シャッターアイランドのあらすじや結末をネタバレ!難解な伏線・謎を徹底解説

映画『シャッターアイランド』のあらすじや結末をネタバレでご紹介します。本作では難解な伏線となるシーンや謎がたくさん散りばめられています。その中から代表的な伏線への見解も載せて参ります。マーティン・スコセッシ監督×レオナルド・ディカプリオの4作目となるシャッターアイランドでは、現実と妄想入り混じるシーンが大量に用意されています。そして、予想できない衝撃の結末を詳しくネタバレ!映画通でも驚かされるこの結末に期待してください。

シャッターアイランドのあらすじや結末をネタバレ!難解な伏線・謎を徹底解説のイメージ

目次

  1. シャッターアイランドのあらすじや結末をネタバレ!
  2. シャッターアイランドとは?
  3. シャッターアイランドのあらすじをネタバレ
  4. シャッターアイランドの結末をネタバレ!
  5. シャッターアイランドの難解な伏線や謎を解説!
  6. シャッターアイランドの評価を紹介!
  7. シャッターアイランドのネタバレあらすじや結末まとめ!

シャッターアイランドのあらすじや結末をネタバレ!

全ての”謎”が解けるまで、この島を出ることはできない…。アカデミー賞受賞歴有りの原作者から生まれた超絶ミステリー小説を、マーティン・スコセッシ監督×レオナルド・ディカプリオ主演で完全映画化!四方八方を海に囲まれたある島で連邦保安官テディがたどり着く驚愕の事実とは?ネタバレであらすじ、結末から伏線までご紹介します。

シャッターアイランドとは?

『シャッター アイランド』(英: Shutter Island)は、2010年公開のアメリカ映画です。原作はデニス・ルヘインによりミステリー作品となります。デニス・ルヘインは『ミスティック・リバー』でアカデミー賞作品賞を受賞、『愛しき者はすべて去りゆく Gone, Baby, Gone』や『夜に生きる 』などが、映画化し話題となっています。

本映画では、マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオのが4度目のタッグを組んだ作品となります。そして、このスコセッシ×レオのタッグが凄いと高くひょうかされています。このタッグには、今回紹介する作品の他にも超大作がいくつかあります。

記念すべき初タッグは2002年の『ギャング・オブ・ニューヨーク』です。あらすじは民主主義と移民政策による社会混乱を、アイルランド移民とネイティブギャングの闘争に絡めて描いた作品です。構想に30年を要した作品だとスコセッシ監督は語ります。

2度目のタッグでは2004年の『アビエイター』です。あらすじは実在の大富豪ハワード・ヒューズの半生を映画化した作品で、アカデミー賞において最多の11部門にノミネートされます。順調な人生を歩むはずだった男が、強迫神経症の悪化に苦しみ、FBIの強制捜査に苦しみ、これ以上ない波乱万丈な人生描写に胸がいっぱいになります。

3度目のタッグは2006年の『ディパーテッド』です。アビエイターに続き、ビッグネーム揃いのキャストが並ぶ作品。香港大ヒット映画『インファナル・アフェア』のリメイク作品ですが、あらすじはオリジナルなので単作として楽しみ目ます。結末の疾走感ある展開には脱帽です。ゴールデングローブ賞、アカデミー賞ノミネート作品です。

4作目は今回ご紹介しております『シャッターアイランド』です。あらすじやキャストはネタバレで詳しくご紹介しておりますので、ぜひ下記のシャッターアイランドのご紹介をご覧くださいませ。

5度目のタッグは2013年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』です。あらすじは実在のブローカー、ジョーダン・ベルフォートの半生を描いた作品です。お金によって人間がどう変わるのか、一般人には知りえない狡猾な人間関係をコミカルに描きます。ゴールデングローブ賞主演男優賞受賞、他ノミネートも多数ありました。

これからの活躍として、『Killers of the Flower Moon: The Osage Murders and the Birth of the FBI(原題)』や、『ルーズベルト(原題)』など、今後3作の公開が控えているようです。

