わった後に考えるしかありません。

そんな素敵な女優さんであった、りりィさん。多彩な女性であったりりィさんが死去されたことを嘆く方々も後をたちません。病気だったのか、それとも何か理由があったのか。そんなりりィさんの人生を映画「エイプリルフールズ」と一緒に紐解いていきます。

映画「エイプリルフールズ」とは2015年4月1日に公開された日本映画です。エイプリルフールに27人の出演者が東京を舞台に大騒動を引き起こすコメディ映画です。が、最後にはコメディ映画とはちょっと一線を画する結末になんだか暖かさをもらえるストーリーにもなっています。嘘が嘘を呼び、そして奇跡も起きる。映画のジャンルの線引きが難しい一本でもあります。コメディ、かつハートウォーミングなお話とでも言える作品です。

主演の一人は戸田恵梨香さん。対人恐怖症の妊婦役です。最近では映画「コード・ブルー」などに出演しています。この新田あゆみという役柄は対人恐怖症なだけに人とのコミュニケーション力がとても弱い。しかしその演技力は素晴らしい。エイプリルフールズの主役を張るだけの演技力です。人と会話ができない役柄を所作であったり、目線、そして間の使い方も然りで、安心して観てられる女優の一人です。

主役のもう一角が松坂桃李さんです。SEX依存症の天才外科医という面白い役柄です。髪型といい、衣装といい、胡散臭くしか見えない役柄です。そして実際の牧野亘というキャラクターもまさにその通りのチャラい男を演じています。今年上映していた「不能犯」のようなクリーピー感はないですが、あまり女性に支持されない雰囲気のキャラクターです。嘘で固められた人生の牧野亘。しかし最後には思いもよらない結末が待っています。

そしてレストランの接客係としてユースケ・サンタマリアさんも出演。このレストランというのが松坂桃李扮する牧野亘が女性を取っ替え引っ替えして食事に誘ういつものレストランという設定になっています。言わずと知れた俳優ユースケ・サンタマリアさんも「エイプリルフールズ」の一員として、ストーリラインの中で大きな役割を担っています。

そしてこの方、小澤征悦さん。数々のドラマ、映画では欠かせない俳優さんです。ホラ吹きオーナシェフという設定の役柄で滑稽な雰囲気を演じています。設定が「嘘」という括りになっているために流石に観ていてキャラに適当感というかチャラさが滲み出ています。

そして素敵な美貌の持ち主・菜々緒さん。最近もさらに活躍されていて、色々な役柄にチャレンジする姿をよく見かけます。今回の役柄は魔性のキャビンアテンダント。容姿から素でいけるのではという役柄です。演技の幅を広くなり見応えある女優さんの一人です。

そして映画「クライマーズハイ」あたりから頭角を表している滝藤賢一さん。演技力は間違いなしの人気俳優です。今回の役柄はリムジンの運転手。もともとタクシー運転手で勤務態度からリムジンの運転手に格上げ。キャラ設定がお人好しの〜となっていますが、背景の家族だあったり、色々と抱えているキャラクターです。しかし演技の方は安定して観ていられる、素敵な俳優さんです。

そして古田新太さん。え、こんなに色々な、しかも演技力のしっかりしている俳優さんたちが出ているの！？と驚くこと間違いなしの「エイプリルフールズ」。俳優陣を贅沢に使っている映画です。古田新太さんもスポットで登場する役柄ではありますが、その限られた時間の中で古田新太さんワールドが展開されます。この「エイプリルフールズ」はどこを切り取っても見応えのある作品になっています。

強面俳優・寺島進さん。最近では映画「コード・ブルー」をはじめ、ドラマ・映画、多くの芝居場を経験して実績も多い俳優ですが、今回は書いてある通り不器用な誘拐犯。これの演技って地で行けているのかと思うぐらいのハマり具合。寺島進さんの存在感も大いに見ることができます。「エイプリルフールズ」には見応えのある俳優陣ばかりです。

そしてワケあり小学生を演じる浜辺美波。この映画では可愛い小学生役でしたが、今はかなり人気の女優さんに成長しました。「エイプリルフールズ」を始め、「君の膵臓をたべたい」「センセイ君主」など、目白押しの映画もあります。現在は18歳、これからさらに活躍が期待される若手女優のホープです。

そしてりりィさんと同じストーリーラインで登場していた刑事役の高嶋政伸さん。この画像を見てもちょっとアブノーマルな役柄です。刑事ですが、過去を背負って生きている雰囲気です。この高嶋政伸さんとりりィさんのちょっと異世界な二人によるシーンは間違いなく必見です。「エイプリルフールズ」の怪演バトルの開演です。

27人の豪華キャストが織りなす4月1日というたった1日のみで巻き起こる大騒動のドタバタコメディ。そんなあらゆる役柄の人たちがエイプリルフールについた嘘から起きる物語。まずは視点は何個かのストーリーに分かれながら進んでいきます。大きなストーリーラインでは松坂桃李さんと戸田恵梨香さんの、医者と嘘ついて女性を抱きまくるクズ野郎と、その男に当たって砕けろ精神で好きになってしまう女性の物語があります。

そして寺島進さん演じるヤクザが小学生の娘を誘拐するという設定のストーリーがひとつ。ヤクザの若頭なのに鉄砲玉として任命された男。そして自らの命が最後であると悟ったのか、とある小学生を誘拐します。が、その女の子、別れた妻との間にでき自分の子どもで、このストーリーラインも途中なんだかごちゃごちゃしますが、寺島進さん演じる男の不器用さの現れだと解釈できます。そして嘘が素敵な結末も用意されてました。