シャッターアイランドのあらすじをネタバレ

あらすじネタバレ①上陸したテディ達

それでは、映画『シャッターアイランド』の衝撃的であり感銘的である結末を迎えるまでのあらすじを、詳しくネタバレしていきます。お楽しみください。

シャッターアイランドの始まりはボストン湾諸島、1954年。2人の連邦捜査官がある島での操作にむけ乗船しているシーンから始まります。ボスのテディ・ダニエルズは水嫌いと船酔いで苦しでいるところに、部下のチャック・オールが気晴らしの為に世間話を振っていくことで、テディの過去の一部が見えてきます。

この2人の連邦捜査官は、この日が初対面ということもあり、捜査官歴などの当たり障りない話をし家族の話へ言及していきます。テディの妻チャック・オールは既に他界しているとのこと。テディが出かけている時に、放火魔の手により人為的に火事を起こされてしまった。不幸中の幸いとしては、炎でなく黒煙で亡くなられた点だとテディが語ります。

あらすじネタバレ②アッシュクリフ病院に到着

捜査官2人が向かっている操作現場というのが、今回のあらすじの舞台となるシャッターアイランドです。そこに建つ『アッシュクリフ病院』での事件捜査となります。テディが言う言い方をするとアッシュクリフ病院は『イカれた犯罪者の収容所』です。基本的に犯罪に手を染めた精神疾患のある犯罪者が収容されている病院です。

このアッシュクリフ病院のある島は、断崖絶壁に建てられ、近くに陸のない孤立した病院の為、社会的に影響のでない土地柄となっています。また、島をでる際は船着き場のみとなります。2人の連邦捜査官が島に到着する際、操縦者より「嵐が来ているから早く降りてくれ」と言われます。猛烈な嵐がきていることが事件性を引き立てます。

船着き場には、マクフィアソン副警備隊長が迎えに上がります。部下たちは全員武装していることをテディは怪訝に思いますが「状況が状況だから」とマクフィアソンに片付けられます。マクフィアソンからは「滞在中はこちらの規則に従ってもらう」という条件を提示します。

アッシュクリフ病院の壁には流電策が張り巡らされています。入場した際、マクフィアソンより建物の説明を受けます。向かって右側が男性専用の収容所となるA棟、左側が女性専用の収容所となるB棟、崖の上には南北戦争当時の建物で危険な患者のみが収容されているC棟で成り立っています。このC棟へは、立ち合いがないと入れないと言われます。

あらすじネタバレ③キーパーソンのジョンが登場

アッシュクリフ病院に入る際、捜査官は手持ちの銃を全て没収されます。頑なに反抗するものの、マクフィアソンに規則に従ってもらう事を強調され、最終的に渋々提出します。まず案内された場所はアッシュクリフ病院の院長室。中には初老の男性がおり、壁には手足を拘束された患者の描写がいくつも貼られ異様な印象です。

院長であるジョン・コーリー医師からは、昔の意医療現場の描写であり、現在の医療体制は変わっていると説明される。そして、今回の捜査内容の詳細を聞かされます。断崖絶壁、孤立無援の島の中で患者のレイチェル・ソランドーが失踪しており、未だ見つかっておらず手がかりもない、ということでした。

その時、テディの偏頭痛が悪化します。シャッターアイランドまでの道中での船酔いと水嫌いがたたって頭に激痛が走ります。ジョンは手持ちの頭痛薬をテディに与えます。この薬をテディは躊躇なく飲みます。

あらすじネタバレ④テディの捜査が始まる

テディはレイチェル・ソランドに関して説明を受けます。レイチェルの罪状は、自分の子供を殺害したことです。レイチェルは自宅裏の湖に子供を1人ずつ水に沈めて窒息死させ、子供たちの死体を食卓のイスに座らせる奇怪な行動を取りました。発見したのは隣人です。旦那の事ジムは既に戦士しています。

そして、信じられないことに、レイチェルは今でも子供たちは全員まだ生きていて、一緒に生活をしていると思っています。更に収容所は自分の自宅だと心の底から思い込み、どんな光景をみても病院だと気付かず、身の回りの人間全員に役柄を振って自分の世界を作っています。

あらすじネタバレ⑤謎のメモを発見

そんなレイチェルがある日忽然と姿を消しました。レイチェルの部屋の窓は鉄格子、入口は施錠されており、靴も履かずに、まるで煙のように消えてしまったとジョンは語ります。その時、テディがレイチェルのベッド下の溝を見つけます。溝の板をずらしてみると、紙が折りたたまれた状態で隠されていました。

この折りたたまれた紙には『4の法則?67は誰?』とのメモが。書かれた意味は誰も分からないと言います。ただし、テディにはただのメモとは思えなかったのです。

あらすじネタバレ⑥情報提供の拒否

捜査の一環として、テディはジョンに患者と従業員の情報を提出するよう掛け合いますが拒否されます。ジョンは「情報は渡せないができる限りの協力はする」と言うのです。もちろん納得できないテディは、せめて従業員や患者に話を聞かせてほしいと食い下がります。その後、捜索隊と合流しますが進展はありませんでした。

テディとチャックは、この晩に従業員に聴取します。手がかりを掴もうにも誰も話そうとしません。唯一の看護師からの証言として、レイチェルは夕べにグループセラピーを受けていたとのこと。グループセラピーの司会者兼レイチェルの担当医のシーアン医師の存在を知ります。

あらすじネタバレ⑦シーアン医師とは

シーアンと会おうとしますが、以前から予定していた長期休暇の為に島を出たと言われます。嵐の影響で電話も不通の状況です。レイチェルが失踪したのに、なぜシーアンはシャッターアイランドを出たのか不思議が残ります。状況として島を封鎖すべきではないか!という問いかけにも応じてもられず。

その晩、テディとチャックはジョンの自宅に招待されます。ジョンの自宅に入ると先客がいます。ジェレミア・ナーリング医師です。ジェレミアが2人に話しかけている間、テディは幻覚を見始めます。テディが出兵したナチスの戦場を歩いており、そこには大量の死体がありました。

テディは我に返り、ジョンとジェレミアとの言い合いが始まります。情報を渡せないなら捜査は終了だ!と盾突きますが、やはり状況は変わらず。理事会の決定に背くことはできないとジョンに説得されます。その晩、テディとチャックは看護助手の部屋に泊まります。

眠っているテディは妻ドロレスの夢を見ます。ドロレスの背中は焼け爛れ、お腹から血を流しながら「レイチェルはずっとここにいる。レディスもずっとここにいる!」と言って泣いていました。翌日、嵐が酷くなる一方、2人はシャッターアイランドに引き続き滞在することになります。

あらすじネタバレ⑧不可思議な反応をする患者たち

テディとチャックは、グループセラピーの参加者から事情聴取を始めます。その1人、ブリジット・カーンズはいたって正常に見える患者でした。急に水がほしいと要求し、チャックが取りに行く間、ブリジットはテディのメモ帳に「逃げて」と走り書きをします。

特に有力な情報は得られない中、テディは「アンドリュー・レディスを知っているか?」と質問しますが、ブリジットは少し間を置いた後に「聞いたこともない」と言います。ブリジットの退席後、テディはブリジットの”言わされている感”がどうしても引っかかっていました。昨晩の看護師と同じ言葉を使って話していたのです。

あらすじネタバレ⑨テディの本当の目的とは

そして、チャックがどうしても気になっていた「アンドリュー・レディス」の事をテディに聞きます。実は、アンドリュー・レディスという男はテディの妻ドロレスがアパートの火事で死んだ際の放火犯でした。そして行方不明となったレディスを捕まえる為にテディは長年捜査してきたのです。

そのレディスの種類が1年前にテディのもとに回ってきた。学校に火をつけ子供を殺し、シャッターアイランドのアッシュクリフ病院に収容されました。その後行方不明になっている為、今回のアッシュクリフ病院での捜査の話がきたときに我先に飛びついたのです。

その後、裏山の奥へ進んでいきます。同時に嵐が徐々に強くなり、立っていられなくなった2人は小さな物置小屋に逃げ込みます。

あらすじネタバレ⑩戦争のトラウマ

テディは経験した戦争時代の辛い話をチャックに打ち明けます。初対面だったチャックをテディは信用しつつありました。戦地では、信じられない程の死体の山があり、テディ達アメリカ軍は降伏したナチス軍の銃を奪い、座らせて次々とドイツ人を射殺しました。それは戦争ではなく明らかな人殺しでした。