こちらはロイヤルな夫婦という設定の里見浩太朗さんと富司純子さん。やんごとなき夫婦という設定であるが、これもエイプリルフールズならではの設定。病気で余命幾ばくかの妻を病院から連れ出して思い出を作る。そして夫がエイプリルフールという日柄での大嘘を使い、素敵な1日を妻にお届けするというホロッときてしまうようなエンディングになっています。往年の俳優と女優もまた見ものです。

その他のも超豪華俳優陣がチョイ役で出ていたり、役者のアンサンブルには見応えがあります。そして先ほど紹介したストーリーにまた別のストーリーが重なっていき、全てが一つになる話ではないですが、しっかりとしたオチもあり、この「エイプリルフールズ」、ただのコメディ映画ではないこと間違いなしです。俳優陣の演技と、多角的なストーリーラインは必見の映画です。

映画「エイプリルフールズ」の醍醐味の一つとしては、視点をメインプロットから外して伏線でも十分楽しめる映画であります。そしてコメディからのハートウォーミングな着地など、余す事なく存分に楽しむことができるでしょう。

冒頭でもご説明したようにりりィさんの役柄は老婆。そしてまたの名を胡散臭い占い師。これを聞いただけでも演技力が無いと成し得ないキャラクターです。しかしりりィさんのような実績のある女優さんであれば、さらにはあの出で立ちであればという合点から見事に素敵な老婆を演じ切ってらっしゃいました。

そんなりりィさんですが、色々な主演作の中でとにかくスクリーンに出てきたら、画面に出てきたら、空気が変わると言われるぐらいの演技の力を持っています。今回の「エイプリルフールズ」でもキャラ先行してキワモノなイメージはありますが、役にレイヤーがかかっているような味がある女優として存在感が思い切り出ています。

これはりりィさん演じる老婆設定の占い師の一室。こちらもチョイ役で自分の運を案じる岡田将生さん。怪しい雰囲気の占いの館。そしてこの色合いと雰囲気に十分馴染んでいるりりィさん。立ち振る舞いはもちろんの事、セリフの声色や音楽など、胡散臭さが十二分に伝わるワンシーンです。怪演と言っても過言では無いでしょう。女優の役の幅を存分に見ることができます。

女優として数々の作品に出ていたりりィさん。しかしシンガーソングライターとしての実績も多く、病気で死去された際にはたくさんのミュージシャンからの声も頂いたほどです。幼少の頃に東映の児童劇団にいましたが、母親の死去を境に食べるために弾き語りを始めました。当時りりィさんは17歳でした。

その後1974年には上のレコードジャケットの「私は泣いています」で97万枚を超える大ヒットをだし、シングル延べ28枚、アルバムは15枚、ベストアルバムは5枚も出しているのです。また楽曲提供も行っており、桑名正博さん、沢田研二さん、都はるみさんなどにも提供しておりました。そしてご存知の女優・りりィとしての顔。

それは1972年ぐらいからで、三年B組金八先生をはじめ、二時間ドラマなどで見ることが多かったです。そしてりりィさんは死去する前まで女優としてのお仕事を続けており、半沢直樹など有名な作品にも出演されてました。「エイプリルフールズ」は勿論の事、映画でも同様に存在感のある女優さんとして活躍され、数々の映画やドラマでりりィさんが登場すると場面の空気感が変わるという演技力も好評でした。

そしてその演技が高く評価された一つにこちらの画像にもある映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」です。こちらはネット上でもりりィさんの存在感がすごいと絶賛されていて、全体的な作品のクオリティを上げていたのはりりィさんの存在と演技力ではないかと言われています。「エイプリルフールズ」はもちろんのこと、映画で存在するりりィさんはどれも必見です。

たくさんの声に惜しまれながらりりィさんが死去したのは2016年11月11日でした。享年64歳で人生の幕を閉じたりりィさんは長男のミュージシャンJUON（31）と長男の妻でDreams Come Trueの吉田美和（51）らに看取られて息を引き取りました。シンガーソングライターの先駆けであり、個性派女優として人気を博しておりましたが、病気に打ち勝つことができませんでした。

りりィさんの死去の原因は晩年に闘っていた肺がんだと所属事務所からもコメントが出ておりました。死去する前に病気と対峙するために活動休止をする矢先の出来事だったそうです。また肺がんは転移しやすいという説もあり、りりィさんの病気との戦いが良好になることはなりませんでした。64歳で死去されたりりィさん、語りつくせないほどの音楽の才能と演技の才能に溢れていた事は、数々の著名人の追悼のコメントでもわかります。

映画「エイプリルフールズ」そして数々の映画、ドラマの作品の実績を見てもわかるように、とても大きな存在でそれぞれの作品に参加していました。雰囲気をガラッと変える女優として、居るだけで存在感を醸し出す女優。言葉では語りつくせないほどのりりィさんの功績は数々の有名人も多く語ましたが病気という避けられない運命を背負い死去されました。まだまだたくさんの演技や音楽を見たかったという声も多く挙がっています。

病気を克服できずにこの世を去ったりりィさん。たくさんの愛ある声に惜しまれなが人生の幕を下ろしましたが、シンガーソングライターとパイオニアとして、そして巧みな役柄をたくさんこなしてきた名女優として、日本のエンターテインメントシーンに大きな功績を残しました。惜しい方を無くしましたが、その存在はまだまだ語り続けられることでしょう。