レディスがアッシュクリフ病院に消えた後、テディは病院の事をたくさん調べました。すると、反共産主義の調査委員会が出資していることが分かりました。また、元収容者のジョージ・ノイスが島を出て2週間で殺人罪で捕まったときに「病院に戻りたくないから電気椅子送りにしてくれ」と懇願したことを知ります。

アッシュクリフ病院を調べるうちに更に深く内情が見えてきます。なんとアッシュクリフ病院では患者を実験台にしていました。その事を知ったテディは確固たる証拠を掴んで、病院の隠れた陰謀を暴くと心に決めていました。

静かにテディの話に耳を傾けていたチャックですが、何かに気付いたように急に話し出します。アンドリュー・レディスの収容時期といい、レイチェル・ソランドの失踪といい、タイミングが良すぎるのではないかと言うのです。病院のことを知りすぎたテディを意図的に収容所に来させるに、患者の脱走をでっち上げたんだ!とチャックが言い切ります。

その時2人のもとにマクフィアソンが来た為話が中断します。なぜ2人の場所が分かったのかは不明です。病院に戻った2人のスーツはずぶ濡れだった為、従業員から制服を借りて着用します。また、スーツに入れていた煙草もダメになっていましたが、従業員が煙草を2箱分けてくれます。その後、2人は病院内で開かれていた会議に出席します。

あらすじネタバレ⑪67番目の秘密に近づく

会議の中である数字が飛び出したことにテディが食いつきます。C棟の患者は24人、A棟とB棟には合計42人いて、全員で66人いるというのです。レイチェルのメモにあった67番目の患者が鍵を握るのではないか!とテディは問い詰めますが、会議の出席者全員が我関せずの表情。

そして、失踪していたレイチェルは見つかって保護されている事実をテディとチャックは聞かされます。早速2人はレイチェルに会いにいきましたが、裸足で逃走していたはずのレイチェルは、不思議なことに傷一つない綺麗な状態だったのです。シャッターアイランドには、背丈の草木が茂る場所が多く、周りは崖に囲まれています。

レイチェルのアリバイを確認する為に、テディはこの近所で共産主義のある危険な連中がビラを撒いてると嘘をつき、昨日何してたかをレイチェルに確認します。レイチェルは、旦那のジムと子供たちに朝食を作って、ジムは仕事に、子供たちは学校に行った後は、裏の湖で泳いでいたと言います。

そして、レイチェルはテディをジムだと思い込み泣きすがります。あなたが死んで毎晩泣いている、あなた無しじゃ生きていけないとテディに抱き着きます。落ち着かせるためにレイチェルに大丈夫、と呟きましたがレイチェルはなぜか怒って暴れだします。

その後院長室に移動します。レイチェルは灯台の近くで海に石を投げていたところを保護されたとジョンに伝えられます。テディは度重なる雷に片頭痛を悪化させます。そして、ジョンに頭痛薬をもらい、また躊躇なく飲んでしまいます。

あらすじネタバレ⑫夢に出てくる少女

ベッドに寝かされたテディは、また戦場の夢を見ます。そこに母娘がの死体があり、目を覚ますとドロレスと小さな女の子でした。女の子はテディに、なぜ助けてくれなかったの?と縋ります。そして、マッチに火をつけたレディスがいたが、途中で相棒のチャックに変わります。

後ろから悲鳴が聞こえテディが振り返ると、そこには血だらけのレイチェルの姿が。そして足元には殺された3人の子供が血だらけで横たわっていました。テディは1人の女の子を抱き上げ、湖に浮かべます。そこでテディは夢から覚めます。

そこに、びしょ濡れだったドロレスが入ってきて「レディスはまだ死んでない。見つけて殺してテディ。」とあら呟きます。そして、今度こそ本当にテディが目覚めます。嵐の影響で外はぐちゃぐちゃの状態でした。予備の発電機もダウンしていた、院内中が大騒ぎしていました。テディ達はチャンスと踏んでC棟に向かいます。

あらすじネタバレ⑬ジョージ・ノイスとは

C棟で1人になったテディは、ジョージ・ノイスを見つけます。テディはノイスに病院の陰謀に触れる話をされます。ノイスに「ここに来てから1人になっていないだろ?」と質問され、相棒といたことを伝えると、「ほら、奴らの思い通りだ」と言われ、テディは黙り込んでしまう。そして、真実を知りたいならドロレスを忘れろと指示されます。

テディはチャックと合流し実験が行われていると思われる灯台へ向かいます。その際、チャックが”アンドリュー・レディスの収容受入の書類”を持っていると言いますが、テディは後で見ると突っぱねます。そして”1人”で灯台に向かいますが、崖が険しく灯台へ渡れずチャックのもとへ戻ります。

しかしながら、その場にいたはずのチャックがいなくなっていました。崖に吸い殻を見つけ崖下を見ると転落したチャックがいました。テディはすぐさま崖を下っていきます。下りるのに手こずっているところに、偶然にも”アンドリュー・レディスの収容受入の書類”が飛んできます。

あらすじネタバレ⑭アッシュクリフ病院の真実とは

テディがなんとか崖下まで降りるものの、いたはずのチャックの姿がなくなってしまっていました。呆然となるテディが辺りを見回すと小さい洞穴を見つけます。テディは導かれるように洞穴に向かいます。なんと中には本物のレイチェル・ソランドがいました。

テディが事の真相を確かめようとしますが、本物のレイチェルは、結婚はしておらず子供もいないと言います。そしてもともとはアッシュクリフ病院の医師だったと言うのです。ある日、病院に幻覚作用のある薬が大量に届いたことで、レイチェルは病院に不信感を抱くようになります。

そこで、テディは本物のレイチェルからロボトミー手術の話を振られます。目からアイスピックで神経を引っ張り、脳が痛みを感じないようにする手術で、それがアッシュクリフ病院で行われていると言われ、テディの懐疑心も強いものになっていきます。そして、テディに「あなたは賢いから気を付けた方がいい」とレイチェルは言います。

シャッターアイランドでは患者が実験台になっていると聞かされたテディの動揺は隠せず。そして、最近の体調、変な夢を見てるか、白昼夢や幻覚を見てないか、頭痛薬をもらって飲んでいないか、カフェテリアのコーヒーを飲んでないか、タバコは自分の物を吸っているか、と矢継ぎ早に質問されるが、テディはどれにも反論できませんでした。

病院に戻ったテディはジョンにチャックが行方不明だと相談しましたが、ジョンはチャックを知らないと言います。テディはもともと1人でシャッターアイランドに来たと。その言葉でテディの疑いが明確になり行動を起こさないといけないと衝動的になります。

テディはチャックが実験台になるのを防ぐ為に、車を爆破させ警備員をそちらに差し向けた。その間にテディは灯台へ向かいます。見張りを気絶させ、いざテディは実験が行われていると言われるシャッターアイランドの灯台に入っていきます。

シャッターアイランドの結末をネタバレ!

それではシャッターアイランドの結末のあらすじを、ネタバレでお話していきます。ここからは結末へ向けてガラっと印象が変わっていきます。仰天の展開にきっと驚かれるはずです!こちらのネタバレだけで理解が難しい!という方は別で調べてみてください。背景までも理解できると、より本作の魅力が増します。

シャッターアイランドを見渡せるこの灯台の中は、小ぎれいで1本のらせん階段があります。テディは登りながら、片っ端から部屋を確認していきます。が、どこも無人で実験が行われている様子が一切ないのです。そして、最上階まで到着したテディは最後の扉を蹴破ります。

扉が開く先にあったのは、ジョンの仕事場であった。デスクと机がある”ただ”の普通の部屋でした。ジョンは開口一言「びしょ濡れじゃないかハニー。よく聞いたセリフだろ」と言うことで、何が起きているのかとテディが目を白黒させます。ここからテディの本当の正体が告げられていきます。

結末ネタバレ①テディの震えの本当の理由とは

ジョンがテディの手の震えを指摘します。しかし、テディが病院側から薬を仕込まれたこと、本当のレイチェルから事実を聞いている事を説明するが、ジョンにはレイチェルは存在しないことを告げられる。そして、震えの原因はクロルプロマジンだと告げるがテディには思い当たるフシがありませんでした。

その様子を見たジョンは、テディは2年前から院内で投薬両方を受けており、その禁断症状の為に震えがきていることを伝えます。テディは連邦捜査官にそんなことできるわけがない、と反論しますが、ジョンに「元連邦保安官だ」と一蹴されてしまいます。

結末ネタバレ②4の法則が明らかになる

それでも信じないテディにジョンは違う視点でみようと持ち書け、テディとレディス、レイチェルとドロレスの名前が書いたボードを見せます。そして、同じ文字の組み合わせであり、文字の並べ替え、4の法則だと説明します。ここでレイチェルのメモの伏線が繋がります。

現実は、テディ・ダニエルズという人間は存在せず、自分の犯した罪を認めず空想の世界を生きる、アンドリュー・レディスという患者が自分自身であることを知らされたテディは、ただただ動揺し反論を繰り返します。

結末ネタバレ③テディの本当の正体とは

本当は空想の世界にいさせてやりたいが、元連邦保安官で訓練も受けており、2週間前にはレディスと呼ばれた事に腹を立ててノイスを襲った君を、野放しにはできないとジョンは言います。状況を踏まえ、理事会と警備隊長は何らかの処置が必要と考えました。二度と人に危害を加えないよう処置(ロボトミー手術)する必要があると判断したのです。

そこへチャックが現れ、自分は2年間アンドリューの担当医だったシーアンだと名乗りました。ショックを受けるアンドリューに、ジョンが今回の経緯を話します。シーアンの説明が入ることで結末に向けての背景が明確になります。

実は、アンドリューを思ったジョンは、荒療治ではあるがアンドリューの妄想の世界を再現したいと理事会に掛け合っていたのです。演じていけばいくほど矛盾に気付き、きっとアンドリューが正気になってくれると、ジョンが信じたために実現した作戦でした。

結末ネタバレ④妻ドロレス死亡の真実とは

それでも信じられないアンドリューは、銃を取りジョンを3発撃ちますが、血が飛び散る幻覚が見えただけで実際には何も起こりませんでした。見かねたシーアンは、アンドリューとドロレスのことを語り始めます。ドロレスは自殺癖があり、アンドリューは酒に逃げ目を逸らしていたことを伝えました。

その後、ドロレスがアパートに放火した後、アンドリュー一家は湖のある家へ引っ越します。シーアンに殴り掛かったアンドリューを止める為に、ジョンはアンドリューはの子供3人の写真を見せます。そして、アンドリューの記憶が戻り始め、現実を受け入れ始めます。

ある日常の回想が流れます。仕事を終えて帰宅したアンドリューは、びしょ濡れでブランコに座るドロレスを見つけます。「びしょ濡れじゃないか」とドロレスに近づいていくと、湖に浮かぶ3人の子供を見つけます。アンドリューは3人を陸にあげますが、既に息を引き取った後でした。

結末ネタバレ⑤3人の子供と妻を亡くしたことが本当のトラウマ

死んだ3人の子供を、ドロレスはお人形さんだと描写します。皆でピクニックに行こうと。しかし、それからドロレスは感情的になり「楽にして」とアンドリューに縋り、アンドリューは持っていた銃でドロレスを殺害します。そこでアンドリューの目が覚めます。

ジョンとシーアンは、なぜここにいるのか、テディとは誰なのか、と確認していきますが、アンドリューは全て現実的な回答をします。妻を助けられなかったことを悔み、空想を作っていたと認めたのです。そして、実はここまでの回復は以前にもありましたが、その時は、アンドリューが記憶をリセットしてまた一から空想を始めてしまっていました。

結末ネタバレ⑥荒療治の結果は

翌日、院内の階段で庭を眺めるアンドリューの隣に、シーアンが座り気分はどうだと聞きます。煙草に火をつけたところで、アンドリューは「さて、次はどうする」と言います。シーアンは「どうって?」と返しますが、アンドリューは「島を出るんだチェック、島ではとんでもないことが起きている」と呟きます。

アンドリューの話に合わせるシーアンですが、このアンドリューの発言により、またの再発が判断されます。最終兵器としての荒療治も機能しなかったのです。

アンドリューは最後に「こんな所にいると考える。怪物として生きるのと、いい人間として死ぬのと。」と呟き、迎えに来た医師と警備員により連れていかれます。アンドリューは何かを悟っているかのように、無言のまま警備員たちと去っていきました。

結末のシーンからの印象として、アンドリューはロボトミー手術をすることで楽になれる、という選択をしたように感じたというファンが多いようです。

シャッターアイランドの難解な伏線や謎を解説!

シャッターアイランドでは、所々で結末に繋がる伏線が隠されています。小さい謎を含めると大量のヒントが記されているのです。「あれ?これ聞いたことあるな…」とあらすじの中で既視感を感じさせることで、解決した際の達成感を上げていくのです。その中でも、話題に挙げられることの多い伏線にネタバレしながら触れてみます。

4の法則67番目は誰?と書かれたメモ!

この伏線をネタバレで触れてみましょう。こちらは特に目立つ伏線です。このメモを残したのは病院側と言われており、アンドリューの妄想の中に出てくる4人の名前がアナグラム(スペルの入れ替えによる言葉遊び)となっていることと、アンドリュー自身を表す”67番目の患者”ということを意識的にアンドリューに擦り込むためと言われています。

なぜ院長は職員の情報を提示しないのか?

この伏線もネタバレで考察しますと、一番の考えとしてはアンドリューが”元連邦保安官”であることだと言われています。本物の連邦保安官であれば情報を提示したはずですが、連邦保安官ではないアンドリューに開示すると情報漏洩となるので、拒否したという伏線の経緯が考えられます。もしくは、ネタバレを懸念したのかもしれません。

コップの水が消えるのは水への恐怖の伏線!

こちらもネタバレでご紹介。カーンズに聴取している際、カーンズはシーアン(チャック)に水が欲しいと頼みます。カーンズは右手でコップを受け取り、右手で飲むフリ(コップが握られていない)、左手で空のコップを机に置きます。こちらの伏線には諸説ありますが、アンドリューの幻覚と現実が入り混じっている事が理由との意見が多いです。

分かりやすく言うと、カーンズが水を飲んでいるシーン自体が、アンドリューの幻覚であると言えます。アンドリューの妻ドロレスが子供を溺死させたことで水のトラウマがあること、もう一つは酒におぼれ妻ドロレスを助けられなかったことへのトラウマ。この2つのトラウマから、アンドリューの妄想の中では水質が排除されていると考えられます。

シャッターアイランドには、ネタバレでご紹介したもの以外に、考察し尽くせない謎がたくさんあります。本作を見てご自身でも考察してみましょう。

シャッターアイランドの評価を紹介!

シャッターアイランドは”結末が予測できない”ことを売り言葉にしています。IQが特別高くないようであれば劇中で気付いてしまうことはなく、結末のあらすじで驚かされることが多くなります。その中でも、シャッターアイランドに関しての評価は様々ですので、いくつかの評価をツイッターから検索してみました。ネタバレを含みます。

好評

好評の中でも2種類、多く見かけた意見として「ディカプリオの演技がすごい」ことと「結末に驚かされたこと」です。このコメントがとても多かったです。本作の不穏な雰囲気に惹かれる方も多かったようです。最後にロボトミー手術を選んだアンドリューに悲壮感を感じたというコメントもありました。

不評

不評の中でも多く見かけた意見としては「初見では理解できなかった」というコメントでした。急展開すぎて付いていけない方が多かったようです。また、映画慣れしている方からは、結末のペースに時間をかけ過ぎという興味深い意見もありました。結末で大きく変わる展開だからこそ、短時間でまとめるべきという鋭いコメントもありました。

シャッターアイランドのネタバレあらすじや結末まとめ!

ここまで、シャッターアイランドのあらすじと、難解な伏線と謎をネタバレでご紹介して参りました。全く単純に観れないこの映画には、マーティン・スコセッシ監督ならではの特徴があると言えます。難解なあらすじから読み取れる伏線に対しての見解は、人それぞれだと思いますが、だからこそ意見交換のし甲斐がある最高の映画だと言えるでしょう。

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